多肉植物とは、茎・葉・根の一部または全てが多肉質で内部に貯水組織をもっている植物の総称です。ただし多肉の特徴を持っていても、識別の難しさや、定義した場合の数の多さ等から多肉植物として扱われていない植物も多くあるようです。
多肉植物の魅力は、貯水組織をもっているため管理が楽で育てやすい点や、ぷにぷにと膨らんでいるような個性的な外観を楽しめる点、多くの多肉植物は成長が緩やかでコンパクトなため省スペースで楽しめる点などにあり、これらの理由から一部の方に人気の高い植物となります。
このページでは、多肉植物の種類を紹介している他に、多肉植物の生育型などを紹介しています。また属ごとに紹介している植物の種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクからご覧下さい。加えて、購入を希望する方にもリンクを用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■多肉植物の生育型
多肉植物の生育型とは、多肉植物によって異なる生育期間・生育緩慢期・休眠期を、日本の気候に合わせて大まかに 「春・秋型」「夏型」「冬型」の3種類に分類したものです。
この生育型を知る事で、水を与える量や頻度、生育適温、季節に応じた置き場所などを知る事が出来るため、多肉植物を健康に育てる上で重要な情報となります。
●春秋型
生育期間:春・秋
生育適温:約10~25度
休眠期:冬・夏(生育が緩慢)
水やり:春と秋の生育期間は鉢内が乾燥したら水やりする。夏と秋の休眠期(生育緩慢期)は土を濡らす程度、また霧吹きで葉水する。
●夏型
生育期間:春・夏・秋
生育適温:約20~35度
休眠期:冬
水やり:夏の生育期間は表土が乾燥したら、または鉢内が乾燥したら水をたっぷり与える。春と秋は鉢内が乾燥したら水を与える。冬の休眠期(生育緩慢期)は乾燥させるか表土を濡らす程度、または霧吹きで葉水をして管理する。
●冬型
生育期間:秋・冬・春
生育適温:約5~20度
休眠期:夏
水やり:冬の生育期間は表土が乾燥したら、または鉢内が乾燥したら水をたっぷり与える。春と秋は鉢内が乾燥したら水を与える。夏の休眠期(生育緩慢期)は乾燥させるか表土を濡らす程度、または霧吹きで葉水をして管理する。
■多肉植物の種類
●あ行
アガベ属



学名:Agave
生活形:多年草
開花:生涯に一度咲く
花色:緑・黄・赤・紫
葉色:緑・黄・赤・青・紫・白
草丈:15~200cm
草姿:ロゼット型
主な原種:アオノリュウゼツラン/ポタトルム/笹の雪/アテナータ/パリー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アガベは種や品種が非常に豊富で形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞したり、乾燥に強い性質を利用してゼリスケープやロックガーデン等で楽しむ目的で栽培されます。アガベの葉は短い茎に葉を束生させて、薔薇の花を想像させるようなロゼットを形成します。そのため、お庭で栽培すると空間に優雅な雰囲気を添えることが出来ます。また葉の色が緑・黄・赤・青・紫・白と多彩なため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力です。
アプテニア属



学名:Aptenia
生活形:匍匐型
開花:5月~10月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:ハナツルソウ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アプテニアは草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は高密度には咲きませんが、開花期は5月~10月頃と長く楽しめます。葉は多肉質で可愛らしい外観をしており、幾つかの品種では白・黄の班が入るためカラーリーフとしても楽しめます。また葉は水分・養分を蓄えているため、乾燥にとても強いため岩の隙間などに偽着生させて育てる事も可能です。
●か行
カランコエ属



学名:Kalanchoe
生活形:多年草
開花:11月~5月※ベニベンケイの開花時
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・赤・紫・茶・銀・白・黒
草丈:約15~50cm(ベニベンケイ)
草姿:分枝型・匍匐型
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s
主な原種:ベニベンケイ/プミラ/コダカラベンケイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カランコエは、属の中に約175種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ベニベンケイは美しい花を鑑賞する目的で栽培されますが、開花期が晩秋頃から春までと長くて、また短日処理を行えば一年を通して何時でも花が見られるため長く花を楽しみたい人に好まれます。またカランコエ・プミラは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるためロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。さらに葉の色が殆ど銀色をしているため宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる所も魅力です。その他にも、多肉植物として魅力的な種がコダカラベンケイや月兎耳など数多くカランコエにはあります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
カリシア属



学名:Callisia
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:白
葉色:緑・紫・桃・黄・白
草丈:約10cm
草姿:匍匐型・一時ロゼット型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:レペンス/フラグランス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カリシアは属の中に約20種があり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には観葉植物として美しい葉や枝垂れる草姿などを鑑賞する目的で栽培されています。例えばカリシア・レペンスは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるため温暖な地域では地被植物として利用される事もあり、また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿が鑑賞できます。また葉のサイズが小振りなため野暮ったさがなく緻密で洗練された印象を感じさせ、加えて丸みがあり肉質なため可愛らしい印象も感じさせます。葉の色は緑色の他に、桃色やクリームなどもあるため可愛らしいカラーリーフとして楽しむ事もできます。
クラッスラ属



学名:Crassula
生活形:多年草/常緑低木
開花:夏~秋※一部を除く
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・桃・赤・紫・茶・白
草丈:
草姿:直立型・叢生型・匍匐型 等
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:金のなる木・乙女心・スプリングワンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クラッスラは属の中に約218種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クラッスラの主な種
- 金のなる木:新芽に5円硬貨を通して、成長させると、側枝にお金が実っているように見えたため、これが縁起の良い植物として流通していました。また現在でも、縁起のよい植物として新築祝いや開業祝いなどの贈答として利用されたり、観葉植物として屋内で楽しまれたりしています。多肉植物になり、幹・側枝・葉は肉厚でむちむちとしており、可愛らしい外観をしてます。
- クラッスラ・キャピテラ:葉は多肉質で概形に変異が多く、個体により葉の形が三角形・卵形・披針形・長楕円形などになります。葉の色が多彩で緑・赤・黄・橙・紫などがあり、また強光や低温等のストレスでも変化しやすいため、カラーリーフとして楽しまれる事が多い植物です。茎は横臥茎で直立した後に倒れる傾向があるため、地面の上を広がったり、枝垂れたりしやすい傾向にあります。
- その他:クラッスラ・銀揃は葉に白色の毛が密生しているため光の反射により銀色に輝いているように見えます。クラッスラ・ペルシダは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのクラッスラが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
●さ行
セダム属



学名:Sedum
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄・白・桃
葉色:緑・黄・桃・赤・橙・紫・茶・黒・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型・叢生型 等
主な原種:スプリングワンダー/エゾノキリンソウ/玉つづり/マツノハマンネングサ等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:セダム属は約483種を含む多様な属であり、ぷにっとした多肉質な葉を鑑賞する目的や、花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。例えば、セダム・スプリングワンダー(Sedum versadense)は葉がロゼット状に高密度につくため、株姿が薔薇の花や松ぼっくりを想像させる外観をしており、また葉の色も緑色・赤色・桃色・紫色と多彩なためユニークなカラーリーフとして楽しめます。一方で、エゾノキリンソウ(Sedum kamtschaticum)は多肉質な葉も可愛らしいですが、開花期に株を覆うように咲き誇る黄色の花も魅力的な植物となります。上記の他にもセダム属には、草姿が匍匐型で茎が枝垂れる性質があるためハンギング仕立てにピッタリな玉つづり(Sedum morganianum)や、松の葉のような針形の葉を持っているマツノハマンネングサ(Sedum hakonense)等の多様な種があります。種類のリンク先にはセダム属の41の原種と57の品種を紹介しているためよければご覧下さい。
●は行
ベゴニア属



学名:Begonia
生活形:多年草
開花:周年※一部の種
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黒
草丈:
草姿:分枝型・叢生型 等
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss
主な原種:センパフローレンス/ボリビエンシス/マクラータ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベゴニア属は約1500種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ベゴニア属の主な種
- ベゴニア・センパフローレンス(Begonia × semperflorens):開花期間がとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があります。花は葉と比べると小さいため、脇役のような印象をあたえる事もありますが、非常に華やかで集散状に次々とよく咲きます。また光沢のある葉に囲まれているため、輝く宝飾品を見てるようなラグジュアリーな雰囲気も感じさせる事もあるでしょう。耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しまれる事が多いです。
- リーガスベゴニア(Begonia × hiemalis):薔薇のような花を株いっぱいに咲かせるため、豪華な花姿が楽しめる植物です。短日植物のため一般的に開花期は10月~翌5月頃までになりますが、品種改良が進んで四季咲きする品種も出てきています。基本的に寒さに弱いため屋内で鑑賞されるのが一般的です。
- レックスベゴニア(Begonia × rex cultorum):品種により差異がありますが、基本的に葉のサイズが大きくて、多様な形と多彩な葉色をもっている事から、観葉植物として重に栽培されています。
ベンケイソウ(ムラサキベンケイソウ属)



学名:Hylotelephium
生活形:多年草
開花:8月~11月
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・黄・紫・茶・黒・白
草丈:約50cm
草姿:叢生型
主な原種:オオベンケイソウ/ムラサキベンケイソウ/ミセバヤ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベンケイソウは茎や葉の表面が滑らかで光沢もあるため、プラスチック製の玩具を見てるような可愛らしさがあり、また秋にはボリュームのよい花を咲かせるため、これを鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型または匍匐型の二種類があります。叢生型は地中にある根茎が成長に伴い広がりながら、複数の茎を伸ばし群生をつくるため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えて優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて種や品種を選ぶとよいでしょう。開花期は種により差異がありますが、普通は晩夏から秋頃に咲きます。星型の小さな花が散房状に高密度に集まり咲くため半球状の大きな花房となります。その大きな花房は遠くからでもよく目立ち目を引きつけるため、フォーカルポイントとしても働くでしょう。また開花した花は収穫して切り花としてお部屋にも飾れます。インテリアとして飾れば、お部屋の中に豪華さと可愛らしさを添えることができるできます。。
ポーチュラカ属



学名:Portulaca
生活形:一年草/多年草
開花:5月~10月(ハナスベリヒユ)
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・桃・黄・白
草丈:約5~25cm
草姿:匍匐型
主な原種:ハナスベリヒユ/マツバボタン/ウェルデルマニー 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポーチュラカは、茎が匍匐性に広がるため地被植物として主に利用されており、ぷにぷにとした可愛らしい茎・葉や、鮮やかな色の花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。茎や葉は肉厚でぷにっとしていて可愛らしい見た目をしており、また多肉の部分には養分や水分を貯蔵しているため栄養や水分の少ない環境に適応することができます。開花期は種により差異がありますが、ハナスベリヒユでは5月~10頃まで花が見られます。花の色は鮮やかで赤・桃・黄・橙・白とあるため、カラフルでポップな雰囲気をお庭に添えることができるでしょう。また葉の色は緑色の他に、桃・黄・白とあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ポーチュラカリア属
学名:portulacaria
生活形:常緑低木
開花:5月~7月
花色:黄
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約200~500cm
樹形:直立型・匍匐型
主な原種:アフラ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポーチュラカリアは、多肉質でぷにぷにとした可愛らしい茎と葉を鑑賞する目的で栽培されており、観葉植物として屋内で楽しまれたり、また盆栽のように仕立てて楽しまれたりしています。
ホヤ属(サクララン属)



学名:Hoya
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・桃・白
草丈:
草姿:ツル型(巻き付き茎/付着根)・叢生型 等
Lux・PPFD:5000~15000Lux/92.5~138.75μmol/m2・s
主な原種:カルノーサ/カーリー/レツーサ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ホヤは、自生地では樹木に着生しており、ツル性の茎で樹木をよじ登ったり、また枝垂れさせたりして成長する植物です。そのため、園芸で栽培する際も誘引資材を準備して這わせたり、またハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の形は多種多様にあり、種や品種により楕円形・線形・試形(ハート形)などがあります。特に、ハート形の葉はそれ自体が可愛いため、それを鑑賞する目的で栽培されたりします。また葉の色も緑・黄・桃・白などがあるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事もできます。花は肉厚でワックスで塗ったような光沢があり、多数の花が半球状にあつまるため、ボリューム感のある花姿となります。そのため、開花期には宝飾品を見てるような豪華な花姿が楽しめます。ホヤは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
●ま行
ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)



学名:Tradescantia
生活形:多年草
開花:周年※開花は散発的
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・紫・灰・白
草丈:約15~45cm
草姿:叢生型・匍匐型・ロゼット型
Lux・PPFD:5000~10000Lux/92.5~185μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は5000Lux以上必要です。
主な原種:ムラサキオモト/ムラサキゴテン/シマムラサキツユクサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムラサキツユクサ属は約85種を含む属であり、枝垂れたりロゼットを形成したりする優美な草姿や、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されています。例えば、ムラサキオモト(Tradescantia spathacea)は、草姿が叢生型になり、地中を根茎で広がりながらロゼットを形成する株を複数つくり群生をつくります。そのため、地被植物として利用されたりします。葉の色は品種により緑・黄・紫・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。一方で、シマムラサキツユクサ(Tradescantia zebrina)は草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の色は品種により緑・紫・灰・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。上記の他にも、ムラサキツユクサ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介しているため、よければ参考にしてください。
●や・ら・わ行
ユーフォルビア属





学名:Euphorbia
生活形:多年草・低木
開花:4月~6月(カラキアス)
花色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・橙・白
葉色:緑・青・黄・橙・赤・桃・紫・黒・白
草丈:約50~120cm(カラキアス)
草姿:直立型・叢生型
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:カラキアス・ソテツキリン・初雪草・ポインセチア・雪華草 等
用途:カラーリーフ/背が高い花/切り花/観葉植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーフォルビア属は700種以上を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ユーフォルビア属の主な種
- ユーフォルビア・カラキアス(Euphorbia characias):たくさんの花が円筒型に集まり咲き誇る豪華な花姿が魅力的な植物です。また草丈は50~120cm、株は叢生して沢山の茎を伸ばし、大株に成長します。そのため、フォーカルポイントとして働かせることができます。
- ユーフォルビア・アミグロダイデス(Euphorbia amygdaloides):花が円筒型に集まり咲き誇る豪華な花姿と、緑・赤・紫・黒と多様な葉色を鑑賞する目的で栽培されている植物です。
- ユーフォルビア・蘇鉄キリン(Euphorbia bupleurifolia):多肉質な幹と、幹の頂部でロゼットを形成する葉が、果物のパイナップルを想像させる多肉植物です。そのため、ユニークな植物が好きな人に好まれ、栽培されています。
ユッカ属(イトラン属)



学名:Yucca
生活形:多年草・常緑低木・常緑高木
開花:6月~8月
花色:白・黄・桃・紫
葉色:緑・黄・白・青緑・紫
草丈:約30~1200cm
草姿:直立型・ロゼット型・叢生型
主な原種:イトラン/メキシコチモラン/キミガヨラン 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユッカ属は約52種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ユッカ属の種類
- イトラン(Yucca filamentosa):葉がロゼットを形成して、成熟するに連れて葉の向きが直立・斜上・水平へと変化するため、半球形の外観となります。また葉の縁部分の繊維が剥がれて、糸状の毛が絡み合うため、葉の中で蜘蛛の巣を張っているような独特な印象を与えます。
- メキシコチモラン(Yucca elephantipes):有茎種で、茎が太く寸胴で重量感がある。葉は茎の頂部で束生するように集まるため、ヤシの木を見てるようなユニークな外観となります。ユッカでは珍しく、耐陰性が高いことから、観葉植物としてお部屋の中で楽しまれることが多い植物です。
- アツバキミガヨラン(Yucca gloriosa):シャンデリアを見ているような豪華な花姿が魅力的な植物です。花は蕾のような丸みのある外観で、円錐状に連なり、垂れ下がりながら開花します。有茎種で、葉は頂部に集まるため、開花期以外はヤシの木を見てるようなユニークな株姿が楽しめます。