マトリカリアは属の中に約6種があり、園芸でもいくつかの原種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■マトリカリアの主な原種と品種
カモミール
カモミールの学名は Matricaria chamomilla 、または同義語で Chamomilla recutita 、別名では「カミツレ」「マトリカリア・レクティータ」「ジャーマンカモミール(German chamomile)」「ハンガリアンカモミール(Hungarian chamomile)」とも呼ばれる一年草です。
カモミールの原産地はヨーロッパと西アジアにあり、自生地は野原や牧草地などにあります。
カモミールの特徴は、多年草のローマンカモミールと違い一年草である所、草姿は直立して分枝が多い所、葉は羽状に細かく分裂しているためレース飾りのようなお洒落な見た目をしている所、茎・葉にも花と同様に心地よい香りがあり苦味のある味がする所、花は多花性でキク科でよく見られる頭花が円錐状に並んで華やかな花房をつくる所、花弁は成熟するに従い水平から斜め下へと垂れ下がる傾向がある所、花にはカマズレン・α-ビサボロール・β-ファルネセンなどの精油が含まれており甘くフルーティーな香りと薬効がある所、カモミールは薬用ハーブとして知られていますが紀元前4000年以上前のバビロニアで既に薬草として用いられていた所などにあります。
カモミールは、花を鑑賞したり収穫して利用する目的で栽培されています。用途としては、ヨーロッパで伝統的に育てられていたことからイングリッシュガーデンなどで育てられたり、カモミールティーは世界で人気のあるハーブティーの一つであるためハーブガーデンなどで育てられたり、花を収穫してドライフラワーやポプリなどに利用されたりして楽しまれます。
パイナップルウィード
パイナップルウィードの学名は Matricaria discoidea 、別名では「パイナップルウィード」「パイナップルカモミール」「ワイルド・カモミール(wild chamomile)」「ディスク・メイウィード(disc mayweed)」「レイレス・メイウィード(rayless mayweed)」とも呼ばれる一年草です。
パイナップルウィードの原産地は諸説あり、アジアが原産でアジアから北アメリカに渡りヨーロッパに紹介されたという説、北アメリカが原産という説があります。自生地は荒れ地や痩せ地などの栄養の少ない乾燥した場所にあります。
パイナップルウィードの特徴は、草姿が直立して分枝が多い所、葉は羽状に細かく分裂しているため羽毛のようなフサフサした見た目をしている所、葉は潰すとパイナップルを思わせる甘い香りがする所、花は筒状花のみで構成されていて舌状花がないため、卵形のユニークな見た目をしている所、花は潰すと精油が放出されてパイナップルを思わせる甘くフルーティーな香りを漂わせる所などにあります。
パイナップルウィードの用途としては、ユニークな見た目の花を鑑賞目的で育てられたり、花・葉をサラダやハーブティーとして楽しむ目的でハーブガーデンで育てられたり、花・葉を収穫してドライフラワーやポプリなどに利用する目的で楽しまれたりします。
パイナップルウィードの園芸品種の紹介
パイナップルウィード
パイナップルウィードの学名は Matricaria discoidea 、別名では「マトリカリア・ディスコイデア」「パイナップルカモミール」「ワイルド・カモミール(wild chamomile)」「ディスク・メイウィード(disc mayweed)」「レイレス・メイウィード(rayless mayweed)」とも呼ばれる一年草です。