- 原産:オーストラリア
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:プロスタンテラ(Prostanthera)
- 種:ロツンディフォリア(Prostanthera rotundifolia)
- 一般名:ミントブッシュ
- 別名:プロスタンテラ・ロツンディフォリア/ラウンドリーブ・ミントブッシュ(round-leaved mintbush)/ラウンドリーフ・ミントブッシュ(round-leaf mint-bush)
- 開花時期:4月~6月
- 花の色:桃色・紫色
- 葉の色:緑色
- 分類:低木
- 樹高:約50~300cm
- 株張り:150~250cm
- 誕生花:4月21日
- 花言葉:信頼・ゆとり・清涼感・爽やかな恋
- 用途:生垣/香りが良い
- 購入方法:プロスタンテラ・ロツンディフォリアを楽天で購入
■プロスタンテラ・ロツンディフォリアとは!?
プロスタンテラ・ロツンディフォリアの学名は Prostanthera rotundifolia 、別名では「ミントブッシュ」「ラウンドリーブ・ミントブッシュ(round-leaved mintbush)」「ラウンドリーフ・ミントブッシュ(round-leaf mint-bush)」等とも呼ばれる低木です。
プロスタンテラ・ロツンディフォリアの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州・クイーンズランド州・ビクトリア州・タスマニア州にあり、自生地は森林地帯の岩場や砂岩などにあります。
■プロスタンテラ・ロツンディフォリアの語源(由来)
- 属名のProstantheraは、ギリシャ語で「付属物」を意味する「prostheke」と、ギリシャ語で「花」「葯」を意味する「anthera」の二語で構成されており、プロスタンテラの雄蕊の葯に付属物が付いている事が多い事に由来します。
- 種小名のrotundifoliaはラテン語で「丸い」「円形」を意味する「rotundus」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の2語で構成されており、葉の形に丸みがある事に由来します。
■プロスタンテラ・ロツンディフォリアの特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- プロスタンテラ・ロツンディフォリアの特徴は、樹形が直立で分枝が多くブッシュ状に茂る所、枝葉は腺があり触ると”オレガノ”や”ミント”に例えられる香りが広がる所、葉が円形をしていて可愛らしさがある所、開花は春頃、花は多花性で株を覆うように沢山の花が咲く所、花の色は紫色から桃色をしており、上品さや可愛らしさを感じさせる所などにあります。
- 一般的な用途としては、紫色の花が上品さを感じさせるためエレガントなお庭に利用されたり、枝葉に触れるとミントやオレガノの香りを周囲に漂わせるため休憩所の傍や小道の脇などに植えられたり、樹形がブッシュ状になり枝葉が密に茂るため温暖な地域では生垣として利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたりします。
- 外観の特徴
- 樹高は約50~300cm・幅は約150~250cm、樹形は直立、分枝が多くブッシュ状になり、若い茎は腺毛で覆われていて白っぽい。
- 葉序は対生葉序、葉柄の長さは約0.2~0.8cm、葉身の長さ約0.3~2cm、葉身の幅は約0.3~1.5cm、葉身の形は円形、葉縁部分は個体差で全縁または鋸歯があり、葉の色は緑色、葉は腺毛があるため白っぽくなることもある。
- 花序は腋生で円錐花序状、花の基部には花柄と苞があり、花は萼・花冠・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 花柄(花梗):花柄は花や果実は支えている小さな枝(柄)の部分になります。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの花柄の色は緑色・紫色、腺毛が生えるため白色を帯びる。
- 苞:苞は花序または一個の花の下にあり、一般的な葉と違った見た目をしている、特殊化した葉です。総苞と比べると萼の下側にありサイズが大きめで少数な傾向があります。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの苞は小さな小苞、小苞は早落の性質がある。
- 花:花は一般的に雄蕊・雌蕊・花冠(花弁)・萼・花托で構成されています。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの花は萼・花冠(花弁)・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 萼:萼は花の最も外側に位置しており、開花前の花を保護する役割を持っていて、葉的な要素を残しています。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの萼片の長さ約0.4~0.5cm、萼片の形状は鐘形・漏斗形で上部で2裂する、萼片の色は緑色・紫色、腺毛が生えるため白っぽい。
- 花冠(花弁):花冠は花弁の集合体です。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの花冠は直径が約1~1.5cm、花冠の形状は鐘形、鐘形は下部が筒状で上部に裂片が5個ある、 裂片の形状は円形・半円形、花弁の色は紫色・桃色をしている。
- 雄蕊:雄蕊は花糸と葯で構成されており、葯の中で花粉を形成して放出する働きがあります。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの雄蕊の数は4本です。
- 雌蕊:雌蕊は子房・花柱・柱頭で構成されており、花粉を受け入れて受粉する器官です。プロスタンテラ・ロツンディフォリアの雌蕊は花冠と殆ど同長になる。
- 栽培時の注意点
- プロスタンテラ・ロツンディフォリアを育てる際に注意することは「霜」などです。
- 霜とは、季節が晩秋頃から翌年の早春頃、時間は早朝に起こり、空気中の水蒸気が地面や植物の表面に氷の結晶となって付着する現象です。バンクシアは軽い霜に耐える事が出来ますが、個体によっては氷点下や霜に耐えられずに枯れる事もあります。そのため、冬の間は氷点下を下回らない環境で育てた方が良いでしょう。
■プロスタンテラ・ロツンディフォリアの園芸品種を紹介
ミントブッシュ
ミントブッシュの学名は Prostanthera rotundifolia 、別名では「プロスタンテラ・ロツンディフォリア」「ラウンドリーブ・ミントブッシュ(round-leaved mintbush)」「ラウンドリーフ・ミントブッシュ(round-leaf mint-bush)」等とも呼ばれる低木です。
■プロスタンテラ(ミントブッシュ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■プロスタンテラ・ロツンディフォリアの育て方
花壇の土づくり
環境
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、森林地帯の岩場や砂岩などに自生しており、水捌けがよい場所を好みます。
日当り
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
- 基本的に通気性と排水性が高めの土壌を好みます。そのため土質は砂壌土・壌土あたりにした方が良いでしょう。※注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
- 堆肥は、土壌の物理性・生物性などを改善する働きがあり植物の成長を促進しますが、夏場に蒸れて根腐れを引き起こす原因になることもあります。ミントブッシュは痩せた土壌に上手く適応しますが、適度に堆肥が入る肥沃な土壌で生育がよくなります。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土よりも通気性・排水性を高めた培養土がおすすめです。※一般的な培養土に通気性・排水性を高める改良用土を混ぜるのも良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 基本的には通気性・ 排水性が優れている培養土をつくります。
- 堆肥の入れ過ぎは夏場に蒸れる原因となるため、一般的な植物よりも少なめにする。ただし堆肥を少し入れた方が生育がよい事もある、必要に応じて少量入れると良いでしょう。
- 水やりの頻度を考えて保水性のよい用土を利用したり、植物の呼吸や成長を考えて通気性がしっかり保てる用土を選んだりする。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 川砂+鹿沼土(小粒)+ピートモス+くん炭=3:4:2:1
- 日向土(細粒・小粒)+鹿沼土(小粒)+バーク堆肥+竹炭=4:3:2:1
- 赤玉土(小粒)+桐生砂(細粒・小粒)+鹿沼土+腐葉土=3:2:2:3
培養土は基本用土を単体で使うか、または基本用土をベースにしながら改良用土を組み合わせて作ります。
植物の育ってきた環境、水やりの頻度、用土の費用などを考えて培養土を作ると良いでしょう。
基本用土
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた用土です。
- 赤玉土の特徴は、通気性・排水性・保水性のバランスが抜群によく、鹿沼土と比べるとより保水性・保肥力にすぐれている所にあります。ただし、赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすく、微塵が出ることで通気性・排水性が悪化しやすい傾向にあります。そのため長く使い続けるのには向きません。
- 赤玉土は通気性・排水性・保水性に優れている事から、万能な園芸用土として多くの植物に利用されています。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。そのため、多肉植物・サボテン・山野草などに使われることが多い用土になります。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 鹿沼土の特徴は、軽石と同様に通気性や排水性に優れている所、軽石と比べると保水性に優れている所、赤玉土と比較すると鹿沼土の方が形状が崩れにくい所、酸性度が強めな所などにあります。※ただし赤玉土よりも強度は強めですが、軽石と比べると脆いです。
- 鹿沼土はどの植物にも利用出来ますが、酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよいでしょう。どうしても使う場合はアルカリ性の改良用土を配合します。一般的に酸性度が強めな事から、酸性土壌を好むツツジやサツキ等の植物によく利用されています。
- 硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。草地・岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、一般的な草花から多肉・サボテン・山野草などの育成でも利用されます。す。
- 桐生砂:桐生砂とは群馬県桐生市近辺で産出されるやや風化の進んだ赤褐色の火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHがやや酸性に傾く中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・東洋ラン・盆栽等の育成でよく利用されます。
- 軽石:軽石は溶岩が急冷されガスが吹き出す事で、多孔質で脆く軽くなった火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.4~0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくい、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉植物・サボテン・東洋ラン・盆栽・山野草などの育成でよく利用されます。
- 川砂:川砂は岩石(花崗岩・石英・長石等)が風化して生じる灰白色をした砂で、採られる場所により富士川砂・矢作砂などと呼ばれたりもしています。
- 特徴:粒子が大きく通気性・排水性が優れており、保水性と保肥力が殆どない。比重が約2.5~2.6と大きく安定感があるため植物をしっかりと支える事が出来る。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽等の育成でよく利用されます。
改良用土
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のある物を選びましょう。完熟していると、見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の通気性・保水性・保肥力を高めるため植物が育ちやすい環境となる。腐葉土は微量要素を含んでいるため植物が栄養を補給して健康に成長する助けとなり、また微生物の働きも活性化するため土壌が肥沃になる。PHが中性のため扱いやすい。
- 用途:土壌の保水性・保肥力・通気性を改善したり、微生物を活性化して土壌を肥沃にしたりする働きがあるため、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されます。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 特徴:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱く無菌で清潔感がある。土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の保水力を高める効果が高く、通気性・保肥力も改善する。PHは基本的に強い酸性になる。
- 注意点:PHが3~4の強い酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用した方がよいでしょう。
- 用途:土壌の膨軟性を高めて、保水性・保肥力・通気性を改善するのに利用されたり、PHを酸性に調節する目的で利用されたり、無菌で雑菌が繁殖しにくいためインドアグリーンの植物の改良用土として利用されたり、挿し木や種まき用の培土として利用されたり、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されたりしています。
- パーライト:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 特徴(真珠岩系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 特徴(黒曜石系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善する目的、真珠岩系では通気性・排水性・保水性をバランスよく改善する目的で利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などに欠かせません。
- べラボン:べラボンはヤシの実を特殊加工して作られた園芸資材です。
- べラボンの特徴は、非常に軽く空気を多く含んでいる所、水を含んだ時の膨張と乾燥した時の収縮比率が高いため用土などに混ぜ込むと通気性が改善して根張りがよくなる所、保水性もあるため水もちがよくなる所等にあります。
- べラボンは樹木に着生する植物などによく利用されますが、土の変わりとして普通の植物にも利用されます。比重が小さく軽量のため、ハンギングバスケットの基本用土として使われる事もあります。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PH8前後の高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- 木炭(竹炭):木炭(竹炭)は木材または竹材を材料にして低酸素状態で高温に加熱して作られる炭です。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PHが8~10と高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットがあるため、土壌や培養土に5%程度混ぜて使われる事が多いです。
水やりの仕方
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、少しだけ湿り気のある土壌を好みます。過度に乾燥すると葉が萎れるため注意が必要です。
また極端に過湿状態にしてしまうと、病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりする頻度などには注意が必要となります。
水やりの方法
土の表土が乾いたタイミングで水を与えます。特に、成長期に水を与える事で、株がしっかりと成長します。
水やりのタイミング
- 表土の乾いたタイミング
- 土の表土(表面)の色が、濡れているなら黒っぽく、乾いたら白っぽくなるため、目視で乾いたのを確認する。
- 目視で確認が難しい場合は、表土を触って乾燥を確認する。
- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
- 鉢内または表層が乾いたタイミング
- 透明な鉢植えで育てると土の色の変化が分かるため、目視で確認する。
- 鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、持ち上げてみて土の乾きを判断する。
- 割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串を色と湿り気を見て確認する。
- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
肥料の与え方
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、自生地が痩せ地にある事からも分かる通り、栄養があまりなくても育てられます。
ただし肥料の効果により、植物が健康に成長したり、株が大きく成長しやすくなったりします。そのため、適度に肥料を与えてあげると良いでしょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 晩冬から早春
- 肥料の選び方
- 緩効性肥料※他のオーストラリア植物のようにリン酸にそれほど過敏ではないため、それほど気を使う必要はありません。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料を与える場合は、規定された分量を規定された場所に与えます。基本的には株から少し離れた場所に根があるため、肥料は株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。
剪定のやり方
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは剪定せずに育てる事も出来ますが、一般的には株をコンパクトにしたり、分枝を促して茂った外観にする目的などで剪定が毎年行われます。
剪定を行う理由
- 茎が分枝せずに間延びして徒長することがあります。そのため、切り戻し剪定を行い分枝を促して、茎の数を増やし株のボリュームとバランスを整えます。
- 古い茎は生産性が低く、成長が遅くなったり、葉の量が減ったりしやすいです。そのため、剪定して新しい芽や茎にエネルギーを送り若返りを促します。
- 茎葉が暴れて外観が悪くなる事があります。そのため、切り戻し剪定を行って株の大きさや形を制御します。
剪定のやり方
- 剪定の時期
- 開花後
- 剪定方法
- 株を観察して、枯れてる茎・損傷してる茎・病気の茎を探して健康な部分まで切り戻し剪定する。
- 株全体を観察して、全体の枝葉の量の三分の一程度を目安にして、好みの株のサイズと形状をイメージしながら、剪定して形を整えましょう。
夏越しする方法
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは、夏の暑さに耐えますが、極端な乾燥や過湿を少し苦手にはしているため、注意しましょう。
夏越しで重要なポイント
- 西日の当たる場所で育てると暑さと強い日差しの複合ストレスで株が弱りやすいです。そのため、半日影から明るい日陰で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- レイズベットやロックガーデン等の周りより高い場所に株を植えたりすると、水が下に流れやすくなり、排水性が高まります。
- 乾燥が続くと生育が衰えて、葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
冬越しする方法
Hardiness:9~11
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは軽い霜であれば耐えられる事もあるため、暖地であれば地植えで冬越し出来る事があります。
ただし基本的に霜や凍結に弱いため、冬越し対策を行った方が良いでしょう。
- 地植えで育ている場合
- 土壌の表面を腐葉土・バーク堆肥・寒冷紗等で覆いマルチングする事で、根を乾燥・寒さ・霜から守り冬越しがしやすくなります。
- 寒さが厳しくなる日は不織布などをかけて対応しましょう。
- 株の周りに支柱を立ててビニールを張りトンネルを作ったり、ミニ温室を作って上げる事で寒さや霜から植物を守る事ができます。
- 鉢植えで育てている場合
- 鉢植えで育てている場合は、屋内や温室の日当たりの良い場所で管理するか、霜の当たらない軒下で管理するとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
プロスタンテラ・ロツンディフォリアは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 挿し木する時期は晩春から秋が適します。
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておきます。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを7~10cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
プロスタンテラ・ロツンディフォリアの種蒔の方法
- 播種時期:
- 発芽適温:約
- 発芽日数:
- 備考:
種まき手順
植物の病気
プロスタンテラ・ロツンディフォリアの病気
プロスタンテラ・ロツンディフォリアの害虫