
- 原産:ヨーロッパ/アジア
- 科:マメ(Fabaceae)
- 属:シャジクソウ/トリフォリウム(Trifolium)
- 種:シロツメクサ/レペンス(Trifolium repens)
- 英名:クローバー(clover)
- 別名:シロクローバー(white clover)/トリフォリウム・レペンス/ダッチ・クローバー(Dutch clover)/ラディノ・クローバー(Ladino clover)
- 品種:ウィリアム(Trifolium repens ‘william’)
- 開花時期:4月~6月
- 花の色:桃色
- 葉の色:緑色・赤紫色
- 香り:
- 生活形:多年草
- 草丈:約10~20cm
- 株張り:
- バイオーム:温帯針葉樹林・温帯広葉樹林・乾燥性灌木地・サバンナなど
- 誕生花:5月9日/5月27日/6月17日
- 花言葉:幸運/約束/復讐/私を思って
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/景観植物/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
- 購入方法:クローバー(ウィリアム)を楽天で購入
■クローバー(ウィリアム)の特徴
- 学名:Trifolium repens ‘william’
- 花の色:桃色
- 葉の色:緑色・赤紫色
- 草丈:約10~20cm
- 備考:シロツメクサでは珍しい桃色の花を咲かせる品種です。また葉の色も緑色と赤紫色の複色のため、上品さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
■シロツメクサ(白詰草)とは!?


シロツメクサ(白詰草)の学名は Trifolium repens 、別名では「クローバー」「シロクローバー(white clover)」「トリフォリウム・レペンス」「ダッチ・クローバー(Dutch clover)」「ラディノ・クローバー(Ladino clover)」等とも呼ばれる多年草です。
シロツメクサ(白詰草)の原産地はヨーロッパとアジアにあり、自生地は一般的に人の手が入っている牧草地や草原、道端や荒れ地などにあります。日本でも、北海道から九州まで幅広い範囲で帰化しています。
■シロツメクサ(白詰草)の語源(由来)
- Trifoliumの由来:ラテン語で「3」を意味する「tres」と、ラテン語で「葉」を意味する「folium」の2語で構成されていて、葉を構成している小葉が一般的に3枚ある事からきています。
- repensの由来:ラテン語で「這う」を意味しており、草姿に由来します。
- シロツメクサ(白詰草)の由来:時代は幕末頃、オランダから長崎へと荷物(ガラスや陶器)が輸入される時、荷物の中に乾燥したシロツメクサを敷き詰めて、ガラスなどが割れないようにするための緩衝材として利用していた事からきています。また当時は詰草(ツメクサ)と呼ばれていましたが、白色の花を咲かせるこの植物は白詰草(シロツメクサ)と呼ばれるようになり、一方の赤色の花を咲かせる詰草は赤詰草(Trifolium pratense)と呼ばれるようになったようです。
■シロツメクサ(白詰草)の特徴(魅力)
- シロツメクサ(白詰草)の魅力:幸運を運ぶといわれる四葉のクローバーが、ときどき生じることで知られている植物です。またマット状に広がりながら、沢山の可愛らしい葉を地面いっぱいに広げるため、園芸では地被植物としても利用されており、さらに開花期に咲く白花は鑑賞価値だけでなく、蜜蜂などの有益な昆虫を呼ぶ働きがあります。
- 花の特徴:花序は頭状花序、短い花軸の中に約10~80個の小さな花が密集しており、概形は球状をしています。花は短い花柄があり、花冠は蝶形花です。一般的な蝶形花は、花弁が蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、シロツメクサは細長い花弁が上側に反り返っている所が特徴となります。花の色は基本的に白色ですが、成熟すると桃色に変化することがあり、また園芸品種(Trifolium repens ‘william’)の中には初めから桃色の花を咲かせるものもあります。
- 葉の特徴:葉は匍匐茎の節から発生しており、葉柄が真上に伸びて葉をつけます。葉の概形は一般的に3出複葉ですが、ときどき4出複葉や多出掌状複葉になる事もあり、葉を構成している小葉は円形または広楕円形で丸みがあります。そのため、可愛らしい印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色が普通ですが、園芸品種の中には赤色・桃色・紫色・黒色・灰色・白色の葉色もあるため、カラーリーフとして親しまれることも多いです。
- 草姿:匍匐型になり、茎は地表面を這い、節から不定根を出して定着しながら、マット状に地表面を覆い成長します。
- 地被植物:シロツメクサ(白詰草)は、地表面をマット状に広がるため、主に地被植物(グランドカバー)として利用されています。基本的に草丈が低く、葉が密生するため絨毯のような外観となります。また耐踏圧性があり人通りのある場所での利用が可能な点や、窒素固定菌と共生してるため人為的な施肥が殆ど不要な点、耐乾性が高く水やりが殆ど不要な点、アレロパシー物質が根から分泌されているため、一部の雑草の繁殖や成長が抑制される点、園芸品種の中には多彩な葉色がある点等が、地被植物としてこの植物が人気になっている理由かもしれませんね。ただし、雑草の抑制効果は限定的なため雑草予防として植えるのは考えた方が良いかもしれません。
景観植物:シロツメクサ(白詰草)は、繁殖力が強く種子や匍匐茎で簡単に広がる点や、栄養や水分の少ない環境に強く管理が楽な点等から、斜面などに大量に植栽がされて、景観植物として活用されたりもしています。
カラーリーフ:葉の色は緑色の他、園芸品種を選ぶことで赤色・桃色・紫色・黒色・灰色・白色の葉色も楽しめます。マット状のように広がる草姿とも組み合わさる事で、これらの色の美しい葉絨毯が楽しめるでしょう。
四葉のクローバー:シロツメクサ(白詰草)は一般的に葉を構成している小葉が3枚ですが、ときどき小葉が4枚ある時があります。4枚の小葉をもっているクローバーは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて、幸運を呼ぶと伝えられています。そのため、クローバーの群生地から四葉を探して、お守りにされたり、大切な人への贈り物にされる事も多いようです。この四つ葉のクローバーが生じる原因は、突然変異や生育環境の影響などが考えられており、発生が非常に稀であることから、幸運の象徴と考えられているようです。※一方で遺伝的要因で発生する場合は、その群生地での四葉のクローバーの発生率が高まる傾向にあり、また四葉が出やすい品種なども発売されている。
フラワーアレンジメント:シロツメクサ(白詰草)は、花をリースにしたり、四葉のクローバーを押し花やプリザーブドフラワーにしたりして利用できます。特に四葉のクローバーの押し花は、お守り入れに入れて長く保管できるため、自分用や贈り物用として、作られることも多いようです。
- 蜜源:花は蜜源として小さな蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、昆虫と共生しながら、お庭の中で蝶々や蜂が飛び回る姿を観察したい人におすすめの植物となります。
- その他の利用:若葉や花は、軽く茹でた後に、おひたしや和え物、バター炒めや天ぷら等にして食べる事ができます。多くのマメ科植物と同様に根粒菌と共生して窒素固定をすることから緑肥として利用できます。
■シロツメクサ(白詰草)の生活形と形態
●生活形・茎の形態
- 草丈:約10~30cm
- 生育型:匍匐型で地面を這うように茎が伸びる。
- 茎の種類:匍匐茎
- 匍匐茎:茎が地表面を張って伸びるもので、節からは不定根が生じます。また広義で単に匍匐して広がる茎を呼ぶ場合もあります。
- 茎の色:緑色・赤紫色・赤褐色
●葉の形態
- 葉序:互生葉序
- 葉柄:有柄
- 葉柄の向き:直立
- 葉柄の長さ:約5~10cm※10cmを超える事もある
- 葉身の概形:三出複葉※稀に四出複葉や多出掌状複葉になる事もある。
- 小葉の概形:円形・広楕円形
- 小葉の長さ:約0.5~4cm
- 小葉の幅:約0.5~2.5cm
- 小葉の縁部分:鋸歯
- 小葉の先端:円形・小凹形
- 葉の色:緑色※園芸品種の中には赤色・桃色・紫色・黒色・灰色・白色もある。
- 葉の班:小葉の基部付近にV型または弧を描く、白色の帯状の斑が入る事があり、斑がない場合もある。
●花の形態
- 花序:頭状花序
- 花序の概形:球状
- 花序の長さ:約1~4cm
- 花序の花の数:約10~80個
- 苞:花梗の基部にある。
- 花:花托・萼・花冠(花弁)・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 萼:萼筒
- 萼筒の形:鐘形で三角形の裂片がある
- 萼筒の色:緑・白
- 花冠:蝶形花冠
- 蝶形花冠の概形:細長く僅かに上側に反り返る。
- 蝶形花冠の花弁数:5枚(旗弁1枚・翼弁2枚、竜骨弁3枚)
- 蝶形花冠の色:白色・桃色
- 雄蕊:10本
- 雌蕊:1本
- 萼:萼筒
●果実・種子の形態
- 果実の分類:豆果
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■シロツメクサ(白詰草)の園芸品種を紹介
プリンセスクローバー・シリーズ
やまびこ園芸・イザベラ
元気な苗・エステル
元気な苗・レオノア
植物販売のITANSE楽天市場店・ダークデビー
千草園芸・ジェシカ
学名:Trifolium repens ‘Princess clover’
花の色:白色・桃色
葉の色:緑色・白緑色・紫色・赤紫色・黒色
草丈:約10~15cm
備考:プリンセスクローバー・シリーズは多種多様な葉色と模様が楽しめる園芸シリーズです。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、カラフルな色の葉の絨毯をお庭に敷くことができます。
プリンセスクローバーの品種
- イザベラ:葉の色が赤紫色をしているため、赤ワインのような上品さや高級感を感じさせる品種です。そのため、エレガントなお庭や格式高い雰囲気を感じさせるお庭によく合うでしょう。
- エステル:葉の色は中央部から黒色・赤紫色・白緑色の3色で構成されており、深みのある上品な色合いをしてます。そのため、気品のあるエレガントなお庭によく合うでしょう。
- レオノア:葉の色はパステル調の淡い白緑色と緑色(赤紫色)の複色です。そのため、明るく爽やかな雰囲気のある清潔感あるお庭などによくあいます。
- ダークデビー:葉の色は黒色または暗紫色です。そのため、重厚的でシックな雰囲気があり、格式高い雰囲気や、深い闇を印象つけるようなミステリアスな雰囲気をお庭に添えることができます。
- ジェシカ:葉の色は緑色と赤紫色の複色で、葉の中に逆V型またはブロッチ模様の赤紫色の斑がはいります。そのため、お庭の中に上品な雰囲気を添えることができます。
エンジェルクローバー・シリーズ
青空花屋 manimani・ボジョレー
イングの森・ビューティー
園芸ネット プラス・ハッピーデイ
石田精華園 楽天市場店・ドリーム
青空花屋 manimani・ガーネットリング
青空花屋 manimani・カプチーノ
大神ファーム・コーヒータイム
おぎはら植物園・ティントワイン
園芸ネット プラス・メロディー
園芸ネット プラス・マリッジ
青空花屋 manimani・カルメン
石田精華園 楽天市場店・チョコレート
青空花屋 manimani・グロリアス
青空花屋 manimani・ティラミス
青空花屋 manimani・チョコミント
石田精華園 楽天市場店・オニキス
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑・紫・赤・黒・白・銀
草丈:約10~15cm
備考:エンジェルクローバー・シリーズは見元園芸さんオリジナルのクローバーの園芸シリーズになり、多種多様な葉色と模様が楽しめます。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、品種を選んでカラフルな色の葉の絨毯を敷いて楽しむのも良いかもしれませんね。
エンジェルクローバーの品種
- ボジョレー:葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐるような可愛らしい印象を感じさせます。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に銃口的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ビューティー:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に銃口的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ハッピーデイ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と白色で、葉の縁部分に白色の覆輪が入る。そのため、光で輝く赤ワインを見てるような高級感とラグジュアリーな雰囲気を感じさせる品種です。
- ドリーム:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は黄緑色・赤紫色・黒色の複色で、個体差があるため様々な色合いのある葉が楽しめる。まるで化粧をしてるような色合いをしめるため、お庭で栽培すると上品な雰囲気を添えることができるでしょう。
- ガーネットリング:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と桃色で、葉の中央部にリング状の桃色の斑が入る。そのため、上品さの中に可愛らしさを感じさせる品種です。※個体によっては緑色が入ることもあります。
- カプチーノ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は全体的にくすんでおり、緑色・白緑色・紫色・黒色の範囲で変化があります。
- コーヒータイム:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色または暗紫色をしていて、上品な印象をあたえるカラーリーフとして楽しめる。
- ティントワイン:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は明るい赤ピンク色(赤紫色)と黒色の複色になるため、ゴスロリ系のファッションを見てるような可愛らしい雰囲気を作ったり、ラグジュアリーな雰囲気を作ったりすることが出来ます。
- メロディー:葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐるような可愛らしい印象を感じさせます。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部にリング状の赤紫色の斑がはいります。そのため、口紅の化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- マリッジ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中に飛沫状の赤紫色の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- カルメン:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部に逆V字型の赤紫色の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- チョコレート:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は個体差がありくすんだ赤紫色の単色もあれば、外側が緑色になることもある。
- グロリアス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色と黒色(暗紫色)の複色になり、色の境界は葉によってかわります。重厚的でシックな雰囲気を感じさせることから、モダンなお庭や格式の高い雰囲気のお庭などによく合うでしょう。
- ティラミス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色はくすみのある赤紫色で、大人っぽく上品な雰囲気を感じさせる品種です。
- チョコミント:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は暗紫色(赤紫色)と緑色で、葉の縁部分に緑色の覆輪が入る。そのため、上品でオシャレな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
- オニキス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は黒色または暗紫色です。そのため、重厚的でシックな雰囲気があり、格式高い雰囲気や、深い闇を印象つけるようなミステリアスな雰囲気をお庭に添えることができます。
ティント・シリーズ
おぎはら植物園・ワイン
おぎはら植物園・ルージュ
Ivy・ナイト
園芸ネット プラス・ガーネット
園芸ネット プラス・ヴェール
園芸ネット プラス・シアー
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白・桃
葉の色:緑・紫・赤・黒・白・銀
草丈:約10~15cm
備考:ティント・シリーズは多種多様な葉色と模様が楽しめる園芸シリーズです。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、カラフルな色の葉の絨毯をお庭に敷くことができます。
ティント・シリーズの品種
- ワイン:シロツメクサでは珍しい桃色の花が咲く。葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に重厚的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ルージュ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色(シルバー)・赤紫色の複色で、葉の中に逆V型の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- ナイト:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は暗紫色(黒色)と緑色で、葉の縁部分に緑色の覆輪が入る。そのため、シックでオシャレな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
- ガーネット:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と紫色で、華やかさの中に上品な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ヴェール:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色と白緑色(シルバー)の複色で、葉の基部に緑色のブロッチが入る。そのため、お庭で栽培すると明るく爽やかな雰囲気を添えることができます。
- シアー:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部にリング状の赤紫色の斑がはいります。そのため、口紅の化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- ルージュ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色(シルバー)・赤紫色の複色で、葉の中に掠れたような赤紫色の斑がはいる。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
ホワイトクローバー(フィア)

学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑
草丈:約20~30cm
備考:緑肥に活用される品種です。他のシロツメクサと同様に丈夫で耐踏圧性があり、開花期には沢山の白花を咲かせるため、白花の絨毯のような美しい景観が作られます。
ブラッククローバー

学名:Trifolium repens ver.nigricans
花の色:白色
葉の色:緑色・黒色(赤紫色)
草丈:約5~15cm
備考:シロツメクサの変種で、葉の一部が黒色または赤紫色をしています。そのため、重厚的でシックな印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。
黒葉クローバー

学名:Trifolium repens ‘purpurascens’
花の色:白色
葉の色:緑色・黒色(暗紫色)
草丈:約5~10cm
備考:葉の色が緑色と黒色(暗紫色)で、葉の縁部分に緑色の覆輪がはいります。そのため、重厚的でシックな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
ピンク&シルバー
学名:Trifolium repens
花の色:白
葉の色:緑・黄緑(シルバー)・赤紫
草丈:約10~15cm
備考:葉の色は一般的に緑色・シルバー(白緑色)の2色ですが、春や秋の季節は葉の色が赤紫色に染まる事があり、一株の中でシルバーと赤紫色のコントラストが楽しめます。そのため、爽やかな葉色や上品で黄色のある葉色を楽しめる品種です。
ウィリアム

学名:Trifolium repens ‘william’
花の色:桃
葉の色:緑・赤紫
草丈:約10~20cm
備考:シロツメクサでは珍しい桃色の花を咲かせる品種です。また葉の色も緑色と赤紫色の複色のため、上品さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
しあわせ みぃつけた
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑・赤紫・紫・黒
草丈:約10~15cm
備考:シロツメクサの中から四葉のクローバーが出やすい株を選抜して育成された品種です。品種の中には葉の色が緑・赤紫・紫・黒などがあるため、好みの色に合わせて品種も選べる。
ジュエル
学名:Trifolium repens cv.
花の色:桃色
葉の色:緑色・赤紫色
草丈:約10~20cm
備考:見元園芸さんが世界で初めて育種した、世界初のカラーリーフタイプの多葉体クローバーの品種です。葉を構成する小葉が5枚以上あるため、個性的な外観をしており、赤紫色の葉が上品な雰囲気を感じさせます。
ボンバス
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:
備考:従来のシロツメクサよりも茎や葉が大きく生育逢瀬で、主に家畜の飼料として栽培されている品種です。
■クローバー(トリフォリウム)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■クローバー(シロツメクサ)の育て方
花壇の土づくり
バイオーム
シロツメクサ(白詰草)のバイオームは、温帯針葉樹林・温帯広葉樹林・乾燥性灌木地・サバンナなどにあります。
これらのバイオームは、気温・降水量・土質などが地域により大きく変わります。例えば、温帯広葉樹林・乾燥性灌木地・サバンナでは年間を通して暖かですが、一方で温帯針葉樹林では夏は暖かで冬場は寒冷になります。また温帯針葉樹林・乾燥性灌木地・サバンナなどでは年間を通じた降水量が少ないですが、温帯広葉樹林は平均的な降水量があります。土質に関しては温帯広葉樹林は比較的に肥沃で、温帯針葉樹林・乾燥性灌木地・サバンナなどは砂質になる傾向があります。
そのため、幅広い環境に適応しており、特に自然のバイオームに限定されるものではなく、人の手が入った牧草地や道端などによく自生している点が重要です。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
日当り
シロツメクサ(白詰草)は、日向から半日影の範囲で育てることが出来ます。ただし日当たりの悪い場所で育てると、葉柄が長く伸びてしまい外観が悪くなることがある。
日当りの分類
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日影:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的にお庭の向きが東向きになる、西向きも半日影になるが西日が当たる環境にもなるため注意が必要です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌に適応します。そのため土質は砂壌土・壌土が良いでしょう。水はけの悪い土壌では生育がわるくなる事もあるため注意が必要です。
- 肥沃さ:適度に肥沃な土壌を好みます。堆肥を入れる事で土壌の物理性・生物性などを改善する働きがあり、植物の成長を促進します。そのため、土壌の色などをみて肥沃さが足りないと感じる場合は堆肥をいれましょう。
- PH:PH5~7を好みます。土壌のPHを診断して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてPHを調節しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 排水性の診断:深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘り、穴の中を水で完全に満たす。一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水がよすぎる可能性があります。
- 排水性の改善:花壇を高くしたり、ロックガーデンを作り、植物を植える場所を周囲より高くする。また縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を出来るだけ深くまでさします。支柱の入った部分が30cm前後あれば一般的な植物であれば、根を張るのに十分な作土層がありますが、それ以下であれば改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って30cm程度の深さまで掘り起こして解します。また石がある場合は土ふるいを使用して取り除きましょう。
- 土壌(土性)の性質の診断:土壌の通気性・保水性・保肥力を知るために、土壌を砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。
- 砂土:排水性と通気性が高く乾燥しやすいため、水分過剰による根腐れを引き起こしにくい。診断は、適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触がある。手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れる。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く乾燥しやすい傾向がある、砂土と比べると、保水性と保肥力が少しあるため、乾燥気味の土壌を好む植物などに向いています。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来るが崩れやすい。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高いため土壌管理がしやすい。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来る。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しい。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい傾向がある。診断は、適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じる。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても切れにくい。
- 土壌(土性)の性質の改善:土壌の診断をしたら、植物が求める環境に合わせて土壌改良材をいれます。
- 通気性・排水性の改善:通気性・排水性の高い土壌改良材(パーライト・日向土・川砂・バーク堆肥 など)を混ぜ込む。
- 保水性の改善:保水性の高い土壌改良材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を混ぜ込む。
- PHの診断:土壌のPHを調べる方法は土壌酸度計を土壌に突き刺すタイプ・リトマス紙を溶液に浸すタイプ・ペーハー測定器を溶液に浸すタイプ・アースチェック液を溶液に垂らすタイプ等があります。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご覧下さい。
- PHの改善:PHを診断後に植物の適正なPHに合わせて、土壌改良材を入れてPHの改善をおこないます。
- PHを酸性に改善:ピートモスを使用する場合はPHを1下げるために、1㎡あたり、ピートモスを約1.2kgを入れて混和します。
- PHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してPH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて混和します。
- 肥沃さの診断:肥沃さは土壌の色によりある程度診断できます。土壌の色は成分や状態を示しており、簡易的に植物を育てるのに適しているか調べる事が出来ます。黒色の場合は腐植が多く肥沃な傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃でない傾向があります。
- 肥沃さの改善:土壌に堆肥または微生物資材を入れます。堆肥を入れる量は土の量に対して二割から三割程度にします。入れ過ぎると通気性・排水性・保水性のバランスが崩れて植物が育つのに不適な環境になりやすいため注意してください。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢土づくり
日当り
シロツメクサ(白詰草)は、日向から半日影の範囲で育てることが出来ます。ただし日当たりの悪い場所で育てると、葉柄が長く伸びてしまい外観が悪くなることがある。
培養土
培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 植物の好む環境に合わせて通気性・ 排水性・保水性のバランスを考えた用土の構成にする。
- 堆肥は土壌の物理性を改善して根張りをよくするだけでなく、栄養素を含有しており、微生物の働きを促進して土質を改善したり、植物の栄養補給に寄与する働きがあったりします。そのため、腐葉土などの堆肥をしっかり入れて植物の生育を促進しましょう。
- 鉢植えを移動する場合を考えて比重の軽い用土を利用したり、植物が倒れる可能性も考えて比重の重めの用土を選んだりする。
- 水やりの頻度を考えて保水性のよい用土を利用したり、植物の呼吸や成長を考えて通気性がしっかり保てる用土を選んだりする。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土 +元肥=7:3:適量
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土 +元肥=4:2:4:適量
- 日向土(細粒・小粒)+ピートモス+くん炭 +元肥=5:4:1:適量
鉱石の土壌改良用土
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた土壌改良材です。
- 特徴:赤玉土は通気性・排水性・保水性のバランスが抜群に良いことから擬似団粒構造をした土壌改良材とも呼ばれています。無菌で雑菌が繁殖しにくく、雑草の種も含まれないため挿し木用土やインドアグリーンの土としても使われる。
- 比較:鹿沼土と比べて赤玉土の方が保水性・保肥力に優れており、PHが中性に近い弱酸性のため幅広い植物で利用しやすい。赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすいため、使い続けると微塵が出て通気性・排水性を悪化させる事がある。
- 注意点:赤玉土はリン酸を固定してしまい、植物が吸収出来る状態で無くす事があるため、リン酸の肥料を多めにやる必要がある。赤玉土の粒はやや崩れやすいため再利用出来る割合が少ない傾向があり、微塵は粘土質になり通気性・排水性を悪くする事がある。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などに利用される。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 比較:硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。
- 用途:多肉植物・サボテン・山野草などに使われる事が多い。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 特徴:鹿沼土は通気性・排水性が抜群に優れており保水性・保肥力も高いため、培養土の通気性・保水性・保肥力のバランスをとりたい時に重宝されます。PHが4~5と酸性になります。
- 比較:赤玉土と比べると鹿沼土は粒が頑丈で崩れにくいため再利用しやすく、PHは酸性に強く傾いており、保水性が劣ります。一般的な軽石と比べると鹿沼土は保水性に優れており、やや粒が脆い傾向にあります。
- 注意点:酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよい。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。特にPHが酸性のため酸性土壌を好む植物に利用される事が多いです。
- ☆硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- パーライト:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 特徴(真珠岩系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 特徴(黒曜石系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善する目的、真珠岩系では通気性・排水性・保水性をバランスよく改善する目的で利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などに欠かせません。
- バーミキュライト:バーミキュライトは、蛭石を高温処理して膨張させた土壌改良用土です。蛭石を膨張させた事で、薄板が層に重なりアコーディオンのような形状をしています。
- 特徴:保水性・保肥力が抜群に優れているため植物が欲しい時に水分や栄養を供給してくれる働きがあります。また何層にも重なり大きな隙間があるため通気性を改善する働きもあり、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 欠点:比重の重い用土と組み合わせると粒が破壊されて通気性が悪くなる事もあるため注意が必要です。
- 用途:土壌の保水性・保肥力を改善するのに利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などでも利用されます。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。草地・岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、一般的な草花から多肉・サボテン・山野草などの育成でも利用されます。す。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットがあるため、土壌や培養土に5%程度混ぜて使われる事が多いです。
有機物の土壌改良用土
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のある物を選びましょう。完熟していると、見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の通気性・保水性・保肥力を高めるため植物が育ちやすい環境となる。腐葉土は微量要素を含んでいるため植物が栄養を補給して健康に成長する助けとなり、また微生物の働きも活性化するため土壌が肥沃になる。PHが中性のため扱いやすい。
- 用途:土壌の保水性・保肥力・通気性を改善したり、微生物を活性化して土壌を肥沃にしたりする働きがあるため、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されます。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 特徴:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱く無菌で清潔感がある。土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の保水力を高める効果が高く、通気性・保肥力も改善する。PHは基本的に強い酸性になる。
- 注意点:PHが3~4の強い酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用した方がよいでしょう。
- 用途:土壌の膨軟性を高めて、保水性・保肥力・通気性を改善するのに利用されたり、PHを酸性に調節する目的で利用されたり、無菌で雑菌が繁殖しにくいためインドアグリーンの植物の改良用土として利用されたり、挿し木や種まき用の培土として利用されたり、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されたりしています。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PH8前後の高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
水やりの仕方
シロツメクサ(白詰草)は、耐乾性が高い植物のため、地植えで育てていれば降雨に任せて育てることが出来ます。ただし、土壌にやや湿り気のある状態を好むため、定期的に水やりをした方が育ちが良いでしょう。水やりのタイミングなどは下記を参考にして下さい。
注意する事は、極端に過湿状態にしてしまうことです。過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりする頻度などには注意が必要となります。
水やりのタイミング
生育期間中は生育旺盛で多くの水を必要とするため、土壌の表面または表層が乾燥したタイミングで水を与えます。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感・専用の道具があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみてます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土壌の表面より5cm以下にある事にして、また土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
シロツメクサ(白詰草)は、土壌に一定の肥沃さがある土壌でよく成長しますが、基本的に肥料は不要です。※注意することは、肥料を与え過ぎる事です。肥料が多いと葉柄が徒長したり、外観が悪くなったり、葉ばかりが茂り花数が減る事があります。
堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期:植え付け時、または冬から早春に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方:堆肥の入れ方は地植えと鉢植えでかわります。
- 地植え:植付けや株分けする時などに土壌改良を行い堆肥をいれて混和する。または株の周囲に堆肥を盛ったり、株の周囲に穴を掘り堆肥を入れます。
- 鉢植え:植え替え時に堆肥が入った新しい培養土を使う。または古い土に二割から五割ほど新しい土を混ぜて再利用する。
冬越しする方法

Hardiness:4~8
シロツメクサ(白詰草)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。温暖な地域では地上部の葉が残り、寒さが厳しい地域では地上部の葉が落ちて、翌年の春に芽を出して再成長します。
播種で増やす
シロツメクサ(白詰草)の種蒔の方法
- 播種時期:3月~6月・9月~10月
- 発芽適温:約20度
- 発芽日数:約3日~7日
- 備考:
種まき手順
- 種まきの時期:春または秋
- 培養土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:プラグトレーなどに種まき用の培養土を入れて栽培できます。
- 種の撒き方:点撒き・すじ撒き・バラ撒き
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
※鎮圧は土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。