原産:南ヨーロッパ/トルコ/バルカン半島 科:トウダイグサ(euphorbiaceae) 属:ユーフォルビア(euphorbia) 種:カラキアス(characias) 別名:アラビアン・スパージ(Albanian spurge)/地中海のユーフォルビア(Mediterranean spurge) 開花時期:4月~6月 花の色:黄色●緑色● 葉色:青色●緑色●黄色●白色〇 分類:常緑低木 草丈:60~120cm 草姿:直立 誕生花:10月7日 花言葉:「地味」「ひかえめ」「明るく照らして」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ユーフォルビア(カラキアス種)は学名euphorbia characias、別名「アラビアン・スパージ(Albanian spurge)」とも呼ばれる南ヨーロッパ及びトルコ、バルカン半島が原産の常緑低木です。属名ユーフォルビア(euphorbia)の由来はヌミディア王国の医師のユーフォルビア (Euphorbus)への献名です。
ユーフォルビア(カラキアス種)の特徴(魅力)
- 非常に背が高く群生してお庭を印象づける景観をつくる
- 茎は太く肉質で最大高さ120cmまで成長する
- 南国のリゾートを連想させる様な青緑色の葉
- ↳葉は細長く長さ約15cmになる
- ↳茎に対して螺旋状に葉は配置される
- 花は円筒状に小花が集まり非常に巨大に咲く
- ↳花(小花)の中に暗褐色の蜜腺がある
- ↳黄色の花と青緑色の葉は温かさと明るさがありトロピカルな雰囲気をつくる
- 夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫
- 乾燥に強く低メンテナンスで育てられる
ユーフォルビア(カラキアス種)の茎は太く肉質で、成熟すると最大120cmまで垂直に茎を伸ばし成長します。葉は長さが約15cmで茎に対して螺旋状(互生)に付き、葉色は青色に近い緑色(~青緑色)です。また品種によってはクリーム色(薄黄色)の覆輪が入る事もあります。花はユーフォルビア特有の杯状花序で、お椀の様な苞に囲まれて暗褐色の蜜腺をもっており、雄蕊が数個の雄花、もしくは雌蕊が1個の雌花を別々に咲かせます。また小花(杯状花序)は円筒状に多数集まり咲くため非常に華やかな花姿になります。
開花時期は春から初夏、花色は黄色もしくは緑色、個々の花は雌花もしくは雄花の杯状花序で中央に蜜腺があり、花序は小花が集まり集散花序に花を咲かせます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約60(120)cm × 幅は約60(120)cmまで成長します。葉色は緑色(~青緑色)や黄色、葉身は線形で、葉序は互生葉序につきます。
ユーフォルビア(カラキアス種)の毒性
ユーフォルビア(カラキアス種)も他のユーフォルビアと同様に、傷付くと乳白色の有毒な樹液を出します。これは主に草食動物に食べられないようにと、ユーフォルビアが進化した形ですが、人間にとっても有毒なため注意が必要です。
ユーフォルビアの樹液は皮膚等に付いた場合、痛みを伴う炎症や水膨れ等を引き起こす可能性があります。そのため皮膚に付いた樹液はすぐに水と石鹸で洗い流してください。
また目や鼻や口等の粘膜に付いた場合は、激しい痛みを伴い炎症を起こすことがあり、特に目に入った場合は結膜炎を起こし、最悪の場合は失明や重度の障害を引き起こす可能性があります。そのため樹液が目にかかったら直ぐお医者さんに相談してください。
ユーフォルビア(カラキアス種)の栽培
ドワーフ | ブラックパール | シルバースワン |
園芸では、南国のリゾートを連想させる様な美しい青緑色の葉や巨大で華やかな花を鑑賞する目的で育てられます。比較的に背が高く成長して群生する事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりして楽しまれたりします。園芸品種には、黄色の花(苞)の中央に大きな暗褐色の蜜腺がありコントラストが美しい花を咲かせる「ブラックパール」や、一般的な種より背が低い一方で巨大な花を咲かせる「ドワーフ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
ユーフォルビア(カラキアス種)を育てる際は、健康的な成長を促すためによく陽の当たる場所で管理しましょう。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすいですが、浸水する様な土壌では根腐れを起こすなどして枯れる事もあるため注意が必要です。増やし方は挿し木や株分け、種を撒く事で増やす事が出来ます。