プリザーブドフラワー(Preserved flowers)は、多くの場合で数年以上にわたり、生花のような瑞々しい外観を保つように、特殊な加工がされた本物の植物です。一般的には、本物の植物を特殊な液体で脱水した後に、防腐処理や着色をして、長く鑑賞出来るようにしたものをさしています。
プリザーブドフラワーに加工された植物は、一般的にスワッグやリースなどのフラワーアレンジメントにされて、インテリアの一つとして部屋などに飾られます。これらのフラワーアレンジメントは、日持ちが数日程度の生け花や、寿命が1年程度のドライフラワーで制作されたものよりも鑑賞価値が長く保たれるため、制作に手間暇が必要になりますが高い人気があります。
このページでは、プリザーブドフラワーに適した植物の種類を属ごとに紹介している他に、プリザーブドフラワーでで使われる液の種類や、作成方法なども紹介しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご覧下さい。また購入を希望する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■プリザーブドフラワーの液
プリザーブドフラワーの液とは、生花を脱水、脱色、着色、さらに腐敗防止などをする目的で使用される溶液です。一般的にはエタノールや着色料、防腐剤等の複数の成分で構成されています。
プリザーブドフラワーの液は、大きく分けると花材全体を液に浸す漬け込みタイプと、茎の切り口から液を吸わせる吸い上げタイプの2種類があります。それぞれの液で作業工程に差があったり、使用に適している植物に制限があったりします。そのため、製品の特徴を見て、目的に合ったプリザーブドフラワーの液を選ぶことが大切になるでしょう。
●漬け込みタイプ
らくらくプリザ液
脱水・洗浄の工程が省力された一工程タイプのプリザーブドフラワーの液です。そのため、初心者にも扱いやすくなっています。
らくらくプリザ液の利点・欠点
- 利点:1工程で作業が完了するため、初心者でも扱いやすく、お手軽感がある。
- 欠点:脱水・洗浄工程のある溶液と比べて、色が抜けにくいため使える植物の種類に制限がある。溶液の中に浸けておく時間も長くなる傾向にある。
らくらくプリザ液で使えるおすすめの花材
- バラ
- アスター
- カーネーション
- ガーベラ
- デンファレ
- アジサイ等
一液くん
脱水・洗浄の工程が省力された一工程タイプのプリザーブドフラワーの液です。そのため、初心者にも扱いやすくなっています。
一液くんの利点・欠点
- 利点:1工程で作業が完了するため、初心者でも扱いやすく、お手軽感がある。前処理剤(ホワイトニング剤)を利用すると、淡い色のプリザーブドフラワーも作れる。
- 欠点:脱水・洗浄工程のある溶液と比べて、特に色が薄いものに関しては発色が悪くなる事がある。溶液の中に浸けておく時間も長くなる傾向にある。
Mysty
Mystyは、脱色用と着色用の加工液が2種類があり、脱水(脱色)・着色の2工程でプリザーブドフラワーが作成されます。
Mystyの利点と欠点
- 利点:プリザーブドフラワー向きの花材であれば基本的に上手く作れます。製品の色幅が多く、脱色する事で色鮮やかな着色が可能です。
- 欠点:工程が多く制作に手間がかかります。
プリザ液(プリザ液A・プリザ液B)
プリザ液は、脱水液のプリザA液と着色液のプリザB液の2種類があり、脱水(脱色)・着色・洗浄の3工程でプリザーブドフラワーが作成されます。
プリザ液の利点と欠点
- 利点:プリザーブドフラワー向きの花材であれば基本的に上手く作れます。製品の色幅が多く、脱色する事でパステル調の着色も可能です。
- 欠点:工程が多く制作に手間がかかります。
●吸い上げタイプ
リーフ液
SilkRose・楽天で購入
リーフ液とは、切り花の切り口からリーフ液を吸わせて、生け花のようにしてプリザーブドフラワーが作れるプリザーブドフラワーの液です。
リーフ液の利点と欠点
- 利点:切り花を生けるように作成出来るため手軽にプリザーブドフラワーが楽しめる。液に漬け込む必要がないため茎を短くカットする必要がない。液の両は切り口を浸す程度でいいため無駄になりにくい。
- 欠点:名前が示す通り、使える植物は葉物が多く、花はカスミソウ等の小さな花や、イネ科などに限られる。
リーフ液で使えるおすすめの花材
- イネ科全般(アワ・ラグラス・エコログサ・ススキ・スモークグラス)
- カエデ
- かすみ草
- ゲーラックス
- シダ
- スターチス
- スマイラックス
- ソリダコ
- フウセントウワタ
- ヘデラ
- ユーカリ
ブランチー
おしゃれ農作業着専門店エフィルス・楽天で購入
ブランチーは、切り花の切り口からリーフ液を吸わせて、生け花のようにしてプリザーブドフラワーが作れるプリザーブドフラワーの液です。ただし、この製品が使えるのは基本的に枝物や葉物に限られます。
- 利点:切り花を生けるように作成出来るため手軽にプリザーブドフラワーが楽しめる。液に漬け込む必要がないため茎を短くカットする必要がない。液の両は切り口を浸す程度でいいため無駄になりにくい。
- 欠点:名前が示す通り、使える植物は枝物(葉物)が多い。
■プリザーブドフラワーの作り方
プリザーブドフラワーの作成方法は、使用されるプリザーブドフラワーの液で変わり、花材全体を液に浸す漬け込みタイプと、茎の切り口から液を吸わせる吸い上げタイプの2種類があります。また漬け込みタイプの場合は、脱水(脱色)・着色・洗浄の工程数が製品によって違い、3工程必要な製品もあれば、2工程や1工程に短縮出来るものがあります。それぞれの作り方を知っておくことで、作成できるプリザーブドフラワーの幅も広がり、多様な植物をプリザーブドフラワーに出来たり、簡略化された方法を知っていれば手軽にプリザーブドフラワーに挑戦出来たりするでしょう。
●漬け込みタイプ

- 準備:新鮮な花材・プリザーブドフラワーの液・容器・アルミホイル・キッチンペーパー・網・新聞紙を準備する
- 作業場を整える:溶液が飛び散ってもいいように床や台に新聞紙をひきます。また溶剤系のプリザーブドフラワーの液を使用する場合は、屋外で作業するか窓をあけて換気しましょう。
- 花材の下準備:大きな花の場合はバランスを見ながら花柄を約2~3cm残して切ります。小さな花の場合はバランスを見ながら花を何個か付けて花茎を切ります
- 脱水液に花材を浸す:容器の中に脱水液を入れて、花材をピンセットで掴み溶液の中に浸し、優しく左右に振りながら花弁の間にも溶液が入るようにします。花材が溶液から浮かび上がらないようにアルミホイルで落し蓋をしましょう。脱水液に浸す時間は製品や花の大きさなどにより変化します。※一工程タイプのプリザーブドフラワーの液はこの工程が省略されます。
- 着色液を浸す:脱水液の中にある花材をピンセットで取り出して、キッチンペーパーの上に置いて軽く脱水液を切ります。容器の中に着色液を入れ、脱水した花材をピンセットで掴みながら、溶液の中に花材を浸します。花弁の間にある空気がある場合は軽く抑えながら抜きます。また花材が溶液から浮かび上がらないようにアルミホイルで落し蓋をしましょう。着色液に浸す時間は半日から数日ですが、製品や花の大きさなどにより変化します。※一工程タイプのプリザーブドフラワーの液はこの工程のみが行われます。
- 洗浄:洗浄は花材の表面にある着色液のベタつきをとる目的で行われますが、1工程や2工程の製品では、洗浄工程を省いて、そのまま乾燥に入る場合もあります。着色液の中から花材をピンセットで取り出して、軽く着色液を落とした後に、脱水液の入った容器の中につけます。花材をピンセットで摘んだまま優しく左右に動かして着色液を落としたら、洗浄完了です。
- 乾燥:トレイの上にキッチンペーパーを敷いて、その上に網または猫よけシートなどを置きます。着色済みの花材を網または猫よけシートの上に乗せて乾燥させます。乾燥にかかる時間は数日から数週間、花材のサイズや環境に左右されます。基本的に花にベト付きがなくなったら完成です。
- 完成後:完成したプリザーブドフラワーは、そのままアレンジメントで利用することも出来ますし、直ぐに使用しない場合は適切な方法で保管しましょう。
●吸い上げタイプ

- 準備:新鮮な花材・プリザーブドフラワーの液・容器・新聞紙を準備する
- 作業場を整える:溶液が飛び散ってもいいように床や台に新聞紙をひきます。
- 花材の下準備:花材はプリザーブドフラワーの液を効率よく吸い上げることが出来るように、水切りや根元割りなどの水揚げを行っておきます。水揚げ方法については切り花の種類と水揚げ方法からご覧ください。
- 溶液に浸す:容器の中に花材の切り口が浸かる程度の量の溶液を入れて、花材の切り口を溶液の中に浸しましょう。※溶液をたくさん入れ過ぎると、時間の経過で溶液の中の水分が蒸発して濃度が高くなり、吸い上げが悪くなります。そのため、溶液は少量ずつ継ぎ足しながら入れるのがベストです。
- 管理:花材が溶液を吸い上げて、溶液が減ってきたら、その都度少しずつ継ぎ足しましょう。着色する時間は植物の種類や環境などによっても変わりますが数日から数週間です。
- 完了後:花材を取り出して溶液に浸っていた部分を綺麗に拭いましょう。完成したプリザーブドフラワーは、そのままアレンジメントで利用することも出来ますし、直ぐに使用しない場合は適切な方法で保管しましょう。
■プリザーブドフラワーの保存方法
プリザーブドフラワーは、適切な管理を行うことで5~10年と長期間にわたり美しい外観を保ち続ける花材です。しかし、管理が適切にされていないと寿命が1~2年程度になることもあります。プリザーブドフラワーをより長く楽しみたい場合は、適切な管理方法を知ることが大切になってくるでしょう。
プリザーブドフラワーの管理では「湿度」「紫外線」「衝撃」に特に注意が必要になります。これらは、花の色が褪せる原因となったり、花の色が変色する原因になったり、カビが生えたり、破損したりする原因になります。そのため、これらに注意するだけでもプリザーブドフラワーの寿命は長くなります。またこれに加えて、コーティング剤を使用したり、ケースに入れたりする事で、さらに長くプリザーブドフラワーを楽しめるようになるでしょう。
●湿度

プリザーブドフラワーの保管には、適切な温湿度管理が重要です。一般的に湿度30~50%、温度18~25℃の環境が推奨されています。
湿度が高くなりすぎるとカビが生えて腐敗の原因となり、逆に乾燥しすぎると花弁が脆くなり破損しやすくなるため注意が必要です。
●紫外線

プリザーブドフラワーは基本的に直射日光(紫外線)が当たると、花が色褪せたり、花弁にひび割れるなどの劣化が起こりやすくなります。そのため、管理場所は直射日光の当たらない場所がよいでしょう。
●衝撃

プリザーブドフラワーは衝撃に弱いため、基本的に触らずに管理した方がよいでしょう。ホコリで汚れた場合は、毛先の柔らかなチークブラシやドライヤーの弱風で取り除くようにしましょう。
●ケース

ケースはプリザーブドフラワーを極端な温度・湿度の変化から守ったり、埃で汚れる事を防いだり、UVカットケースであれば紫外線からプリザーブドフラワーを守る働きがあります。そのため、プリザーブドフラワーを長く保存したい場合はケースに入れてあげる方がよいでしょう。
●コーティング剤
コーティング剤は、プリザーブドフラワーの保存性を高める目的で利用されるものです。製品により効果は変化しますが、一般的に強度が増したり、花弁が外れるのを防いだり、湿気を遮り変色や腐敗を防いだり、色移りを防いだりする効果などがあります。
コーティング剤の種類
- フラワーグラスコート剤:陶器のように硬質で光沢のある仕上がりになり、花弁が外れる事を防ぎます。硬質ですが、やや衝撃に弱いため扱いには注意が必要になります。
- フラワーアクアコート剤:花の質感をしっかり残しながら、花の強度を高め、花弁が外れる事を防ぎます。
- フラワーソフトコート剤:ビニールでコーティングしたような柔らかな質感を残しながら、花弁に強度を出します。花に強度が出るため、頻繁に触れる事が予想される場所(アクセサリー)等におすすめのコーティング剤です。
- フラワーハードコート剤:プラスチックでコーティングしたように花弁が固くなり強度を出して光沢のある仕上がりになります。
■フラワーアレンジメントのアイデア
フラワーアレンジメントとは、生花やドライフラワーなどの花材を上手く配置して、美しくデザインされたものです。一般的に、オアシスに生花を挿したものがフラワーアレンジメントとしてよく知られていますが、その他にもリースやスワッグなどもアレンジメントになります。ここでは、プリザーブドフラワーで作れるフラワーアレンジメントの幾つかの種類を紹介します。
●ハーバリウム


ハーバリウム(Herbarium)は、英語では「植物標本」を意味していますが、フラワーアレンジメントの世界では、透明なボトルに花材とオイルを入れ密閉したおしゃれな雑貨として親しまれています。
ハーバリウムは、宝飾品を見ているような美しさがあり、特に光を当てるとキラキラと煌めいて輝く事からラグジュアリーな雰囲気を感じさせるインテリアとして働きます。
一方で、標本というほとハーバリウムにプリザーブドフラワーの寿命を伸ばす効果は期待できません。時間の経過で花の色が失われたり、オイルが濁ったりしたりするため、半年から一年ほどで新しく作り替える必要があるかもしれませんね。
ハーバリウムの作り方
- 準備:透明なボトル・ハーバリウムオイル・プリザーブドフラワー・ピンセット・ハサミ
- 花材の下準備:プリザーブドフラワーをハサミでカットして必要なサイズにします。長い花材で作りたい場合はボトルの底から肩部分、斜めに配置出来るサイズにカットします。複数の花材を入れたい場合はバランスを見ながら茎をカットしてサイズを整えましょう。
- 花材を入れる:ボトルの中に花材を入れて、ピンセットでバランスを調節しましょう。オイルを注いだ後も花材が出来るだけ崩れないようにしておきます。
- オイルを注ぐ:配置している花材が崩れないように、ボトルを斜めに傾けて、壁を伝うようにオイルを入れます。ボトルの大部分をオイルで満たしたら、ボトルを縦に戻して肩上位までオイルを注ぎます。キャップを閉めたら完成です。
●スワッグ


スワッグ(SWAG)は、ドイツ語で「壁飾り」を意味しており、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの花材を花束のように束ねて、壁にかける飾りです。もちろん、楽しみ方はそれぞれで、壁に掛けてインテリアとして楽しむ以外にも、生花のように花器に入れて飾られたり、無造作にテーブルに置いて飾ったり、様々な方法でスワッグを楽しむことが出来ます。
●フラワーリース


フラワーリース(flower wreath)とは、生花・ドライフラワー・プリザーブドフラワー等をリング状の形になるように装飾して作られる花輪です。主に壁やドアなどに掛けてインテリアとして楽しまれていますが、スタンドを準備してそこに立てかけられたり、天井から吊り下げて飾られる事もあります。
●フラワーバスケット


フラワーバスケットとは、草原で摘んできた沢山の草花を花かごの中に放り込んだように作られるアレンジメントです。花かごから花が溢れるように配置されるため、宝石箱を見てるような華やかな雰囲気があり見る人を惹き付けます。花かごは安定感があるためテーブルや台等に無造作に置いて飾れる点も魅力です。
●アクセサリー


アクセサリーとは、身を飾りお洒落するための装飾品です。
プリザーブドフラワーは破損しやすいため、アクセサリーとは無縁なイメージがありますが、コーティング剤を使用すればアクセサリーに使うことができます。また触れば壊れそうなイメージを持たせる事から、プリザーブドフラワーのアクセサリーを身につけることで、可憐な雰囲気を感じさせることが出来るはずです。
作り方は、プリザーブドフラワーの付け根に接着剤を付けて、台座付きのアクセサリーパーツに接着するだけで完成します。ただし、プリザーブドフラワーは触れた時に破損しやすいため、フラワーソフトコート剤等で事前にコーティングしておき衝撃に強くしておいた方がよいでしょう。
●レイアウト


レイアウトとは、配置・配列を意味しており、所定の範囲内で物を効果的に配置する事を意味します。プリザーブドフラワーを様々な物に見立てながら配置して楽しむのもよいかもしれませんね。
■プリザーブドフラワーに使われる植物一覧
プリザーブドフラワーに使われる植物で重要になるのは「花の鮮度」「花弁の厚み」「散りにくさ」の3つになります。特に花の鮮度は水揚げの良さに影響があり脱水液と加工液の置換が影響を与えて成否を左右します。また花弁の厚みや散りやすさは花の出来栄え等に影響がでます。このページではプリザーブドフラワーでよく利用される植物を紹介していますが、上記の条件の当てはまる植物であればプリザーブドフラワーが作成できる可能性が高いでしょう。
●あ行
●か行
- ガーベラ属
- カエデ属
- カスミソウ属
- ガマ属
- 柑橘類
- キク属
- キャットテール(アカリファ属)
- クリスマスローズ(ヘレボロス属)
- クレマチス属
- クローバー(トリフォリウム属)
- ケイトウ属(セロシア属)
- ゲイラックス属
- ゴウダソウ属
- コムギ属
●さ行
- サンダーソニア属
- ジニア属
- ジャスミン属
- シラタマノキ属
- シロタエギク(ヤコバエア属)
- シンビジウム属
- スカビオサ属(マツムシソウ属)
- スズラン属
- ススキ属
- スターチス(リモニウム属)
- スモークツリー(ハグマノキ属)
- セルリア属
- センニチコウ属
- ソリダコ属
●は行
- バラ属
- バンクシア属
- パンパスグラス(シロガネヨシ属)
- ヒカゲノカズラ属
- ピスタキア属(カイノキ属)
- ピトスポラム属(トベラ属)
- ヒノキ属
- ヒマラヤスギ属
- ヒマワリ属(ヘリアンサス属)
- ビャクシン属
- フィリカ属
- ブルニア属
- ブロッコリー
- ヘデラ属
- ヘリクリサム属(ムギワラギク属)
- ポプラ属
●あ行
アジアンタム属



学名:Adiantum
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤
草丈:約15~50cm
草姿:叢生型
主な原種:クジャクシダ/コバホウライシダ/アラゲクジャク 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジアンタムは種や品種が豊富にあるため形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、葉が優雅に広がるため様々な空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。また耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、インドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つとなります。
アジサイ属(ハイドランジア属)





学名:Hydrangea
生活形:落葉低木/落葉ツル性木本
開花:5月~8月※四季咲き品種は5月~10月
花色:赤・桃・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白・黒
樹高:約100~200cm
樹形:分枝型・ツル型(付着根)
主な原種:ホンアジサイ/ノリウツギ/ツルアジサイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/コニファー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジサイは種や品種で生活形や形態が変わりますが、一般的には、豪華な花を観賞するために栽培される事が多い植物です。アジサイは種と品種で違いますが直径30cmに達する巨大な花房をつくる事があります。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。 また花の色が非常に多様である所も魅力であり、土壌のPHを調節する事で青・紫・桃・赤と変化させる事もできます。アジサイの樹形はふつう分枝型でブッシュ状になるため生垣などに利用される事も多いですが、一部の種と品種ではツル型になるため壁面に這わせることも出来ます。花を収穫すれば切り花・フラワーアレンジメントなどに利用する事も出来て、アレンジメントの中では、そのボリューム感からメインの花として存在感を発揮します。
アスチルベ属



学名:astilbe
生活形:多年草
開花:5月~9月
花色:赤・桃・橙・紫・白
葉色:緑・黄・黒
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型
主な原種:アレンジー/シネンシス/ヒトツバショウマ 等
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アスチルベは綿菓子を思わせるふわふわとした花が魅力的な植物です。そのため、基本的にお庭の中で花を鑑賞したり、花を収穫して切り花やフラワーアレンジメントとして利用する目的地で栽培されます。アスチルベの草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。地上茎は90cm程度まで真っ直ぐ上に伸びて高さを出すため、お庭の中に立体感などを出すこともできるでしょう。また耐陰性もあるため、植物が育ちにくい日陰のお庭を花で彩る事が出来る所も魅力となります。
アストランティア属



学名:Astrantia
生活形:多年草
開花:5月~9月
花色:赤・桃・紫・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約60~90cm
草姿:叢生型
主な原種:マヨール/マキシマ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アストランティアは、宝飾品を想像させるような美しい花と、楓の葉を思わせる美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は直立茎で垂直に伸び、下部に葉が集まる傾向があります。そのため、地面を覆うように葉が広がって地被植物としての役割を果たし、また上部では葉が殆どなくなるため、花の美しさを際立たせることが出来ます。アストランティアの花は、ブローチを思わせる見た目をしており、中央に集まる小さな花が、光で輝き宝石のように見えることがあります。そのため、お庭で栽培すると高級感あるラグジュアリーな雰囲気を空間に添えることが出来たり、また花を収穫してお部屋に飾れば宝石を見てるような気分にさせてれるでしょう。※アストランティアの切り花は上手な水揚げを行わないと直ぐに茎や花が萎れてしまうため、水揚げを手順通りしっかり行いましょう。
アブラナ属



学名:Brassica
生活形:一年草/多年草
開花:3月~5月
花色:黄
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・青・白・黒・灰
草丈:約30~200cm
草姿:直立型・ロゼット型
主な原種:ハボタン/カラシナ/アブラナ 等
用途:カラーリーフ/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アブラナ属は約30種を含む属であり、形態の異なる様々な種と品種が栽培されていますが、園芸では一般的に美しい葉を鑑賞する目的でハボタン(Brassica oleracea var. acephala f. tricolor)が栽培されています。ハボタンは、冬を代表する植物の一つになり、バラの花を思わせるような優雅な葉姿や、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されます。ハボタンはコンパクトに成長して、多彩な葉色があるため、寄せ植えに活用されたり、毛氈花壇に活用されており、また茎が長く伸びる品種では切り花にして楽しまれることもあります。
アマランサス属



学名:Amaranthus
生活形:一年草
開花:7月~10月
花色:赤・黄
葉色:緑・黄・桃・赤・紫・黒
草丈:約30~250cm
草姿:直立型
主な原種:スギモリケイトウ/ハゲイトウ/ヒモゲイトウ
用途:背が高い花/カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アマランサスは種や品種で形態が変わる事がありますが、一般的には、美しい花や葉を観賞する目的、または茎・葉・種子を食用として利用する目的で栽培される植物です。例えば、ハゲイトウは夏の終わり頃から葉の色が緑色・紫色・黄色・赤色・桃色といった鮮やかな色に変化するため、カラフルなカラーリーフとして楽しめます。一方でスギモリケイトウやヒモゲイトウなどは花をメインに楽しまれる事が多く、花を収穫してフラワーアレンジメントなどでも楽しむことができます。
アリッサム属



学名:
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は3月~6月・9月~11月になる
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/プリザーブドフラワー/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アリッサムは草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。開花は周年咲く能力がありますが、一般的には3月~6月と9月~11月が見頃です。花は非常に多花性で、株を覆うように高密度に咲くため、開花期は美しい花絨毯となり、お庭や斜面などの広い面積をアリッサムで埋めることが出来れば美しい景観をつくることもできます。また花は甘い香りがあるため、アリッサムの花に囲まれると、心地よい香りで心が満たされます。アリッサムの葉は、基本的に緑色ですが、いくつかの品種は葉の中に班がはいります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
アンスリウム属



学名:Anthurium
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は5月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白・赤・赤茶
草丈:約30~40cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:アンドレアナム/セリゼリアナム/クラリネルビウム
用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アンスリウムは属の中に約1500種があり、花の形や葉の形などの形態の異なる種や品種が様々あります。園芸では、美しい花を鑑賞目的とするフラミンゴ系と、葉を鑑賞目的とするベルベットリーフアンスリウム系に大きく分けることが出来ますが、一般的に栽培されているのは殆どが写真にあるような美しい花(苞)をもってるフラミンゴ系です。フラミンゴフラワー系の花(苞)は宝飾品を見てるような強い光沢と反射があるため、その花をお部屋などにインテリアとして飾るとラグジュアリーな空間へと雰囲気を変えます。また適切な環境下では開花は周年あるため、花を長く楽しみたい人にも好まれており、開花した花は収穫して切り花に出来る所も魅力です。一方で、ベルベットリーフアンスリウム系はその名前の通りベルベットを見てるような高級感ある葉が魅力的な植物になり、フラミンゴ系と比べると人気は劣りますが人々を魅了する植物となるでしょう。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれる事もありますが、基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。
イベリス属



学名:Iberis
生活形:多年草
開花:3月~6月
花色:白・桃
葉色:緑
草丈:10~15cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:トキワマガリバナ/アマラ/ウンベラータ 等
用途:グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イベリスは種や品種で形態が変わる事がありますが、一般的には、草姿が匍匐型で地面を覆うように茎が横に広がったり下垂したりする種や品種が栽培されています。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりする事が多いです。花は非常に多花性で、開花期には地面を覆うように花が咲いて美しい花絨毯を作るため、広範に植え付けをする事で景観として際立たせることも出来ます。
エキノプス属(ヒゴタイ属)



学名:Echinops
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:青・紫・白
葉色:緑
草丈:約60~120cm
草姿:分枝型
主な原種:ルリタマアザミ/バンナチカス/ヒゴタイ
用途:背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エキノプスは植物の世界では珍しい青色の、綺麗な球形の花を咲かせる事で知られる植物です。開花した花は、そのまま植物上で楽しまれる他、収穫して切り花やフラワーアレンジメントなどに利用されることもあります。
エリンジウム属



学名:Eryngium
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:緑・黄・青・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~100cm
草姿:分枝型
主な原種:マツカサアザミ/ザベリー/ギガンテウム 等
用途:カラーリーフ/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エリンジウムは、ヨーロッパの貴族が首元に巻いていた襞襟を想像させるような、お洒落な花を咲かせる植物です。開花した花は、そのまま植物上で楽しまれる他、収穫して切り花やフラワーアレンジメントなどに利用されることもあります。
オキシペタラム属



学名:Oxypetalum
生活形:多年草/亜低木
開花:5月~10月
花色:青・桃・白
葉色:緑・白緑
草丈:約50~100cm
草姿:ツル型(スクランブリングシュラブ)・直立型
主な原種:カエルレウム 等
用途:開花期間長い/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキシペタラムは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、幾つかの種と品種が園芸でも親しまれています。特に、オキシペタラム・カエルレウムは花や葉がフェルト生地のように柔らかで、パステル調の柔らかな色合いをしており、ふわふわとしたメルヘンチックな印象を感じさせるため、かわいい植物として人気です。草姿はツル型または直立型になり、茎はやや柔軟なため、支えにする他物がない場合は成長するに従い湾曲しながら倒れる傾向があります。そのため、ツル植物として誘引して育てられることもあります。また花はそのままお庭で楽しむことも出来ますが、収穫すれば切り花やフラワーアレンジメントの花材としてお部屋などで楽しむ事も可能です。※切り花として利用する場合は切り口から出てくる白色の樹液に触れないようにして、また樹液を洗い流して切り口を塞がないように工夫する事が大切になります。
オトギリソウ属



学名:Hypericum
生活形:半常緑低木
開花:5月~7月
果期:6月~9月
花色:黄
葉色:緑
樹高:約30~150cm
樹形:叢生型・匍匐型
主な原種:キンシバイ/セイヨウキンシバイ/イノドルム
用途:グランドカバー/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オトギリソウは種や品種で形態に差異がありますが、園芸では一般的に鮮やかな黄花や、花後に見られる可愛らしい果実を鑑賞する目的地で栽培されています。樹形はオトギリソウの中の種で差異があり、叢生型または匍匐型になります。叢生型の種では、細い側枝が多くブッシュになるため自然風の生垣に利用されることがあります。また匍匐型の種であれば、地被植物として利用されます。花後にできる果実は枝物として収穫して、切り花またはフラワーアレンジメントの素材として利用できます。
●か行
ガーベラ属



学名:Gerbera
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期な4月~11月になる
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑
草丈:約15~75cm
草姿:ロゼット型
主な原種:ヤメソニー 等
用途:開花期間長い/切り花/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガーベラは、地際でロゼットを形成しながら、開花期に花茎を垂直に長く伸ばして、大きな花を咲かせる事で知られている植物です。草姿はロゼット型で、株はロゼットを形成しながら、根茎を短く伸ばして別の株をつくり叢生します。理想的な環境では周年開花し、一般的には4月~11月頃に花を咲かせます。花はサイズが約7~12cmと大きいため、一つ一つの花の魅力をじっくりと鑑賞しやすく、花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲きと多様で色も多彩にあるため、豊富な選択肢の中から好みの品種が選べるという点も大きな魅力の一つと言えるでしょう。また開花した花は、切り花やフラワーアレンジメントなど幅広く活用出来る所も魅力となります。
カエデ属

学名:Acer
生活形:落葉高木
開花:4月~5月
花色:緑・黄・紫
葉色:緑・赤・橙・黄
樹形:
樹高:約400~1500cm
主な原種:イロハモミジ/ハウチワカエデ
用途:カラーリーフ/プリザーブドフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カエデは属の中に約158種があり種や品種で形態に差異がありますが、園芸では一般的に掌を思わせる美しい葉と、秋の紅葉を鑑賞する目的地で栽培されています。
カスミソウ属




学名:Gypsophila
生活形:一年草・多年草
開花:5月~8月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
草丈:約20~120cm
草姿:分枝型
主な原種:エレガンス/宿根カスミソウ/ヌカイトナデシコ 等
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カスミソウは種や品種により形態に差異が見られますが、一般的には、直径数ミリの小さな花がふんわりと疎らに集まって咲く、ボリュームのよい花姿が魅力の植物となります。茎は細く華奢で、花序の中には葉がなくて小さな苞しかつかないため花の姿が際立ちます。また茎の節間が長くて花どうしが離れて咲くため、花姿はボリューム感がありながら、空気を含んだような柔らかな見た目をしています。そのため、開花期には霞を見てるような幻想的な雰囲気を添える事ができます。また花は収穫すれば様々な用途に使えます。例えば、切り花やドライフラワーとして利用したり、花を様々な色に着色してプリザーブドフラワーとして楽しんだり、フラワーアレンジメントにして主役の花材を引き立てる名脇役として働かせたり、結婚式のブーケに利用されたりします。
キク属





学名:Chrysanthemum
生活形:多年草
開花:10月~11月
開花(夏菊):5月~6月/7月~8月
開花(寒菊):12月~2月
開花(二度咲き菊):6月・10月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約20~100cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:イエギク/ノジギク 等
用途:枝垂れる植物/切り花/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:キクは日本で古くから栽培されており、特に江戸時代では盛んに品種改良が行われて地域特有の古典菊が多数生み出されました。また海外に渡ったキクも独自の発展を遂げており日本では洋菊として親しまれています。草姿は一般的に直立型ですが分枝型になる事もあり、また栽培中は摘芯で分枝を促して様々な形に仕立てられることもあります。キクの花は一般的に秋に開花します。ただし、品種改良が進んだことで夏頃に花が咲く「夏菊」や冬に咲く「冬菊」や初夏と秋に花を咲かせる「二度咲き菊」などもあります。そのため、それぞれの菊を準備して育てる事で一年を通してキクの花を楽しむことも出来ます。キクは花のサイズ・形・色が非常に多様にあります。そのため豊富な選択肢の中から好みの品種が選びたのしむことができます。また開花した花はそのままお庭で楽しむことも出来ますが、収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。キクの切り花はエチレンに強い耐性があり、花持ちがよいため、エチレンの含まれる線香の煙が漂う仏花としての人気が高いです。
キャットテール(アカリファ属)



学名:Acalypha
生活形:多年草
開花:周年
花色:赤
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:レプタンス/ベニヒモノキ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:キャットテールは、猫の尻尾を思わせる可愛い花を咲かせる事で知られている植物です。開花期間はほぼ周年で、花穂が萎れ枯れるまでの期間も長いため、花を長く楽しみたい人などにおすすめの植物です。花には花弁がなく赤色の雄蕊が突出していて、花が穂状に連なります。そのため、花穂の中にある雄蕊が猫のしっぽの様なふさふさとした柔らかな外観と質感を生み出して愛らしい雰囲気をつくります。また葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では白色(クリーム色)の斑がはいります。そのため、品種を選べば明るさや柔らかさを感じさせるカラーリーフとして楽しむこともできる点も魅力です。草姿は匍匐型または半匍匐型になり、地面を覆うように広がります。そのため、温暖な地域では地被植物として利用される事があります。また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿も鑑賞できるでしょう。
クリスマスローズ(ヘレボロス属)



学名:Helleborus
生活形:多年草
開花(ハイブリッド):2月~4月
開花(ニゲル):12月~2月
花色:桃・橙・黄・緑・白・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~45cm
草姿:叢生型
主な原種:ニゲル/レンテンローズ/オドルス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/香りが良い/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クリスマスローズ(ヘレボロス)は、薔薇のような豪華な花姿と、俯きながら咲く可憐な花姿が、気品を感じさせる魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地際から複数の葉や茎(花茎)が伸びます。葉はロゼットを形成するように地面を広がるため、地被植物となり、また葉の形状は掌状に分裂してるため、お洒落な印象を与えるファンシーリーフとして楽しめます。さらに、葉の色はふつう緑色ですが、品種を選べば葉の中に黄色・白色の斑が入るものもあるため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。開花期はニゲル種では12月~2月、ハイブリッド種は2月~4月になります。花はサイズが約5~10cm、花の形や色は非常に多様です。花の形や色の好みは人それぞれ違いはありますが、やはりレア度の超多弁の八重咲き品種などの人気がたかいようです。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花を収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。切り花として利用する場合は、茎が硬くてしっかりしているものを選ぶと切り花として14日程度の日持ちがあるでしょう。また基本的に耐陰性が高い植物になるため、日陰の庭で活用される数少ない植物の一つにもなります。
クレマチス属



学名:Clematis
生活形:多年草
開花:5月~6月※10月まで返り咲きすることもある
花色:赤・桃・紫・青・黄・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:
草姿:ツル型(巻きひげ)・叢生型
主な原種:ヴィオルナ/モンタナ 等
用途:開花期間長い/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クレマチスは属の中に約396種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クレマチスの種または系統の種類
- パテンス系(早咲き大輪系):草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花のサイズは20cmに達することがあり、花の形・色ともに多様です。
- ヴィオルナ:草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花の形はツボ形をしていてぷっくりと膨らむ可愛い外観をしています。
- モンタナ:草姿はツル型、ツルは長さ1200cmに伸びる事もあり圧倒的な被覆力があります。開花期は4月~5月、株を覆うように花が咲き誇るため視界を遮るような圧倒的な景観となる。
- その他:この他にもインテグリフォリアやタングチカ等の多数のクレマチスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
クローバー(トリフォリウム属)



学名:Trifolium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草丈:約5~15cm(シロツメクサ)
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:シロツメクサ/ストロベリーキャンドル/ルーベンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クローバーは属の中に約299種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロツメクサが人気で、よく栽培されています。シロツメクサは草姿が匍匐型になり、地上茎は匍匐茎のみで地面を這うように広がります。そのため、草丈の低い絨毯のような外観になりやすく、人通りの多い場所を含めて様々な場所の地被植物として重宝されます。葉を構成する小葉は3枚または4枚以上ある事もあり、小葉が4枚あるシロツメクサは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて幸運を呼ぶ葉になるため、見付けたら収穫してお守りにされる事も多いようです。さらに園芸品種が豊富で、葉の色が緑・赤・桃・紫・黒・灰・白と多彩にあります。そのため、好みに合わせて桃色の葉で可愛らしいクローバー絨毯を作ったり、紫色の葉でエレガントな雰囲気を出すクローバー絨毯を作ったり出来るところも魅力の一つとなるでしょう。
ケイトウ属(セロシア属)



学名:Celosia
生活形:一年草
開花:6月~11月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・白
葉色:緑・暗紫・赤紫
草丈:約30~100cm
草姿:直立型
主な原種:ノゲイトウ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ケイトウは属の中に約46種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に園芸ではケイトウ(Celosia argentea)と、その変種と品種が栽培されています。開花期は種まきの時期で左右されますが、一般的に6月~11月の範囲で長く咲きます。花の形にはトサカケイトウ、フサゲイトウ、ヤリゲイトウの3パターンがある。例えば、トサカケイトウは花の形状が扇状または脳状になって細かく波打っており、花房がしっかりとしているため切り花やアレンジメントで重宝される。またフサゲイトウは花房の形がふさふさとした羽毛状で、炎が燃え上がるようにも見えるためボリューム感のある豪華な花姿をしている。そして、ヤリゲイトウは非常に多花性で次々と槍形の花を咲かせます。また開花した花は、切り花の他、ドライフラワーやフラワーアレンジメントなど様々な用途で利用されておりケイトウは人気の高い植物になります。
●さ行
ジニア属



学名:Zinnia
生活形:一年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約50~100cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:エレガンス
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、安定して高い人気を誇る植物です。草姿は直立型・分枝型・匍匐型などがあり、種や品種により形態がかわります。そのため、栽培する時は花壇の中で高さを出したい時や切り花を取りたい時は直立型や分枝型を選び、また地被植物として利用したい時は匍匐型を選ぶと良いでしょう。花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・ダリア咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・アネモネ咲き・ビーハイブ咲きと非常に多様です。さらに花の色も赤・桃・黄・橙・紫・緑・白と多彩なため、自分好みの品種がきっと見つかるでしょう。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
ジャスミン属



学名:Jasminum
生活形:落葉ツル性木本/常緑ツル性木本
開花:5月~10月※一般的な開花は3月~5月にある(ソケイ)
花色:白・桃・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約400~800cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ソケイ/ハゴロモジャスミン/マツリカ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャスミンは、花の香りが非常に強いことから三大フローラルの一つとして数えられている植物です。樹形はツル型、他物に自らの茎を絡めさせて支えを得ながら上に成長します。そのため、一般的にトレリスやアーチなどの誘引資材に誘引して栽培されます。開花期間はジャスミン属の種で差異があり、例えばソケイであれば開花期が5月~10月、一般的に3月~5月頃に開花します。花は多花性で枝を覆うように咲き誇るため、ジャスミンの枝で広範を覆っておけば美しい景観が見られます。また開花すると数メートル先まで官能的で蜂蜜を思わせるような強烈な香りを漂わせるため、香りの花として楽しむのもよいでしょう。例えば、ガーデンファニチャーやガゼボなどの傍にジャスミンを植栽しておけば、休憩しながら香りを楽しめます。またいくつかの品種では、葉の色が緑色の他、黄色や白色もあるため、カラーリーフとしてたのしむ事も可能です。
シロタエギク(ヤコバエア属)

学名:Jacobaea
生活形:多年草/低木
開花:6月~8月
花色:黄
葉色:緑・白
草丈:約50~100cm
草姿:分枝型 等
主な原種:シロタエギク 等
用途:カラーリーフ/ドライフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヤコバエア属は約67種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロタエギクが人気で、よく栽培されています。シロタエギクは葉が羽状にわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、また茎や葉には白色の毛が高密度に密生してるため、見た目は殆ど白色になりシルバーリーフとして楽しめます。また光がこの毛に反射すると輝いて見えるため、シロタエギクはシルバーの宝飾品を見てるような美しさも感じさせます。
スカビオサ属(マツムシソウ属)



学名:Scabiosa
生活形:多年草
開花:4月~9月(コルムバリア)
花色:赤・桃・黄・紫・青・白・黒
葉色:緑
草丈:約20~100cm
草姿:叢生型
主な原種:コーカシカ/アトロプルプレア/コルムバリア 等
用途:開花期間長い/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スカビオサは、バルーンやドレスのフリルを想像させるような、可愛らしさと優雅さを兼ね備える花姿が特徴の植物です。草姿は叢生型で、基部が木質化して台木状になる傾向があり、茎が何本も伸びます。花序は頭花で舌状花と筒状花で構成されており、花序の外側にある舌状花がフリルドレスのような優雅な雰囲気を添え、花序の中央部にある筒状花がバルーンのような丸く可愛らしい雰囲気を添えています。花の色は赤・桃・黄・紫・青・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選んだり出来ます。そのため、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃花を選んだり、心を落ち着けてヒーリング効果を出したい場合は青花を選んでみるのも良いかもしれません。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。またスカビオサ属は種や品種で生活形や形態が変わることがあります。詳しくは種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
スグリ属



学名:Ribes
生活形:落葉低木
開花:2月~4月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
樹高:約100~400cm
樹形:叢生型
主な原種:フサスグリ/ハナスグリ
用途:生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スグリ属は約193種を含む多様な属であり、花を鑑賞する目的で栽培されたり、果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されている植物です。例えば、フサスグリ(Ribes rubrum)はイクラの卵を思わせる光沢のある果実を鑑賞して楽しんだり、収穫して生食やジャムに加工して食べたりする目的で栽培されています。一方で、ハナスグリ(Ribes sanguineum)は主に花を鑑賞する目的で栽培されています。個々の花は大きめで穂状に連なり咲くためボリューム感があり豪華な花姿となり、垂れ下がりながら開花します。また花の色が赤・桃・白とあるため、お庭の雰囲気に合わせて花色が選べる所も魅力です。この他にも、スグリ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
スズラン属



学名:Convallaria
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:白・桃
葉色:緑
草丈:約15~30cm
草姿:叢生型
主な原種:スズラン/ドイツスズラン/ロゼア
用途:切り花/香りが良い/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スズランは、ぷっくりと膨らんだ可愛らしい花を穂状に連ねて下向きに咲かせる花姿をしています。そのため、可愛らしさの中に可憐さを感じさせる花姿が楽しめる植物です。また花には若草のような甘く繊細な香りがある事から、バラやジャスミンと並び三大フローラルの一つとして数えられており、芳香を楽しむ目的でも栽培されることがあります。さらに開花した花を収穫して切り花にすれば、お部屋の中でもスズランの心地よい香りが楽しめるでしょう。ただし、栽培する際にはスズランの有毒性に注意する必要がありません。基本的に全草が有毒であり、スズランを挿した花瓶の水も毒で汚染されます。間違えて摂取すると嘔吐・頭痛・目眩・血圧低下・心臓麻痺などを引き起こす可能性があり、最悪の場合は死に至ります。そのため、小さな子供やペットのいる家庭ではスズランの扱いに注意が必要になるでしょう。
スターチス(リモニウム属)



学名:Limonium
旧属名:Statice
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:青・紫・桃・黄・白
葉色:緑
草丈:約30~70cm
草姿:ロゼット型 等
主な原種:ハナハマサジ/ラティフォリウム
用途:切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:旧スターチス(リモニウム属)は約605種を含む多様な属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的にはスターチス(Limonium sinuatum)が広く栽培されています。スターチスは切り花やドライフラワーにした時に日持ちが抜群によいため、花材にする目的で栽培されることが多い植物です。花を構成する花被片は萼片が最も華やかで長持ちするため、鑑賞価値が高く、色も青・紫・桃・黄・白と多様です。一方で、花弁は萼片に隠れるように開花して散るのも早いため、あまり鑑賞価値はありません。また葉が基部に集まり、茎葉がないため、茎のシルエットが際立ち、また花の美しさが強調される所も魅力の一つとなります。
スモークツリー(ハグマノキ属)



学名:Cotinus
生活形:落葉低木
開花:5月~8月
花色:赤・桃・紫・黄・白
葉色:緑・赤・黄・橙・紫・黒
樹高:約200~700cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スモークツリーは名前が示すとおり、開花期に見られる花姿がまるでモクモクと漂う煙を想像させるような植物です。樹形は直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)になり、剪定や萌芽更新などの仕立て方で変化します。開花期は晩春から晩夏になり、雌株の花の結実しなかった雌蕊が長く伸びることでスモーク状の花姿になります。そのため、雄株の花は雌株のようにスモーク状にはなりません。巨大でふわふわとした柔らかな見た目をした花房は多花性で、視界を覆うように咲き誇るため幻想的な雰囲気をお庭の中に添えることができるでしょう。また開花後の花は収穫して切り花やアレンジメントに利用することもできます。またこの他に、葉の色が品種により赤・黄・橙・紫・黒をしてることがあります。そのため、これらの品種を選ぶことでカラーリーフとして利用する事もできます。
センニチコウ属



学名:Gomphrena
生活形:一年草/多年草
開花:5月~11月
花色:紫・桃・赤・橙・白・黄
葉色:緑
草丈:約30~120cm
草姿:分枝型
主な原種:センニチコウ/プルケラ/キバナセンニチコウ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:センニチコウは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の見た目の可愛らしさ、花もちの良さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、非常に高い人気を誇る植物です。代表的な種には、センニチコウ(Gomphrena globosa)やキバナセンニチコウ(Gomphrena haageana)があり、最近では多年草タイプのゴンフレナ・プルケラ(Gomphrena pulchella)の人気が高まっています。草丈は約30~120cm、草姿は分枝型または一部の品種は匍匐型(ちなつ・シリーズ)になります。そのため、矮性品種は花壇の縁どりや寄せ植え素材に利用したり、高性品種は花壇の中で立体感やボリューム感を出したり、匍匐型であれば地被植物として利用するのも面白いかもしれませんね。開花期間は春から晩秋と非常に長いため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。また個々の花もちも抜群にいいため、気づけば古い花を隠すように次の花が咲いていて、花がら摘みをしなくてもよかったりします。花序は頭花で、集散状に次々と分枝を繰り返して沢山の花を咲かせます。頭花の形は種により差異がありますが、基本的には綺麗な球形をしているため、棒付きのキャンディを見てるような可愛らしい印象を感じさせます。花の色は紫・桃・赤・橙・白・黄と非常に多様なため好みに合わせて品種を選ぶとよいでしょう。例えば、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりする事ができます。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
●た行
ダリア属





学名:Dahlia
生活形:多年草
開花:4月~11月※夏場は休む傾向がある
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白・黒
葉色:緑
草丈:約30~240cm
草姿:叢生型
主な原種:皇帝ダリア 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/球根植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダリアは品種改良が進んでいて園芸品種が非常に豊富にあります。そのため、花のサイズ・形・色が多種多様にあり、また草丈の高さでも細かく品種が分類されている植物です。草姿は叢生型で、地中にある塊根のクラウンから複数の茎を地上にだします。草丈は矮性(50cm以下)から極高性(150cm以上)に分類されており好みで品種が選べます。一般的な傾向としては矮性品種は分枝が多いため花のサイズが小さめで花数が多くなり開花期間が長くなる傾向があり、花壇などで楽しむのに最適です。一方で高性品種は分枝がやや劣り花数が少ないですが、花のサイズが大きくなり、小さな花壇においては大きくなりすぎて持て余す事もありますが、高さ立体感を演出したり、切り花として利用されることが多いです。開花期は4月~11月で夏場は休む傾向にあり、分枝が多い品種ほど長く咲く傾向があります。花のサイズは極小輪(5cm前後)から超巨大輪(30cm以上)まであり、非常に多様です。ダリアは花のサイズで仕立て方もかわるため、育て方もよければ上のリンクからご活用ください。また花の色も赤・桃・橙・黄・紫・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選んだり出来ます。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、植物の花色では珍しい色を楽しみたい場合は黒色の花を選んでみるのも良いかもしれません。種類のリンク先では241種のダリアを花の形で16種類に分類して紹介してます。よければご活用下さい。
チガヤ属



学名:Imperata
生活形:多年草
開花:5月~6月※秋に咲く事もある
花色:赤・白
葉色:緑・赤・黄
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
主な原種:チガヤ 等
用途:カラーリーフ/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:チガヤは種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的に園芸では、線形の細長い葉が叢生して並ぶ優雅な葉姿や美しい葉色を鑑賞する目的、ふわふわした綿のような花をフラワーアレンジメントに利用する目的などで栽培されています。草姿は叢生型で、地面下にある根茎が成長に伴い広がりながら、沢山の葉が垂直または外側に放射状に広がります。そのため、優雅さを感じさせる葉姿を鑑賞する目的で栽培されます。また葉の色が緑・黄・赤とあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しめます。花はイネ科で見られる小穂が円錐状に並んでボリューム感のある花姿となり、絹糸状の毛が密生して絡み合うことで綿のようなふわふわした外観となります。 開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
チューリップ属



学名:Tulipa
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:約10~70cm
草姿:叢生型
主な原種:
用途:切り花/球根植物/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:チューリップは、水を注ぐコップを想像させるような可愛らしい花を咲かせるユニークな植物です。草姿は叢生型で、地中にある鱗茎が成長に伴い増えながら群生をつくります。葉の形は楕円形で縁部分がフリル状に波打つ傾向があり、肉厚でぽっちゃりとした雰囲気を与え、茎を抱くようについています。そのため、チューリップの葉は可愛らしさを感じさせます。開花は春頃、花序は単頂花序、つまり茎の先端に一個だけ花を咲かせます。花は品種改良が進んでいて、一重咲き・八重咲き・ユリ咲き・フリンジ咲き・パーロット咲きなどの様々な花形があり、また花の色も多様です。そのため、好みに合わせて品種を選ぶ事ができます。チューリップの原種や品種等に関しては種類のリンクの先で詳しく紹介しているため、よければ参考にしてみてください。
デルフィニウム属



学名:Delphinium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約100~200cm
草姿:叢生型
主な原種:エラータム/ベラドンナ/シネンセ 等
用途:背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:デルフィニウムは、一般的に垂直に長く伸びる豪華な花穂を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿は叢生型で、高さ約100~200cmに成長します。そのため、庭園の中でもよく目立ち、形態の異なる植物を組み合わせて植栽することで、高さと立体感を演出することができるでしょう。開花は4月~6月頃、大輪の花が穂状に高密度に連なり咲くため、非常に豪華な花姿となります。 花の色は桃・青・紫・白と多彩で好みで品種を選ぶことが出来ますが、デルフィニウムで最も美しい色は青色と言われています。青色は植物の世界では珍しい色になり、また心を沈める鎮静効果があるため、ブルーガーデンやヒーリングガーデンなどを作る際に取り入れるのも良いかもしれませんね。また開花した花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると、非常に豪華な雰囲気を添えるインテリアとして働くでしょう。
●な行
ナンテン属

学名:Nandina
生活形:常緑低木
開花:5月~7月
花色:白
葉色:緑・赤・桃・橙・黄・白
樹高:100~300cm
樹形:叢生型
主な原種:ナンテン
用途:カラーリーフ/生垣/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ナンテンは、その名称から「難(災難)を転じる」と考えられており、風水では鬼門や裏鬼門に植栽するとよいと考えられています。樹形は叢生型、成長するに従い地面から複数の茎が伸びます。葉は3回羽状複葉、葉は横へと大きく広がるため、生垣として利用すると目隠しとしても働きます。葉の色はふつう緑色ですが、品種によっては赤・桃・橙・黄・白などもあるため、カラーリーフとして楽しむ事もできます。また、お正月には果実と同様に葉を収穫して飾りとして利用されることもあります。開花期は5月~7月、白花が円錐状に密に集まるため豪華な花姿が楽しめます。また花後には赤色の果実をたわわに実らせるため、これを鑑賞して楽しむ事もできます。
ニゲラ属



学名:Nigella
生活形:一年草
開花:4月~7月
花色:桃・青・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:直立型
主な原種:ニオイクロタネソウ/クロタネソウ/パピロサ 等
用途:切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニゲラ属は約25種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に華やかな花を鑑賞したり、種を収穫して調味料として使用する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはニオイクロタネソウ(Nigella sativa)やクロタネソウ(Nigella damascena)などがあります。例えば、ニオイクロタネソウは、種子を収穫してサラダやスープなどに風味付けとして利用する目的で栽培する事ができる植物になります。一方で、クロタネソウやその他の近縁の種や品種は、種子に有毒成分が含まれているため、食用には出来ません。ニオイクロタネソウの葉を構成する小葉の形が線状披針形になるのに対して、クロタネソウの小葉は糸状で幅が狭くなります。そのため、クロタネソウと区別することが出来ます。クロタネソウは、ニオイクロタネソウよりも品種が豊富にあり花の形や色が多様です。そのため、鑑賞用として楽しむ場合はクロタネソウの方が人気があります。花は平開する萼片の中央から雄蕊と雌蕊が突出する特徴的な形をしていて、雌蕊の柱頭は糸状でクネクネと不規則に伸びるため、花から葉が生えてきたような独特な花姿を呈します。そのため、ユニークな花が好きな人に好まれる傾向にあります。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫すれば切り花やドライフラワーにして楽しむ事もできるため試してみるのもよいでしょう。
●は行
バンクシア属



学名:Banksia
生活形:常緑低木・常緑高木
開花(エリキフォリア):11月~5月
開花(マルギナータ):5月~11月
花色:黄・橙・赤・桃
葉色:緑
樹高:約100~2500cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型
主な原種:インテグリフォリア/エリキフォリア/グランディス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バンクシアは、ボトルブラシを想像させる個性的な花を鑑賞したり、また収穫してアレンジメントの花材として利用する目的で主に栽培される植物です。樹形は直立型(単幹)または分枝型で、品種や仕立て方などで変化します。葉の形は多種多様で針形・線形・長楕円形・羽状複葉などがあり、バンクシア属の種を識別するのにも役立ちます。開花期は種や品種により差異があり、例えばバンクシア・エリキフォリアは11月~5月に花が咲き、バンクシア・マルギナータは5月~11月に花が咲きます。基本的に開花期が長いため、花を長く楽しみたい人に好まれる植物です。花は花被片と雄蕊が融合して細長く伸びており、長い花軸に高密度に咲く事で、ボトルブラシを思わせるユニークな花の形を作り出しています。花は乾燥してもユニークな外観を保つ事から、切り花・ドライフラワーなどにして、高級な花材としてフラワーアレンジメントなどに用いられます。
パンパスグラス(シロガネヨシ属)



学名:Cortaderia
生活形:多年草
開花:9月~10月
花色:白・黄・桃・紫
葉色:緑・黄
草丈:約120~400cm
草姿:叢生型
主な原種:
用途:背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:パンパスグラスは、高さ120~400cmに成長する大型の多年草です。園芸では一般的に綿のようにふわふわした巨大な花穂を鑑賞したりフラワーアレンジメントに利用したりする目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、多数の葉が垂直または成熟するにつれて湾曲しながら優雅に広がります。葉の縁部分の鋸歯は鋭く棘状になっているため、肌に辺り擦れると容易に切れて怪我をする可能性があります。そのため、子供やペットのいる家庭では怪我をさせないように注意する必要があるでしょう。花はイネ科でよく見られる小穂が円錐状に並んでおり、絹糸状の毛が密生する事で、ボリューム感と綿のようなふわふわ感がある優しい花姿となります。また花穂は長さ30~130cmと巨大になるため、遠くから見ても強い存在感があり、人の目を引きつけるフォーカルポイントとなるでしょう。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
ヒノキ属





学名:Chamaecyparis
生活形:常緑高木
開花:2月~5月
花色:赤・緑・黒
葉色:緑・黄・青
樹高:約3000~6000cm
樹形:直立型(単幹)
主な原種:ローソンヒノキ/ヒノキ/サワラ
用途:カラーリーフ/生垣/香りが良い/プリザーブドフラワー/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒノキは、自然樹形のまま円錐形に成長する美しい樹形と、羽状に広がる枝に鱗片葉が集まる美しい葉姿が魅力的な植物となります。野生では樹高が約3000~6000cmに達しますが、園芸品種では100cm程度しか成長しないものも多く、コニファーとして広く親しまれています。樹形は直立型(単幹)で、基本的に多くの針葉樹と同様に端正な円錐形に成長する性質があります。そのため、株を等間隔に並べる事で洗練された生垣や並木をつくることができます。葉は鱗片葉ですが、羽状に広がる末端の小枝に密生してるため、レース模様のような繊細でお洒落な見た目の葉姿となります。そのため、葉もエレガントな雰囲気を醸す一つの要素となるでしょう。また葉の色は一般的な青緑色の他に、品種を選べば鮮やかな黄色もあります。そのため、カラーリーフとしても楽しめるでしょう。ヒノキ属には、様々な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介してるため、よければご覧下さい。
ヒマワリ属(ヘリアンサス属)



学名:Helianthus
生活形:一年草/多年草
開花:7月~9月
花色:赤・橙・黄・茶
葉色:緑
草丈:約100~400cm※ギネスでは917cmに達する
草姿:直立型・分枝型・叢生型
主な原種:ヒマワリ/キクイモ/ヒメヒマワリ/ミクロケファルス 等
用途:背が高い花/切り花/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒマワリ属は約56種を含む属であり、園芸でも草丈・花形・花色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。代表的な種の一つであるヒマワリ(Helianthus annuus)は生活形が一年草で、草姿が直立型になり高さ約100~400cmに成長します。そのため、お庭の中で高さや立体感を演出するのに役立ちます。開花期は7月~9月にあり、花はサイズが約10~40cmと巨大になるため、遠くから見ても太陽を見てるような強い存在感があります。そのため、フォーカルポイントとして働かせることができるでしょう。また花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると豪華で華やかな雰囲気を演出してくれるでしょう。さらに、花後に出来る種子は軽く焙煎してスナックとして食べたり、サラダに入れて食べたりする事ができます。ヒマワリを食用としてして利用する場合は、タイタンやマンモスロシアなどのおすすめ品種があります。ヒマワリ属の種と品種に関して詳しくは、種類のリンク先でも紹介してるため、よければ参考にしてください。
ビャクシン属





学名:Juniperus
生活形:常緑高木
開花:2月~5月
花色:赤・緑・黒
葉色:緑・黄・青
樹高:10~3000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型
主な原種:イブキビャクシン/ネズ/ハイネズ/アメリカネズ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ビャクシン属は約69種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ビャクシン属の主な種
- イブキビャクシン(Juniperus chinensis):生活形は常緑高木、樹高は約2500cm、樹形は単幹で円錐形に成長する。葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になる。園芸では、生垣や盆栽などに利用されている。
- ハイネズ(Juniperus conferta):生活形は常緑低木、樹高は約10~50cm、樹形は匍匐型で地面を這うように成長する。葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になる。園芸では、生垣や盆栽などに利用されている。葉の形は針形で、葉の色はふつう緑色で上面に白色の気孔帯がある。また品種の中には青緑色や黄色もあるため、カラーリーフとして楽しむ事もできます。園芸では地被植物として利用されています。
- エンピツビャクシン(Juniperus virginiana):生活形は常緑高木、樹高は約500~3000cm、樹形は円柱形または円錐形、葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になり、葉の色は緑色・青緑色・灰緑色がある。園芸では、庭木や生垣や並木などに利用されており、葉色が豊富なためカラーリーフとしても楽しめる。
ブルニア属


学名:Brunia
生活形:低木
開花:夏から秋
花色:黄・白
葉色:緑
樹高:約100~300cm
樹形:分枝型
主な原種:アルビフローラ/シルバーブルニア 等
用途:切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブルニアは、球状の頭花が茎の上部に集まり非常にユニークな花姿をつくる植物です。そのユニークな花姿は、植物上でも楽しまれますが、主に切り花やフラワーアレンジメントの花材として利用されています。樹形は分枝型で、針形の葉が枝に鱗片状につくため、枝のシルエットを邪魔することなく際立たせます。開花は夏から秋頃、花序は球形の頭花が散房状につく複合花序になり、個性的な花姿をつくります。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、用途に合わせてハンギングやトピアリーなど多種多様に仕立てる事ができて、楓の葉を思わせるようなシャープでカッコイイ見た目の葉を楽しめる所が魅力的な植物となります。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるようなシャープで洗練された見た目をしており、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれるでしょう。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも出来ます。加えて、ヘデラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力となり、基本的に強健で管理も楽なため育てやすい植物の一つでもあるでしょう。ヘデラはこのように多様な魅力がある事から、非常に人気の高い植物として広く栽培されています。
ヘリクリサム属(ムギワラギク属)



学名:Helichrysum
生活形:一年草/多年草
開花:5月~7月(ムギワラギク)
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・白
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型
主な原種:ムギワラギク/カレープラント/アリーナリウム
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘリクリサム属(ムギワラギク属)は約564種を含む属であり、園芸でも生活形・草姿・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ヘリクリサム属の主な種
- ムギワラギク(Helichrysum bracteatum):麦わら帽子のような花を咲かせる事で知られる植物になり、乾燥しても色あせや型崩れが少ないことからドライフラワーなどにして楽しまれます。
- カレープラント(Helichrysum italicum):その名前が示す通りカレーを想像させる香りがある植物です。枝葉は白色の毛が密生してるためシルバーリーフとして楽しまれたり、また開花期には黄色の花がら摘み咲くため、これを鑑賞する目的で栽培されます。開花した花は花壇の中で楽しむ事も出来ますが、収穫してドライフラワーにすればさらに長く楽しめます。
●ま行
マーガレット(モクシュンギク属)

学名:Argyranthemum
生活形:多年草
開花:11月~6月※3月~5月に最も多く開花する
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑
草丈:約20~80cm
草姿:分枝型
主な原種:フルテスケンス 等
用途:開花期間長い/切り花/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マーガレットは「好き」「嫌い」と唱えながら花弁を一枚づつ千切り恋の行方を占う花として知られている植物です。草姿は分枝型で、側枝が多く外観はドーム状に盛り上がる姿になります。そのため、花壇や鉢植えの中で立体感とボリューム感を出すことが出来ます。葉の形は2~3回羽状に深く裂けていて、裂片が細いため、繊細でふんわりとした柔らかな雰囲気があり、大きく華やかな花との対比をうみだしています。花の形は一重咲き・八重咲き・丁字咲きと多様で、また花の色も赤・桃・黄・橙・白と非常に多彩です。そのため、自身の好みに合わせて品種が選びやすくなっています。また花は散房状に株の表面を覆うように咲き誇るため、非常に豪華な花姿が楽しめます。この多様な魅力が、マーガレットが広く愛され続けている理由のひとつとなっているのでしょう。
モンステラ属



学名:Monstera
生活形:多年草
開花:夏頃(稀に咲く)
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約200~2000cm
草姿:ツル型(付着根)
主な原種:
用途:カラーリーフ/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モンステラは、ジャングルの中にいるような雰囲気を醸しだす巨大な葉を鑑賞する目的で栽培される観葉植物です。草姿はツル型で、他物に気根を侵入させて自らを支えながら成長します。そのため、気根を定着させることが出来るヘゴ支柱やココスティックなどを準備して這わせたり、長く伸び過ぎた茎をカットしてコンパクトなままで栽培されるのが一般的です。葉はサイズが約25~90cmと大きく優雅に広がるため、葉で視界が塞がれるジャングルの中にいるような雰囲気を醸し、葉が成熟にするにつれて葉縁部や葉の中に穴が空いて個性的な外観を呈します。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
●や・ら・わ行
ユーカリ属







学名:Eucalyptus
生活形:常緑高木
開花:
花色:赤・黄・白
葉色:緑・白・灰
樹高:約100~10000cm※種により差異が大きい
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:シネレア/ウェブステリアナ/レモンユーカリ等
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーカリ属は700種以上を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ユーカリの主な種
- ユーカリ・シネレア(Eucalyptus cinerea):幼木・若木の葉は銀貨のように円形で銀色をしているため、高級感を感じさせます。また他の円形の葉をもつユーカリと比べてサイズが最大8cmと大きくなるため豪華さがある。
- ユーカリ・ウェブステリアナ(Eucalyptus websteriana):葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐられるような可愛らしい印象を与えます。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されます。
- ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus bridgesiana):他のユーカリと一線を画すほどの強烈な香りがあります。精油にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、これを抽出する目的で栽培もされています。家庭で栽培する際は、かなり大きくなるため萌芽更新等を繰り返して育てるのがよいでしょう。
- レインボーユーカリ(Eucalyptus deglupta):樹皮が緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色のペンキで色を塗ったような色彩をしているため、一見するとフェイク植物のような見た目をしています。そのため、この植物をお庭で栽培すると強く目を引きつけるかもしれませんね。
ユリ属





学名:Lilium
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:約30~200cm
草姿:叢生型
主な原種:オニユリ/ヒメユリ/ササユリ/カノコユリ 等
用途:背が高い花/切り花/プリザーブドフラワー/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユリは豪華さや優美さを感じさせる花を楽しむ目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に茎を伸ばし群生をつくります。開花は6月~8月、花のサイズは30cmに達する事もある大輪で強い存在感があり、花の形は6枚の花被片が漏斗形に開きながら先端が外側に湾曲するため、豪華さと優美さを兼ね備える花姿が楽しめます。また花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると、高級感のあるラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働くでしょう。
ライスフラワー(オゾタムヌス属)


学名:Ozothamnus
生活形:常緑低木
開花:4月~6月
花色:桃・白
葉色:緑
樹高:100~200cm
樹形:分枝型
主な原種:ライスフラワー
用途:切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ライスフラワーは、米粒のような見た目をした蕾が、茎頂で密集して咲く花姿が、豪華な印象を与える魅力的な植物です。樹形は分枝型になり、基部付近でよく分枝してブッシュ状に茂ります。また細い側枝には、線形の葉が沿うようについているため、枝のシルエットが際立つ独特な外観を呈します。花序は頭花と散房花序の組み合わさる複合花序になり、頭花が蕾の時は紙のような総苞に包まれています。総苞は乾燥しても色褪せや型崩れが少ない事から、ライスフラワーをフラワーアレンジメントで使用する場合は、頭花が蕾の時に収穫して利用されるのが一般的になります。
ラグラス属(ウサギノオ属)



学名:Lagurus
生活形:一年草
開花:4月~8月
花色:黄・緑・白
葉色:緑
草丈:約10~50cm
草姿:叢生型
主な原種:ウサギノオ 等
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ラグラスは、ウサギの尾を想像させるような可愛らしい花穂を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、多数の稈が直立に伸びて群生をつくります。花はイネ科でよく見られる小穂が円錐状に並んでおり、絹糸状の毛が密生する事で、ボリューム感と綿のようなふわふわ感がある優しい花姿となります。また花穂は寸胴で丸みのある可愛らしい外観をしており、その外観からウサギの尾に例えられています。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア属)



学名:Muehlenbeckia
生活形:落葉ツル性木本/落葉低木
開花:6月~7月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:コンプレクサ/アキシラリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ワイヤープランツは、柔軟なワイヤーを思わせるような茎が作り出す独特な樹形と、緻密で可愛らしい印象を与える葉が魅力的な植物です。樹形はツル型で、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、ツルを誘引して誘引資材に仕立てられたりしますが、多くは地被植物のように仕立てられたり、鉢に植えてワイヤー状のツルを枝垂れさせて仕立てられる事が多いです。葉は約0.5~2cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、繁茂しても薮を見てるような野暮ったさを感じさせにくいです。葉の形は丸みを帯びるため、可愛らしさがあり、葉の色は緑色の他に品種を選ぶと黄・桃・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。また枝葉は収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用する事ができます。ワイヤープランツの枝葉は、アレンジメントの中でボリューム感を出したり、容器の目隠しとして働かせたり、流れを演出したりして多様な活用方法があるため人気の花材です。