- 原産:中央アメリカ/カリブ海地域
- 科:トウダイグサ(Euphorbiaceae)
- 属:アカリファ(Acalypha)
- 種:チャマドリフォリア(Acalypha chamaedryfolia)
- 同義語:Acalypha hispaniolae/Acalypha reptans/Acalypha adscendens
- 流通名:キャットテール
- 別名:アカリファ・レプタンス/レッド・キャットテール(red cat’s tail)
- 品種:キャットテール・バリエガータ(Acalypha chamaedryfolia variegated)
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花の色:赤色●
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草
- 草丈:約30cm
- 誕生花:1月14日/10月26日
- 花言葉:愛撫/気まま/上機嫌
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物
- 庭のスタイル:ロマンチックガーデン/かわいいお庭/スイーツガーデン/エスニックガーデン/カラーガーデン
- 購入方法:バリエガータを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
キャットテール(バリエガータ)とは!?
キャットテール(バリエガータ)は、葉の中にクリーム色の網目状の脈班が入ります。そのため、明るく柔らかな雰囲気をつくるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。また、クリーム色の葉色は柔らかで優しい雰囲気を作るため、ふわふわとした外観の可愛らしい花との相性も抜群です。どちらも、優しく可愛いらしい雰囲気をつくるためロマンチックガーデンなどによく合うでしょう。
キャットテールとは!?
キャットテールは学名Acalypha chamaedryfolia、別名では「アカリファ・レプタンス」や「レッド・キャットテール(red cat’s tail)」等とも呼ばれる中央アメリカおよびカリブ海地域が原産の多年草です。
キャットテールの語源(由来)
- 属名のAcalyphaは古代ギリシア語で「イラクサ」や「刺す」を意味する「ἀκᾰλήφη」からきています。
- 種小名のchamaedryfoliaはラテン語で「低い」「地面の」を意味する「Chamaedrys」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語からきており、草姿に由来します。
キャットテールの特徴(魅力)
- キャットテールは、開花期間がとても長く、季節を問わず持続的に花を咲かせ続ける所、ふさふさとした猫のしっぽのような可愛らしい花姿に、匍匐して広がる草姿が特徴の植物です。
- そのため園芸では、低メンテナンスでお庭の景観を長く維持したい人、お庭の中に可愛らしい雰囲気を演出したい人、地被植物として利用したりハンギング仕立てで植物を使いたい人などに向きます。
- 草姿は匍匐性、茎は柔軟で地面に沿って成長するため地被植物として利用する事が出来ます。また茎は重力に従い下垂するため、壁面のある場所やハンギングバスケット等で使用すると、側面に沿って茎葉が垂れ下がるため、優雅な雰囲気を演出する事が出来ます。
- 葉はふつう緑色ですが、幾つかの品種では白色(クリーム色)の班が入るため、明るい印象や柔らかな印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から晩秋まで夏も休みなく花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は植物上での日持ちが長く、美しい外観を1ヶ月以上保つ事が可能です。ただし雨などで泥水が花にかかると汚れて外観を著しく悪くする事があります。そのため、泥水がかからないようにハンギング仕立てにしたりマルチングをする等の対策を取っておくと良いかもしれません。
- 花は猫の尻尾のようにふさふさとして、触りたくなるような可愛らしさがあります。また赤色の花色も女性的で愛情深い印象を与えるため、花の外観ともよくマッチします。そのため、可愛い雰囲気のお庭やロマンチックガーデンなどによくあう植物です。
- キャットテールの仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「花壇の縁取り」「ハンギング」等があります。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- キャットテールの茎は基本的に立ち上がらずに横へと広がり茎葉が密に地表面を密に覆います。そのため、地被植物に使えます。ただし、土と接する部分が多いため、花が泥水で汚れやすい場合があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- キャットテールは花壇の縁取りに向いています。何故なら、草姿が匍匐して広がるため被覆能力が高く、花壇の縁どり資材なども茎葉で覆い自然な雰囲気を演出する事が出来るからです。また開花が長いため長期間に渡り花壇の縁を彩ることが出来ます。
- ハンギング仕立てとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて上や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- キャットテールは、茎葉が重力に従い上から下へと下垂する習慣があります。そのため、鉢植えなどに植えると、ふち部分から零れるように茎葉が枝垂れて側面を覆い、人工物と自然との境界を曖昧にして、ナチュラルな雰囲気を作り出すことが出来ます。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
キャットテールの草丈は約15(~30)cm、草姿は匍匐性、茎は匍匐した後に途中で立ち上がる事もあります。葉序は互生、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ1(~3.5)cm、幅は約0.5(~1.5)cm、葉身の形は卵形、葉はふち部分に鋸歯があります。花序は総状花序の様な形態をしており、花序の長さは約5(~10)cm、花は束生します。花弁はなく、紐状のものは雄花の雄蕊からなり、花の色は赤色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
キャットテールの園芸品種の紹介
楽天で購入 バリエガータは、葉の中にクリーム色の網目状の脈班が入ります。そのため、明るく柔らかな雰囲気をつくるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。また、クリーム色の葉色は柔らかで優しい雰囲気を作るため、ふわふわとした外観の可愛らしい花との相性も抜群です。どちらも、優しく可愛いらしい雰囲気をつくるためロマンチックガーデンなどによく合うでしょう。 | 楽天で購入 めめは、一般的なキャットテールよりも花穂が短く太い所が特徴です。そのため、丸みを帯びる外観をしており他のキャットテールよりも遥かに可愛らしい印象をあたえます。ふわふわとして触りたくなるような可愛いらしい花穂は、愛情を象徴する真っ赤な花色との相性がとてもよいです。そのため、ロマンチックガーデンなどにおすすめしたい品種になります。 |
キャットテール(アカリファ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
キャットテール(バリエガータ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
キャットテール(バリエガータ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
キャットテール(バリエガータ)は、通気性と保水性のバランスがよく、しっかり堆肥が入る肥沃な土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では、根腐れや腐敗などを引き起こし、生育不良になる事があるため注意が必要です。土壌診断を行い、通気性や保水性が悪かったら、土壌改善を行ってから植え付けを行いましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
キャットテール(バリエガータ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
培養土
キャットテール(バリエガータ)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
キャットテール(バリエガータ)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。 ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、土質や水やりの頻度には注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
キャットテール(バリエガータ)は、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合、必要に応じて元肥と定期的に追肥を与えましょう。
肥料と堆肥の与え方
- 肥料の与え方
- 春から秋にかけて生育期間中に有機肥料または緩効性肥料を与えます。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料の場合も株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
- 堆肥の与え方(鉢植えは植え替え)
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
冬越しする方法
Hardiness:10~11
キャットテール(バリエガータ)は、基本的に冬の寒さと霜に耐えられません。そのため冬越しさせたい場合は温室や屋内に入れて管理するのが一般的です。
- 鉢植えで育てている場合は、5℃を下回らない室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株を掘り起こして鉢植えに植え直し、5℃を下回らない室内もしくは温室に入れて管理しましょう。室内か温室に入れて管理しましょう。