ラヴァンドラ属(ラベンダー)の種は約41種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは11種類の原種と、132種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ラヴァンドラ属(ラベンダー)の簡易比較

学名:Lavandula angustifolia
生活形:常緑低木
樹高:約30~100cm
開花:5月~6月
開花時期(四季咲き):5月~10月
花色:桃色・青色・紫色・白色
葉色:緑色・灰緑色・黄色・白色
生育型:分枝型
備考:苞が小さくて目立たず、丸みのある可愛らしい萼片が目立つため、花穂の見た目が果物の葡萄のような可愛らしい見た目をしています。花は樟脳の含有率が低いため果物のような甘い香りがあります。葉は線形で切れ込みがなくスッキリとした見た目をしています。

学名:Lavandula × intermedia
生活形:常緑低木
樹高:約50~100cm
開花:6月~9月
花色:桃色・青色・紫色・白色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:近縁のイングリッシュラベンダーと比べ花穂は6~15cm程と長くなるため、花数が多くなります。そのため、精油の生産量が多くて商業的な栽培が多かったり、花材の利用で重宝されたりします。花の香りに個体差がありますが、樟脳が多く含有する傾向にあり、薬品のようなスッキリした香りになりやすいです。ただし、樟脳が少ない品種では甘い香りを漂わせます。

学名:Lavandula stoechas
生活形:常緑低木
樹高:約30~100cm
開花:3月~6月
開花時期(四季咲き):3月~9月
花色:紫色・青色・桃色・赤色・白色・灰色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:花(萼片・花弁)は苞に隠れており、一般的に花弁のように美しい苞を鑑賞する目的で栽培されるラベンダーです。花穂の形は四角柱で、側面を大きさが一定の苞が規則正しく鱗状に並びます。花序の頂部の苞が長く伸びるため、兎の耳に例えられる個性的な外観となり、可愛らしい印象を与えます。花の色は苞と花弁で変わることがあり、また他のラベンダーでは見られないような赤色の花色も見られるため多彩な色彩が楽しめる点も魅力です。他のラベンダーと比べると香りは軽いため、あまり重要視されず、また香りの印象も薬品やウッドを思わせるため人気の高い香りではありません。

学名:Lavandula dentata
生活形:常緑低木
樹高:約30~180cm
開花:周年(4月~10月)
花色:緑色・灰緑色・白色・灰色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:開花期間が周年(主に4月から10月)と非常に長いです。花穂の苞は小振りで、小花がよく目立ち凹凸のある見た目になりやすい。特に、本種は線形の葉の縁部分に深い鋸歯または羽状に中裂から深裂する切れ込みが際立った特徴になります。

学名:Lavandula pinnata
学名:Lavandula multifida
生活形:常緑低木
樹高:約30~60cm
開花:周年(4月~10月)
花色:青色・紫色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:葉の形が2回羽状深裂で鳥の羽根やレースを想像させるような見た目をしている点が際立った特徴です。花序は輪散花序で、しばしばこの花穂の下に集散状に2本の花穂がつく事があります。個々の花穂は下から上に順番に花が咲くため、各節で花を咲かせる場所と咲かない場所がくっきり分かれて、花が咲く場所は節を囲うように咲きます。香りは「オレガノ」や「木」に例えられ、独特な芳香があることから好みが分かれます。

学名:Lavandula × chaytoriae
生活形:常緑低木
樹高:約50~80cm
開花:5月~7月
花色:青色・紫色
葉色:灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:花穂の形はイングリッシュラベンダーのようで甘い香りがあります。茎・葉は、ウーリーラベンダーのように白色の毛で覆われるため、ほとんど白色の外観となります。

学名:Lavandula × allardii
生活形:常緑低木
樹高:約30~100cm
開花:5月~7月(四季咲き性も残す)
花色:青色・紫色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:親種のラベンダー・デンタータと比べると葉の幅が広めですが、葉縁に深い鋸歯があるところが受け継がれています。スパイクラベンダーからは、葉幅の広さ・樟脳の非常に強い香り・萼片と花弁が際立つ花穂の形等が受け継がれています。

学名:Lavandula latifolia
生活形:常緑低木
樹高:約30~80cm
開花:6月~9月
花色:青色・紫色
葉色:緑色・灰緑色・白色
生育型:分枝型
備考:近縁のイングリッシュラベンダーと比べて、花穂の節間がやや長めの傾向があるため疎らで、花穂が1本または分枝して3本つくことがあります。香りは樟脳の含有率が高いため針葉樹や薬品を思わせる香りとなります。

学名:Lavandula canariensis
生活形:常緑低木
樹高:約30~100cm
開花:周年(4月~10月)
花色:紫色・青色
葉色:緑色・灰緑色
生育型:分枝型
備考:葉の形が2回羽状深裂で鳥の羽根やレースを想像させるような見た目をしている点が際立った特徴です。また花序は輪散花序で、花は下から上に順番に咲くため、各節で花を咲かせる場所と咲かない場所がくっきり分かれて、花が咲く場所は節を囲うように咲きます。また花穂の中で咲く花数はレースラベンダーと比べると少ない傾向にあります。香りは「オレガノ」や「木」に例えられ、独特な芳香があることから好みが分かれる所です。
■ラヴァンドラ属(ラベンダー)の主な種と園芸品種の紹介
イングリッシュラベンダー



イングリッシュラベンダーとは!
イングリッシュラベンダー(学名: Lavandula angustifolia)は、同義語でラベンダー・オフィキナリス(学名: Lavandula officinalis)としても扱われており、別名で単に「ラベンダー(lavender)」と呼ばれたり「ラベンダー・アングスティフォリア」「コモン・ラベンダー(common lavender)」「トゥルー・ラベンダー(true lavender)」「ガーデン・ラベンダー(garden lavender)」「ナローリーブ・ラベンダー(narrow-leaved lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
イングリッシュラベンダーの原産地はフランス、イタリア、スペインで、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原などに見られます。
イングリッシュラベンダーの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序に萼と花弁が目立つ穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種は近縁のラベンダー属の種と比べて、苞が小さくて目立たず、丸みのある可愛らしい萼片が目立ちます。花は樟脳の含有率が低いため果物のような甘い香りがあります。葉は線形で切れ込みがなくスッキリとした見た目をしています。
- 開花期間:開花は一般的に5月から6月に見られますが、四季咲き品種では秋に返り咲くこともあります。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:本種の花は丸い蕾(萼)が際立っているため、ブドウのような可愛らしい見た目をしています。そのため、スイーツをテーマにするような可愛らしいお庭によく調和するでしょう。また花の色は青色・紫色・桃色・白色と多彩なため、お庭の雰囲気に合わせて色が選べます。例えば、恋心をくすぐるようなロマンチックなお庭を作るのであれば桃色の花色を選んだり、また上品なエレガントなお庭作りをしたい場合は青色や紫色の花を選ぶのも良いでしょう。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形のため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが、白色の毛が多い品種では葉の色が白銀色に見え、さらに光に反射してシルクのような光沢を感じさせることがあります。そのため、宝飾品のような高級感のあるシルバーリーフとして楽しむことが可能であり、ラグジュアリーなお庭やエレガントなお庭などによく調和するでしょう。
- 寄せ植え:本種は株の高さが30cm程度の矮性品種も多いため寄せ植え素材としても扱いやすいです。生育型は分枝型でブッシュ状に成長するため、寄せ植えの中ではボリューム感を出すのに適しており、灰緑色の葉色や青色(紫色)の花色が上品さを演出してくれます。ただし、本種は多湿を苦手にしています。そのため、組み合わせる植物はハーブ(タイム等)やプラチーナなどの乾燥に強い植物を選ぶと良いかもしれませんね。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは、他のラベンダーと比べて果物に似た甘い香りがあるため、好む人が非常に多いです。この芳香を生みだす主要な精油成分は「リナロール」「酢酸リナリル」「ゲラニオール」で、特質すべきは他のラベンダーと比べて薬品や針葉樹を想像させる「樟脳」の含有率が極端に少ない点にあります。園芸では、この心地よい香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生息しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
- その他:精油を抽出する目的で商業的に栽培され、この精油は香水やアロマテラピーなどに利用されたりします。
イングリッシュラベンダーの園芸品種の紹介
●園芸品種
- アヴィニョンアーリーブルー
- アネット
- アロマティコブルー
- アロマンスホワイト
- インペリアムジェム
- エッセンス
- エレガンス・シリーズ
- おかむらさき
- オックスフォードゼム
- カシオペア
- カノンスター
- ココナッツアイス
- しほ
- サマーラベンダー
- シャインピンク
- シャインブルー
- スーパーブルー
- スイートロマンス
- センティヴィアブルー
- ドワーフブルー
- 長崎ラベンダー
- ナナアルバ
- ナナロゼア
- 濃紫早咲き3号
- バイオレットメモリー
- バレンス・ダークバイオレット
- ピーターパン
- ビーチウッドブルー
- ヒドコート
- ヒドコート・ピンク
- ピンクパフューム
- フォーエバーブルー
- フォーボーストーム
- プラチナブランド
- 富良野ブルー
- ブルーアイス
- ブルークッション
- ブルースピア
- ブルーセントアーリー
- ブルーマウンテン
- ブルーマウンテン・ホワイト
- ブルーリバー
- ほのか
- ホルゲイト
- マンステッド
- ミスキャサリン
- メリッサライラック
- ラバンスディープパープル
- リトルロッティー
- ロイヤルパープル
- ロゼア
- ロドンピンク
- ロドンブルー
●アヴィニョンアーリーブルー

学名:Lavandula angustifolia ‘avignon early blue’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:まだ寒さの残る時期から成長が始まるため、普通よりも早くから花が楽しめます。分枝性がよく、枝は直立に伸びるためコンパクトに成長しながら沢山の花を咲かせます。
●アネット

学名:Lavandula angustifolia ‘annet’
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性が強いため、何度も花を楽しみたい人に好まれる品種です。茎が丈夫なため花材に最適と広く評価されています。
●アロマティコブルー

学名:Lavandula angustifolia ‘aromatico blue’
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性があるため、開花後に切り戻すことで秋に再開花することがあります。精油であるリナロールが従来品種よりも約40%も多く含まれているため、より甘く果物のような香りが楽しめる品種です。
●アロマンスホワイト

学名:Lavandula angustifolia ‘aromance white’
開花時期:5月~10月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性が強いため、開花後に切り戻すことで秋に再開花します。花の香りがとても良く、イングリッシュラベンダーの心地よい香りを楽しむことができます。白色の花が明るさや清潔感を感じさせます。
●インペリアムジェム

学名:Lavandula angustifolia ‘imperial gem’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:花の色が濃紫色をしているため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気のお庭によく調和する品種です。
●エッセンス

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~10月
萼片の色:青紫色
花弁の色:薄い青紫色
葉の色:灰緑色
備考:四季咲き性があり花付きもよい。優れた耐暑性と耐湿性があるため夏越しがしやすい。
●エレガンス・シリーズ
![]() パープル | あなたの街のお花屋さんイングの森・スノー |
ピンク |
学名:Lavandula angustifolia ‘ellagance’
開花時期:5月~9月
花の色:濃紫色・桃色・白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:種まき後、一年目から開花する能力があります。早咲き性があって、晩春から初秋頃まで花が長く楽しめます。矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンでたのしみやすく、また分枝性に優れ沢山の花を咲かせます。
園芸品種
- パープル:花の色は紫色で、上品なお庭によく調和します。
- スノー:花の色は白色で、明るさや清潔感を演出することができます。
- ピンク:花の色は淡い桃色をしているため、可愛らしいお庭によく調和します。
●おかむらさき

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:60~80cm
備考:オカムラサキから抽出された精油は、フランスで開催されたラベンダーオイル品評会で最高賞を受賞した事からも分かる通り、非常に良い香りがあります。花穂が長いため花材として利用しやすかったり、長く花の香りが楽しめたりしやすい。
●オックスフォードゼム
学名:Lavandula angustifolia ‘oxford gem’
開花時期:5月~9月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:花の色が濃紫色をしているため、重厚感があり格式高い雰囲気のお庭によく調和します。
●カシオペア
学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40cm
備考:花付きがとてもよく、濃紫色の花を多数咲かせます。
●カノンスター
学名:Lavandula angustifolia ‘canonstar’
開花時期:5月~6月
萼片の色:白色
花弁の色:灰紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40cm
備考:花は萼片(蕾)の時は白色ですが、花弁が開くと灰紫色へと変化します。そのため、魔法のような色の変化が楽しめる品種です。
●ココナッツアイス
学名:Lavandula angustifolia ‘coconut ice’
開花時期:5月~6月
萼片の色:白緑色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:花の色は淡い桃色をしているため、可愛らしい雰囲気のお庭によくあいます。
●サマーラベンダー

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:優れた耐暑性を備えており、夏の間も花を咲かせ続ける新しいタイプのラベンダーです。四季咲き性が高くて、晩春から夏を越えて秋まで花が開花し続ける事があります。
●しほ

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~45cm
備考:花穂は寸胴でコロンとした可愛らしい見た目をしています。濃紫色の花色が、エレガントな印象を与える品種です。
●シャインピンク

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:40cm
備考:株は分枝がよくて、枝は直立し、コンパクトに成長する習慣があります。花の色は淡い桃色をしているため、可愛らしい雰囲気のお庭によく調和します。
●シャインブルー

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。花の色は濃紫色のため、貴族のお庭を想像させるような高貴な雰囲気を演出できます。
●スーパーブルー

学名:Lavandula angustifolia ‘superblue’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:イングリッシュラベンダーの中でも甘く強い香りがあることで高い評価を受けている品種です。矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい点も魅力です。
●スイートロマンス

学名:Lavandula angustifolia ‘sweet romance’
開花時期:5月~9月
萼片の色:暗紫色
花弁の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~45cm
備考:春化処理が不要で初年度から花を咲かせます。早咲き性と耐熱性に優れることから、晩春から初秋頃まで長く花が楽しめます。明度の低い暗紫色の萼から、青紫色の花が咲きます。
●センティヴィアブルー

学名:Lavandula angustifolia ‘sentivia blue’
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:30~50cm
備考:四季咲き性が強いため、開花後に切り戻すことで秋に再開花します。そのため、何度も花を楽しみたい人に好まれる品種です。花は非常に香りが強いです。株の基部からよく分枝して、ボリューム感のある株姿になります。
●ドワーフブルー

学名:Lavandula angustifolia dwarf blue’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。花の色は濃紫色をしているため、格式の高さを感じさせるお庭によく調和します。
●長崎ラベンダー

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~10月
花の色:青色・紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:1998年に長崎県率大村城南高校で他とは違う性質を持ったラベンダーが発見されたことで、育成プロジェクトが発足して生産・研究がされているラベンダーのシリーズです。他のイングリッシュラベンダーと比べ、耐熱性に優れているため暖地でも栽培がしやすく、また四季咲き性があるため何度も花が楽しめます。
園芸品種
- しずか:四季咲き性があるため普通のラベンダーよりも長く花を楽しめます。また早咲き性があるため長崎ラベンダーの中で最も早く開花が始まります。株は分枝が良く、次々と花を咲かせる多花性の性質があるため開花期はボリュームのある花姿が楽しめます。
- しおり:開花は初夏と秋にあり、花を何度も楽しめます。花は花穂が大きくてボリュームがあり、鮮やかな紫花が上品さを感じさせます。耐熱性が優れているため、夏越しがしやすくなっており、暖地でも育てやすいです。
- ナイトブルー:長崎ラベンダーの中で最も濃い濃紫色の花が咲きます。返り咲き性があるため、初夏と秋に二回花を楽しめます。耐熱性が優れているため、夏越しがしやすくなっており、暖地でも育てやすいです。
- リトルマミーは、城南一号に続く改良品種です。城南一号と比べて、草丈が低いため鉢植え等でも育てやすく、また早咲き性があるため早くから開花が楽しめます。花の色は紫色、四季咲き性があるため何度も花が楽しめて、また優れた耐熱性があるため夏越しが楽です。
- 城南一号は、大村城南高校で育種された品種です。四季咲き性と優れた耐熱性が特徴で、薄い紫色の花を咲かせます。
●ナナアルバ

学名:Lavandula angustifolia ‘nana alba’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。花の色は白色のため、明るさや清潔感のあるお庭によく調和します。
●ナナロゼア
学名:Lavandula angustifolia ‘nana rosea’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。花の色は桃色のため、可愛らしい雰囲気のお庭によく調和します。
●濃紫早咲き3号

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:北海道で選抜育種された品種です。早咲き性があり、普通よりも花が早くから楽しめます。花の色は濃紫色をしているため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気のお庭によく調和します。
●バイオレットメモリー

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:富良野おかむらきの中から花色が濃いものが選抜された園芸品種です。長い花穂と濃い紫色の花色が特徴になり、この花は乾燥しても色褪せが少ないことから花材として用いるのに最適です。
●バレンス・ダークバイオレット

学名:Lavandula angustifolia ‘valence dark violet’
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性が強いため、開花後に切り戻すことで秋に再開花します。特に低温期に花の色は濃くなり、黒色にも近い濃い濃紫色になるため、重厚感を感じさせる色彩が楽しめます。
●ピーターパン

学名:Lavandula angustifolia ‘Peter Pan’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~45cm
備考:花の色は濃紫色で、貴族を想像させるような高貴な雰囲気のお庭によく調和します。
●ビーチウッドブルー
学名:Lavandula angustifolia ‘Beechwood Blue’
開花時期:5月~6月
萼片の色: 紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:1920年に発売されて以降、現在まで園芸品種として発売されている人気のある品種です。甘い香りのする濃い紫色の花を咲かせます。
●ヒドコート

学名:Lavandula angustifolia ‘hidcote’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:Lawrence Johnstonによって1950年以前に作出された人気の高い園芸品種です。花の色はマンステッドよりも濃い言われており、濃紫色の萼片から明るい紫色の花(花弁)が咲きます。花の色は濃い濃紫色を呈し、乾燥しても色褪せが少なくて心地よい香りがすることから花材としてよく利用されます。
●ヒドコート・ピンク

学名:Lavandula angustifolia ‘hidcote pink’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色・白色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:1958年に発売されて以降、現在に至るまで高い人気を保ち続けている園芸品種です。花の色は淡い桃色をしているため、可愛らしいお庭によく調和します。また香りがとても良く、料理用途としても使われてきました。
●ピンクパフューム

学名:Lavandula angustifolia ‘Pink Perfume’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色・灰白色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:その名前が示す通り、花の色は淡い桃色を呈し、香水を思わせるような甘く心地よい香りがあります。
●フォーエバーブルー

学名:Lavandula angustifolia ‘forever blue’
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:四季咲き性が高く、また早咲き性と、優れた耐暑性を備えているため、晩春から夏を越えて秋まで長く開花し続けます。花軸が長く伸びる傾向があるため、花材に利用しやすいです。花の色が濃い紫色をしているため、格式高い雰囲気のお庭によく調和します。
●フォーボーストーム
学名:Lavandula angustifolia ‘Foveaux Strom’
開花時期:5月~6月
萼片の色:紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50cm
備考:香りの良い紫色の花を咲かせます。
●プラチナブランド

学名:Lavandula angustifolia ‘platinum blonde’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色・灰紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色・クリーム色
樹高:約30~60cm
備考:春に現れる新葉の縁部分にクリーム色の覆輪が入るため灰緑色・クリーム色の明るい印象を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。ただし、夏頃になると基本的に斑が無くなります。
●富良野ブルー

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:花穂はやや小振りで可愛らしく、花の色は濃紫色をしており、甘く心地よい香りがあります。
●ブルーアイス

学名:Lavandula angustifolia ‘blue ice’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰白色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50cm
備考:花は萼片(蕾)の時は灰白色ですが、花弁が開くと薄い紫色へと変化します。そのため、クールでスッキリとした印象を感じさせる品種です。
●ブルークッション

学名:Lavandula angustifolia ‘blue cushion’
開花時期:5月~9月
萼片の色:灰白色・灰青色
花弁の色:青色・青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:株姿はクッションのようにふんわりと広がります。花の色は青色から青紫色を呈し、花弁が開いた時、花穂はふわふわとした外観となります。
●ブルースピア
学名:Lavandula angustifolia ‘blue spear’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。種子から栽培することが出来て、ほかの種子系ラベンダーよりも花穂が大きくなる傾向があります。
●ブルーセントアーリー

学名:Lavandula angustifolia ‘blue scent early’
開花時期:5月~6月
萼片の色:暗紫色
花弁の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:種子から栽培することが可能で、春化処理も不要なため初年度から花を咲かせます。そのため、短期間で多数の苗をつくれます。矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。
●ブルーマウンテン

学名:Lavandula angustifolia ‘blue mountain’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:枝は直立し、ドーム状にコンパクトに成長する習慣があります。濃紫色の花色が、高貴な雰囲気を感じさせる品種です。
●ブルーマウンテン・ホワイト

学名:Lavandula angustifolia ‘blue mountain white’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:枝は直立し、ドーム状にコンパクトに成長する習慣があります。白色の花色が、明るさや清潔感を感じさせる品種です。
●ブルーリバー

学名:Lavandula angustifolia ‘blue river’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:花は強い芳香があり、濃紫色の花が上品な印象を与える品種です。
●ほのか

学名:Lavandula angustifolia cv.
開花時期:5月~10月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性が強い品種です。開花後切り戻す事で、脇芽からも花を出して二番花が楽しめます。
●ホルゲイト
学名:Lavandula angustifolia ‘holgate’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~70cm
備考:香りが良い濃紫色の花を咲かせる品種です。
●マンステッド

学名:Lavandula angustifolia ‘munstead’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:1916年に発売され以降、現在に至るまで高い人気を保ち続けている園芸品種です。花の色は濃い濃紫色を呈し、乾燥しても色褪せが少なくて心地よい香りがすることから花材としてよく利用されます。
●ミスキャサリン

学名:Lavandula angustifolia ‘miss katherine’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~80cm
備考:RHS AGM 2002でガーデンオブメリット賞を受賞した品種で、香りが非常に良いことが評価されています。花の色は淡い桃色を呈し、可愛らしいお庭によく調和します。
●メリッサライラック

学名:Lavandula angustifolia ‘melissa lilac’
開花時期:5月~6月
萼片の色:紫色
花弁の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:萼片は腺毛が密生し、花弁は大きく密生するため、花穂は大きめで、もこもことした可愛らしい見た目をしています。
●ラバンスディープパープル

学名:Lavandula angustifolia ‘lavance deep purple’
開花時期:5月~6月
萼片の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:他のイングリッシュラベンダーと比べても萼片の色が濃紫色を呈し、重厚的で格式の高さを感じさせる品種です。花の色が濃く色褪せしにくく、また香りも強いため、花材としてもよく利用される品種です。
●リトルロッティー

学名:Lavandula angustifolia ‘Little Lottie’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色・灰白色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:イングリッシュラベンダーの中でも香りが強い品種です。花の色は淡い桃色を呈すため、可愛らしい印象を感じさせるお庭によく調和します。矮性品種のため、鉢植えやスモールガーデンで楽しみやすい。
●ロイヤルパープル

学名:Lavandula angustifolia ‘royal purple’
開花時期:5月~6月
萼片の色:紫色
花弁の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約70~90cm
備考:1940年代に紹介され以降も、現在に至るまで高い人気を保ち続けている園芸品種です。大株に成長するため、自然風の生垣によく利用されています。
●ロゼア

学名:Lavandula angustifolia ‘rosea’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~80cm
備考:1937年に発売されて以降も、現在に至るまで高い人気を保ち続けている園芸品種です。花の色は淡い桃色をしているため、可愛らしいお庭によく調和します。
●ロドンピンク
学名:Lavandula angustifolia ‘Loddon pink’
開花時期:5月~6月
萼片の色:灰緑色
花弁の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:1950年以前からあり、現在も販売されている人気の高い園芸品種です。淡い桃色の花色が、可愛らしさを感じさせます。
ラベンダー・ラバンディン



ラベンダー・ラバンディンとは!
ラベンダー・ラバンディン(学名: Lavandula × intermedia)は、別名で「ラベンダー・インターメディア」「ハイブリッド・ラベンダー(Hybrid Lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
ラベンダー・ラバンディンは野生に自生している原種ではなく、イングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)とスパイク・ラベンダー(L. latifolia)の交雑種です。
ラベンダー・ラバンディンの特徴
- 形態:樹高は約50~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序に萼と花弁が目立つ穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種は親種であるイングリッシュラベンダーと比べて、株のサイズが大きくなる傾向があります。開花期間は1ヶ月程度遅く初夏から初秋頃に見られ、花穂は6~15cm程と長くなるため、花数が多くなります。そのため、精油の生産量が多くて商業的な栽培が多かったり、花材の利用で重宝されたりします。一方で、スパイクラベンダーにも由来があるため、花の香りに個体差がありますが、樟脳が多く含有する傾向にあり、薬品のようなスッキリした香りになりやすいです。ただし、樟脳が少ない品種では甘い香りを漂わせます。耐熱性が高いため夏越しがイングリッシュラベンダーよりしやすいとされますが、多湿には弱いため、栽培する際は夏越し対策が重要になります。
- 花の装飾性:本種の花は丸い蕾(萼)と花弁が際立ち、穂状に長く伸びるため、シャープでスタイリッシュな花姿が楽しめます。そのため、洗練されたエレガントなお庭によく調和するでしょう。また花の色は青色・紫色・桃色・白色と多彩なため、お庭の雰囲気に合わせて色が選べます。例えば、恋心をくすぐるようなロマンチックなお庭を作るのであれば桃色の花色を選んだり、また上品なエレガントなお庭作りをしたい場合は青色や紫色の花を選ぶのも良いでしょう。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形のため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが、白色の毛が多い品種では葉の色が白銀色に見え、さらに光に反射してシルクのような光沢を感じさせることがあります。そのため、宝飾品のような高級感のあるシルバーリーフとして楽しむことが可能であり、ラグジュアリーなお庭やエレガントなお庭などによく調和するでしょう。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは、薬品を思わせるようなスッキリした香りから、果物を想像させるような甘い香りまであり、複雑で奥行きのある香りが楽しめます。この芳香を生みだす主要な精油成分は「リナロール(約30~40%)」「酢酸リナリル(約20~30%)」「樟脳(約3~15%)」「シネオール」で、この「樟脳」の含有率が低い品種では香りがフルーツのような甘い香りになる傾向があります。園芸では、この心地よい香りをたのしむ目的で様々な用途で利用されます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- 生垣:生育型は分枝型で、基部からよく分枝し、枝は放射状に広がりドーム状の樹形を形成します。そのため、生垣としては自然風の生垣となります。本種は高さ約50~100cm、幅約60~150cmに成長しますが、生垣として利用する場合は、一般的に株同士の間隔は30~50cmほどにして植栽をします。多湿を苦手にしていることから、土壌の通気性・排水性を高めて植栽しましょう。
- ロックガーデン:本種は砂礫が多い場所や栄養の乏しい土壌にも耐えるため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
- その他:精油を抽出する目的で商業的に栽培され、この精油は香水やアロマテラピーなどに利用されたりします。
ラベンダー・ラバンディンの園芸品種の紹介
●園芸品種
●アラビアンナイト

学名:Lavandula × intermedia ‘arabian nights’
萼の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~80cm
備考:ディリーディリーから選抜育種です。花の色が濃紫色で、アラビアの夜を想像させるような色彩をしています。
●インプレスパープル

学名:Lavandula × intermedia ‘impress purple’
萼の色:暗灰色・濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~90cm
備考:ラバンディン特有の豊かな香りと、濃い花色が魅力の品種です。
●エーデルワイス

学名:Lavandula × intermedia ‘edelweiss’
萼の色:灰緑色
花弁の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約60cm
備考:ラベンダー・ラバンディンでは珍しい白花を咲かせる品種です。そのため、明るさや清潔感を演出したいお庭によくあいます。
●オールドイングリッシュ

学名:Lavandula × intermedia ‘old english’
萼の色:灰紫色
花弁の色:淡い青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約100cm
備考:香りがよい花と葉を持っている品種です。大株に成長するため生垣として利用されたりもします。
●グレイヘッジ
学名:Lavandula × intermedia ‘gray hedge’
萼の色:灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約40~80cm
備考:葉の色が白色に近い灰緑色をしており、また葉表面を覆う白色の毛が光の反射で輝くように見えることもあるため、宝飾品を見てるような美しいカラーリーフとして楽しめる品種です。
●グロスブルー

学名:Lavandula × intermedia ‘gros bleu’
萼の色:灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~75cm
備考:フランスで生まれた交雑種です。一般的なラベンダー・ラバンディンの品種と比べると樟脳が少ないため、イングリッシュラベンダーの様な甘い香りが楽しめます。
●グロッソ

学名:Lavandula × intermedia ‘grosso’
萼の色:暗灰色・灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~90cm
備考:最も香りが強くて長続きするラベンダーの1つとして知られています。この香りは樟脳特有のスッキリした薬品のような香りからフルーティーさも感じさせます。非常に高品質な精油が取れる事から、商業的に広く栽培されています。この精油は香水の原料だったりアロマオイルだったりに幅広く活用されています。花穂の長さは15cmに達する事もあり、花の数が多くて、生産力も高いため、花材としても重宝されます。
●シール

学名:Lavandula × intermedia ‘seal’
萼の色:灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50~100cm
備考:一般的なラベンダー・ラバンディンの品種と比べると樟脳が少ないため、イングリッシュラベンダーの様な甘い香りが楽しめます。また花の香りが非常に長く持続することで知られており、花を収穫してドライフラワーにすると、香りが数年間持続するとも言われています。
●スーパー

学名:Lavandula × intermedia ‘super’
萼の色:灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~90cm
備考:花の香りは柑橘系の果物のような甘さを感じさせ、イングリッシュラベンダーに似た甘い芳香があります。その事から高品質の精油がとれるラベンダーの一つとして、商業的にも栽培されており、ラバンディンの中でも高い人気を誇る園芸品種です。
●スーパーセビリアンブルー
学名:Lavandula × intermedia ‘Super Sevillian Blue’
萼の色:灰緑色・灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50~80cm
備考:従来のラベンダーと比較して夏の暑さに強いため暖地でも育てやすくなっています。花の精油が多く心地よい香りが楽しめます。
●スコティッシュコテージ
学名:Lavandula × intermedia ‘Scottish Cottage’
萼の色:暗灰色・暗紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~80cm
備考:コンパクトに成長する品種です。
●センセーショナル

学名:Lavandula × intermedia ‘sensational’
萼の色:灰紫色・ 灰緑色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約40~80cm
備考:葉の色は白色に近い灰緑色をしており、また葉表面を覆う白色の毛が光の反射で輝くように見えることもあるため、宝飾品を見てるような美しいカラーリーフとして楽しめる品種です。株は枝葉が密集するため、ボリューム感を感じさせます。花は高密度に咲くため、ボリューム感があり、もこもことした花姿が楽しめます。香りは他のラバンディンと同様に、甘味を感じさせるスッキリとした心地よい香りがあります。
●ディリーディリー

学名:Lavandula × intermedia ‘dilly dilly’
萼の色:灰緑色・灰白色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~80cm
備考:花の色は灰紫色から灰白色の蕾から、薄い紫色の花弁が咲き、上品な色彩が楽しめる品種です。
●ヒデコートジャイアント

学名:Lavandula × intermedia ‘hidcote giant’
萼の色:濃紫色
花弁の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~90cm
備考:花の芳香が強いことから高い評価を受けており、また茎が長いことから花材にも使いやすい品種です。
●フェノメナル

学名:Lavandula × intermedia ‘phenomenal’
萼の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~80cm
備考:花の色が非常に濃く色彩が美しい品種です。また耐病性が高く丈夫で育てやすくなっています。
●ブリジットクロエ

学名:Lavandula × intermedia ‘Bridget Chloe’
萼の色:濃紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50~80cm
受賞:国際香水財団(the International Perfume Foundation)てゴールド賞(Gold Award)を2021年に受賞しています。
備考:ラベンダー・プロバンスの改良品種です。親種のプロバンスと同様に強い香りがありますが、樟脳が少ないため、イングリッシュラベンダーのような甘い香りが楽しめます。さらに、花の色が濃いため、華やかな色彩が楽しめます。従来のラバンディンよりも多湿に強いため、夏越しがしやすくなっている点も魅力でしょう。
●プロバンス

学名:Lavandula × intermedia ‘provence’
萼の色:灰紫色・灰白色
花弁の色:薄い青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約60~90cm
備考:最も香りの強いラベンダーの1つとして数えられており、また比較的に湿度に耐える力があり大株に成長する事から、生垣などにもよく利用されている園芸品種です。
●ボゴング

学名:Lavandula × intermedia ‘Bogong’
萼の色:灰緑色・灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50~100cm
備考:大株に成長するため生垣などに利用しやすい品種です。
●ミスドニングトン

学名:Lavandula × intermedia ‘Miss Donnington’
萼の色:暗灰色・灰紫色
花弁の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:グレイッシュな色合いをした萼片から紫色の花弁が開き、上品な花を咲かせます。
●ユーロン
学名:Lavandula × intermedia ‘Yuulong’
萼の色:灰紫色・灰白色
花弁の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~70cm
備考:淡い紫色の花を咲かせます。
フレンチラベンダー



フレンチラベンダーとは!
フレンチラベンダー(学名: Lavandula stoechas)は、別名で「ラベンダー・ストエカス」「スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)」「トップト・ラベンダー(topped lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
フレンチラベンダーの原産地は地中海沿岸で、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原、人為的攪乱を受けた荒地や道端などに見られます。
フレンチラベンダーの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序に苞が目立つ穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種は、萼片・花弁が苞に隠れており、一般的に花弁のように美しい苞を鑑賞する目的で栽培されるラベンダーです。花穂の形は四角柱で、側面を大きさが一定の苞が規則正しく鱗状に並び、主に萼片や花を鑑賞するイングリッシュラベンダー等と区別することができます。また花序の頂部の苞が長く伸びるため、兎の耳に例えられる個性的な外観となり、可愛らしい印象を与えます。花の色は苞と花弁で変わることがあり、また他のラベンダーでは見られないような赤色の花色も見られるため多彩な色彩が楽しめる点も魅力です。一方で、他のラベンダーと比べると香りは軽いため、あまり重要視されず、また香りの印象も薬品やウッドを思わせるため人気の高い香りではありません。
- 開花期間:開花は一般的に3月から6月に見られますが、四季咲き品種では秋に返り咲くこともあります。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:本種の花は、松かさを想像させるような苞が鱗状に重なる四角柱の花穂と、兎の耳を想像させるような細長い苞にあります。このぽっちゃり感と、バニー感から、かわいいをテーマにするようなお庭によく調和します。また花の色も青色・紫色・赤色・桃色・白色・灰色と多彩なため、お庭の雰囲気に合わせて色が選べる点も魅力です。例えば、恋心をくすぐるようなロマンチックなお庭を作るのであれば桃色の花色を選んだり、また上品なエレガントなお庭作りをしたい場合は青色や紫色の花を選ぶのも良いでしょう。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形のため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが、白色の毛が多い品種では葉の色が白銀色に見え、さらに光に反射してシルクのような光沢を感じさせることがあります。そのため、宝飾品のような高級感のあるシルバーリーフとして楽しむことが可能であり、ラグジュアリーなお庭やエレガントなお庭などによく調和するでしょう。
- 寄せ植え:本種は株の高さが30cm程度の矮性品種も多いため寄せ植え素材としても扱いやすいです。生育型は分枝型でブッシュ状に成長するため、寄せ植えの中ではボリューム感を出すのに適しており、灰緑色の葉色や青色(紫色)の花色が上品さを演出してくれます。ただし、本種は多湿を苦手にしています。そのため、組み合わせる植物はハーブ(タイム等)やプラチーナなどの乾燥に強い植物を選ぶと良いかもしれませんね。
- 香りの特徴:本種は茎や葉などの腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、外に溢れ周囲に芳香が広がります。この香りは、ウッディーや薬品などに例えられスパイシーでスッキリとした印象を感じさせる傾向にあります。この芳香を生みだす主要な精油成分は「フェンコン」「シネオール」「樟脳」です。
- 花材:お花を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして楽しむこともできます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生息しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
フレンチラベンダーの園芸品種の紹介
●園芸品種
- アヌークホワイト
- アボンビュー
- アルバ
- ウィズラブ
- ウィローベル
- カスティリャーノ
- カフェモカ
- キューレッド
- 金魚の舞
- クラウン・シリーズ
- クリスタルフィン
- ザ・プリンセス
- シフォン・シリーズ
- シュガーベリー・ラッフルズ
- シルバーアヌーク
- シルバーウィング
- スィートベリー・ラッフルズ
- ストロベリー・ラッフルズ
- スノーマン
- ダブルアヌーク
- ツインサマー
- ナイトオブパッション
- バルセロナ・ローズ
- バレリーナ
- バンデラパープル
- ビーブリリアント
- ピンクサマー
- フェアリーウィング
- プリマベーラ
- プリンセス・ゴースト
- ブルーベリー・ラッフルズ
- ヘルムスデール
- ホワイトサマー
- マグナムスターパープル
- マドリッド・ベラピンク
- ラヴェアンナ・シリーズ
- ラビノバ・シリーズ
- ラベラ・シリーズ
- リバティー
- ルーシーパープル
- わたぼうし
●アヌークホワイト

学名:Lavandula stoechas ‘anouk white’
開花時期:3月~6月
花弁の色:青色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:白色の苞と青色の花が上品さを感じさせる品種です。
●アボンビュー

学名:Lavandula stoechas ‘avonview’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50~80cm
備考:花の色がグレイッシュなトーンの紫色をしており、上品な色彩効果をうみだします。そのため、エレガントなお庭によく調和する品種です。
●アルバ

学名:Lavandula stoechas ‘alba’
開花時期:3月~6月
花弁の色:白色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:花の色は白色で、明るさや清潔感を感じさせるお庭によく調和する品種です。
●ウィズラブ

学名:Lavandula stoechas ‘with love’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:濃桃色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性があり、返り咲く性質があるため、花を何度も楽しみたい人に好まれます。花の色は桃色を基調とするため、可愛らしいお庭によく調和します。高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。
●ウィローベル
学名:Lavandula stoechas ‘Willow Vale’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰緑色・灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:葉の色が白色に近い灰緑色をしており、また葉表面を覆う白色の毛が光の反射で輝くように見えることもあるため、宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる品種です。花の色は紫色で、シルバーリーフとの相性も抜群によく、エレガントなお庭によく調和します。
●カスティリャーノ

学名:Lavandula stoechas ‘Castigliano’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。白色の長い苞と、紫色の花が上品な印象を感じさせる品種です。
●カフェモカ

学名:Lavandula stoechas ‘Cafe moca’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:紫色を基調とした花の色が、上品な印象を与える品種です。
●キューレッド

学名:Lavandula stoechas ‘kew red’
開花時期:3月~6月
花弁の色:赤色(赤桃色)
苞の色:暗紫色
苞(頂部)の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:ラベンダーの中でも珍しい赤色の花を咲かせる品種です。そのため、派手で華やかな印象を感じさせるカラフルなお庭や、可愛らしいお庭によく調和する品種です。
●金魚の舞
学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:暗紫色
苞の色:灰緑色・灰紫色
苞(頂部)の色:薄い紫色・薄い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約20~60cm
受賞:ジャパンフラワーセレクション(2019一2020)鉢物部門入賞
備考:花穂が大きく豪華で、頂部の苞が側面にも付いて、八重咲きの花のような華やかな花姿が楽しめます。また、この長い苞の色は1ヶ月程度経過すると薄い紫色から薄い桃色へと変化します。
●クラウン・シリーズ
学名:Lavandula stoechas ‘crown’
開花時期:3月~6月
花弁の色:赤桃色・淡い桃色
苞の色:暗灰色・灰緑色
苞(頂部)の色:桃色・白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:小林花卉さんオリジナルの園芸シリーズです。従来のフレンチラベンダーと比べて花穂のサイズが大きく、王冠を思わせるような巨大輪の花を咲かせます。花の色は頻出により変わります。
●クリスタルフィン

学名:Lavandula stoechas ‘crystal fin’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色・白色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:花の色は紫色と白色よ複色で、白色の覆輪が入ります。そのため、そのため、星のような形をした花の見た目がより強調され個性的な花姿が楽しめます。
●ザ・プリンセス

学名:Lavandula stoechas ‘the princess’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:花序の頂部にある苞が著しく長いため、優雅な花姿が楽しめます。花の色は桃色をしているため、女性的で可愛らしい印象を感じさせます。
●シフォン・シリーズ
![]() パープルウイング | ![]() ディープローズ |
![]() ホワイトフロスト |
学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:桃色・紫色
苞の色:暗灰色・灰緑色
苞(頂部)の色:淡い桃色・淡い紫色・白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:矮性品種で、コンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植えで育てやすいです。高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。花の色は品種により変わります。
●シュガーベリー・ラッフルズ

学名:Lavandula stoechas ‘sugarberry ruffles’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:桃色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:薄い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:連続開花性に優れ、四季咲き性もあるため、花を何度も楽しみたい人に好まれます。花の色は桃色を呈すため、可愛らしい雰囲気のお庭によく調和するでしょう。
●シルバーアヌーク

学名:Lavandula stoechas ‘silver anouk’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色・灰色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約50cm
備考:葉の色が白色に近い灰緑色をしており、また葉表面を覆う白色の毛が光の反射で輝くように見えることもあるため、宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる品種です。また、紫色の花はシルバーリーフとの相性が抜群によく上品なお庭によく調和します。
●シルバーウィング
学名:Lavandula stoechas ‘silver wing’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色・淡い緑色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:頂部の苞の色が淡い緑色をしています。
●スィートベリー・ラッフルズ
学名:Lavandula stoechas ‘ruffles sweetberry’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:濃紫色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:薄い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:連続開花性に優れ、四季咲き性もあるため、花を何度も楽しみたい人に好まれます。花の色は紫色と桃色で、可愛らしさの中に上品さも感じさせる品種です。
●ストロベリー・ラッフルズ

学名:Lavandula stoechas ‘strawberry Ruffles’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:濃桃色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:連続開花性に優れ、四季咲き性もあるため、花を何度も楽しみたい人に好まれます。花の色は桃色を呈すため、可愛らしい雰囲気のお庭によく調和するでしょう。
●スノーマン

学名:Lavandula stoechas ‘snowman’
開花時期:3月~6月
花弁の色:白色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:品種名のスノーマンからも分かる通り、花穂は丸みがあり、白花が咲いて、雪だるまのような外観となる品種です。
●ダブルアヌーク
学名:Lavandula stoechas ‘double anouk’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:従来のフレンチラベンダーよりも、花穂の頂部にある苞の数が倍程度に多くて、八重咲きのような華やかな花姿が楽しめる品種です。花の色は紫色を基調としているため、上品なお庭によく調和します。
●ツインサマー

学名:Lavandula stoechas ‘twin summer’
開花時期:3月~6月
花弁の色:暗紫色
苞の色:灰紫色・灰色
苞(頂部)の色:紫色・白色(絞り)
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:デンマークのバタフライガーデン社で育種された園芸品種です。頂部の苞の色が紫色と白色の複色で絞りが入り、マーブル模様のような色彩が見られます。ただし、この斑は不安定なため紫色の単色になることも多いです。
●ナイトオブパッション
学名:Lavandula stoechas ‘night of passion’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:濃い紫色を基調とした花の色が、深い闇を想像させるような色彩を感じさせる品種です。
●バルセロナ・ローズ

学名:Lavandula stoechas ‘Barcelona Rose’
開花時期:3月~6月
花弁の色:赤紫色
苞の色:暗紫色・灰紫色
苞(頂部)の色:薄い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30cm
備考:分枝力が高く、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。矮性品種で、コンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植えで育てやすいです。
●バレリーナ

学名:Lavandula stoechas ‘ballerina’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:花序の頂部にある苞が非常に長く伸び、妖精の羽根のような優美な見た目をしています。また紫色と白色の花色が、上品な印象を感じさせる品種です。
●バンデラパープル

学名:Lavandula stoechas ‘bandera purple’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約20~30cm
備考:早咲き性があり、一般的なフレンチラベンダーより早くから花が楽しめます。摘芯不要で高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。矮性品種で、コンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植えで育てやすいです。
●ビーブリリアント

学名:Lavandula stoechas ‘bee brilliant’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:紫色
苞の色:灰色・灰紫色
苞(頂部)の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:一般的なフレンチラベンダーよりも開花期間が長めで、早ければ早春頃から、晩夏頃まで花を咲かせます。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人に人気がある品種です。花の色は紫色を呈すため、上品なお庭によく調和します。
●ピンクサマー

学名:Lavandula stoechas ‘pink summer’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃桃色
苞の色:淡い桃色
苞(頂部)の色:暗灰色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:花の色が桃色をしているため、可愛らしい雰囲気のお庭によく調和します。
●フェアリーウィング

学名:Lavandula stoechas ‘fairy wings’
開花時期:3月~6月
花弁の色:桃色
苞の色:暗灰色・灰紫色
苞(頂部)の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約50cm
備考:花序の頂部にある苞が非常に長く伸び、妖精の羽根のような優美な見た目をしています。花の色は桃色をしているため、女性的で可愛らしい印象を感じさせます。
●プリマベーラ
学名:Lavandula stoechas ‘primavera’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:四季咲き性が強くて、早ければ早春頃から、秋頃まで花を咲かせます。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人に人気がある品種です。花の色は紫色を呈すため、上品なお庭によく調和します。
●プリンセス・ゴースト

学名:Lavandula stoechas ‘Ghostly Princess’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色・灰色
苞(頂部)の色:桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:オーストラリアのウォンガ・パークで新しく育種された園芸品種です。葉の色が白色に近い灰緑色をしており、また葉表面を覆う白色の毛が光の反射で輝くように見えることもあるため、宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる品種です。また、桃色(紫色)の花はシルバーリーフとの相性が抜群によく上品さや可愛らしさを感じさせるお庭によく調和します。
●ブルーベリー・ラッフルズ

学名:Lavandula stoechas ‘blueberry ruffles’
開花時期(四季咲き):3月~9月
花弁の色:濃紫色
苞の色:暗灰色
苞(頂部)の色:淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:連続開花性に優れ、四季咲き性もあるため、花を何度も楽しみたい人に好まれます。花の色は紫色をしているため、エレガントな雰囲気のお庭によく調和するでしょう。
●ヘルムスデール

学名:Lavandula stoechas ‘helmsdale’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:赤紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約50cm
備考:花の色は赤紫色をしており、上品な色彩が楽しめる品種です。そのため、エレガントな雰囲気のお庭によく調和します。
●ホワイトサマー
学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:青紫色
苞の色:灰緑色
苞(頂部)の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:青紫色の花弁と白色の苞のコントラストが高級感のある着物のような上品な色彩効果をうみだす品種です。そのため、気品のあるエレガントな雰囲気のお庭によく調和します。
●マグナムスターパープル

学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色・白色(覆輪)
苞の色:緑色・灰紫色
苞(頂部)の色:ペールパープル
葉の色:灰緑色
樹高:約40~55cm
備考:小林花卉さんイクシュのオリジナル品種です。一般的なフレンチラベンダーよりも花穂が大きく豪華で、頂部の苞が側面にも付くこともあるため、八重咲きの花のような華やかな花姿が楽しめます。
●マドリッド・ベラピンク

学名:Lavandula stoechas ‘Madrid Bella Pink’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃桃色
苞の色:暗紫色
苞(頂部)の色:淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。花の色は桃色を基調とするため、可愛らしいお庭によく調和します。
●ラヴェアンナ・シリーズ
![]() ピンクロリポップ | ![]() ホワイトフロスト |
学名:Lavandula stoechas ‘Laveanna’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃桃色・濃紫色
苞の色:暗灰色・灰緑色
苞(頂部)の色:桃色・白色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~40cm
備考:早咲き性があり、花が早くから楽しめます。高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。
●ラビノバ・シリーズ
学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:赤色・桃色・紫色・白色
苞の色:灰緑色・暗灰色
苞(頂部)の色:赤色・桃色・紫色・白色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~50cm
備考:従来のフレンチラベンダーと比べて耐湿性が高いため夏越しがしやすい。また開花期間が長めです。花の色は品種により変わります。
●ラベラ・シリーズ
![]() ピュアホワイト | ![]() ディープピンク |
学名:Lavandula stoechas cv.
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色・桃色・白色
苞の色:灰緑色・暗灰色
苞(頂部)の色:白色・淡い桃色
葉の色:灰緑色
樹高:約20~60cm
備考:高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。花の色は品種により変わります。
●リバティー
学名:Lavandula stoechas ‘Liberty’
開花時期:3月~6月
花弁の色:紫色
苞の色:灰赤紫色
苞(頂部)の色:赤紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約20~30cm
備考:赤紫色の花色が、華やかさの中に上品さも感じさせる品種です。
●ルーシーパープル
学名:Lavandula stoechas ‘Lusi Purple’
開花時期:3月~6月
花弁の色:濃紫色
苞の色:灰紫色
苞(頂部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40cm
備考:耐久性が高く、丈夫で育てやすい品種です。花穂と苞が細長くシャープな見た目の花姿が楽しめます。
ラベンダー・デンタータ



ラベンダー・デンタータとは!
ラベンダー・デンタータ(学名: Lavandula dentata)は、別名で「フリンジラベンダー」「フレンチラベンダー(French lavender)」「トゥースド・ラベンダー(toothed lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。※フレンチラベンダーは近縁種のラベンダー・ストエカス(Lavandula stoechas)の方にも利用されており、一般的にはラベンダー・ストエカスの方で使用されています。
ラベンダー・デンタータの原産地は地中海沿岸、アラビア半島で、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原、人為的攪乱を受けた荒地や道端などに見られます。
ラベンダー・デンタータの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、鋸歯の目立つ線形の葉が茎から対生して、開花期になると苞と小花が目立つ輪散花序に花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種は近縁種のフレンチラベンダー(Lavandula stoechas)と比べて、開花期間が周年(主に4月から10月)と非常に長いです。また花穂の苞が小振りで、小花がよく目立ち凹凸のある見た目になりやすい。特に、本種は線形の葉の縁部分に深い鋸歯または羽状に中裂から深裂する切れ込みが際立った特徴になります。
- 開花期間:開花は周年ですが、主な開花期間は4月から10月に見られます。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:本種の花は、鱗状に重なる苞と小花の組み合わせが作り出す、個性的な花姿が魅力的な品種です。また花と苞の色は青色・紫色・白色・灰色が見られるため、エレガントなお庭などによく調和します。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形で深い鋸歯が入るため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが白色の毛が多い品種では葉の色が灰緑色に見え、シルバーリーフとして楽しむことができます。
- 寄せ植え:本種は株の高さが30cm程度の矮性品種も多いため寄せ植え素材としても扱いやすいです。生育型は分枝型でブッシュ状に成長するため、寄せ植えの中ではボリューム感を出すのに適しており、灰緑色の葉色や青色(紫色)の花色が上品さを演出してくれます。ただし、本種は多湿を苦手にしています。そのため、組み合わせる植物はハーブ(タイム等)やプラチーナなどの乾燥に強い植物を選ぶと良いでしょう。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・花(萼片)などの腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、外に溢れ周囲に芳香が広がります。この香りは、ユーカリや薬品などに例えられスッキリとした爽やかな印象を感じさせる傾向にあります。この芳香を生みだす主要な精油成分は個体により変わり「リナロール」や「樟脳」が多く含有するタイプや「シネオール」「フェンコン」「樟脳」が多く含有するタイプなどがあります。また園芸では、この心地よい香りをたのしむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花や葉を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に薬品やユーカリを想像させる香りが充満するため、心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生息しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
ラベンダー・デンタータの園芸品種の紹介
●エバーモアブルー

学名:Lavandula dentata ‘evermore blue’
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:青紫色
苞(下部)の色:灰色・灰紫色
苞(上部)の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:花付きがとても良く連続開花性に優れており、主に春から秋にかけて沢山の花が楽しめます。
●キャンディキャンズ

学名:Lavandula dentata ver. candicans
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:青色・紫色・白色
苞(下部)の色:灰緑色・灰紫色
苞(上部)の色:青色・紫色・白色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約70~100cm
備考:ラベンダー・デンタータ(Lavandula dentata)の変種です。本種は、より毛が密生するため、茎葉は白っぽい見た目をしており、上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。花の色は一般的に青色や紫色ですが、品種により白色も見られます。
●スーパー サファイアブルー
学名:Lavandula dentata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:青紫色
苞(下部)の色:灰緑色・灰紫色
苞(上部)の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~50cm
備考:高い分枝力があり、 ボリューム感のある株姿になり、沢山の花を咲かせます。四季咲き性も強く温暖な地域では一年を通し花が見られることもあります。
●ピュアハーモニー

学名:Lavandula dentata ver. candicans ‘pure harmony’
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:白色
苞(下部)の色:灰緑色
苞(上部)の色:白緑色・白色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約70~100cm
備考:一般的なラベンダー・デンタータより毛が密生するため、茎葉は白っぽい見た目をしており、上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。花の色や上部の苞の色は白色をしているため、明るさや清潔感を感じさせるお庭によく調和します。
●モネ
学名:Lavandula dentata ‘monet’
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:薄い紫色
苞(下部)の色:暗灰色・灰色
苞(上部)の色:青紫色
葉の色:濃い緑色
樹高:約50~100cm
備考:一般的な種よりも、四季咲き性が強く一年を通し花が見られる傾向にあります。葉の色が濃い緑色を呈すため、花の色とのコントラストが美しい。
●ランビケンス
学名:Lavandula dentata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花弁の色:紫色
苞(下部)の色:灰紫色
苞(上部)の色:紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約30~60cm
備考:やや青みを帯びた灰緑色の葉が特徴です。
レースラベンダー


レースラベンダーとは!
レースラベンダーとは、葉が羽状に強く裂けているラベンダーの総称になり、別名ではファーンリーフ・ラベンダー(Fern-leaf lavender)とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属の常緑低木です。
レースラベンダーの原種は、主にラベンダー・ピナータ(Lavandula pinnata)とラベンダー・ムルチフィダ(Lavandula multifida)の二種を指しています。これらの原産地はイベリア半島、シチリア、北西アフリカ、カナリア諸島、地中海沿岸にあり、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原、人為的攪乱を受けた荒地や道端などに見られます。
レースラベンダーの特徴
- 形態:樹高は約30~60cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、羽状深裂の分裂葉が茎から対生して、開花期になると青紫色の小花が目立つ輪散花序をつけます。
- 近縁種との比較:レースラベンダーは、葉の形が2回羽状深裂で鳥の羽根やレースを想像させるような見た目をしている点が際立った特徴です。また花序は輪散花序で、しばしばこの花穂の下に集散状に2本の花穂がつく事があります。個々の花穂は下から上に順番に花が咲くため、各節で花を咲かせる場所と咲かない場所がくっきり分かれて、花が咲く場所は節を囲うように咲きます。香りは「オレガノ」や「木」に例えられ、独特な芳香があることから好みが分かれる所です。レースラベンダーには、ラベンダー・ピナータ(Lavandula pinnata)とラベンダー・ムルチフィダ(Lavandula multifida)の二種がありますが、ピナータは花穂の花が一列に真っ直ぐ配置される傾向があり、ムルチフィダは花穂の花が螺旋状に配置されるため捻れたような見た目になりやすいと言われています。
- 開花期間:開花は周年ですが、主な開花期間は4月から10月に見られます。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:本種は輪散花序に花が付いており、花穂の下から上へと順に花が咲き、各節で花を咲かせる場所と、咲かない場所がくっきり分かれます。そのため、ボリューム感のある花姿にはなりませんが、楚々とした可憐な花姿が楽しめる植物です。また花と苞の色は青色・紫色が見られるため、エレガントなお庭などによく調和します。
- 葉の装飾性:本種の葉は、2回羽状深裂し、裂片も細長いため、鳥の羽根やレースの編み物を思わせる独特な形状をしています。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが白色の毛が多い品種では葉の色が灰緑色に見え、シルバーリーフとして楽しむことができるため、上品でエレガントな雰囲気のお庭によく調和するでしょう。
- 寄せ植え:本種は株の高さが30cm程度の矮性品種も多いため寄せ植え素材としても扱いやすいです。生育型は分枝型でブッシュ状に成長するため、寄せ植えの中ではボリューム感を出すのに適しており、灰緑色の葉色や青色や紫色の花色が上品さを演出してくれます。ただし、本種は多湿を苦手にしています。そのため、組み合わせる植物はハーブ(タイム等)やプラチーナなどの乾燥に強い植物を選ぶと良いでしょう。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは、オレガノや木の香りを思わせるような刺激的でスパイシーな香りがあり、この芳香を生みだす主要な精油成分は「カルバクロール」「リモネン」「樟脳」等です。また園芸では、この香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花や葉を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に刺激的な香りが充満するため、独特な香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
レースラベンダーの園芸品種の紹介
●エンジェルホワイト

学名:Lavandula pinnata ‘angel white’
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:白色・淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:葉・苞は白っぽい灰緑色で柔らかな見た目をしており、花の色は白色で筒部が紫色をしています。そのため、明るさや上品さを感じさせる色彩効果がうまれます。
●オリガノ

学名:Lavandula multifida ‘origano’
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:種子から繁殖できるレースラベンダーのため、安価に大量の苗を準備しやすい。またその名前が示す通り、オレガノに似た強い香りが楽しめます。
●スターマイン

学名:Lavandula pinnata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:福井園芸さん育種のピナータの枝変わり品種です。苞は白みを帯びて、花は青色で、クールで上品な印象を与える色彩効果がうまれます。
●スターマイン・アルバ
学名:Lavandula pinnata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:白色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:福井園芸さん育種のピナータの枝変わり品種です。苞は白みを帯びて、花は白色で、明るく清潔感のあるお庭によく調和します。
●スターマイン・ジュジュ

学名:Lavandula pinnata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:白色・淡い紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:福井園芸さん育種のピナータの枝変わり品種です。苞は白みを帯びて、花は白色に淡い紫色が乗り、涼やかで爽やかな印象を感じさせる品種です。
●スターマイン・ルビー

学名:Lavandula pinnata cv.
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:福井園芸さん育種のピナータの枝変わり品種です。苞は白みを帯びて、花は青紫色で、上品でエレガントなお庭によく調和します。
●スパニッシュアイズ

学名:Lavandula multifida ‘spanish eyes’
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:成長が早く早咲き性があります。葉はオレガノを思わせる強い芳香があります。
●トーチ・ブルー

学名:Lavandula multifida ‘torch blue’
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:花の色は青紫色をしているため、上品なお庭によく調和する品種です。
●トーチ・ミンティアイス

学名:Lavandula multifida ‘torch minty ice’
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:白色・水色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:花の色は白色から淡い水色で透明感があり、涼やかで爽やかな印象を感じさせる品種です。
●ピナータ

学名:Lavandula pinnata
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青色・紫色
葉の色:灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:ラベンダー・ピナータは学名Lavandula pinnata、一般的には「レースラベンダー」の名称で流通しており、別名では「ファーンリーフ・ラベンダー(fernleaf lavender)」や「ジャギド・ラベンダー(Jagged lavender)」とも呼ばれるカナリア諸島およびマディラ諸島が原産の常緑低木です。近縁種のムルチフィダと比べるとピナータは花穂の花が一列に真っ直ぐ配置される傾向があると言われています。
●ムルチフィダ

学名:Lavandula multifida
開花時期:周年(4月~10月)
花の色:青色・紫色
葉の色:緑色・灰緑色
樹高:約40~60cm
備考:ラベンダー・ムルチフィダの学名はLavandula multifida、一般的には「レースラベンダー」の名称で流通しており、別名では「ファーンリーフ・ラベンダー(fernleaf lavender)」や「エジプティアン・ラベンダー(Egyptian lavender)」とも呼ばれる地中海沿岸、北西アフリカ、カナリア諸島が原産の常緑低木です。近縁種のピナータと比べると花穂の花が螺旋状に配置されるため捻れたような見た目になりやすいと言われています。
ラベンダー・チャイトリアエ

ラベンダー・チャイトリアエとは!
ラベンダー・チャイトリアエ(学名: Lavandula × chaytoriae)はシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。本種は野生に自生している原種ではなく、イングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)とウーリー・ラベンダー(L.lanata)の交雑種となります。
ラベンダー・チャイトリアエの特徴
- 形態:樹高は約50~80cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序に萼と花弁が目立つ穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種はイングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)とウーリー・ラベンダー(L.lanata)の交雑種で、それぞれの特徴を受け継いでいます。イングリッシュラベンダーからは、萼片と花弁が際立つ花穂の形やくだものを想像させるような甘い香りが受け継がれています。またウーリー・ラベンダーからは茎・葉を覆う程に密生する綿毛と白色の外観が受け継がれています。
- 花の装飾性:本種の花は丸い蕾(萼)と花弁が際立ち、穂状に長く伸びるため、シャープでスタイリッシュな花姿が楽しめます。そのため、洗練されたエレガントなお庭によく調和するでしょう。また青色や紫色の花色はシルバーリーフとの相性も抜群であり、高級感あるラグジュアリーのお庭やエレガントなお庭などによく調和します。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形のため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、近縁種と比べても白色の毛が生える量が多くて密生するため、見た目は殆ど白色をしており、さらに光に反射してシルクのような光沢を感じさせることがあります。そのため、宝飾品のような高級感のあるシルバーリーフとして楽しむことが可能であり、ラグジュアリーなお庭やエレガントなお庭などによく調和するでしょう。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは果物を想像させるような甘い香りがするため、園芸でも、この心地よい香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に果物のような甘い香りが充満するため、心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種の親種は、乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌に自生しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
ラベンダー・チャイトリアエの園芸品種の紹介
●シルバーサンド

学名:Lavandula × chaytoriae ‘silver sands’
開花時期:5月~7月
花の色:濃紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約50~100cm
備考:花の色が濃紫色をしているため、派手さがあり、また上品な色彩効果を生み出す品種です。またこの花色はシルバーリーフとの相性がとても良いため、上品さを感じさせるエレガントなお庭や、宝飾品を見てるようなラグジュアリーなお庭などによくあいます。
●リチャードグレイ

学名:Lavandula × chaytoriae ‘Richard Grey’
開花時期:5月~7月
花の色:濃紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約30~60cm
備考:花の色が濃紫色をしているため、派手さがあり、また上品な色彩効果を生み出す品種です。またこの花色はシルバーリーフとの相性がとても良いため、上品さを感じさせるエレガントなお庭や、宝飾品を見てるようなラグジュアリーなお庭などによくあいます。
●ソーヤーズ
学名:Lavandula × chaytoriae ‘sawyers’
開花時期:5月~7月
花の色:濃紫色
葉の色:灰緑色・白色
樹高:約30~60cm
備考:花の色が濃紫色をしているため、派手さがあり、また上品な印象を感じさせる品種です。またこの花色はシルバーリーフとの相性がとても良いため、上品さを感じさせるエレガントなお庭や、宝飾品を見てるようなラグジュアリーなお庭などによくあいます。
ラベンダー・アラルディ

ラベンダー・アラルディとは!
ラベンダー・アラルディ(学名: Lavandula × allardii)は、別名で「アラルディ・ラベンダー(Allard’s Lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
ラベンダー・アラルディは野生に自生している原種ではなく、スパイク・ラベンダー(L. latifolia)とラベンダー・デンタータ(L. dentata)の交雑種です。
ラベンダー・アラルディの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、鋸歯の目立つ狭楕円形の葉が茎から対生して、開花期になると苞と小花が目立つ輪散花序に花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種はスパイク・ラベンダー(L. latifolia)とフリンジラベンダー(L. dentata)の交雑種で、それぞれの特徴を受け継いでいます。スパイクラベンダーからは、葉幅の広さ・樟脳の非常に強い香り・萼片と花弁が際立つ花穂の形等が受け継がれています。またラベンダー・デンタータからは、葉縁部の深い鋸歯などが受け継がれています。
- 花の装飾性:開花は5月~7月ですが、四季咲き性も残しており、他の季節に花が咲くこともあります。本種の花は、人気の高いイングリッシュラベンダーなどと似て花(萼・花弁)が際立った花穂を付けます。紫色・青色の花が細長い穂状に並び咲く花姿は、シャープで洗練された見た目をしているため、エレガントなお庭によく調和し、また苞や萼は精油を分泌する腺毛が生えることから風に吹かれたり指で触る刺激により、芳香が遠くまで広がり香りを楽しむこともできます。
- 葉の装飾性:本種の葉は、狭楕円形で深い鋸歯が入るため野暮ったさがなく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の腺毛が生えるためシルバーリーフのように楽しんだり、また一部の園芸品種(メルロー)は葉の縁部分にクリーム色の斑が入るためカラーリーフとしても楽しめます。さらに、触ると香りが広がるため芳香植物として楽しめる点も魅力になります。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・花(萼片)などの腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、外に溢れ周囲に芳香が広がります。この香りは、ユーカリや薬品などに例えられスッキリとした爽やかな印象を感じさせる傾向にあり、この芳香を生みだす主要な精油成分は「樟脳」です。また園芸では、この心地よい香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花や葉を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に薬品やユーカリを想像させる香りが充満するため、心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種の親種は、乾燥した土壌や栄養の乏しい土壌に自生しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
ラベンダー・アラルディの園芸品種の紹介
スパイクラベンダー

スパイクラベンダーとは!
スパイクラベンダー(学名: Lavandula latifolia)は、別名で「ヒロハラベンダー」「ラベンダー・ラティフォリア」「ブロードリーブド・ラベンダー(broadleaved lavender)」「ポーチュギーズ・ラベンダー(Portuguese lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
スパイクラベンダーの原産地はフランス、イタリア、スペインで、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原などに見られます。
スパイクラベンダーの特徴
- 形態:樹高は約30~80cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序が1本または3本、萼と花弁が目立つ細長い穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種は近縁のイングリッシュラベンダーと比べて、花穂の節間がやや長めの傾向があるため疎らで、花穂が1本または分枝して3本つくことがあります。茎・葉・花は精油を分泌する腺毛があり、刺激を与えることで香りが広がりますが、この香りは樟脳の含有率が高いため針葉樹や薬品を思わせる香りとなります。
- 花の装飾性:開花期間は初夏から晩夏頃、本種の花穂は1本または集散状に分枝し花穂が3本つきます。この花穂は、細長く伸びて、青色や紫色の蕾(萼)と花弁が際立つため、シャープでスタイリッシュな花姿が楽しめます。そのため、洗練されたエレガントなお庭によく調和するでしょう。
- 葉の装飾性:本種の葉は、茎と同様に細長い線形のため野暮ったさを感じさせにくく洗練された印象を感じさせやすいです。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが、白色の毛が多い品種では葉の色が白色に見え、さらに光に反射してシルクのような光沢を感じさせることがあります。そのため、シルバーリーフとして楽しむこともできます。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは、薬品や針葉樹を思わせるようなスッキリした香りがあり複雑で奥行きのある香りが楽しめます。この芳香を生みだす主要な精油成分は「リナロール」「酢酸リナリル」「樟脳」「シネオール」で、この「樟脳」の含有率が高いためイングリッシュラベンダーのような甘さを感じさせる香りを感じさせにくいです。園芸では、この香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の心地よい香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に薬品や針葉樹を思わせる香りが充満するため、この香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
カナリーラベンダー

カナリーラベンダーとは!
カナリーラベンダー(学名: Lavandula canariensis)は、別名で「ラベンダー・カナリエンシス」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
カナリーラベンダーの原産地はカナリア諸島で、自生地は丘陵地の岩場や崖地、乾燥した草原などに見られます。
カナリーラベンダーの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、羽状深裂の分裂葉が茎から対生して、開花期になると青紫色の小花が目立つ輪散花序をつけます。
- 近縁種との比較:本種は、葉の形が2回羽状深裂で鳥の羽根やレースを想像させるような見た目をしている点が際立った特徴です。また花序は輪散花序で、花は下から上に順番に咲くため、各節で花を咲かせる場所と咲かない場所がくっきり分かれて、花が咲く場所は節を囲うように咲きます。また花穂の中で咲く花数はレースラベンダーと比べると少ない傾向にあります。香りは「オレガノ」や「木」に例えられ、独特な芳香があることから好みが分かれる所です。
- 開花期間:開花は周年ですが、主な開花期間は4月から10月に見られます。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:本種は輪散花序に花が付いており、花穂の下から上へと順に花が咲き、各節で花を咲かせる場所と、咲かない場所がくっきり分かれます。そのため、ボリューム感のある花姿にはなりませんが、楚々とした可憐な花姿が楽しめる植物です。また花の色は青色・紫色が見られるため、エレガントなお庭などによく調和します。
- 葉の装飾性:本種の葉は、2回羽状深裂し、裂片も細長いため、鳥の羽根やレースの編み物を思わせる独特な形状をしています。さらに、葉表面には白色の毛が生えるため、個体差がありますが白色の毛が多い品種では葉の色が灰緑色に見え、シルバーリーフとして楽しむことができるため、上品でエレガントな雰囲気のお庭によく調和するでしょう。
- 香りの特徴:本種は茎・葉・萼の腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、精油が外に溢れ周囲に強い芳香が充満します。この香りは、オレガノや木の香りを思わせるような刺激的でスパイシーな香りがあり、この芳香を生みだす主要な精油成分は「カルバクロール」「ビサボレン」「ファルネセン」等です。また園芸では、この香りを楽しむ目的で様々な用途で利用されます。
- 小道沿い:植え込みなどの小道沿いに植えることで、その道を通る人が本種の香りを楽しむことが出来ます。
- ガーデンファニチャーの傍:テーブルや椅子などの傍に本種を植えることで、休憩しながら香りが楽しめて、よりリラックスすることが出来ます。
- 花材:お花や葉を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして部屋に飾ることで、部屋に刺激的な香りが充満するため、独特な香りを楽しむことが出来ます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生育しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。
ラベンダー・ビリディス

ラベンダー・ビリディスとは!
ラベンダー・ビリディス(学名: Lavandula viridis)は、別名で「グリーン・ラベンダー(green lavender)」「イエロー・ラベンダー(yellow lavender)」とも呼ばれるシソ科ラヴァンドラ属に分類される常緑低木です。
ラベンダー・ビリディスの原産地はスペイン、ポルトガルで、自生地は丘陵地の母材が石灰岩の岩場や乾燥した草原、開けた潅木地などに見られます。
ラベンダー・ビリディスの特徴
- 形態:樹高は約30~100cm、生育型は分枝型で主軸が不明瞭で基部付近からよく分枝し、線形の葉が茎から対生して、開花期になると輪散花序に苞が目立つ穂状の花を咲かせます。
- 近縁種との比較:本種はフレンチラベンダーと非常によく似ていて、苞の内側に萼片・花弁の大部分が隠れており、一般的に花弁のように美しい苞を鑑賞する目的で栽培されるラベンダーですが、苞の色が緑色をしていたり、茎・葉・花(萼)の香りがローズマリーやレモンを想像させるような爽やかな香りをしている点などに違いがあります。
- 開花期間:開花は一般的に3月から6月に見られますが、四季咲き品種では秋に返り咲くこともあります。そのため、ラベンダーの花を長く楽しみたい人の心も鷲掴みにし、人気の高い植物です。
- 花の装飾性:開花は3月~6月、松かさを想像させるような苞が鱗状に重なる四角柱の花穂と、兎の耳を想像させるような細長い苞にあります。このぽっちゃり感と、バニー感から、かわいいをテーマにするようなお庭によく調和します。花(苞)の色は緑色をしているため、ナチュラルで爽やかな印象を感じさせます。一方で、白色の花弁が展開後の直ぐに茶色くなるため、美しさが失われやすい点が欠点となります。
- 香りの特徴:本種は茎や葉などの腺毛に精油を溜めており、腺毛が風に吹かれたり指で触るなどの刺激を受けることで、外に溢れ周囲に芳香が広がります。この香りは、ローズマリーやレモンでスッキリとした爽やかな印象を感じさせる傾向にあります。この芳香を生みだす主要な精油成分は「シネオール」を中心にして「α-ピネン」「樟脳」が含まれます。
- 花材:お花を収穫し、切り花・ドライフラワー・ポプリなどにして楽しむこともできます。
- 蜜源:本種は多くのシソ科の植物と同様に蜜蜂などの花蜂に非常に好まれる蜜源です。1個1個の花の中に、頭を突っ込んで蜜を集める蜜蜂の姿は非常に可愛らしく、また花の周りで飛び回る蜜蜂の姿もお庭に活気を与え、楽しげな雰囲気を作り出します。そのため、昆虫と共生するお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- ロックガーデン:本種は自生地が丘陵地の岩場などにあり、砂礫が多く栄養の乏しい土壌に生息しています。そのため、土壌層が浅くて乾燥しやすいロックガーデンにも最適な植物のひとつとなります。


















