ラベンダーは属の中に約39種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、丸く愛らしい蕾をもち甘い香りが魅力的なラベンダーや、樟脳がやや多くスパイシーな香りがあり花数多く精油がたっぷり取れるラバンディン種、兎の耳の様な苞葉が可愛らしく非常に豊富な花色と品種があるストエカス種、開花期間が長くレースの編み物の様な草姿が魅力的なレースラベンダー、上品なシルバーリーフと紫色の花がエレガントな魅力を出すチャイトリアエ等が親しまれています。
ラベンダー属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
![]() 英名:ラベンダー 開花時期:5月~6月 | ![]() 種:インターメディア 英名:ラバンディン種 開花時期:6月~9月 | ![]() 種:ストエカス種 英名:フレンチラベンダー 開花時期:5月~9月 |
![]() 種:デンタータ種 英名:フリンジラベンダー 開花時期:5月~11月(夏を除く) | ![]() 種:ムルチフィダ種 流通名:レースラベンダー 開花時期:5月~10月(温度次第で周年開花) | ![]() 種:ピナータ種 流通名:レースラベンダー 開花時期:5月~10月(温度次第で周年開花) |
![]() 種:アラルディ種 英名: 開花時期:6月~8月 | ![]() 種:カナリエンシス 英名:カナリーラベンダー 開花時期:5月~10月(温度次第で周年) | ![]() 種:ラティフォリア 英名:スパイクラベンダー 開花時期:6月~9月 |
![]() 種:チャイトリアエ 英名: 開花時期:6月~8月 | ![]() 種:ラナタ 英名:ウーリーラベンダー 開花時期:6月~8月 | ![]() 種:ビリディス種 英名:グリーンラベンダー 開花時期:4月~6月 |
原産:地中海沿岸
学名:Lavandula angustifolia
草丈:約30~90cm
分類:常緑低木
開花時期:5月~6月
花色:紫色●青色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
分類:常緑低木
誕生花:6月19日/7月2日
花言葉:「沈黙」「誘惑」「あなたを待っています」
特徴:ラベンダーは学名Lavandula angustifolia、一般的にラベンダーと呼ぶ場合は属全体をさすかアングスティフォリア種(Lavandula angustifolia)の事をさしていて、別名「イングリッシュ・ラベンダー(English lavender)」や「ラベンダー・アングスティフォリア」とも呼ばれる地中海沿岸を原産とする常緑低木です。
ラベンダーの語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のアングスティフォリア種(angustifolia)は「狭い」を意味するラテン語の「angusti」と「葉」を意味する「folia」からきており、ラベンダーの「幅の狭い葉」に由来しています。
ラベンダー(L. angustifolia)の特徴(魅力)
- ラベンダーの花には柑橘類やバラ等を連想させる様な華やかで甘い香りがあります
- ↳香りの効果には「鎮静作用」「抗不安作用」等があるためリラックスしたい時に嗅ぐのがオススメです
- 開花期にはムスカリや葡萄を連想させる丸いフォルムの可愛らしい花姿を鑑賞できます
- 葉は緑色ですが白色の腺毛が薄ら生えているため灰緑色の外観をつくります
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- ラベンダーの香り良い花は様々な用途で利用されます
- ↳例えばドライフラワー・料理用ハーブ・アロマテラピー・ハーバルバス・ラベンダー石鹸等
- 乾燥や肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳ただし長雨や高温多湿には極端に弱いです
ラベンダーの茎は若い時は緑色で白色の腺毛があり灰緑色の外観をしていますが、成熟すると木質化して樹皮は褐色から灰褐色になります。樹形は基部でよく分枝して直立に伸び高さ約30~90cmの間で成長します。高さは品種により幅があるため「矮性(40cm以下)」「半矮性(50~60cm)」「高性(90cm前後)」の3パターンに分けられる事もあります。葉は緑色ですが白色の腺毛があるため灰緑色の外観をつくり、また腺毛で精油が生成されているため潰すと香りがします。葉の形は長さ約2(~6)cm幅約0.4(~0.6)cmの線形で、茎に対生葉序もしくは輪生葉序に配置されます。花は節を囲うように腋生に小花が数個ずつつき輪生花序に咲き、個々の花は苞に支えられた円筒状の萼から唇形(上唇2裂・下唇3裂)をしています。
開花時期は晩春から初夏、花色は青色や紫色、桃色や白色があり、個々の花は唇形、花序は輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立の茎がドーム状に広がり高さ約30(90)cm × 幅は30(90)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により黄色(~白色)の班が入る事があり、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(L. angustifolia)の香りの印象と精油成分
ラベンダー(L. angustifolia)の花(葉)には、「柑橘類」や「フローラル(花)」を想像させる華やかで甘い香りがあり、花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが主に「シネオール」や「リナロール」や「酢酸リナリル」等が含まれています。
ラベンダー(L. angustifolia)の香りは他の種と比較して、ウッディ(木)の香りや薬品の様な香りが少なく、華やかで甘くフルーティな香りがするため、最も魅力的な香りをもつラベンダーと考えられています。またリナロールや酢酸リナリルの香りの作用により鎮静作用や抗不安作用等があるため、香りを嗅ぐ事でイライラや興奮を抑えたり、不安や緊張から解放されリラックスする等の効果が期待できます。そのため、アロマテラピーでも人気の高い香りの1つです。
- シネオールは「ユーカリ」「樟脳」「薬」「ミント」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした味があります。一般に植物ではユーカリやローズマリー、月桂樹等に含まれており、精油は食品の香料や化粧品等に利用されています。シネオールの精油の効果には、香りが集中力を高め記憶力を上げる効果があります。また落ち込んだ時には気分を高揚させる働きがあるため、アロマテラピー等にもよく利用されます。
- リナロールは「フローラル」「柑橘系(オレンジ)」「ブルーベリー」「ローズ」等に例えられる華やかな香りがあり、風味(フレーバー)は甘くフルーティーです。一般に植物ではイングリッシュラベンダーやスズラン等に豊富に含まれており、精油は化粧品やアロマテラピー等の様々な場面にも使われています。リナロールの香りの効果にはイライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き(鎮静効果)や、不安や緊張を和らげる効果(抗不安効果)があるため、落ち着きたい時や集中したい時などに嗅ぐとよいでしょう。
- 酢酸リナリルの香りは「ラベンダー」「ベルガモット」「木の香り」等に例えられるスイートな香りがあり、風味(フレーバー)は柑橘系の甘みを感じさせます。一般に植物ではクラリセージやベルガモット、ラベンダー等に含まれており、精油はアロマセラピー等に利用されています。酢酸リナリルの香りの効果には、痛みを抑える鎮痛作用や、イライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き鎮静作用がある事からアロマセラピー等に利用されます。
- 樟脳は「クスノキ」「防虫剤(衣服)」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした冷感のある味があります。一般に植物ではクスノキやローズマリー等に含まれており、精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されています。樟脳の精油の効果には「抗菌作用(防腐効果)」「抗ウィルス作用」「防虫作用」等があります。
- オシメンは「マンゴー」「柑橘類」「ウッディ(木の香り)」等に例えられるトロピカルな香りがあります。一般に植物ではスイートピー等に豊富に含まれており、精油は香水等にふくまれています。
ラベンダーの用途(使い方)
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ラベンダー(L. angustifolia)は他のラベンダーと比べて、香りが華やかで良いため様々な用途で利用されます。特に料理では殆どラベンダー(L. angustifolia)のみが利用されていて、他のラベンダー(フレンチラベンダー等)が使用される事は基本的にありません。 ただしラベンダー(ラバンディン)と比べると、ラベンダー(L. angustifolia)は花数が少ない傾向にあるため、使用できる量は限られてくるかもしれません。
ラベンダー・ティー
ラベンダーのハーブティーは、その香りから鎮静作用・抗不安作用がありリラックス効果をうみます。またいくつかの研究では、寝る前にラベンダーのハーブティーを飲む事でよりよい睡眠に繋がる事が示唆されています。
- ヤカン(or電気ポット)・急須・カップ・新鮮な花(ドライフラワーの場合小さじ1杯分)・お湯を準備
- ヤカンや電気ポット等でお湯を沸かします
- 新鮮な花の蕾をティーバッグもしくはそのまま急須に小さじ4杯入れます
- 沸かしたお湯を急須の中に180~200ml入れて蓋をします
- ↳蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けるため注意です
- 5分~10分蒸らしましょう
- ラベンダー・ティーをカップに注ぎます
- ↳お好みで蜂蜜やレモン等を加えてください
ラベンダーの栽培
園芸では、香りの良い花をドライフラワーやポプリ等で楽しむ目的だったり、紫色の花と灰緑色の葉の上品な草姿を鑑賞する目的で育てられます。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。園芸品種には濃い青色の花と甘さを感じさせる強い香りが魅力的な「アロマティコブルー」や淡く優しい桃色の花がロマンチックな雰囲気をつくる「ミスキャサリン」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
ラベンダーを育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には水やりも肥料も殆ど必要とせず、環境が合えば放ったらかしで育つ事もありますが、梅雨の長雨に当たったり夏の高温多湿のせいで枯れてしまう事が多いです。何故なら雨に当たる事で病気になったり根腐れを引き起こすからです。そのため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は一般的に挿し木によって行われますが、種でも増やす事が出来ます。
![]() ラベンダー(マンステッド)は1916年に発売され以降も高い人気を誇る園芸品種で、非常に濃い青色(紫色)の花色と中型の樹形が魅力で生垣等によく利用されています。また花は香りが良く調理した時にも色持ちが良い事から料理用のラベンダーとしてよく利用されています。高さ約30(60)cm × 幅は60(80)cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(ヒドコート)は1950年以前からある人気の高い園芸品種で、非常に濃い花色とコンパクトな樹形が魅力です。また花は香りが良くラベンダーシュガー等に向くと言われています。高さ約30(50)cm × 幅は50(60)cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(スイート・ロマンス)は春化が基本的に必要がないため初年度から開花する能力があり、また一般的な種よりも早くから開花し初め、ふっくらした小降りで可憐な濃い青色(紫色)の花穂を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約50cm × 幅は50cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(ピンク・パフューム)は、パフュームの名前からも分かる通り強い甘い香りのある薄桃色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約30(50)cm × 幅は30(40)cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(アロマティコブルー)は驚く程に強く甘い香りと、小ぶりで非常に濃い青色(紫色)の花が魅力的な園芸品種です。高さ約50cm × 幅は約30cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(スーパーブルー)は、一般的な種と比べて非常に背が低くコンパクトな樹形をしており、夏の暑さと湿気に強いため花壇等でも育てやすく、晩春から初夏に濃い青色(紫色)の花を咲かせます。高さ約30cm × 幅は30cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(メリッサライラック)は、ふわふわとしたマシュマロの様な花姿が魅力的な園芸品種で、花は白色の毛が密生して粉っぽい紫色の蕾から大きな薄紫色の小花を咲かせます。高さ約60cm × 幅は75cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(センティヴィア ブルー)は基部での分枝がとてもよく、早く開花し初め、沢山の青色(紫色)の大きな花を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約50cm × 幅は約30cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(ブルークッション)は、ドーム状に茂る美しい樹形と色鮮やかな青色の花が青色のふわふわしたクッションを連想させる魅力的な園芸品種です。高さ約40cm × 幅は約40cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(ドワーフブルー)は一般的な種と比べて非常に背が低くコンパクトな樹形をしており、花は香りが良く小ぶりで可憐な魅力をもつ園芸品種です。高さ約30cm × 幅は40cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ラベンダー(エレガンスパープル)は一般的な種と比べて非常に背が低くコンパクトな樹形をしており、分枝がよく沢山の濃い青色(紫色)の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約30cm × 幅は約30cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(プラチナ・ブランド)はラベンダーの中でも新葉の縁部分にクリーム色の覆輪が入る珍しい園芸品種です。花は薄紫色で上品な魅力があり、柔らかなクリームの葉との相性もよくエレガントなお庭等によく合うでしょう。※ただし、クリーム色の覆輪は葉が古くなるにつれて消えてしまいます。高さ約30(60)cm × 幅は30(50)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ラベンダー(ブルーリバー)は一般的な種と比べて背が低くコンパクトな樹形をしており、香りがとても良い青色(紫色)の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約40cm × 幅は約40cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(リトルロッティー)は比較的に背が高く、甘い香りある薄桃色の花がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です、また薄桃色の花は香りがとても良いためラベンダーシュガー等の料理用ハーブにも向くと言われています。高さ約50(60)cm × 幅は60(70)cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(ヒドコート・ピンク)は、薄桃色の花がロマンチックな雰囲気を抱かせる魅力的な園芸品種です。桃色の花を咲かせるロゼアと比較するとヒドコート・ピンクは葉が細く洗練されており、薄桃色の花はやや色褪せが早くドライフラワー等にはあまり向かないと言われています。高さ約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(ロゼア)は背が高く成熟すると最大80cm迄成長する事があり、甘い香りがする薄桃色の花を沢山咲かせロマンチックな雰囲気を抱かせる魅力的な園芸品種です。高さ約60(80)cm × 幅は60(90)cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(ミスキャサリン)は背が高く成熟すると最大80cm迄成長する事があり、非常に甘い香りがする薄桃色の小花が穂状に集まり約8cmの花穂をつくる魅力的な園芸品種です。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ラベンダー(ブルーアイス)は白色の萼から薄紫色(薄青色)の香りの良い花を咲かせ、爽やかで明るい雰囲気のお庭等によく合う園芸品種です。高さ約50cm × 幅は約50cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(ナナアルバ)は、一般的な種と比べて非常に背が低くコンパクトな樹形をしており、白色の小花が茎の頂部で穂状に密生して集まりウェディングを連想させる様な清楚な花姿をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約30cm × 幅は50cmまで成長します。 | ![]() バイオレットメモリー (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() インペリアム ジェム (´・ω・)p楽天で購入q |
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学名:Lavandula × Intermedia
草丈:約60~120cm
開花時期:6月~9月
花色:紫色●青色●白色〇
葉色:緑色●
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(ラバンディン)は学名Lavandula × Intermedia、強く甘い香りがあり人気の高いイングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)と樟脳が多く刺激的な匂いがあるスパイク・ラベンダー(L. latifolia)の交雑種で、別名「ラベンダー・インターメディア」や「ハイブリッド・ラベンダー(Hybrid Lavender)」とも呼ばれる常緑低木です。
ラベンダー(ラバンディン)の語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のインターメディア種(Intermedia)はラテン語で「中間の/中央の」を意味しており交雑種である事に由来します。
ラベンダー(ラバンディン)の特徴(魅力)
- 花の香りは品種により「クスノキ」や「ローズマリー」の様な刺激的な香りがするものや「柑橘類」や「バラ」の様な華やかな香りがするものがあります
- 全体的に背が高く花穂が長く沢山の花をつける傾向にあります
- ↳そのため沢山の精油が採れ商業的に最も栽培されています
- 葉は緑色ですが白色の腺毛が薄ら生えているため灰緑色の外観をつくります
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- ラベンダー(ラバンディン)の香り良い花は様々な用途で利用されます
- ↳例えばドライフラワー・アロマテラピー・ハーバルバス・ラベンダー石鹸等
- ↳樟脳が多く含有する傾向にあるため食用としては避けられる傾向にあります
- 乾燥や肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳ただし長雨や高温多湿には弱いです
開花時期は夏から秋、花色は青色や紫色、桃色や白色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して枝は直立しドーム状になり高さ約60(120)cm × 幅は60(90)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(ラバンディン)の香りの印象と精油成分
ラベンダー(ラバンディン)の花(葉)には、「クスノキ」や「ローズマリー」を思わせる香りのタイプや、「柑橘類」や「バラ」を想像させる香りのタイプがあります。花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが主に「リナロール(約30~40%)」や「酢酸リナリル(約20~30%)」を主成分にして「樟脳約3~10%」「シネオール」等が含まれています。
ラベンダー(ラバンディン)の香りは一般的にはクスノキや薬品を思わせる強い香りがありますが、幾つかの品種ではイングリッシュラベンダーを思わせるフルーティで甘い香りを漂わせる品種もあります。何故ならイングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)とスパイク・ラベンダー(L. latifolia)のどちらの影響を濃く受けているかで変わるからです。具体的に言うと樟脳の多さ(イングリッシュラベンダーは樟脳約0~2%・最も有名なグロッソは樟脳約8%)で香りの性質がかわります。
香りの効能には、リナロールや酢酸リナリルの香りの作用により鎮静作用や抗不安作用等が期待できます。例えば香りを嗅ぐ事でイライラや興奮を抑えたり、不安や緊張から解放されリラックスする等の効果が期待できます。そのため、アロマテラピーでも人気の高い香りの1つです。一方で樟脳の多い品種では鎮静作用や抗不安作用は劣りますが、集中力や記憶力を高める効果等が期待できるため仕事や勉強を行う際に嗅ぐのがオススメです。
- リナロールは「フローラル」「柑橘系(オレンジ)」「ブルーベリー」「ローズ」等に例えられる華やかな香りがあり、風味(フレーバー)は甘くフルーティーです。一般に植物ではイングリッシュラベンダーやスズラン等に豊富に含まれており、精油は化粧品やアロマテラピー等の様々な場面にも使われています。リナロールの香りの効果にはイライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き(鎮静効果)や、不安や緊張を和らげる効果(抗不安効果)があるため、落ち着きたい時や集中したい時などに嗅ぐとよいでしょう。
- 酢酸リナリルの香りは「ラベンダー」「ベルガモット」「木の香り」等に例えられるスイートな香りがあり、風味(フレーバー)は柑橘系の甘みを感じさせます。一般に植物ではクラリセージやベルガモット、ラベンダー等に含まれており、精油はアロマセラピー等に利用されています。酢酸リナリルの香りの効果には、痛みを抑える鎮痛作用や、イライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き鎮静作用がある事からアロマセラピー等に利用されます。
- 樟脳は「クスノキ」「防虫剤(衣服)」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした冷感のある味があります。一般に植物ではクスノキやローズマリー等に含まれており、精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されています。樟脳の精油の効果には「抗菌作用(防腐効果)」「抗ウィルス作用」「防虫作用」等があります。
- シネオールは「ユーカリ」「樟脳」「薬」「ミント」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした味があります。一般に植物ではユーカリやローズマリー、月桂樹等に含まれており、精油は食品の香料や化粧品等に利用されています。シネオールの精油の効果には、香りが集中力を高め記憶力を上げる効果があります。また落ち込んだ時には気分を高揚させる働きがあるため、アロマテラピー等にもよく利用されます。
ラベンダー(ラバンディン)の用途(使い方)
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ラベンダー(ラバンディン)は他のラベンダーと比べて、花数が多く精油が沢山採れるため商業的に最も育てられています。また一般的にも、花材として使える部分が多い事は歓迎する所でしょう。ただイングリッシュラベンダーと違いラバンディンは樟脳を多く含有する傾向にあるため、食用としてはあまり向きません。利用はドライフラワーやポプリ、ハーバルバスやラベンダー石鹸、アロマキャンドルやアロマセラピー等限られるでしょう。
ラベンダー(ラバンディン)の栽培
園芸では、香りの良い花をドライフラワーやポプリ等で楽しむ目的だったり、紫色の花と灰緑色の葉の上品な草姿を鑑賞する目的で育てられます。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇や植え込みに並べて植えたりして生垣として利用される事もあります。園芸品種には、最も香りが強いラベンダーの1つとして知られ香水の原料や精油等にもよく利用されている「グロッソ」や白色の長い花穂が明るく清楚な雰囲気をつくる「エーデルワイス」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
ラベンダー(ラバンディン)を育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には水やりも肥料も殆ど必要とせず、環境が合えば放ったらかしで育つ事もありますが、梅雨の長雨に当たったり夏の高温多湿のせいで枯れてしまう事が多いです。何故なら雨に当たる事で病気になったり根腐れを引き起こすからです。そのため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は一般的に挿し木によって行われますが、種でも増やす事が出来ます。
![]() ラベンダー(グロッソ)は最も香りが強く長続きするラベンダーの1つとして知られており、また非常に高品質の精油が取れる事から香水の原料だったりアロマオイルだったりに幅広く利用されています。また乾燥しても色褪せが少なく香りが長続きするためドライフラワーやポプリ等に最適です。花は濃い紫色の花を非常に沢山生産し花穂は長いものだと15cmに達します。高さ約60(90)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ラベンダー(スーパー)はイングリッシュラベンダーにも似た甘く強い香りがあり、高品質の精油が取れるラベンダーの1つと考えられています。またグロッソよりも濃い紫色(青色)の花をつける魅力的な園芸品種です。高さ約90cm × 幅は約90cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(グロスブルー)は一般的なラバンディン種と違い樟脳が少なくイングリッシュラベンダーの様な甘い香りがあり、グロッソより背が低くくコンパクトな樹形をしていて濃い青色(紫色)の花を咲かせる園芸品種です。高さ約75cm × 幅は約50cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ラベンダー(センセーショナル)は個々の花が大きく、小花が集まり咲く花穂はふんわりと太くボリューミー花姿をつくる魅力的な園芸品種です。また葉も幅広く厚めで美しい灰緑色をしており、上品なシルバーリーフとしても楽しめます。またセンセーショナルは一般的な種と比べて耐熱性や耐湿性が優れていると言われており育てやすいラベンダーです。高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(フェノメナル)は比較的均一に成長する事で美しいドーム状の樹形を作り、枝の根元からの枯れが少なく、また紫色の花は多産で花穂は長さ約12cm程になり香りが良い所が魅力です。高さ約75cm × 幅は約90cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(プロバンス)は最も香り強いラベンダーの1つとして数えられており、花は灰みを帯びた薄紫色で上品なラベンダー色をしています。高さ約90cm × 幅は約90cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(アラビアンナイト)は一般的なラバンディン種と比べて背が低くコンパクトな樹形をしており、灰緑色の上品な葉が濃い紫色(青色)の花を引き立て上品な魅力を感じさせる園芸品種です。高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ラベンダー(インプレス パープル)は最も濃い紫色の花をもつラベンダーの1つとして数えられており、花の香りも非常に強く魅力的な園芸品種です。高さ約90cm × 幅は約90cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(ヒデコートジャイアント)は、強い香りとふんわり大きな小花を長さ約10cmの穂状に咲かせる所に魅力がある園芸品種です。高さ約60(90)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(ディリーディリー)は香りがとてもよく灰みを帯びた紫色(青色)の花が魅力的な園芸品種です。高さ約75cm × 幅は約90cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ラベンダー(エーデルワイス)はウェディングドレスを連想させる様な白色の清楚な花を株一面に咲かせる魅力的な園芸品種です。花はドライフラワーにされて飾られたり匂い袋に入れて楽しまれたりされます。高さ約80cm × 幅は約90cmまで成長します。 |
原産:ヨーロッパ
学名:Lavandula stoechas
草丈:約30~90cm
開花時期:5月~9月
花色:紫色●青色●赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
分類:常緑低木
誕生花:5月19日
花言葉:「期待」「沈黙」「豊香」「私に答えてください」
特徴:フレンチラベンダー(French lavender)は学名Lavandula stoechas、別名「ラベンダー・ストエカス」や「スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑低木です。
フレンチラベンダーの語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のストエカス種(stoechas)はギリシャ語のstoichas(列に並んでいる)から来ており、この種のギリシャ語の名前でもあります。
フレンチラベンダーの特徴(魅力)
- フレンチラベンダーの花は「兎の耳」や「天使の羽」等に例えられる可愛らしい苞葉を花の頂部にもっています。
- ↳開花期間が比較的長く小花が落ちても苞葉が長く残るため鑑賞期間も長めです
- 他のラベンダーでは見られない赤い花色があります
- ↳園芸品種が非常に豊富です
- 花はドライフラワーやポプリの素材等に利用されます
- 葉は緑色ですが白色の腺毛が薄ら生えているため灰緑色の外観をつくります
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- 乾燥に強くて肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳夏の暑さにも強く夏越しが比較的に簡単です
- ↳ただし梅雨の雨や夏の長雨には弱いです
- 寿命は5年程度と最大15年生きるイングリッシュラベンダーと比べるとやや短命です
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フレンチラベンダーの茎は若い時は緑色で白色の腺毛があり灰緑色の外観をしていますが、成熟すると木質化して樹皮は褐色から灰褐色になります。樹形は基部でよく分枝して直立に伸び高さ約30~90cmの間で成長します。葉は緑色ですが白色の腺毛があるため灰緑色の外観をつくり、また腺毛で精油が生成されているため潰すと香りがします。葉の形は線形で長さ約4cmあり、茎に対生葉序もしくは輪生葉序に配置されます。花は円筒形をした穂状花序で小花を保護する様に苞葉が密に並び頂部には長い苞葉があります。小花を保護する苞葉は長さ0.4~0.8cmあり、苞葉1個に小花が3個付き、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂します。
開花時期は晩春から初秋、花色は青色や紫色、赤色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して枝は直立しドーム状になり高さ約30(90)cm × 幅は30(90)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が生えており、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
フレンチラベンダーの香りの印象と精油成分
フレンチラベンダーの葉や花には、「ウッディ(木)」や「薬品」等を想像させるスッキリした香りがあり、花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが「フェンコン」を主成分にして「樟脳」「p-シメン」「α-ピネン」等が含まれています。
- フェンコンは「樟脳」「クスノキ」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、一般に植物ではフェンネルやラベンダー等に含まれています。
- 樟脳は「クスノキ」「防虫剤(衣服)」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした冷感のある味があります。一般に植物ではクスノキやローズマリー等に含まれており、精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されています。樟脳の精油の効果には「抗菌作用(防腐効果)」「抗ウィルス作用」「防虫作用」等があります。
- p-シメンは「木の香り」や「柑橘系(僅か)」に例えられる心地よい香りをもっています。植物ではタイムやクミン等に精油が含まれており、一般的には石鹸等の香料に利用されています。p-シメンの精油には抗菌作用(殺菌作用)があるとされています。
- α-ピネンの香りは「木の香り」「松」「樟脳」「甘い」等に例えられる香りがあります。一般に植物ではユーカリやローマンカモミール、ローズマリー等に含まれており、精油は香水等に利用されています。精油の効果には「抗炎症作用」「抗菌作用」「鎮静作用」等があります。
フレンチラベンダーの用途(使い方)
フレンチラベンダーは独特な花の形をしていて、また花や葉にスッキリした香りがある事からドライフラワーやポプリ等としてよく利用されます。一方で樟脳を多く含有しているため、あまり食用には向かないようです。
フレンチラベンダーの栽培
園芸では、ウサギを思わせる様な可愛らしい花や灰緑色の葉をシルバーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。園芸品種には、白色の長い苞葉と紫色の小花が上品な魅力を感じさせる「バレリーナ」や桃色の長い苞葉と小花を包む薄紫色の苞葉が可愛らしくロマンチックな雰囲気を感じさせる「フェアリーウィング」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
フレンチラベンダーは育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には暑さに強く水やりも肥料も殆ど必要としないため、環境が合えば放ったらかしで育つ事もあります。ただし梅雨の雨や夏の長雨に枯れてしまう事もあるため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は挿し木によって行われます。
![]() フレンチラベンダー(シルバーアヌーク)は驚く程に白色(銀色)をした美しいシルバーリーフをもつ魅力的な園芸品種で、花は紫色の苞葉と紫色の小花からなりシルバーリーフとの相性もよく非常に上品でエレガントな雰囲気をつくります。高さ約50cm × 幅は40cmまで成長します。 | ![]() フレンチラベンダー(フェアリーウィング)は、非常に長い桃色の苞葉が妖精の羽を連想させる様な可愛らしい園芸品種です。花は桃色の長い苞葉と小花を保護する薄桃色の苞葉、紫色の小花からなりロマンチックなお庭等によく合うでしょう。高さ約50cm × 幅は60cmまで成長します。 | ![]() フレンチラベンダー(バレリーナ)は紫色の小花と白色の長い苞葉の2色の花色をもつ花を咲かせ、上品でエレガントな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約45cm × 幅は60cmまで成長します。 |
![]() フレンチラベンダー(アボンビュー)は、着物を連想させる様な上品な紫色の花が魅力の園芸品種です。花は頂部の長い苞葉が薄紫色で小花を包む苞葉が灰紫色、小花が紫色をしており、灰緑色の葉との相性もよくエレガントなお庭等によくあいます。高さ約80cm × 幅は60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() フレンチラベンダー(キューレッド)は、濃い桃色と薄桃色の2色の花色とぷっくり膨らんだ卵状の花姿がポップで可愛らしい魅力的な園芸品種です。高さ約50cm × 幅は50cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() フレンチラベンダー(バルセロナ・ローズ)は、一般的な種と比べて非常に背が低くコンパクトな樹形をしており、薄桃色の苞葉と赤みの強い桃色の小花の2色の花色が可愛らしくロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約20cm × 幅は30cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() フレンチラベンダー(バンデラパープル)は一般的な種と比べて非常に背が低くて分枝よく沢山の花を咲かせる園芸品種です。花は薄紫色の長い苞葉と小花を保護する灰紫色の苞葉、濃い紫色の小花からなり、灰緑色の葉との相性もよくエレガントなお庭等によくあいます。高さ約25cm × 幅は30cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() フレンチラベンダー(ピンクロリポップ)は薄桃色の長い苞葉と濃い桃色の花がポップで可愛らしい雰囲気をつくり、ロマンチックなお庭等によく合う園芸品種です。高さ約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() フレンチラベンダー(プリンセス)は小花を包む苞葉から頂部にある長い苞葉、小花至るまで全てが綺麗な桃色をしており、ロマンチックで可愛らしい雰囲気をもつ魅力的な園芸品種です。高さ約60cm × 幅は60cmまで成長します。 |
![]() フレンチラベンダー(アルバ)は、天使の羽を連想させる様な白色の長い苞葉が魅力の園芸品種で、白色の小花と苞葉が明るく清楚な雰囲気を作ります。高さ約60cm × 幅は60cmまで成長します。 | ![]() フレンチラベンダー(ヘルムスデール)は、上品な赤ワインを連想させる様な赤色(赤紫色)の花を咲かせる珍しい園芸品種です。高さ約70cm × 幅は70cmまで成長します。 | ![]() フレンチラベンダー(ラッフルズ ストロベリー)は、ピンクの可愛らしいフリルドレスを連想させる様な花姿が魅力の園芸品種で、薄桃色の長い苞葉が波打ちフリルの様になり、灰紫色の苞葉に保護されながら濃い桃色の小花を穂状に咲かせます。高さ約60cm × 幅は80cmまで成長します。 |
![]() フレンチラベンダー(スノーマン)は、一般的な種と比べて背が低くコンパクトな樹形をしており、白色の苞葉と小花が密につき雪玉を連想させる様なコロッとした可愛らしい花を咲かせる魅力的な園芸品種です。高さ約40cm × 幅は30cmまで成長します。 | ![]() フレンチラベンダー(ホワイトアヌーク)は、白色の大きな苞葉と紫色の小花が非常に上品な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約60cm × 幅は60cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(わたぼうし)は一般的な種と比べて背が低くコンパクトな樹形をしており、また青色(紫色)の小花が密につき、白色の長い苞葉との組み合わせが上品でエレガントな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約40cm × 幅は40cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:大西洋諸島/アラビア半島/地中海地方
学名:Lavandula dentata
草丈:約60~90cm
開花時期:5月~11月(夏を除く)
花色:紫色●青色●白色〇
葉色:緑色●白色〇
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(デンタータ)は学名Lavandula dentata、別名「フリンジ・ラベンダー(fringed lavender)」や「フレンチ・ラベンダー(French lavender)」等とも呼ばれる大西洋諸島及びアラビア半島、地中海沿岸が原産の常緑低木です。
ラベンダー(デンタータ)の語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のデンタータ(dentata)はラテン語で「歯状の/歯のある」を意味しており、葉の縁がギザギザしていて歯を連想させる事に由来します。
- 英名フリンジ・ラベンダーは「fringed(縁取られた/縁のある)」と「ラベンダー」の2語からなり葉の縁部分にギザギザした縁どりがある事に由来します。
ラベンダー(デンタータ)の特徴(魅力)
- 花は四季咲き性があり開花が長いです
- ↳花は小花を保護する様に灰色の苞葉と頂部付近に紫色の長い苞葉が並び個性的な花姿をつくります
- 花はドライフラワーとして利用されます
- 葉は縁部分に強い切れ込みがありギザギザしています
- 葉は緑色ですが白色の腺毛が薄ら生えているため灰緑色の外観をつくります
- ↳腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳葉を触るとネバつき潰したり傷つけると強く心地よい香りが広がります
- ↳香りはシネオール特有の薬品や樟脳を連想させる爽やかな香り
- 精油は抽質されて香水等に利用されています
- 乾燥に強くて肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳夏の暑さにも強く夏越しが比較的に簡単です
- ↳ただし梅雨の雨や夏の長雨には弱いです
ラベンダー(デンタータ)の茎は若い時は緑色で白色の腺毛があり灰緑色の外観をしていますが、成熟すると木質化して樹皮は褐色から灰褐色になります。樹形は基部でよく分枝して直立に伸び高さ約30~90cmの間で成長します。葉は緑色ですが白色の腺毛があるため灰緑色の外観をつくり、また腺毛で精油が生成されているため触るとネバつき潰すと香りがします。葉の形は線形で長さ約3~4cmあり、茎に対生葉序もしくは輪生葉序に配置されます。花は円筒形をした穂状花序で小花を保護する様に苞葉が疎らに並び頂部にはやや長く薄い苞葉があります。個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂します。
開花時期は晩春から初秋、花色は青色や紫色、白色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して枝は直立しドーム状になり高さ約30(90)cm × 幅は30(120)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は線形で鋸葉もしくは羽状中裂(深裂)して、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(デンタータ)の香りの印象と精油成分
ラベンダー(デンタータ)の葉や花には、「ユーカリ」や「薬品」等を想像させるスッキリした香りがあり、葉や花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが「シネオール」を主成分にして「フェンコン」「p-シメン」等が含まれています。またシネオールの香りには頭をスッキリさせて集中力を上げたり記憶力を高めたりする効果が期待できるため、仕事や勉強を行う際に嗅ぐのがオススメです。
- シネオールは「ユーカリ」「樟脳」「薬」「ミント」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした味があります。一般に植物ではユーカリやローズマリー、月桂樹等に含まれており、精油は食品の香料や化粧品等に利用されています。シネオールの精油の効果には、香りが集中力を高め記憶力を上げる効果があります。また落ち込んだ時には気分を高揚させる働きがあるため、アロマテラピー等にもよく利用されます。
- フェンコンは「樟脳」「薬品」「ウッディ(木)」等に例えられる素朴で爽やかな香りがあります。一般に植物ではフェンネルやラベンダー等に含有しています。
- p-シメンは「木の香り」や「柑橘系(僅か)」に例えられる心地よい香りをもっています。植物ではタイムやクミン等に精油が含まれており、一般的には石鹸等の香料に利用されています。p-シメンの精油には抗菌作用(殺菌作用)があるとされています。
フレンチラベンダー(デンタータ種とストエカス種)の違い
ラベンダー(デンタータ種)は、ラベンダー(ストエカス種)と同様にフレンチ・ラベンダーと呼ばれているため、しばしば混同される事があります。基本的にはストエカス種の方がフレンチ・ラベンダーと呼ばれる事が多く、デンタータ種の方はフリンジ・ラベンダーと呼ばれる事が多いですが、両方の違いを知っておく事も大事でしょう。
ラベンダー(デンタータ)の栽培
園芸では、四季咲き性の高い花を鑑賞する目的や、香りがよく装飾性の高い葉を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。園芸品種には、白色の苞葉と白色の小花が上品で清楚な魅力を感じさせる「ピュア ホワイト」や紫色の苞葉と紫色の小花が上品でエレガントな雰囲気を感じさせる「エバーモア ブルー(evermore blue)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
ラベンダー(デンタータ)を育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には暑さに強く水やりも肥料も殆ど必要としないため、環境が合えば放ったらかしで育つ事もあります。ただし梅雨の雨や夏の長雨に枯れてしまう事もあるため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は挿し木や種を撒く事で増やせます。
![]() ラベンダー(ピュアハーモニー)は一般的な種と比べて非常に背が高く、白色の花と苞葉が明るく清楚な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約120cm × 幅は120cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(キャンディキャンズ)は高さ幅ともに大きく育ち豪華な樹形をつくる魅力的な園芸品種で、花は小花と苞葉ともに薄紫色で灰緑色の葉との相性もよく上品でエレガントなお庭等によくあいます。高さ約90cm × 幅は120cmまで成長します。 |
![]() ラベンダー(セレニティー)は濃い紫色(青色)の苞葉と小花が魅力的な園芸品種で、紫色の花はレース状に細かく裂けた灰緑色の葉とも相性よく上品でエレガントなお庭等によくあうでしょう。高さ約70cm × 幅は60cmまで成長します。 | ![]() ラベンダー(エバーモアブルー)は垂直に茎が伸びる洗練された草姿と濃い紫色(青色)の苞葉と小花が上品な魅力を感じさせる園芸品種です。高さ約50cm × 幅は60cmまで成長します。 |
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原産:地中海沿岸/ポルトガル/カナリア諸島
学名:Lavandula multifida
草丈:約30~60cm
開花時期:5月~10月(温度次第で周年開花)
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(ムルチフィダ)は学名Lavandula multifida、一般的に園芸店では「レースラベンダー」の名称でも流通しており、別名「ファーンリーフラベンダー(fernleaf lavender)」や「エジプティアン・ラベンダー(Egyptian lavender)」とも呼ばれる地中海沿岸やポルトガル、カナリア諸島が原産の常緑低木です。属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。また種小名のムルチフィダ(multifida)は「多数の/多くの」を意味するラテン語の「multi」と「分かれた/分離した」を意味する「fida」からきており、恐らく羽状に分裂した葉もしくは花序に由来します。
ラベンダー(ムルチフィダ)の特徴(魅力)は三つあり、レースの編み物やシダ植物を連想させる様な装飾性の高い葉と、最大60cmまで茎を垂直に伸ばして咲かせる青色(紫色)の上品な花姿、寒さ対策を行えば周年咲くこともある開花期間の長さにあります。また香りはイングリッシュラベンダー等と比べると劣るもののオレガノに似た刺激的な香りがあります。
ラベンダー(ムルチフィダ)はラベンダー(ピナータ種)と同様にレース・ラベンダーと呼ばれており、殆ど同じものとして扱われています。視覚的に区別する事も難しく一般的にムルチフィダ種はピナータ種と比べて花序に独特な捻りが入り螺旋状で、ピナータ種は通常均一に花序が並んでいます。
園芸では夏の暑さに耐えるものの長雨等による多湿を苦手にしていたり、また寒さに弱かったりするため管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られて楽しまれる事が多いです。また他のラベンダーと比べると比較的に多湿に強い事から花壇や植え込みに並べて植えられて利用される事もあります。
開花時期は晩春から秋(温度次第で周年)、花色は青色もしくは紫色、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立に長く茎を伸ばし高さ約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は1~2回羽状中裂(~深裂)して、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(ムルチフィダ)は挿し木で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに耐える一方で長雨等による多湿に弱く、また冬の寒さに弱いため管理に注意が必要になります。
![]() ラベンダー(スパニッシュアイズ)は白色の毛で覆われた美しいシルバーリーフが魅力の園芸品種で、シダ植物の様に細かく裂けた葉の形と上品な青色(薄紫色)の花は相性がとてもよく上品な雰囲気をつくります。高さ約60cm × 幅は60cmまで成長します。 |
原産:カナリア諸島/マディラ諸島
学名:Lavandula pinnata
草丈:約30~60cm
開花時期:5月~10月(温度次第で周年)
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(ピナータ)は学名Lavandula pinnata、一般的に園芸店では「レースラベンダー」の名称でも流通しており、別名「ファーンリーフラベンダー(fernleaf lavender)」とも呼ばれるカナリア諸島及びマディラ諸島が原産の常緑低木です。属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。また種小名のピナータ(pinnata)はラテン語で「羽状の」を意味し、葉が裂けて羽状になっている事に由来しています。
ラベンダー(ピナータ)の特徴(魅力)は三つあり、レースの編み物やシダ植物を連想させる様な装飾性の高い葉と、最大60cmまで茎を垂直に伸ばして咲かせる青色(紫色)の上品な花姿、寒さ対策を行えば周年咲くこともある開花期間の長さにあります。また香りはイングリッシュラベンダー等と比べると劣るものの、ペパーミントやレモンを想像させる様な爽やかな香りがあります。
ラベンダー(ピナータ)はラベンダー(ムルチフィダ種)と同様にレース・ラベンダーと呼ばれており、殆ど同じものとして扱われています。視覚的に区別する事も難しく一般的にピナータ種はムルチフィダ種と比べて花序が均一で、ムルチフィダ種は花序に独特な捻り(螺旋)が入りながら配置されるといわれます。
園芸では夏の暑さに耐えるものの長雨等による多湿を苦手にしていたり、また寒さに弱かったりするため管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られて楽しまれる事が多いです。また比較的に多湿に強い事から花壇や植え込みに並べて植えられ縁取りや生垣等として利用される事もあります。
開花時期は晩春から秋(温度次第で周年)、花色は青色もしくは紫色、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立に長く茎を伸ばし高さ約30(60)cm × 幅は30(40)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は1~2回羽状中裂(~深裂)して、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(ピナータ)は挿し木で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに耐える一方で長雨等による多湿に弱く、また冬の寒さに弱いため管理に注意が必要になります。
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学名:Lavandula allardii
草丈:約30cm~120cm
開花時期:6月~8月
花色:紫色●青色●
葉色:緑色●黄色●
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(アラルディ)は学名Lavandula × allardii、2011年にニュージーランドで発見された雑種で、葉が幅広で樟脳が多く刺激的な香りがあるスパイク・ラベンダー(L. latifolia)と、ギザギザとした葉に特徴があり四季咲き性のあるフリンジラベンダー(L.dentata)を由来とする交雑種の常緑低木です。
ラベンダー(アラルディ)は、スパイク・ラベンダーを由来とする樟脳が多く含まれたスパイシーな強い香りと幅が広い葉の形、デンタータ種のギザギザした鋸歯と花を保護する小さな苞葉(目立たない)を受け継いでいます。一方で開花期間は比較的に短いため主に装飾的で香りのよい葉の為に育てられており、葉は触るとしっとり柔らかく甘くスパイシーな香りが指につきます。
ラベンダー(アラルディ)の茎や葉、花には白色の腺毛があり、そこで香りの元となる芳香油を生成分泌しています。芳香油には主に害虫から茎葉を保護したり葉からの蒸散を抑える働きがありますが、一方で人間にとっては不快な香りではなく、むしろ自律神経を整え心を落ち着ける働きなどがあるため香水の原料やアロマテラピー等によく利用されます。また葉や花を軽く押して腺毛を壊すと良い香りが漂い指に良い香りがつくため、積極的に花や葉が触られ潰される傾向にあるようです。
園芸では夏の暑さに耐えるものの長雨等による多湿を苦手にしているためコンパクトで管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られて楽しまれる事が多いです。また花壇や植え込みに並べて植えられ縁取り等に利用される事もあります。園芸品種には、灰緑色とクリーム色の2色の葉色がピュアで可愛らしい雰囲気をつくる「メルロー(meerlo)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色もしくは紫色、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂して小花を保護する様に小さな苞葉が下につきます、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して枝は直立しドーム状になり高さ約30(120)cm × 幅は30(150)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色で白色の毛があり、葉身は線形で葉縁部分に鋸葉があり、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(アラルディ)は挿し木で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに耐える一方で長雨等による多湿に弱く、また冬の寒さに弱いため管理に注意が必要になります。
![]() ラベンダー(メルロー)は一般的なラベンダーと比べて葉の形が幅広くギザギザとしており、また灰緑色とクリーム色の2色のピュアな葉色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また葉は触るとしっとり柔らかく甘くスパイシーな香りのオイルが指につきます。高さ約60(90)cm × 幅は60(120)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:カナリア諸島
学名:Lavandula canariensis
草丈:約50~100cm
開花時期:5月~10月(温度次第で周年)
分類:常緑低木
特徴:カナリーラベンダーは学名Lavandula canariensis、別名「ラベンダー・カナリエンシス」やとも呼ばれるカナリア諸島原産の常緑低木です。属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。また種小名のカナリエンシス(canariensis)はラテン語で「カナリア諸島の」を意味しており原産地に由来します。
カナリーラベンダーの特徴(魅力)は三つあり、レースの編み物やシダ植物を連想させる様な装飾性の高い葉を下部で茂らせる草姿と、最大100cmまで茎を垂直に伸ばして咲かせる青色(紫色)の上品な花姿、寒さ対策を行えば周年咲くこともある開花期間の長さにあります。また茎や葉、萼は白色の毛で覆われているためシルバーリーフとして楽しむ事も可能で、香りはイングリッシュラベンダー等と比べると劣るもののレモンを想像させる様な爽やかな香りがあります。
カナリーラベンダーの茎や葉、花には白色の腺毛があり、そこで香りの元となる芳香油を生成分泌しています。芳香油には主に害虫から茎葉を保護したり葉からの蒸散を抑える働きがありますが、一方で人間にとっては不快な香りではなく、むしろ自律神経を整え心を落ち着ける働きなどがあるため香水の原料やアロマテラピー等によく利用されます。また葉や花を軽く押して腺毛を壊すと良い香りが漂い指に良い香りがつくため、積極的に花や葉が触られ潰される傾向にあるようです。
開花時期は晩春から秋(温度次第で周年)、花色は青色もしくは紫色、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立に長く茎を伸ばし高さ約60(100)cm × 幅は60(100)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は1~2回羽状中裂(~深裂)して、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
カナリーラベンダーは挿し木で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに耐える一方で長雨等による多湿に弱く、また冬の寒さに弱いため管理に注意が必要になります。
![]() カナリーラベンダー |
原産:ポルトガル/スペイン/フランス/イタリア
学名:Lavandula latifolia
草丈:約30~100cm
開花時期:4月~6月
分類:常緑低木
特徴:スパイク・ラベンダーは学名Lavandula latifolia、別名「ヒロハ・ラベンダー」や「ラベンダー・ラティフォリア」等とも呼ばれるポルトガル及びスペイン、フランス、イタリアが原産の常緑低木です。
スパイク・ラベンダーの語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のラティフォリア種(latifolia)は「広い」を意味するラテン語の「lati」と「葉」を意味する「folia」からきており、ラティフォリア種の「幅広い葉」に由来しています。
- 英名スパイク・ラベンダーの由来は恐らく花穂が多い事からきています。
- 和名ヒロハ・ラベンダーは葉が広い事に由来します。
スパイク・ラベンダーの特徴(魅力)
- 花や葉に樟脳特有の「クスノキ」や「薬品」を想像させる爽やかな香りがあり
- ↳イングリッシュラベンダーより香りは強く
- ↳香りの効果には集中力upや記憶力upや防虫効果等が期待できます
- 1つの茎から複数の花穂をつけます
- 葉の中央が横に広がるため幅広く種小名の由来にもなります
- 葉は緑色ですが白色の腺毛が生えているため灰緑色の外観をつくります
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- 葉や花は精油を採られたり食用として利用される事もあります
- 乾燥や肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳ただし長雨や高温多湿には極端に弱いです
開花時期は初夏から初秋、花色は青色や紫色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部でよく分枝して直立し高さ約30(100)cm × 幅は30(120)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛がはえており、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
スパイク・ラベンダーの香りの印象と精油成分
スパイク・ラベンダーの花(葉)には、「クスノキ」「ローズマリー」「薬品」を想像させる爽やかな香りがあり、花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが主に「リナロール(約30~40%)」や「酢酸リナリル(約30~40%)」を主成分にして「樟脳(約10~20%)」「シネオール(約10%)」等が含まれています。
スパイク・ラベンダーはイングリッシュラベンダーと比べて樟脳が多く含まれているため、甘い香りが少なくウッディ(木)で薬品等を想像させる様な香りがあります。精油の効果としては、集中力や記憶力を高める効果等が期待できるため、仕事や勉強を行う際に嗅ぐのがオススメです。また樟脳の効果により防虫効果もあるため、虫除け等にも使えます。
- リナロールは「フローラル」「柑橘系(オレンジ)」「ブルーベリー」「ローズ」等に例えられる華やかな香りがあり、風味(フレーバー)は甘くフルーティーです。一般に植物ではイングリッシュラベンダーやスズラン等に豊富に含まれており、精油は化粧品やアロマテラピー等の様々な場面にも使われています。リナロールの香りの効果にはイライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き(鎮静効果)や、不安や緊張を和らげる効果(抗不安効果)があるため、落ち着きたい時や集中したい時などに嗅ぐとよいでしょう。
- 酢酸リナリルの香りは「ラベンダー」「ベルガモット」「木の香り」等に例えられるスイートな香りがあり、風味(フレーバー)は柑橘系の甘みを感じさせます。一般に植物ではクラリセージやベルガモット、ラベンダー等に含まれており、精油はアロマセラピー等に利用されています。酢酸リナリルの香りの効果には、痛みを抑える鎮痛作用や、イライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き鎮静作用がある事からアロマセラピー等に利用されます。
- 樟脳は「クスノキ」「防虫剤(衣服)」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした冷感のある味があります。一般に植物ではクスノキやローズマリー等に含まれており、精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されています。樟脳の精油の効果には「抗菌作用(防腐効果)」「抗ウィルス作用」「防虫作用」等があります。
- シネオールは「ユーカリ」「樟脳」「薬」「ミント」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした味があります。一般に植物ではユーカリやローズマリー、月桂樹等に含まれており、精油は食品の香料や化粧品等に利用されています。シネオールの精油の効果には、香りが集中力を高め記憶力を上げる効果があります。また落ち込んだ時には気分を高揚させる働きがあるため、アロマテラピー等にもよく利用されます。
スパイク・ラベンダーの栽培
園芸では、香りの良い花をドライフラワーやポプリ等で楽しむ目的だったり、紫色の花と灰緑色の葉の上品な草姿を鑑賞する目的で育てられます。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。
スパイク・ラベンダーを育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には水やりも肥料も殆ど必要とせず、環境が合えば放ったらかしで育つ事もありますが、梅雨の長雨に当たったり夏の高温多湿のせいで枯れてしまう事が多いです。何故なら雨に当たる事で病気になったり根腐れを引き起こすからです。そのため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は一般的に挿し木によって行われますが、種でも増やす事が出来ます。
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学名:Lavandula × chaytoriae
草丈:約30~60cm
開花時期:6月~8月
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(チャイトリアエ)は学名Lavandula × chaytoriae、強く甘い香りがあり人気の高いイングリッシュ・ラベンダー(L. angustifolia)と羊毛の様な白色の毛で覆われた茎葉が美しいウーリー・ラベンダー(L.lanata)との交雑種です。
ラベンダー(チャイトリアエ)の語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のチャイトリアエ(chaytoriae)の由来は植物学者のDorothy Chaytorからきています。
ラベンダー(チャイトリアエ)の特徴(魅力)
- 若い茎や葉は白色の毛(腺毛)が密に生えるため驚く程に白色です
- ↳そのためシルバーリーフとして楽しまれます
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- ↳香りはスッキリした香りで柑橘類の甘い香りがやや混じります
- イングリッシュラベンダーの様な可愛らしい花を咲かせます
- 乾燥や肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳ただし長雨や高温多湿には弱いです
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や紫色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立し高さ約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは白色、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(チャイトリアエ)の栽培
園芸では真っ白な美しいシルバーリーフを鑑賞したり、香りの良い葉を楽しむ目的で育てられる事が多いです。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。
ラベンダー(チャイトリアエ)を育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には水やりも肥料も殆ど必要とせず、環境が合えば放ったらかしで育つ事もありますが、梅雨の長雨に当たったり夏の高温多湿のせいで枯れてしまう事が多いです。何故なら雨に当たる事で病気になったり根腐れを引き起こすからです。そのため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。
![]() リチャード グレイ(Richard Grey) | ![]() シルバー サンド(lavandula x chaytoriae silver sands) |
原産:スペイン/ポルトガル
学名:Lavandula lanata
草丈:約50~100cm
開花時期:6月~8月
分類:常緑低木
特徴:ウーリーラベンダーは学名Lavandula lanata、別名「ラベンダー・ラナタ」とも呼ばれるスペイン及びポルトガルが原産の常緑低木です。
ウーリーラベンダーの語源(由来)
- 属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。
- 種小名のラナタ(lanata)はラテン語で「羊毛の様な」を意味しており、銀白色の毛で覆われた葉に由来しています。
- ウーリーラベンダーは「Woolly(羊毛の/毛の多い)」と「ラベンダー」の2語からきていて、白色の毛で覆われた葉に由来しています。
ウーリーラベンダーの特徴(魅力)
- 若い茎や葉は白色の毛(腺毛)が密に生えるため驚く程に白色です
- ↳そのためシルバーリーフとして楽しまれます
- ↳葉・茎・萼の腺毛には香りの元になる精油が溜まっているため
- ↳潰したり傷つけると心地よい香りが広がります
- ↳香りはスッキリした香りで柑橘類の甘い香りがやや混じります
- 乾燥や肥料を殆ど必要とせず環境が合えば放ったらかしで育ちます
- ↳ただし長雨や高温多湿には弱いです
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や紫色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立し高さ約50(100)cm × 幅は50(100)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は線形で全円、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ウーリーラベンダーの香りの印象と精油成分
ウーリーラベンダーの花(葉)には、「クスノキ」や「薬品」を想像させる爽やかな香りがあり、花の香りを特徴づける精油は季節や育てられる環境等によって含有率が変わりますが主成分に「樟脳」や「ラバンジュロール」等が含まれています。
- 樟脳は「クスノキ」「防虫剤(衣服)」等に例えられるスッキリと爽やかな香りがあり、風味(フレーバー)はミントの様なスっとした冷感のある味があります。一般に植物ではクスノキやローズマリー等に含まれており、精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されています。樟脳の精油の効果には「抗菌作用(防腐効果)」「抗ウィルス作用」「防虫作用」等があります。
- ラバンジュロールは「柑橘類」「レモン」等に例えられるほんのり(薄く)香る爽やかな香りがあります。一般に植物ではラベンダーに含まれています。
ウーリーラベンダーの栽培
園芸では真っ白な美しいシルバーリーフを鑑賞したり、香りの良い葉を楽しむ目的で育てられる事が多いです。一般的には長雨等の多湿を苦手にしているため、管理しやすい鉢植え等で育てられる事が多いですが、花壇に並べて縁どり等で楽しむ事も出来ます。
ウーリーラベンダーを育てる際に1番注意する事は「長雨を避ける」事です。基本的には水やりも肥料も殆ど必要とせず、環境が合えば放ったらかしで育つ事もありますが、梅雨の長雨に当たったり夏の高温多湿のせいで枯れてしまう事が多いです。何故なら雨に当たる事で病気になったり根腐れを引き起こすからです。そのため、雨に当たらない対策が重要です。例えば雨が続く場合は鉢植えを軒下等に移動したり、雨が当たらない様な日当たりのよい場所に地植えしたり、また泥はねが葉に当たり病気になる事も多いためマルチングをしておくと良いでしょう。増やし方は一般的に挿し木によって行われますが、種でも増やす事が出来ます。
![]() ウーリーラベンダー |
原産:スペイン/ポルトガル
学名:Lavandula viridis
草丈:約30~100cm
開花時期:4月~6月
分類:常緑低木
特徴:ラベンダー(ビリディス)は学名Lavandula viridis、別名「グリーン・ラベンダー(green lavender)」等とも呼ばれるスペイン及びポルトガル原産の常緑低木です。
ラベンダー(ビリディス)はフレンチラベンダーと非常に似た花姿をしていますが、苞葉や花の色が黄色く他のラベンダーでは見られないような珍しい花色をしています。非常に多くの精油を保有しており、香り成分には樟脳が多くす。甘くスパイシーで松の香りを連想させるような匂いがします。
開花時期は春から初夏、花色は緑色や黄色、白色があり、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂して小花を保護する様に苞葉がつきます、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立しドーム状になり高さ約30(100)cm × 幅は30(100)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形で、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(ビリディス)は夏の暑さに耐えることが出来ますが、長雨等による多湿は嫌います。土の排水性や長雨等の対策が必要になるでしょう。また耐寒性も低く霜に当たると枯れる恐れがあります。冬越しさせる場合は管理に注意が必要になるでしょう。