原産:ヨーロッパ/アジア 科:トウダイグサ(euphorbiaceae) 属:ユーフォルビア(euphorbia) 種:ハツユキソウ(marginata) 品種:氷河 開花時期:7月~10月 花の色:白色〇 葉色:緑色●白色〇 分類:一年草 草丈:約50~70cm 草姿:直立 誕生花:8月31日 花言葉:「祝福」「好奇心」「穏やかな生活」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ハツユキソウ(氷河)は種から育てやすいため大量植栽に向き、また背が高いため切り花にも使いやすい魅力的な園芸品種です。
開花時期は夏から秋、花色は白色、個々の花は雌花と雄花が集まる杯状花序です。草姿は直立で高さ約50(70)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは白色、葉身は線形もしくは楕円形で、葉序は互生葉序につきます。
ハツユキソウは学名euphorbia marginata、別名「クッション・スパージ(cushion spurge)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産の多年草です。和名「ハツユキソウ」の由来は夏になると頂部の葉に白色の覆輪が入り草の上に積もる初雪の様に見える事からきます。また属名ユーフォルビア(euphorbia)の由来はヌミディア王国の医師のユーフォルビア (Euphorbus)への献名で、種小名のマルギナータ(marginata)は「縁辺のある」を意味しており、葉の縁部分に白色の覆輪が入る事に由来します。
ハツユキソウの特徴(魅力)
- 茎は殆ど枝分かれせずに直立して伸び上部で枝分かれする
- ↳枝分かれする事で頂部付近で沢山の花が咲く
- 夏になると頂部に小さな葉が密集して縁部分に白色の覆輪が入る
- ↳真っ白な覆輪の入る葉が初雪を連想させる
- ↳花は葉と同色(白色)で小さいため目立たない
- 花(白色の葉)は切り花としても人気が高い
- ↳切り口から出る樹液は有毒なため接触を避けて下さい
- 種から育てる事が出来るため大量植栽しやすい
- 夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫
- 乾燥に強く低メンテナンスで育てられる
ハツユキソウの茎は太く肉質で殆ど分枝する事なく垂直に伸び、上部で幾つかに枝分かれします。通常、葉は大きく長さ約7~8cmの楕円形でやや疎らにつきますが、夏の花が咲く頃に現れる頂部の葉は小さくまた密集しており縁部分に真っ白の覆輪が入ります。花はユーフォルビア特有の杯状花序で、雄蕊が数個の雄花と雌蕊が1個の雌花がお椀の様な苞に包まれた状態で咲きます。ただ、とても小さく葉と同色のため装飾性は殆どありません。
ハツユキソウの毒性
ハツユキソウも他のユーフォルビアと同様に、傷付くと乳白色の有毒な樹液を出します。これは主に草食動物に食べられないようにと、ユーフォルビアが進化した形ですが、人間にとっても有毒なため注意が必要です。
ユーフォルビアの樹液は皮膚等に付いた場合、痛みを伴う炎症や水膨れ等を引き起こす可能性があります。そのため皮膚に付いた樹液はすぐに水と石鹸で洗い流してください。
また目や鼻や口等の粘膜に付いた場合は、激しい痛みを伴い炎症を起こすことがあり、特に目に入った場合は結膜炎を起こし、最悪の場合は失明や重度の障害を引き起こす可能性があります。そのため樹液が目にかかったら直ぐお医者さんに相談してください。
ハツユキソウの栽培
園芸では、夏から秋にかけて白く染まる美しい葉を鑑賞する目的や切り花を取る目的のために育てられます。ハツユキソウは背が高く広がりが少ない事から、花壇の中に植えて高さと立体感を出したり、また矮性な品種では鉢植えでコンパクトに育て玄関周り等に飾られたりします。
ハツユキソウを育てる際の注意点は、陽の当たる場所で最もよく成長しますが、夏の強い日差しをやや苦手にしているため暑さの厳しい地域では西日の当たらない半日陰で管理するといいです。一般的に春暖かく(20~25度)なってきたら種を撒き、成長させて夏に花(葉)を鑑賞後、冬に枯れる一年草として楽しみます。夏の暑さに強く基本的には育てやすいですが、雨などで浸水する様な土壌では根腐れを起こすなどして枯れる事もあるため注意が必要です。増やし方は種を撒く事で増やします。