アカンサスは属の中に約29種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは3種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■アカンサスの簡易比較
名称 | 草丈 | 葉の形 | 備考 |
---|---|---|---|
スピノサス | 約100~150cm | 羽状深裂・二回羽状深裂 | ・葉の切れ込みがモリス種と比べて深く、縁部分に棘が多い。 |
バルカニクス | 約80cm | 羽状深裂・羽状中裂 | ・葉の切れ込みがモリス種と比べて深いが、スピノサス種と比べると棘が少ない傾向がある。 |
モリス |
■アカンサスの主な種と園芸品種の紹介
主な原種
- アカンサス・スピノサス
- アカンサス・バルカニクス
- アカンサス・モリス
- 同義語
- ハアザミ(葉薊)
- 品種
- タスマニアエンジェル
- ホワイトウォーター
- モーニングキャンドル
●主な原種
アカンサス・スピノサス
アカンサス・スピノサスの学名は Acanthus spinosus 、別名では「トゲハアザミ(刺葉薊)」「スピニー・ベアーズ・ブリーチ(spiny bear’s breech)」などとも呼ばれる南ヨーロッパが原産の多年草です。
アカンサス・スピノサスの特徴は、草姿が叢生で根茎でゆっくりと広がりながら群生をつくる所、葉は地際から出て地面を覆うように広がるため地被植物となる所、葉のサイズが巨大なため強い存在感がある所、アカンサス・モリスと比べて葉縁部分がより大きく裂けていて棘がある所、開花は初夏から晩夏頃、最大150cmまで伸びる茎に、大きな花が何十個と連なるため豪華な花穂となる所、紫色の萼片と白色の花弁が上品さや気品を感じさせる所、花を支える総苞の縁部分が鋭く尖り色が黒色をしているためカッコ良さを感じさせる所などにあります。
アカンサス・スピノサスは、高さと立体感を出す草姿・豪華でボリュームのある花・古典主義建築の装飾を想像させるお洒落な葉を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、古代ギリシアをテーマにするギリシャ庭園をつくる時に利用したり、背が高く豪華な花を咲かせるため庭園などの広いお庭などでフォーカルポイントとして利用したり、葉が地面を覆うように広がるため地被植物として利用して楽しまれたりします。
アカンサス・バルカニクス
アカンサス・バルカニクスの学名は Acanthus balcanicus 、同義語では Acanthus hungaricus 、原産地がバルカン半島にある多年草です。
アカンサス・バルカニクスの特徴は、草姿が叢生で根茎でゆっくりと広がりながら群生をつくる所、葉は地際から出て地面を覆うように広がるため地被植物となる所、葉のサイズが巨大なため強い存在感がある所、葉縁部分が羽状に大きく裂けている所、開花は初夏から晩夏頃、最大80cmまで伸びる茎に、大きな花が何十個と連なるため豪華な花穂となる所、紫色の萼片と白色の花弁が上品さや気品を感じさせる所などにあります。
アカンサス・バルカニクスは、高さと立体感を出す草姿・豪華でボリュームのある花・古典主義建築の装飾を想像させるお洒落な葉を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、古代ギリシアをテーマにするギリシャ庭園をつくる時に利用したり、背が高く豪華な花を咲かせるため庭園などの広いお庭などでフォーカルポイントとして利用したり、葉が地面を覆うように広がるため地被植物として利用して楽しまれたりします。
アカンサス・モリス
アカンサス・モリスの学名は Acanthus mollis 、別名では「ハアザミ(葉薊)」「ベアーズ・ブリーチズ(bear’s breeches)」「シードックプラント(sea dock plant)」「ベアーズフットプラント(bear’s foot plant)」などとも呼ばれる多年草です。
アカンサス・モリスの原産地は地中海沿岸にあり、自生地は岩の多い丘陵地や森林の中、荒れ地などにあります。
アカンサス・モリスの葉は、古代ギリシアの建築家で彫刻家のカリマコス(Callimachus)に影響を与えた事で、コリント式の柱頭のモデルとなり人気を博しました。古代ギリシア以降も建築物や内装の意匠としてアカンサスの葉のモデルとして利用されており、現代でも古典主義の建築物の柱などではアカンサスの葉が見られる事があります。
アカンサス・モリスの特徴は、草姿が叢生で根茎でゆっくりと広がりながら群生をつくる所、葉は地際から出て地面を覆うように広がるため地被植物となる所、葉のサイズは約50cmと巨大なため強い存在感があり、葉縁部分が羽状に裂けてギザギザとしているためお洒落なファンシーリーフとして楽しめる所、開花は初夏から晩夏頃、最大200cmまで伸びる茎に、大きな花(約4.5cm)が何十個と連なるため豪華な花穂となる所、紫色の萼片と白色の花弁が上品さや気品を感じさせる所などにあります。
アカンサス・モリスは、高さと立体感を出す草姿・豪華でボリュームのある花・古典主義建築の装飾を想像させるお洒落な葉を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、古代ギリシアをテーマにするギリシャ庭園をつくる時に利用したり、背が高く豪華な花を咲かせるため庭園などの広いお庭などでフォーカルポイントとして利用したり、幾つかの品種は葉の色が白色やクリーム色をしているためカラーリーフとして利用したり、葉が地面を覆うように広がるため地被植物として利用して楽しまれたりします。
アカンサス・モリスの園芸品種の紹介
アカンサス・モリス
育て方・楽天で購入
アカンサス・モリスの学名は Acanthus mollis 、別名では「ハアザミ(葉薊)」「ベアーズ・ブリーチズ(bear’s breeches)」「シードックプラント(sea dock plant)」「ベアーズフットプラント(bear’s foot plant)」などとも呼ばれる多年草です。
ハアザミ(葉薊)
育て方・楽天で購入
ハアザミ(葉薊)の学名は Acanthus mollis 、別名では「アカンサス・モリス」「ベアーズ・ブリーチズ(bear’s breeches)」「シードックプラント(sea dock plant)」「ベアーズフットプラント(bear’s foot plant)」などとも呼ばれる多年草です。
タスマニアエンジェル
学名:Acanthus mollis ‘tasmanian angel’
草姿:叢生
花の色:白色・桃色
葉の色:緑色・白色
草丈:約50~100cm
備考:タスマニアエンジェルはホワイトウォーターよりも、白色の班がよくはいります。桃色の花と白色の葉は上品さや可愛らしさを感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭や、上品さを感じさせるお庭などによくあいます。
ホワイトウォーター
学名:Acanthus mollis ‘whitewater’
草姿:叢生
花の色:白色・桃色
葉の色:緑色・白色
草丈:50~100cm
備考:葉の中に白色の班が入るため、明るさや上品さを感じさせるカラーリーフとして楽しめる。開花期は桃色と白色の複色の花が咲くため可愛らしさも感じさせる品種です。
モーニングキャンドル
学名:Acanthus mollis ‘morning candle’
草姿:叢生
花の色:紫色(萼)・白色・淡い桃色
葉の色:緑色
草丈:約70~80cm
備考:モーニングキャンドルは従来のアカンサス・モリスと比べて花付きが抜群によく、沢山の花を咲かせる品種です。