ツル植物とは、自らの茎が殆ど自立する事なく、他の植物や物体を支えにしながら上もしくは横に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある植物の事です。
ツル植物は、主に壁面緑化やグリーンカーテン、構造物を覆う目的やエスパリエ、トピアリー等、様々な用途で利用されています。しかしツル植物は、それぞれツル植物としての登り方が違ったり、成長スピードが違ったりするため、植物ごとの特徴を知っておかないと、用途に合わせた上手い使い方が出来ません。
そのため、このページではツル植物の登攀方法の種類、利用される園芸資材、ツル植物の種類と特徴等を紹介しています。それぞれの植物にあった資材なども紹介しているため、このページをブックマークして何度も見て貰えると嬉しいです( •̀ᴗ•́ )و
目次
ツル植物の特性
ツル植物は、基本的に自立して上に成長する事が出来ないため、他の植物や物体を支えにして登る(登攀)必要があります。その時に、自らの茎(植物体)を、他の植物や物体に固定して支えて貰う方法が幾つかあり、植物によって固定方法が違ってきます。
ツル植物が植物体を固定する方法は、一般的に「巻き付き茎」「まきヒゲ」「鈎・刺」「根(付着根)」「吸盤」の5タイプがあります。ツル植物ごとに違う茎の固定方法を知る事で、ツル植物を育てる際に必要な資材などを選びやすくなったり、また育てる環境に合った植物を見つけやすくなったりします。
ツル植物の登る(登攀)方法6タイプ
まきヒゲとは、茎や葉の一部が変形して紐状になり、紐状の器官を他の植物や物体に巻き付けて植物体を固定する方法です。まきヒゲは、先端が物体に接触すると、茎の先端もしくは基部に近い部分が螺旋状に捻れ、他の植物や物体にまきヒゲを巻き付けて体を固定します。また同時に自らを引き寄せます。
まきヒゲはコイル状にクルクルとしている事があり、途中で巻く方向が逆になっている事があります。これは台風などの強風が吹いた際に、コイル状のまきヒゲに風の力を分散させて、切れるリスクを抑える目的があると言われています。
まきヒゲの種類には、スイートピーのように羽状複葉する葉軸の先端がまきヒゲになるものがあったり、クレマチスのように葉柄がまきヒゲとなっているものがあったり、またトケイソウやニガウリの様に茎がまきヒゲになっているものがあったりします。何れもまきヒゲの1種です。
必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/トピアリーフレーム/壁面ワイヤー/フェンス
気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に根が浸透もしくは付着して張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付くため、岩壁や木造の構造物などの根が付着しやすい所を登る事が得意です。資材ではヘゴ支柱やココスティック等がオススメで、また外壁等を登らせたい場合は登攀パネルを準備しておくと壁が傷付く心配もなく気根も容易に定着してツルがスイスイと登ってくれます。
必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス/ヘゴ支柱/ココスティック(トーテムポール)/パネル(登ハンマット)
ツル植物の資材
支柱
支柱とは、植物が倒れないように支える棒状の資材です。支柱は、茎を巻き付ける巻き付き茎や紐状の茎葉を巻き付けるまきヒゲタイプのツル植物に利用されます。
あんどん仕立て
あんどん仕立ては、一般的に鉢植えの中のツル植物を行灯(あんどん)のように仕立てる方法です。支柱に丸いフレームのついた園芸資材で、ツル植物としては、あまり大きく育たない巻き付き茎やまきヒゲタイプの植物によく利用されます。
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ネット
ネットとは、ビニールや紐を網の目状に張った資材です。園芸ではグリーンカーテンなどに使われる事が多く、巻き付き茎やまきヒゲタイプのツル植物によく利用されます。
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トレリス
トレリスは木材や鉄などを「格子状」に組んだお洒落な資材です。園芸では境界を区切る柵とした利用される事が多く、鈎・刺があるバラ等を誘引したり、また巻き付き茎やまきヒゲのあるツル植物が自立して成長する資材として利用されたりします。
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アーチ
アーチは、上部が曲線を描き半球状になる構造物です。園芸では庭の入口などの門として使われる事が多く、鈎・刺があるバラ等を誘引したり、また巻き付き茎やまきヒゲのあるツル植物が自立して成長する資材として利用されたりします。
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バーゴラ
バーゴラは、別名では「日陰棚」や「藤棚」とも呼ばれており、一般的に材木で棚を作り、棚に植物を這わせて日陰を作り、休憩所などの日除け棚や入口の門として利用されるお洒落な構造物です。ツル植物としては、垂れ下がる花や実が美しいフジ(藤)やブドウ等で利用されることが多く、巻き付き茎やまきヒゲタイプの植物などに向いています。
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ガゼボ
ガゼボは外周に柱と上部に屋根もしくは屋根状の骨組みがある構造物です。ガゼボは庭園などにおいて、お洒落な休憩所として設けられており、日陰や雨宿りの場所として機能します。ツル植物としては、鈎・刺があるバラ等を誘引したり、また巻き付き茎やまきヒゲのあるツル植物が自立して成長する資材として利用されたりします。
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オベリスク
オベリスクとは、古代エジプトに建てられたら石柱です。園芸では、トピアリーの1種として円錐形もしくは円柱形にかたどられる金属のお洒落なフレームとして利用されており、フレームに沿って植物を這わせる目的で使われる園芸資材です。ツル植物としては、ヘデラを誘引したり、巻き付き茎やまきヒゲタイプの植物などに向いています。
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トピアリーフレーム
トピアリーフレームとは、ワイヤーで予め動物や幾何学模様などに形作られた金属や木造等のフレームです。フレームに沿って植物を覆う目的で使われる園芸資材です。ツル植物としては、葉が上品で美しいヘデラやワイヤープランツなどが利用されます。
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壁面ワイヤー
壁面ワイヤーは、壁面を緑化する目的や壁面を傷つけずにツルを誘引する目的などで、壁面にワイヤーを張り植物を誘引する方法です。ツル植物としては、ヘデラを誘引したり、巻き付き茎やまきヒゲタイプの植物に向いています。
フェンス
フェンスは、境界をわける目的で利用される金属の柵の事です。園芸では、鈎・刺があるバラ等を誘引したり、巻き付き茎やまきヒゲタイプの植物を絡ませる事が出来ます。
ヘゴ支柱
ヘゴ支柱は、シダ植物の一種であるヘゴの材を棒状にして乾燥させた資材です。ツル植物の中でも気根(付着根)をもつ「ヘデラ」や「ポトス」などの植物を這わせて登らせるのに適した資材になります。
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ココスティック(トーテムポール)
ココスティック(トーテムポール)は、ココナッツの繊維を棒状に形成して作られた資材です。ツル植物の中でも気根(付着根)をもつ「ヘデラ」や「ポトス」などの植物を這わせて登らせるのに適した資材になります。
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パネル(登ハンマット)
パネル(登ハンマット)は、ヤシ繊維などで作られたパネルです。壁面を緑化する目的や壁面を傷つけずにツルを誘引する目的などで利用されており、気根(付着根)を使い登攀するヘデラなどの成長を促進する働きがあります。
ツル植物の種類と特徴
- アジサイ
- アブチロン
- イポメア(アサガオ)
- カエンカズラ
クレマチス
- グロリオサ
- サルビア
ジャスミン
- スイートピー
- スイカズラ
- ソリア
- タチノウゼン
ツタ
- ツタバウンラン
- ツリガネカズラ
- テイカカズラ
- テロスマ(イエライシャン)
- ニシキギ(ツルマサキ)
- ノウゼンカズラ
- ノウゼンハレン
- ハーデンベルギア
- ハブカズラ(ポトス)
- ヒスイカズラ
ブーゲンビリア
- フィカス
- フィロデンドロン
フジ
ヘデラ
- ペトレア
- ホップ
- モンステラ
- ルリマツリ
- ワイヤープランツ
アジサイの紹介



- 名称:アジサイ(ツルアジサイ)
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 樹高:500~2500cm
- 登攀方法:気根(付着根)
- 必要資材:壁面(岩壁)・登攀パネルなど
- アジサイの種類/育て方
特徴:アジサイは、環境に合わせて変化する花色や、直径30cmにも達する豪華な花姿が魅力の植物として知られていますが、アジサイは属の中には約43種があり、その中にはイワガラミやツルアジサイなどのツル植物として壁面を登るアジサイもいます。
ツル植物として知られるイワガラミやツルアジサイは、茎から出る気根(付着根)によって壁面を登る事ができるます。そのためレンガ作りの様な隙間のある岩壁や、木造の構造物などを登るのを得意としています。ただし気根(付着根)は、構造物に浸透すると壁面を傷つける事があるため、パネルなどの園芸資材を利用して誘引してあげた方がよいかもしれません。
アブチロンの紹介
- 名称:アブチロン
- 分類:常緑低木
- 開花時期:6月~11月
- 花色:赤色●黄色●橙色●
- 葉色:緑色●黄色●
- 樹高:約100~200cm
- 登攀方法:-
- 必要資材:スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)
- アブチロンの種類/育て方
特徴:アブチロンは、開花期間がとても長く、ぷっくりと膨らむ提灯のような花が垂れ下がる個性的な花姿や、湾曲しながら優雅に広がる樹形が魅力的な植物です。ツル植物のように育てる場合は、基本的に自力で登ることが出来ないため誘引が必要です。
イポメア(アサガオ)の紹介


- 名称:イポメア(アサガオ)
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:桃色●赤色●青色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 長さ:約200~500cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/オベリスク
- イポメアの種類/育て方
特徴:イポメア属(さつまいも属)は、属の中に約306種がありますが、一般的に園芸では、小学校の自由研究でもよく育てられており園芸品種も多いアサガオや、アサガオと同様に園芸品種が多くグリーンカーテンなどにも利用される西洋アサガオ、理想的な環境では一年を通して開花するモミジヒルガオ等が親しまれています。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
カエンカズラの紹介
- 名称:カエンカズラ
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:12月~3月
- 花色:橙色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:300~600cm
- 登攀方法:まきヒゲ
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- カエンカズラの種類/育て方
特徴:カエンカズラは南国のトロピカルな印象を与える花色と、筒状の花が並び咲くボリューミーな花姿が魅力の植物です。茎はツル性、基本的に自立せず、葉軸の先端にあるまきヒゲを他の植物や物体に絡めて、自らの体を固定して成長します。そのためまきヒゲを巻き付けやすいトレリスなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
クレマチスの紹介



- 名称:クレマチス(ジャックマニー系)
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで散発的に開花します)
- 花色:桃色●赤色●黄色●青色●紫色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:200~300cm
- 登攀方法:まきヒゲ
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- クレマチスの種類/育て方
特徴:クレマチスは別名で「ツル植物の女王」とも呼ばれており、ツル植物を代表する植物の1つとして知られています。花の種類がとても豊富で、直径20cmを超える巨大で華やかな花を咲かせる品種や、壷のような外観の可愛らしい花を俯くように咲かせる品質などがあり、お庭の雰囲気や好みに合わせて選べる所が魅力でしょう。
ツル植物としては、殆どのクレマチスがツル性を持つため、壁面緑化に利用出来ます。ただしツルの長さは種によって違いがあり、200~300cm程度のジャックマニー系や、1000cmを越えて成長するモンタナ系などがあります。そのため用途(花を楽しみたい・壁面を被覆してほしい等)に合わせてクレマチスを選ぶ必要があります。
クレマチスの茎は基本的に自立せず他の植物や物体を支えにして成長します。そのため茎を支える園芸資材が必要になります。ツルのタイプはまきヒゲ、まきヒゲは、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて体を固定します。そのため、葉柄を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげましょう。
グロリオサの紹介
- 名称:グロリオサ
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:桃色●赤色●黄色●橙色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:200cm
- 登攀方法:まきヒゲ
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/オベリスク
- グロリオサの種類/育て方
特徴:グロリオサは花弁(花被片)が揺らめくように立ち上がるため「炎」を連想させる個性的な花姿をしており、また赤色と黄色の2色の花色が明るく華やかな印象を与える植物です。花は直径が約12cmと非常に大きく豪華で、色も華やかなため、切り花として高い人気があります。
グロリオサの茎はツル性、茎は基本的に自立せず他の植物や物体を支えにして成長します。そのため茎を支える園芸資材が必要になります。ツルのタイプはまきヒゲ、まきヒゲは、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて体を固定します。そのため、葉柄を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげましょう。
ジャスミンの紹介
- 名称:ジャスミン(ソケイ)
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~10月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:400~800cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- ジャスミンの種類/育て方
特徴:ジャスミンは、三大フローラルに数えられる事からもわかる通り、花の香りがとてもよい事で知られており、開花期には数メートル先まで官能的で刺激的な蜂蜜のような甘い香りを漂わせます。また花は非常に多花性で、株を覆うように花を咲かせる事から、開花期は紙吹雪を連想させるような美しい景観をつくる所も魅力です。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
スイートピーの紹介


- 名称:スイートピー
- 分類:一年草/多年草(宿根スイートピー)
- 開花時期:4月~6月(春撒き6月~7月)
- 花色:桃色●赤色●青色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:50~240cm
- 登攀方法:まきヒゲ
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/オベリスク
- スイートピーの種類/育て方
特徴:スイートピーは、花に甘く繊細な香りがあることから香りの花として楽しまれる事があり、またマメ科でよく見られる蝶々のような優雅な印象を与える花が、穂状に並ぶ花姿が非常に豪華な雰囲気をつくる植物です。スイートピーはひらひらとした優雅な花姿から切り花としての人気も高く、管理の方法でも変わりますが収穫から約5~7日の日持ちがあります。
スイートピーの茎はツル性、茎は基本的に自立せず、小葉の先にあるまきヒゲを他の植物や物体に絡めて、自らの体を固定して成長します。そのため、まきヒゲを巻き付けやすいトレリスなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
スイカズラの紹介


- 名称:スイカズラ
- 分類:半常緑ツル性低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●黄色●橙色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:400~1000cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- スイカズラの種類/育て方
特徴:スイカズラは、花の筒部分に甘い蜜が溜まっている事から、以前は子供が甘い蜜を食べるために、花のおしりをくわえて蜜を吸う姿がよく見られました。そのため和名が「スイカズラ(吸い葛)」となっています。また花は、開花期になると数メートル先まで香りが漂い、香りは調味料に使われるアニスやフェンネルを連想させる甘くスパイシーな香りがするため、園芸では香りの花として楽しまれたりもします。※スイカズラは属の中に103種があり、スイカズラ種の他にもニオイテンドウやハニーサックル等があります。詳しくは種類の方からご覧下さい。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
オーストラリアンブルーベルの紹介
- 名称:オーストラリアンブルーベル
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~8月
- 花色:桃色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:100~200cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/オベリスク/フェンス
- オーストラリアンブルーベルの種類/育て方
特徴:オーストラリアンブルーベルは、呼び鈴のベルを思わせるように俯きながら咲く花姿や、落ち着いた印象を与える青色の花色、花後に実る茄子を連想させるような円筒型の実が特徴的な植物です。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
ヒメノウゼンカズラの紹介
- 名称:タチノウゼン(ヒメノウゼンカズラ)
- 分類:常緑低木/常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:桃色●赤色●黄色●橙色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:100~400cm
- 登攀方法:スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/壁面ワイヤー/フェンス
- タチノウゼンの種類/育て方
特徴:タチノウゼン(ヒメノウゼンカズラ)は、理想的な環境では1年を通して開花する能力があり、ラッパのような外観の花を枝先に密につけボリュームある花姿をつくります。
茎はやや硬めで、ツル性もしくはブッシュ状に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、ツル植物としては他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしかけるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
ツタの紹介


- 名称:ツタ
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:6月~7月
- 花色:緑色●
- 葉色:緑色●黄色●橙色●赤色●桃色●紫色●白色〇
- 樹高:800~3000cm
- 登攀方法:吸盤
- 必要資材:トレリス/バーゴラ/壁面ワイヤー/フェンス/パネル(登ハンマット)
- ツタの種類/育て方
特徴:ツタは、ツルが壁面を登り覆う習慣(決まりのように繰り返す癖)があることから、石造りの壁を覆う壁面緑化植物としてよく利用されています。また秋は赤色に力強く色付く紅葉が楽しめたり、冬は葉が落ち壁に張り付くツルのテクスチャーが楽しめたりして四季折々に様々な表情を見せてくれる所も魅力の1つです。園芸では園芸品種も幾つかあり、明るく開放的な印象を与える黄色の葉や、ロマンチックで可愛らしい印象を与える桃色の葉などがあるためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。※園芸品種について詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、地被植物として利用しない場合は、壁面の傍に植えたり園芸資材を準備したりする必要があります。ツルのタイプは吸盤、吸盤は、茎から出るまきヒゲの先端にある丸い付着物(吸盤)です。まきヒゲは複数回枝分かれして先端にある吸盤を他の植物や物体に張り付けて植物体を固定しながら壁を登ります。そのため、吸盤をくっつけやすい岩壁の近くで育てたり、登攀パネルなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
ツタバウンランの紹介


特徴:ツタバウンランは、匍匐性に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため小道などに自生する事が多いですが、割れ目や隙間などを利用して壁を登る習慣もあるため岩壁や樹木などにへばりつくようにして自生する姿もよく見られる植物です。また葉はアイビーの葉を小さくした様な外観をしているため上品な印象を与えやすく、花は喉部が膨らむため金魚草の花などに例えられます。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず地面を匍匐するように広がりますが、岩壁や植物の隙間などに茎から出る不定根を伸ばし体を固定しながら成長することも出来ます。
ツリガネカズラの紹介


- 名称:ツリガネカズラ
- 分類:半常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~5月
- 花色:赤色●黄色●橙色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:900~1500cm
- 登攀方法:吸盤/巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス/パネル(登ハンマット)/岩壁
- ツリガネカズラの種類/育て方
特徴:ツリガネカズラは、花の形が「釣鐘」や「ラッパ」を思わせる個性的な外観をしており、赤橙色と黄色の2色の花色がトロピカルな印象を与える植物です。また花には「モカ」や「カレー」を思わせる香りがあるため日本では別名「カレーカズラ」等とも呼ばれています。
樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、まきヒゲ(吸盤)もしくは巻き付き茎を他の植物や物体に絡ませるか接着して自らの体を固定します。そのため、巻き付く資材が無くても吸盤を壁面に接着させて 登る事が出来ますが、トレリスやワイヤー等の資材を準備しておく方が安定して登る事が出来ます。
テイカカズラの紹介



- 名称:テイカカズラ
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~6月
- 花色:桃色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●橙色●赤色●桃色●白色〇
- 樹高:50~300cm
- 登攀方法:巻き付き茎/気根(付着根)
- 必要資材:トレリス/フェンス/岩壁
- テイカカズラの種類/育て方
特徴:テイカカズラは、花の形がプロペラの様な個性的な外観をしており、ジャスミンを思わせるような甘い香りが花にある所が魅力です。また葉は常緑ですが、まるで紅葉するように冬になると赤色(赤褐色)や橙色へと葉が色づきます。その他にも園芸品種の中には桃色や白色の葉色をもつ園芸品種(ハツユキカズラなど)があるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめるでしょう。※詳しくは種類のリンクからご覧下さい。
樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、巻き付き茎もしくは気根(付着根)を他の植物や物体に絡ませるか接着させて自らの体を固定して登る事が出来ます。そのため岩壁の近くに植えたりトレリスなどの資材を準備して育てると壁面緑化として利用出来たり、またハンギングバスケットなどに植えれば下垂する優雅な樹形を楽しめたり、地面を這う地被植物として利用する事が可能です。
イエライシャンの紹介


- 名称:イエライシャン
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:6月~9月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:200~500cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/オベリスク/フェンス
- イエライシャンの種類/育て方
特徴:イエライシャンは、開花期になると昼夜を問わず(特に夜)に「レモン」や「蜂蜜」等を連想させる様な重厚な香りを花から漂わせる事で知られています。花は筒状の小花が房状に集まるため、とてもボリューミーな花姿をしており、新鮮な花(蕾)は食用として生のままサラダにされたり、炒め物にされたりして食べられたりします。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
ニシキギ(ツルマサキ)の紹介


- 名称:ニシキギ(ツルマサキ)
- 分類:常緑ツル性木本/常緑低木
- 開花時期:6月~7月
- 花色:黄色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:200~2200cm
- 登攀方法:気根(付着根)
- 必要資材:壁面(岩壁)・登攀パネルなど
- ニシキギの種類/育て方
特徴:ニシキギ(ツルマサキ)は、その名前からもわかる通り茎がツル性のマサキです。茎から出る気根(付着根)により自力で壁などを登る能力があるため、岩壁やトレリス等に這わせて壁面緑化等に利用されたりします。また園芸では、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉や清楚で輝くような印象を与える白色の葉などがあるため、品種を選びカラーリーフとして楽しまれたりもします。※品種について詳しくは種類のリンクからご覧下さい。
ノウゼンカズラの紹介


- 名称:ノウゼンカズラ
- 分類:常緑ツル性木本/落葉ツル性木本(アメリカノウゼンカズラ)
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●黄色●橙色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:600~1200cm
- 登攀方法:気根(付着根)
- 必要資材:トレリス/バーゴラ/壁面ワイヤー/フェンス/パネル(登ハンマット)/岩壁/木壁など
- ノウゼンカズラの種類/育て方
特徴:ノウゼンカズラは、花の形が「漏斗」や「ラッパ」を思わせる個性的な外観をしており、橙色や黄色の明るい花色がトロピカルな印象を与える植物です。またツル性の茎は他の植物や岩壁などにくっつき登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、園芸では壁面緑化植物としても利用されています。
ノウゼンカズラの茎は基本的に自立せず、地上茎から気根(付着根)を他の植物や物体に接着させて自らの体を固定して登る事が出来ます。そのため岩壁の近くに植えたりトレリスなどの資材を準備して育てると壁面緑化として利用出来ます。
ノウゼンハレンの紹介


- 名称:ノウゼンハレン
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~11月
- 花色:桃色●赤色●黄色●橙色●青色●紫色●緑色●白色〇黒色●
- 葉色:緑色●黄色●橙色●赤色●桃色●紫色●茶色●白色〇黒色●
- 樹高:250cm
- 登攀方法:まきヒゲ
- 必要資材:支柱/あんどん仕立て/ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/オベリスク
- ノウゼンハレンの種類/育て方
特徴:ノウゼンハレンは属の中に74種がありますが、一般に園芸では蓮の葉を小さくしたような可愛らしい外観の丸い葉とカラフル花色が魅力的なナスタチウムや、壁面への登攀性が優れ色鮮やかな黄色の花と子供の手の平のような外観をした可愛らしい小さな葉が魅力的なカナリークリーパーなどが親しまれています。どちらもツル植物として登攀する能力がありますが、ナスタチウムの場合はツルが長い品種を選んで上げたり、登攀能力がやや劣るため誘引が必要になる場合があります。
ハーデンベルギアの紹介


特徴:ハーデンベルギアは、茎がつる性の性質を持つため壁面を登り成長する事が出来ます。花はマメ科特有の「蝶形花」で、上品な印象を与える胡蝶蘭の花を小さくしたような花の形をしており、紫色の花色が気品を感じさせる植物です。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい支柱やネットなどを準備して育ててあげると良いでしょう。
ハブカズラ(ポトス)の紹介


- 名称:ハブカズラ(ポトス)
- 分類:多年草
- 開花時期:自然開花は稀
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:300~2000cm
- 登攀方法:気根(付着根)
- 必要資材:トピアリーフレーム(水苔入り)/ヘゴ支柱/ココスティック(トーテムポール)/パネル(登ハンマット)/岩壁/木壁
- ハブカズラ(ポトス)の種類/育て方
特徴:ポトスは、葉に光沢があり黄色みを帯びて黄金のように見えることから和名「黄金カズラ」や学名「aureum(黄金)」とも呼ばれています。また園芸品種も豊富で、黄色や白色の葉色をもつ品種が多いため、カラーリーフとしてよく親しまれています。
茎はツル性で匍匐したり枝垂れる性質があります。そのためハンキングバスケットや鉢植えにいれて、優雅に枝垂れる草姿が楽しまれる事も多いです。またあまり知られていませんが、気根を使って壁面を登る事も可能です。ツル植物として育てる場合は、気根が出て定着するまでに時間がかかる場合があるため、ある程度の誘引とサポートが必要です。また気根が定着しやすい資材を準備してあげるとツルも登りやすくなります。
ヒスイカズラの紹介
- 名称:ヒスイカズラ
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:3月~5月
- 花色:青色●紫色●緑色●
- 葉色:緑色●
- 樹高:600~1800cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ
- ヒスイカズラの種類/育て方
特徴:ヒスイカズラは、花穂の長さが約100~300cmと非常に長いためボリューミーな花姿をしており、また花の形が鉤爪状のため他の花では見られないような個性的な外観をしています。花の色は「エメラルド」や「翡翠」などに例えられる美しい青緑色をしており、ヒスイカズラの花が咲くと南国のリゾートを想像させるトロピカルな雰囲気をつくります。
ツル植物としては、基本的に茎は自立せず他の植物や物体を支えにして成長するため、園芸資材が必要になります。ツルのタイプは巻き付き茎、巻き付き茎は、茎先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。また花が下垂するように咲く傾向があるため、園芸資材は、バーゴラやアーチ等がおすすめです
ブーゲンビリアの紹介


- 名称:ブーゲンビリア
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:桃色●赤色●黄色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:100~1200cm
- 登攀方法:スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)/鈎・刺
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- ブーゲンビリアの種類/育て方
特徴:ブーゲンビリアは茎がツル性で、柔軟で湾曲するように広がる性質があり、茎を他の植物や構造物の上にかけて壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。そのため壁面緑化植物としても利用されたりします。ただしツル植物としては登る能力が低いため、ツル植物として育てる場合は資材を準備して、ツルと資材を紐などで固定して誘引しながら育てるのが一般的です。
ブーゲンビリアは理想的な環境であれば一年を通して開花する能力があります。ただし数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、基本的には春と秋に2回開花します。花は薄い色紙のような外観と質感があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、開花期は紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出す魅力的なツル植物です。
フィカスの紹介

- 名称:フィカス(プミラ)
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~8月
- 花色:緑色●黄色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:約300~1200cm
- 登攀方法:気根
- 必要資材:ヘゴ支柱/ココスティック(トーテムポール)/壁面/樹木
- フィカスの種類・育て方
特徴:フィカス(プミラ)は、フィカス属では珍しくツル性の成長習慣をもっており、自生地では樹木や岩場などに気根から分泌される樹液を付着させながら登攀する性質があります。幼葉と成葉で葉の形が違う所が特徴で、幼葉は長さ1~2cmと小ぶりで緻密で繊細な印象を与える事が出来る一方で、成葉は長さ約5(~12)cmと大きく高い被覆力を発揮します。園芸品種も豊富で、葉の色に黄色や白色の班が入りカラーリーフとして楽しめる品種もあります。詳しくは種類のリンクからご覧下さい。
フジの紹介


- 名称:フジ
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:3月~5月
- 花色:桃色●赤色●青色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 樹高:2000~3000cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ(藤棚)/ガゼボ/壁面ワイヤー/フェンス
- フジの種類/育て方
特徴:フジは、茎がツル性で藤棚や壁面等に誘引される事が多い植物です。上手く誘引された株は、シャンデリアのように垂れ下がる豪華な花を視界いっぱいに咲かせるため、非現実的な雰囲気を漂わせる幻想的な空間が楽しめます。また花は種(フジ・シナフジ・アメリカフジ)等でも香りの印象が変わりますが、開花期にはライラックや麝香などを連想させる香りが楽しめます。
フジは自らの茎を他の植物や物体に螺旋状に巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい園芸資材を準備して育てると良いでしょう。 バーゴラ(藤棚)等で育てる場合は、新しいツルが資材などに巻き付きやすいように、初めはツルと支柱を麻紐で結び優しく誘引して上げましょう。 ツルが自力で支柱を登る様になったら自然に任せます。またツルが枠から逸出したりする場合は、隙間を埋める目的で逸出したツルを空いている隙間に誘引して麻紐で結び誘引したり、不要な場合は剪定して取り除くと良いでしょう。
ヘデラの紹介


- 名称:ヘデラ
- 分類:常緑つる性木本
- 開花時期:8月~11月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:100~3000cm
- 登攀方法:気根(付着根)
- 必要資材:ネット/トレリス/バーゴラ/オベリスク/トピアリーフレーム/壁面ワイヤー/フェンス/ヘゴ支柱/ココスティック(トーテムポール)/パネル(登ハンマット)
- ヘデラの種類/育て方
特徴:ヘデラは、葉のふち部分が掌状に裂けて「紅葉の葉」などを連想させる葉の形をしている事からシャープで洗練された印象を与える事が出来る植物です。また園芸品種の中には葉の色が、黄色や白色をしている事もあるため、明るい印象や洗練された雰囲気を与えるカラーリーフとしても楽しめます。
樹形はツル性、茎は柔軟で地面を匍匐したり下垂したり、また岩壁などの登れる場所がある場合は気根(付着根)を利用して壁を登る事も出来ます。そのためグランドカバー・ハンギングバスケット・壁面緑化・トピアリーなどの様々な用途で利用されています。※その他、詳しい情報や園芸品種の種類に関しては種類/育て方の方をご覧下さい。
ペトレアの紹介
- 名称:ペトレア
- 分類:常緑ツル性木本/常緑低木
- 開花時期:5月~10月(理想的な環境では周年)
- 花色:青色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:400~1200cm
- 登攀方法:巻き付き茎
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- ペトレアの種類/育て方
特徴:ペトレアは、大きく豪華な花穂が開花期には何本も垂れ下がるためシャンデリアを思わせるような美しい景観を作ります。また花の色は萼片と花弁で色調がことなるため、紫色のグラデーションのような効果を生み出します。
樹形はツル性、または低木として育つ性質があり、高さ400cmまでは自立して成長する事が可能で、またツルとして育つ場合は高さ1200cmまで成長します。ツル植物として育つ場合は「巻き付き茎」を利用します。
ホップの紹介


- 名称:ホップ
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●
- 樹高:約600~1200cm
- 登攀方法:巻き付き茎/鈎・刺
- 必要資材:ネット/トレリス/アーチ/バーゴラ/ガゼボ/オベリスク/壁面ワイヤー/フェンス
- ホップの種類/育て方
特徴:ホップは一般的にビールの原料として知られており、ビールの風味付けや泡立ちの元として雌花の花が利用されています。また花は「針葉樹」や「柑橘類」を思わせる香りがあるためポプリとして利用されたり、健胃効果や鎮静効果などが期待されるためハーブティーに利用される事もある植物です。また幾つかの園芸品種では、黄色の葉色をもつ品種もあるため明るく開放的な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。※ハーブティーの作り方や品種について詳しくは種類/育て方の方のリンクからご覧下さい。
ツル植物としては、巻き付き茎と鉤爪状の棘(毛)を利用して、自らの茎を他の植物や物体に固定しながら登る事が出来ます。そのため、茎を巻き付けやすい園芸資材を準備して育てると良いでしょう。
モンステラの紹介



- 名称:モンステラ
- 分類:多年草
- 開花時期:夏頃(稀に咲く)
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 樹高:約200~2000cm
- 登攀方法:気根
- 必要資材:ヘゴ支柱/ココスティック(トーテムポール)/樹木
- /ココスティック(トーテムポール)
- モンステラの種類・育て方
特徴:モンステラは、葉の大きさが90cmに達する事もあり非常に大きく存在感があり、また所々に穴が空く個性的な葉の形をしている所が特徴です。そのため園芸では葉を鑑賞する目的で観葉植物として育てられます。
草姿はツル性、野生では茎の長さが2000cmまで成長する事があり、樹木などに気根を付着させながら登ることがあります。しかし、園芸では高さ200~300cm程度にしかならず、また寒さにも弱いため屋外でツル植物として育てられる事は殆どありません。屋内でもツル植物として育てられる事は殆どないですが、ヘゴ支柱などに茎を絡めて仕立てられることがあるため、挑戦してみるのもよいでしょう。
ルリマツリの紹介


- 名称:ルリマツリ
- 分類:常緑低木/常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:青色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 樹高:100~600cm
- 登攀方法:スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)
- 必要資材:トレリス/アーチ/バーゴラ/壁面ワイヤー/フェンス
- ルリマツリの種類/育て方
特徴:ルリマツリは、理想的な環境では1年を通して開花する能力があり、通常は春から晩秋にかけて長く花が楽しめる植物です。花は半球状に集まり咲くため非常にボリューミーな花姿をつくり、また空の色を連想させる様な美しい青い花色が心を落ち着かせリラックス出来る雰囲気をつくります。
ルリマツリの茎は柔軟で湾曲するように広がる性質があります。そのためブッシュ状に広がる樹形を作ったり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしかけるようにして壁を登ったりする事が出来ます。ただし茎を構造物にかけるだけなので、ツル植物としては登る能力が低いです。そのためツル植物として育てる場合は資材を準備して、ツルと資材を紐などで固定して誘引しながら育てる必要があります。
ワイヤープランツの紹介


特徴:ワイヤープランツは、その名前からも分かる通り、ワイヤー(針金)を想像させるような茎をもっており、また丸く可愛らしい外観の葉が魅力的な植物です。園芸では主に地被植物として利用されたり、吊り下げたハンギングバスケットなどから枝垂れる茎葉を鑑賞する目的で育てられたりしますが、茎が絡み合い壁面を登る習慣もあるためツル植物として利用されることもあります。