アジサイ(ハイドランジア)は属の中に約43種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に豊富な園芸品種があり直径25cmにも達する球状の大きな花を咲かせるアジサイ、日本のアジサイと違い新枝に開花して円錐形のボリュームある花穂をつけるノリウツギ、茎はツル性で壁面や樹木等に気根をくっつけ登り面緑化等にも利用されるツルアジサイ等が親しまれます。
アジサイ(ハイドランジア)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
アジサイ(ハイドランジア)の主な種の目次
アジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Hydrangea macrophylla
- 草丈:約100~200cm(稀に400cmに達する)
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~8月(四季咲き品種5月~10月/早咲き2月~4月)
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月3日/6月4日/6月29日
- 花言葉:冷淡/無情/高慢/移り気/辛抱強さ
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/日陰植物/切り花
アジサイとは!?
アジサイは学名Hydrangea macrophylla、別名では「ホンオジサイ」や「ガクアジサイ」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。アジサイ(ガクアジサイ)は日本の足摺岬、硫黄半島、硫黄諸島、伊豆半島、伊豆諸島、房総半島、三浦半島に分布しており、海岸沿いの山地に自生しています。一方、アジサイ(ホンアジサイ)はガクアジサイが改良された園芸品種です。
アジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のマクロフィラ(macrophylla)は古代ギリシア語で「大きい」を意味する「μακρός (makrós)」と、古代ギリシア語で「葉」を意味する「φύλλον(phúllon)」の2語からきており、大きな葉に由来します。
- アジサイは、元々「アヅサイ」と呼ばれていましたが、転訛して現在のあじさい(紫陽花)になったといわれています。
- アヅサイは、小さなものが集まる様子を意味する「あづ」と、紫色の花をあらわしている「さあい(真藍)」の2語からきており、あじさいの花姿と紫色の花色に由来しています。
- ガクアジサイの由来は装飾花が花の外周を額縁のように飾ることからきています。
アジサイの特徴(魅力)
- アジサイは環境に合わせて変化する花色や、直径25cmにも達する巨大な花が魅力で、開花期になると遠くからでも目立つ美しい景観を作ります。
- また自然樹形のまま丸みを帯びた綺麗な樹形をつくるため生垣としても重宝されており、公園や道路緑化など様々な場所に植栽されています。
- アジサイの花(小花)には装飾花と両性花の2種類があり、2種類の小花の構成によって、花はふつうガクアジサイ型・テマリ型の2タイプに分けられます。
- 装飾花は花弁(萼片)が大きく発達した小花で非常に目立ち、ふつう訪花動物を誘引する働きをもっています。アジサイの装飾花は普通直径が約2.5cmあり稀に6cmになるものもあります。雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事はありません。
- アジサイの装飾花はふつう萼片が3~5個ですが、八重咲きする品種もあります。また萼片の形によって丸弁(弁が丸い)や剣弁(弁の先が尖る)や長弁(弁が長い)などに分類されることもあります。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方をもった小花です。アジサイの両性花は非常に小さく装飾花と比べる目立ちませんが、品種によっては色合いが美しく装飾的な見た目をしています。
ガクアジサイ型とは中央に多数の両性花があり、外周を装飾花が彩り、平面状(平型)に花が咲くアジサイです。花序の大きさは直径約12~18cm、テマリ型と比べると気品を感じさせる花姿をしています。
テマリ型とは装飾花のみ、もしくは殆どが装飾花で構成されており、半球状に花が咲くアジサイです。花序の大きさは直径約20~25cm、ガクアジサイ型と比べると非常に豪華な雰囲気をつくります。
半テマリ型とはガクアジサイのような構成で、中央の両性花の中に装飾花が混じる花型です。該当する品種にはダンスパーティーなどがあります。
- 装飾花は花弁(萼片)が大きく発達した小花で非常に目立ち、ふつう訪花動物を誘引する働きをもっています。アジサイの装飾花は普通直径が約2.5cmあり稀に6cmになるものもあります。雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事はありません。
- アジサイの花は土壌のPHが変化する事で花色が変化します。
- PHが高い酸性土壌では土壌にアルミニウムが溶出するため、アルミニウムイオンと花の色素(アントシアニン)が結合して、桃色から青色へと花色が変化します。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は直立する傾向が強く、殆ど枝分かれしないため、雑多な印象を与える事は少ないです。
- アジサイの葉は長さ約10~15cmと非常に大きく、他の近縁のアジサイと比べても大きいため、英名ではビックリーフ・ハイドランジア(bigleaf hydrangea)と呼ばれており、また種小名のmacro(大きい) + phylla(葉)の由来にもなります。
- アジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- 花は非常に大きく豪華なため、切り花を部屋に飾ることで華やかな印象を与えます。
- ドライフラワーとしては乾燥後も萼片が落ちにくくふんわりとしたボリュームある外観を保つため、フラワーアレンジメント等に利用されます。
- アジサイの生垣は一般的に自然な樹形を活かしたインフォーマルな形で利用します。
- アジサイの生垣は他の生垣と比べて花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は落葉性のため、冬になるとややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- 自然樹形で楽しむ生垣ですが、茎は殆ど枝分かれせず、あまり奔放に伸びないため管理しやすい所も魅力です。
- アジサイの生垣の植え付け間隔は約100~200cm、アジサイの品種の成熟した時の大きさによって変わってきます。
- 成熟時のアジサイの幅が200cmなら植え付け間隔は200cm前後です。
- アジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
アジサイの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で丸みを帯びます。茎は殆ど枝分かれする事なく直立もしく斜上して、茎の色は緑色で赤みを帯びるか斑点があり、成熟すると木質化して泡褐色になります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~15)cm、幅約5(~10)cm、葉身の形は卵形もしくは楕円形、縁部分に鋸歯があります。
花序は散房花序、散房花序は大きさが5(~25)cm、形は半球状もしくは平面状(平型)に咲きます。散房花序は小花の構成により3パターンの咲き方があります。ガクアジサイ型は外周の装飾花と中央の両性花で構成されます。テマリ型は装飾花のみもしくは殆ど装飾花で構成されています。半テマリ型は外周が装飾花で中央の両性花の中に装飾花が混じります。
小花は装飾花と両性花があり、装飾花は直径約2.5(~6)cm、萼片が3(~5)個、萼片の色は赤色・桃色・青色・紫色・緑色・白色があり、雄蕊・雌蕊が不完全なため不稔性です。両性花は花弁が5個、雄蕊が10個、雌蕊が3個あります。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は球形です。
アジサイの花色が変わる理由と花色変化の楽しみ方

アジサイは土壌のPHが変わる事で花色が変化する事で知られています。PHが高いアルカリ性の土壌では花色は桃色のままですが、PHが低い酸性土壌では花色が青色になります。何故ならPHの低い酸性土壌では、土壌中にあるアルミニウムが溶出してアジサイに吸収され、花の色素(アントシアニン)にアルミニウムイオンが結合して桃色から青色へと変わるからです。
逆に考えると、土壌中にアルミニウムがないと幾らPHが下がり酸性土壌になっても花色が変化する事がありません。またPHが高いアルカリ性の土壌でも、アルミニウムイオンを与えられるとアジサイは花色が桃色から青色へと変化します。
アジサイを好みの花色にする方法
桃色(~赤色)のアジサイ
桃色(~赤色)のアジサイを咲かせるには、アジサイにアルミニウムを吸収させない事が大切です。そのため、アルミニウムを含まない用土を使ったり、土壌を酸性に傾けない等の対策を行います。
- 火山灰土の赤玉土や鹿沼土などはアルミニウムを多く含有するため、かわりにパーライトなどを利用すると良いでしょう。
- 酸性土壌になるとアルミニウムが溶出しやすくなるため、土壌のPHを中性からややアルカリ性PH6.5~7.5に変えるとアルミニウムが溶出せず花色が桃色に保たれます。
- 土壌のPHを診断してPHをあげましょう。土壌の土質(砂質~粘土質)でも変わりますが、一般的な土壌では1㎡あたり苦土石灰100gを入れる事でpH 0.5ほど上がります。
- 赤アジサイ専用の培養土や肥料があるため、これを利用するのも良いでしょう。
桃色(~赤色)のアジサイ
青色(~紫色)のアジサイを咲かせるには、アジサイにアルミニウムを吸収させる事が大切です。そのため、アルミニウムを含む用土を使ったり、土壌を酸性に傾ける対策を行います。
- 火山灰土の赤玉土や鹿沼土などはアルミニウムを多く含有しており、酸性に傾けるとアルミニウムが多く溶出するため、赤玉土とピートモス等で培養土をつくると青色の花が咲きやすいです。
- 地植えで育てる場合も無調整のピートモスを入れる事で酸性土壌に傾ける事が出来ます。
- アルミニウムは水をしっかり与える事で溶出しやすいため、しっかり水やりを行うと良いでしょう。
- 青アジサイ専用の培養土や肥料があるため、これを利用するのも良いでしょう。
アジサイの切り花の楽しみ方

- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
アジサイのドライフラワーの楽しみ方

- アジサイのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- アジサイは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したアジサイをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
アジサイの園芸品種の紹介
エンドレスサマー(Hydrangea macrophylla ‘endless summer’)は、1983年のミネソタ州セントポールの庭で発見された全く新しいタイプのアジサイです。エンドレスサマーの特徴は、花を咲かせるために寒さを必要とせず、新しい枝にも花を咲かせる事が出来る性質(新旧両枝咲き)にあります。新旧両枝咲きのため、前年の枝にはもちろん、今年成長した新しい茎からも花を咲かせる事が可能です。そのため、花がら摘みを行いながら管理すると花芽がつく限り初夏から秋にかけて長く花が咲き続けます。花は装飾花のみで構成されるテマリ型、花の大きさは直径約7.5~15cm、花の色は咲き初めはクリーム色をしており、咲き進むに連れて一般的なアジサイと同様に酸性なら青色、中性・アルカリ性なら桃色となります。樹形は株立ち状、高さは約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
ブラッシングブライド(Hydrangea macrophylla ‘Blushing Bride’)は、新旧両枝咲きする有名なエンドレスサマー同様に花が新枝からも咲く性質があり、晩春から秋にかけて花芽がつく限り再開花して長く花が楽しめる園芸品種です。ブラッシングブライドの花は装飾花のみで構成されるテマリ型、花の大きさは直径約14~22cm、花の色は殆ど白色で、PHが酸性だと青みを帯びる白色(水色)、PHがアルカリ性だと赤みを帯びる白色(薄桃色)になります。樹形は株立ち状、高さは約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
サマークラッシュ(Hydrangea macrophylla ‘summer crush’)は、新旧両枝咲きする有名なエンドレスサマー同様に花が新枝からも咲く性質があり、晩春から秋にかけて花芽がつく限り再開花して長く花が楽しめる園芸品種です。サマークラッシュの花は装飾花のみで構成されるテマリ型、花の大きさは直径約15cm、花の色は殆ど赤色(濃い桃色)で、PHが十分に酸性だとネオンパープルに変わります。樹形は株立ち状、高さは約100cm、幅は約100cmまで成長します。
ダンスパーティ(hydrangea macrophylla ‘dance party’)は、中央に集まる小さな両性花の中に疎らに咲く装飾花が、ダンスホールで踊る人を連想させる魅力的な園芸品種です。花は半テマリ咲きで、装飾花は剣弁の萼片が重なり八重咲きします。花色は一般的なアジサイと同様にPHで青色・紫色・桃色に変化します。樹形は株立ち状、高さ約100~150cmです。
マジカルアメジスト(hydrangea macrophylla ‘magical amethyst’)は咲き進むにつれて花色が変わる緑色+桃色(or 紫色)のツートンカラーの花が魅力の園芸品種です。花は装飾花のみで構成されるテマリ型で、小花の色は緑色から始まり、徐々に緑色と桃色(or 紫色)の2色に変わり、更に成熟すると全体が桃色(or 紫色)へと変化して、最後に緑色へと戻ります。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)に成長します。
ミス・サオリ(Hydrangea macrophylla ‘miss saori’)は土壌のPHに関係なく桃色(赤色)と白色の2色の花色で固定されており、八重咲きする小花が球状に集つまり咲く花姿が豪華な印象と、ロマンチックな印象を甘える園芸品種です。花は装飾花のみで構成されるテマリ型で、装飾花は先端の尖る洗練された印象を与える萼片が幾重にも重なり八重咲きします。花色はPHに関係なく白色に赤色もしくは桃色の覆輪が入り、上品でエレガントな印象もしくは可愛らしくロマンチックな印象を与えます。樹形は株立ち状、高さ約100cm、幅は約100cmに成長します。
ピンクマーブルソーダ(Hydrangea macrophylla ‘miss saori’)は、クリーム色から桃色へと徐々に変わる花色と、1つの花序の中でクリーム色・桃色・濃い桃色の3色の小花が入り交じり、美しいグラデーションをつくる所が魅力的な園芸品種です。柔らかな桃色とクリーム色の花は「女性らしさ」「恋愛」「優しさ」等を象徴する色です。そのため恋心をくすぐる様なロマンチックなお庭や、繊細で心が癒されるような優しい雰囲気のお庭などによくあいます。樹形は株立ち状高さ約50~100cmに成長します。
ブルーマーブルソーダはクリーム色から青色へと徐々に変わる花色と、1つの花序の中でクリーム色・水色・青色の3色の小花が入り交じり、美しいグラデーションをつくる所が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さ約50~100cmに成長します。
レモンウェーブ(hydrangea macrophylla ‘lemon wave’)は、葉の縁部分に鮮やかな黄色もしくはクリーム色の班が入るため花のない時期も明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は装飾花と両性花で構成されるガクアジサイ型、装飾花はPHで変化して水色もしくは薄紫色か薄桃色をしており、両性花は鮮やかな青色もしくは紫色か桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
カクテル(hydrangea macrophylla ‘cocktail’)は、花を構成する装飾花のふち部分にギザギザとした切れ込みが入るためお洒落な雰囲気をつくり、また装飾花のふち部分に赤色(~桃色)の覆輪が入る白色と赤色(~桃色)の2色の花色が華やかで可愛らしい印象を与える園芸品種です。花は装飾花のみで構成されるテマリ型、装飾花は縁部分に鋸歯があり、装飾花の色は白色(~薄い黄色)と縁部分に赤色もしくは桃色の覆輪が入ります。樹形は株立ち状、高さ約150cm、幅約150cmまで成長します。
ライトマイファイヤ(hydrangea macrophylla ‘Light my Fire’)は、花を構成する装飾花が赤色と黄色の2色のツートンカラーになっているため、【熱い炎】や【明るい太陽】を想像させる魅力的な園芸品種です。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花の色は黄色と縁部分に赤色の覆輪が入ります。樹形は株立ち状、高さ約100(~120)cm、幅約100(~120)cmまで成長します。
ソフトピンクサルサ(hydrangea macrophylla ‘Soft Pink Salsa’)は、花を構成する装飾花が淡い緑色から徐々に淡い桃色へと変化するため、ベビーグッズや甘い果物を連想させる優しい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花の色は淡い緑色から桃色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅約100(~150)cmまで成長します。
マジカルクリムゾン(hydrangea macrophylla ‘magical crimson’)は、ネオンライトの様に目を強く引く発色のよい花色と、魔法のように【緑色▷桃色▷赤色】へと変化していく花色が魅力の園芸品種です。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花の色は緑色から桃色、桃色から濃い赤色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約100cm、幅約100cmまで成長します。
シティーライン・パリ(hydrangea macrophylla ‘cityline paris’)は一般的なアジサイと比べて非常に背が低く成熟しても高さ60cmに程度にしかならないため剪定が基本に不要で、小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすい所が魅力です。また発色のよい濃い桃色の花色は遠くからでも強く目を引くため明るい雰囲気のお庭等によく合います。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花の色は殆どPHに影響を受けず濃い桃色です。※酸性土壌ではやや紫色になることもあります。樹形は株立ち状、高さ約30(~60)cm、幅約30(~60)cmまで成長します。
シティーライン・ウィーン(hydrangea macrophylla cityline vienna)は、一般的なアジサイと比べて比較的に背が低く高さが30~90cm程度にしかならないため剪定をする必要が殆どなく低メンテナンスで育てられ、また小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすい所が魅力の品種です。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花の色は土壌のPHによって変化して青色もしくは紫色か桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約30(~90)cm、幅約60(~120)cmまで成長します。
フェアリーアイ(hydrangea macrophylla fairy eye)は、花の形が咲き進むにつれてガクアジサイ型からテマリ型へと変化する珍しいアジサイです。また装飾花は八重咲きのため、豪華な雰囲気をつくり、徐々に小花(両性花)を覆うように沢山の装飾花が溢れ咲きます。花は散房花序、散房花序は直径15cm以上、ガクアジサイ型からテマリ型へと変化します。装飾花は八重咲き、色は土壌のPHにより青色もしくは紫色か桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約50(~150)cm、幅約50(~150)cmまで成長します。
ブルーステッキ(hydrangea macrophylla ‘Blue stick’)は、殆ど黒色に見える濃い紫色の茎と、爽やかな印象を与える青色の花が、落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は殆ど装飾花で構成されるテマリ型、装飾花は爽やかな青色をしています。
シュガーホワイト(hydrangea macrophylla sugar white)は、花を構成する装飾花のふち部分にギザギザとした切れ込みが入るためお洒落な雰囲気をつくり、明るい白色の花色が清潔感を感じさせる魅力的な園芸品種です。花は装飾花のみで構成されるテマリ型、装飾花は縁部分に鋸歯があり、装飾花の色は白色です。樹形は株立ち状、高さ約50(~120)cm、幅約50(~120)cmまで成長します。
スターリットスカイ(hydrangea macrophylla ‘starlit sky’)は、装飾花に白色の絞り模様が入るため【空の色】を思わせるような爽やかな青色と白色の2色の花色が楽しめます。また装飾花の萼片は緩やかに波打つためフリルドレスのような優雅な雰囲気もあり、秋には紅葉も楽しめる所も魅力の園芸品種です。花は装飾花と両性花で構成されるガクアジサイ型、装飾花の萼片は丸弁で縁部分が波打ち、色は青色に白色の絞りが入ります。両性花の蕾はクリーム色、花は薄い青色です。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅約100(~150)cmまで成長します。
ハニーウェーブ(hydrangea macrophylla ‘honey wave’)は、葉の縁部分に大きな鮮やかな黄色の班が入るため花のない時期も明るく解放的な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は装飾花と両性花で構成されるガクアジサイ型、装飾花は土壌のPHで薄い紫色もしくは薄い青色になります。両性花は鮮やかな青色もしくは紫色になります。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
城ヶ崎(ジョウガサキ)は、静岡県東伊豆町の城ヶ崎海岸で発見された八重咲き系のガクアジサイです。花は外周に並ぶ装飾花と中央に集まる両性花で構成されたガクアジサイ型、装飾花は八重咲き、色は土壌のPHにより青色もしくは紫色か桃色になります。両性花の蕾はクリーム色、色は土壌のPHにより青色もしくは紫色か桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅約100(~150)cmまで成長します。
フェアリーマーブル(hydrangea macrophylla ‘fairy marble’)は、花の形が咲き進むにつれてガクアジサイ型からテマリ型へと変化する珍しい花形をしており、紫色に青色の絞りが入る八重咲きの装飾花が豪華な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は散房花序、散房花序は直径15cm以上、咲き初めはガクアジサイ型で徐々に装飾花が両性花を覆うように溢れ咲きテマリ型へと変化します。装飾花は八重咲き、色は紫色に青色の絞り模様が入ります。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅約50(~100)cmまで成長します。
マジカルレボリューションブルー(hydrangea macrophylla ‘magical revolution blue’)は、魔法の様に次々と変化していく花色が特徴の園芸品種です。花は装飾花のみで構成されるテマリ型、装飾花は咲き進むにつれてクリーム色からクリーム色と水色、水色単色になり、次第に緑色と紫色へと変化した後、最後に赤紫色へと花色が変わります。樹形は株立ち状、高さ約80(~100)cm、幅約80(~100)cmまで成長します。
レッツダンス・ディーバ(hydrangea macrophylla ‘let’s dance diva’)は、新旧両枝咲きの性質があるため前年の枝についた花が終わっても、活発な成長が続けば開花する事ができるレッツダンス・シリーズの中の一品種です。レッツダンス・ディーバの花はガクアジサイ型で、普通のガクアジサイと比べて、萼片が著しく大きな所が特徴です。花色は土壌のPHにより変わり酸性土壌では青色、アルカリ性土壌では桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約60(~90)cm、幅約60(~90)cmに成長します。
レッツダンス・ビックイージー(hydrangea macrophylla ‘let’s dance big easy’)は、新旧両枝咲きの性質があるため前年の枝についた花が終わっても、活発な成長が続けば開花する事ができるレッツダンス・シリーズの中の一品種です。レッツダンス・ビックイージーの花はテマリ型で半球状の非常に大きな花を咲かせます。花色は土壌のPHにより変わり酸性土壌では青色、アルカリ性土壌では桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約60(~90)cm、幅約60(~90)cmに成長します。
レッツダンス・リズミックブルー(hydrangea macrophylla ‘let’s dance rhythmic blue’)は、新旧両枝咲きの性質があるため前年の枝についた花が終わっても、活発な成長が続けば開花する事ができるレッツダンス・シリーズの中の一品種です。リズミックブルーの花は装飾花のみで構成されるテマリ型で、装飾花の萼片は洗練された印象を与える剣弁で、適切なPHの元で深い青色の美しい花を咲かせます。※花色は土壌のPHにより変わり酸性土壌では青色、アルカリ性土壌では桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅約90(~120)cmに成長します。
ウズアジサイ(オタフクアジサイ)は、江戸時代に作出され古くから親しまれるガクアジサイ系の園芸品種です。装飾花の萼片の縁部分が内側にカールしている所が特徴で、全体に丸い形(丸弁)をしているため可愛らしい印象を与えます。花は装飾花と両性花が混在しており、中央部が盛り上がる半球状のテマリ型のような花姿になります。花色は土壌のPHにより変化するため、酸性土壌では青色、弱酸性から中性では紫色、中性からアルカリ性では桃色になります。
アジサイ(コットンキャンディー)は、茎の枝分かれがとてもよくコンパクトで盛り上がる樹形をつくる傾向にあり、株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力の園芸品種です。花は殆ど装飾花のみで構成されるテマリ型、球状の可愛らしい花の形をしており、装飾花の色は淡い緑色から優しいクリーム色、クリーム色からロマンチックな雰囲気をつくる桃色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅約50(~100)cmまで成長します。
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アメリカノリノキの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Hydrangea arborescens
- 草丈:約100~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:赤色●桃色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:ひたむきな愛
- 用途:日陰植物/切り花
アメリカノリノキとは!?
アメリカノリノキは学名Hydrangea arborescens、別名では「アメリカアジサイ」や「スムース・ハイドランジア」とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
アメリカノリノキの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のarborescensは「木になる」「木のような」を意味しています。
- アメリカノリノキの由来はアメリカから来たノリノキ(ノリウツギ)からきています。
アメリカノリノキの特徴(魅力)
- アメリカノリノキは日本のアジサイの様にPHで花色が変化する事がありません。また装飾花が小さく多数集まるためふんわりとした花姿をしており、直径最大30cmの巨大な花を咲かせます。
- アメリカノリノキは樹皮が薄く何層にもなっており、剥がれると独特な色合いとなるため別名ではseven(7つ) + bark(樹皮)と呼ばれています。
- アメリカノリノキの花は野生では装飾花が全くないか少数の装飾花しかありません。
- アナベル等の園芸品種は逆に装飾花のみで構成されており、直径30cmにも達する巨大な花を咲かせます。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実を作らない小花で、花弁(萼片)が大きく発達しており非常に目立ちます。ただし直径約1~2cmほどと、日本のアジサイと比べると小さめです。
- 日本のアジサイの装飾花は普通2.5cmあります。※最大6cm
- 小花が小さく多数咲く事から「雪玉」や「綿菓子」などを連想させるようなふんわりした花姿が観察できます。
- アメリカノリノキの花色は、日本のアジサイと違って土壌のPHに影響されません。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は直立する傾向が強く、殆ど枝分かれしないため、雑多な印象を与える事は少ないです。
- アメリカノリノキの葉は長さ約8~18cmと非常に大きく、ハート形(心形)をしている事もあります。
- アメリカノリノキの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- 花は非常に大きく豪華なため、切り花を部屋に飾ることで華やかな印象を与えます。
- アメリカノリノキは日本のアジサイと比べて花弁の水分量が少なく乾燥しやすいためドライフラワーにしやすい所が魅力です。
- 花は着色液に漬け込むことでブリザードフラワーとして楽しむ事ができます。
- アメリカノリノキは自然な樹形を生かしたインフォーマルな生垣として利用利用する事ができます。
- アメリカノリノキの生垣は他の生垣と比べて花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は落葉性のため、冬になるとややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- アメリカノリノキの生垣の植え付け間隔は約100~200cm、アメリカノリノキの品種の成熟した時の大きさによって変わってきます。
- 成熟時のアメリカノリノキの幅が200cmなら植え付け間隔は200cm前後です。
- アメリカノリノキは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
アメリカノリノキの樹高は約100(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で丸みを帯びます。茎は殆ど枝分かれする事なく直立もしく斜上して、樹皮の色は灰褐色もしくは赤褐色、樹皮は層状で薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は1.5(~8.5)cm、葉身の大きさは長さ約8(~18)cm、幅約2.5(~12)cm、葉身の形は心形もしくは広卵形、縁部分に鋸歯があります。
花序は散房花序、散房花序は大きさが4(~15)cm、形は半球状もしくは球状に咲きます。散房花序は小花が約100(~500)個つき、両性花のみもしくは少数の装飾花で構成されます。※園芸品種は装飾花のみで構成される事もあり、花序は直径約30cmに達します。装飾花は直径約1(~2)cm、萼片は3(~5)個あります。両性花は直径約0.2cm、4~5個の花弁がつきます。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
アメリカノリノキの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
アメリカノリノキのドライフラワーの楽しみ方

- アメリカノリノキのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- アメリカノリノキは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したアメリカノリノキをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
アメリカノリノキのブリザードフラワーの楽しみ方

- ブリザードフラワーに必要なものを準備します。
- 脱色液・着色液・容器2個・新聞紙(キッチンペーパーも可)・手袋(加工液に触れると手が荒れるため)・ピンセット(加工液に触れると手が荒れるため)・新鮮な花材を準備します。
- アジサイの花から小花を数個付けた状態で取り外します。
- 容器の長さに合わせて長さをハサミで切って調節しましょう。
- 容器の中に脱水・脱色液を入れます。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~1日漬け込んだままにしましょう。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 脱水・脱色液を漬け込んだアジサイを容器の中からピンセットで取り出します。
- 脱水・脱色液に漬け込んだアジサイを、新聞紙(キッチンペーパー)の上に一旦置いて、液を少し落とします。
- 容器の中に着色液を入れます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~数日漬け込みます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 容器の中から着色液の染み込んだアジサイをピンセットで取り出します。
- 新聞紙(キッチンペーパー)の上に着色したアジサイを広げて直射日光のない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
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アメリカノリノキの園芸品種の紹介
アナベル(Hydrangea arborescens ‘annabelle’)は、花が直径約1~2cmの装飾花のみで構成されており、多数の小花(装飾花)が集まり雪玉や綿菓子を連想させるような直径30cmの巨大でふんわりした花を咲かせる園芸品種です。花色は明るいライムグリーンから綺麗な白色へと変化するため、お庭に植えると明るく爽やかな雰囲気になります。また花は乾燥しやすくドライフラワーやブリザーブドフラワーなどに加工しやすいためフラワーアレンジメントで重宝されています。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~180)cmまで成長します。
スウィート・アナベル(Hydrangea arborescens ‘sweet annabelle’)は、花弁(萼片)の裏側が濃い桃色をしているため、咲き初めは花全体が濃い桃色をしており、徐々に白色と桃色の2色の花色へと変わる園芸品種です。花は直径約1~2cmの装飾花のみで構成されており、多数の小花(装飾花)が集まり雪玉や綿菓子を連想させるような直径30cmの巨大な花を咲かせます。花色は萼片の裏側が濃い桃色、表側が白色から薄桃色をしているため可愛らしさの中に上品な印象を与え、ロマンチックなお庭などによくあいます。樹形は株立ち状、高さ約100(~120)cm、幅は約100(~120)cmまで成長します。
ピンク・アナベル(Hydrangea arborescens ‘pink annabelle’)は、花弁(萼片)の裏側が鮮やかな桃色をしているため、咲き初めは花全体が鮮やかな桃色をしており、徐々に白色と桃色の2色の花色へと変わる園芸品種です。花は直径約1~2cmの装飾花のみで構成されており、多数の小花(装飾花)が集まり雪玉や綿菓子を連想させるような直径30cmの巨大な花を咲かせます。花色は萼片の裏側が鮮やかな桃色、表側が白色から薄桃色をしているため可愛らしくふんわりとしたロマンチックな印象を与えます。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
ライム・アナベル(Hydrangea arborescens ‘lime annabelle’)は、咲き始めはライムグリーンをしていて、徐々に綺麗な白色へと花色が変わる園芸品種です。花は直径約1~2cmの装飾花のみで構成されており、多数の小花(装飾花)が集まり雪玉や綿菓子を連想させるような直径30cmの巨大な花を咲かせます。花色は黄緑色と白色の2色の花色をしているため爽やかで清潔感のある明るい印象を与えます。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
ルビー・アナベル(Hydrangea arborescens ‘ruby annabelle’)は、花弁(萼片)の裏側が濃い赤色をしているため、咲き初めは花全体が濃い赤色をしており、徐々に白色と赤色の2色の花色へと変わる園芸品種です。花は直径約1~2cmの装飾花のみで構成されており、多数の小花(装飾花)が集まり雪玉や綿菓子を連想させるような直径30cmの巨大な花を咲かせます。花色は萼片の裏側が濃い赤色、表側が白色から薄赤色をしているため、華やかで明るい印象や、愛着を感じさせ感じさせるようなチャーミングな印象を与えます。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
インクレディボール(Hydrangea arborescens ‘incrediball’)は、驚く程に大きな球形の花序と、巨大な花を支える丈夫な茎が魅力の園芸品種です。花は直径約30cm、形は球形で、装飾花のみで構成されており、清潔感を感じさせる白色の花色をしています。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
ピコティシャルマン(hydrangea arborescens ‘picotee Charmant’ )は、花弁(萼片)の裏側と表側で花色が違い、裏側が桃色、表側が白色(薄桃色)をしています。そのため花は咲き始めは桃色が強く、咲き進むと白色に桃色の覆輪が入ったかのような柔らかな花色となります。桃色と白色の2色の花色は、可愛らしい印象や清楚な印象などを与えます。そのため清潔感のあるお庭や、可愛らしいな印象を与えるロマンチックなお庭などにおすすめです。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
ヘイズ・スターバースト(hydrangea arborescens ‘hayes starbust’)は八重咲きする装飾花が特徴の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は直径約20cm、形はやや不定形な半球状をしており、殆どが装飾花で構成されています。装飾花は八重咲きで、萼片は細長く先が尖っているため洗練された印象があり、クリーム色から白色の花色をしています。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
アナベルジャンボ(hydrangea arborescens ‘Abetwo’)は、アナベルと比べて太く丈夫な茎をもっているため倒伏しにくい特徴があり、直径約30cmの巨大な花を咲かせる園芸品種です。花は散房花序、散房花序は直径約30cm、高さ約20cm、形は半球状をしており、殆どが装飾花で構成されています。装飾花は萼片が4個、萼片は丸く、色は白色です。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
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ノリウツギの特徴や園芸品種
- 原産:日本/中国/朝鮮/ロシア
- 学名:Hydrangea paniculata
- 草丈:約100~500cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●桃色●黄色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月9日/8月21日
- 花言葉:高慢/臨機応変/乙女の愛/しとやかな恋人
- 用途:日陰植物/切り花
ノリウツギとは!?
ノリウツギは学名Hydrangea paniculata、別名では「ノリノキ」や「トロロノキ」等とも呼ばれる日本及び中国、朝鮮、ロシアが原産の落葉低木です。日本では北海道から九州まで分布しており、林縁等に自生しています。
ノリウツギの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のpaniculataはラテン語で「円錐花序の」「房のある」を意味しており、花の形に由来しています。
- ノリウツギ(糊空木)の由来は樹皮を剥がすと内側に粘りのある粘液があり、この粘液をねり(ノリ)として和紙漉きに利用していた事に由来します。
- 一方でウツギ(空木)は茎の中が空洞な事を意味しますが、ノリウツギの茎の中は空洞ではありません。
- 別名の「ノリノキ」や「トロロノキ」の由来は、樹皮を剥がすとネバネバとした粘液があり、これを和紙を作る際のねり(ノリ)として和紙漉きの時に利用された事からきています。
ノリウツギの特徴(魅力)
- ノリウツギは樹皮を剥ぐと粘りのある粘液があり、以前は粘液をねり(ノリ)として和紙漉きの際に利用されていた事から和名「ノリウツギ(糊空木)」の名前がついています。
- また花の形が円錐形をしている所も特徴で、種小名のパニキュラータ(paniculata)は「円錐花序の」を意味しており、ノリウツギの花の形が由来になっています。
- ノリウツギは一般的なアジサイよりも開花期が遅く夏から秋にかけて開花します。
- ノリウツギの花は両性花と装飾花で構成されており長さ約7~25cmの円錐形の巨大な花を咲かせます。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実を作らない小花で、花弁(萼片)が大きく発達しているため非常に目立ち、直径約1~3.5cmの大きさがあります。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方を備える小花で果実を作り、直径約0.2cmと非常に小さいです。
- 野生では殆ど両性花で装飾花が少ないですが、園芸品種は殆ど装飾花で構成されています。
- ノリウツギの花色は、普通のアジサイと違ってPHの影響を殆ど受けないため、花色がPHによって左右されることはありません。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の直立する茎を伸ばします。
- ノリウツギの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- 花は非常に大きく豪華なため、切り花を部屋に飾ることで華やかな印象を与えます。
- ドライフラワーとしては乾燥後も萼片が落ちにくくふんわりとしたボリュームある外観を長く保つため、存在感のあるフラワーアレンジメントとして利用できます。
- また新鮮な花を着色液に漬け込んでブリザードフラワーにすると綺麗な花色のまま長く楽しむ事ができます。
- ノリウツギは自然な樹形を生かしたインフォーマルな生垣として利用利用する事ができます。
- ノリウツギの生垣は他の生垣と比べて花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は落葉性のため、冬になるとややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- ノリウツギの生垣の植え付け間隔は約100~200cm、ノリウツギの品種の成熟した時の大きさによって変わってきます。
- 成熟時のノリウツギの幅が200cmなら植え付け間隔は200cm前後です。
- ノリウツギは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
ノリウツギの樹高は約100(~500)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は直立もしく斜上して、樹皮の色は灰褐色もしくは褐色、樹皮は縦に割れます。
葉序は対生葉序もしくは輪生葉序、葉色は緑色、葉柄は0.5(~2.5)cm、葉身の大きさは長さ約5(~15)cm、幅約3(~10)cm、葉身の形は楕円形(~広楕円形)もしくは卵形、縁部分に鋸歯があります。
花序は円錐花序、円錐花序は長さ約7(~25)cm、幅約5(~18)cm、形は円錐型に咲きます。円錐花序は小花が約250(~1200)個つき、両性花と装飾花で構成されます。装飾花は直径約1(~4.5)cm、萼片は4(~5)個あります。両性花は直径約0.2cm、4~5個の花弁、雄蕊10個、雌蕊3個がつきます。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
ノリウツギの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
ノリウツギのドライフラワーの楽しみ方
- ノリウツギのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- ノリウツギは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したノリウツギをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
ノリウツギのブリザードフラワーの楽しみ方

- ブリザードフラワーに必要なものを準備します。
- 脱色液・着色液・容器2個・新聞紙(キッチンペーパーも可)・手袋(加工液に触れると手が荒れるため)・ピンセット(加工液に触れると手が荒れるため)・新鮮な花材を準備します。
- アジサイの花から小花を数個付けた状態で取り外します。
- 容器の長さに合わせて長さをハサミで切って調節しましょう。
- 容器の中に脱水・脱色液を入れます。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~1日漬け込んだままにしましょう。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 脱水・脱色液を漬け込んだアジサイを容器の中からピンセットで取り出します。
- 脱水・脱色液に漬け込んだアジサイを、新聞紙(キッチンペーパー)の上に一旦置いて、液を少し落とします。
- 容器の中に着色液を入れます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~数日漬け込みます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 容器の中から着色液の染み込んだアジサイをピンセットで取り出します。
- 新聞紙(キッチンペーパー)の上に着色したアジサイを広げて直射日光のない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
おすすめの加工液
ノリウツギの園芸品種の紹介
バニラフライス(Hydrangea paniculata ‘vanille fraise’)は花色が白色から徐々に桃色へと徐々に変化していくためため、牛乳にとけこんでいくイチゴの様な可愛らしい印象を与えます。また花は殆ど装飾花で構成されており、巨大な円錐形をつくるため豪華でボリューミーな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。桃色と白色の2色の花色は、可愛らしい印象や清楚な印象などを与えます。そのため清潔感のあるお庭や、ぴゅあな印象を与える可愛らしいお庭などにおすすめです。樹形は株立ち状、高さ約200cm、幅は約200cmまで成長します。
ライムライト(Hydrangea paniculata ‘limelight’)は、明るく爽やかな印象を与えるライムグリーンの花色と、直径約2.5~4.5cmある大きな小花(萼)が円錐状に集まりボリューミーに咲く豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15~25cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花は直径が2.5~4.5cm、色は黄緑色から白色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約180(~240)cm、幅は約240(~300)cmまで成長します。
リトルライム(Hydrangea paniculata ‘little lime’)は、人気の高いライムライトの矮性品種です。リトルライムはライムライトと比べて高さ幅ともに半分程度しかないため、小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすく、また背が低い一方でライムライトと同様に巨大な花を咲かせるため、花がより強調されるアンバランスな魅力溢れる雰囲気をつくります。花色は黄緑色から白色へとかわります。黄緑色と白色の2色の花色は清潔感と爽やかな印象を与えるため、明るい雰囲気のお庭などにおすすめです。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
グランディフローラ(Hydrangea paniculata ‘grandiflora’)は、一般的なノリウツギと比べて長さ幅ともに著しく大きく、巨大な花を咲かせ、花色がライムグリーンから白色、白色から薄桃色へと変化する魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15~45cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は黄緑色から白色、白色から薄桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約300(~750)cm、幅は約200(~450)cmまで成長します。
ボブシェル(Hydrangea paniculata ‘Bomb Shell’)は、分岐がとてもよく、高さ90cmまでのコンパクトな樹形をつくり、他のフジウツギよりも長く咲く傾向がある園芸品種です。花は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は上品な印象を与える白色です。樹形は株立ち状、高さ約90cm、幅は約120cmまで成長します。
バニラ ストロベリー(Hydrangea paniculata ‘Vanilla Strawberry’)は、イチゴミルクを連想させる様な【赤色・桃色・白色】の三色の小花が混じる花色と、円錐状に咲くボリューミーな花穂が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から赤色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。
シルバー ダラー(Hydrangea paniculata ‘silver dollar’)は、高さ幅ともに120cmまでのコンパクトな樹形をしており、殆ど枝分かれすること無く直立する茎に、円錐形をした白色の巨大な花を咲かせます。花は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は黄緑色から白色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120cm、幅は約120cmまで成長します。
ピンク・ウィンキー(hydrangea paniculata ‘pinky winky’)は、長さ40cmにも達する円錐形の巨大な花穂と、上部と下部で花色が分かれる白色と桃色のツートンカラーの2色の花色が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15~40cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと変化して、花穂の付け根から色がかわります。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、幅は約150(~250)cmまで成長します。
サマーラブは、白色から桃色へと徐々に変化する花色と、幅広な円錐形の花穂が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~25cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと徐々に変化していくためツートンカラーの花色となります。樹形は株立ち状、高さ約100cm、幅は約120cmまで成長します。
ファイヤーライトは、咲き進むにつれて花全体が白色から桃色、桃色から殆ど赤色に見える濃い桃色へと花色が変化する所が魅力の園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約30~40cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から濃い桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。
メガミンディー(hydrangea paniculata ‘mega mindy’)は、咲き進むにつれて花全体が白色から桃色、桃色から赤色へと変化する花色が魅力の園芸品種です。花は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から赤色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120(~180)cm、幅は約120(~180)cmまで成長します。
ダイヤモンド・ルージュ(hydrangea paniculata ‘diamant rouge’)は、花の形が幅広な円錐形をしているためポチャとした可愛らしい外観をしており、花(装飾花)が白色から桃色、桃色から濃い桃色(赤色)へと変化していく魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15~35cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色・桃色・濃い桃色(赤色)へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120(~150)cm、幅は約90(~120)cmまで成長します。
リトルクイックファイヤー(hydrangea paniculata ‘little quick fire’)は、他のノリウツギよりも1ヶ月ほど早くから開花する早咲性の性質があり、花は咲き進むにつれて白色から桃色、桃色から赤色へと変化する花色が楽しめる園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色・桃色・赤色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約120(~150)cmまで成長します。
リトルホイップ(hydrangea paniculata ‘ilvobo’)は、樹形がとてもコンパクトでありながら溢れるように盛上がる形になることから、小さな花壇や鉢植えなどで育てやすく、また開花期になると株を覆うように咲く白色の花が圧巻の景観をつくる魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約27cm、幅約16cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色で成熟すると桃色へと徐々に変化します。樹形は株立ち状、高さ約90cm、幅は約100cmまで成長します。
スカイフォール(hydrangea paniculata ‘skyfall’)の花は非常に大きく花序の中に装飾花が溢れるように密につくため豪華な花姿をしており、また装飾花は普通のノリウツギの萼片と比べて幅狭で細長く、後ろにカールするように広がるため「ヒヤシンス」を思わせるような上品な花の形をしている所が魅力です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約25cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色もしくはクリーム色です。樹形は株立ち状、高さ約120cm、幅は約70cmまで成長します。
マジカルサマー(hydrangea paniculata ‘magical summer’)は魔法のように緑色から白色、白色から桃色へと変化していく花色が魅力の園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~25cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は緑色・白色・桃色へと変化します。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。
コンフェッティ(hydrangea paniculata ‘confetti’)は直立するコンパクトで行儀のよい樹形をしている事から鉢植えや小さな花壇等でも育てやすく、また紙を思わせるような小花(装飾花)が花序の中に疎らに咲くため「紙吹雪」が舞っているかのような繊細な外観をつくり、花には香りがある魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、円錐花序は装飾花と両性花で構成されており、装飾花の色は白色から徐々に桃色へと変化します。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約75cmまで成長します。
サンデーフレーズ(hydrangea paniculata ‘sundae fraise’)は人気の高いバニラフライスから派生した矮性品種です。サンデーフレーズはバニラフライスと比べて高さが半分程度(約120cm)までしか成長しないため、小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすい所が特徴で、花色は白色から徐々に桃色へと徐々に変化していくためため、牛乳にとけこんでいくイチゴの様な可愛らしい印象を与えます。花は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと徐々に変化します。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約150cmまで成長します。
ファントム(hydrangea paniculata ‘phantom’)はフジウツギの中でも突出して大きな花を咲かせるため、非常に派手で豪華な雰囲気を作る園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は幅広な円錐形で長さが25~35cm、殆ど装飾花で構成されており、装飾花は白色から成熟するにつれて桃色に変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約200(~250)cmまで成長します。
マジカル・ムーンライト(hydrangea paniculata ‘magical moonlight’)は長さ30cmにも達する巨大な花穂と、装飾花が非常に密に集まりモコモコと盛上がる円錐状のボリューミーな花穂、爽やかな印象を与えるライムグリーンから清潔感を感じさせる白色へと変化する花色が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、殆ど装飾花で構成されており、装飾花は黄緑色から白色へと変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。
パンドラ(hydrangea paniculata ‘pandora’)は一般的なフジウツギよりも早く咲く早咲性の性質があり、爽やかでナチュラルな印象を与えるライムグリーンの花は、成熟するにつれて桃色から赤色へと変化していく魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、装飾花は緑色で成熟すると桃色から赤色へと変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約100cm、幅は約100cmまで成長します。
ジンフィンドール(hydrangea paniculata ‘zinfin doll’)は非常に多花性なため株を覆うように沢山の花が咲き、開花期は約2~3ヶ月に渡り圧巻の景観を作ります。花は白色で成熟するにつれて桃色、赤色へと変化していき、1個の株で白色・白色(花上部)と桃色(花下部)・桃色・赤色の4種類の花色が楽しめます。花は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、装飾花は白色で成熟すると桃色から赤色へと変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約150(~180)cm、幅は約100(~180)cmまで成長します。
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リビング・シリーズは巨大な花を支える丈夫な茎、非常に豊富なカラーバリエーション、3ヶ月にわたる長い開花期間などの特徴をもつシリーズです。
- リビング・インフィニティ(hydrangea paniculata living infinity)は花色が白色から桃色、桃色から赤色へと変わる特徴がある品種です。高さ幅ともに約90cmまで成長します。
- リビング・カラフルカクテル(hydrangea paniculata living colorful Cocktail)は白色から桃色、桃色から濃い桃色へと変わる花色が特徴の品種です。高さ幅ともに約100cmに成長します。
- リビング・コットンクリーム(hydrangea paniculata ‘living cotton cream’)はクリーム色の花色が特徴の品種です。高さ幅ともに約80cmに成長します。
- リビング・サマースノー(hydrangea paniculata living summer snow)は花色が白色から変化しない品種です。高さ約90cm、幅約100cmに成長します。
- リビング・サマーラブ(hydrangea paniculata living summer love)は花色が白色から、成熟するにつれて疎らに桃色へと変化する品種です。高さ約120cm、幅約100cmに成長します。
- リビング・シュガーラッシュ(hydrangea paniculata ‘living sugar rush’)は花色が白色から変化しない品種です。高さ幅ともに約100cmに成長します。
- リビング・ストロベリーブロッサム(hydrangea paniculata living strawberry blossom)は花色が白色から、成熟するにつれて下側から桃色へと変わっていく品種です。高さ約120cm、幅約100cmに成長します。
- リビング・タッチオブピンク(hydrangea paniculata living touch of pink)は花色が白色から成熟するにつれて、ほんのり淡い桃色へと変化していく品種です。高さ約80cm、幅約60cmに成長します。
- リビング・ピンク&ローズ(hydrangea paniculata living pink & rose)は花色が白色から成熟するにつれて縁部分から濃い桃色に変わる品種です。高さ約120cm、幅約130cmに成長します。
- リビング・ピンキープロミス(hydrangea paniculata living pinky promise)は花色が白色から、成熟するにつれて桃色へと変わる品種です。高さ約80cm、幅約70cmに成長します。
- リビング・ミルク&ハニー(hydrangea paniculata living milk&honey)はクリーム色の花を咲かせる品種です。高さ約70cm、幅約60cmに成長します。
- リビング・ラズベリーピンク(hydrangea paniculata living raspberry pink)は花色が白色から、成熟するにつれて縁部分から桃色へと変化する品種です。高さ約90cm、幅約100cmに成長します。
- リビング・リトルパッション(hydrangea paniculata ‘living little passion’)は花色がライトグリーンから白色、白色から薄桃色へと変化する特徴がある品種です。高さ約80cm、幅約60cmに成長します。
- リビング・リトルブロッサム(hydrangea paniculata living little blossom)は花色がクリーム色から白色、白色から桃色へと変化する特徴がある品種です。高さ約70cm、幅約80cmに成長します。
- リビング・リトルロジー(hydrangea paniculata living little rosy)は花色が白色で、成熟すると濃い桃色へと変化する品種です。高さ幅ともに約60cmまで成長します。
- リビング・ロイヤルフラワー(hydrangea paniculata living royal flower)は花色がライムグリーンから白色、白色から薄桃色へと変わる品種です。高さ約75cm、幅約100cmに成長します。
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カシワバアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Hydrangea quercifolia
- 草丈:約100~250cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月24日/6月16日
- 花言葉:慈愛/優美/元気な女性/汚れなき心/皆を引きつける魅力
- 用途:日陰植物/切り花
カシワバアジサイとは!?
カシワバアジサイは学名Hydrangea quercifolia、別名「ピラミッドアジサイ」や「オークリーフ・ハイドランジア(oakleaf hydrangea)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
カシワバアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のquercifoliaは「コナラの木」「オークツリー」を意味する「querci」と、「葉」を意味する「folia」の2語からきており、カシワバアジサイの葉の形に由来します。
- カシワバアジサイの名前の由来は、葉の縁部分が裂ける形がカシワの葉を思わる所にあります。
カシワバアジサイの特徴(魅力)
- カシワバアジサイは葉が非常に大きく縁部分に切れ込みの入る個性的な葉の形をしている所が特徴で、またカシワバアジサイとノリウツギだけがアジサイの中で円錐形の花を咲かせます。
- また葉は秋になると赤色や紫色に強く色づくため、カシワバアジサイは紅葉する葉も楽しめる所が魅力です。
- カシワバアジサイの樹形は地面から複数の茎が伸びる株立ち状で、茎は枝分かれして不規則に広がる傾向にあります。
- 樹皮は薄く、古くなると薄皮のように剥がれます。
- カシワバアジサイの花は両性花と装飾花で構成されており長さ約15~32cmの円錐形の巨大な花を咲かせます。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実を作らない小花で、花弁(萼片)が大きく発達しているため非常に目立ち、直径約2.5~3cmの大きさがあります。
- カシワバアジサイの花色は、普通のアジサイと違ってPHの影響を殆ど受けないため、花色がPHによって左右されることはありません。
- カシワバアジサイの葉は非常に大きく長さ幅ともに30cmに達する事があります。
- 葉は縁部分が3~7回、浅~深裂の切れ込みが入ります。
- 葉は秋になると赤色から濃い紫色へと変わり強く紅葉するため、遠くからでも目立つ美しい景観をつくります。
- カシワバアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- 花は非常に大きく豪華なため、切り花を部屋に飾ることで華やかな印象を与えます。
- ドライフラワーとしては乾燥後も萼片が落ちにくくふんわりとしたボリュームある外観を長く保つため、存在感のあるフラワーアレンジメントとして利用できます。
- また新鮮な花を着色液に漬け込んでブリザードフラワーにすると綺麗な花色のまま長く楽しむ事ができます。
- カシワバアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- カシワバアジサイは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
カシワバアジサイの樹高は約100(~250)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は枝分かれして不規則に広がり、樹皮の色は灰褐色もしくは黄褐色、樹皮は層状で薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は1(~8)cm、葉身の大きさは長さ約6(~30)cm、幅約6(~30)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形、縁部分が3~7回浅裂(~深裂)します。
花序は円錐花序、円錐花序は長さ約15(~32)cm、幅約7(~14)cm、形は円錐形です。円錐花序は小花が約200(~1000)個つき、両性花と装飾花で構成されます。装飾花は直径約2.5(~3)cm、萼片は4個あります。両性花は直径約0.1(~0.2)cm、4~5個の花弁、雄蕊8(~10)個つきます。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
カシワバアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
カシワバアジサイのドライフラワーの楽しみ方
- カシワバアジサイのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- カシワバアジサイは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したノリウツギをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
カシワバアジサイのブリザードフラワーの楽しみ方

- ブリザードフラワーに必要なものを準備します。
- 脱色液・着色液・容器2個・新聞紙(キッチンペーパーも可)・手袋(加工液に触れると手が荒れるため)・ピンセット(加工液に触れると手が荒れるため)・新鮮な花材を準備します。
- アジサイの花から小花を数個付けた状態で取り外します。
- 容器の長さに合わせて長さをハサミで切って調節しましょう。
- 容器の中に脱水・脱色液を入れます。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~1日漬け込んだままにしましょう。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 脱水・脱色液を漬け込んだアジサイを容器の中からピンセットで取り出します。
- 脱水・脱色液に漬け込んだアジサイを、新聞紙(キッチンペーパー)の上に一旦置いて、液を少し落とします。
- 容器の中に着色液を入れます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~数日漬け込みます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 容器の中から着色液の染み込んだアジサイをピンセットで取り出します。
- 新聞紙(キッチンペーパー)の上に着色したアジサイを広げて直射日光のない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
おすすめの加工液
カシワバアジサイの園芸品種の紹介
スノーフレーク(hydrangea quercifolia ‘snowflake’)は、萼片が幾重にも重なり八重咲きする装飾花と、八重咲きする装飾花が円錐状に集まり咲く豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約30cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から徐々に褪せた桃色へと変化していきます。また葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため、紅葉が楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さは約180(300)cm、幅は約180(~300)cmまで成長します。
ハーモニー(hydrangea quercifolia ‘harmony’)は、花序の中に通常の数倍の装飾花が密に集まるため「モコモコ」とした可愛らしい外観の花が咲く魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約15~20cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は黄緑色から白色です。葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため紅葉も楽しめます。樹形は株立ち状、高さは約150(200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。
スノークイーン(Hydrangea quercifolia ‘snow queen’)は長さ30cmに達する大きな花と、直立する傾向が強い茎が特徴の園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、装飾花と両性花で構成されています。また葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため、紅葉も楽しめます。樹形は株立ち状、高さは約180cm、幅は約240cmまで成長します。
ピーウィ(Hydrangea quercifolia ‘Pee Wee’)は成熟してもあまり背が高くならないため小さな花壇でも育てやすく、一重咲きする装飾花で覆われた円錐形の大きな花穂が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、装飾花と両性花で構成されおり、装飾花は清潔感を感じさせる綺麗な白色をしています。また葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため、紅葉も楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さは約90(~120)cm、幅は約90(~120)cmまで成長します。
ライムライト(hydrangea quercifolia limelight)は爽やかな印象を与えるライムグリーンの花色から、清潔感を感じさせる白色へと変化する花色が魅力の園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、殆どがで構成されおり、装飾花は黄緑色から白色へと徐々に変化します。また葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため、紅葉も楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さは約180(~240)cm、幅は約180(~240)cmまで成長します。
ルビースリッパーズ(hydrangea quercifolia ‘ruby slippers’)は白色から始まる花色が、徐々に桃色へと変わり、最後に濃い桃色(赤色)へと変化する花色が魅力的な園芸品種です。花は円錐花序、円錐花序は長さ約20~25cm、殆どがで装飾花で構成されおり、装飾花は白色から桃色、桃色から濃い桃色(赤色)へと徐々に変化します。また葉は秋になると赤色から濃い紫色へと色が変わるため、紅葉も楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さは約90(~120)cm、幅は約120(~150)cmまで成長します。
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ヤマアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Hydrangea serrata
- 草丈:約60~120cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月2日
- 花言葉:乙女の愛
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/切り花
ヤマアジサイとは!?
ヤマアジサイは学名Hydrangea serrata、別名「サワアジサイ」や「マウンテン・ハイドランジア(mountain hydrangea)」等とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では、本州(関東より西)・四国・九州に分布していて山中の林床や沢等に自生しています。
ヤマアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のserrataは「鋸歯」を意味していて、葉の縁がギザギザとしている事に由来しています。
- ヤマアジサイの名前の由来は山中に自生している所からきています。
- サワアジサイの名前の由来は山中の沢でよく見られることからきています。
- 英名ティー・オブ・ヘブン(tea of heaven)は1部地域で葉がお茶として飲まれていた事からきています。
ヤマアジサイの特徴(魅力)
- ヤマアジサイは普通のアジサイ(ガクアジサイ)と似た花姿や葉の形をしていますが、ヤマアジサイの枝はより細いため繊細な雰囲気があり、また花色や葉の形も多様です。
- ヤマアジサイはアジサイと同様に環境(PH)に合わせて花色が変化します。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は普通のアジサイと比べて細いため繊細な印象を与え、また枝分かれが少なく直立もしくは斜上に伸びるため雑多な印象も与えにくいです。
- ヤマアジサイの花は直径が約7~18cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されています。
- 装飾花は直径約1.7~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、萼片の形によって丸弁(弁が丸い)や剣弁(弁の先が尖る)や長弁(弁が長い)などに分類されることもあります。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事がない小花で、訪花動物を誘引する働きをもっています。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方をもった小花です。ヤマアジサイの両性花は非常に小さく装飾花と比べる目立ちませんが、品種によっては色合いが美しく装飾的な見た目をしています。
- 装飾花は直径約1.7~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、萼片の形によって丸弁(弁が丸い)や剣弁(弁の先が尖る)や長弁(弁が長い)などに分類されることもあります。
- ヤマアジサイの花は土壌のPHが変化する事で花色が変化します。
- PHが高い酸性土壌では土壌にアルミニウムが溶出するため、アルミニウムイオンと花の色素(アントシアニン)が結合して、桃色から青色へと花色が変化します。
ヤマアジサイの葉はアジサイと同様に大きいですが、ヤマアジサイの葉柄は多くの場合で赤みを帯びています。
- 葉には甘味を感じさせるフィロズルチンが含まれているため、古くから甘茶として飲まれています。
- ただし甘茶を飲んで嘔吐や悪心等の中毒症状を引き起こした報告もあるため注意が必要です。
- ヤマアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- ヤマアジサイは生垣として利用される事もあり、生垣として利用する場合は一般的に自然な樹形を活かしたインフォーマルな生垣として利用されます。
- ヤマアジサイは他の生垣と比べて花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は落葉性のため、冬になるとややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- アジサイの生垣の植え付け間隔は約60~150cm、アジサイの品種の成熟した時の大きさによって変わってきます。
- 成熟時のアジサイの幅が60cmなら植え付け間隔は60cm前後です。
- ヤマアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
ヤマアジサイの樹高は約60(~120)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は直立もしく斜上して樹皮の色は灰褐色もしくは褐色をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~17)cm、幅約5(~10)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)もしくは楕円形(~広楕円形)、縁部分に鋸歯があります。
花序は散房花序、散房花序は大きさが7(~18)cm、形は平面状に咲きます。散房花序は装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が並びます。装飾花は直径約1.7(~3)cm、萼片が3(~4)個、装飾花の色は赤色・桃色・青色・紫色・緑色・白色があります。両性花は花弁が5個、雄蕊10個、雌蕊が3個あります。
ヤマアジサイの花色が変わる理由と花色変化の楽しみ方
ヤマアジサイは土壌のPHが変わる事で花色が変化する事で知られています。PHが高いアルカリ性の土壌では花色は桃色のままですが、PHが低い酸性土壌では花色が青色になります。何故ならPHの低い酸性土壌では、土壌中にあるアルミニウムが溶出してヤマアジサイに吸収され、花の色素(アントシアニン)にアルミニウムイオンが結合して桃色から青色へと変わるからです。
逆に考えると、土壌中にアルミニウムがないと幾らPHが下がり酸性土壌になっても花色が変化する事がありません。またPHが高いアルカリ性の土壌でも、アルミニウムイオンを与えられるとアジサイは花色が桃色から青色へと変化します。
ヤマアジサイを好みの花色にする方法
桃色(~赤色)のヤマアジサイ
桃色(~赤色)のヤマアジサイを咲かせるには、ヤマアジサイにアルミニウムを吸収させない事が大切です。そのため、アルミニウムを含まない用土を使ったり、土壌を酸性に傾けない等の対策を行います。
- 火山灰土の赤玉土や鹿沼土などはアルミニウムを多く含有するため、かわりにパーライトなどを利用すると良いでしょう。
- 酸性土壌になるとアルミニウムが溶出しやすくなるため、土壌のPHを中性からややアルカリ性PH6.5~7.5に変えるとアルミニウムが溶出せず花色が桃色に保たれます。
- 土壌のPHを診断してPHをあげましょう。土壌の土質(砂質~粘土質)でも変わりますが、一般的な土壌では1㎡あたり苦土石灰100gを入れる事でpH 0.5ほど上がります。
- 赤アジサイ専用の培養土や肥料があるため、これを利用するのも良いでしょう。
桃色(~赤色)のヤマアジサイ
青色(~紫色)のヤマアジサイを咲かせるには、ヤマアジサイにアルミニウムを吸収させる事が大切です。そのため、アルミニウムを含む用土を使ったり、土壌を酸性に傾ける対策を行います。
- 火山灰土の赤玉土や鹿沼土などはアルミニウムを多く含有しており、酸性に傾けるとアルミニウムが多く溶出するため、赤玉土とピートモス等で培養土をつくると青色の花が咲きやすいです。
- 地植えで育てる場合も無調整のピートモスを入れる事で酸性土壌に傾ける事が出来ます。
- アルミニウムは水をしっかり与える事で溶出しやすいため、しっかり水やりを行うと良いでしょう。
- 青アジサイ専用の培養土や肥料があるため、これを利用するのも良いでしょう。
ヤマアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
ヤマアジサイの園芸品種の紹介
タイニータフスタッフ(Hydrangea serrata ‘tiny tuff stuff’)は、タフ(tuff)の名前が入る事からもわかる通り茎と芽が丈夫で、しっかりと花が咲き、また外周を飾る装飾花が半八重咲きする所が魅力の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、装飾花と両性花で構成されています。装飾花の色は薄青色もしくは薄桃色(薄紫色)で、両性花は青色もしくは桃色(紫色)になり、基本的に青色が優勢です。樹形は株立ち状、高さ約45(~60)cm、幅約45(~60)cmに成長します。
隅田の花火は、八重咲きする装飾花と、殆ど白色に見える薄い青色(紫色)の透明感ある花色が魅力の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花は八重咲き、萼片は先が尖る剣弁、萼片の色は殆ど白色で薄ら青色もしくは紫色になり、両性花は緑色の蕾から濃い青色の花を咲かせます。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
伊予獅子手毬(イヨシシテマリ)は、ヤマアジサイでは珍しいテマリ咲きするアジサイで、殆ど装飾花で構成され球状になる花姿をしており、装飾花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は初めPHに合わせて青色もしくは桃色をしており、成熟してくるとアンティーク調の緑色へと変化します、樹形は株立ち状、高さ約60cm、幅約60cmに成長します。
紅(クレナイ)は、装飾花の色が清潔感を感じさせる白色から、ベルベットを思わせるような赤色へと変化する所が特徴です。また1個の花序に対して装飾花の数は少数なため、雑多な印象を感じさせず、気品ある雰囲気をつくる所も魅力です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花は洗練された印象を与える先の尖る剣弁、装飾花の色は白色から徐々に赤色へと変化します。両性花は白色もしくは赤色の花を咲かせます。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
由布残雪(ユフザンセツ)は、葉全体に飛沫がかかったような細かい白色(薄い黄色)の斑点が散在するため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花の色はPHに合わせて薄い青色もしくは薄い紫色(桃色)をしており、両性花はPHに合わせて鮮やかな青色もしくは紫色になります。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
藍姫 (アイヒメ)は、装飾花・両性花ともに鮮やかな青色もしくは紫色をしているため、落ち着いた印象を与える魅力的な園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花の色は鮮やかな青色もしくは紫色をしており、両性花は鮮やかな青色もしくは紫色になります。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
深山八重紫(ミヤマヤエムラサキ)は、八重咲きする装飾花が豪華な印象をもたせ、また先の尖る洗練された雰囲気をつくる園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花は八重咲き、装飾花の色はPHに合わせて青色もしくは紫色か桃色をしており、両性花もPHに合わせて青色もしくは紫色か桃色になります。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
白富士(しろふじ)は、花がやや疎らで雑多な印象を与えず可憐な雰囲気をつくる花姿と、清楚な雰囲気をつくる八重咲きする白色の装飾花が魅力的な園芸品種です。花は花は散房花序、散房花序は疎らに咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花は八重咲き、装飾花の色は白色です。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
富士の滝(フジノタキ)は、装飾花がやや疎らにつく半テマリ状の可憐な花姿と、清楚な印象と可愛らしい印象を与える白色の丸い萼片をもつ装飾花が魅力の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は装飾花が疎らにつく半テマリ型で、装飾花は八重咲き、萼片は丸弁で色は白色です。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
日向絞りは、装飾花に白色の縦線状の絞り模様が入るため、青色(紫色)と白色の2色の花色が混在する花を咲かせる園芸品種です。花は散房花序、散房花序は平面状に咲き、外周に並ぶ装飾花と中央に密に集まる両性花で構成されています。装飾花の色は土壌のPHにより青色から紫色の範囲で変化して、青地(紫地)に白色の絞りがはいります。両性花は土壌のPHにより青色から紫色の範囲で変化します。樹形は株立ち状、高さ約60(~120)cm、幅約60(~120)cmに成長します。
コアジサイの特徴や園芸品種
コアジサイとは!?
コアジサイは学名Hydrangea hirta、別名「シバアジサイ」や「ネトルリーブ・ハイドランジア(nettle-leaved hydrangea)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では、本州(関東より西)・四国・九州に分布して明るい林内や林縁等に自生しています。
コアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のhirtaはラテン語で「毛深い」「短い剛毛のある」を意味しており、葉や茎に毛がある事に由来します。
- コアジサイの由来は花が小さい事からきています。
コアジサイの特徴(魅力)
- コアジサイは普通のアジサイと比べて全体的に小さく、花は小さな両性花のみで構成されています。
- また両性花からは濃い青色の長い雄蕊(花糸)が突出するため、開花期には霞がかったような幻想的な雰囲気をつくり、花は甘い香りを漂わせます。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばし、茎は非常によく枝分かれして広がる傾向にあります。
- 茎は粗い毛が生えており、種小名hirta(毛深い)の由来にもなっています。
- コアジサイの花は直径約5cmと他のアジサイと比べて小ぶりで、装飾花を持たず、両性花のみで構成されています。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方をもった小花です。両性花は直径約0.4cmと非常に小さく、散房状(茎下部の花柄ほど長く頂部に花が集まる)に小花が多数集まります。
- 花弁の色は白色から青色、雄蕊(花糸)は濃い青色をしています。
コアジサイの樹高は約50(~150)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎はよく枝分かれして広がる傾向があり、茎の色は緑色から赤色、粗い毛がはえており、木質化した樹皮は灰褐色から褐色、古くなると縦に裂けて薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、疎らに粗い毛が生え、葉身の大きさは長さ約5(~8.5)cm、、葉身の形は卵形もしくは楕円形、縁部分に大きめの鋸歯があります。
花序は散房花序、散房花序は大きさが5cm、形は半球状、両性花のみで構成されています。両性花は直径0.4cm、花弁が5個、花弁の色は青色・白色があり、雄蕊は10個、雄蕊(花糸)の色は濃い青色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は長さ0.3cm、形は球形です。
コアジサイの園芸品種の紹介
イワガラミの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Hydrangea hydrangeoides(syn: Schizophragma hydrangeoides)
- 草丈:約
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
イワガラミとは!?
イワガラミは学名Hydrangea hydrangeoides(syn: Schizophragma hydrangeoides)、別名では「ユキカズラ」や「ジャパニーズ・ハイドランジア・バイン(Japanese hydrangea vine)」とも呼ばれる日本原産の落葉ツル性木本です。日本では九州・本州・四国・北海道に分布しており、山地の岩崖や林縁等に自生しています。
イワガラミの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のhydrangeoidesは「アジサイに似た」を意味しています。
- イワガラミの由来は岩に絡み登る姿からきています。
イワガラミの特徴(魅力)
- イワガラミは、その名前からもわかる通り、茎が岩に絡み登る事ができるツル性の植物で、園芸では壁面を被覆するウォールガーデンなどに利用されています。
- イワガラミの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- イワガラミの花は両性花と装飾花で構成されており直径約10~25cmの大きな花を咲かせます。
- 小花と小花の間には空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- イワガラミとツルアジサイは外観が似ている事から比較されることがあります。
イワガラミの装飾花は1個しかなく、古い樹皮は縦に裂けますが剥がれにくいです。
ツルアジサイは装飾花が4個あり、樹皮は縦に裂けて薄く剥がれます。
- イワガラミは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- イワガラミが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- イワガラミは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- イワガラミは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
イワガラミの樹高は約1000(~1500)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色、古くなると樹皮は縦に裂けます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~16)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約10(~25)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は萼片が1個、萼片の色は白色です。両性花は花弁が5個、雄蕊は10個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
イワガラミの園芸品種の紹介
ムーンライト(schizophragma hydrangeoides ‘moonlight’)は白色のベールで覆われたかのような青緑色の葉をカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は白色です。
スノーセンセーション(schizophragma hydrangeoides ‘snow sensation’)は直径約15~25cmの大きな花を多数咲かせる魅力的な園芸品種です。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は白色です。
ロゼウム(schizophragma hydrangeoides ‘roseum’)は装飾花が桃色をした、珍しいタイプのイワガラミです。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は桃色です。
ツルアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本/東アジア
- 学名:Hydrangea petiolaris
- 草丈:約500~2000cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
ツルアジサイとは!?
ツルアジサイは学名Hydrangea petiolaris、別名「ゴトウヅル」や「ツルデマリ」とも呼ばれる日本及び東アジア原産の落葉ツル性木本です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して山野の林縁や崖等に自生しています。
ツルアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のpetiolarisは「葉柄つき」を意味しています。
- ツルアジサイの由来は茎がツル性に伸びることからきています。
ツルアジサイの特徴(魅力)
- ツルアジサイはその名前からもわかる通り茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る能力があり、園芸では壁面を被覆するウォールガーデンなどに利用されています。
- 花は直径約15~25cmと大きくレース模様のような繊細な外観をしている所が魅力的です。
- ツルアジサイの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ツルアジサイの花は両性花と装飾花で構成されており直径約15~25cmの大きな花を咲かせます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、装飾花の大きさは直径2.5~4.5cmあり、萼片は4個です。
- 小花と小花の間には均一な空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- ツルアジサイとイワガラミは外観が似ている事から比較されることがあります。
イワガラミの装飾花は1個しかなく、古い樹皮は縦に裂けますが剥がれにくいです。
ツルアジサイは装飾花が4個あり、樹皮は縦に裂けて薄く剥がれます。
- ツルアジサイは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- ツルアジサイが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- ツルアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- ツルアジサイは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
ツルアジサイの樹高は約500(~2000)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色もしくは赤褐色、古くなると樹皮は縦に裂けて剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~11)cm、幅約3(~8)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約15(~25)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は直径約2.5(~4.5)cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。両性花は直径約0.1(~0.2)cm、花弁は5個、雄蕊は10個、雄蕊の色は白色(~薄黄色)です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
ツルアジサイの園芸品種の紹介
ヒマラヤタマアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:台湾/中国/インド/ネパール
- 学名:Hydrangea aspera
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●橙色●赤色●紫色●茶色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/切り花
ヒマラヤタマアジサイとは!?
ヒマラヤタマアジサイは学名Hydrangea aspera、別名「ハイドランジア・アスペラ」や「ラフリーブ・ハイドランジア(rough-leaved hydrangea)」とも呼ばれる台湾及び中国、インド、ネパールが原産の落葉低木です。
ヒマラヤタマアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のasperaはラテン語で「粗い」を意味しており、葉や茎に毛が生える事に由来します。
ヒマラヤタマアジサイの特徴(魅力)
- ヒマラヤタマアジサイは、花の中央が盛上がる個性的な形をしており、またビロードのような外観をしている葉が特徴の植物です。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は若い時は白色の毛が密生しており、茎の色は白緑色から赤色をしています。
- 茎は成熟すると木質化して黄褐色から赤褐色になり樹皮が薄く層状に剥がれます。
- ヒマラヤタマアジサイの花は直径が約10~25cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されています。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色から薄桃色をしています。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事がない小花で、訪花動物を誘引する働きをもっています。
- 両性花は中央部で盛上がる様に多数集まっており、雄蕊の花糸が長く突出して、紫色から青紫色をしているため非常に目立ちます。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色から薄桃色をしています。
- ヒマラヤタマアジサイの葉は白色の毛が密に生えておりビロードのようなふさふさとした外観をしています。
- ヒマラヤタマアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- ヒマラヤタマアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
ヒマラヤタマアジサイの樹高は約200(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎は直立もしく斜上しています。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の毛が密に生えており、成熟した茎の樹皮の色は黄褐色もしくは赤褐色、樹皮は古くなると薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、短い毛が密に生えており、葉身の大きさは長さ約10(~30)cm、幅約5(~10)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)もしくは楕円形です。
花序は散房花序、散房花序は大きさが約10(~25)cm、形は中央が盛上がる形をしています。散房花序は装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が並びます。装飾花は直径約2.5(~3)cm、萼片が3(~5)個です。両性花は花弁が5個、雄蕊10個、雄蕊(花糸)は長く濃い青色(~青紫色)です。
ヒマラヤタマアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
ヒマラヤタマアジサイの園芸品種の紹介
ビローサ(hydrangea aspera ‘villosa’)は、ビロードを思わせるような柔らかな葉をもち、装飾花の萼片の薄桃色から薄紫色になる花色が特徴の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は約20cm、薄桃色もしく薄紫色の装飾花と、濃い紫色の両性花で構成されています。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
紅旗は新しい葉の成長で赤みを帯び、赤紫色になる葉がカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は散房花序、装飾花は白色もしくは薄桃色、両性花は紫色から青紫色をしています。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、は幅約150(~200)cmに成長します。
ホットチョコレート(hydrangea aspera ‘hot chocolate’)は、葉裏がチョコレート色を思わせるような赤茶色おり、また葉表も赤みを帯びた濃い緑色をしているため葉のない時期も落ち着いた雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。また花も装飾花が鮮やかな桃色、両性花が紫色とネオンライトのような明るい花色をしており、華やかな雰囲気をつくります。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
ゴールドラッシュ(hydrangea aspera ‘gold rush’)は春の成長で見られる橙色から鮮やかな黄色へと変わる葉色が、明るくポジティブな印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。葉は白色の毛が密生するためビロードのような柔らかな外観をしており、春に橙色から黄色へと変化した後、夏に緑色に戻ります。花は散房花序、装飾花は白色、両性花は紫色です。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
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タマアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本/台湾
- 学名:Hydrangea involucrata
- 草丈:約100~200cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:8月~9月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:8月11日
- 花言葉:あなたは冷たい
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/切り花
タマアジサイとは!?
タマアジサイは学名Hydrangea involucrata、別名「ハイドランジア・インボルクラータ」とも呼ばれる日本および台湾が原産の落葉低木です。日本では本州(東北地方南部)・四国・九州に分布しており、山地の谷間や沢沿い、林縁などに自生しています。
タマアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のinvolucrataは「包む」「総包のある」を意味しており、開花前の花が総苞に包まれて球状になっている事に由来します。
- タマアジサイの由来は開花前の花が総苞に包まれて玉(タマ)の様になっている事からきています。
タマアジサイの特徴(魅力)
タマアジサイは、総苞に包まれる玉(タマ)のような外観の蕾が特徴のアジサイで、和名や種小名の由来にもなっています。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は若い時は白色の毛が生えており、ザラザラとした質感があります。
- タマアジサイの花は直径が約10~15cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されており、中央の両性花がやや盛上がる形をしています。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、直径約2.5~3.2cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色をしています
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事がない小花で、訪花動物を誘引する働きをもっています。
- 両性花は中央部で盛上がる様に多数集まっており、雄蕊の花糸が長く突出して、紫色から青紫色をしているため非常に目立ちます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、直径約2.5~3.2cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色をしています
- タマアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- タマアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
タマアジサイの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は白色の粗い毛が生えるためザラザラとした質感があり、樹皮の色は灰褐色から褐色をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~21)cm、葉身の形は卵形もしくは楕円形です。
蕾は総苞に包まれた球状の形をしており、開花が進むに従って苞が落ちます。花序は散房花序、散房花序は大きさが約10(~15)cm、形は平面状もしくは中央の両性花がやや盛上がる形をしています。散房花序は装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が並びます。装飾花は直径約2(~3.2)cm、萼片が4個です。両性花は直径約0.2(~0.5)cm、花弁が5個、雄蕊は10個あります。
タマアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
燃焼
燃焼とはコンロやバーナーの火で茎の先端(約1~3cm)を炙り炭化させた後に、冷えた水に浸け、熱で茎内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。原理としては湯揚げと似ています。茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含み柔らかい茎の花材等には向きません。
深水
深水とは深い水に切り花を浸ける事で、水圧を高めて水揚げしやすくしたり、葉や茎からも吸水させて水揚げする方法です。深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ラナンキュラス等)や葉が丈夫な花材に向いています。
【深水のやり方】
①新聞紙とバケツ(水入り)と切り花を準備します。
②花材を新聞紙でクレープの様に包みます。
③↳茎の下部数cmを新聞紙から出して、萎れた花がしっかり立つように新聞紙で包みましょう。
④茎の下部を水切りして水揚げしやすくしておきます。
⑤水の入るバケツの中に花材を半分以上浸かる様にして1~数時間放置します。
⑥水揚げが終わったら再度花瓶に生けて楽しみます。
タマアジサイの園芸品種の紹介
タイワンツルアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:中国/ミャンマー
- 学名:Hydrangea anomala
- 草丈:約500~1200cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
タイワンツルアジサイとは!?
タイワンツルアジサイは学名Hydrangea anomala、別名「ジャパニーズ・クライミング・ハイドランジア(Japanese climbing-hydrangea)」とも呼ばれる中国及びミャンマーが原産の落葉ツル性木本です。
タイワンツルアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のanomalaは「特異な」「仲間とは違う」を意味しています。
タイワンツルアジサイの特徴(魅力)
- タイワンツルアジサイはその名前からもわかる通り茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る能力があります。
- 花は日本に自生するツルアジサイと比較すると、ツルアジサイの花は直径が約15~25cm、タイワンツルアジサイの花は直径が約5~15cmと、タイワンツルアジサイの方が花の大きさが小ぶりです。
- タイワンツルアジサイの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- タイワンツルアジサイの花は両性花と装飾花で構成されており直径約5~15cmの大きな花を咲かせます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、装飾花の大きさは直径2~3.5cmあり、白色の萼片が4個です。
- 小花と小花の間には均一な空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- タイワンツルアジサイは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- タイワンツルアジサイが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- タイワンツルアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- タイワンツルアジサイは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
タイワンツルアジサイの樹高は約500(~1200)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色もしくは赤褐色、古くなると樹皮は薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約7(~13)cm、幅約4(~10)cm、葉身の形は卵形もしくは楕円形、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約5(~15)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は直径約2(~3.5)cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。両性花は直径約0.1(~0.2)cm、花弁は5個、雄蕊は10個あります。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
タイワンツルアジサイの園芸品種の紹介
ガクウツギの特徴や園芸品種
ガクウツギとは!?
ガクウツギは学名Hydrangea scandens、別名では「コンテリギ」とも呼ばれており、日本の関東地方以南に分布して、山中の林縁等に自生する落葉低木です。
ガクウツギの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のscandensは、ラテン語で「登る」「よじ登る」を意味しています。
ガクウツギの特徴(魅力)
- ガクウツギは不均一な大きさな萼片をもつ所が特徴で、装飾花の萼片は外側ほど大きく、内側が著しく小さな萼片となっています。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- ガクウツギの花は直径が約7~10cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されています。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片は白色で3~4個あり、外側の萼片が1番大きく、内側の萼片は小さくなる傾向があります。
- 両性花は黄色の花弁が5個と10個の雄蕊があります。
ガクウツギの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はアーチ状に広がる傾向があり、樹皮は赤褐色もしくは灰褐色です。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~7)cm、葉身の形は楕円形、縁部分に鋸歯があります。花序は散房花序、散房花序の大きさは直径約7(~10)cm、装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が疎らにつきます。装飾花は直径約2.5(~3)cm、萼片は大きさが不均一で数は3(~4)個、萼片の色は白色。両性花は花弁が5個、花弁の色は緑色もしくは黄色、雄蕊10個、雄蕊の色は黄色、雌蕊が3個あります。
ガクウツギの園芸品種の紹介