アジサイは属の中に約75種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に豊富な園芸品種があり直径25cmにも達する球状の大きな花を咲かせるアジサイ、日本のアジサイと違い新枝に開花して円錐形のボリュームある花穂が魅力的なノリウツギ、茎はツル性で壁や樹木等に気根をくっつけ登り園芸品種では壁面緑化等にも利用されるツルアジサイ等が親しまれます。
アジサイ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
![]() 開花時期:5月~8月(四季咲き品種6月~10月/早咲き2月~4月) | ![]() 開花時期:5月~7月 |
![]() 開花時期:7月~9月 | ![]() 開花時期:5月~7月 |
![]() 開花時期:5月~7月 | ![]() 開花時期:5月~7月 |
![]() 開花時期:5月~7月 | ![]() 開花時期:6月~7月 |
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原産:日本
学名:Hydrangea macrophylla
草丈:約120~300cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~8月(四季咲き品種6月~10月/早咲き2月~4月)
花色:赤色●桃色●青色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月3日/6月4日/6月29日
花言葉:「冷淡」「無情」「高慢」「移り気」「辛抱強さ」
特徴:アジサイは学名Hydrangea macrophylla、別名「ホンオジサイ」や「八仙花」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。
アジサイの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のマクロフィラ(macrophylla)は古代ギリシア語で「大きい」を意味する「μακρός (makrós)」と、古代ギリシア語で「葉」を意味する「φύλλον(phúllon)」の2語の造語で、あじさいの大きな葉に由来します。
- アジサイは、元々「アヅサイ」と呼ばれていましたが転訛(訛り)して現在のあじさい(紫陽花)になったといわれています。
- ↳アヅサイは、小さなものが集まる様子を意味する「あづ」と、紫色の花をあらわしている「さあい(真藍)」の2語からきていて、あじさいの紫色の花に由来しています。
アジサイの特徴(魅力)
- アジサイは小花が半球状に集まり咲く豪華でボリュームある花姿が魅力です
- 一般に花と見られている大きな花弁状のものは萼で装飾花とも呼ばれます
- ↳中央にある本物の花は両性花とも呼ばれ小さく目立ちません
- 花は土壌のPHがかわる事で花色が青色や桃色に変化する事があります
- 花序の中央に両性花が集まり周囲に装飾花があるものを「ガクアジサイ」と呼び
- ↳花序が装飾花のみで構成されているものを「ホンアジサイ(テマリ型)」と呼ぶ事があります
- アジサイは園芸品種が非常に豊富にあり
- ↳お庭の雰囲気に合わせて花色選びが出来たり
- ↳個々の花も八重咲きする華やかな品種や花弁(萼)が尖り洗練された品種や花弁が丸みを帯びる可愛いらしい品種等があります
- アジサイは旧枝咲きのため梅雨の時期に1回咲くのが一般的ですが
- ↳最近では新旧両枝に花が咲く品種(エンドレスサマー等)もあり初夏から中秋まで開花が楽しめます
- 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
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アジサイの茎は若い時は緑色ですが成熟すると木質化して樹皮は褐色もしくは灰色褐色になります。樹形は直立で、基部でよく分枝してブッシュ状に茂り高さ約120~300cmの間で成長します。葉は緑色、葉の大きさは長さ約10(~15)cm幅は約5(~10)cmあり、楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、茎に対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が球状に集まり直径約5~25cmの散房花序になり、装飾花が花序の周囲に並び中央に両性花があるガクアジサイ型、装飾花のみがあるテマリ型、中央に装飾花と両性花の二つがある半ガクアジサイ型の3タイプがあり、装飾花は直径3~6cmと大きく目立ち萼片が4~5個あり、両性花は非常に小さいため目立たず花弁4~5個と雄蕊10個と雌蕊3~4個があります。
開花時期は一般的に5月~8月ですが、早咲きタイプは2月~4月、四季咲きタイプは6月~10月、花色は青色や紫色、赤色や桃色、白色や複色があり、個々の花は萼片が4~5個のみ、もしくは萼片の中央に4~5個の花弁が付き、花序は茎頂部で小花が集まり散房花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約120(300)cm × 幅は約120(300)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
アジサイの花色の変化
アジサイは育てる土のPHが変わる事で花色が変わる事が知られています。例えば、土壌のPHが酸性だと花色は青色になり、土壌のPHがアルカリ性だと花色は桃色というようにです。
アジサイの花の色が変わる理由は、花の色素(アントシアニン)にアルミニウムイオンが結合するためで、アルミニウムイオンの結合により桃色から青色へと花色が変わります。では、何故土壌が酸性になると青色へと変わるかと言うと、土が酸性に傾く事でアルミニウムが溶け出し根からアルミニウムイオンが吸収される様になるからです。
アジサイを好みの花色にする方法
桃色(~赤色)のアジサイ
桃色(~赤色)のアジサイを咲かせるには、アジサイにアルミニウムを吸収させない事が大切です。そのため、アルミニウムを含まない用土を使ったり、土壌を酸性に傾けない等の対策を行います。例えば鉢植えで育てる場合は、アルミニウムを含まない用土(パーライト・調整済みピートモス)を利用して中性からアルカリ性の培養土で育てたり、また地植えで育てる場合はアルミニウムが溶解して根から吸収されないように土壌を中性からアルカリ性に傾けます。土壌のPHをアルカリ性に傾ける方法は、市販の苦土石灰を撒く事でアルカリ性にする事が出来ます。
青色(~紫色)のアジサイ
青色(~紫色)のアジサイを咲かせるには、アジサイにアルミニウムを吸収させる事が大切です。そのため、アルミニウムを含む用土を使ったり、土壌を酸性に傾ける対策を行います。例えば鉢植えで育てる場合は、アルミニウムを含む用土(赤玉土)と酸性に傾ける用土(無調整ピートモス)を利用して酸性の培養土で育てたり、また地植えで育てる場合はアルミニウムが溶解して根から吸収されるように土壌を酸性に傾けます。土壌のPHを酸性に傾ける方法は、市販の無調整ピートモスを撒く事で酸性にする事が出来ます。
アジサイの用途(切り花やドライフラワー)
アジサイの水揚げ手順
アジサイの切り花は豪華で華やかさがあり非常に魅力的です。やや水揚げが悪い所もありますが適切な処理を行い花瓶に生けると概ね10日程は日持ちします。
- アジサイの収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水(ぬるま湯)を入れたバケツを準備しておきます。
- アジサイの収穫は花が完全に開いてるものを選びます。
- 収穫したアジサイはバケツの中で不要な葉(花に水が上がらなくなる)を取り除きます。
- 葉を取り除いたら切り口から上に5cm程度の場所でナイフを入れて切り口の方に斜めにカットを入れます。
- ↳切り口が斜めになる事で吸水部分が広がり水揚げしやすくなる。
- カットしたら茎の中にある白色の綿をナイフの先等を利用してこそぎ落とします。
- さらに切り口の反対側の表皮をナイフで軽く剥くと更に水上がりが良くなります。
- 延命剤(クリザール等)を入れた花瓶の水の中にアジサイを生けて楽しみましょう。
- ↳適切な管理で日持ちは7~10日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切り(綿取り)・燃焼・深水を組み合わせ水揚げと水換えを行います。
アジサイのドライフラワーの手順
アジサイのドライフラワーは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法で乾燥させてつくる事が出来ます。
ドライ・イン・ウォーター法
- 剪定ハサミ・ナイフ・花瓶を準備する
- アジサイのドライフラワーをつくる場合は収穫時期を見極め事が大切です
- 収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう
- ↳また開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花を収穫します
- 花瓶に少し水を入れて収穫したアジサイをつけ徐々に乾燥させていきましょう。
ハンギング法
- 剪定ハサミ・紐(輪ゴム)を準備する
- アジサイのドライフラワーをつくる場合は収穫時期を見極め事が大切です
- 収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう
- ↳また開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花を使った方が成功率が上がります
- 収穫した茎の下部を輪ゴムやリボンの様な物で固定します
- 直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所で逆さに吊り下げ自然乾燥させましょう
アジサイの栽培
園芸では、アジサイのダイナミックで豪華な花を鑑賞する目的で庭木として育てられたり、植え込みや花壇に並べて植えて生垣として育てられたり、またスタンダード仕立てにしてトピアリーとして楽しまれたり、植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関先等に飾って楽しまれたり、また底の浅い鉢を利用して盆栽にされたりもします。
アジサイを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は冬から早春に充実した枝で行う挿し木と初夏から夏にかけて半熟枝で行う挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() アジサイ(エンドレスサマー)は全く新しい(オリジナル)タイプのアジサイで四季咲き性があり、一般的なアジサイ(ホンアジサイ)は旧枝のみに花芽がつきますが、エンドレスサマーは新枝と旧枝の両方に花芽がつきます。そのため初夏だけでなく花芽がつく限り初夏から秋まで直径約25cmの豪華な花を咲かせ続ける事が出来ます。またホンアジサイと同様に花色は酸性で青色、アルカリ性で桃色へと変わります。高さは約90(150)cm × 幅は約90(150)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジサイ(ゾロ)は一般的なアジサイと違い殆ど黒色をした濃い紫色の茎をもち、青色もしくは桃色の花と黒色の茎の対比が上品な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約90(120)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アジサイ(ダンスパーティ)は装飾花の花弁(萼)が剣弁(弁先が尖り菱形)をしていて幾重にも重なり八重咲きして、両性花と装飾花のガクアジサイタイプの花を咲かせる園芸品種です。花はPHにより花色が桃色や紫色(青色)へと変わり、両性花の上で咲く華やかな装飾花がダンスパーティを連想させます。高さは約100(150)cm × 幅は約100(150)cmまで成長します。 | ![]() アジサイ(マジカル アメジスト)は咲き進むにつれて色がかわる花が魅力の園芸品種です。花は初め緑色(ライムグリーン)で開き、桃色(紫色)と緑色の2色の花色に変化して、徐々に全てが桃色(紫色)に変わり、最後に緑色へと戻ります。高さは約100cm × 幅は約100cmまで成長します。 |
![]() アジサイ(ミス サオリ)は土壌のPHに関係なく桃色と白色の花色で固定されており、桃色と白色の八重咲きする小花が集まり咲く豪華な花穂は、非常にポップでロマンティックな雰囲気を漂わせます。高さは約100cm × 幅は約100cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ピンクマーブルソーダ (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:北アメリカ
学名:Hydrangea arborescens
草丈:約90~300cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~7月
花色:赤色●桃色●紫色●緑色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
花言葉:「ひたむきな愛」
特徴:アメリカノリノキは学名Hydrangea arborescens、別名「アメリカアジサイ」や「スムース・ハイドランジア」とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
アメリカノリノキの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のarborescensは「木になる/木のような」を意味しています。
- アメリカノリノキの由来はアメリカから来たノリノキ(ノリウツギ)を意味します。
アメリカノリノキの特徴(魅力)
- アメリカノリノキの茎は色の異なる樹皮が薄い層で幾重にも重なっています
- ↳樹皮が剥がれると独特の色を見せるため別名「セブンバーク(sevenbark)」と呼ばれています
- 花は新枝に咲くため日本のアジサイの様に剪定に気を付ける必要がなく
- ↳寒風で花芽が痛み開花が上手くいかないという事もありません
- アメリカノリノキの花は萼のみの装飾花と両性花からなり
- ↳野生では装飾花がなく素朴な花をさかせるものもありますが
- ↳最も有名な品種のアナベルは殆ど装飾花のみで構成されていて花序の大きさが直径30cmにも達します
- ↳大きすぎる花を支えきれずに茎が倒れる事も多いようです
- 花はアジサイと比べて個々の花が小さくふわふわした印象の花姿をしています
- 株は成熟すると高さ幅ともに3m達する事もあり
- ↳初夏に一斉開花する花は株を覆うように咲き誇り圧巻の景観をつくりだします
- 豪華な花は切り花としても魅力があり
↳また乾燥した花姿も味わい深くドライフラワーとしても楽しまれます - ↳アメリカノリノキは一般的なアジサイよりもドライフラワーの失敗が少なく簡単に作れます
- 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
アメリカノリノキの茎は若い時は緑色ですが成熟すると木質化して樹皮は褐色になり、また薄く何層にもなっているため剥がれると独特の色合いをつくります。樹形は直立で、株立ち状に基部から沢山の茎が出てまた緩く枝分かれしてブッシュ状に茂り高さ約90~300cmの間で成長します。葉は緑色、葉の大きさは長さ約8(~18)cmあり、楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、茎に対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が球状に集まり直径約15~30cmの散房花序になり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は直径約1~2cmで大きな萼が3~4個つき、両性花は直径約0.2cmで4~5個の花弁がつきます。
開花時期は晩春から夏、花色は白色や緑色、桃色があり、個々の花は萼片3枚~4個つく不燃性の花と、直径約0.2cmの非常に小さな両性花の2タイプがあり、花序は散房花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約90(300)cm × 幅は約90(300)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは楕円形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
アメリカノリノキの用途(切り花やドライフラワー)
アメリカノリノキの水揚げ手順
アメリカノリノキの切り花は豪華で華やかさがあり非常に魅力的です。やや水揚げが悪い所もありますが適切な処理を行い花瓶に生けると概ね10日程は日持ちします。
- アメリカノリノキの収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水(ぬるま湯)を入れたバケツを準備しておきます。
- アメリカノリノキの収穫は花が完全に開いてるものを選びます。
- 収穫したアメリカノリノキはバケツの中で不要な葉(花に水が上がらなくなる)を取り除きます。
- 葉を取り除いたら切り口から上に5cm程度の場所でナイフを入れて切り口の方に斜めにカットを入れます。
- ↳切り口が斜めになる事で吸水部分が広がり水揚げしやすくなる。
- カットしたら茎の中にある白色の綿をナイフの先等を利用してこそぎ落とします。
- さらに切り口の反対側の表皮をナイフで軽く剥くと更に水上がりが良くなります。
- 延命剤(クリザール等)を入れた花瓶の水の中にアメリカノリノキを生けて楽しみましょう。
- ↳適切な管理で日持ちは7~10日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切り(綿取り)・燃焼・深水を組み合わせ水揚げと水換えを行います。
アメリカノリノキのドライフラワーの手順
アメリカノリノキのドライフラワーは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法で乾燥させてつくる事が出来ます。
ドライ・イン・ウォーター法
- 剪定ハサミ・ナイフ・花瓶を準備する
- アメリカノリノキのドライフラワーをつくる場合は収穫時期を見極め事が大切です
- 収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう
- ↳また開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花を収穫します
- 花瓶に少し水を入れて収穫したアジサイをつけ徐々に乾燥させていきましょう。
ハンギング法
- 剪定ハサミ・紐(輪ゴム)を準備する
- アメリカノリノキのドライフラワーをつくる場合は収穫時期を見極め事が大切です
- 収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう
- ↳また開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花を使った方が成功率が上がります
- 収穫した茎の下部を輪ゴムやリボンの様な物で固定します
- 直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所で逆さに吊り下げ自然乾燥させましょう
アメリカノリノキの栽培
園芸では、アメリカノリノキのダイナミックで豪華な花を鑑賞する目的で庭木として育てられたり、植え込みや花壇に並べて植えて生垣として育てられたり、また植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関先等に飾って楽しまれたりします。
アメリカノリノキを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は初夏から夏にかけて半熟枝で行う挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() アナベルは、一般的なアメリカノリノキと違い殆どの小花が装飾花で構成されていて、また緑色から白色へと色変わりする小花が球状に集まり咲く花穂は最大30cmにもなり豪華で圧倒される様な美しい景観をつくります。高さは約90(150)cm × 幅は約90(150)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジサイ(スウィート アナベル)はアナベルシリーズの中の1品種で、他のアナベルと同様に直径約30cmにもなる非常に巨大な花房をもちます。個々の小花は花裏が濃い桃色で花表が白色から薄桃色をしており、スイートでロマンティックな雰囲気のある花を咲かせます。高さは約90(120)cm × 幅は約90(120)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アジサイ(ピンク アナベル)はアナベルシリーズの中の1品種で、他のアナベルと同様に巨大な花房をもちます。個々の小花は淡く美しい桃色で、ロマンティックで可愛らしい雰囲気のある花を咲かせます。高さは約150cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジサイ(インクレディボール)は白色の小花が集まり直径約30cmの巨大な球状の花を咲かせる園芸品種で、また大きな花を支える為に太い茎をもち倒伏しにくい特徴をもっています。高さは約150cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アジサイ(ライム アナベル)は咲き初めはライムグリーンをしていますが、徐々に白色へと色変わりする園芸品種です。他のアナベルと同様に装飾花で構成されていて、直径が最大30cmにもなる非常に豪華な花を咲かせます。高さは約90(150)cm × 幅は約90(150)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | アジサイ(ルビー アナベル)は表と裏で濃さが違う鮮やかな赤色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。アジサイ(ルビー アナベル)も他のアナベルと同様に装飾花で構成されていて、直径が最大30cmにもなる非常に豪華な花を咲かせます。高さは約120cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:日本/中国/朝鮮/ロシア
学名:Hydrangea paniculata
草丈:約90~500cm
分類:落葉低木
開花時期:7月~9月
花色:桃色●黄色●緑色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:7月9日/8月21日
花言葉:「高慢」「臨機応変」「乙女の愛」「しとやかな恋人」
特徴:ノリウツギは学名Hydrangea paniculata、別名「ノリノキ」や「トロロノキ」等とも呼ばれる日本及び中国、朝鮮、ロシアが原産の落葉低木です。日本では北海道から九州まで分布して、林縁等に自生しています。
ノリウツギの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のパニキュラータ(paniculata)はラテン語で「円錐花序の/房のある」を意味していて、ノリウツギの花序に由来しています。
- 和名「ノリノキ」や「トロロノキ」の由来は、樹皮を剥がすとネバネバとした粘液があり、これを和紙を作る際のねり(ノリ)として和紙漉きの時に利用された事からきています。
ノリウツギの特徴(魅力)
- ノリウツギは樹皮を剥がすと内側がネバネバしていて
- ↳以前は和紙を作る際のねり(ノリ)として和紙漉きの時に利用されていました
- 花は小花が円錐状に集まり「ドリル」や「イチゴ」を思わせる様な個性的な花姿をつくります。
- ノリウツギの花は大きな装飾花(萼)と小さな両性花(花弁)で構成されていますが
- ↳園芸品種では殆ど装飾花のみで構成されています
- 一般的なアジサイと比べて開花時期が遅いです
- ↳夏に一斉開花する花は株を覆うように咲き誇り圧巻の景観をつくりだします
- 豪華な花は切り花としても魅力があり
↳また乾燥した花姿も味わい深くドライフラワーとしても楽しまれます - 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
ノリウツギの茎は若い時は緑色から赤色で、成熟すると木質化して樹皮は褐色から灰褐色になり、樹皮は浅く避けていて表皮を剥がすとネバネバしています。樹形は直立で、株立ち状に基部から茎が出てまた基部付近で緩く枝分かれしてブッシュ状に茂り高さ約90~500cmの間で成長します。葉は緑色、葉の大きさは長さ約6(~15)cmあり、楕円形で縁部分に鋸歯があり、茎に対生もしくは輪生に配置されます。花は茎の頂部に小花と花穂が円錐状に集まり長さ約10~30cmの円錐花序になり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は萼が3~5個つき、両性花は直径約0.4cmで4~5個の花弁がつきます。
開花時期は夏から初秋、花色は桃色や黄色、緑色や白色があり、個々の花は花弁の様に見える装飾花(萼3~5個)と非常に小さな両性花(花弁4~5個)があり、花序は小花と花穂が円錐状に集まり円錐花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約90(500)cm × 幅は約90(500)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ノリウツギの用途(切り花)
ノリウツギの水揚げ手順
ノリウツギの切り花は豪華で華やかさがあり非常に魅力的です。やや水揚げが悪い所もありますが適切な処理を行い花瓶に生けると概ね10日程は日持ちします。
- ノリウツギの収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水(ぬるま湯)を入れたバケツを準備しておきます。
- ノリウツギの収穫は花が完全に開いてるものを選びます。
- 収穫したノリウツギはバケツの中で不要な葉(花に水が上がらなくなる)を取り除きます。
- 葉を取り除いたら切り口から上に5cm程度の場所でナイフを入れて切り口の方に斜めにカットを入れます。
- ↳切り口が斜めになる事で吸水部分が広がり水揚げしやすくなる。
- カットしたら茎の中にある白色の綿をナイフの先等を利用してこそぎ落とします。
- さらに切り口の反対側の表皮をナイフで軽く剥くと更に水上がりが良くなります。
- 延命剤(クリザール等)を入れた花瓶の水の中にノリウツギを生けて楽しみましょう。
- ↳適切な管理で日持ちは7~10日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切り(綿取り)・燃焼・深水を組み合わせ水揚げと水換えを行います。
ノリウツギの栽培
園芸では、ノリウツギのダイナミックで豪華な花を鑑賞する目的で庭木として育てられたり、植え込みや花壇に並べて植えて生垣として育てられたり、また植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関先等に飾って楽しまれたりします。
ノリウツギを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() ノリウツギ(バニラフライス)は白色から桃色と色変わりするイチゴミルクの様な花色と、殆ど装飾花のみからなる円錐状の非常にボリューミーな花穂が魅力の園芸品種です。清楚な白色の花と柔らかな桃色の花は、ロマンチックで優しい雰囲気のお庭や、お菓子を想像させる様なスイートなお庭等によく合うでしょう。高さは約200cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ノリウツギ(ライムライト)はライムグリーンから白色と色変わりするフレッシュな花色と、殆ど装飾花のみからなる円錐状の非常にボリューミーな花穂が魅力の園芸品種です。ライムグリーンと白色の清楚な花は、ナチュラルで清楚な雰囲気のあるお庭によく合うでしょう。高さは約180(240)cm × 幅は約180(240)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ノリウツギ(リトルライム)は人気の高いライムライトと比較して半分程度の高さと広がりしかないもののライムライトと同様にボリューミーな花穂をもった園芸品種です。ライムグリーンと白色の清楚な花は、ナチュラルで清楚な雰囲気のあるお庭によくあいます。高さは約120cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ノリウツギ(グランディフローラ)は一般的な種と比べて背が高く、また花穂も最大長さが45cmにも達し非常に大きくボリュームある花を咲かせます。花はクリーム色から薄桃色へと色変わりするため、ロマンチックな雰囲気をつくるお庭等におすすめです。高さは約300(750)cm × 幅は約240(480)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ノリウツギ(ボボ)は一般的な種と比べて背が低いためコンパクトで育てやすく、また枝分かれがよいため開花期には株を覆う程の沢山の白色の花が咲きます。高さは約90cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ノリウツギ(ボブシェル)は一般的な種と比べて背が低いためコンパクトで育てやすく、また他の殆どのノリウツギより開花期間が長いのが特徴です。高さは約90cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ノリウツギ(バニラ ストロベリー)はイチゴミルクを思わせる様な白色と桃色の花色が魅力的な園芸品種です。清楚な白色の花と柔らかな桃色の花は、ロマンチックで優しい雰囲気のお庭や、お菓子を想像させる様なスイートなお庭等によく合うでしょう。高さは約180(240)cm × 幅は約120(150)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ノリウツギ(シルバー ダラー)は緑色・白色・桃色と色変わりしながら3色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。また両性花はなく不稔性の装飾花のみで構成されています。高さは約120cm × 幅は約160cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ノリウツギ(ピンク ウィンキー)は白色と桃色のツートンカラーの可愛らしい花色と、最大40cmにもなる非常に大きな円錐状の花穂が魅力の園芸品種です。花は白色から桃色へと成熟する事で色が変わり、通常は花穂の下部が桃色で上部が白色になります。高さは約250cm × 幅は約250cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ノリウツギ(サマーラブ)はイチゴミルクを思わせる様な柔らかな花色と、装飾花が円錐状に密に集まり咲く非常にボリューミーな花穂が魅力の園芸品種です。高さは約100cm × 幅は約120cmまで成長します。 |
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原産:北アメリカ
学名:Hydrangea quercifolia
草丈:約90~240cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~7月
花色:桃色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●橙色●赤色●紫色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:5月24日/6月16日
花言葉:「慈愛」「優美」「元気な女性」「汚れなき心」「皆を引きつける魅力」
特徴:カシワバアジサイは学名Hydrangea quercifolia、別名「ピラミッドアジサイ」や「オークリーフ・ハイドランジア(oakleaf hydrangea)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉低木です。
カシワバアジサイの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のquercifoliaは「コナラの木/オークツリー」を意味する「querci」と、「葉」を意味する「folia」の2語の造語で、カシワバアジサイの葉の形に由来します。
- カシワバアジサイの名前の由来は、葉の縁部分が裂ける形がカシワの葉を思わる所にあります。
カシワバアジサイの特徴(魅力)
- カシワバアジサイの葉は他のアジサイと違い縁部分が大きく裂けていて非常に大きいです
- ↳また秋になると赤色(~橙色)や紫色に美しく紅葉します
- 地面下もしくは地上を這う匍匐茎をもっているため年を追うごとに広がり群生をつくります
- 茎は成熟すると樹皮が薄皮のように剥がれます
- 花は小花が円錐状に集まり「ドリル」を思わせる様な個性的な花姿をつくります。
- カシワバアジサイの花は大きな装飾花(萼)と小さな両性花(花弁)で構成されていますが
- ↳園芸品種では殆ど装飾花のみで構成されています
- 豪華な花は切り花としても魅力があり
↳また乾燥した花姿も味わい深くドライフラワーとしても楽しまれます - 日向から日陰まで育てる事が可能です
- ↳肥料や剪定を殆ど必要とせず丈夫で放ったらかしでも育ちます
カシワバアジサイは地面下もしくは地上を這う匍匐茎をもっていて、年を追うごとに広がり群生をつくります。カシワバアジサイの茎は若い時は緑色ですが成熟すると木質化して樹皮は褐色から灰褐色になり、また表面の樹皮は古くなると薄く剥がれます。樹形は株立ち状になりまた基部付近で緩く枝分かれしてブッシュ状に茂り高さ約90~240cmの間で成長します。葉は緑色ですが秋になると紅葉して赤色(~橙色)になり、葉の大きさは長さ約10(~30)cm、葉の縁部分が3~7回浅裂して、茎に対生に配置されます。花は茎の頂部に小花と花穂が円錐状に集まり長さ約15(~30)cm幅約7(~13)cmの円錐花序をつくり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は花弁の様に見える萼が4個(品種により八重咲き)つきます。
開花時期は晩春から夏、花色は白色や黄色、桃色や赤色があり、個々の花は花弁の様に見える装飾花(萼3~5個)と非常に小さな両性花があり、花序は小花と花穂が円錐状に集まり円錐花序に花を咲かせます。樹形は直立で匍匐茎をもち高さ約90(240)cm × 幅は約90(300)cmまで成長します。葉色は緑色で紅葉すると赤色(~橙色)や紫色になり、葉身は拳状に浅裂~中裂して、葉序は対生葉序につきます。
カシワバアジサイの栽培
カシワバアジサイを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() カシワバアジサイ(スノークイーン)は一般的なカシワバアジサイより個々の小花が大きく美しい白色の花を咲かせる園芸品種です。また花がなくなる秋以降も葉が濃い紫色から赤色に変わりカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。高さは約180cm × 幅は約240cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() カシワバアジサイ(スノーフレーク)は白色(~薄緑色)の萼が幾重にも段々と重なり咲く見事な八重咲きの花と、装飾花のみが円錐状に集まり咲く豪華な花穂が魅力の園芸品種です。高さ約180(300)cm × 幅は約180(300)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
カシワバアジサイ(ハーモニー)は個々の花(装飾花)が八重咲きするため非常に華やかで、また殆どが装飾花のみで構成されているため非常にボリューミーな花穂をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約180cm × 幅は約180cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:日本
学名:Hydrangea serrata
草丈:約60~120cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~7月
花色:青色●紫色●桃色●赤色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月2日
花言葉:「乙女の愛」
特徴:ヤマアジサイは学名Hydrangea serrata、別名「サワアジサイ」や「マウンテン・ハイドランジア(mountain hydrangea)」等とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では、本州(関東より西)・四国・九州に分布していて山中の林床や沢等に自生しています。
ヤマアジサイの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のserrataは「鋸歯」を意味していて、葉の縁がギザギザとしている事に由来しています。
- ヤマアジサイの名前の由来は山中に自生している所からきています。
- サワアジサイの名前の由来は山中の沢でよく見られることからきています。
- 英名ティー・オブ・ヘブン(tea of heaven)は1部地域で葉がお茶として飲まれていた事からついています。
ヤマアジサイの特徴(魅力)
- アジサイと比べてヤマアジサイは樹高・葉・花が小さい傾向にあります
- ↳そのため寄せ植えや盆栽にして楽しまれる事も多いです
- 一般的に両性花の周りに装飾花が並ぶガクアジサイ型の花が多いですが
- ↳装飾花だけのテマリ型の品種もあります
- ヤマアジサイは園芸品種が非常に豊富にあり
- ↳お庭の雰囲気に合わせて花色選びが出来たり
- ↳葉に班が入る品種等もありカラーリーフとして楽しめたりします
- 豪華な花は切り花としても魅力があります
- ヤマアジサイの葉には天然甘味料のフィロズルチンが含まれているため
- ↳甘みの強い系統の1部品種(アマチャ)がお茶にして飲まれる事もありますが
- ↳嘔吐や悪心等の中毒症状を引き起こしやすいため、どうしても飲む場合はかなり薄めて飲んだ方がいいでしょう
- 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
ヤマアジサイの茎は若い時は緑色ですが成熟すると木質化して樹皮は褐色もしくは灰色褐色になります。樹形は直立で、株立ち状に基部から茎が出てまた基部付近で緩く枝分かれしてブッシュ状に茂り高さ約60~120cmの間で成長します。葉は緑色、葉の大きさは長さ約6(~13)cmあり、楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、茎に対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が球状に集まり直径約7~18cmの散房花序になり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は大きく直径約1.5~3cmあり萼が3~4個つき、両性花は非常に小さく花弁5個と雄蕊・雌蕊がつきます。
開花時期は晩春から夏、花色は青色や紫色、桃色や赤色、白色や複色があり、個々の花は花弁の様に見える装飾花と非常に小さな両性花があり、花序は茎頂部で小花が集まり散房花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約60(120)cm × 幅は約60(120)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色(~黄色)の班が入る場合があり、葉身は楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ヤマアジサイの花色の変化
ヤマアジサイは育てる土のPHが変わる事で花色が変わる事が知られています。例えば、土壌のPHが酸性だと花色は青色になり、土壌のPHがアルカリ性だと花色は桃色というようにです。
ヤマアジサイの花の色が変わる理由は、花の色素(アントシアニン)にアルミニウムイオンが結合するためで、アルミニウムイオンの結合により桃色から青色へと花色が変わります。では、何故土壌が酸性になると青色へと変わるかと言うと、土が酸性に傾く事でアルミニウムが溶け出し根からアルミニウムイオンが吸収される様になるからです。
ヤマアジサイを好みの花色にする方法
桃色(~赤色)のヤマアジサイ
桃色(~赤色)のヤマアジサイを咲かせるには、ヤマアジサイにアルミニウムを吸収させない事が大切です。そのため、アルミニウムを含まない用土を使ったり、土壌を酸性に傾けない等の対策を行います。例えば鉢植えで育てる場合は、アルミニウムを含まない用土(パーライト・調整済みピートモス)を利用して中性からアルカリ性の培養土で育てたり、また地植えで育てる場合はアルミニウムが溶解して根から吸収されないように土壌を中性からアルカリ性に傾けます。土壌のPHをアルカリ性に傾ける方法は、市販の苦土石灰を撒く事でアルカリ性にする事が出来ます。
青色(~紫色)のヤマアジサイ
青色(~紫色)のヤマアジサイを咲かせるには、ヤマアジサイにアルミニウムを吸収させる事が大切です。そのため、アルミニウムを含む用土を使ったり、土壌を酸性に傾ける対策を行います。例えば鉢植えで育てる場合は、アルミニウムを含む用土(赤玉土)と酸性に傾ける用土(無調整ピートモス)を利用して酸性の培養土で育てたり、また地植えで育てる場合はアルミニウムが溶解して根から吸収されるように土壌を酸性に傾けます。土壌のPHを酸性に傾ける方法は、市販の無調整ピートモスを撒く事で酸性にする事が出来ます。
ヤマアジサイの栽培
園芸では、ヤマアジサイの華やかなな花を鑑賞する目的で庭木として育てられたり、植え込みや花壇に並べて植えて生垣として育てられたり、また植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関先等に飾って楽しまれたり、寄せ植えや盆栽として楽しまれたりします。
ヤマアジサイを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は冬から早春に充実した枝で行う挿し木と初夏から夏にかけて半熟枝で行う挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() ヤマアジサイ(ブルーバード)は青色や桃色に美しく色付く装飾花と両性花をもっているガクアジサイ型のアジサイで、花はPHによって上品な雰囲気の青色やロマンチックな雰囲気の桃色へと変わります。高さは約120cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ヤマアジサイ(プレジオサ)は緑色から白色、桃色から赤色へと色変わりするマルチカラーの花色が魅力的な園芸品種で、花序は装飾花のみからなる直径約10cmのテマリ型です。高さは約150cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ヤマアジサイ(タイニータフスタッフ)はタイニーの名前からも分かる通り非常に背が低くコンパクトな樹形をしていて、青色や桃色に美しく色付く装飾花と両性花をもっているガクアジサイ型の園芸品種です。高さは約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ヤマアジサイ(キヨスミ)は初夏に桃色の覆輪が入る白色の可愛らしい花を咲かせ、また花のない時期の春と秋にも赤紫色に染まる美しい葉がカラーリーフとして楽しませてくれる園芸品種です。高さは約120cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() ヤマアジサイ(ティアラ)はPHで装飾花の花色が青色や藤色、桃色に変わり非常に上品で洗練された花姿をした園芸品種です。高さは約100cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() 御殿場錦 (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:日本/東アジア
学名:Hydrangea petiolaris
草丈:約900~2000cm
分類:落葉ツル性木本
開花時期:5月~7月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ツルアジサイは学名Hydrangea petiolaris、別名「ゴトウヅル」や「ツルデマリ」とも呼ばれる日本及び東アジア原産の落葉低木です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して山野の林縁や崖等に自生しています。
ツルアジサイの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のpetiolarisは「葉柄つき」を意味しています。
- ツルアジサイの由来は茎がツル性に伸びることからきています。
ツルアジサイの最大の特徴(魅力)
- ツルアジサイは気根を壁や樹木に張り付けて自力で登る事が出来ます
- ↳ツルを這わせる資材を準備しておけば壁面緑化に利用出来ます
- ↳また地面を被覆するグランドカバーとしても利用出来ます
- ツルアジサイの花は装飾花と両性花からなります
- ↳一般的に栽培されるアジサイと比べて遥かに装飾花は少なく装飾性は劣ります
- 葉は丸みを帯びていて秋になると黄色く紅葉します
- 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
ツルアジサイは茎から気根(根)を伸ばして岩肌や樹木の隙間に入り込み茎(ツル)を固定し登る事が出来ます。茎はツル性に伸び長さ約900cm~2000cmまで成長します。葉は緑色で、大きさは長さ約4(~11)cm幅約3(~8cm)あり、形は円形から殆ど丸い卵形で縁部分にはギザギザとした鋸歯をもち、茎に対して対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が半球状に集まり直径約15~25cmの散房花序になり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は大きく直径約2.5(~4.5)cmあり萼が4個つき、両性花は直径約0.1(~0.2)cmあり花弁5個と雄蕊・雌蕊がつきます。
開花時期は晩春から夏、花色は白色や黄色があり、個々の花は花弁の様に見える装飾花(萼4個)と非常に小さな両性花(花弁5個・雄蕊・雌蕊)があり、花序は茎頂部で小花が集まり散房花序に花を咲かせます。樹形はツル性で高さ約900~2000cmまで成長します。葉色は緑色で秋になると黄色くなり、葉身は円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ツルアジサイとイワガラミの違い | |
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ツルアジサイの栽培
園芸では、人工の構造物を覆い自然との境界が曖昧になるナチュラルな景観を楽しむ目的で壁を這わせたり、地面を被覆するグランドカバーとして利用する目的等で育てられたりします。四季折々の姿を見せるツルアジサイはナチュラルガーデンに良く合い、また耐性性が高いためシェードガーデンにも向きます。
ツルアジサイを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は初夏から夏にかけて半熟枝で行う挿し木によって増やすことが出来ます。
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原産:日本
学名:Hydrangea hirta
草丈:約50~100cm
分類:落葉低木
開花時期:6月~7月
花色:青色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:コアジサイは学名Hydrangea hirta、別名「シバアジサイ」や「ネトルリーブ・ハイドランジア(nettle-leaved hydrangea)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では、本州(関東より西)・四国・九州に分布して明るい林内や林縁等に自生しています。
コアジサイの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のヒラタ(hirta)はラテン語で「毛深い/短い剛毛のある」を意味していて葉や茎に毛がある事に由来します。
- コアジサイの由来は花が小さい事からきています。
コアジサイの特徴(魅力)
- コアジサイは一般的なアジサイと比べて花が小さい所が特徴です
- ↳花序には花弁の様に見える萼(装飾花)がありません
- ↳雄蕊が突出しているため花は全体的にふんわりした印象があります
- 花色は濃い青色の部分と白色の部分があるため
- ↳沢の水のような透き通った印象を抱かせます
- 種小名のhirtaからも分かる通り茎や葉には毛があります
- ↳成熟すると毛が落ちるため無毛になっている場合もあります
- 耐陰性が強く完全な日陰でも育てる事が可能です
コアジサイの茎は若い時は緑色からやや赤みを帯びていて毛が生えており、成熟すると木質化して樹皮は褐色になり毛はなくなります。樹形は直立で、株立ち状に基部から茎が出てまた基部付近で緩く枝分かれしてブッシュ状に茂り高さ約50~100cmの間で成長します。葉は緑色で毛が生えていて、長さ約5(~8)cmあり、楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があり、茎に対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が半球状に集まり散房花序になり、個々の花は装飾花がなく両性花のみで、両性花は直径約0.5cmで花弁5個と雄蕊10個と雌蕊がつきます。
開花時期は初夏から夏、花色は青色と白色、個々の花は直径約0.5cmの両性花で、花序は散房花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約50(100)cm × 幅は約50(100)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは秋に黄色、葉身は卵形もしくは楕円形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
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原産:日本
学名:Hydrangea hydrangeoides(syn. Schizophragma hydrangeoides)
草丈:約800~1500cm
分類:落葉ツル性木本
開花時期:6月~7月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:イワガラミは学名Hydrangea hydrangeoides(syn. Schizophragma hydrangeoides)、別名「ユキカズラ」や「ジャパニーズ・ハイドランジア・バイン(Japanese hydrangea vine)」とも呼ばれる日本原産の落葉ツル性木本です。日本の九州・本州・四国・北海道に分布して山地の岩崖や林縁等に自生します。
イワガラミの語源(由来)
- 属名のハイドランジア(Hydrangea)は、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきていて、カップ状の種の鞘の形に由来しています。
- 種小名のhydrangeoidesは「アジサイに似た」を意味しています。
- イワガラミの由来は岩に絡み登る姿からきています
イワガラミの特徴(魅力)
- イワガラミは気根を壁や樹木に張り付けて自力で登る事が出来ます
- ↳ツルを這わせる資材を準備しておけば壁面緑化に利用出来ます
- ↳また地面を被覆するグランドカバーとしても利用出来ます
- イワガラミの花は装飾花と両性花からなります
- 葉は丸みを帯びていて秋になると黄色く紅葉します
- 冬は落葉性のため葉が落ちますが枝のみの独特なシルエットを作ります
- 夏の強い日差しや乾燥を苦手にしていますが
- ↳環境が合った場所に植えてあげれば基本的に放ったらかしで育ちます
イワガラミは茎から気根(根)を伸ばして岩肌や樹木の隙間に入り込み茎(ツル)を固定し登る事が出来ます。茎は若い時は緑色もしくは赤みを帯びてますが成熟すると木質化して樹皮は褐色もしくは灰色褐色になり、ツル性に伸び長さ約800cm~1500cmまで成長し、成熟するとツルの太さは直径5cmに達します。葉は緑色で、長さ約10(~15)cmあり、形は広卵形で縁部分にはギザギザとした鋸歯をもち、茎に対して対生に配置されます。花は茎の頂部に小花が半球状に集まり直径約10~20cmの散房花序になり、個々の花は不燃性の装飾花と結実する両性花の2種類があり、装飾花は大きく萼が1個つき、両性花は小さく目立たない花弁5個と雄蕊10個と雌蕊がつきます。
開花時期は初夏から夏、花色は白色や黄色があり、個々の花は花弁の様に見える装飾花(萼1個)と非常に小さな両性花(花弁5個・雄蕊・雌蕊)があり、花序は茎頂部で小花が集まり散房花序に花を咲かせます。樹形はツル性で高さ約800~1500cmまで成長します。葉色は緑色で秋になると黄色くなり、葉身は広卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ツルアジサイとイワガラミの違い | |
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イワガラミの栽培
園芸では、人工の構造物を覆い自然との境界が曖昧になるナチュラルな景観を楽しむ目的で壁を這わせたり、地面を被覆するグランドカバーとして利用する目的等で育てられたりします。四季折々の姿を見せるツルアジサイはナチュラルガーデンに良く合い、また耐性性が高いためシェードガーデンにも向きます。
イワガラミを育てる際に注意する事は「日当り」と「乾燥」です。環境が合えば放ったらかしで育てる事も出来ますが、夏の強い日差しによって葉やけを引き起こしたり、乾燥で生育が衰えたり花が上手く咲かない事もあります。そのため、植える場所や土質等には気をつける必要があるでしょう。増やし方は初夏から夏にかけて半熟枝で行う挿し木によって増やすことが出来ます。
![]() スノーセンセーション (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ムーンライト (´・ω・)p楽天で購入q |