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原産:メキシコ/グアテマラ 科:ツユクサ(Commelinaceae) 属:ムラサキツユクサ/トラデスカンチア(Tradescantia) 種:ムラサキオモト(spathacea) 別名:ロエオ/シキンラン/ボートリリィ(boatlily)/モーゼ・イン・ザ・クラドル(Moses-in-the-cradle) 開花時期:7月~8月 花の色:白色〇 葉色:緑色●紫色●黄色● 分類:常緑多年草 草丈:約15~30cm 誕生日:8月18日 花言葉:「旅行」「航海」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ムラサキオモトは学名Tradescantia spathacea(syn.Rhoeo spathacea)、別名「シキンラン」や「ロエオ」等とも呼ばれるメキシコ及びグアテマラが原産の常緑多年草で、日本では栽培されていたものが逸出して小笠原諸島で帰化しています。和名「ムラサキオモト」の由来は葉裏が紫色で草姿がオモトに似ている所からきています。また属名のトラデスカンチア(Tradescantia)の由来はジョン・トラデスカント (John Tradescant the Elder)への献名です。
ムラサキオモトの特徴(魅力)
- 茎は太く短く直立する
- 葉は密に付きロゼットの様な優雅な草姿をつくる
- ↳葉は長さが約30cm迄に達し葉先が尖る剣の様な形をしています
- ↳葉にはワックスを塗ったかの様な光沢がある
- ↳葉の色は表面が落ち着いた濃い緑色で裏面は上品な紫色
- ↳若い葉が立ち上がるため裏面の紫色の葉も鑑賞しやすい
- 肉質の根茎が広がる事でしばしば群生を作る
- 青々として枯れない草姿(常緑)から縁起が良いものとして扱われる
- 花言葉が「旅行」や「航海」と旅に関する花言葉をもつ事から引越しのお祝い等に贈られる
ムラサキオモトの茎は太く短く基本的に分枝をしません。葉は短い茎に密に配置されるためロゼットの様になり、中央から外側へと葉が広がる優雅な草姿をつくります。葉は長さが約15~30cmで幅が約3~7cmと細長く先の尖った剣の様な形をしており、表面の緑色の葉色と裏面の紫色の葉色のコントラストが非常に美しく装飾的です。花は白色で、ゆりかごの様な苞葉に包まれる事から「揺り籠の中のモーゼ(Moses-in-the-cradle)」の別名を持ちます。
開花時期は夏、花色は白色、個々の花には花弁が3個(3数花)、花序は腋生で苞葉に包まれて数個咲きます。草姿は直立で高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色と紫色、葉身は剣形(長さ約15~30cm × 幅が約3~7cm)、葉序は互生葉序につきます。
ムラサキオモトの栽培
園芸では、ムラサキオモトの紫色の美しい茎葉と優雅に広がる草姿を鑑賞する目的で育てられます。冬の寒さに弱い事から、管理のしやすい鉢植えの中で育てられる事が多いですが、暖地であれば屋外での越冬も可能なため花壇の中で伸び伸びと大きく育てられる事もあります。また室内で育てる際はプランターに培養土を入れて育てる事も出来ますが、ガラス容器等にハイドロボールを入れて子株を挿しておけば、ハイドロカルチャーでお洒落に楽しむ事も出来ます。また耐陰性があるため、シェードガーデンや観葉植物として育てる事も出来ます。濃い緑色と紫色の上品な葉色と草姿は、格式高い雰囲気がありエレガントなお庭等によく合うでしょう。
ムラサキオモトを育てる際は、強い日差しに当てると葉が枯れる(葉焼け)事もあるため、西日を避けた場所でで育てて下さい。また冬は軽い霜であれば耐えますが、強い霜に当たると枯れるため基本的には屋内に持ち込む必要があります。ムラサキオモトは根茎で広がるため、株を個々に切り分け増やす事ができます。またその他にも茎を挿し木したり水挿しする事でも増やす事が可能です。