
- 原産:メキシコ/グアテマラ/ベリーズ
- 科:ツユクサ(Commelinaceae)
- 属:ムラサキツユクサ/トラデスカンチア(Tradescantia)
- 種:ムラサキオモト(Tradescantia spathacea)
- 別名:ロエオ/シキンラン/オイスタープラント(oyster plant)/ボートリリィ(boatlily)/モーゼ・イン・ザ・クラドル(Moses-in-the-cradle)
- 品種:トリカラー(Tradescantia spathacea ‘tricolor’)
- 開花時期:周年
- 花の色:白色
- 葉の色:緑色・クリーム色・桃色・赤紫色
- 香り:
- 生活形:多年草
- 草丈:約10~30cm
- 誕生花:8月18日
- 花言葉:旅行・航海
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:ムラサキオモト(トリカラー)を楽天で購入
■ムラサキオモト(トリカラー)の特徴
- 学名:Tradescantia spathacea ‘tricolor’
- 花の色:白色
- 葉の色:緑色・クリーム色・桃色・赤紫色
- 草丈:約10~30cm
- 備考:葉の色が緑色・クリーム色・桃色・赤紫色と多彩で、葉の表面に緑色・クリーム色・桃色の3色の縞斑が入ります。そのため、カラフルさや柔らかな雰囲気を感じさせるカラーリーフとしてたのしめる品種です。
■ムラサキオモトとは!?

ムラサキオモト(学名: Tradescantia spathacea)は、別名では「ロエオ」「シキンラン」「オイスタープラント(oyster plant)」「ボートリリィ(boatlily)」「モーゼ・イン・ザ・クラドル(Moses-in-the-cradle)」とも呼ばれるツユクサ科ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)の多年草です。
ムラサキオモトの原産地はメキシコ、グアテマラ、ベリーズにあり、自生地は熱帯の森林や日陰の岩場などにあります。
■ムラサキオモトの語源(由来)
- Tradescantiaの由来:イギリスの植物学者で収集家のJohn Tradescant the Elder(1570-1638)と、その息子で植物学者のJohn Tradescant the Younger(1608-1662)への献名です。
- spathaceaの由来:ラテン語で「剣」や「刃」を意味する「spatha」からきており、葉の形に由来します。
- ムラサキオモトの由来:葉の裏の色が紫色をしており、草姿がオモトに似ている所からきています。
■ムラサキオモトの特徴(魅力)
- ムラサキオモトの魅力:この植物は、 熱帯に自生している植物で、日本では一般的に観葉植物として屋内で栽培されていたり、また温帯地域では霜に注意して屋外で栽培されたりしています。生育型はロゼット型から叢生型になり、主茎から放射状に葉を広げて薔薇のような華やかなロゼットを形成します。また親株は根茎で広がり複数の子株を生成するため、年を追うごとに美しい群生を形成します。個々の葉は剣のようにシャープで細長い形状をしており、特に色は表裏で緑色・紫色と異なるため、非常に洗練された姿と上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所もこの植物の魅力です。
- 草姿:生育型はロゼット型または叢生型になり、株は短い主茎に葉を螺旋状に束生させてロゼットを形成するため、株の外観は薔薇の花などに似た美しい姿となります。またこの親株は根茎を伸ばして、子株を形成するため、この植物が成長するのに適した環境であれば美しい群生がつくられます。
- 葉の特徴:葉は極短い主茎に密生するように束生して、放射状に広がりロゼットを形成します。葉の概形は剣のような見た目の狭楕円形・狭披針形で、長さは約10~30cmほどと大きいためシャープでカッコイイ印象を感じさせます。また葉の色は表面が緑色、裏面が紫色と複色をしている点がこの植物の特徴となり、葉の向きが新葉は直立、成熟してくると葉鞘が外れて斜上・水平へと変化する事で、株の上側は紫色、下側は緑色となり、しっかりと表裏のコントラストが楽しめる点も魅力となります。
- 花の特徴:開花期は温暖な地域では周年あり花は一年を通して見られます。花序は集散花序になり、花序の基部にある2枚の赤紫色の苞が二枚貝状になり、花芽を保護しています。基本的に、花は葉に隠れていたり小さいため目立たず、これを鑑賞する目的で栽培されることは殆どありません。
- 地被植物:生育型はロゼット・叢生型で、株は根茎で広がりながら複数の子株を形成します。そのため、樹木の下などを彩る地被植物として利用する事も可能です。
- インドアグリーン:ムラサキオモトは、熱帯の森林などに自生している植物になり高い耐陰性があります。そのため、屋内の中では間接光が当たるような明るい場所(Lux5000~10000程度/1000Luxでギリギリ)で栽培する事ができます。
- シェードガーデン:ムラサキオモトは耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる場所から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。ただし、この植物は冬の寒さに弱く、強い霜に当たると枯れるため、栽培環境が熱帯または温帯の霜があまり下りない地域でないと屋外での越冬は厳しいかもしれません。
■ムラサキオモトの生活形と形態
●生活形・茎の形態
- 草丈:約30~50cm
- 生育型:ロゼット型・叢生型
- ロゼット型:葉が根生葉だけで構成されていて茎(花茎)に葉がつかないもの。
- 叢生型:地際から茎が何本も出て叢生(株立ち)するもの。
- 茎の種類:根茎・直立茎
- 根茎:普通の根っこのように見える地面下にある茎です。
- 直立茎:茎がほとんど垂直に伸びる。
- 茎の色:緑色・赤紫色
●葉の形態
- 葉序:厳密には互生葉序(螺旋葉序)ですが、節間が短いため束生(ロゼット葉)とも呼ばれます。
- 互生葉序(螺旋葉序):茎の各節に1枚の葉が付き、殆ど一定の開度で螺旋状になるように葉が配置されます。
- 束生(ロゼット葉):節間が著しく短いため1箇所から沢山の葉が出てるように見えて束生しており、葉が放射状に広がるためロゼットと呼ばれます
- 葉の向き:新葉は直立しますが、葉が成熟してくると葉鞘が剥がれながら斜上から水平へと向きが変化します。
- 葉鞘:葉の基部にあり、茎を包むように付着している。成熟すると茎から剥がれ葉身と一体化する。
- 葉身の概形:狭楕円形・狭披針形
- 葉身の長さ:約15~35cm
- 葉身の幅:約3~5cm
- 葉の縁部分:全縁
- 葉の光沢:有り
- 葉の色:表面は緑色で裏面は紫色、園芸品種では黄色や桃色もある。
●花の形態
- 花序:集散花序で、この花序は葉腋から腋生する。
- 苞:花梗の基部にある。
- 苞の概形:広卵形状で中心部で深く折りたたまれており、苞が対生に2枚重なる事で舟形のようになる。
- 苞の色:赤紫色
- 花:花托・萼・花冠(花弁)・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 萼:萼片が3枚ある
- 花冠:花弁は3枚あり、花弁の概形は広卵形、色は白色です。
- 雄蕊:6本
- 雌蕊:1本
●果実・種子の形態
- 果実の分類:蒴果
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■ムラサキオモトの園芸品種を紹介
トリカラー

学名:Tradescantia spathacea ‘tricolor’
花の色:白色
葉の色:緑色・クリーム色・桃色・赤紫色
草丈:約10~30cm
備考:葉の色が緑色・クリーム色・桃色・赤紫色と多彩で、葉の表面に緑色・クリーム色・桃色の3色の縞斑が入ります。そのため、カラフルさや柔らかな雰囲気を感じさせるカラーリーフとしてたのしめる品種です。
オーロラ
学名:Tradescantia spathacea ‘aurora’
花の色:白色
葉の色:緑色・黄色・赤紫色
草丈:約15~30cm
備考:葉の色が緑色・黄色・赤紫色の複色で、葉の表面はほとんど緑色が占める緑色と黄色の複色で、黄色の縞斑が入ります。
イエロースター
学名:Tradescantia spathacea ‘yellow star’
花の色:白色
葉の色:緑色・黄色・赤紫色
草丈:約15~30cm
備考:葉の色が緑色・黄色・赤紫色の複色で、葉の表面に緑色と黄色の縞斑が入ります。そのため、カラフルさを感じさせるカラーリーフとしてたのしめる品種です。
ビッタータ

学名:Tradescantia spathacea ‘Vittata’
花の色:白色
葉の色:緑色・黄色・赤紫色
草丈:約15~30cm
備考:葉の色が緑色・黄色・赤紫色の複色で、葉の表面に緑色と黄色の縞斑が入ります。そのため、カラフルさを感じさせるカラーリーフとしてたのしめる品種です。
■ムラサキツユクサ(トラデスカンチア)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■ムラサキオモトの育て方
花壇の土づくり
●バイオーム
ムラサキオモトが生息する主なバイオームはメキシコ、グアテマラ、ベリーズを含む熱帯雨林・亜熱帯湿林・モンスーン林などで、自生地は熱帯の森林や日陰の岩場などにあります。主な気候は熱帯雨林気候から熱帯モンスーン気候に属し、気温は一年を通して温かで、最も寒い月でも平均気温が18度ある。年間降水量は平均より多めで、場所によっては雨季と乾季がある。土質に関しては森林の中の比較的に肥沃な土壌から、岩場の砂利の多い土壌にも生息している。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日当り
ムラサキオモトは、明るい日陰から西日の当たらない半日影で育てることが出来ます。光合成能力を超えるような日差しの強い環境では、葉焼けを引き起こしたり、また乾燥が早まり生育不良を引き起こしやすため注意してください。
日当りの分類
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日影:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的にお庭の向きが東向きになる、西向きも半日影になるが西日が当たる環境にもなるため注意が必要です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
●土壌の土質
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌に適応しますが、砂壌土の土質で栽培するのが理想となります。土壌が砂質で極端に水捌けが良いと乾燥が早まって萎れたり葉が落ちやすくなったり、栄養が極端に少ない土壌では生育が悪くなることがあります。また粘土質で硬い土壌は根張りが悪くなり、ジメジメとした過湿が続く土壌は根腐れを引き起こす可能性があるため避けた方が良いでしょう。
- 肥沃さ:過度な肥沃さは必要ありません。土壌の状態を見ながら、痩せていると感じる場合は適度に堆肥を入れるとよいでしょう。肥沃すぎる土壌は、特に夏場に蒸れやすく、根腐れの原因となるため注意が必要です。
土壌診断と改善の行い方
- 排水性の診断:深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘り、穴の中を水で完全に満たす。一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水がよすぎる可能性があります。
- 排水性の改善:花壇を高くしたり、ロックガーデンを作り、植物を植える場所を周囲より高くする。また縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を出来るだけ深くまでさします。支柱の入った部分が30cm前後あれば一般的な植物であれば、根を張るのに十分な作土層がありますが、それ以下であれば改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って30cm程度の深さまで掘り起こして解します。また石がある場合は土ふるいを使用して取り除きましょう。
- 土壌(土性)の性質の診断:土壌の通気性・保水性・保肥力を知るために、土壌を砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。
- 砂土:排水性と通気性が高く乾燥しやすいため、水分過剰による根腐れを引き起こしにくい。診断は、適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触がある。手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れる。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く乾燥しやすい傾向がある、砂土と比べると、保水性と保肥力が少しあるため、乾燥気味の土壌を好む植物などに向いています。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来るが崩れやすい。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高いため土壌管理がしやすい。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来る。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しい。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい傾向がある。診断は、適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じる。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても切れにくい。
- 土壌(土性)の性質の改善:土壌の診断をしたら、植物が求める環境に合わせて土壌改良材をいれます。
- 通気性・排水性の改善:通気性・排水性の高い土壌改良材(パーライト・日向土・川砂・バーク堆肥 など)を混ぜ込む。
- 保水性の改善:保水性の高い土壌改良材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を混ぜ込む。
- PHの診断:土壌のPHを調べる方法は土壌酸度計を土壌に突き刺すタイプ・リトマス紙を溶液に浸すタイプ・ペーハー測定器を溶液に浸すタイプ・アースチェック液を溶液に垂らすタイプ等があります。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご覧下さい。
- PHの改善:PHを診断後に植物の適正なPHに合わせて、土壌改良材を入れてPHの改善をおこないます。
- PHを酸性に改善:ピートモスを使用する場合はPHを1下げるために、1㎡あたり、ピートモスを約1.2kgを入れて混和します。
- PHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してPH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて混和します。
- 肥沃さの診断:肥沃さは土壌の色によりある程度診断できます。土壌の色は成分や状態を示しており、簡易的に植物を育てるのに適しているか調べる事が出来ます。黒色の場合は腐植が多く肥沃な傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃でない傾向があります。
- 肥沃さの改善:土壌に堆肥または微生物資材を入れます。堆肥を入れる量は土の量に対して二割から三割程度にします。入れ過ぎると通気性・排水性・保水性のバランスが崩れて植物が育つのに不適な環境になりやすいため注意してください。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢土づくり
●日当り
ムラサキオモトは、明るい日陰から西日の当たらない半日影で育てることが出来ます。光合成能力を超えるような日差しの強い環境では、葉焼けを引き起こしたり、また乾燥が早まり生育不良を引き起こしやすため注意してください。
屋内で栽培する場合の必要光量
- 屋内環境:観葉植物までは太陽光が直接届かないが太陽の反射光などで十分に明るい場所、または午前中のみ太陽光が当たる場所で栽培できます。
- 光量の目安:5000~10000Lux※1/92.5~185μmol/m2・s※2※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は5000Lux以上必要です。
- 注意点:屋内で栽培時に光量が足らないと光合成の活動が低下して細胞の生成が滞り、生育不良になったり、茎が徒長したり、葉色が悪くなります。また逆に光量が強いと葉焼けを引き起こすリスクや乾燥が早まる可能性があるため避けてください。特に夏場の強光は強いストレスとなるため注意が必要です。
※1:Luxは物体の表面を照らす明るさの単位です。一般的に人間が感じる明るさを元に利用されていますが、植物の世界でも、植物が健康に成長するのに必要な明るさの目安、またはギリギリ生存が可能な明るさの目安として、一般的に屋内で植物を栽培される際に利用されています。
※2:μmol/m2・sはPPFDの単位です。これは植物が光合成に使用出来る400~700nmの波長域の光の強さを数値で示したものとなります。この値が大きいほどに植物の光合成が活発に行われたり、またこれが強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こしたりします。Luxとは違い、光合成光量子束密度(PPFD)は植物に必要な光量を正確に評価する事が出来ます。
植物育成ライト
太陽光が全く当たらない場所で栽培する場合は、植物育成ライトが基本的に必要です。一般的なライトは人間が快適に過ごすため、部屋を明るくする目的で使わており、植物の成長に必要な赤色光や青色光といった波長が不足している場合が多いからです。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物の種類のページをご覧下さい。
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●培養土
培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 培養土の特性:自生地が熱帯の森林や岩場などにあり、湿潤環境にありながら土壌は通気性の高い環境を好みます。
- 土壌改良材(無機質):通気性・排水性・保水性を改善する目的で、赤玉土や日向土や鹿沼土などの土壌改良材を7割~6割を目安に配合します。
- 土壌改良材(有機質):堆肥は3割~4割を目安に培養土の中に配合します。土壌の物理性・化学性・生物性を改善して、根の活着を高めて根張りをよくしたり、栄養素を含有しており、微生物の働きを促進して土質を改善したり、植物の栄養補給に寄与する働きがあったりします。そのため、堆肥を入れる事で植物の成長が促進されやすくなります。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土 +元肥=7:3:適量
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土 +元肥=4:2:4:適量
- 日向土(細粒・小粒)+ピートモス+くん炭 +元肥=7:2:1:適量
土壌改良材(無機質)
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた土壌改良材です。
- 特徴:赤玉土は通気性・排水性・保水性のバランスが抜群に良いことから擬似団粒構造をした土壌改良材とも呼ばれています。無菌で雑菌が繁殖しにくく、雑草の種も含まれないため挿し木用土やインドアグリーンの土としても使われる。
- 比較:鹿沼土と比べて赤玉土の方が保水性・保肥力に優れており、PHが中性に近い弱酸性のため幅広い植物で利用しやすい。赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすいため、使い続けると微塵が出て通気性・排水性を悪化させる事がある。
- 注意点:赤玉土はリン酸を固定してしまい、植物が吸収出来る状態で無くす事があるため、リン酸の肥料を多めにやる必要がある。赤玉土の粒はやや崩れやすいため再利用出来る割合が少ない傾向があり、微塵は粘土質になり通気性・排水性を悪くする事がある。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などに利用される。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 比較:硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。
- 用途:多肉植物・サボテン・山野草などに使われる事が多い。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 特徴:鹿沼土は通気性・排水性が抜群に優れており保水性・保肥力も高いため、培養土の通気性・保水性・保肥力のバランスをとりたい時に重宝されます。PHが4~5と酸性になります。
- 比較:赤玉土と比べると鹿沼土は粒が頑丈で崩れにくいため再利用しやすく、PHは酸性に強く傾いており、保水性が劣ります。一般的な軽石と比べると鹿沼土は保水性に優れており、やや粒が脆い傾向にあります。
- 注意点:酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよい。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。特にPHが酸性のため酸性土壌を好む植物に利用される事が多いです。
- ☆硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- パーライト:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 特徴(真珠岩系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 特徴(黒曜石系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善する目的、真珠岩系では通気性・排水性・保水性をバランスよく改善する目的で利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などに欠かせません。
- バーミキュライト:バーミキュライトは、蛭石を高温処理して膨張させた土壌改良用土です。蛭石を膨張させた事で、薄板が層に重なりアコーディオンのような形状をしています。
- 特徴:保水性・保肥力が抜群に優れているため植物が欲しい時に水分や栄養を供給してくれる働きがあります。また何層にも重なり大きな隙間があるため通気性を改善する働きもあり、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 欠点:比重の重い用土と組み合わせると粒が破壊されて通気性が悪くなる事もあるため注意が必要です。
- 用途:土壌の保水性・保肥力を改善するのに利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などでも利用されます。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。草地・岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、一般的な草花から多肉・サボテン・山野草などの育成でも利用されます。す。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットがあるため、土壌や培養土に5%程度混ぜて使われる事が多いです。
土壌改良材(有機質)
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のある物を選びましょう。完熟していると、見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の通気性・保水性・保肥力を高めるため植物が育ちやすい環境となる。腐葉土は微量要素を含んでいるため植物が栄養を補給して健康に成長する助けとなり、また微生物の働きも活性化するため土壌が肥沃になる。PHが中性のため扱いやすい。
- 用途:土壌の保水性・保肥力・通気性を改善したり、微生物を活性化して土壌を肥沃にしたりする働きがあるため、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されます。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 特徴:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱く無菌で清潔感がある。土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の保水力を高める効果が高く、通気性・保肥力も改善する。PHは基本的に強い酸性になる。
- 注意点:PHが3~4の強い酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用した方がよいでしょう。
- 用途:土壌の膨軟性を高めて、保水性・保肥力・通気性を改善するのに利用されたり、PHを酸性に調節する目的で利用されたり、無菌で雑菌が繁殖しにくいためインドアグリーンの植物の改良用土として利用されたり、挿し木や種まき用の培土として利用されたり、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されたりしています。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PH8前後の高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
水やりの仕方
ムラサキオモトは自生地が熱帯雨林の日陰の森林や岩場にあり、基本的に一定の湿り気がある土壌を好みます。栽培する場所は、基本的に日陰にあるため乾燥しにくいですが、砂礫の多い岩場で栽培する場合は水やりの頻度が多くなる場合もあります。
注意点は、極端な過湿状態にしてしまうと病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりする事です。そのため、水やりするタイミングには気を付ける必要があります。
●水やりのタイミング
生育期間中の春から秋は、生育旺盛で沢山の水を必要とするため、土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えます。頻繁に水やりを行い、ジメジメとした環境を作ると根腐れを引き起こすこともあるため、必ず土壌の状態を確認してから水やりをおこないましょう。
冬の期間は生育が緩慢になるため、植物は水をそれほど必要としません。そのため、乾かし気味に管理してあげるとよいでしょう。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感・専用の道具があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみてます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土壌の表面より5cm以下にある事にして、また土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
ムラサキオモトは、自生地が森林や岩場などにあり、栄養が豊富な土壌から栄養の少ない痩せた土壌など幅広い場所に生息しています。そのため、肥料を殆ど与えずに栽培する事も可能です。ただし、肥料を与えることで株は生育が促進されます。そのため、生育期間中は定期的に追肥を施してあげる方がよいでしょう。その一方で、過剰な栄養分は根腐れを引き起こしたり、徒長して草姿が乱れたり、株が軟弱になり病気や害虫や高温・低温などへの耐性が落ちる原因になるため、適切な時期と頻度で肥料を与える事が大切です。
●肥料の与え方
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を入れる事で補います。
- 肥料を与える時期:春から秋の生育期間中※肥料をあたえる頻度は製品によりかわります。
- 肥料の成分:観葉植物専用または窒素・リン・カリがバランス良く入る水平型を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性・緩効性・BB肥料 など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の半分の濃さで希釈して、月に1度の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の回りにかけて、土全体を湿らせるように与えましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。

夏越しする方法
ムラサキオモトの原産地はメキシコ、グアテマラ、ベリーズ、気候は熱帯雨林や熱帯モンスーン気候などに属し、日陰の森林や岩場などに自生しています。そのため、基本的に暑さ・多湿には強いです。ただし、強光や乾燥は苦手にしています。例えば、強光は光合成を阻害して生育不良を引き起こしたり、細胞を破壊して葉焼けを引き起こしたりします。また乾燥は萎れや深刻だと枯れを招きます。そのため、夏越し対策として強光・乾燥の予防が必要になってくるでしょう。
●夏越し対策一覧
- 乾燥の改善:乾燥は水分が不足した状態や湿度が低い状態になることです。植物が乾燥して萎れやすいと感じる場合は、育てている環境や土壌の状態が悪い場合があります。乾燥対策は幾つかあるため下記を参考にして下さい。
- 灌水をする:植物と土壌の状態を見ながら、適切に水やりを行いましょう。
- 土壌の改善:土壌は土質により乾燥のしやすさが変わります。植物の植え付け時や植え替え時に、植物に合わせた土壌の改善をしましょう。詳しくは花壇土からご覧下さい。
- 日差しを避ける:強い日差しの当たらない場所で植物を管理します。植え付け時に日差しの当たる場所を避けたり、夏の期間だけ鉢植えを軒下に移動したりして対策するとよいでしょう。
- 日除けをつくる:植物と太陽の間に遮光ネットを張って強光を遮る方法があります。遮光ネットは雨避けにもなるため病気予防などにもおすすめです。
- マルチング:地面の表面をバークチップや藁などのマルチング資材で覆います。急激な地温の上昇を防ぎ、高温による蒸発、泥はねからの病気の感染なども防いでくれます。
- 切り戻し:植物の葉の量が多いと、蒸散量が増えて乾燥しやすくなったり、風や光の通りが悪くなり病害虫の発生の原因になったりすることがあります。そのため、必要に応じて剪定を行い株をコンパクトにするとよいでしょう。
- 強光:強光とは強い光です。植物界では一般的に光合成能力を超えるような強い光になります。このような強い光は、光阻害を引き起こして細胞・タンパク質を壊してしまい光合成能力を低下させたり活性酸素の生成を行い、過剰に蓄積された活性酸素が光合成装置を壊したり細胞死を引き起こしたりします。そのため、必要に応じた対策が必要です。
- 日差しを避ける:強い日差しの当たらない場所で植物を管理します。植え付け時に日差しの当たる場所を避けたり、夏の期間だけ鉢植えを軒下に移動したりして対策するとよいでしょう。
- 日除けをつくる:植物と太陽の間に遮光ネットを張って強光を遮る方法があります。遮光ネットは雨避けにもなるため病気予防などにもおすすめです。
冬越しする方法

Hardiness:9~11
ムラサキオモトは軽い霜であれば耐えられるため、暖地や平地であれば屋外で越冬させる事も可能です。たださし、個体によっては寒さや軽い霜に耐えられずに枯れる事もあるため、霜対策を行って育てた方が無難でしょう。
●冬越し対策一覧
- 軒下に移動する:植物を植えている鉢植えを軒下に移動する事で、霜を避けることができます。霜があまり降りない地域であれば、霜を避けるだけで冬越し出来ることもあります。
マルチング:株の周囲にマルチング資材を入れて株元と根を保護する。根を凍結や霜から守ったり、乾燥対策になったりします
- 方法:霜が降りる前の11月頃に行います。バーク堆肥や藁などのマルチング資材を準備します。育てている植物の周りに、マルチング資材を5~8cmほどの厚みになるように入れます。
植物にカバー:植物にビニールや寒冷紗などをかけます。植物を寒風から保護したり、霜から保護したり、昼夜の急激な温度変化を防ぐ働きがあったりします。
- ビニール・寒冷紗:植物の周りに支柱を立てて、ビニールまたは寒冷紗を支柱に巻き付けます。巻き付けたビニールまたは寒冷紗が落ちないように洗濯バサミや紐などを使い固定しましょう。※ビニールを巻く場合は穴を開けて通気性を確保してください。
- 苗キャップ:透明のカバーで苗や小さな植物を保護するための専用の製品です。専用のカバーを苗または小さな植物の上に被せて、風などで飛んでいかないように固定して利用します。
- 植物保護カバー:不織布などの保護カバーで植物を保護するための専用の製品です。大きめの植物や複数の植物を囲うのにも対応しており、専用の製品になるため、チャックなどがついていて扱いやすい所も魅力です。
温室:内部の温度を一定に保てるようにガラスやプラスチックフィルムなどで作られた建物です。植物を温室の中に入れる事で、寒さの軽減や寒風対策、霜・凍結対策ができます。
屋内に取り込む:植物を建物の中になります。冬の屋内は屋外と比べて温度が高く植物が凍結するリスクもありません。ただし屋内は太陽光が当たらないため、明るさなどには注意が必要になります。植物を窓辺で管理したり、植物育成ライトを活用して、植物が弱らないよう管理することが大切になるでしょう。
挿し木や株分けで増やす
ムラサキオモトは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法
- 挿し木時期:発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。また花芽分化が始まり生殖成長をしている茎は、発根率が極端に下がるため挿し穂に使うのは避けた方がよいでしょう。
- 挿し穂の整形:挿し穂は長さを7~10cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す:挿し穂を挿す場所を決めます。培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程度をいれます。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。