原産:南アフリカ
科:カタバミ(Oxalidaceae)
属:オキザリス/カタバミ(Oxalis)
種:オオキバナカタバミ(pes-caprae)
別名:キイロハナカタバミ/バターカップ・オキザリス(buttercup oxalis)/アフリカン・ウッド・ソレル(African wood-sorrel)/バミューダ・バターカップ(Bermuda buttercup)/バミューダ・ソレル(Bermuda sorrel)/ケープ・ソレル(Cape sorrel)
開花時期:12月~5月(主に3月~5月)
花の色:黄色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約15~30cm
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:グランドカバー
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオキバナカタバミとは!?
オオキバナカタバミは学名Oxalis pes-caprae、別名「キイロハナカタバミ」や「バターカップ・オキザリス(buttercup oxalis)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。日本でも鑑賞用として輸入されたものが帰化しており、関東以南の九州まで分布して道端等に自生しています。
オオキバナカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のpes-capraeはラテン語で「足」「ひづめ」を意味する「pes」と、「山羊」を意味する「caprae」の2語からきており、葉の形に由来します。
オオキバナカタバミの特徴(魅力)
- オオキバナカタバミは地面下に直径1cm以下の球根があり年間20個以上生成します。
- ↳球根は根から剥がれやすく駆除のために引っこ抜いても球根は土壌に残りがちです。
- ↳そのため雑草化しやすく花壇等に植える際は注意が必要です。
- 花は冬から春にかけて直径3~4cmと大きな黄色の花を多数つけます。
- 葉(小葉)は中央部が強く凹みハート形をしています。
- ↳葉には紫褐色の小さな班が不規則に入るため他のオキザリスと容易に見分けがつきます。
- 葉や根は自生している1部地域で食用にされる事もあります。
- ↳ただしオオキバナカタバミにはシュウ酸カルシウムが含有しているため多量に食べると健康被害(腎臓障害や結石)を引き起こす可能性があります。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
オオキバナカタバミは地面下に白色の肉質の根茎と直径約0.5(~0.8)cmの小さな球根があり、また大量に球根を生産します。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉柄は長さ約3(~12)cm、葉色は緑色で紫褐色の小さな班が不規則に入り、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花序は高さ約10(~30)cmに伸びる花茎に約10個の花を散形花序に付け、個々の花は直径約3~4cmあり黄色の花弁が5個と雄蕊が10個と雌蕊があります。
開花時期は冬から晩春(主に春)、花色は黄色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状に広がり高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色で紫褐色の小さな班が不規則に入り、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
オオキバナカタバミの毒性(既知の危険性)
オオキバナカタバミは南アフリカでは伝統料理の材料にも使われており、少量(適量)であれば、人間や家畜に無害とされています。
ただし植物中には高いレベルのシュウ酸カルシウムを含有しており、多く食べると健康被害を引き起こす可能性が高いです。摂取した場合、口内が荒れたり、腎臓で結石をつくったり、腎臓の機能障害を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが高まります。
オオキバナカタバミの栽培方法
オオキバナカタバミを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。基本的には放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、冬の寒さだけには弱いです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には霜に当たると枯れる可能性があるため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
オキザリス(カタバミ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種の紹介【2021】
オオキバナカタバミの育て方
花壇の土づくり
オオキバナカタバミは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし暑さの厳しい地域では、暑さや乾燥を避けるため西日の当たらない半日影で育てた方がよい事もあります。植える場所は地域に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たる半日影で育てましょう。
オオキバナカタバミは水捌けがよく有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
オオキバナカタバミは直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは直射日光が3時間~5時間の半日陰で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥
水やりの仕方
オオキバナカタバミはやや湿り気のある土壌を好みますが、乾燥に対する耐性もあり、地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で降水のみで育てられます。
鉢植えで育てている場合、降水がなく乾燥が続く場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
オオキバナカタバミは有機物が十分に含まれた肥沃な土壌であれば、基本的に肥料は必要としません。
剪定のやり方
オオキバナカタバミの剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
オオキバナカタバミは夏の暑さに強く基本的に対策不要です。
冬越しする方法
Hardiness:8b~11a
オオキバナカタバミは強い霜の降りない地域であれば屋外での越冬も可能ですが、強い霜の降りる地域では枯れる事もあるため管理に注意が必要です。
挿し木や株分けで増やす
オオキバナカタバミは分球によって増やす事ができます。
オオキバナカタバミの分球は一般的に休眠中に行います。土から球根を掘りあげ、再度植え直しましょう。
播種で増やす
オオキバナカタバミの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
オオキバナカタバミの病気
- さび病
オオキバナカタバミの害虫
- ナメクジ
- カタツムリ
- アオムシ
- バッタ