ギリシャ庭園とは、古代ギリシャ時代の庭園様式に基づいて設計される芸術性の高い美しい庭園です。そのため、植物は古代ギリシャ神話に登場する植物や、ギリシャおよび地中海沿岸地域に自生する植物等が適しています。
ここでは、ギリシャ庭園にピッタリな植物を一覧にして紹介しています。更に植物について詳しく知りたい場合は、種類と育て方のリンクからご覧ください。
目次
ギリシャ庭園に求められる植物の機能
ギリシャ神話に登場する植物
ギリシャ庭園は、古代ギリシャ時代の庭園様式に基づいて設計されており、またギリシャ神話に強く影響を受けて設計されている芸術性の高い庭園です。そのため、ギリシャ神話と関連深い植物を植える事で、古代ギリシャの世界観をお庭の中に表現する事が出来ます。
例えば、ギリシャ神話の神であるナルキッソスは、水面に映る自分の姿にキスをしようとして水の中に落ち、溺れ死んだと言われています。ナルキッソスが溺れ死んだ場所からはスイセンが出てきたと言われているため、ナルキッソスの彫像や水辺の近くに、スイセンを植える事で、ギリシャ神話で伝承された世界観を表現する事が出来ます。
ギリシャ(地中海沿岸)に自生する植物
ギリシャ庭園は、ギリシャが発祥の庭園です。そのため、ギリシャに自生している植物や、地中海沿岸に分布している植物等がよく合います。何故なら、ギリシャ地域に自生する植物を使う事で、お庭の中で統一感と調和が生まれるからです。
美の追求
ギリシャ庭園は、機能性と美を追求したようなお庭です。そのため、植物も機能性や美を追求した植物がよく似合います。例えば、古代ギリシャの柱の彫刻のモデルにもなるアカンサスは洗練された美しい葉と、スラリと伸びるシャープでカッコイイ花姿が魅力的です。これら、美しい植物を組み合わせる事でギリシャ庭園がより魅力的なものとなります。
果物
ギリシャ庭園では、果物は特に重要な役割を果たしています。その理由は、果物がギリシャ神話における豊穣と繁栄の象徴となっているからです。ギリシャ神話の神々は、しばしば果物やその豊かな収穫を通じて人間への恵みを表現しました。
そのため、ギリシャ庭園に果物を植えることは、ギリシャ神話の物語と密接に連動して、果物に象徴的な意味合いを持たせる事ができます。
ギリシャ庭園カラー
ギリシャ庭園カラーとはギリシャ庭園に関連する色を集めたカラーパレットです。ギリシャ庭園カラーを使う事で、ギリシャ庭園から思い浮かべる、明るさや神聖な雰囲気、自然との調和を感じさせる事が出来ます。
ギリシャ庭園は、自然の明るさや開放感、神聖な雰囲気を重視し、明度の高い色が主に用いられます。そのため、建築物や美術品では、白や淡い色が特徴的です。また彩度は基本的に控えめで、淡い色や灰みがかった色が多く使われています。しかし、所々重要なポイントでは鮮やかなトーン(vivid・bright)のアクセントカラーが取り入れられることで、空間に活気と締まりを与える雰囲気が演出されます。
さらに、ギリシャ庭園では自然の植物の色である緑色と、水景物である水色が組み合わさります。植物や水景物が組み合わさる事で、ギリシャ庭園の美しさや爽やかさが一層強調され、自然との調和を生み出し癒しの空間を作り上げます。
ギリシャ庭園に合う植物一覧
名称:アカシア 例えば、ギンヨウアカシアは青みを帯びた白緑色の上品な葉色と、レースの編み物を思わせる様な繊細な葉の形からカラーリーフとして楽しまれることが多い種です。またパールアカシアは丸みを帯びる葉の形と白色の葉色から真珠に例えられる美しい葉が特徴です。 上記の他にも、フサアカシアやサンカクバアカシア等の多数の種があります。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。 | 名称:アカンサス アカンサスの特徴は、草姿が叢生して根茎でゆっくりと広がりながら群生をつくる所、葉のサイズが約50cmと巨大で、葉縁部分が羽状に裂けるためお洒落なファンシーリーフとして楽しめる所、開花期になると、最大200cmまで伸びる茎に、大きな花(約4.5cm)が何十個と連なるため豪華な花穂となる所等にあります。 アカンサスは、高さと立体感を出す草姿・豪華でボリュームのある花・古典主義建築の装飾を想像させるお洒落な葉を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、古代ギリシアをテーマにするギリシャ庭園をつくる時に利用したり、背が高く豪華な花を咲かせるため庭園などの広いお庭などでフォーカルポイントとして利用したり、幾つかの品種は葉の色が白色やクリーム色をしているためカラーリーフとして利用したり、葉が地面を覆うように広がるため地被植物として利用して楽しまれたりします。 |
名称:アキレア 草姿は直立、地面から何本も茎を出して群生してをつくります。葉は、一個の葉が羽状に分かれて細かい小葉が集まるため、ギザギザとした外観を作り「ノコギリ」のような見た目をしています。 花はキク科でよく見られる頭花、頭花は茎の頂部に集まるため、球状または平面的な花姿を作ります。また花色が豊富にあるため、お庭のデザインにあわせて色選びが出来る所も魅力です。 アキレアはギリシャ庭園に非常によく合う植物です。アキレアという名前は古代ギリシャの英雄アキレウスにちなんでいるからです。伝承では、アキレウスが戦場で受けた傷を癒すために、アキレアを使用したとされています。 | 名称:アストランティア 草姿は叢生して地際から多数の葉または茎を伸ばして、ドーム状の外観をつくります。葉はふち部分が大きく避けるため「楓の葉」や「掌」を連想させるお洒落な形をしており、地面を覆うように放射状に広がる事から地被植物として利用される事も多いです。 花は、中央に小花が集まりドーム状の外観を作るため、ピンクッション(針山)とも呼ばれます。花は光を反射して煌めくこともあるため、宝石のような美しさがあり、上品な雰囲気をつくります。またその美しさから収穫されて切り花にされることも多い植物です。 |
名称:アリウム(クリストフィー) 花は繊細な印象を与える星形の小さな花が球状に集まり、直径20~30cmに達することもある巨大な花を咲かせます。 巨大な花は、細い茎と強く対比します。そのため、アンバランスさが際立つ花姿となり、品種改良を積み重ねられて作られたかのような洗練された印象を与えることができます。 | 名称:アリッサム 花は茎の頂部に集まるように次々と開花するため、半球状の可愛らしい外観の花姿をつくり、また多花性で株を花を咲かせる事から、開花期間中は花の絨毯を敷いたような美しい景観をつくり出す事ができます。 |
名称:アルケミラモリス 草姿はドーム状、太い根茎で地面の下を広がり、茎や葉を出します。そのため、花壇の縁どりや地被植物として利用される事が多いです。 葉は丸みのある可愛らしい外観をしており、縁部分がダンスをした時のフリルドレスの様に波打ちます。そのため、優雅な外観をしています。また葉全体が白色の毛で覆われている事から柔らかな印象を与える葉色をしており、また白色の毛は降雨の後に沢山の水玉を保持する能力があります。 葉の上に保持される水玉は「ダイヤ」「水銀」などに例えられており、中世時代は、錬金術師がこの水玉を使って卑金属を金に変換していたようです。そのため、錬金術師の庭や魔女の庭には欠かせない植物のひとつです。 | 名称:イトスギ 樹形は円錐型または円柱型、基本的に決まった形に成長する習慣があるため、管理がしやすく、整った外観をしている事から、上品で洗練された雰囲気をつくります。 葉は、非常に小さく鱗状に小枝に張り付いており、小枝はレースの編み目のように広がり光を通すため、上品な印象を与える事が出来ます。また、葉は気孔の関係で強く白色を帯びる事があり、青白色または白緑色になるため、クールで爽やかな印象を与えたり、落ち着いた印象を与えることが出来ます。 ギリシャ神話では、キュパリッソスがケトース島で仲の良かった牡鹿を、投槍で間違えて殺めてしまい、嘆き悲しむ彼を悲しみの象徴たるイトスギに変えてしまったという伝承があります。またイトスギの洗練された樹形はギリシャ庭園とも非常によくあいます。 |
名称:エリゲロン エリゲロンの花は、白色から桃色へと花弁の色が変化していきます。そのため、一株の中に白色+桃色+黄色(筒状花)の三色の花が入り交じり、ロマンティックな印象を与えたり、カラフルで元気の良い印象を与えたりする事ができます。 草姿は、こんもりと盛り上がるドーム状の外観をつくります。そのため、花壇の縁どり等におすすめです。また強健で岩の隙間等でも容易に育つためロックガーデン等に使われることもあります。 | 名称:エリンジウム 草姿は直立、散房状(下部ほど茎が長い)に分岐する傾向があるため、花は上部に集まります。花は卵形で可愛らしい外観をしており、花の下には花弁のような鋭利で尖った苞があります。そのため、襟巻を巻いているかのような個性的な外観の花姿が楽しめます。 葉はアザミのように葉先が尖ります。そのため、シャープでカッコ良い外観をしており、少し危険で近寄り難い印象も与えます。そのため、カッコ良くお洒落な印象を与えるお庭にピッタリです。 |
名称:オレガノ 草姿は直立、地面を匍匐するように茎が広がり、地際から何本も直立する茎を伸ばします。葉には苦味と辛味の刺激的な風味があるため、料理のスパイスとして利用されています。 花は薄い桃色または薄い紫色の小さな花が、円錐状に集まりボリュームのある花を咲かせます。ただし、観賞用を除いて多くの場合は、花が葉の風味を落とすため、開花前に花は落とされるようです。 オレガノはギリシャ庭園によく合います。何故なら、オレガノはギリシャ地方に自生していて、古くから親しまれています。また古代ギリシャの女神であるアフロディーテはオレガノを非常に愛したと言われているからです。 | 名称:カスミソウ 草姿は直立、茎はよく分枝してこんもりとした外観を作ります。 葉は細く、節間も長いため殆ど目立ちません。そのため、開花期間中は茎と花だけのような外観をつくります。 カスミソウの花は、花柄が長く一個一個の花が離れています。そのため、花と花との間に空間があり、光がよく通るためレースの編物ような上品な印象を与えます。また白色は光を最も反射する色です。そのため、カスミソウは明るく輝くような印象を与え、神々しい雰囲気を感じさせる植物です。 カスミソウは切り花として高い人気があります。何故なら花瓶の中での日持ちが二週間以上あり、また白色の小さな花は、他の花と競合する事なく逆に引き立てる力があるからです。上記の他にもカスミソウは様々な魅力があります。詳しくは種類のリンクからご覧下さい。 |
名称:カモミール 草姿は直立、茎は細く華奢な印象を与える外観をしており、また葉も細く霞のような外観をつくるため、繊細な雰囲気を作り出します。 花はキク科でよく見られる頭花、白色の舌状花と黄色の筒状花からなり、明るく輝くような雰囲気で、お庭を彩る事が出来ます。また花には果物にも似た香りがあり、香りは気分を落ち着けてリラックスする効果を生み出します。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて香りを楽しむのも良いかもしれません。 カモミールはギリシャ庭園に非常によく合います。なぜなら、カモミールはギリシャ地方にも自生しており、古代ギリシャ時代から薬用植物として利用され、ギリシャ神話にも登場するからです。 | 名称:カラミンサ カラミンサは草姿があまり乱れない事から育てやすく、エレガントガーデンでもよく合います。また花の色も白色や紫色があるため、清潔感を感じさせてしっかり管理されてる印象を与える事が出来たり、上品で優雅な印象を与えることが出来ます。 カラミンサは、地面から真っ直ぐ茎が立ち上がり行儀よく成長する習慣と、小さな花が多数つきカスミソウのような雰囲気をつくる上品な花姿が魅力の植物です。 草姿はふんわりと丸みを帯びた草姿をしており、茎は直立するため上品な外観をしています。花は穂状に並ぶためシャープな印象を与えやすく、一個一個の花が離れていて、光をよく通すため、レースの編み物のよう上品な雰囲気をつくります。 |
名称:キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 花は茎の頂部に集まるため、半球状またはフラットで大きな花姿をしており、開花中はバニラのような甘い香りを数メートル先まで強い香りを漂わせます。そのため香りの花としても楽しまれており、以前は香水の原料としても採取されていました。 キダチルリソウ(Heliotropium)はギリシア語で太陽を向くを意味しており、名前の由来はギリシア神話に出てくるクリュティエー(Clytie)から来ています。ギリシア神話によるとクリュティエー(Clytie)は、太陽神ヘーリオスを愛しあっていました。しかし、アフロディーテの謀略により太陽神ヘーリオスはバビロニアの王女レウコトエ(Leucothoe)の元にいってしまい、クリュティエー(Clytie)は捨てられてしまいます。捨てられたクリュティエー(Clytie)は、それでも太陽神ヘーリオスに実らない愛を注ぎ続け、食事もとらず憔悴しながら太陽(太陽神ヘーリオス)を見続け、倒れてしまいます。クリュティエー(Clytie)が倒れた後、そこからヘリオトロープまたはひまわり、キンセンカ等がうまれたとされており、植物になった後も太陽を見つめ続けたという伝承があります。 | 名称:ギボウシ 草姿は叢生してロゼット状になり、地面を覆うように葉が広がります。そのため、地被植物として利用される事が多い植物です。 葉は形が多様で、ハート型から卵形、細長い披針形や葉の中心部で折りたたまれたような形など様々です。また葉の色も豊富なため、お庭のデザインに合わせて品種選びが出来ます。 |
名称:キャットミント 草姿は直立、茎は上部で殆ど分枝する事なくスッと上に伸びるため、洗練された印象を与えやすく、またふさふさとした外観もしているため柔らかな印象も与えます。 花は穂状に並ぶためシャープな印象を与えやすく、青色または紫色の花を咲かせます。青色や紫色の花は、落ち着いた印象を与えたり、上品な雰囲気をつくります。そのため、エレガントガーデンなどによく合うでしょう。 | 名称:クレマチス(モンタナ系) 例えば、花が巨大で品種によっては直径約20cmに達する事もあり存在感のある花姿が楽しめる「パテンス系」や、花の筒部がぷっくりと風船のように膨らみ可愛らしい雰囲気をつくる「ヴィオルナ系」など、様々な系統があるため、お庭の雰囲気に合わせてクレマチス選びができます。上記の他にも様々な種がクレマチスの中にあります。詳しくは種のリンクからご覧ください。 |
名称:ゲッケイジュ(ローレル) 樹形は育て方により単幹または株立ちします。剪定に強く枝葉を密に茂らせる事から、生垣やトピアリー等に使われる事が多いです。葉は光沢があり、オリーブグリーンから濃い緑色と美しく、またシネオールやリナロールを由来とする甘くスパイシーな香りと風味があります。そのため、古くから枝葉は地中海料理などの調味料として利用されます。 ゲッケイジュは古代ギリシアでは、ダフネがアポロンから逃れる為に、川の神のペニオスに頼んで、ゲッケイジュに変身したと言われます。その事で、アポロンはダフネに会えなくなった事を悲しみ、ゲッケイジュを神聖な樹木として扱いました。また古代ギリシアやローマではゲッケイジュ(葉で作られた冠)は勝利の象徴として扱われており、知恵や学問のシンボルとしても扱われていました。上記のことからもわかる通り、ゲッケイジュはギリシャ庭園に非常によく合う植物です。 | 名称:サクラ属(スモモ属) 例えば、単にサクラとも呼ばれるソメイヨシノは扇状に広がる優雅な樹形と春に一斉に開花する花姿が魅力で、開花期は非常に幻想的な空間を作り出します。またサクラより前に開花する梅は小振りで丸い可愛らしい花を咲かせる所や初夏頃に果実を付ける事でも知られます。上記の他にも、サクラ(スモモ)属の中には果実が魅力的なブラックチェリーやスモモ、花が魅力的なニワザクラやオヒョウモモ等の多数の種や品種があります。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。 ギリシャ庭園には、スモモ属のアーモンドがよく合います。アーモンドは古代ギリシャ時代から愛される植物で、ギリシャ神話にも多数登場します。例えば、ギリシャ神話に登場するピュリスは、デーモポーンを待つ間に自殺してしまい、ピュリスの墓からはアーモンドの木が育ち、デーモポーンが帰ってきた時に花が咲いたという伝承があります。 |
名称:ジキタリス 草姿は直立、基本的に分枝しないため、雑多な印象を与えにくく、洗練された雰囲気をつくります。そのため、花壇の中で立体感を出したり、花壇の後方の背景として利用するのにおすすめです。 花は一個一個がとても大きくて、筒が潰れたような個性的な外観をしています。また花は穂状に密に連なり並んで咲くため非常に豪華な花姿を作ります。 ジキタリスはギリシャ庭園に合います。なぜならギリシャ神話にもジキタリスはよく登場しているからです。例えば、ゼウスの妻だったヘラがサイコロ遊びをするのを嫌い、ゼウスがサイコロを捨てた所、地上でジキタリスが成長したという伝承があります。 | 名称:ジャスミン 花は香りが非常に高く、開花期には数メートル先まで香りが届きます。香りは官能的で刺激的な蜂蜜のような甘い香りがあり、催淫作用や気分の高揚などの効果があるとされています。そのため海外では花を収穫してベットの周りに散らしたり、花瓶に生けてベットの横に飾り楽しまれたりするようです。 樹形はツル性、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、他の植物や構造物に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、巻き付く物がある場所、またはトレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
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名称:スイセン 園芸では、花を鑑賞する目的で育てられたり、香りの花としてガーデンファニチャーの近くに植えて楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しむ目的で育てられたりします。 スイセンはギリシャ庭園によく合います。ギリシャ神話によると、スイセンはナルキッソスが死んだ場所から育ったという伝承があります。ナルキッソスは女神ネメシスによる罰により自分しか愛せなくなり、泉の水面にうつる美しい自分に見とれ、泉から離れられなくなり、泉の中の自分にキスしようとした所、泉に落ちて死んでしまったようです。伝承によるとスイセンはその場所からでてきました。 | 名称:セントランサス |
名称:セントーレア(ヤグルマギク) 花は頭花、頭花は筒状花のみで構成されており、外周の筒状花が中心部よりも大きくラッパの様な外観をしているため、個性的な花姿を作ります。 また花は様々な用途で利用されます。例えば、花を収穫して切り花として楽しまれる事もあり、花瓶の中で約5~7日もちます。また食用花(エディブルフラワー)のため、サラダ等にいれて食べられることもあります。 セントーレアはギリシャ庭園によく合います。なぜなら、セントーレアの名前はギリシャ神話に登場するケンタウロスのケイロンからきており、ケイロンがセントーレアから薬効を発見したとう伝承があり、古代ギリシャの医学に深い関連があるからです。 | 名称:ダイアンサス(カーネーション) 例えば、母の日に贈る花としても知られるカーネーション、直立する洗練された草姿と球状に集まり咲く可愛らしい花姿が魅力的なアメリカナデシコなどです。ダイアンサスはやや多湿に弱い傾向がありますが、可愛らしい花が多く、ロマンチックな雰囲気をつくる事ができます。 |
名称:タイム タイムはギリシャ庭園によく合います。何故なら、古代ギリシャ時代から薬用植物として利用されており、ギリシャ神話ではヘレネの涙がタイムになったという伝承もあるからです。 | 名称:デルフィニウム また園芸では、花が非常に大きく目立つことから、庭園等の広い空間の中でフォーカルポイントとして活用される事が多いです。お庭や花壇の中で高さと立体感を出す目的で利用されたり、豪華な花を収穫して切り花として利用されることもあります。 デルフィニウムはギリシャ庭園にもよく合います。何故なら、非常に上品で豪華な花姿が楽しめる所はもちろん、デルフィニウムがギリシャ神話にも登場するからです。伝承では、足を滑らせて海で溺れていたオルニトプスをイルカが助けてあげて、その後、イルカが漁師達に捕まった時に、オルニトプスがイルカを逃がして助けました。しかし、それに怒った漁師達はオルニトプスを殺してしまいます。それを悲しんだイルカは神々に祈りを捧げ、神々はその祈りを聞き入れてオルニトプスをイルカの姿に似たデルフィニウムに変えたといわれています。 |
名称:ニゲラ 草姿は直立、茎は基本的に真っ直ぐ伸びて行儀よく成長する習慣があります。一方で、葉の形は霞や綿菓子を思わせるような柔らかな印象を与える外観をしており、葉の形は糸状の小葉が複数組み合わさって1個の葉を作っています。 花は独特の形状で、花弁と見られる部分は花ではなく萼片で出来ています。また花の中心部には心皮が合着する複合雌蕊があり、受粉すると心皮が風船のように膨らむため個性的な外観となります。 ニゲラは様々な用途で利用されます。例えば、花は収穫されて切り花として楽しまれたり、また果実は収穫されドライフラワーにされたり、果実の中にある種子をゴマの代わりの調味料として利用される事もあります。 またニゲラは2000年以上前の古代エジプト時代から薬用植物として利用されてきた歴史があり古代ギリシャでも医療目的で使用されたという記録があるようです。 | 名称:ハナビシソウ 草姿は直立、地面から茎を何本も出して群生するような外観を作るため、開花期には沢山の花が咲きます。 花は花弁が外側に膨らむため、花の形はカップ状になり、丸みを帯びた可愛らしい外観を作ります。また明度がやや高めで色鮮やかなため華やかな雰囲気があり、品種も沢山あるため花色豊富です。そのため、お庭の雰囲気に合わせて品種を選びが出来ます。 ギリシャ庭園では、花が色鮮やかなため、アクセントカラーとして用いる事ができます。ギリシャ神話にも登場しており、眠りの神のヒュプノスが眠る事が出来ないデメテルを労り、ハナビシソウ(ポピー)を渡したという伝承があります。 |
名称:ハニーサックル(スイカズラ) 例えば日本にも自生しており、開花期には黄色の花を株一面に咲かせて甘くフルーティーな香りを数メートル先まで漂わせるスイカズラや、樹形が低木で主に生垣として利用されるロニセラ・ニティダ種等です。上記の他にもスイカズラ属には様々な種があります。詳しくは種類のリンクからご覧ください。 | 名称:バコパ 園芸では、地被植物として利用して花絨毯のように仕立てられたり、またハンギング仕立てにして上から下へと下垂する優雅な草姿と花が楽しまれたりします。 |
名称:バラ 分類:常緑低木 開花時期: 花色: 葉色: 草丈:約 リンク:種類・育て方 特徴: | 名称:ビャクシン 例えば、ハイネズは這うように広がる樹形から一般的に地被植物として利用されており、園芸品種の中には青白色や黄色の葉色があるためカラーリーフとしても楽しまれます。また、イブキビャクシンは成長が抑制されたコンパクトな品種が多いため小さな庭でも育てやすく、円錐状に成長する習慣がある事から洗練された雰囲気があり、青白色の葉色などがある事からカラーリーフとしても楽しめる植物です。 上記の他にも、ビャクシン属の中にはネズやアメリカビャクシン等の多くの種や品種があります。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。 ビャクシンの中のセイヨウネズはギリシャ神話の中にも登場があり、ギリシャ庭園によく合います。 |
名称:ヒヤシンス 花は花被片が外側に緩くカールするため、優雅な雰囲気をつくり、穂状に密に連なるためボリュームよく豪華な花姿をつくります。また花にはフレッシュでスパイシーな心地よい香りがあります。そのため、香りの花としても楽しまれており、またその香りの良さから精油は香水等にも利用されています。 ヒヤシンスはギリシャ庭園によく合います。非常に上品な草姿と花姿をもっており、鮮やかな花色がギリシャ庭園の中でアクセントカラーとして働きます。またギリシャ神話の中では、ヒヤシンスは美少年のヒュアキントスから生まれたとされています。 | 名称:ブーゲンビリア 樹形はツル性、茎は構造物などに棘や新鞘をかけながら登る事が可能で、また柔軟な茎は優雅に広がります。 ブーゲンビリアは理想的な環境であれば一年を通して開花する能力があります。ただし基本的には数ヶ月ごとに周期的に花が咲く性質があります。花は大部分が苞葉、苞葉は赤色や桃色に色付き色紙のような外観をしています。そのため、開花期になると紙吹雪が舞うような美しい景観を見る事が出来ます。 ブーゲンビリアはギリシャ庭園によく合います。何故なら、ブーゲンビリアは南アメリカが原産ですが、地中海性気候によく合い、ギリシャでよく見られる花だからです。 |
名称:ヘデラ 草姿はツル性、茎は気根を使い壁面を登る事が出来る事から、壁面緑化として使用される事があり、また茎は柔軟で地面を這うように広がるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。 葉は、ふつう葉のふち部分が掌状に裂けるため「紅葉の葉」や「掌」などを連想させるシャープな外観の葉の形をしています。しかし品種によっては「ハート型」をしている事もあり可愛らしい葉の形が楽しめる事があります。そのため、お庭のデザインに合わせて葉の形が選べます。 | 名称:ミント ミントはギリシャ庭園に合います。何故なら、ミントは古代ギリシャ時代から薬用植物として利用されていた歴史があり、またギリシャ神話では冥王ハデスの浮気相手だったメンテーが、ハデスの妻であるペルセポネーの呪いによりミントに変えられたという伝承があるからです。 |
名称:ムスカリ ムスカリは球根を持っており、球根から葉と花茎を伸ばします。葉の形は種によって変わり、細長く垂れたり、行儀よく立ったり、幅広い形だったりします。 花は中央が風船のように膨らむツボ形をしており、花が密に穂状に集まる事で葡萄のような外観をしています。そのため、可愛らしい雰囲気をつくることが出来ます。 | 名称:モクレン 例えば、ハクモクレンは理想的な環境では高さが3000cmに達する事もあり、枝を覆うように花が咲く事で圧巻の景観を作り出します。サラサモクレンは直径10~20cmの大きな花が枝を覆うように咲く事でサクラのような美しい景観を作り出します。タイサンボクは花が非常に大きく直径30cmに達する事もあり、開花期にはキャンディーやプラムを思わせる香りを漂わせます。上記の他にもモクレンには様々な種があります詳しくは種類のリンクからご覧ください。 モクレン(マグノリア)はギリシャ庭園によくあいます。何故なら、モクレンはギリシャ神話にも度々登場しており、また神聖な雰囲気を感じさせる種類の木が多いからです。 |
名称:ラベンダー 例えば、葡萄のような可愛らしい外観の花の形と甘い香りが魅力的なイングリッシュラベンダー、花の形が兎のような外観をしているフレンチラベンダー、葉がシダ植物のように羽状するレースラベンダーなどです。 上記の他にもラベンダー属には様々な種があります。詳しくは種類のリンクからご覧ください。 |