- 原産:中南米
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:モンステラ(Monstera)
- 種:エスケレート(Monstera esqueleto)
- 別名:スケルトン・モンステラ(Skeleton Monstera)
- 開花時期:
- 花の色:
- 葉の色:緑色
- 香り:
- 生活形:多年草
- 全長:約100~300cm
- 誕生花:9月30日・/12月15日
- 花言葉:献身/深い関係/壮大な計画/嬉しい便り
- 用途:カラーリーフ/ツル植物/切り花/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:モンステラ・エスケレートを楽天で購入
■モンステラ・エスケレートとは!?
モンステラ・エスケレート(学名: Monstera esqueleto)は、別名では「スケルトン・モンステラ(Skeleton Monstera)」とも呼ばれるサトイモ科モンステラ属の多年草です。
モンステラ・エスケレートは、以前までモンステラ・エピプレムノイデス(Monstera epipremnoides)と同じものとして扱われていましたが、現在は全く別の種として判明しており、野生から採取された種であると考えられています。ただし、野生個体の分布は不明で、中南米の熱帯雨林の樹木の下部に着生してツルで成長する着生植物です。
■モンステラ・エスケレートの語源(由来)
- Monsteraの由来:ラテン語で「怪物のような」「異常な」を意味しており、葉が巨大で穴が所々に空いていて異常な様子からきています。
■モンステラ・エスケレートの特徴(魅力)
- モンステラ・エスケレートの魅力:この植物は、 熱帯雨林の中で樹木に着生してツルから出る気根を付着させ登攀して成長する着生植物です。最大の特徴は、成熟した葉のサイズが100cmを超える事があり強い存在感を感じさせる所や、また葉の葉脈を残すように穿孔(穴)が大きく開くため、葉の見た目は骨を想像させる独特な外観をしている所などにあり、その外観から海外ではスケルトン・モンステラ(Skeleton Monstera)と呼ばれて親しまれています。耐陰性も非常に高くLuxが500(暗めの室内)ほどあればギリギリ生存し、Luxが2500以上(レース越しの窓辺)であれば屋内でも健康に栽培する事が可能です。
- 草姿:生育型はツル型で、茎は基本的に柔軟で自立せずに、自生地では樹木を支えにして成長します。ツルは茎から発生する気根のうち付着根を、他物に付着させて支えにしながら上へと成長して、全長は約100~300cmまでになります。
- 葉の特徴:葉は葉柄が非常に長く、基部に成長点を保護する葉鞘をもちます。葉の概形は卵形で、葉の中に穿孔(穴)が入る。穿孔は基本的に葉脈間に表れれて、成熟度により増えたり大きくなったりして、概形は長楕円形をしてます。成熟した葉は葉脈を残して穴だらけになることも多いため、骨のような見た目になります。
- ツル植物:モンステラ・エスケレートは生育型がツル型で、他物を支えながら成長する植物です。ツル植物の中でも、節から発生する気根(付着根)を他物に付着させて、自らを支えながら成長する植物となります。そのため、園芸でツル植物として仕立て栽培する場合はヘゴ支柱・ココスティック・パネルなどを準備して、これに誘引しながら栽培するとよいでしょう。
- フラワーアレンジメント:モンステラ・エスケレートは茎・葉を葉物として切り花やアレンジメントの素材に利用する事ができます。茎・葉は水挿しで増やす事ができる事からも分かる通り、切り花にして適切に水換えをすれば非常に長くその美しさを楽しめて、また花瓶の中で根を張る事も多いため、水に挿したたままインテリアとして成長過程を観察することも可能です。さらに、アレンジメントの中にこの植物を加えると、ボリューム感と熱帯のジャングルような雰囲気を添えることができます。
- インドアグリーン:モンステラ・エスケレートは、熱帯雨林の林床や樹木の上に自生しており、この生育環境から非常に高い耐陰性があります。そのため、屋内の太陽の間接光しか届かない場所でも栽培する事が可能です。また太陽の光が当たらないような環境でも、最低500Luxあれば枯らさずに栽培可能になり、また2500~10000Luxあれば健康な成長を促し育てる事が可能となります。適切な範囲の光量の元で育てる事で、茎が徒長して葉が疎らになったり、葉色が薄くなったり、ストレスで斑が消えるなどのリスクを減らす事ができます。
- 空気清浄効果:モンステラ・エスケレートは密閉された空間の中で、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、ベンゼンなどの有害物質を除去する働きがあります。これらの物質はシックハウス症候群(目のチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)を引き起こす事で知られているため、観葉植物と栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
■モンステラ・エスケレートの生活形と形態
●生活形・茎の形態
- 全長:約100~300cm
- 生育型:ツル型
- ツル型:ツルを他物に巻き付けて成長するもの。
- 茎の種類:ツル
- ツル:茎は基本的に柔軟で自立せずに、他物を支えにしながら伸びる。また他物がない場合は地面を張って広がる。
- ツルの分類:よじ登り茎で、ツルに生じる気根の一種の付着根を他物に付けて支えにしながら伸びます。
- ツル:茎は基本的に柔軟で自立せずに、他物を支えにしながら伸びる。また他物がない場合は地面を張って広がる。
- 茎の色:緑色
●葉の形態
- 葉序:互生葉序
- 葉鞘:葉柄の基部にあり、茎を包むように付着して成長点を保護している。成熟すると茎から徐々に剥がれる。
- 葉柄:有柄で非常に長く直立または斜上に伸びる。
- 葉身の長さ:100cmを超える事もある。
- 葉身の概形:卵形
- 葉の中:成葉には葉脈を残すように楕円形から長楕円形の穿孔が空き、成長する過程で穿孔の数が増えたり大きくなる。
- 葉の光沢:有
- 葉の色:緑色
●花の形態
- 花序:
- 仏炎苞:
●果実・種子の形態
- 果実の分類:
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■モンステラ・エスケレートの園芸品種を紹介
■モンステラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■モンステラ・エスケレートの育て方
花壇の土づくり
●バイオーム
モンステラ・エスケレートが生息する主なバイオームは熱帯雨林・熱帯モンスーン林で、自生地は森林の中にあり樹木に着生するツル性の着生植物です。主な気候は熱帯雨林気候から熱帯モンスーン気候に属し、気温は一年を通して温かで、最も寒い月でも平均気温が18度ある。年間降水量は日本の平均より多めで、場所によっては雨季と乾季がある。土壌は通気性が高く適度に肥沃な場所を好みますが、高湿度の環境であれば幅広い土壌に適応します。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日当り
モンステラ・エスケレートは、耐陰性が非常に高く、半日影・明るい日陰・暗い日陰の範囲で育てることが出来ます。特に真夏の乾燥や強い日差しは、葉焼けや萎れなどの生育不良を引き起こし、最悪の場合枯れてしまうこともあるため、直射日光の当たらない明るい環境で育てる事が理想となります。
日当りの分類
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日影:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的にお庭の向きが東向きになる、西向きも半日影になるが西日が当たる環境にもなるため注意が必要です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
●土壌の土質
樹木に着生する植物のため、一般的な土壌ではなく、自生地に合わせて通気性や排水性を高めた、バークチップ・べラボン・ミズゴケなどを単体で使用したり、組み合わせで使用して栽培すると良いでしょう。
鉢土づくり
●日当り
モンステラ・エスケレートは、耐陰性が非常に高く、半日影・明るい日陰・暗い日陰の範囲で育てることが出来ます。特に真夏の乾燥や強い日差しは、葉焼けや萎れなどの生育不良を引き起こし、最悪の場合枯れてしまうこともあるため、直射日光の当たらない明るい環境で育てる事が理想となります。
屋内で栽培する場合の必要光量
- 屋内環境:観葉植物までは太陽光が直接届かないが、太陽の反射光などで十分に明るい場所、または午前中のみ太陽光が当たる場所で栽培できます。
- 光量の目安:2500~15000Lux※1/46.25~138.75μmol/m2・ss※2※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
- 注意点:屋内で栽培時に光量が足らないと光合成の活動が低下して細胞の生成が滞り、生育不良になったり、茎が徒長したり、葉色が悪くなります。また逆に光量が強いと葉焼けを引き起こすリスクや乾燥が早まる可能性があるため避けてください。特に夏場の強光は強いストレスとなるため注意が必要です。
※1:Luxは物体の表面を照らす明るさの単位です。一般的に人間が感じる明るさを元に利用されていますが、植物の世界でも、植物が健康に成長するのに必要な明るさの目安、またはギリギリ生存が可能な明るさの目安として、一般的に屋内で植物を栽培される際に利用されています。
※2:μmol/m2・sはPPFDの単位です。これは植物が光合成に使用出来る400~700nmの波長域の光の強さを数値で示したものとなります。この値が大きいほどに植物の光合成が活発に行われたり、またこれが強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こしたりします。Luxとは違い、光合成光量子束密度(PPFD)は植物に必要な光量を正確に評価する事が出来ます。
植物育成ライト
太陽光が全く当たらない場所で栽培する場合は、植物育成ライトが基本的に必要です。一般的なライトは人間が快適に過ごすため、部屋を明るくする目的で使わており、植物の成長に必要な赤色光や青色光といった波長が不足している場合が多いからです。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物の種類のページをご覧下さい。
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●培養土
培養土を購入する場合は、べラボンなどの樹木の着生植物によく利用される培養土がおすすめです。
培養土を自作する場合
- 培養土の特性:自生地が熱帯の森林地帯にあり、基本的に湿潤な環境です。本種は完全な着生植物のため、生息環境に合わせた用土を使うと良いでしょう。
- 土壌改良材(無機質):通気性・排水性を改善する目的で、軽石やゼオライトなどが利用されたりします。
- 土壌改良材(有機質):生息環境に合わせてべラボンやバークチップなどを単体または組み合わせて利用するとよいでしょう。おすすめはべラボンです。
培養土の配合例
- バークチップ = 10
- べラボン = 10
- ミズゴケ = 10
- 軽石 + バーク + ゼオライト = 6:4:適量(0.5)
水やりの仕方
モンステラ・エスケレートは、自生地が熱帯雨林の日陰の森林の中にあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。栽培する場所は、基本的に日陰にあるため乾燥しにくいですが、乾燥しやすい土壌などで栽培する場合は水やりの頻度が多くなる場合もあります。また高湿度を好むため、栽培環境の湿度にも注意する必要があります。
●水やりの方法
生育期間中の春から秋は、生育旺盛で沢山の水を必要とするため、土壌の表面から表層が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えます。頻繁に水やりを行い、ジメジメとした環境を作ると根腐れを引き起こすこともあるため、必ず土壌の状態を確認してから水やりをおこないましょう。
冬の期間は生育が緩慢になるため、植物は水をそれほど必要としません。そのため、乾かし気味に管理してあげるとよいでしょう。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感・専用の道具があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみてます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土壌の表面より5cm以下にある事にして、また土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
●湿度
基本的に熱帯雨林に自生している植物で、基本的に約60~80%の高湿度を好む植物です。低湿度の環境では、葉の先端が変色したり、葉が乾燥してパリパリになったり、葉が変形したり、最悪の場合は葉が落ちてしまい、本来の魅力である葉の鑑賞価値を落とす事があります。そのため、一定の湿度を保つ事が大切です。
高湿度を保つ方法
- 霧吹き:霧吹きを利用して葉の表面と裏面に水を吹き掛ける方法です。霧吹きの効果は一時的となりますが、植物の周りの湿度を上げたり、乾燥した葉の水分補給が期待できます。霧吹きを行う頻度は、冬場などの乾燥しやすい季節は多めになりますが、基本的には数日に1回程度を目安に行うとよいでしょう。霧吹きを行う時間帯は、光合成が始まる早朝に行うのがベストです。夕方以降に行うと水滴が植物上に長く残り、真菌性の病気になるリスクを高めるため避けた方がよいでしょう。
- 葉を拭く:植物を葉を湿らせた布で拭く事で、葉の乾燥を防いだり、葉に溜まった埃などの汚れを落とす事が出来ます。葉の状態を見ながら、週一くらいの頻度で拭いてあげるとよいでしょう。
- 受皿に水をためる:観葉植物の鉢は基本的に受皿に乗せて管理しますが、その受皿に水をためておきます。ただし、鉢底に水が触れてしまうと、培養土が水を吸い上げて過剰に湿った状態になり植物が根腐れを引き起こす原因になるため、受皿の上に化粧石などを置いて、その上に鉢を乗せて水と鉢底が接触しないようにするとよいでしょう。トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕組みです。
- 加湿器:加湿器は、空気中の湿度を調節する装置です。手軽に広範囲の湿度を維持できることから、たくさんの観葉植物を栽培してる人にとって最も有効な方法となります。
- グルーピング:グルーピングとは、複数のものをひとまとめにすることです。観葉植物をグルーピングする事で、それぞれの植物が放出する蒸散で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くにまとめて置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
肥料の与え方
モンステラ・エスケレートは、肥料を与えることで株の生育が促進されます。そのため、生育期間中は定期的に追肥を施してあげる方がよいでしょう。
●肥料の与え方
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を入れる事で補います。
- 肥料を与える時期:春から初秋の生育期間中※肥料をあたえる頻度は製品によりかわります。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが右下がりに比率が減っていく右下がり型、または窒素・リン・カリがバランス良く入る水平型を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性・緩効性・BB肥料 など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の回りにかけて、土全体を湿らせるように与えましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
- 芽出し肥:早春から春頃に新芽が動き出す前に、発芽の促進や初期の成長を促す目的で与えられる肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン・カリがバランス良く入る水平型、またはリンが多く入る山型を選びます。
- 肥料の製品:固形肥料(速効性・緩効性・BB肥料 など)がおすすめです。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
モンステラ・エスケレートは剪定せずに育てる事も出来ますが、茎が長く伸びて管理が難しくなったり、古い葉が枯れて見た目が悪くなったりするため、必要に応じて剪定を行います。
●剪定方法
- 剪定の時期:早春の3月~4月頃が最適です。早春に行う事で、春からの力強い成長の恩恵を受けて株は素早く回復できます。その他の生育期間中も剪定が出来ますが、株への負担が大きくなり、回復も遅れてしまうため、基本的には古い葉や枯葉などを取り除く程度にするとよいでしょう。
- 切り戻し:切り戻しは早春頃に行います。茎が長く伸びて管理が出来ないと感じる場合などに、好みの高さで剪定するといいでしょう。剪定の方法は、茎に葉を最低でも数枚残して、節のすぐ上で茎をカットします。カット後も、しばらくしたら切り口の節の近くから新しい成長が始まるため安心してください。※切り落とした茎は、水に挿したり無菌の培養土に挿す事で増やす事もできます。
- 古葉取り:株を観察して、枯れてしまった葉、葉が変色したり傷んでいて不要と感じる葉を探します。これらの不要な葉を根元付近でハサミなどを使いカットして取り除きましょう。
夏越しする方法
モンステラ・エスケレートが自生する場所の気候は熱帯に属し、日陰の森林地帯に自生しています。そのため、基本的に暑さ・多湿には強いです。ただし、強光や乾燥は苦手にしています。例えば、強光は光合成を阻害して生育不良を引き起こしたり、細胞を破壊して葉焼けを引き起こしたりします。また乾燥は萎れや深刻だと枯れを招きます。そのため、夏越し対策として強光・乾燥の予防が必要になってくるでしょう。
●夏越し対策一覧
- 乾燥の改善:乾燥は水分が不足した状態や湿度が低い状態になることです。植物が乾燥して萎れやすいと感じる場合は、育てている環境や土壌の状態が悪い場合があります。乾燥対策は幾つかあるため下記を参考にして下さい。
- 灌水をする:植物と土壌の状態を見ながら、適切に水やりを行いましょう。
- 土壌の改善:土壌は土質により乾燥のしやすさが変わります。植物の植え付け時や植え替え時に、植物に合わせた土壌の改善をしましょう。詳しくは花壇土からご覧下さい。
- 日差しを避ける:強い日差しの当たらない場所で植物を管理します。植え付け時に日差しの当たる場所を避けたり、夏の期間だけ鉢植えを軒下に移動したりして対策するとよいでしょう。
- 日除けをつくる:植物と太陽の間に遮光ネットを張って強光を遮る方法があります。遮光ネットは雨避けにもなるため病気予防などにもおすすめです。
- マルチング:地面の表面をバークチップや藁などのマルチング資材で覆います。急激な地温の上昇を防ぎ、高温による蒸発、泥はねからの病気の感染なども防いでくれます。
- 切り戻し:植物の葉の量が多いと、蒸散量が増えて乾燥しやすくなったり、風や光の通りが悪くなり病害虫の発生の原因になったりすることがあります。そのため、必要に応じて剪定を行い株をコンパクトにするとよいでしょう。
- 強光:強光とは強い光です。植物界では一般的に光合成能力を超えるような強い光になります。このような強い光は、光阻害を引き起こして細胞・タンパク質を壊してしまい光合成能力を低下させたり活性酸素の生成を行い、過剰に蓄積された活性酸素が光合成装置を壊したり細胞死を引き起こしたりします。そのため、必要に応じた対策が必要です。
- 日差しを避ける:強い日差しの当たらない場所で植物を管理します。植え付け時に日差しの当たる場所を避けたり、夏の期間だけ鉢植えを軒下に移動したりして対策するとよいでしょう。
- 日除けをつくる:植物と太陽の間に遮光ネットを張って強光を遮る方法があります。遮光ネットは雨避けにもなるため病気予防などにもおすすめです。
冬越しする方法

Hardiness:10~12
モンステラ・エスケレートは、最も寒い月でも平均気温が18度ある熱帯に自生している植物です。そのため、基本的に冬の低温に耐えられず、気温が10度を下回ると葉色が変色したり葉が落ちて株が衰弱したり、さらに氷点下を下回る環境では簡単に枯れてしまいます。そのため、熱帯地域に住んでいる場合を除いて、基本的には冬越し対策が必要となります。
●冬越しの条件
- 温度:最低10度以上で18度~30度の環境が理想です。
- 光量の目安:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s ※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
- 水やり頻度:冬場は生育が緩慢になるため、水やりの頻度は少なめで、土壌の表層が乾燥したタイミングで水を与えます。
●冬越し対策一覧
挿し木や株分けで増やす
モンステラ・エスケレートは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法
- 挿し木時期:発根率の春頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。一般的に剪定の際にでた茎が利用するされます。
- 挿し穂の整形:茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 挿し穂を培養土または水に挿す:挿し穂を培養土または水の中に挿します。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。