
- 原産:ブラジル(南東部・南部)
- 科:アオイ(Malvaceae)
- 属:パキラ(Pachira)
- 種:グラブラ(Pachira glabra)
- 別名:ギニア・ピーナッツ(Guinea peanut)/サバナット(Saba nut)/ラッキー・ツリー(lucky tree)/マネーツリー(Money Tree)
- 開花時期:5月~11月(ほぼ通年)
- 花の色:緑色・黄緑色・白色
- 葉の色:緑色・黄色・白色
- 香り:
- 生活形:常緑高木
- 樹高:約2~18m
- 誕生花:10月28日
- 花言葉:勝利/快活/運を導く/幸運を呼ぶ
- 用途:カラーリーフ/インドアグリーン/日陰植物
- 購入方法:パキラ・グラブラを楽天で購入
■パキラ・グラブラとは!?
パキラ・グラブラ(学名: Pachira glabra)は、単に「パキラ」や、別名「ギニア・ピーナッツ(Guinea peanut)」「サバナット(Saba nut)」「マネーツリー(Money Tree)」「ラッキー・ツリー(lucky tree)」とも呼ばれるアオイ科パキラ属に分類される常緑高木の種です。
パキラ・グラブラの原産地はブラジル(南東部・南部)で、自生地は森林や湿地(河川沿い・沖積平野など)にあり、生育場所は地生・湿性です。
■パキラ・グラブラの語源(由来)

- Pachiraの語源:南米ガイアナの先住民の言語で、この植物を指す現地名に由来しています。
- glabraの語源:ラテン語で「無毛」を意味しています。
■パキラ・グラブラの特徴(魅力)

- 形態:樹高は約2~18m、生育型は【直立型】で樹冠は傘形・卵形を形成します。葉序は互生、葉身の概形は掌状複葉、小葉は5~7枚、小葉の長さ約10~27cm、小葉の概形は楕円形・長楕円形・披針形です。花序は単生・束生、花は花弁が5枚、外側に強く反り返り、雄蕊が多数突出します。
- ライフサイクル:生活形は常緑高木です。
- 春:暖かくなってくると代謝が活発になり、新芽が展開し、茎も生育旺盛に伸長し、理想的環境では開花も見られます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し、茎を伸長させながら、新しい葉も展開させ、理想的環境では開花も見られます。
- 秋:この時期も生育期間中で開花も続きますが、気温が低くなり始めると生育がやや鈍り、理想的環境では開花も見られます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も茎葉が成長しますが、日本などの寒さが厳しい地域では代謝が落ちて生育がほぼ止まります。
- 近縁種との比較:本種は、パキラ・アクアティカ(学名: Pachira aquatica)と比べて、葉や花のサイズが一回り小さいです。また花を構成する雄蕊の花糸が白色の単色で、果実は成熟しても緑色のままで基本的に褐色になりません。
- 葉の魅力:本種の葉は掌状複葉で1枚の葉が複数の小葉からなり、この葉が細長いため、スタイリッシュな印象を添えるファンシーリーフとして楽しむことができます。またいくつかの品種では、葉の色が白色から黄色の斑が入るため、明るく元気な印象を感じさせるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 食用:種子が食用とされています。種子は油分が豊富でタンパク質(約16%)と脂肪(40~50%)を多く含み、必須アミノ酸もバランス良く含有しています。味はピーナッツに似ており、現地では生食されることもありますが、肝臓の働きを阻害する有毒な成分(cyclopropenoid fatty acids)を含むため、基本的には焙煎等の加熱調理後に食されます。
- トピアリー:本種は幹の部分を、針金で【曲げ加工】されたり【編込み加工】されたりし、個性的な樹形が楽しまれます。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、明るい日陰での栽培が可能です。ただし、5度を下回ると致命的な低温障害を引き起こし枯死する恐れがあるため、熱帯・亜熱帯以外での屋外での年間を通じた栽培は難しいです。
- インドアグリーン:本種は非常に高い耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~20000Luxまたは46.25~370μmol/m2・sで、生存ラインは500Luxです。そのため、窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培しましょう。
- 空気清浄効果:本種は密閉された空間の中で、シックハウス症候群の原因になる有害物質(ホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレン、キシレン、トルエン)などを吸収し、分解(植物や土壌微生物など)するなどして空気を綺麗にする効果が期待できます。そのため、観葉植物として栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
■パキラ・グラブラの生活形と形態
●根・茎の形態
- 生活形:常緑高木
- 生活場所:地生植物・湿性植物
- ラウンケルの生活形:地上植物
- 樹高:約2~18m
- 生育型:主軸が明瞭な【直立型】です。
- 樹冠:傘形・卵形
- 側枝:斜上またはほぼ水平方向に伸長します。
- 茎の毛:無毛
- 茎の色:若い茎は緑色、木質化した茎は淡褐色・灰白色になります。
●葉の形態
- 葉序:互生
- 葉柄:約10~20cm
- 葉身の概形:1枚の葉の中に複数の小葉が集まる複葉で、葉柄の先端に小葉が放射状に配置される【掌状複葉】です。
- 小葉の数:5~7枚
- 小葉の長さ:約10~27cm
- 小葉の概形:楕円形・長楕円形・披針形
- 葉脈:羽状脈
- 葉の毛:無毛
- 葉の質感:革質で光沢があります。
- 葉の色:通常は緑色ですが、園芸品種は黄色や白色も見られます。
- 備考:クチクラ層とワックス層が発達しており、水を弾き、環境ストレスに耐性があります。
●花の形態
- 花序:単生・束生
- 苞:花梗の基部にあり早落性があります。
- 花:花の直径は約10~15cm、花托・萼・花冠・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 花托:萼・花冠・雄蕊・雌蕊を支えており、底部に蜜腺があります。
- 萼:5枚の萼片が基部で合着し、裂片が浅く裂け、杯形をしている合片萼です。色は緑色・黄緑色です。
- 花冠:5枚の花弁がそれぞれ離弁する【離弁花冠】です。花弁の形は線形・狭楕円形で外側に強く反り返りカールし、花弁の色は灰緑色・白緑色です。
- 雄蕊:数は非常に多数、花冠から突出して長く伸び、花糸は白色、葯は黄色です。
- 雌蕊:1本
●果実・種子の形態
- 果実の分類:果実が成熟すると裂開して種子が露出する【蒴果】です。※多心皮性子房(子房の心皮の数が5枚)からなり、果実が成熟すると5室に裂開して種子が露出します。
- 蒴果の直径:約10~20cm
- 蒴果の概形:長球形
- 蒴果は色:緑色・黄緑色
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■パキラ・グラブラの不調の原因
| 原因 | クロロシス (葉の白化・黄化) | ネクロシス (部分的な壊死等) | モザイク (葉に濃淡模様) |
|---|---|---|---|
| 強光 | 〇 | 〇 | |
| 光不足 | 〇 | ||
| 水不足 | 〇 | ||
| 過湿 | 〇 | 〇 | |
| 湿度不足 | 〇 | ||
| 低温 | 〇 | 〇 | |
| 欠乏症 | 〇 | ||
| 肥焼け | 〇 | ||
| 病気 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 老化 | 〇 |
| 原因 | 落葉・脱落 (葉が落ちる) | 徒長 (茎の間延び) | 萎凋 (全体・一部の萎れ) |
|---|---|---|---|
| 強光 | |||
| 光不足 | 〇 | 〇 | |
| 水不足 | 〇 | 〇 | |
| 過湿 | 〇 | 〇 | |
| 湿度不足 | |||
| 低温 | 〇 | ||
| 欠乏症 | |||
| 肥焼け | 〇 | 〇 | |
| 老化 | 〇 |
■パキラ・グラブラの園芸品種を紹介
●ホワイトスター
学名:Pachira glabra ‘White Star’
開花時期:周年※栽培環境ではほぼ咲きません。
花の色:緑色・黄緑色・白色
葉の形:掌状複葉(小葉:楕円形)
葉の色:緑色・白色
樹高:50cm以上
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に白色の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
●ミルキーウェイ
学名:Pachira glabra ‘Milky Way’
開花時期:5月~11月※栽培環境ではほぼ咲きません。
花の色:緑色・黄緑色・白色
葉の形:掌状複葉(小葉:楕円形)
葉の色:緑色・白色
樹高:50cm以上
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、白色の散斑が入ります。この配色は、降り注ぐ木漏れ日を見ているようで、明るさを感じさせたり、心身を深くリラックスさせる効果があります。
■パキラ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■パキラ・グラブラの育て方
花壇の土づくり

●バイオームと植生
- 主なバイオームと植生:熱帯雨林・モンスーン林・河畔林
- 熱帯雨林(Tropical forests): 一年を通して温暖で、雨季と乾季の区別がなく降水量の多い地域に見られるバイオームです。生命の宝庫と呼ばれるほどに、生物の多様性が高く、数十mに達するほどの高木が多数密生しています。生物の多様性がある一方で、高温による分解の早さや、降水量の多さから、腐植層は浅く肥沃さがほぼない土壌となります。
- モンスーン林(monsoon forest):熱帯の中で長い雨季と明瞭な乾季(数ヶ月)がある森林のバイオームです。熱帯雨林と違い、乾季があるため落葉する樹木が見られ、一時的に林内が開け明るくなる時期があります。またサバンナと違い樹木が生い茂り森林を形成します。
- 河畔林(Riparian Forest):河川や湖沼などの水域に沿って帯状に分布する陸域で、移行帯(エコトーン)としての特性をもつ森林です。水面からの蒸発や植物の蒸散で、周囲の陸域より遥かに湿度が高く独自の【微気象】を形成し、高温・乾燥を抑制しています。そのため、湿潤を好む植生が多く見られます。
- 原産地:ブラジル(南東部・南部)
- 自生地:森林・湿地(河川沿い・沖積平野など)
- 生態環境:地生・湿性
- 気候:主に熱帯雨林気候・モンスーン気候などに属します。
- 日照:日向・半日陰・明るい日陰
- 土壌:アクリソル(Acrisol)・カンビソル(Cambisols) ・フルヴィソル(fluvisol)など
- アクリソル:下層に粘土の集積層があり、塩基飽和度が低く、強い酸性の土壌です。土壌は粘土層の影響で排水性が悪く、保水性は比較的高い傾向にあります。塩基飽和度が低く養分が乏しいため、肥沃度は低い傾向があります。
- カンビソル:土壌形成の初期段階にあり、土壌層の分化が弱く明瞭な集積層はないが、母材の風化によって生じた変質層があります。母材で差異がありますが、極端に砂質・粘土質な土壌は少ないです。有機物もそこそこ存在し、適度な肥沃度を持つため農地としても利用されています。
- フルヴィソル:沖積堆積物を由来とするフルビック物質(Fluvic material)をもつ土壌と定義されています。土性は様々ですが、肥沃度が高いことが多いです。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
パキラ・グラブラは【日向・半日陰・明るい日陰】の範囲で育てることができます。ただし、夏の高温環境での強光は葉焼けを引き起こしやすいため留意が必要です。また日陰での栽培にも耐えますが、成長が遅くなったり、徒長し外観が悪くなる傾向にあります。そのため、栽培に理想的な環境は午前中に日光が当たり午後から日陰になる半日陰や明るい日陰です。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。主として全方位に遮蔽物がない、または遮蔽物を背にして開けた空が南向き・西向き(午後から日向)にある場所です。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所ですが、西日の当たる半日陰は夏場の強光と地温の上昇が日向と変わらないため、一般的に午前中に日が当たる場所が半日陰と考えます。主として遮蔽物を背にして開けた空が東向きにある場所、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が2時間程度当たる場所、または間接光だけが当たる比較的明るい場所です。主として、遮蔽物を背にして開けた空が北向きにある場所、または樹木から木漏れ日が当たる場所や周囲が開けているが太陽が当たらない場所などになります。
- 暗い日陰:直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。主に高い建物に囲まれているような、深い森の中にいるような場所になります。
●土壌の土質

- 概要:自生地は熱帯の森林や河畔林などで、基本的に肥沃な土壌が形成されやすい場所にあります。この地域の代表的な土壌(WRB)はアクリソル・フルヴィソル・ルビソル・カンビソル等で、非常に肥沃な土壌から痩せた土壌まであります。
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌(砂土から埴壌土)に適応します。ただし、一定の湿潤環境を好むため、直ぐに乾くような土壌、過湿が続くような土壌も避けた方が良いです。日照条件・周囲の水捌け具合などを考慮して、土質は水捌けのよい【砂壌土・壌土】に調節すると良いでしょう。
- 肥沃さ:有機物をしっかりと含む肥沃な土壌を好みます。腐葉土などの有機物を入れることで、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。そのため、土壌の状態にもよりますが土壌診断を通じて肥沃さが足りないと感じたら【腐葉土】などを2~3割程度を目安に混ぜこみましょう。
- pH:pHは5.5~7.0の弱酸性から中性を好みます。土壌のpHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてpHを調整しましょう。pHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を混和しておきましょう。
- 注意:熱帯植物のため、寒さに非常に弱いです。沖縄などの亜熱帯気候を除いて冬季の屋外での栽培は難しいため、屋内(温室など)での管理が推奨されます。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢の培養土づくり

●日照条件
パキラ・グラブラは【日向・半日陰・明るい日陰】の範囲で育てることができます。ただし、夏の高温環境での強光は葉焼けを引き起こしやすいため留意が必要です。また日陰での栽培にも耐えますが、成長が遅くなったり、徒長し外観が悪くなる傾向にあります。そのため、栽培に理想的な環境は午前中に日光が当たり午後から日陰になる半日陰や明るい日陰です。
インドアグリーンの光環境

- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く場所から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 生存ライン:500Lux/9.25μmol/m2・s
- Lux※1:2500~20000Lux
- PPFD※2:46.25~370μmol/m2・s
- DLI※3:2~16mol·m⁻²·d⁻¹
- 注意点:植物が求める光は基本的には光飽和点を目安にしながら、これを超えない光強度の範囲で、適切な時間を確保して栽培するのが最適(暗い時間も重要)となります。ただ生き残るためであれば光補償点を上回る程度の光の強さでも栽培可能ですが、光が足りないと日照不足で植物の外観が悪くなることもあるため適切な光を知っておくことが大切です。
【日照積算量(DLI)の照射時間の算出】
※1 Lux:人間の目が感じる明るさに基づいて数値化された単位です。照度では人間の目が最も明るいと感じる緑色(555nm)の光を最も高く評価しており、植物が光合成で必要とする赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)はやや過小評価されています。そのため、照度(Lux)は光の量を測る手法として最も広く用いられていますが、植物の成長に必要な光の質(光合成有効放射)と量を厳密に測る手法としては不十分と言えます。
※2 PPFD:植物の光合成に有効な波長域である【光合成有効放射(PAR):400~700nm】の光の量(密度)を測定した指標です。この単位は【μmol/m2・s】で示されており、この値が大きいほど植物に供給する光の量が多いことを示します。
※3 DLI:植物が1日で受け取る光合成有効放射(PAR)の総量で、これは光合成光量子束密度(PPFD)と時間(照射時間)の累積値です。植物を健康に栽培する上での最も重要な指標になり、これを活用してPPFDの値と照射時間を調整することもできます。
植物育成ライト
室内で十分な光を確保出来ない場合は植物育成ライトの購入を検討しましょう。植物育成ライトでは、PPFDが指標として使われているため、光合成に必要な赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)といった波長の強さが分かり、植物に必要な光の量を十分に確保・調整することができます。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物のページをご覧下さい。
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●培養土
培養土を購入する場合は通常の観葉植物の培養土または、通常の観葉植物の培養土より排水性が高めのものを購入すると良いでしょう。自作する場合は、pHは弱酸性~中性、通気性・排水性を重視しながら、保水性も保ったバランスの良い配合にしましょう。また屋内で栽培する場合は清潔(無機質・難分解性有機物・CEC適正)で雑菌や害虫の発生しにくい用土を重視し、屋外で栽培する場合は成長を促進させるため肥沃度を向上させる用土(有機物)を重視すると良いでしょう。
培養土の配合例
- 基本の配合:硬質赤玉土(小粒)5割+軽石2割+ピートモス(酸度調節済)3割+元肥適量
- CECの高い配合: 硬質赤玉土(小粒)5割+腐葉土1割+ピートモス(酸度調節済)3割+ゼオライト1割+元肥少量
- 肥沃な配合:硬質赤玉土5割+ バーミキュライト1割+腐葉土1割+ピートモス(酸度調節済)2割+ゼオライト1割+元肥適量
水やりの方法

パキラ・グラブラは、自生地が森林や河畔林などにあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。ただし停滞水は嫌うため、排水性の高い培養土で栽培する必要があります。
過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因となったり、根の呼吸を妨げて根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりの頻度にも十分な注意が必要です。
●水やりの方法
- 生育期(春・夏・秋):株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで、土中の古い空気(ガス)も全て押し出し空気を入れ替えるイメージで水をたっぷり与えましょう。
- 冬の水やり:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなるため、土壌の乾燥も他の季節と比べると緩やかに進み、水やりの頻度も少なくなります。ただし、土壌の乾燥が続くと枯れてしまうため、土壌の表層が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
土壌の乾燥の確認方法

- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥していることです。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cmが乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm程度の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中にさしてみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方

パキラ・グラブラは巨大な葉を展開維持させるために、生育期に多くの肥料を必要とします。そのため、肥料を定期的に与えることが大切です。ただし、過剰な肥料が肥焼けを招くため、適切な施肥を心がけましょう。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植え付け前または植え付け時に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または葉の展開を促すために窒素が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:緩効性肥料がおすすめです。
- 施し方:植物を植え付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和します。
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を施すことで補います。
- 肥料を与える時期:生育期の春から秋に追肥を施します。冬は低温になり代謝が落ちて生育が緩慢になるため肥料を止めます。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または葉の展開を促すために窒素が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定方法

パキラ・グラブラは、屋内で栽培する場合、成長が緩やかなため、それほど剪定を必要としませんが、より健康で美しい株を維持するために剪定が推奨されます。例えば、剪定により、茎の分枝が促されてボリューム感のある株に仕立てる事が出来ます。また株の概形が整えられて洗練された見た目になります。
●剪定方法
- 切り戻し:切り戻しとは、伸びた茎を途中で切る剪定方法です。この剪定を行うことで、株のサイズや概形を整え、また株が若返るなどのメリットがあります。
- 切り戻しの時期:基本的に晩春から初夏頃が最適です。また軽い剪定であれば、生育期に何時でも行えます。
- 枯れ枝の除去:株を観察し、枯れた枝を根元から剪定して取り除きます。
- 樹形を整える:株を観察して、樹形を著しく乱す忌み枝(徒長枝・立ち枝・逆さ枝・下がり枝)を探します。株全体を見て、この不要な枝を剪定した時に、樹形のバランスを崩さないと判断できる時は根元から間引き剪定しましょう。次に、株全体を見て枝が混みあっている場所を探します。ここにある忌み枝(混み枝・絡み枝・平行枝・車枝)を、株全体のバランスを見ながら透かすように、根元から間引き剪定します。また必要に応じ、樹勢が弱く成長する見込みが殆どない枝(懐枝など)を根元から剪定し取り除きます。
夏越し方法

パキラ・グラブラは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏は強光で葉焼けをしやすいため、西日の当たらない場所で管理し、土壌は乾燥しやすいため定期的に土の観察をして表面が乾燥したら水を与えるようにしましょう。
冬越し方法


Hardiness:10~12
パキラ・グラブラは熱帯・亜熱帯の気候の地域に自生しており冬の低温に弱い植物です。本種は基本的に、気温が15度を下回ると成長が停止して葉が変色して落ちるなど株が弱る可能性があり、5度を下回ると致命的な低温障害を引き起こし枯死する恐れがあります。そのため、熱帯・亜熱帯気候で栽培していない場合は、鉢植えで管理し、屋内管理で冬越しした方が無難でしょう。
●冬越しの条件
- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く場所から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 温度:理想的な温度は15度以上です。
- 光量の目安:2500~20000Lux/46.25~370μmol/m2・s ※光量を確保できない場所で栽培したい場合は、植物育成ライトが基本的に必要となります。
- 水やり頻度:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなるため、土壌の乾燥も他の季節と比べると緩やかに進み、水やりの頻度も少なくなります。ただし、土壌の乾燥が続くと枯れてしまうため、土壌の表層が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
●冬越し対策一覧
栄養繁殖方法

パキラ・グラブラは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法
- 概要:茎を採取して、この茎の長さや葉の数を調節し、切り口を土に挿して繁殖させる無性生殖の1種です。
- 挿し木時期:発根率の高い晩春から初夏頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。また花芽分化が始まり生殖成長をしている茎は、発根率が極端に下がるため挿し穂に使うのは避けた方がよいでしょう。
- 挿し穂の整形:挿し穂は長さを10cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 水揚げ:整形した挿し穂の切り口をボウルなどに入れた水に約1時間浸し、十分に吸水させます。
- 培養土に挿し穂を挿す:挿し穂を挿す場所を決めます。培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を開けておきます。挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程度を入れます。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。





