- 原産:ソシエテ諸島
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:ハブカズラ(Epipremnum)
- 種:オウゴンカズラ(Epipremnum aureum)
- 英名:ポトス(Pothos)
- 別名:オウゴンカズラ/エピプレムヌム・アウレウム/ゴールデン・ポトス(golden pothos)/セイロン・クリーパー(Ceylon creeper)/アイビー・アラム(ivy arum)/デビルズ・バイン(devil’s vine)/デビルズ・アイビー(devil’s ivy)
- 品種:テルノ・アマゾン
- 開花時期:自然開花は稀
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●
- 分類:多年草
- 登攀方法:気根(付着根)
- 草丈:約100~300cm
- 誕生花:4月17日
- 花言葉:長い幸/永遠の富/華やかな明るさ
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/壁面緑化/日陰植物/観葉植物
- 購入方法:ポトス・テルノ・アマゾンを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ポトス(テルノ・アマゾン)とは!?
ポトス(テルノ・アマゾン)は、伊藤輝則氏が生産・育種しているテルノ・シリーズの中の一品種です。
テルノ・アマゾンは、バレンシアの枝変わり、緑色と黄色の葉で構成されているためカラフルなコントラストが楽しめる園芸品種です。
ポトスとは!?
ポトスは学名Epipremnum aureum、以前はポトス属(Pothos aureus)にありましたが、1962年に花が観察された際にハブカズラとの類似性が高まり、1964年にハブカズラ属に移動されました。属は移動されましたが、現在も以前の属名のポトスの名前で広く流通しており、また別名では「オウゴンカズラ」や「エピプレムヌム・アウレウム」とも呼ばれるソシエテ諸島が原産の多年草です。
ポトスの語源(由来)
- 属名のEpipremnumはギリシャ語で「上に」を意味する「epi」と、「茎」を意味する「premnom」の2語の造語です。
- 種小名のアウレウム(aureum)は「黄金」を意味しており、葉の色が黄金の様に見える事に由来しています。
- オウゴンカズラの由来は葉の色が「黄金」を連想させて、ツル状に伸びる草姿が「カズラ」を思わせる所からきています。
- ポトスの由来は以前の属がポトス(Pothos)属にあった事から、現在もこの名称で親しまれています。
ポトスの特徴(魅力)
- ポトスは光沢のある美しい葉や優雅に広がるツル性の茎を鑑賞する目的で育てられる植物です。
- 茎はツル性、多くの場合は匍匐するように茎が広がり地面や斜面を覆いますが、気根(付着根)を他の植物や物体に接着して自らの茎を固定して登る事も可能です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- そのため園芸では、気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等を準備したり、岩壁や木壁等に這わせて育てられます。気根が出て定着するまでに時間がかかる場合があるため、ある程度の誘引とサポートが必要です。
- 茎は匍匐して下垂するため、鉢植えやハンギングバスケットなどに植えられて優雅な樹形を鑑賞する目的で育てられたりします。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- 花は遺伝的障害があるため自然に開花する事は基本的にありません。ジベレリンを噴霧する事で開花が誘導され人工的に花が咲く事もあります。
- 花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序をしており、多肉質な花軸に小さな花が多数つき、肉穂花序を包むように外周に仏炎苞があります。
- 葉は光沢があり、やや黄色みを帯びるため、和名「オウゴンカズラ」や学名「aureum(黄金)」の由来にもなっており、また多くの園芸品種は鮮やかな黄色や白色の班が入るため、園芸ではカラーリーフとして楽しまれます。
- ポトスは、密閉された空間でホルムアルデヒド等の汚染物質を除去して空気を浄化する事が研究で確認されており、観葉植物として育てる事で室内の空気の質を改善する事が出来ます。
- ホルムアルデヒドとはシックハウス症候群の原因の一つとして知られる物質です。粘膜を刺激するため目がチカチカとしたり、鼻水が出たり、喉の痛みや咳などを引き起こす原因となっています。
- ポトスはシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しているため、軽度な毒性があり食べる事は出来ません。
- ポトスを摂取すると、シュウ酸カルシウムの針状結晶が原因で口内が炎症して荒れたり、嘔吐を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが生じる可能性があります。また肌に樹液に触れた場合もシュウ酸カルシウムの針状結晶が原因で炎症を引き起こす事があります。
- また人だけではなく猫や犬にとっても有毒なため、誤って食べないように注意する必要があります。
- ポトスは耐陰性が強いため屋内の観葉植物として育てられたりシェードガーデンに利用されたりします。
- 光量が50luxほどの場所でも生き残り、500lux~5000luxの場所で活発に成長します。ただし強光にあたると葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こし生育不良を引き起こすため注意が必要です。
- ポトスは茎を水の中につけるだけでも容易に育てる事が出来ます。
- お洒落なガラス容器で育てるとインテリアとしても楽しめて、またガラスの中も観察出来るため根の成長も確認出来る所も魅力です。
ポトスの草姿はツル性(気根)、茎の長さは約300(~2000)cm、茎の直径は最大4cm、茎の色は緑色もしくは黄褐色になります。
※気根(付着根)は、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付き体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約10(~20)cm、葉身の形は卵形もしくは先端が尖る心形をしています。※成熟した株では葉の大きさが長さは100cm、幅は45cmに達することがあります。
花序は肉穂花序、肉穂花序は多肉質な花軸に花柄のない小さな花が多数密生するようについており、肉穂花序を包む様に外周には仏炎苞があります。肉穂花序の色は白色から薄い黄色、仏炎苞の色は白色から薄い黄色をしています。
ポトスの水耕栽培のやり方
ポトスは土に植えなくても、水だけで育てる事が可能です。ポトスをガラス容器と水だけで育てた場合、中身が見えるため根の成長が楽しめたり、またお洒落なガラス容器を使うとインテリアにもなります。
ポトスの水耕栽培のはじめ方
- ポトスの水耕栽培は剪定することによって余る茎を使います。
- 茎はガラス容器の大きさに合わせて約10~20cmの大きさで切り、下部にある葉を取り除きます。
- 水が入ったガラス容器の中にポトスの茎を挿します。
- 管理場所は直射日光の当たらない500lux以上の場所で管理しましょう。
- 基本的には明るい場所の方が茎や葉の成長も良いですが、直射日光による強い日差しは葉焼けを引き起こすため避けて下さい。
- 成長を求めない場合は光量が50luxほどのやや暗い場所でも、枯れる事がなく株はある程度耐えてくれます。
- 水は定期的に替えて容器もしっかり洗いましょう。
- 水を替える頻度は、夏は頻繁に冬は少なくても大丈夫と季節によっても変わりますが、基本的には1~2週間を目安にして交換するとよいでしょう。
- 水を交換しない場合、水の中の酸素が減り根腐れを引き起こす原因となったり、雑菌が増えて根の周りがヌルヌルとなり腐敗して根腐れを引き起こす原因となったりします。
- ポトスは肥料がなくても光を浴びる事である程度成長しますが、しっかり成長させたい場合は液体肥料を与える事も大切です。
- 液体肥料を与える頻度は1~2ヶ月に1度のペースで与えてあげましょう。その際、肥効が強いと肥焼けする事も多いため水耕栽培用の液肥を利用しましょう。
おすすめの水耕栽培用の液肥
ハブカズラ(ポトス)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ポトス(テルノ・アマゾン)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
ポトス(テルノ・アマゾン)は基本的には間接光が当たるだけの明るい日陰の中で育てる事が出来ます。
基本的に直射日光は必要としません。直射日光も朝の1~2時間程度であれば問題ないですが、それ以上の直射日光が当たる場所で管理すると、光合成能力を超えてしまい葉焼けを引き起こして株が弱りやすくなります。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
ポトスは日陰の中の弱い光(500~2500lux)でも生き残ります。ただし成長が停滞しやすいです。株の強い成長や新しい葉を生み出したい場合は、もう少し強い光を当てた方が良いでしょう。※理想的な環境は気温などにも左右されるため、環境に合わせて管理する場所を変えましょう。
光のレベル
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000lux~(直射日光なし)
土壌の土質
ポトスは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
楽天で人気の高いおすすめの堆肥
鉢土づくり
日当り
ポトス(テルノ・アマゾン)は基本的には間接光が当たるだけの明るい日陰の中で育てる事が出来ます。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
一方で、植物に当たる光の量が少ない場合があります。暗い場所では、葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、屋内で育てる場合も最低500lux~2500luxの光が当たる場所で管理してあげると良いでしょう。
光のレベル
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000lux~(直射日光なし)
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
ポトスは、一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。ただし、軽すぎる培養土をつくると植物を支えられなくなる事もあるため注意してください。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ポトス(テルノ・アマゾン)は、やや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。
ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、土壌の状態を見ながら、水やりを行う必要があります。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
湿度を高める
ポトスは、熱帯に自生する事も分かる通り、基本的には高湿度を好む植物です。
ただ他の熱帯植物のように、湿度が低いから葉が乾燥して損傷したり、葉が落ちるということは少ないです。そのため、高湿度を保つ事が必ず必要というわけではありません。株の健康な成長や綺麗な葉を保つ為に、出来る範囲で湿度を高める対策をしてあげると良いでしょう。
湿度を高める方法一覧
- 霧吹きする
- 植物の葉に直接水を吹きかけることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。
- 受け皿に水をためる
- トレイの上に綺麗な小石などを置いて、鉢をその上に設置します。鉢に水が触れないようにトレイの中に水を入れましょう。
- 鉢(鉢土)に直接水が触れるとトレイから水を吸水して培養土が極端に湿ります。培養土がジメジメすると根腐れを引き起こす原因になる事があるため注意してください。
- トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。
- 加湿器を使う
- 加湿器を使うことで簡単に空気中の湿度を調節することができます。
- 観葉植物をグルーピング
- 観葉植物をグルーピングして近くに置く事で、それぞれの植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くに置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
剪定のやり方
ポトス(テルノ・アマゾン)は剪定せずに育てる事も出来ます。ただし剪定せずに育てた場合、ツル性の茎が一本だけひょろひょろと長く伸びたり、茎が奔放に伸びて本来あるべき場所から逸出してしまい外観を崩してしまったりする事があります。
ポトスの剪定を行う事は、茎の枝分かれを促して茎の数を増やしたり、新しく生産性の高い茎の成長を促して健康な葉を沢山つくる事に繋がります。
ポトスの剪定方法
- ポトスの剪定は早春から春が最も適します。
- 何故なら早春から春に剪定しても、春から強く成長するため素早い回復が見込めるからです。また夏から秋も剪定出来ますが、回復力は春に比べると劣るため、剪定する場合も軽い剪定に留めておいた方が良いでしょう。
- ポトスの剪定は定期的に行うのではなくツルの数を増やしてフサフサとした外観を作りたい、邪魔な茎を短くしたい等の目的に合わせて行われます。
- 茎の数を増やしてフサフサした外観を作りたい場合は、地面から約5cmの場所で茎を強く切り戻します。根元付近で強く切り戻す事で、株の若返りが促されると同時に、根元から沢山の茎が出てきてフサフサとした外観が作られます。
- 長いツルをある程度残したい場合は、枝分かれさせたい部分の節の上で剪定する事も出来ます。ただし途中から剪定した場合は、古い茎も残るため葉の生産性が落ちたり、また途中で枝分かれしてしまうため雑多な印象や奔放な印象を与える可能性があります。
冬越しする方法
Hardiness:10b~12a
ポトス(テルノ・アマゾン)は寒さに弱いため屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室温が10度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であればカバーを被せるなどの、霜対策を行うだけでも越冬出来る可能性があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
ポトスは挿し木や水挿し、株分けによって増やす事が出来ます。ただし基本的に水挿しで増やした場合は土への移行が難しいため、そのまま水の中で管理して育てます。
ポトスの挿し木の方法
- 挿し木時期は春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10~15cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 節の部分からよく発根するため節の直ぐ下の部分でカットします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
ポトスの水挿しの方法
- 水挿しの時期は春から夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10~15cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 節の部分からよく発根するため節の直ぐ下の部分でカットします。
- コップの中に清潔な水を入れます。
- 切り口を下にして水の中に挿し穂を挿します。
- 間接光のみが当たる場所で管理しながら、水を定期的に替えて管理しましょう。
ポトスの株分けの方法
ポトスは地面に伸びた茎の節から根を出して定着するため、その部分を親株から切り離し植え直す事で株分けする事ができます