- 原産:フランス/イタリア
- 科:サクラソウ(Primulaceae)
- 属:サクラソウ/プリムラ(Primula)
- 種:マルギナータ(Primula marginata)
- 別名:シルバーエッジド・プリムローズ(silver-edged primrose)
- 品種:プリチャーズ・バー(Pritchard’s Variety)
- 開花時期:2月~5月
- 花の色:青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●白色〇
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約10~15cm
- 株張り:約10~30cm
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:ロックガーデン
- 購入方法:プリムラ(プリチャーズ・バー)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
プリムラ(プリチャーズ・バー)とは!?
プリムラ(プリチャーズ・バー)の特徴は、花の色が青紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉が密についています。青紫色と白色は、落ち着きと上品さを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。
またプリチャーズ・バーは、他のマルギナータと同様に、葉の色が白緑色で表面に白粉を帯びているため洗練された印象を感じさせるシルバーリーフとして楽しむ事も可能です。
プリムラ(マルギナータ)とは!?
プリムラ(マルギナータ)の学名はPrimula marginata、別名では「シルバーエッジド・プリムローズ(silver-edged primrose)」とも呼ばれる多年草です。原産地はフランスおよびイタリア、自生地は南西アルプスにあります。
プリムラ(マルギナータ)の語源(由来)
- 属名のPrimulaはラテン語で「早い」を意味する「primus」から来ており、プリムラ属の開花が早いことに因んで、植物学者のCarl von Linnaeus (1707-1778)が命名しました。
- 種小名のmarginataはラテン語で「外班」や「縁どり」を意味しています。
プリムラ(マルギナータ)の特徴(魅力)
- プリムラ(マルギナータ)の特徴は、葉の色が白緑色で表面に白粉を帯びている所や、葉の縁部分にギザギザとした鋸歯がある所、花が茎の頂部に集まりボリュームよく咲く所、花の色が紫色をしていて、上品な印象を感じさせる所、草姿がロゼット状で下葉が落ちると細長い茎を生成する所等にあります。
- 園芸では、白緑色の葉をシルバーリーフとして楽しむ目的や、上品な印象を感じさせる紫色の花を楽しむ目的で育てられます。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を放射状に行儀よく広げます。下葉が落ちると、下部に細長い茎を生成して、成長点に葉をロゼット状につけます。
- 葉は肉厚で表面に白粉が付きます。葉の色は白緑色で銀色にも見えるため、シルバーリーフとしても楽しめます。
- 開花期間は2月から5月頃です。
- 花序は散形花序で、茎の頂部に最大20個の花をつけるため、ボリューミーで華やかな花姿が楽しめます。
- 花の形は高盆形花冠で、基部が筒状で先端が皿状に広がり、皿状に開いた部分の裂片が五個あります。裂片の中央に切れ込みが入るため、花弁はハート形になり、可愛らしい印象を感じさせることがあります。
プリムラ(マルギナータ)の草丈は約10~15cm、株張りは約10~30cm、草姿はロゼット状、下葉が落ちると細長い茎を生成する。葉序は根生葉、葉身の形は倒卵形、葉の縁部分には鋸歯があり、葉の質感は肉厚、葉の表面は白粉を帯びており、葉の色は白緑色です。花序は散形花序、花茎の頂部に最大20個の花が付きます。花冠の形は高盆形花冠で、花冠の先端の裂片は五個、裂片は中央に浅い切れ込みが入る、花の色は青・紫・白があります。
プリムラ(マルギナータ)の園芸品種の紹介
プリムラ(プリチャーズ・バー)の特徴は、花の色が青紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉が密についています。青紫色と白色は、落ち着きと上品さを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 | プリムラ(ナポレオン)の特徴は、花の色が薄い青紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉が疎らについています。薄い青紫色は、上品さを感じさせたり気持ちをリラックスさせる効果があったりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンや、優雅さをテーマにするエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
プリムラ(ストラッドブルック・チャーマー)の特徴は、葉の色が明るい黄緑色で白粉を帯びている所や、花の色が薄い青紫色をしていて、花芯部にある白粉が少ない所等にあります。 | プリムラ(ウェイスマンズ・バー)の特徴は、花の色が薄い青紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉がやや疎らについています。薄い青紫色は、上品さを感じさせたり気持ちをリラックスさせる効果があったりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンや、優雅さをテーマにするエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
プリムラ(カエルレア)の特徴は、花の色が青色と白色で構成されていて、花芯部分に白粉が疎らについています。青色は知的でクールな印象を与えたり、気分を落ち着ける鎮静効果があったりします。そのため、スタイリッシュでカッコイイ雰囲気のお庭を作りたい時や、心と体を癒すヒーリングガーデンを作りたい時などにおすすめな品種です。 | プリムラ(クリアーズ・バー)の特徴は、花の色が薄い赤紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉が疎らについています。赤紫色と白色は、奥ゆかしさや艶やかさ、明るさや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 |
プリムラ(ホールデン・クロウ)の特徴は、花の色が透明感のある薄い青紫色と白色をしていて、花芯部分に白粉が疎らについています。薄い青紫色は、上品さを感じさせたり気持ちをリラックスさせる効果があったりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンや、優雅さをテーマにするエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
プリムラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
プリムラ(プリチャーズ・バー)の育て方
花壇の土づくり
日当り
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、半日陰から明るい日影まで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、暑い場合は明るい日陰に移動したり、冷涼な場合は半日影に移動してあげると良いでしょう。
また基本的に雨に濡れることを嫌います。多湿・過湿になると、腐敗して枯れる原因にもなるため、出来れば軒下などの雨から保護された場所で育てた方が良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、高山植物のため、土壌は高い通気性と排水性が求められます。砂利の多いロックガーデンなどをイメージして、土壌をつくると良いかもしれません。
土壌に肥沃さはあまり求められません。畑を想像させるような黒土で出来た土壌や、腐葉土が沢山入る土壌は保水性が高く、蒸れてしまう原因にもなります。多湿に弱い植物を育てる場合は、このような土を避けた方が良いでしょう。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性を改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、半日陰から明るい日影まで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、暑い場合は明るい日陰に移動したり、冷涼な場合は半日影に移動してあげると良いでしょう。
屋内で育てる場合は、管理する場所の照度のレベルを調べて、中程度の照度または高程度の照度になる場所で管理してあげると良いでしょう。植物に当たる光が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事もあるため十分な光がある場所で育ててあげて下さい。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、高山植物です。そのため、山野草で使う培養土を利用すると良いでしょう。
培養土を自作する場合は通気性と排水性を高めた、山野草が好む培養土を作りましょう。培養土の中に腐葉土などを多く入れると、夏に蒸れてしまう原因にもなるため、一般的な培養土よりも腐葉土等の改良材は少なめにします。
培養土の配合例
- 川砂+ボラ土(小粒)+赤玉土+ピートモス=3:3:2:2
- 軽石(小粒)+桐生砂(小粒)+ピートモス=5:3:2
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植え替え
植え替えを行うタイミングは春の終わり、開花後に行ないます。株のまわりに子株が出来ているため、株分けをかねて植え替えを行うと良いでしょう。※株分けのやり方は増やし方からご覧下さい。
水やりの仕方
水やり
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、やや湿り気のある土壌を好みますが、同時に過湿状態を苦手にしています。
水のやり過ぎで過湿が続くと、腐敗したり根腐れを引き起こし枯れる原因になることがあります。そのため水やりのタイミングを間違えないようにしましょう。
また、葉にある白粉は水で簡単に流れてしまいます。そのため、水やりの際は株に水が当たらないように水やりする事も大切です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。
水やりチェッカー(サスティー)
水やりに不安を覚える場合は水やりチェッカー(サスティー)を活用しましょう。サスティーは植物にベストな水やりのタイミングを教えてくれるため、水やりで間違えることを避けることができます。
肥料の与え方
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、基本的に肥料は必要ありません。毎年春に少量の堆肥を入れるか、植え替え時に土壌改良を行い堆肥をいれます。
剪定のやり方
プリムラ(プリチャーズ・バー)の剪定は、花がら摘みを行います。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がらを摘む事で、種子が作られないため、エネルギーの損耗が抑えられます。エネルギーが損耗しない事で、株が元気なまま夏越しを迎えることができます。
花がら摘みのやり方は、花が咲き終わったら、花だけをハサミで剪定します。
夏越しする方法
プリムラ(プリチャーズ・バー)は、夏の暑さ・強光・多湿の三要素全てを苦手にしています。
そのため、基本的に直射日光から保護されていて、極端な暑さがなくて、風通しがよく、雨に当たらない場所で管理するようにしましょう。十分な光が入る場所であれば、屋内で管理することも出来ます。
高温多湿が与える影響と対策方法
- 強光
- 夏の強すぎる強光は、光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こす原因となります。また強光は、乾燥や熱などと相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は強光対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理
- 暑さ
- 暑さは「光合成・呼吸の阻害」「活性酸素の生成」「細胞の破壊による壊死と老化」等を引き起こします。また暑さは強光・乾燥・病原菌等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は暑さ対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理する
- 風通しの良い場所で管理する
- 散水する
- 乾燥
- 乾燥は「細胞の脱水による萎れ」「成長の抑制」「代謝活性の低下」「気功閉鎖」「光合成の阻害」「落葉」「細胞死」「ストレス」など多岐にわたって生育不良を引き起こす原因をつくります。また乾燥は強光や暑さ、病害虫などと相互作用をもつため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、夏場の乾燥対策は非常に重要になります。
- 西日の当たらない場所で管理する
- 適切な土壌で管理する
- 散水する
- 多湿・過湿
- 多湿・過湿は「根の酸素不足」「根の腐敗」「水分過多によるストレス」「真菌の繁殖と移動による病気」「細菌・ウィルスの移動による病気」「害虫の繁殖」などを引き起こす原因となります。また多湿は暑さ等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は多湿対策が最も必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 病原菌
- 病原菌は「細胞の壊死」「水分の移動を阻害」「光合成の阻害」「生育阻害」「免疫低下」などを引き起こします。また病原菌は暑さや多湿と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物を弱らせやすくなります。そのため、高温多湿に弱い植物は病原菌対策が必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 泥はね対策をする
- 農薬を使用する
西日の当たらない場所で管理する
西日対策を行う事で、暑さ対策と強光対策を同時に行う事ができましは。西日対策とは、西日の当たる時間は植物を日陰で管理することです。例えば、鉢植えで育てている場合は、鉢植えを午後からは日陰になる場所に移動します。また地植えする時に、西日の当たらない場所に植えたり、それが難しい場合はで遮光ネットを利用して西日を避けたりします。
風通しの良い場所で管理する
風通しの良い場所で植物の管理を行う事で「多湿対策」「暑さ対策」「病害虫の抑制」を行う事ができます。風が動く事で湿気が溜まる事を防げたり、また風によって植物の周囲の温度を少し下げたり体感温度を下げたりする事ができます。
風通しの良い場所に植物の移動が難しい場合は、暑さの厳しい時間にファンを回して対策することも可能です。ただし、ファンを回し過ぎると強風によって植物の葉が落ちてしまったり、蒸散スピードが増して乾燥しやすくなったりすることもあるので注意が必要です。
散水する
散水を行い周囲に水を撒く事で、水が蒸発する際に周囲の熱を吸収して気温を下げる事ができます。ただし一時的な効果なため根本的な解決となりません。暑さが酷い場合などに、散水を行い暑さストレスから少しでも植物を解放してあげると良いかもしれません。
雨に当たる場所を避ける
雨に当たらない場所で植物を管理する事で「根の腐敗・酸素不足対策」「水分過多によるストレス対策」「病気(真菌・細菌・ウィルス等)の侵入対策」がまとめて行えます。
そのため、雨が当たらない環境で植物を管理したり、雨の日の前に鉢植えを移動したり、 雨よけの屋根やシェードを使用すると高い効果が期待出来ます。ただし、雨の当たらない環境は太陽も遮る事が多いため日照量が少なくなったり、多湿環境になりやすい事があります。そのため、他の環境要因も考慮しながら雨対策を行うと良いでしょう。
適切な日当たりで管理
適切な日当たりで植物を管理する事は「光合成の促進」「多湿対策」「病害虫の発生を抑制」する事に繋がります。特に日当たりの良い環境であれば、多湿になりにくいため、水分ストレスや病気対策となります。
土壌の排水性を良くする
土壌の排水性を良くする事は「多湿対策」に非常に重要な役割を果たします。何故なら、保水性の高い土壌で植物を管理した場合、水分が何時までも排水されずジメジメした環境が続くため、根に酸素が供給されずに呼吸が出来なくなったり、根腐れを引き起こしたり、病気が増殖して植物が影響を受けやすくなるからです。
そのため、植え付け時に適切な土壌または培養土に植えて上げる事がとても大切になります。
切り戻しを行う
植物の切り戻しを行う事で多湿の改善を行う事ができます。何故なら、切り戻しをすることで茎や葉の密度が減るため、風通しが改善されたり、日当たりが改善されたりするからです。ただし、切り戻しをする事で花芽が摘まれたり強いストレスとなることもあるため注意して下さい。
泥はね対策をする
泥はね対策をする事で、病原菌対策が行えます。何故なら、泥はね対策を行うことで、病原菌がいる泥水が植物の葉っぱ等について、植物の中に入る事を防げるからです。
植物の葉に泥水が付いてしまうと、水の中で真菌は鞭毛を使い泳ぎ、気孔などから植物体の中に侵入します。病原菌に感染した植物は腐食され細胞が壊死して斑点病になったり、導管を塞がれて水分の行き来が出来なくなり萎凋病になる事があります。病気の種類によって、致命度が変わりますが、泥はね対策で病気予防をする事は非常に重要になります。
泥はね対策は植物の周りにマルチングをする事で行えます。マルチングの資材はお好みですが、ビニールやバークチップ等が一般的です。
冬越しする方法
Hardiness:3~8
プリムラ(プリチャーズ・バー)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
プリムラ(マルギナータ)は株分けによって増やす事ができます。
株分け手順
- 株分けは開花後または春の終わり頃に植え替えを行います。
- 根を出来るだけ傷つけないように株を掘りあげます。
- 株から土を落として手で解しながら、分割出来そうな株(子株)を確認します。
- 根を出来るだけ大切に扱い、株と株を解しながら、必要に応じてナイフやハサミ等も使い、株を分割しましょう。
- 株を分割したら、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。
播種で増やす
プリムラ(マルギナータ)の種蒔の方法
播種時期:5月~7月・1月~2月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約
発芽条件:好光性種子
種まき手順
- 種まきの時期
- 5月~7月に自家採取してそのまま撒きます。
- 1月~2月に撒く場合は自家採取から播種までに時間があるため、冷蔵庫(約4度)の中で保管しておきます。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。自分で用土を作成する場合は、弱酸性のピートモスなどを使うと良いでしょう。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 暑さを苦手にしているため、十分な光が当たる屋内、または風通しがよく西日の当たらない半日影で管理します。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、土と種が乾燥しないように水やりをしっかり行いましょう。
植物の病気
プリムラ(マルギナータ)の病気
- 軟腐病
- ウイルス病
- 根腐れ病
プリムラ(マルギナータ)の害虫
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ナメクジ
- ダンゴムシ