おすすめの植物とは、必ず選んで後悔をさせない、さらに別の人にお勧めしくなるような魅力的な植物のことです。
このページでは、数ある植物の中でも、他の植物と比べて圧倒的に優れた部分があったり、用途や優れている点が多かったりする植物を属ごとに紹介しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご覧下さい。また購入を希望する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■おすすめの植物一覧
●おすすめランキング
- ペチュニア属
- 品種:さくらさくら・シリーズ
- アジサイ属(ハイドランジア属)
- 品種:月うさぎやイロハ等
- センニチコウ属
- キャットテール(アカリファ属)
- ジニア属
- ユーカリ属
- バーベナ属
- 品種:タピアン・シリーズ
- ランタナ属
- アンゲロニア属
- エリゲロン属
●な行
●
●あ行
アジサイ属(ハイドランジア属)



学名:Hydrangea
生活形:落葉低木/落葉ツル性木本
開花:5月~8月※四季咲き品種は5月~10月
花色:赤・桃・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白・黒
樹高:約100~200cm
樹形:分枝型・ツル型(付着根)
主な原種:ホンアジサイ/ノリウツギ/ツルアジサイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/コニファー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジサイは属の中に70種以上があり、樹形や花の形などに違いのある様々な形態がある植物です。その中で特におすすめなのは、アジサイ(Hydrangea macrophylla)の中の幾つかの品種になります。
アジサイのおすすめ品種

月うさぎ:ジャパンフラワーセレクション2023~2024の鉢物部門でベスト・フラワー(優秀賞)とブリーディング特別賞とモニター特別賞(春)を同時受賞してます。四季咲き性で春から秋にかけて花が咲き続けるため長く花が楽しめる。花の形は上品で気品を感じさせるガクアジサイ型から、ボリューム感があって豪華な印象を感じさせるテマリ型へと変化します。そのため、変化の乏しいマンネリ化した印象を与えず、絶えず変化する楽しいお庭が作れます。花は白色の単色のため明るさや神聖さ、清潔感や清楚さを感じさせることが出来るでしょう。
イロハ:ジャパンフラワーセレクション2021~2022の鉢物部門でベスト・フラワー(優秀賞)とグッドパフォーマンス特別賞を同時受賞しています。四季咲き性で春から秋にかけて花が咲き続けるため長く花が楽しめる。花の形はガクアジサイ型でレースを見てるような上品な雰囲気があり、装飾花は剣弁でシャープでカッコイイ見た目をしています。また装飾花の萼片は丈夫なため、植物上でも収穫して花もちが抜群によく鑑賞価値が長く続くところが魅力です。花の色は咲き初めは緑色に赤色の覆輪の複色ですが、咲き進むと桃色に赤色の覆輪の複色へと魔法のように変化していくため、変化の乏しさを感じさせないお庭作りに一役かいます。
レッツダンス・シリーズ:四季咲き性があり、春から秋まで長く花が楽しめるアジサイです。花上がりがとてもよく、株を覆うように沢山の花が咲くため豪華さがあり、また装飾花が他のアジサイよりも大きな傾向があるため、より強い存在感と豪華さを感じさせる花姿が楽しめます。
アストランティア属



学名:Astrantia
生活形:多年草
開花:5月~9月
花色:赤・桃・紫・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約60~90cm
草姿:叢生型
主な原種:マヨール/マキシマ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アストランティアは、宝飾品を想像させるような美しい花と、楓の葉を思わせる美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は直立茎で垂直に伸び、下部に葉が集まる傾向があります。そのため、地面を覆うように葉が広がって地被植物としての役割を果たし、また上部では葉が殆どなくなるため、花の美しさを際立たせることが出来ます。アストランティアの花は、ブローチを思わせる見た目をしており、中央に集まる小さな花が、光で輝き宝石のように見えることがあります。そのため、お庭で栽培すると高級感あるラグジュアリーな雰囲気を空間に添えることが出来たり、また花を収穫してお部屋に飾れば宝石を見てるような気分にさせてれるでしょう。※アストランティアの切り花は上手な水揚げを行わないと直ぐに茎や花が萎れてしまうため、水揚げを手順通りしっかり行いましょう。
アベリア属



学名:Abelia
生活形:半常緑低木
開花:6月~10月
花色:桃・白
葉色:緑・黄・桃・赤・橙・白
樹高:30~240cm
樹形:分枝型
主な原種:グランディフローラ/シネンシス
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アベリアは、可愛い花や美しいカラーリーフ、強健で剪定に強いことから生垣や花木として広く栽培されている植物です。樹形は分枝型で、側枝が多くブッシュ状になり萌芽がよいため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用されたり、花を楽しみながら自然風の生垣として栽培されることもあり、また強健で栽培しやすいため公共の生垣にもよく利用されます。花は初夏から晩秋頃まで長く咲くため、花を長く楽しみたい人にも好まれます。また蝶々などが蜜源としてよく利用するため、生き物との共生を意識したお庭などに取り入れるのもよいかもしれません。アベリアは品種を選べば葉の色が緑・黄・桃・赤・橙・白と多彩です。そのため、カラーリーフとしての人気も高い植物になります。
アンゲロニア属



学名:Angelonia
生活形:多年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:分枝型
主な原種:アングスティフォリア 等
用途:開花期間長い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アンゲロニアは、開花期間の長さや、気品のある花姿から近年高い人気が出ている植物です。草姿は分枝型ですが、基本的に茎は垂直に真っ直ぐ伸びて上部での枝分かれが少ないため、整然とした非常に洗練された外観となります。そのため、エレガントなお庭の花壇の縁どりとしてピッタリで、またコンパクトに成長して他の植物の邪魔をしにくいため寄せ植え素材としても重宝されます。開花期間は春から晩秋頃まで、花序は総状花序でエネルギーが続く限り、茎を上に伸ばし続けて花をどんどん咲かせるため、基本的に開花期が途切れる事はありません。ただし欠点として茎が長く伸びると花を咲かせる速度が遅くなったり、茎の下から花がどんどん落ちて花穂が短くなったりして間延びした外観になるため、定期的に剪定した方が見た目が良いコンパクトな外観を保てるでしょう。花の形は唇形花になり、よく見ると花冠筒部が大きく開いて、口のような個性的な見た目をしています。そのため、ユニークな植物に感じることがあるかもしれませんが、植物全体の印象としては洗練された雰囲気があり、気品のある庭によく合うでしょう。
アンスリウム属



学名:Anthurium
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は5月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白・赤・赤茶
草丈:約30~40cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:アンドレアナム/セリゼリアナム/クラリネルビウム
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s※PPFDは10μmol/m2・s程でも生存可能ですが生育は悪くなります。
用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アンスリウムは属の中に約1500種があり、花の形や葉の形などの形態の異なる種や品種が様々あります。園芸では、美しい花を鑑賞目的とするフラミンゴ系と、葉を鑑賞目的とするベルベットリーフアンスリウム系に大きく分けることが出来ますが、一般的に栽培されているのは殆どが写真にあるような美しい花(苞)をもってるフラミンゴ系です。フラミンゴフラワー系の花(苞)は宝飾品を見てるような強い光沢と反射があるため、その花をお部屋などにインテリアとして飾るとラグジュアリーな空間へと雰囲気を変えます。また適切な環境下では開花は周年あるため、花を長く楽しみたい人にも好まれており、開花した花は収穫して切り花に出来る所も魅力です。一方で、ベルベットリーフアンスリウム系はその名前の通りベルベットを見てるような高級感ある葉が魅力的な植物になり、フラミンゴ系と比べると人気は劣りますが人々を魅了する植物となるでしょう。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれる事もありますが、基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。
インパチェンス属



学名:Impatiens
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期は5月~10月
花色:赤・桃・橙・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:分枝型・直立型
主な原種:アフリカホウセンカ/ホウセンカ
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:インパチェンスは属の中に1000種以上の種があり、種によって生活形や形態も様々ですが、一般的に園芸では日陰のお庭の中で花を長く楽しめる植物として重宝されています。特にアフリカホウセンカとその品種は、理想的な環境下で花が周年咲くため、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれており、日陰で育てられる植物が少ない中で、この植物は魅力となる部分も多く重宝されています。草姿は分枝形、株元からよく分枝してドーム状に広がる傾向があるため、花壇の縁どりや地被植物として利用されており、また寄せ植えの素材として利用されることもあります。※ただしこの植物は寒さに弱いため、多年草ですが温暖な地域以外では冬に枯れる一年草として園芸的には扱われています。
エキナセア属



学名:Echinacea
生活形:多年草
開花:5月~10月※6月~8月に最も多く花が咲く
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:50~120cm
草姿:叢生型
主な原種:パープレア/パラドクサ/ホソババレンギク 等
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エキナセアは、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的には花の中央部で球状に盛り上がる筒状花と、垂れ下がる舌状花のコントラストが、ユニークでかわいい印象を与える植物となります。開花時期は5月~10月頃、開花の長さは品種差があり、分枝力が高いエキナセアほど長く花が咲きます。そのため、長く花を楽しみたい場合は、分枝力の高い種や品種を選ぶのが大切です。花はサイズが約5~15cmと大きくて、形や色も多用です。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる魅力をもってます。草姿は叢生型、地面下にある根茎が成長に伴い広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。生育旺盛で茎を出す品種ほど花をよく咲かせるため、沢山の花を楽しみたい場合は、この点も踏まえて品種選びをすることも大切になってくるでしょう。
エリゲロン属



学名:Erigeron
生活形:多年草
開花:4月~12月(カルビンスキアヌス)
花色:桃・黄・白・青・紫
葉色:緑
草丈:約30~75cm
草姿:匍匐型・分枝型
主な原種:カルビンスキアヌス/スペシオサス/グラウカス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エリゲロンは属の中に約457種があり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではエリゲロン・カルビンスキアヌス(Erigeron karvinskianus)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、開花期間が春から晩秋、その途中で開花が途切れる事もありますが、基本的には花を長く楽しめる事から、お庭を花で長く彩っていたい園芸家にとても人気があります。また頭花を構成している舌状花の色が、成熟するにつれて白色から桃色へと変化するため、一株の中で色の異なる花が同時に咲き乱れるため、カラフルな色彩効果をうみだしています。そのため、お庭で栽培するとポップで明るい雰囲気を作り出したり、子供が好むような元気で可愛らしい雰囲気を作り出してくれるでしょう。草姿は分枝型または匍匐型になり、株はこんもりと盛り上がりながは横に広がります。そのため、花壇のお洒落な縁どりとして利用したり、ロックガーデンなどで地被植物として利用したり、また乾燥にとても強いため岩の隙間などに偽着生させて育てたりするのがおすすめです。エリゲロン・カルビンスキアヌスは非常に強健で乾燥に強く放ったらかしでも育てられるため初心者におすすめの植物です。しかし、繁殖力がとても強く、種で広がり雑草化しやすいため、不要なエリゲロンはこまめに除草するなどの対策が必要になってくるでしょう。
オキザリス属(カタバミ属)



学名:Oxalis
生活形:多年草
開花:10月~4月※オキザリス・グラブラの開花
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・紫・桃・黒
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:トリアングラリス/フヨウカタバミ/グラブラ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキザリスは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が親しまれています。例えば、オキザリス・トリアングラリスは葉を構成している小葉が三角形をしているためスタイリッシュでカッコイイ印象を与えます。また葉の色が紫色(黒色)をしてるため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気を醸し出すカラーリーフとして楽しめるでしょう。草姿は叢生型で、根茎または球根で広がるためお庭の中では地被植物として利用できます。一方で、オキザリス・グラブラは冬秋から春にかけて、株を覆うように高密度に咲く桃色の花が魅力的な植物になります。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴い広がり地面を覆うため、開花期には桃色の可愛らしい花絨毯が楽しめるでしょう。
●か行
ガザニア属



学名:Gazania
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期な4月~10月になる
花色:赤・桃・橙・黄・紫・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:リゲンス/リネアリス 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガザニアは属の中に約19種があり種や品種により形態に差異がありますが、園芸では一般的に地面を覆うように広がりながら咲く、太陽を思わせるような美しい花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型または匍匐型になり、地際に台木状の木質化した茎があり、そこから複数の茎がでて匍匐しながら広がります。そのため、地面を覆う地被植物として利用される事が多いです。開花期間は温暖な地域では一年を通して咲くこともあり、花はサイズが約5~10cmと大きくて、形や色も多様です。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる魅力をもってます。また、葉の色はふつう緑色ですが、毛が多い種や品種では殆ど白色をしています。そのため、品種を選べば上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
カリブラコア属



学名:Calibrachoa
生活形:多年草
開花:4月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~80cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カリブラコアは、人気の高いペチュニアと非常によく似ている事で知られている植物です。近年の研究でカリブラコアの染色体が18本に対してペチュニアの染色体が14本である事が判明するまでは、同属とするべきという考えもありました。カリブラコアは一般的なペチュニアと比べて、花のサイズが2~3cm前後と小ぶりで可愛らしい見た目をしており、多花性で雨による傷みが少ないです。そのため、ペチュニアよりもカリブラコアを選んで育てる人も多いです。開花期間は春から秋、理想的な環境下では周年花が咲くため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。花のサイズは前述の通り小さいため、可愛らしさがあり、花弁は雨に強く丈夫なため、汚れることなく清潔感のある外観を長く保つ事ができます。花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と非常に多彩です。そのため、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりするとよいでしょう。草姿は分枝型または匍匐型になり、茎がこんもりと盛り上がるようにしながら横に広がります。そのため、花壇の縁どりとして利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。さらに、いくつかの品種は葉の色が白色またはクリーム色をしているため、品種を選べばカラーリーフとして楽しんだり出来る点も魅力のひとつとして数える事が出来るでしょう。
キダチルリソウ属(ヘリオトロープ属)



学名:Heliotropium
生活形:多年草/常緑低木
開花:5月~11月
花色:青・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~120cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:アルボレンシス 等
用途:開花期間長い/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:キダチルリソウ(Heliotropium)は、属の中に約255種を含んでおり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではキダチルリソウ(Heliotropium arborescens)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、適切な管理の元で開花期間が5月~11月頃と長くあり、開花期にはバニラを想像させる甘く強い香りが数メートル先まで漂います。そのため、芳香性の花としてガーデンファニチャーの傍にこの植物を植栽して、リラックスしながら甘い香りを楽しむのもおすすめです。花は小さいですが、多数の小さな花が散房状に高密度に集まる事で直径15cmの巨大な花房になる事もあります。そのため、この植物の花姿はとても豪華です。花の色は基本的に紫色から青紫色をしているため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気を感じさせるでしょう。そのため、格式の高さを演出したいお庭や、エレガントガーデンなどによく合うでしょう。また葉の色は多くが濃い緑色をしており、重厚感があります。そのため、紫色の花色とも調和して格式高い雰囲気をより強く感じさせるでしょう。
キャットテール(アカリファ属)



学名:Acalypha
生活形:多年草
開花:周年
花色:赤
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:レプタンス/ベニヒモノキ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:キャットテールは、猫の尻尾を思わせる可愛い花を咲かせる事で知られている植物です。開花期間はほぼ周年で、花穂が萎れ枯れるまでの期間も長いため、花を長く楽しみたい人などにおすすめの植物です。花には花弁がなく赤色の雄蕊が突出していて、花が穂状に連なります。そのため、花穂の中にある雄蕊が猫のしっぽの様なふさふさとした柔らかな外観と質感を生み出して愛らしい雰囲気をつくります。また葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では白色(クリーム色)の斑がはいります。そのため、品種を選べば明るさや柔らかさを感じさせるカラーリーフとして楽しむこともできる点も魅力です。草姿は匍匐型または半匍匐型になり、地面を覆うように広がります。そのため、温暖な地域では地被植物として利用される事があります。また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿も鑑賞できるでしょう。
クリスマスローズ(ヘレボロス属)



学名:Helleborus
生活形:多年草
開花(ハイブリッド):2月~4月
開花(ニゲル):12月~2月
花色:桃・橙・黄・緑・白・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~45cm
草姿:叢生型
主な原種:ニゲル/レンテンローズ/オドルス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/香りが良い/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クリスマスローズ(ヘレボロス)は、薔薇のような豪華な花姿と、俯きながら咲く可憐な花姿が、気品を感じさせる魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地際から複数の葉や茎(花茎)が伸びます。葉はロゼットを形成するように地面を広がるため、地被植物となり、また葉の形状は掌状に分裂してるため、お洒落な印象を与えるファンシーリーフとして楽しめます。さらに、葉の色はふつう緑色ですが、品種を選べば葉の中に黄色・白色の斑が入るものもあるため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。開花期はニゲル種では12月~2月、ハイブリッド種は2月~4月になります。花はサイズが約5~10cm、花の形や色は非常に多様です。花の形や色の好みは人それぞれ違いはありますが、やはりレア度の超多弁の八重咲き品種などの人気がたかいようです。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花を収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。切り花として利用する場合は、茎が硬くてしっかりしているものを選ぶと切り花として14日程度の日持ちがあるでしょう。また基本的に耐陰性が高い植物になるため、日陰の庭で活用される数少ない植物の一つにもなります。
クローバー(トリフォリウム属)



学名:Trifolium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草丈:約5~15cm(シロツメクサ)
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:シロツメクサ/ストロベリーキャンドル/ルーベンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クローバーは属の中に約299種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロツメクサが人気で、よく栽培されています。シロツメクサは草姿が匍匐型になり、地上茎は匍匐茎のみで地面を這うように広がります。そのため、草丈の低い絨毯のような外観になりやすく、人通りの多い場所を含めて様々な場所の地被植物として重宝されます。葉を構成する小葉は3枚または4枚以上ある事もあり、小葉が4枚あるシロツメクサは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて幸運を呼ぶ葉になるため、見付けたら収穫してお守りにされる事も多いようです。さらに園芸品種が豊富で、葉の色が緑・赤・桃・紫・黒・灰・白と多彩にあります。そのため、好みに合わせて桃色の葉で可愛らしいクローバー絨毯を作ったり、紫色の葉でエレガントな雰囲気を出すクローバー絨毯を作ったり出来るところも魅力の一つとなるでしょう。
コリウス属(プレクトランサス属)





学名:Plectranthus
同義語:Coleus
生活形:多年草
開花:8月~11月(モナラベンダー)
花色:桃・紫・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒
草丈:約30~150cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・s
主な原種:コリウス/アロマティカス/モナラベンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/観葉植物/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プレクトランサスは属の中に約83種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
プレクトランサス属の主な種
- コリウス:葉の色が緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒と非常に多彩であり、葉の中に入る模様も多様なためカラーリーフとしての人気が抜群に高い植物です。また耐暑性や耐病性などが高くて強健なため初心者でも育てやすく、耐陰性が高いため日陰のお庭などでも楽しめます。
- モナラベンダー:花の色が透き通るような薄い紫色をしいる一方で花軸が殆ど黒色をしているため、重厚感と気品を感じさせる花姿が楽しめます。また葉の色も表面が濃い緑色、裏面が紫色をしてるため、花との相性も抜群によく、格式高い雰囲気を感じさせます。
- その他:上記の他にも、アロマティカスには葉にオレガノに似た香りと風味があるため肉料理などの香り付けに利用されたりします。またミントリーフは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのプレクトランサスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
●さ行
シクラメン属



学名:Cyclamen
生活形:多年草
開花:10月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:カガリビバナ/ヘデリフォリウム/コウム/グラエクム 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シクラメンは、大理石の模様を想像させる美しい葉や、多数の花茎が並び整然と咲く篝火のような花姿が、気品のある雰囲気を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型、地面下にある塊茎が成長に伴って大きく成長しながら、葉や花茎を伸ばし叢生します。多数の葉は薔薇の花のように広がるため、葉姿だけでも優雅で美しい外観をしています。その上で、さらに葉の色は緑色・白色(白緑色)の複色となって、大理石のような模様が出来るため、ラグジュアリーな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。開花期間は秋頃から翌春頃まで、植物の選択肢が少ない冬の季節を長く彩る植物のため、冬を代表する花として重宝されています。塊茎からは多数の花茎が伸びて、花弁の反り返ったユニークな花を多数咲かせます。昔の人はその花姿が篝火にも見えたようで、カガリビバナの和名の由来ともなっています。基本的に耐陰性が高いため、シェードガーデンで育てることが出来ます。ただし、一部の種や品種(ガーデンシクラメン等)を除いて耐寒性が低いことから屋外で育てる場合は注意が必要でしょう。シクラメンの多くはインドアグリーンとして間接光のあたる部屋などで育てられています。その美しい外観から、屋内で栽培するとラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働いてくれるでしょう。
ジニア属



学名:Zinnia
生活形:一年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約50~100cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:エレガンス
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、安定して高い人気を誇る植物です。草姿は直立型・分枝型・匍匐型などがあり、種や品種により形態がかわります。そのため、栽培する時は花壇の中で高さを出したい時や切り花を取りたい時は直立型や分枝型を選び、また地被植物として利用したい時は匍匐型を選ぶと良いでしょう。花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・ダリア咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・アネモネ咲き・ビーハイブ咲きと非常に多様です。さらに花の色も赤・桃・黄・橙・紫・緑・白と多彩なため、自分好みの品種がきっと見つかるでしょう。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
ジャスミン属



学名:Jasminum
生活形:落葉ツル性木本/常緑ツル性木本
開花:5月~10月※一般的な開花は3月~5月にある(ソケイ)
花色:白・桃・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約400~800cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ソケイ/ハゴロモジャスミン/マツリカ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャスミンは、花の香りが非常に強いことから三大フローラルの一つとして数えられている植物です。樹形はツル型、他物に自らの茎を絡めさせて支えを得ながら上に成長します。そのため、一般的にトレリスやアーチなどの誘引資材に誘引して栽培されます。開花期間はジャスミン属の種で差異があり、例えばソケイであれば開花期が5月~10月、一般的に3月~5月頃に開花します。花は多花性で枝を覆うように咲き誇るため、ジャスミンの枝で広範を覆っておけば美しい景観が見られます。また開花すると数メートル先まで官能的で蜂蜜を思わせるような強烈な香りを漂わせるため、香りの花として楽しむのもよいでしょう。例えば、ガーデンファニチャーやガゼボなどの傍にジャスミンを植栽しておけば、休憩しながら香りを楽しめます。またいくつかの品種では、葉の色が緑色の他、黄色や白色もあるため、カラーリーフとしてたのしむ事も可能です。
スミレ属(ビオラ属)



学名:Viola
生活形:一年草/多年草
開花:10月~5月(パンジー)
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・黒・白
葉色:緑・黒
草丈:約15~25cm
草姿:分枝型・叢生型
主な原種:パンジー/ラブラドリカ/ニオイスミレ/スミレ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物/日陰植物/
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スミレ属は約690種を含み、生活形や形態の異なる種や品種が多数あります。代表的な種にはパンジー(Viola × wittrockiana)またはビオラがあり、これは冬を代表する花として知られています。草姿は分枝型で、基部付近からよく分枝して沢山の茎を叢生するように伸ばします。茎の向きにより株の見た目は横に広がったり、行儀よく直立して成長したりするため、用途に合わせて選択するとよいでしょう。主な用途としては花壇の縁どりや、寄せ植え素材などがあります。開花期間は10月~5月頃まで、植物の選択肢が少ない冬の季節を長く彩る植物のため、冬を代表する花として重宝されています。花の形はスミレ形花冠と呼ばれるユニークな形状をしており、また花の中に入るブロッチ(斑)と組み合わさる事で、動物の表情を見てるような独特な感じさせます。また花は非常に多花性で株を覆うように次々と咲き誇るため、彩りの少ない冬の花壇を豪華にしてくれるでしょう。花の色は赤・桃・黄・橙・紫・青・黒・白等があり、非常に多彩なため自分好みの色を見つけやすくなっています。また上記で紹介しているパンジー以外にも、スミレ属には、黒葉と紫色の花が重厚的な雰囲気をつくるビオラ・ラブラドリカ(Viola labradorica)や、花や葉にキャンディを思わせる香りがあるニオイスミレ(Viola odorata)等の多様な種があります。詳しい情報は種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
セダム属



学名:Sedum
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄・白・桃
葉色:緑・黄・桃・赤・橙・紫・茶・黒・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型・叢生型 等
主な原種:スプリングワンダー/エゾノキリンソウ/玉つづり/マツノハマンネングサ等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:セダム属は約483種を含む多様な属であり、ぷにっとした多肉質な葉を鑑賞する目的や、花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。例えば、セダム・スプリングワンダー(Sedum versadense)は葉がロゼット状に高密度につくため、株姿が薔薇の花や松ぼっくりを想像させる外観をしており、また葉の色も緑色・赤色・桃色・紫色と多彩なためユニークなカラーリーフとして楽しめます。一方で、エゾノキリンソウ(Sedum kamtschaticum)は多肉質な葉も可愛らしいですが、開花期に株を覆うように咲き誇る黄色の花も魅力的な植物となります。上記の他にもセダム属には、草姿が匍匐型で茎が枝垂れる性質があるためハンギング仕立てにピッタリな玉つづり(Sedum morganianum)や、松の葉のような針形の葉を持っているマツノハマンネングサ(Sedum hakonense)等の多様な種があります。種類のリンク先にはセダム属の41の原種と57の品種を紹介しているためよければご覧下さい。
センニチコウ属



学名:Gomphrena
生活形:一年草/多年草
開花:5月~11月
花色:紫・桃・赤・橙・白・黄
葉色:緑
草丈:約30~120cm
草姿:分枝型
主な原種:センニチコウ/プルケラ/キバナセンニチコウ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:センニチコウは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の見た目の可愛らしさ、花もちの良さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、非常に高い人気を誇る植物です。代表的な種には、センニチコウ(Gomphrena globosa)やキバナセンニチコウ(Gomphrena haageana)があり、最近では多年草タイプのゴンフレナ・プルケラ(Gomphrena pulchella)の人気が高まっています。草丈は約30~120cm、草姿は分枝型または一部の品種は匍匐型(ちなつ・シリーズ)になります。そのため、矮性品種は花壇の縁どりや寄せ植え素材に利用したり、高性品種は花壇の中で立体感やボリューム感を出したり、匍匐型であれば地被植物として利用するのも面白いかもしれませんね。開花期間は春から晩秋と非常に長いため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。また個々の花もちも抜群にいいため、気づけば古い花を隠すように次の花が咲いていて、花がら摘みをしなくてもよかったりします。花序は頭花で、集散状に次々と分枝を繰り返して沢山の花を咲かせます。頭花の形は種により差異がありますが、基本的には綺麗な球形をしているため、棒付きのキャンディを見てるような可愛らしい印象を感じさせます。花の色は紫・桃・赤・橙・白・黄と非常に多様なため好みに合わせて品種を選ぶとよいでしょう。例えば、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりする事ができます。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
●た行
タイム属



学名:Thymus
生活形:常緑亜低木
開花:5月~8月
花色:紫・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ブルガリス/ヨウシュイブキジャコウソウ/レモンタイム 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タイム属は約269種を含む多様な属であり、一般的に枝葉を収穫して料理の香りづけや、地面を覆う地被植物や、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはタイム・ブルガリスやヨウシュイブキジャコウソウ等があります。例えば、タイム・ブルガリス(Thymus vulgaris)は枝葉や花にオレガノにも含まれるチモールとカルバクロール等の精油が含まれています。そのため、オレガノに似た強い香りがあり、肉料理や魚料理等の香り漬けとしてよく利用されます。草姿は匍匐型または叢生型、茎の種類は直立茎・傾状茎・匍匐茎があり、こんもりと盛り上がるようなマット状に広がります。そのため、地被植物として利用されており、特にクリーピングタイムは踏圧に強く、踏むと心地よい香りが広がるため、タイムの中で最も地被植物に向いています。また開花期になると、株を覆うように沢山の花が咲き誇るため、花絨毯を見てるような美しい景観が楽しめたりもします。一方で、レモンタイム(Thymus citriodorus)は枝葉にレモンを思わせるような爽やかな香りがあります。枝葉は収穫すれば肉料理や魚料理等の香りづけにしたり、ハーブティーに利用されたりします。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。タイム属には上記以外にもヨウシュイブキジャコウソウやウーリータイム等の多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ダリア属





学名:Dahlia
生活形:多年草
開花:4月~11月※夏場は休む傾向がある
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白・黒
葉色:緑
草丈:約30~240cm
草姿:叢生型
主な原種:皇帝ダリア 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/球根植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダリアは品種改良が進んでいて園芸品種が非常に豊富にあります。そのため、花のサイズ・形・色が多種多様にあり、また草丈の高さでも細かく品種が分類されている植物です。草姿は叢生型で、地中にある塊根のクラウンから複数の茎を地上にだします。草丈は矮性(50cm以下)から極高性(150cm以上)に分類されており好みで品種が選べます。一般的な傾向としては矮性品種は分枝が多いため花のサイズが小さめで花数が多くなり開花期間が長くなる傾向があり、花壇などで楽しむのに最適です。一方で高性品種は分枝がやや劣り花数が少ないですが、花のサイズが大きくなり、小さな花壇においては大きくなりすぎて持て余す事もありますが、高さ立体感を演出したり、切り花として利用されることが多いです。開花期は4月~11月で夏場は休む傾向にあり、分枝が多い品種ほど長く咲く傾向があります。花のサイズは極小輪(5cm前後)から超巨大輪(30cm以上)まであり、非常に多様です。ダリアは花のサイズで仕立て方もかわるため、育て方もよければ上のリンクからご活用ください。また花の色も赤・桃・橙・黄・紫・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選んだり出来ます。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、植物の花色では珍しい色を楽しみたい場合は黒色の花を選んでみるのも良いかもしれません。種類のリンク先では241種のダリアを花の形で16種類に分類して紹介してます。よければご活用下さい。
●は行
バーベナ属



学名:Verbena
生活形:多年草
開花(タピアン):4月~11月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
草姿:叢生型
主な原種:ボナリエンシス/リギダ/ハスタータ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バーベナは属の中に約160種があり、園芸でも様々な種と品種が栽培されていますが、おすすめするバーベナの種類は交雑種の品種群であるバーベナ(タピアン)です。この植物は、地被植物として主に利用されていますが、その中でも際立った開花期間の長さや、花絨毯のように咲き誇る美しい花姿が魅力の植物となります。草丈は約10~20cm、草姿は匍匐型で茎の節から不定根を出しながらどんどん広がります。そのため、広範を覆う地被植物として活躍します。ただし、踏圧にはあまり強くないため、歩行者が基本的に通らない場所やステップストーンの間などに植栽した方がよいでしょう。開花期間は春から晩秋頃まで、基本的に休みなく花が咲き続けます。また非常に多花性で、株を覆うように花が咲き誇るため、開花期は豪華な花絨毯を長く楽しめるでしょう。花の色は紫・桃・赤・白と非常に多様なため好みに合わせて品種を選ぶことができます。例えば、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりすると良いでしょう。
ヒューケラ属



学名:Heuchera
生活形:多年草
開花:5月~7月(9月)
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒
草丈:約15~60cm
草姿:ロゼット型・叢生型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:ビローサ/ミクランサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒューケラは、楓の葉を思わせるお洒落な葉の形や、非常に多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿はロゼット型になり、地中にある根茎で緩やかに広がりながら、多数の葉と花茎を出して叢生します。また多数の葉は地面を覆うように広がるため、地被植物として活用されます。葉の形は掌状浅裂・掌状中裂になり、楓やアイビーを思わせるお洒落な見た目をしています。葉の色も緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選べる点も魅力の一つです。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の葉を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の葉を選んでみるのも良いかもしれません。開花は春から夏頃にあり、花のサイズ(約0.5~1.2cm)や花序(総状花序・円錐花序)は品種により、かわります。花を楽しみたい場合は、花のサイズと花序、花の数と密度に注目して品種を選ぶとよいでしょう。またヒューケラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
ブラキカム属

学名:Brachyscome
生活形:多年草/一年草
開花:周年※一般的な開花は4月~11月になる
花色:桃・青・紫・黄・白
葉色:緑
草丈:10~30cm
草姿:分枝型/匍匐型 等
主な原種:アングスティフォリア/イベリディフォリア 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブラキカム属は約102種を含む属であり、園芸でも生活形や形態の異なる様々な種と品種が栽培されていますが、園芸ではブラキカム・アングスティフォリア(Brachyscome angustifolia)の品種(ブラスコバイオレット 等)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、開花期間が春から晩秋頃まであるため、お庭を花で長く彩っていたい園芸家にとても人気があります。花のサイズはブラキカムの中では1.5~2.5cmと大きめで、小さいながらしっかりとした存在間があり、非常に多花性で株を覆うように花が咲き誇るため豪華な花姿が楽しめます。また花梗が細く長く伸びた先で、可愛らしい花が色んな方向を向いて咲くため、遊び心のあるユニークな花姿が楽しめる所もこの植物の魅力となります。草姿は分枝型または匍匐型、茎の形態は傾状茎になり匍匐した後に立ち上がりマット状に広がります。そのため、株を等間隔に並べて地被植物として利用したり、花壇の縁どりなどに利用したり、寄せ植えで活用したり出来ます。用途に合わせて、ブラキカムを楽しむとよいでしょう。
ペチュニア属





学名:Petunia
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~11月になる
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~45cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植
リンク:種類・育て方・楽天で購入
おすすめ品種:さくらさくら・シリーズは、一般的なペチュニアと比べて、病気につよく地植えしても殆ど病気にかからず元気に育ちます。また耐寒性も非常に高いため、冬越しも簡単で何年も花が楽しめます。草姿は匍匐型、基本的に立ち上がらずに横へとカーペット状に広がるため、地被植物として活用されます。春から晩秋まで次々と沢山の花を咲かせる事から美しい花絨毯をつくる植物として楽しめるでしょう。
備考:ペチュニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、花数の多さ等から、 非常に高い人気を誇る植物です。草姿は分枝型または匍匐型の2種類があります。分枝型はこんもりとドーム状に盛り上がりながら成長するため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、鉢などに植えて優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて草姿を選ぶとよいでしょう。開花期間は春から秋、理想的な環境下では周年花が咲くため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。花はエネルギーが続く限り茎が長く伸びて腋生するため、ほとんど休みなく花が咲き続けます。ただし茎が長く伸びると花を咲かせる速度が遅くなったり、茎の下部がスカスカになり間延びした外観になるため、定期的に剪定した方が見た目が良いコンパクトな外観を保てるでしょう。また非常に多花性で、開花期間中も株を覆うように次々と花を咲かせて豪華な花姿を作り続ける事から、開花期間の長い植物の中でもペチュニアは別格の存在感を感じさせます。ただし、その開花を持続するために沢山の肥料を必要とします。花の形は一重咲きと八重咲きがあり、花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と非常に多彩です。そのため自身の好みに合わせて、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりすると良いでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、一部の品種によっては黄色や白色の班が入る事もあります。そのため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。
このように、ペチュニアは多様な魅力が植物ですが、一方で、長雨で花が傷みやすかったり灰色カビ病やうどんこ病などで株が弱りやすい傾向があり、特に一部の品種は花壇などで育てると上手くいかないことがあります。そのような場合は、病気や長雨に強い品種(例:さくらさくら・シリーズ等)を選ぶとよいかもしれませんね。ペチュニアに関しては種類のリンクからも40種類の園芸シリーズと、34種類の園芸品種を紹介してるため、良ければ参考にしてください。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、ツル仕立て・ハンギング仕立て・トピアリー仕立て・地被植物などの多様な仕立てが出来る点、お洒落でカッコイイ葉の形が楽しめる点、カラーリーフとして楽しめる点、切り花やプリザーブドフラワーなどの用途の多さ等から安定して高い人気を誇る植物です。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるような洗練された見た目をしているため、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれます。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。ヘデラは耐陰性が高い植物のため、日陰の庭で楽しんだり、インドアグリーンとして楽しんだりできます。また基本的に強健で管理も楽なため初心者でも失敗が少なく簡単に育てられる植物の一つでしょう。ヘデラはギリシャ神話の中で、結婚を司る女神の祭壇の飾りに使われており、この植物は永遠の愛や不滅を象徴しています。そのため、現代でも結婚式の飾りに利用されたり、また大切な人へのギフトとして贈られることがあります。
ポリゴナム(イヌタデ属)



学名:Persicaria
生活形:多年草
開花:周年※春と秋に最も多く開花する
花色:桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ポリゴナム/ヒマラヤトラノオ/アプレキシコール 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポリゴナムは属の中に約131種を含んでおり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではポリゴナム(Persicaria capitata)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、地被植物として主に利用されていますが、その中でも開花期間が際立って長く、株を覆い尽くすように花が咲き誇るため、花絨毯の美しい景観を作り出す所が魅力の植物となっています。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、園芸で栽培される際は花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されており、また岩の隙間に偽着生させたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりしています。開花期は周年で、春と秋に最も花が咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に高い人気がある植物です。花は頭花で、頭花の形は球状で、ゴツゴツとした金平糖のような見た目をしているため、非常に可愛らしい印象を与えます。また非常に多花性で株全体を覆うように花が咲き誇るため、お庭などで栽培すれば花絨毯を敷いてるような豪華さや、お菓子が散りばめられてるような可愛らしさを感じる事が出来るでしょう。また葉の色が緑色の他に、品種によっては桃色・黄色・白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
●ま行
マーガレット(モクシュンギク属)

学名:Argyranthemum
生活形:多年草
開花:11月~6月※3月~5月に最も多く開花する
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑
草丈:約20~80cm
草姿:分枝型
主な原種:フルテスケンス 等
用途:開花期間長い/切り花/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マーガレットは「好き」「嫌い」と唱えながら花弁を一枚づつ千切り恋の行方を占う花として知られている植物です。草姿は分枝型で、側枝が多く外観はドーム状に盛り上がる姿になります。そのため、花壇や鉢植えの中で立体感とボリューム感を出すことが出来ます。葉の形は2~3回羽状に深く裂けていて、裂片が細いため、繊細でふんわりとした柔らかな雰囲気があり、大きく華やかな花との対比をうみだしています。花の形は一重咲き・八重咲き・丁字咲きと多様で、また花の色も赤・桃・黄・橙・白と非常に多彩です。そのため、自身の好みに合わせて品種が選びやすくなっています。また花は散房状に株の表面を覆うように咲き誇るため、非常に豪華な花姿が楽しめます。この多様な魅力が、マーガレットが広く愛され続けている理由のひとつとなっているのでしょう。
マリーゴールド属(コウオウソウ属)



学名:Tagetes
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約20~120cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:フレンチマリーゴールドアフリカンマリーゴールド/ミントマリーゴールド 等
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マリーゴールドは、春から秋にかけて長期間にわたり花を咲かせる点や、品種改良が進んでいて非常に多種多様な花の形と色がある点等から高い人気を誇る植物です。草姿は一般的に直立型になり、羽状複葉の葉を横へ大きく広げて地面を覆う効果があります。そのため、コンパクトな品種であれば株を並べて地被植物にする事が可能です。花のサイズは一般的に2.5~10cmの範囲であり、花の形も一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きがあり、花の色も赤・桃・黄・紫・緑・白と多彩です。そのため、自身の好みに合わせて品種が選びやすくなっています。またマリーゴールドの根からはα-ターチエニルという物質を分泌しており、線虫に対して殺虫効果・抑制効果があります。そのため、野菜などと一緒に植えるとセンチュウ被害を抑制することができます。
●や・ら・わ行
ユーカリ属







学名:Eucalyptus
生活形:常緑高木
開花:
花色:赤・黄・白
葉色:緑・白・灰
樹高:約100~10000cm※種により差異が大きい
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
Lux・PPFD:10000Lux~/185μmol/m2・s~
主な原種:シネレア/ウェブステリアナ/レモンユーカリ等
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/観葉植物
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備考:ユーカリは、宝飾品を想像させる美しい葉色、円形やハート形等の多様な葉の形、柑橘類などを想像させる心地よい芳香、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から高い人気を誇っている植物となります。
ユーカリは属の中に700種以上を含んでおり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。ここでは、その中から人気の高いユーカリの種を幾つか紹介します。
ユーカリの主な種
- ユーカリ・シネレア(Eucalyptus cinerea):幼木・若木の葉は銀貨のように円形で銀色をしているため、高級感を感じさせます。また他の円形の葉をもつユーカリと比べてサイズが最大8cmと大きくなるため豪華さがあります。精油の中にはシネオールの含有量が多いため、葉を揉んだりするとレモンや柑橘類を想像させる心地よい芳香が広がります。
- ユーカリ・ウェブステリアナ(Eucalyptus websteriana):葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐられるような可愛らしい印象を与えます。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されます。
- レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora):葉の形や色には装飾性がそれほど無いですが、幼木・若木の枝や葉は表面に精油を分泌する腺毛が生えているため触るとザラザラとしておりレモンを想像させる香りが強く広がります。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されており、香りも一緒に楽しめる点が魅力です。
- ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus bridgesiana):他のユーカリと一線を画すほどの強烈な香りがあります。精油にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、これを抽出する目的で栽培もされています。家庭で栽培する際は、かなり大きくなるため萌芽更新等を繰り返して育てるのがよいでしょう。
- レインボーユーカリ(Eucalyptus deglupta):樹皮が緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色のペンキで色を塗ったような色彩をしているため、一見するとフェイク植物のような見た目をしています。そのため、この植物をお庭で栽培すると強く目を引きつけるかもしれませんね。
ラベンダー(ラヴァンドラ属)







学名:Lavandula
生活形:常緑低木
開花(イングリッシュラベンダー):5月~6月※四季咲き品種は5月~11月になる
開花(フレンチラベンダー):3月~6月
開花(レースラベンダー):周年※一般的な開花は4月~10月になる
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑・白
樹高:約30~120cm
樹形:分枝型
主な原種:イングリッシュラベンダー/フレンチラベンダー/レースラベンダー/ラベンダー・アラルディ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ラベンダーは属の中に約47種を含み、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ラベンダーの主な種
- イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia):ラベンダーの中で最も甘くフルーティな香りがあり、また花穂も葡萄のように粒粒としていて可愛らしい外観をしています。花の開花期は一般的に、5月~6月ですが、四季咲き品種は5月~11月まで花が咲くため、品種を選べば花を長く楽しみたい人の希望にも添えます。※品種に関しては種類のリンクからご覧下さい。
- フレンチラベンダー(Lavandula stoechas):ウサギの耳や天使の羽根に例えられる、可愛らしい花姿が魅力的な植物です。イングリッシュ系と比べて花の色が多彩で、苞の美しさが際立ちます。葉や苞を触ると香りがありますが、重要視はされません。幾つかの品種は茎・葉が真っ白で美しいシルバーリーフとして楽しめる品種があります。
- レースラベンダー:ムルチフィダやピナータ等の幾つかのラベンダーの種の総称です。開花期間の長さや、レースの模様を想像させる上品な葉の形が魅力となる植物です。葉を触るとオレガノに似たスパイシーな独特な香りがひろがります。
ランタナ属



学名:Lantana
生活形:常緑低木/常緑小高木
開花:6月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約50~600cm
樹形:分枝型/匍匐型
主な原種:カマラ/
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ランタナは、花が絶え間なく咲き誇る様子や、半球形の可愛らしい印象を与える花姿、花の色が少しづつ変化していく点などが特徴となる植物です。樹形は分枝型または匍匐型の2種類があります。分枝型はこんもりとドーム状に盛り上がりながら成長するため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えて優雅に枝垂れる樹形が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて樹形を選ぶとよいでしょう。開花期は6月~11月頃まで基本的に途切れることなく咲き続けるため、花を長期間たのしみたい人に好まれる植物です。花は高杯形の小さな花が、綺麗な半球形に密に集まり咲きます。またこの花房は、枝が伸び続ける限り、葉腋から次々と咲くため、基本的に開花が途切れません。花の色は赤・桃・黄・橙・白と非常に多様で、また一般的に個々の花は成熟するにつれて色が変化します。そのため、種や品種で異なることもありますが、花房の中央と外側で花の色が違うこともあります。 さらに、花は蝶々の蜜源として高い評価を受けており、アゲハなどがよく飛来してくるようになります。そのため、バタフライガーデンなど蝶々をお庭に呼びたい方にもおすすめの植物となります。
ローズマリー属



学名:Rosmarinus
生活形:常緑低木
開花:周年※一般的な開花は3月~11月になる
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑・白
樹高:約30~180cm
樹形:分枝型
主な原種:オフィキナリス
用途: 開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ローズマリーは、樟脳の香りがある枝葉を収穫して料理に利用したり、また花を鑑賞したりする目的で栽培されている植物です。樹形は立性・匍匐性・半匍匐性の3パターンがある。立性は茎が垂直に整然と伸びるため、エレガントなお庭の庭木として最適で生垣としても活用できます。匍匐性は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地被植物のように仕立てられたり、壁面を枝垂れさせて仕立てられることもあります。半匍匐性は匍匐茎と直立茎の両方の性質があるため、庭木としてボリューム感を出したり、自然風の生垣として活用されます。開花期間はとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力がありますが、開花が疎らだったり、開花が止まったりすることもあります。花は節から総状花序を出すため、一斉に開花すると株を覆うような豪華な花姿が楽しめます。また紫色の花が、お庭に上品な雰囲気を添えてくれるでしょう。