- 原産:日本/台湾
- 科:モクセイ(Oleaceae)
- 属:モクセイ(Osmanthus)
- 種:ヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)
- 別名:ヒヒラギ/オニノメツキ(鬼の目突き)/ホーリー・オリーブ(holly olive)/フォールス・ホーリー(false holly)/ホーリー・オスマンサス(holly osmanthus)
- 品種:マルバヒイラギ(Osmanthus heterophyllus ‘Rotundifolius’)
- 開花時期:10月~12月
- 花の色:白色
- 葉の色:緑色
- 香り:花
- 生活形:常緑小高木
- 樹高:約100~250cm
- 誕生花:11月8日/12月7日
- 花言葉:保護/歓迎/先見の明/用心深さ
- 用途:カラーリーフ/生垣/景観植物/香りが良い/日陰植物
- 購入方法:マルバヒイラギを楽天で購入
■マルバヒイラギの特徴
- 学名:Osmanthus heterophyllus ‘Rotundifolius’
- 開花時期:10月~12月
- 花の色:白色
- 葉の色:緑色
- 樹高:約100~250cm
- 備考:葉のサイズが4cm程度と小ぶりで、丸みのある外観をしており、棘が基本的にありません。
■ヒイラギ(柊)とは!?

ヒイラギ(学名: Osmanthus heterophyllus)は、別名で「ヒヒラギ」「オニノメツキ(鬼の目突き)」「ホーリー・オリーブ(holly olive)」「フォールス・ホーリー(false holly)」「ホーリー・オスマンサス(holly osmanthus)」とも呼ばれるモクセイ科モクセイ属に分類される常緑小高木の種です。
ヒイラギ(柊)の原産地は日本、台湾で、自生地は温帯や亜熱帯の森林などです。
■ヒイラギ(柊)の語源(由来)

- Osmanthusの語源:古代ギリシャ語で「香り」を意味する「ὀσμή(osmḗ)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、花の香りに由来しています。
- heterophyllusの語源:古代ギリシャ語で「異なる」を意味する「ἕτερος(héteros)」と「葉」を意味する「φύλλον(phúllon)」の2語の造語であり、本種の葉が異形葉性で若木にある棘が老木になると無くなることに由来します。
- ヒイラギ(柊)の語源:「ヒリヒリ痛む」を意味している日本語の古語動詞「疼く(ひひめく・ひひらく)」「疼ぐ(ひいらぐ)」からきており、本種の葉の棘に触るとヒリヒリ痛むことに由来しています。
■ヒイラギ(柊)の特徴(魅力)

- 形態:樹高は約400~800cm、生育型は直立型で主軸が明瞭で垂直に伸び、樹冠は傘状形・広卵形・卵形を形成します。葉序は対生、葉の概形は卵形・楕円形・長楕円形で、縁部分は若木では歯牙があり、老木では全縁、質感は革質で光沢があり、クチクラ層があります。花序は集散花序ですが、花軸や花梗が著しく短いため散形花序のように見えます。花冠は4枚の花弁が基部で合着し花冠筒部が短い合弁花冠、花の色は白色です。
- ライフサイクル:生活形は常緑小高木です。
- 春:暖かくなってくると休眠から覚めて新芽が展開し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開させます。
- 夏:栄養成長がやや抑制され、花芽の分化が始まります。
- 秋:10月~12月にかけて蕾が膨らみ一斉に花が咲きます。
- 冬:成長が止まり休眠または半休眠状態になります。
- 花の魅力:本種は一般的に花を鑑賞する目的で栽培されていませんが、開花期に見られる純白の花は、縁起物としてのヒイラギとの役割を組み合わせると神聖さを感じさせます。また香りは近縁のキンモクセイ程ではないですが、花に近付くと甘くフルーティーな芳香を楽しむことが可能です。
- 葉の特徴:本種の葉は、異形葉性で成木は縁部分に鋭い棘があり、老木になると葉縁部の棘がなくなり全縁になります。この葉の棘は近寄り難い雰囲気を感じさせますが、刺さると結構痛いです。昔の子供は、この葉の棘を指で挟みながら、息を吹きかけて、風車のようにして遊んでいました。
- カラーリーフ:葉の色は緑色が一般的ですが、園芸品種の中には桃色・黄色・橙色・白色の色も見られます。そのため、品種を選べば可愛らしさを感じさせる桃色のカラーリーフや、清潔感を感じさせる白色のカラーリーフが楽しめます。
- 生垣:本種は樹高約400~800cm、生育型が直立型で、枝葉は密に茂りブッシュ状になります。一般的に、株は暴れにくいため、整形式の整った生垣として利用されており、開花期にはしっかりと花が楽しめます。生垣として利用する場合は、品種により変わりますが、株同士の間隔は50~150cm程に植栽します。※株間が近いほど生垣の完成速度が早い。
- トピアリー:本種は刈り込みに強く、萌芽力があり、高密度に枝葉が茂るため、玉散らし・円錐型・丸型・円柱形など形状に刈り込んでトピアリー仕立てが楽しまれることもあります。
- 縁起物:日本では、ヒイラギの枝葉を魔除けとして利用する風習があります。例えば、節分にはヒイラギの枝葉が出てきますが、これは葉の棘が鬼の目を刺すと信じられているからです。奈良県や関東一円などの地域では節分に柊の枝葉と焼いた鰯(いわし)の頭を門口に飾る風習が残っており、これも悪い鬼が柊の棘のある葉で目を刺されたり、鰯を焼く臭気と煙で近寄れなくなると信じられているからです。このような、伝承があるため、葉の鋭い棘が悪い人の侵入や邪気を追い払うと信じられて生垣として利用されたり、また風水の世界では魔除け・厄除けとして【鬼門(北東)・裏鬼門(南西)】への植栽が推奨されていたりします。
■ヒイラギ(柊)の生活形と形態
●生活形・茎の形態
- 生活形:常緑小高木
- ラウンケルの生活型:地上植物
- 樹高:約400~800cm
- 樹冠:傘状形・広卵形・卵形
- 生育型:主軸が明瞭な【直立型】です。
- 幹:垂直に伸びます。
- 分枝:対生に発生し、若い枝は斜上に伸びますが、徐々に水平方向に広がる傾向があります。
- 樹皮:色は淡褐色・灰褐色・灰白色で、表面に盛り上がる皮目が確認できます。
●葉の形態
- 葉序:対生
- 葉柄:有柄(約0.5~1cm)
- 葉身の長さ:約3~7cm
- 葉身の幅:約1.5~4cm
- 葉身の概形:卵形・楕円形・長楕円形
- 葉先:鋭尖形
- 葉縁:異形葉性で若木は2~5対の棘状の歯牙があり、老木になると全縁になります。
- 葉脈:羽状脈
- 葉の質感:革質で光沢があります。
- 葉の色:通常は濃緑色・緑色ですが、園芸品種の中には桃色・黄色・橙色・白色の色も見られます。
- 備考:クチクラ層が発達しており、乾燥などの環境ストレスに強い耐性があります。
●花の形態
- 花序:腋生で、葉腋に【集散花序】を形成します。ただし花軸・花梗が極端に短いため散形花序のような見た目になります。
- 苞:花序の基部に小さな苞があります。
- 花:雌雄異株で、雌株は花托・萼・花冠・雌蕊で構成されており、雄株は花托・萼・花冠・雄蕊・雌蕊(不稔性)で構成されています。
- 花托:萼・花冠・雄蕊・雌蕊を支えています。
- 萼:4枚の萼片が基部で合着し、裂片の形は三角形・披針形、色は淡い緑色をしている【合片萼】です。
- 花冠:花冠の分類は4枚の花弁が基部で合着する合弁花冠です。花冠筒部の長さは非常に短い、色は白色です。花冠裂片は外側に強く反り返り、形は楕円形、縁部分が内側に湾曲しており、色は白色、質感は蝋質で光沢があります。
- 雄蕊:2本
- 雌蕊:1本
- 備考:開花期になるとほんのりと香りがします。
●果実・種子の形態
- 果実の分類:核果
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■ヒイラギ(柊)の園芸品種を紹介
●ゴシキ

学名:Osmanthus heterophyllus ‘Goshiki’
開花時期:10月~12月
花の色:白色
葉の色:緑色・桃色・クリーム色
樹高:約150cm
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、クリーム色の散斑が入り、また新芽展開時は葉の全面が桃色をしています。そのため、一株で桃色・クリーム色・緑色の3色の色の葉が混在し、可愛いらしい雰囲気を感じさせる色彩を楽しめます。
●キッコウヒイラギ
学名:Osmanthus heterophyllus ‘Subangulatus’
開花時期:10月~12月
花の色:白色
葉の色:緑色
備考:亀の甲羅を思わせるような葉の形をしています。
●マルバヒイラギ
学名:Osmanthus heterophyllus ‘Rotundifolius’
開花時期:10月~12月
花の色:白色
葉の色:緑色
樹高:約100~250cm
備考:葉のサイズが4cm程度と小ぶりで、丸みのある外観をしており、棘が基本的にありません。
●オウゴンヒイラギ
学名:Osmanthus heterophyllus ‘All Gold’
開花時期:10月~12月
花の色:白色
葉の色:緑色・黄色
樹高:約100~250cm
カラーリーフ:若葉が鮮やかな黄色をしており、明るく元気な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる品種です。
●フイリヒイラギ
学名:Osmanthus heterophyllus ‘Variegatus’
開花時期:10月~12月
花の色:白色
葉の色:緑色・白色(クリーム色)
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に白色(クリーム色)の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
■モクセイ属(キンモクセイ等)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■ヒイラギ(柊)の育て方
花壇の土づくり
●バイオームと植生
- 主なバイオームと植生:照葉樹林・亜熱帯湿林
- 照葉樹林:冬でも比較的温暖で一年を通し湿潤なため、常緑広葉樹が優占となる温帯林の一種です。
- 亜熱帯湿林:熱帯と温帯の中間あたりに位置しており、一年を通して暖かくて気温の変化が少なめで、また降水量が多いのが特徴です。生物の多様性に富み、有機物も多いですが、微生物が非常に活発で降雨により腐植などが流されるため、土壌の肥沃さは低い傾向にあります。
- 原産地:日本・台湾
- 自生地:森林など
- 気候:温暖湿潤気候・モンスーン気候
- 日照:日向・半日陰・日陰
- 土壌:アリソル(Alisol)・アンドソル(Andosols)・フルヴィソル(fluvisol)・ルビソル(Luvisol)・カンビソル(Cambisol)等
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
ヒイラギ(柊)は【日向・半日陰・明るい日陰】の範囲で育てることができます。ただし、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせるため日向から半日陰までで育てることが理想です。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。主として全方位に遮蔽物がない、または遮蔽物を背にして開けた空が南向き・西向き(午後から日向)にある場所です。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所ですが、西日の当たる半日陰は夏場の強光と地温の上昇が日向と変わらないため、一般的に午前中に日が当たる場所が半日陰と考えます。主として遮蔽物を背にして開けた空が東向きにある場所、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が2時間程度当たる場所、または間接光だけが当たる比較的明るい場所です。主として、遮蔽物を背にして開けた空が北向きにある場所、または樹木から木漏れ日が当たる場所や周囲が開けているが太陽が当たらない場所などになります。
- 暗い日陰:直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。主に高い建物に囲まれているような、深い森の中にいるような場所になります。
●土壌の土質
- 概要:自生地は温帯・亜熱帯の森林などで、基本的に肥沃な土壌が形成されやすい場所にあります。この地域の代表的な土壌(WRB)はアリソル・アンドソル・フルヴィソル・ルビソル・カンビソル等で、非常に肥沃な土壌から痩せた土壌まであります。
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌に適応します。ただし、一定の湿潤環境を好むため、直ぐに乾くような土壌よりも保水性が高めの土壌がおすすめです。日照条件・周囲の水捌け具合などを考慮して、土質は水捌けのよい【砂壌土・壌土・埴壌土】に調節すると良いでしょう。
- 肥沃さ:有機物をしっかりと含む肥沃な土壌が、沢山の花を咲かせる秘訣です。腐葉土などの有機物を入れることで、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。そのため、土壌の状態にもよりますが土壌診断を通じて肥沃さが足りないと感じたら【腐葉土・完熟牛糞堆肥】などを2~3割程度を目安に混ぜこみましょう。
- pH:pHは5.5~6.5の弱酸性を好みます。土壌のpHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてpHを調整しましょう。pHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を全面施肥で混和しておきましょう。
土壌診断と改善の行い方(参考)

- 排水性の診断:診断したい場所に深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘ります。一度穴を水で満たし、完全に排水されるまで待ちます。再度、穴の中を水で完全に満たし、一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になり、それ以下またはそれ以上である場合は排水が不良、または排水が過剰すぎる可能性があります。
- 排水性の改善:環境に合う植物を栽培するか、レイズドベッド(背の高い花壇)やロックガーデンを作るか、縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる方法などがあります。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を垂直に押し込み、ほとんど抵抗なく入る深さが20~30cm(樹木50cm)前後あれば、一般的な園芸植物が根を張るのに十分な作土層があります。それ以下であれば通常改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って必要な深さまで掘り起こして土を解します。また石や異物がある場合は【土ふるい】等を使用して取り除きましょう。
- 土性の診断:土壌の通気性・排水性・保水性・保肥力を知るために、土壌の土性を【砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土】に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。診断法は適度に湿らせた土を触った時の感触と、こねた時の様子から判断します。
- 砂土:排水性と通気性が非常に高く乾燥しやすい土壌です。土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触があり、手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れます。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く比較的乾燥しやすい土壌です。土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねると、緩く土を固めることが出来ますが、簡単に土塊は崩れます。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高い土壌です。土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来ます。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しいです。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい土壌です。土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じます。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが可能で、緩く曲げることも可能です。
- 埴土:保水性・保肥力が非常に高い乾燥しにくい土壌です。土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触のみがあり、手のひらや指で捏ねて伸ばすと、コヨリ程度の太さまで伸ばすことが可能で、輪っかに曲げても殆ど切れません。
- 土性の改善:土性の診断をしたら、栽培する園芸植物に合わせて土性を改善します。
- 通気性・排水性の改善:植物の自生地の環境に適した通気性・排水性を向上させる園芸用土(硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土・川砂・軽石・ゼオライト・腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・木炭・籾殻)を土壌の状態に合わせて必要量(1~3割程度またはそれ以上)の土壌改良材を入れて、スコップを使い作土層の部分を混和します。
- 保水性の改善:植物の自生地の環境に適した保水性を向上させる土壌改良用土(赤玉土・バーミキュライト・荒木田土・ゼオライト・腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を土壌の状態に合わせて必要量(1~3割程度またはそれ以上)の土壌改良材を入れて、スコップを使い作土層の部分を混和します。
- pHの診断:土壌のpHを【土壌酸度計・pH試験紙・ペーハー測定器・アースチェック液】などを利用して診断します。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご確認ください。
- pHの改善:pHを診断後に植物の適正なpHに合わせて、土壌改良材を入れてpHの改善をおこないます。
- pHを酸性に改善:酸度未調整のピートモスを使用する場合はpHを約1下げるために、一般的に1㎡あたり約10L~15L(乾燥重量で約1〜2kg)を入れて、よく混和します。
- pHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してpHを約1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて、よく混和します。
- 肥沃度の診断:肥沃度は【土壌の色・触感・香り・団粒構造の有無】によりある程度診断できます。土壌の色は黒色や茶色の場合は腐植が多く肥沃度が高い傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃度が低い傾向があります。また触るとふわふわとした質感がありますが、肥沃でない土壌は粘土質で乾いているとガチガチに硬かったり、砂質でザラザラとして握っても固まらない質感があります。また土粒を観察すると小さな団子のように団粒構造を形成している場合は土粒を観察すると粘土や腐植がくっつき小さな団子のようになっておりコロコロとしています。
- 肥沃度の改善:診断を元にして、栽培する植物の生育環境に合わせた土壌改良を行います。
- 痩せ地を好む植物:土壌に有機物が多く肥沃な場合は、土壌を取り除き新しい通気性・排水性が高い土壌で栽培するか、鉱物系の通気性の高い園芸資材(硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土・川砂・軽石・ゼオライト)を混和します。
- 肥沃な土壌を好む植物:土壌に有機物が少なく痩せている場合は、土壌に有機質資材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・牛糞堆肥・馬糞堆肥・黒土・くん炭・木炭(竹炭)・籾殻等)を1~3割程度混ぜて混和します。堆肥を入れる量は、通気性を好む植物であれば程々に1割程度、湿潤を好む植物であれば2~3割程度を目安に入れて混和しましょう。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢土づくり
●日照条件
ヒイラギ(柊)は【日向・半日陰・明るい日陰】の範囲で育てることができます。ただし、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせるため日向から半日陰までで育てることが理想です。
●培養土
ヒイラギ(柊)の培養土を購入する場合は、一般的な庭木・花木の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 概要:本種の自生地は温帯・亜熱帯の森林などにあり、土壌は適度に湿潤で通気性・排水性・保水性・保肥力のバランスが良く、肥沃度が高いです。また本種はpHは5.5~6.5の弱酸性の土壌を好むため、pHの値にも注意しながら培養土を作成しましょう。
- 無機質の用土:通気性・排水性・保水性を改善する目的で、赤玉土や日向土などを通常は5割~7割を目安に配合します。土粒は基本的に小粒を利用します。大きすぎる土粒を使うと、培養土の中に大きな空隙が出来て根の活着が悪くなり、保水性の低下や植物の生育不良の原因となるため避けてください。
- 有機質の用土:腐葉土などの堆肥を全体の3割~5割を目安に培養土の中に配合すると、土壌の物理性・化学性・生物性を改善して、根の活着を高めて根張りをよくしたり、堆肥が栄養素を含有しているため植物の栄養補給に寄与したり、微生物の働きを促進して土質を改善したりします。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を入れて混和しておきましょう。
培養土の配合例
- 基本の配合:赤玉土(小粒)6割+腐葉土4割+元肥適量
- 排水性の高い配合:硬質赤玉土(小粒)4割+パーライト2割+バーク堆肥4割+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:日向土(細粒・小粒)5割+ピートモス(酸度調整済)4割+くん炭1割+元肥適量
- 肥沃な配合:赤玉土5割+ 腐葉土2割+完熟牛糞堆肥2割+ゼオライト1割+元肥適量
- 花壇(大鉢)向け配合:日向土3割+黒土3割+腐葉土2割+ゼオライト1割+くん炭1割+元肥適量
水やりの仕方
ヒイラギ(柊)は、自生地が林縁や河畔林などにあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。本種は耐乾性も比較的高いですが、生育期に十分な水分を得ることで、株は大きく成長します。
●栽培環境での違い
- 地植え:基本的に降雨に任せて育てることが出来ます。ただし、根系が未発達で株が定着していなかったり、高温や強光で乾燥しやすい夏の季節だったり、雨が降らず土壌が乾燥していたり、土壌が砂質で乾燥しやすい状態にあったりする場合は、必要に応じて水やりが必要となるでしょう。
- 鉢植え:地植えと比べて、土の容量が限られるため乾燥がかなり早いです。そのため、定期的な水やりが必要となります。
●水やりの方法
- 春の水やり:株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与え、土中の空気も入れ替えます。
- 夏の水やり:この時期は、特に乾燥しやすいため、水やりの頻度が多くなる傾向があります。朝の涼しい時間帯に土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えてください。
- 秋の水やり:生育がやや緩慢になりますが、生育期間中です。土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与え、土中の空気も入れ替えます。
- 冬の水やり:半休眠期は殆ど水分を吸収しないため、水やりの頻度を大きく減らします。この時期に水分が多いと根腐れを引き起こす原因になります。ただし、土壌が完全に乾燥すると枯れてしまう事もあるため、土壌の表層が乾燥した数日後を目安に、必要に応じて水を与えると良いでしょう。
注意点
- 水やり時間帯:水やりの時間帯は、基本的に植物が水を欲しがりだす朝に与えるのが最適です。昼や夕方に与える事も出来ますが、夏の昼の高温時に水を与えると、鉢内の温度上昇と共に湿度が上がり、根が酸欠状態(蒸れ)に陥り、根腐れや生理障害を起こす可能性があります。また夕方に水やりを行うと、夜間に土壌が過湿状態になり、病原菌(真菌)の繁殖や呼吸の邪魔となり、根腐れを引き起こす原因になったり、過剰な水分で徒長し株姿が乱れる原因にもなります。そのため、基本的に朝に水をやることが正しいです。
- 水を与える量:1回に与える水の量はたっぷりです。鉢植えで植物を栽培している場合は、鉢底から水がしっかり流れるまで与えます。その際、水を与える場所が1箇所になると水の道が出来てしまい、特定の場所に水が流れないこともあるため水を与える場所を変えながら与えましょう。地植えで水やりを行う場合は、土壌の表面だけでなく奥まで水を染み込ませるつもりでしっかりと水を与えて下さい。
- 水を与える場所:水を与える場所は基本的に株元から少し離れた場所で、植物に直接かけないようにします。植物上に水が溜まると、そこから真菌などが植物の中に侵入し、病気を引き起こし腐敗させる原因になるため注意して下さい。
土壌の乾燥の確認方法

- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
ヒイラギ(柊)は栄養の少ない環境で育てることも可能ですが、健康な成長を促進し豊富な花を咲かせるために、土壌を肥沃にして、十分な肥料(栄養)を与えることがとても大切です。
そのため、土壌の状態(色や膨軟性など)を見て堆肥を投入したり、生育期間中も追肥を施すと良いでしょう。
●栽培環境での違い
- 地植え:腐葉土や堆肥が十分にすき込まれた、一定の肥沃さがある土壌であれば、肥料が無くても栽培可能です。ただし本種は沢山の花を咲かせるため、地植えであっても生育期間中は寒肥やお礼肥を与えた方が花付きがよくなります。
- 鉢植え:土の量が限られており、養分も流出しやすいため、定期的に追肥を施したり、堆肥が十分入った培養土への植え替えが必要です。
●堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期:植え付け時、または冬から早春に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方:堆肥の入れ方は地植えと鉢植えで変わります。
- 地植え:植付け時に土壌改良を行い堆肥を入れて混和する。または株の周囲に堆肥を盛ったり、株の周囲に穴を掘り堆肥を入れます。
- 鉢植え:植え替え時(3月~4月)に堆肥がしっかり入った新しい培養土を使う。または古い土を再利用する場合は、日光消毒などをした上で、新しい培養土または腐葉土を2割から3割を混ぜて再利用する。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植付け前に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または花付きを良くするためにリン酸が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:有機肥料(植付け前)・緩効性肥料・配合肥料がおすすめです。
- 施し方:全面施肥・溝施肥(有機肥料)
- 全面施肥:植物を植付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和する方法です。有機肥料を使用する場合は発酵時のガスや高温で根を傷める事もあるため、植付け2週間程度前に肥料を入れて混和する。
- 溝施肥:植物の植付けを行う場所に深さ20cm程度の穴を掘り、溝(穴)の中に有機肥料を入れる。有機肥料に根が直接触れないよう間に土を1層被せて、苗の高さを調節しながら植付けを行います。
- 寒肥:寒肥とは、植物が休眠または成長が緩やかになっている冬の時期に与えられる肥料です。春の成長時期に栄養が出てくるように考えられて施されるため、一般的に有機肥料・有機配合肥料・緩効性肥料が使用されることが多いです。
- 肥料を与える時期:晩冬頃
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランスよく入る肥料、または花付きに好影響を与えるリン酸・カリが多く入る肥料を選びます。
- 肥料の製品:固形肥料(有機肥料・有機配合肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
- お礼肥:花が咲き終わった後に消耗したエネルギーを補う目的や、翌年の開花をよくする目的で、植物に与えられる肥料です。
- 肥料を与える時期:花後すぐ与えます。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランスよく入る肥料またはリン酸・カリが多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:基本的に肥効が素早く出る液肥・固形肥料(有機肥料・有機配合肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
- 花肥:開花期間中または蕾が形成される時期に与えられる肥料です。生育しながら花を咲かせ続ける植物に高い効果を発揮する施肥方法です。
- 肥料を与える時期:蕾が出てくる初夏頃から始まり果実の実る秋頃まで続けます。
- 肥料の成分:花付きに好影響を与えるリン酸・カリが多く入る肥料を選びます。
- 肥料の製品:基本的に肥効が素早く出る液肥・固形肥料(有機肥料・有機配合肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約7~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
ヒイラギ(柊)は剪定せずに育てることも出来ますが、より健康で美しい株を維持するために剪定が推奨されます。例えば、剪定により、株の大きさを制御出来ます。また樹形が整えられて洗練された見た目になります。
剪定をするかは剪定理由を見ながら決めるとよいでしょう。
●剪定方法
- 自然樹形に仕立てる:本種は樹冠が広卵形・卵形や傘形になる傾向があります。そのため、この自然な雰囲気を崩さないように剪定することが基本です。
- 剪定時期:剪定時期は2月~4月頃、または開花直後の10月~11月が最適です。
- 枯れ枝の除去:株を観察し、枯れた枝を根元から剪定して取り除きます。
- 樹形を整える:株を観察して、樹形を著しく乱す忌み枝(徒長枝・立ち枝・逆さ枝・下がり枝)を探します。株全体を見て、この不要な枝を剪定した時に、樹形のバランスを崩さないと判断できる時は根元から間引き剪定しましょう。次に、株全体を見て枝が混みあっている場所を探します。ここにある忌み枝(混み枝・絡み枝・平行枝・車枝)を、株全体のバランスを見ながら透かすように、根元から間引き剪定します。また必要に応じ、樹勢が弱く成長する見込みが殆どない枝(懐枝など)を根元から剪定し取り除きます。
- 芯止め剪定:本種は上に伸びる幹や枝を剪定しないと、樹高400~800cmに成長することがあります。そのため、必要に応じ木の上部の成長点を剪定して、上への成長を抑制しましょう。剪定方法は、まず株全体を観察して、芯止めした後に、一年でどの程度成長するか考えながら、芯止めする高さを決めます。剪定する高さを決めたら、芯止め後の成長を考えて、形がよい側枝の近くで剪定します。切り口には腐朽菌が入る可能性があるため、必要に応じ癒合剤を塗ると良いでしょう。
- 生垣:本種は刈り込みに強いため、生垣として利用できます。本種は主に、人工的な刈り込みを入れて作られる【整形式】で利用されています。
- 剪定時期:剪定時期は2月~4月頃が最適です。また必要に応じて5月~6月と10月~11月に形を整える目的で剪定することもできます。ただし、7月~8月に剪定すると花芽を落とし開花に悪影響を与えるため避けた方が良いでしょう。
- 枯れ枝の除去:株を観察し、枯れた枝を根元から剪定して取り除きます。
- 太い枝の除去:太い枝が長く伸びて生垣の境界線から飛び出る事があります。太い枝は、残すと刈り込み剪定のラインがどんどん後退して生垣に厚みが出来てしまうため、太い枝は間引き剪定で除去しましょう。
- 上面の刈り込み剪定:生垣の上面は、水平をイメージして刈り込み剪定します。水平を上手く出す自信がない場合は、予め糸を張っておいて、糸を目印にして刈り込み剪定しましょう。また生垣を厚くしたくない場合は、前回の刈り込みラインまで戻り、刈り込み剪定しましょう。
- 側面の刈り込み剪定:生垣の側面は、下側が少し前に出るイメージをしながら頭の中で輪郭線をつくり、輪郭線に沿って刈り込み剪定します。側面の剪定順番は、萌芽力の弱い下の枝から先に行い、下側を基準にして上側を剪定していきましょう。生垣に厚みを出したくない場合は、必ず前年の刈り込みラインまで戻り、刈り込み剪定しましょう。
- 修正:生垣の一部に、枝葉がなくなり空間ができることがあります。その場合は、周囲にある枝を穴の空いている方に誘引して、紐などで固定して、穴を塞いでください。
- トピアリー:本種は刈り込みに強いため、生物や幾何学模様などに模して作られるトピアリーにすることができます。剪定は、型枠を使うか、フリーで刈り込み剪定する方法があります。
- 剪定時期:剪定時期は2月~4月頃が最適です。また必要に応じて5月~6月と10月~11月に形を整える目的で剪定することもできます。ただし、7月~8月に剪定すると花芽を落とし開花に悪影響を与えるため避けた方が良いでしょう。
- 準備:頭の中に作りたい物の輪郭線をイメージします。イラストなどにイメージしたものを描き起こすと、より具体的なイメージを持ちやすいでしょう。※複雑な形をしたトピアリーをつくる場合は、金属製の枠を準備しておき、苗のうちに被せておきます。成長したら型枠に沿って剪定するとよいでしょう。
- 太い徒長枝の除去:輪郭線から飛び出る太い徒長枝が伸びている事があります。太い枝を残すと、バランスが崩れたり、刈り込み剪定のラインが後退したりしやすいため、太い枝は間引き剪定で除去します。
- 刈り込み剪定:頭の中にイメージした構造物の輪郭線を描きながら、輪郭線から飛び出ている枝葉を刈り込みバサミを使って剪定しましょう。※型枠がある場合はその形にそって剪定します。
冬越しする方法

Hardiness:6~9
ヒイラギ(柊)は気候が温帯であれば屋外での越冬が可能です。ただし、亜寒帯・寒帯では寒さで株が枯れる事もあるため、冬越し対策が必要です。
●冬越し対策一覧
- 軒下に移動する:植物を植えている鉢植えを軒下に移動することで、霜を避けることができます。霜があまり降りない地域であれば、霜を避けるだけで冬越し出来ることもあります。
マルチング:株の周囲にマルチング資材を入れて株元と根を保護する。根を凍結や霜から守ったり、乾燥対策になったりします。- 方法:霜が降りる前の11月頃に行います。バーク堆肥や藁などのマルチング資材を準備します。育てている植物の周りに、マルチング資材を3~5cmほどの厚みになるように入れます。
植物にカバー:植物にビニールや寒冷紗などをかけます。植物を寒風から保護したり、霜から保護したり、昼夜の急激な温度変化を防ぐ働きがあったりします。- ビニール・寒冷紗:植物の周りに支柱を立てて、ビニールまたは寒冷紗を支柱に巻き付けます。巻き付けたビニールまたは寒冷紗が落ちないように洗濯バサミや紐などを使い固定しましょう。※ビニールを巻く場合は穴を開けて通気性を確保してください。
- 苗キャップ:透明のカバーで苗や小さな植物を保護するための専用の製品です。専用のカバーを苗または小さな植物の上に被せて、風などで飛んでいかないように固定して利用します。
- 植物保護カバー:不織布などの保護カバーで植物を保護するための専用の製品です。大きめの植物や複数の植物を囲うのにも対応しており、専用の製品になるため、チャックなどがついていて扱いやすい所も魅力です。
温室:内部の温度を一定に保てるようにガラスやプラスチックフィルムなどで作られた建物です。植物を温室の中に入れる事で、寒さの軽減や寒風対策、霜・凍結対策ができます。
屋内に取り込む:植物を建物の中に入れる方法です。冬の屋内は屋外と比べて温度が高く植物が凍結するリスクもありません。ただし屋内は太陽光が当たりにくくなるため、明るさなどには注意が必要になります。植物を窓辺で管理したり、植物育成ライトを活用して、植物が弱らないよう管理することが大切になるでしょう。
挿し木や株分けで増やす
ヒイラギ(柊)は挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法

- 概要:茎を採取して、この茎の長さや葉の数を調節し、切り口を土に挿して繁殖させる無性生殖の1種です。
- 挿し木時期:6月~8月頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の枝は6月~8月頃の弾力があり健康な部分をカットして利用します。
- 挿し穂の整形:挿し穂は長さを7~15cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 培養土に挿し穂を挿す:挿し穂を挿す場所を決めます。培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を開けておきます。挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程度を入れます。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。









