
- 原産:日本/亜熱帯アジア
- 科:キョウチクトウ(Apocynaceae)
- 属:テイカカズラ(Trachelospermum)
- 種:テイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)
- 別名:トラケロスペルマム・アジアティクム/マサキノカズラ/アジアチックジャスミン(Asiatic jasmine)
- 品種:ピンクシャワー(Trachelospermum asiaticum ‘Pink Showers’)
- 開花時期:5月~6月
- 花の色:桃色
- 葉の色:緑色
- 香り:花
- 生活形:常緑ツル性木本
- 全長:約100cm以上
- 誕生花:6月10日
- 花言葉:依存/栄誉/優雅/優美な女性
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/景観植物/香りが良い/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/インドアグリーン/日陰植物/ロックガーデン
- 購入方法:テイカカズラ(ピンクシャワー)を楽天で購入
■テイカカズラ(ピンクシャワー)の特徴
- 学名:Trachelospermum asiaticum ‘Pink Showers’
- 開花時期:5月~6月
- 花の色:桃色
- 葉の色:緑色
- 生育型:ツル型
- 全長:100cm以上
- 珍しい桃花:テイカカズラでは珍しい桃花を咲かせます。この色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
- 紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
■テイカカズラとは!?


テイカカズラ(学名: Trachelospermum asiaticum)は、別名で「トラケロスペルマム・アジアティクム」「マサキノカズラ」「アジアチックジャスミン(Asiatic jasmine)」とも呼ばれるキョウチクトウ科テイカカズラ属に分類される常緑ツル性木本の種です。
テイカカズラの原産地は日本および亜熱帯アジアで、自生地は森林の林床や林縁、岩場などです。
■テイカカズラの語源(由来)

- Trachelospermumの語源:古代ギリシア語で「首」を意味する「τράχηλος(trákhēlos)」と「種」を意味する「σπέρμα(spérma)」の2語の造語で、これは種子の形状に由来しています。
- asiaticumの語源:ラテン語で「アジアの」を意味しており、本種の自生地に由来しています。
- テイカカズラの語源:藤原定家の死後も、尽きぬ愛で式子内親王へ執着し、ツル植物に姿を変えて彼女の墓に絡みついたという伝説(能の演目【定家】など)に基づいています。
■テイカカズラの特徴(魅力)

- 形態:全長は約5m~15m、生育型はツル型です。ツルは柔軟で自立せずに、他物に気根(付着根)を付着(固着)して張り付くか、ツルの先端が旋回しながら他物に巻き付き、ツルを固定しながら登攀します。葉の概形は楕円形・狭楕円形・卵形・披針形、色は普通緑色ですが、紅葉または園芸品種により赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・赤褐色・白色も見られます。花序は頂生または腋生の集散花序(二出集散花序・単出集散花序)で、花冠は高杯形、色は白色からクリーム色です。
- ライフサイクル:生活形は常緑ツル性木本の多年生植物です。
- 春:暖かくなってくると半休眠状態から覚めて新芽が展開し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開させ、晩春頃から開花が始まります。
- 夏:初夏頃まで開花が続き、高温期も生育旺盛にぐんぐん成長します。
- 秋:この時期も生育期間中ですが、気温が低くなり始めると生育が鈍り、葉の紅葉(赤色・橙色・黄色・赤褐色)が見られます。
- 冬:枝には葉を残したまま半休眠し成長が殆ど止まります。
- 近縁種との比較:近縁のトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)は、葉がやや大きめで、花の色が白色、香りが強めですが、本種は葉が小ぶりで繊細な見た目をしており、花の色もややクリーム色がかっており、香りは控えめです。
- 葉の装飾性:葉の色は緑色が普通ですが、秋が深まると赤色・橙色・黄色・赤褐色などに紅葉するため季節の変化を感じさせます。また園芸品種では黄色・橙色・桃色・紫色・白色なども見られるため、品種を選ぶとカラーリーフとして楽しむことが出来ます。
- 花の装飾性:本種は、花の直径が1.5~3cm程度と比較的小ぶりですが、晩春から初夏にかけて株を覆うように一斉に花が咲き誇るため、華やかさと賑やかさを感じさせる豪華な花姿が楽しめます。白色からクリーム色の花は、清潔感があり明るさを感じさせるエントランスガーデン、洗練された気品を感じさせるエレガントなお庭などによく合うでしょう。
- 香りの特徴:本種は開花期(特に夕方から夜)になると、花が数メートル先まで芳香を漂わせます。この芳香は蜂蜜を思わせるような甘く官能的な香りがします。
- 主要な芳香成分:トランス-リナロールオキシド(リナロールに似た甘さにフレッシュな香り)・リナロール(甘く爽やかなフローラル調の香り)などが含まれ、香りに複雑さと奥行きを与えています。
- 主な園芸用途:小道の傍らやテラス、ガーデンファニチャーの周辺に配置して、通行人が通り抜ける際やコーヒーブレイクで休憩する際に、香りを最大限楽しめるようにするのがおすすめです。
- フラワーアレンジメント:枝葉は収穫してドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工して、リースやブーケなどのフラワーアレンジメントの素材としても活用できます。
- ツル植物の仕立て:本種は生育型がツル型で、他物にツルの気根を付着させたり、ツルを螺旋状に巻き付けて支えにしながら登攀します。そのため、園芸ではツルを支える園芸資材(支柱・ネット・トレリス・ラティス・アーチ・パーゴラ・ガゼボ・オベリスク・ヘゴ支柱・ココスティク・トピアリーフレーム)を準備したり、また岩壁などの構造物に誘引しながら栽培すると良いでしょう。
- ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が観賞できます。
- 地被植物:本種は、生育型がツル型で、地表を絨毯のように広がったり、岩壁を枝垂れ壁面を被覆することができます。本種の地被植物としての魅力は、葉の色が美しいため色彩美しいカラーの絨毯として楽しめる点、強健で非常に丈夫なため栽培が容易な点、耐踏圧性が比較的高いため点などにあります。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場などにもあり、乾燥気味の環境にも比較的適応します。この植物は生育型がツル型で、岩肌に気根を付着させながら登攀し、ゴツゴツとした荒々しい岩肌に悠久の年月を感じさせるような独特なテクスチャーを与えます。
- 花壇の縁取り:本種の生育型はツル型で、株は地表を這うように広がります。そのため、レンガ等の花壇の縁取りに這わせたり、広範な花壇の縁を覆うのに適します。
- 寄せ植え:本種の生育型は「ツル型」で、茎は地表を這い鉢縁から枝垂れるように成長するため、寄せ植えの中で人工物である鉢を覆い隠し自然な雰囲気を演出する働きをします。そのため、生育型の異なる直立型(アンゲロニア)や分枝型(ペチュニア)等の植物を選ぶと寄せ植えに奥行きと立体感も出せるでしょう。
- シェードガーデン:本種は高い耐陰性があるため、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰や暗めの日陰でも栽培が可能です。
- インドアグリーン:本種は一定の耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、窓際の明るい環境で育てるか、植物育成ライトを使用して栽培しましょう。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~10000Luxまたは46.25~185μmol/m2・sです。
- 雑草対策:本種はアレロパシー物質を根から分泌しており、一部の雑草の繁殖や成長を非常に強く抑制します。そのため、雑草管理が大変な植え込みなどに本種を植えると、管理が楽になることがあります。
- ⚠️毒性⚠️:本種は全草に有毒なトラチェロシドなどを含有しています。そのため、食べられないことはもちろんですが、切り口から出る白色の樹液に触れると人によっては皮膚炎を起こす可能性があります。
■テイカカズラの生活形と形態
●生活形・茎の形態

- 生活形:常緑ツル性木本
- 全長:5m~15m
- 生育型:他物を支えにして成長する【ツル型】です。
- 茎の種類:茎は基本的に柔軟で自立せずに、他物を支えにしながら伸びる【ツル】です。本種のツルは主に【付着根】を利用しながら【巻き付き茎】の性質も併せ持ち、他物を利用して登攀します。また他物がない場合は地面を這って広がります。
- 巻き付き茎:ツルの先端が旋回しながら他物に巻き付きます。
- 付着根:ツルから発生する気根(付着根)が、他物に付着(固着)して張り付きます。
- 茎の毛:軟毛が生えます。
- 茎の性質:茎は成熟すると木質化します。
- 茎の色:緑色・赤褐色・淡褐色・暗褐色
- 備考:茎は傷つくと乳白色の樹液を分泌します。
●葉の形態

- 葉序:対生
- 葉柄:約0.2~1cm
- 葉身の長さ:約2~8cm
- 葉身の幅:約1~3cm
- 葉身の概形:楕円形・狭楕円形・卵形・披針形
- 葉先:鋭形・鈍形
- 葉縁:全縁
- 葉脈:羽状脈
- 葉の光沢:有り
- 質感:革質
- 葉の色:通常は緑色・黄緑色ですが、秋に赤色・橙色・黄色・赤褐色などに紅葉します。また園芸品種では黄色・橙色・桃色・紫色・白色なども見られます。
●花の形態

- 花序:頂生または腋生の集散花序(単出集散花序・二出集散花序)
- 花柄:有柄
- 花:花托・萼・花冠・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 花托:萼・花冠・雄蕊・雌蕊を支えています。
- 萼:5枚の萼片が基部で合着する【合片萼】です。
- 花冠:花冠の分類は高杯形花冠、花冠の直径は約1.5~3cmです。花冠筒部は細長い筒状、色は白色・クリーム色です。花冠裂片は蕾時は直立し螺旋を描いていますが、開花が進むと螺旋が完全に開き【平開】し、裂片の数は5枚、裂片の形は左右非対称な倒三角形・倒卵形、色は白色・クリーム色です。花冠喉部は僅かに膨らみ、色は黄色・橙色です。
- 雄蕊:5本(花冠筒部に付着)
- 雌蕊:子房上位・2心皮・1花柱
●果実・種子の形態
- 果実の分類:袋果
- 液果の直径:約10~30cm
- 液果の概形:鞘状の楕円形
- 液果は色: 緑色・淡褐色
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■テイカカズラの園芸品種を紹介
●黄金錦

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Ogon Nishiki’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:緑色・クリーム色(黄色)・赤橙色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は橙色、成熟するに連れてクリーム色(黄色)に変化し、縁部分に不規則な緑色の斑が入ります。そのため、一株で橙色・クリーム色(黄色)・緑色の3色の色の葉が混在し、南国を思わせるようなカラフルな色彩が楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●サマーサンセット
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Summer Sunset’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色(黄色)
葉の色:赤橙色・黄色・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は赤橙色、成熟するに連れて黄色に変化し、縁部分に不規則な緑色の斑が入ります。そのため、一株で赤橙色・黄色・緑色の3色の色の葉が混在し、南国を思わせるようなカラフルな色彩が楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●ハツユキカズラ

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Tricolor’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:桃色・クリーム色(白色)・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は桃色をしていますが、成熟するに連れて淡いクリーム色から白色に変化し、さらに成熟すると緑色の砂子斑が入り、全体が緑色となります。そのため、一株で桃色・クリーム色(白色)・緑色の3色の色の葉が混在し、優しい雰囲気を感じさせる色彩を楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●初雪っ子

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikko’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:濃桃色(赤紫色)・白色・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は濃桃色(赤紫色)をしていますが、成熟するに連れて淡いクリーム色から白色に変化し、さらに成熟すると緑色の砂子斑が入り、全体が緑色となります。そのため、一株で濃桃色(赤紫色)・クリーム色(白色)・緑色の3色の色の葉が混在し、可愛いらしい雰囲気を感じさせる色彩を楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●ピンクシャワー
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Pink Showers’
開花時期:5月~6月
花の色:桃色
葉の色:緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
珍しい桃花:テイカカズラでは珍しい桃花を咲かせます。この色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●フラットマット
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Flat Mat’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
備考:地表をフラットに迅速に広がるため、地被植物として利用するのにおすすめな品種です。
●桃香
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Momoka’
開花時期:5月~6月
花の色:桃色
葉の色:緑色・黄色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
珍しい桃花:テイカカズラでは珍しい桃花を咲かせます。この色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に幅広の白色(クリーム色)の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
■テイカカズラ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■テイカカズラの育て方
花壇の土づくり
●バイオーム
- 主なバイオーム:モンスーン林・亜熱帯湿潤林・温帯広葉樹林・温帯林
- 原産地:日本・亜熱帯アジア
- 自生地:森林の林床・林縁・岩場など
- 気候:主に温暖湿潤気候・温暖冬季少雨気候・熱帯モンスーン気候に属します。
- 温暖湿潤気候:夏の気温は高温になり、冬の気温も比較的温暖です。降水量は中程度で明確な乾季がありません。
- 温帯冬季少雨気候:夏の気温は最暖月の平均気温が22度以上、冬場の気温は-3℃以上と比較的温暖です。降水量は、夏の最も雨の多い月と冬の最も雨の少ない月の降水量の差が10倍以上になります。
- 熱帯モンスーン気候:最寒月の平均気温が18℃以上あり、降水量は基本的に多雨ですが短い乾季があります。
- 日照:日向・半日陰・日陰
- 土壌:主にアクリソル(Acrisols)・アリソル(Alisols)・フェラルソル(Ferralsols)・ルビソル(Luvisols)などが分布します。
- アクリソル:表層から粘土が溶脱し、下層に粘土が移動するため、粘土の集積層ができる。塩基飽和度が低く、強い酸性を示し、粘土の部分は酸化鉄の影響で赤褐色から黄褐色を呈します。土壌は下層に粘土が詰まっているため通気性・排水性はやや劣り、保水性は比較的高い傾向にあります。塩基飽和度が低く養分が乏しいため、肥沃度は低いです。
- アリソル:表層から粘土が溶脱し、下層に粘土が移動するため、粘土の集積層ができる。集積層ではアルミニウム含有量が高く、pHは強い酸性を示します。土壌は粘土層の影響で通気性は悪く、保水性は高くなります。アルミニウムが植物に毒性を示すレベルで溶出することが多く、肥沃度は低めです。
- フェラルソル:熱帯雨林の気候下での長年の風化と溶脱作用によって酸化鉄やアルミニウムが集積し土の色が赤褐色をしています。土壌は酸化鉄の結合により砂礫構造を作るため、通気性・透水性は高めで、保水性は低い傾向にあります。有機物の分解が早く腐植が浅いため保肥力が極めて弱く、肥沃度はほぼありません。
- ルビソル:下層に粘土が集積し、この集積層の粘土は陽イオン交換容量が高く、塩基飽和度50%以上あります。そのため、肥沃度が高い傾向がある。土壌は表層が適度な通気性を持ち、下層の粘土で良好な保水性を兼ね備えています。カルシウムやマグネシウムなどの養分を保持する力が強く、肥沃度も高い傾向にあります。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
テイカカズラは【日向・半日陰・明るい日陰・暗い日陰】の範囲で育てることができます。
ただし、夏の日向は強光・乾燥ストレスで葉焼けや落葉を引き起こしやすいため留意が必要です。また暗い日陰での栽培も耐えますが、枝葉の伸びが悪く生育が著しく悪くなります。そのため、栽培に理想的な環境は午前中に日光が当たり午後から日陰になる半日陰になります。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が一日を通して6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的には、午前中のみ日が当たり、午後から日陰になる場所となります。そのため、お庭の向きは東向き、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度までしか当たらないか、殆ど当たらずに間接光だけで明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または建物の影など日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
●土壌の土質
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌(砂土から埴壌土)に適応します。ただし、一定の湿潤環境を好むため、直ぐに乾くような土壌、過湿が続くような土壌も避けた方が良いです。日照条件・周囲の水捌け具合などを考慮して、土質は水捌けのよい【砂壌土・壌土】に調節すると良いでしょう。
- 肥沃さ:有機物をしっかりと含む肥沃な土壌を好みます。腐葉土などの有機物を入れることで、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。そのため、土壌の状態にもよりますが土色などを見て肥沃さが足りないと感じたら【腐葉土・完熟牛糞堆肥】などを2~3割程度を目安に混ぜこみましょう。
- pH:pHは6.0~7.0の弱酸性から中性を好みます。土壌のpHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてpHを調整しましょう。pHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を土壌全体に混和しておきましょう。
土壌診断と改善の行い方(参考)

- 排水性の診断:深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘り、穴の中を水で完全に満たす。一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水がよすぎる可能性があります。
- 排水性の改善:花壇を高くしたり、ロックガーデンを作り、植物を植える場所を周囲より高くする。また縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を出来るだけ深くまでさします。支柱の入った部分が30cm前後あれば一般的な植物であれば、根を張るのに十分な作土層がありますが、それ以下であれば改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って30cm程度の深さまで掘り起こして解します。また石がある場合は土ふるいを使用して取り除きましょう。
- 土壌(土性)の性質の診断:土壌の通気性・保水性・保肥力を知るために、土壌を砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。
- 砂土:排水性と通気性が高く乾燥しやすいため、水分過剰による根腐れを引き起こしにくい。診断は、適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触がある。手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れる。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く乾燥しやすい傾向がある、砂土と比べると、保水性と保肥力が少しあるため、乾燥気味の土壌を好む植物などに向いています。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来るが崩れやすい。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高いため土壌管理がしやすい。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来る。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しい。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい傾向がある。診断は、適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じる。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても切れにくい。
- 土壌(土性)の性質の改善:土壌の診断をしたら、植物が求める環境に合わせて土壌改良材をいれます。
- 通気性・排水性の改善:通気性・排水性の高い土壌改良材(パーライト・日向土・川砂・バーク堆肥 など)を混ぜ込む。
- 保水性の改善:保水性の高い土壌改良材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を混ぜ込む。
- PHの診断:土壌のPHを調べる方法は土壌酸度計を土壌に突き刺すタイプ・リトマス紙を溶液に浸すタイプ・ペーハー測定器を溶液に浸すタイプ・アースチェック液を溶液に垂らすタイプ等があります。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご覧下さい。
- PHの改善:PHを診断後に植物の適正なPHに合わせて、土壌改良材を入れてPHの改善をおこないます。
- PHを酸性に改善:ピートモスを使用する場合はPHを1下げるために、1㎡あたり、ピートモスを約1.2kgを入れて混和します。
- PHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してPH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて混和します。
- 肥沃さの診断:肥沃さは土壌の色によりある程度診断できます。土壌の色は成分や状態を示しており、簡易的に植物を育てるのに適しているか調べる事が出来ます。黒色の場合は腐植が多く肥沃な傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃でない傾向があります。
- 肥沃さの改善:土壌に堆肥または微生物資材を入れます。堆肥を入れる量は土の量に対して二割から三割程度にします。入れ過ぎると通気性・排水性・保水性のバランスが崩れて植物が育つのに不適な環境になりやすいため注意してください。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢土づくり
●日照条件
テイカカズラは【日向・半日陰・明るい日陰・暗い日陰】の範囲で育てることができます。ただし、夏の日向は強光・乾燥ストレスで葉焼けや落葉を引き起こしやすいため留意が必要です。また暗い日陰での栽培も耐えますが、枝葉の伸びが悪く生育が著しく悪くなります。そのため、栽培に理想的な環境は午前中に日光が当たり午後から日陰になる半日陰になります。
屋内で栽培する場合の必要光量

- 屋内環境:窓際で西日が当たらない場所、もしくは観葉植物までは太陽光が直接届かないが、太陽の反射光などで十分に明るい場所です。
- 光量の目安:2500~10000Lux※1/46.25~185μmol/m2・s※2
- 注意点:屋内で栽培時に光量が足らないと光合成の活動が低下して細胞の生成が滞り、生育不良になったり、茎が徒長したり、葉色が悪くなります。また逆に光量が強いと葉焼けを引き起こすリスクや乾燥が早まる可能性があるため避けてください。特に夏場の強光は強いストレスとなるため注意が必要です。
※1:Luxは物体の表面を照らす明るさの単位です。一般的に人間が感じる明るさを元に利用されていますが、植物の世界でも、植物が健康に成長するのに必要な明るさの目安、またはギリギリ生存が可能な明るさの目安として、一般的に屋内で植物を栽培される際に利用されています。
※2:μmol/m2・sはPPFDの単位です。これは植物が光合成に使用出来る400~700nmの波長域の光の強さを数値で示したものとなります。この値が大きいほどに植物の光合成が活発に行われたり、またこれが強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こしたりします。Luxとは違い、光合成光量子束密度(PPFD)は植物に必要な光量を正確に評価する事が出来ます。
植物育成ライト
太陽光が全く当たらない場所で栽培する場合は、植物育成ライトが基本的に必要です。一般的なライトは人間が快適に過ごすため、部屋を明るくする目的で使わており、植物の成長に必要な赤色光や青色光といった波長が不足している場合が多いからです。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物の種類のページをご覧下さい。
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●培養土
テイカカズラの培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 培養土の特性:本種の自生地は森林の林床・林縁・岩場などにあり、土壌は適度に湿潤で通気性と排水性が高く、有機物が堆積し腐植層が厚めです。そのため、通気性・排水性・保水性をバランスよく整えて、堆肥をしっかり入れた培養土を作りましょう。また本種は弱酸性から中性の土壌を好むため、pHの値にも注意しながら培養土を作成しましょう。
- 無機質の用土:通気性・排水性・保水性を改善する目的で、赤玉土や日向土などを6割~7割を目安に配合します。土粒は基本的に小粒を利用します。大きすぎる土粒を使うと、培養土の中に大きな空隙が出来て根の活着が悪くなり、保水性の低下や植物の生育不良の原因となるため避けてください。
- 有機質の用土:腐葉土などの堆肥を全体の3割~4割を目安に培養土の中に配合すると、土壌の物理性・化学性・生物性を改善して、根の活着を高めて根張りをよくしたり、堆肥が栄養素を含有しているため植物の栄養補給に寄与したり、微生物の働きを促進して土質を改善したりします。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を培養土全体に混和しておきましょう。
培養土の配合例
- 基本の配合:赤玉土(小粒)6割+腐葉土4割+元肥適量
- 保水性の高い配合:赤玉土(小粒)5割+バーミキュライト1割+腐葉土4割+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:日向土(細粒)5割+ピートモス(酸度調整済)4割+くん炭1割+元肥適量
- 肥沃な配合:赤玉土6割+腐葉土2割+完熟牛糞堆肥2割+元肥適量
水やりの仕方
テイカカズラは、自生地が森林の林床や林縁、岩場などにあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。また生育期に十分な水分を得ることで、株は大きく成長します。本種は耐乾性も高いですが、水切れで葉が落ちやすいため、水やりの頻度には十分な注意が必要です。
●栽培環境での違い
- 地植え:基本的に降雨に任せて育てることが出来ます。ただし、根系が未発達で株が定着していなかったり、高温や強光で乾燥しやすい夏の季節だったり、雨が降らず土壌が乾燥していたり、土壌が砂質で乾燥しやすい状態にあったり、日向などの乾燥しやすい場所で育てたりしている場合は、必要に応じて水やりが必要となるでしょう。
- 鉢植え:地植えと比べて、土の容量が限られるため乾燥がかなり早いです。そのため、定期的な水やりが必要となります。
●水やりの方法
- 春の水やり:株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表層が乾燥したタイミングで水をたっぷり与え、土中の空気も入れ替えます。
- 夏の水やり:この時期は、特に乾燥しやすいため、水やりの頻度が多くなる傾向があります。朝の涼しい時間帯に土壌の表層が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えます。
- 秋の水やり:生育がやや緩慢になりますが、生育期間中です。土壌の表層が乾燥したタイミングで水をたっぷり与え、土中の空気も入れ替えます。
- 冬の水やり:休眠期は殆ど水分を吸収しないため、水やりの頻度を大きく減らします。この時期に水分が多いと根腐れを引き起こす原因になります。ただし、土壌が完全に乾燥すると枯れてしまう事もあるため、土壌の表層が乾燥した数日後を目安に、必要に応じて水を与えると良いでしょう。
注意点
- 水やり時間帯:水やりの時間帯は、基本的に植物が水を欲しがりだす朝に与えるのが最適です。昼や夕方に与える事も出来ますが、夏の昼の高温時に水を与えると、鉢内の温度上昇と共に湿度が上がり、根が酸欠状態(蒸れ)に陥り、根腐れや生理障害を起こす可能性があります。また夕方に水やりを行うと、夜間に土壌が過湿状態になり、病原菌(真菌)の繁殖や呼吸の邪魔となり、根腐れを引き起こす原因になったり、過剰な水分で徒長し株姿が乱れる原因にもなります。そのため、基本的に朝に水をやることが正しいです。
- 水を与える量:1回に与える水の量はたっぷりです。鉢植えで植物を栽培している場合は、鉢底から水がしっかり流れるまで与えます。その際、水を与える場所が1箇所になると水の道が出来てしまい、特定の場所に水が流れないこともあるため水を与える場所を変えながら与えましょう。地植えで水やりを行う場合は、土壌の表面だけでなく奥まで水を染み込ませるつもりでしっかりと水を与えて下さい。
- 葉水の活用: 夏は水分不足で葉が乾燥し落葉しやすく、またハダニが発生して養分を奪い成長を抑制します。そのため、散水時に霧吹きなどで葉水をすると、葉から水分を補給し、ハダニの発生も抑制できます。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
テイカカズラは自生地が熱帯・亜熱帯の森林の林床や林縁、岩場などにあり、栄養の少ない痩せた土壌にも生育しています。肥料を与えすぎると株が暴れたり、花数が減ったりする原因になるため、基本的には「控えめ」な肥料を心がけましょう。
●栽培環境での違い
- 地植え:腐葉土や堆肥が十分にすき込まれた、一定の肥沃さがある土壌であれば、基本的に肥料は不要です。痩せた土壌で育てる場合は肥料または堆肥を入れることが必要なこともあります。
- 鉢植え:土の量が限られており、養分も流出しやすいため、定期的に追肥を施したり、堆肥が十分入った培養土への植え替えが必要です。
●堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期:植え付け時、または冬から早春に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方:堆肥の入れ方は地植えと鉢植えで変わります。
- 地植え:植付けや株分けする時などに土壌改良を行い堆肥を入れて混和する。または株の周囲に堆肥を盛ったり、株の周囲に穴を掘り堆肥を入れます。
- 鉢植え:植え替え時に堆肥がしっかり入った新しい培養土を使う。または古い土を再利用する場合は、日光消毒などをした上で、新しい培養土または腐葉土を2割から3割を混ぜて再利用する。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植付け前または植付け時に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または花付きを良くするためにリン酸が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:緩効性肥料・配合肥料がおすすめです。
- 施し方:基本的に全面施肥です。全面施肥とは、植物を植付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和する方法です。※全面施肥は肥料が植物の根に触れて肥焼けを引き起こす可能性があるため、肥効が緩やかに出る緩効性肥料などを選ぶと良いでしょう。
- 芽出し肥:早春から春頃に新芽が動き出す前に、発芽の促進や初期の成長を促す目的で与えられる肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランス良く入る肥料、またはリン酸が多く入る肥料を選びます。
- 肥料の製品:固形肥料(速効性・緩効性など)がおすすめです。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
テイカカズラは剪定せずに育てることも出来ますが、より健康で美しい株を維持し、開花を促すために剪定が推奨されます。例えば、剪定により、茎の分枝が促されてボリューム感のある株に仕立てる事が出来ます。また株の概形が整えられて洗練された見た目になります。
剪定をするかは剪定理由を見ながら決めるとよいでしょう。
⚠️注意⚠️切り口から出る白色の樹液は有毒で、人によっては皮膚に接触することで皮膚炎を引き起こす可能性があります。そのため、作業時は手袋・長袖を着用した方が良いでしょう。
●剪定方法

- 剪定の時期:基本的には翌年の開花に影響を与えない開花後の【6月~7月】に剪定を行います。また冬越し後の【3月頃(早春)】に、枯れ枝などが発生していることもあるため、不要枝(枯れ枝・病枝)を除去することもあります。
- 不要枝の除去:株を観察して、枯れたツルや、活力が失われ成長が緩やかで葉の数が少なくなっているツル、病気のツルなどを探します。これらのツルを健康な部分まで切り戻しましょう。
- ツルの整理(外観を整える):株を観察して、ツルが長く伸びすぎて予め決めていた場所からはみ出していたり、ツルが混み合い繁茂して藪のようになることがあります。これらは、荒廃感や野趣のある雰囲気をお庭の中に演出する事ができますが、無秩序で管理されていない印象を与えてしまうこともあるため、基本的に剪定した方がよいでしょう。
- 剪定方法:不要なツルを探します。不要なツルは、予め決めていた範囲をはみ出して成長しているツルや、枝同士の間隔が狭く密集していて混みあっている状態のツル、枝同士が絡み合っているツルなどです。これらを、株全体のバランスを見ながら、ツルの途中または根元から剪定するとよいでしょう。
- 分枝を促す:株を観察して分枝が少なくてボリューム感がないと感じる場合があります。このような場合は、長いツルを水平方向に誘引して【頂芽優勢】を抑制し各節から芽を出させるか、分枝させたい箇所を決めて、その付近にある葉の付け根(節)の少し上で剪定します。これにより、剪定箇所のすぐ下の節から新たな芽が伸び、枝数が増えます。
冬越しする方法

Hardiness:7~9
テイカカズラは気候が温帯であれば屋外での越冬が可能です。ただし、冷帯では寒さで株が枯れる事もあるため、冬越し対策が必要です。
●冬越し対策一覧
- 軒下に移動する:植物を植えている鉢植えを軒下に移動することで、霜を避けることができます。霜があまり降りない地域であれば、霜を避けるだけで冬越し出来ることもあります。
マルチング:株の周囲にマルチング資材を入れて株元と根を保護する。根を凍結や霜から守ったり、乾燥対策になったりします。- 方法:霜が降りる前の11月頃に行います。バーク堆肥や藁などのマルチング資材を準備します。育てている植物の周りに、マルチング資材を3~5cmほどの厚みになるように入れます。
植物にカバー:植物にビニールや寒冷紗などをかけます。植物を寒風から保護したり、霜から保護したり、昼夜の急激な温度変化を防ぐ働きがあったりします。- ビニール・寒冷紗:植物の周りに支柱を立てて、ビニールまたは寒冷紗を支柱に巻き付けます。巻き付けたビニールまたは寒冷紗が落ちないように洗濯バサミや紐などを使い固定しましょう。※ビニールを巻く場合は穴を開けて通気性を確保してください。
- 苗キャップ:透明のカバーで苗や小さな植物を保護するための専用の製品です。専用のカバーを苗または小さな植物の上に被せて、風などで飛んでいかないように固定して利用します。
- 植物保護カバー:不織布などの保護カバーで植物を保護するための専用の製品です。大きめの植物や複数の植物を囲うのにも対応しており、専用の製品になるため、チャックなどがついていて扱いやすい所も魅力です。
温室:内部の温度を一定に保てるようにガラスやプラスチックフィルムなどで作られた建物です。植物を温室の中に入れる事で、寒さの軽減や寒風対策、霜・凍結対策ができます。
屋内に取り込む:植物を建物の中に入れる方法です。冬の屋内は屋外と比べて温度が高く植物が凍結するリスクもありません。ただし屋内は太陽光が当たりにくくなるため、明るさなどには注意が必要になります。植物を窓辺で管理したり、植物育成ライトを活用して、植物が弱らないよう管理することが大切になるでしょう。
挿し木や株分けで増やす
テイカカズラは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法

- 概要:茎を採取して、この茎の長さや葉の数を調節し、切り口を土に挿して繁殖させる無性生殖の1種です。
- 挿し木時期:発根率の高い晩春から初夏頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。また花芽分化が始まり生殖成長をしている茎は、発根率が極端に下がるため挿し穂に使うのは避けた方がよいでしょう。
- 挿し穂の整形:挿し穂は長さを7~10cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 水揚げ:整形した挿し穂の切り口をボウルなどに入れた水に約1時間浸し、十分に吸水させます。
- 培養土に挿し穂を挿す:挿し穂を挿す場所を決めます。培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を開けておきます。挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程度を入れます。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
- 播種時期:3月~5月
- 発芽適温:約20~25度
- 備考:
種まき手順
- 種まきの時期:3月~5月
- 培養土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:移植栽培をするため、容器(プラグトレー・ピートポット・ポリポット・不織布育苗ポット・ジフィーセブン等)を準備し、その中に種まき用の培養土を入れます。
- 種の撒き方:点撒き・すじ撒き・バラ撒き
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
- 発芽後:発芽が揃ったら、株同士の間隔を見て、混んでる場所の苗を間引きます。また間引きした苗は別の場所に移植することもできます。※直播きする場合は成長に合わせて株同士がくっついているものを状態がいい方を残し間引きするとよいでしょう。
※鎮圧は土と種の密着度を高め水分の吸収をよくします。












