ナチュラルガーデンに合う植物とは、自然の風景に溶け込み見る人に違和感を感じさせないような植物です。植物を選ぶ際は、森林や草原や岩場等の自然風景をテーマにして、統一感を持たせながら植物を選ぶ事も大切になるでしょう。
その他にも、植物を選ぶ時は、落ち着いた色合いで人工的な派手さを感じさせなかったり、均一性を感じさせず自由に成長する植物を選んだり、人工物を覆い自然な雰囲気を演出できる植物を選んだりするとよいかもしれませんね。
このページでは、ナチュラルガーデンにピッタリな植物を属ごとに分類して紹介しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご覧下さい。また購入する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■ナチュラルガーデンによく合う植物一覧
●あ行
アジアンタム属



学名:Adiantum
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤
草丈:約15~50cm
草姿:叢生型
主な原種:クジャクシダ/コバホウライシダ/アラゲクジャク 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジアンタムは種や品種が豊富にあるため形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、葉が優雅に広がるため様々な空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。また耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、インドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つとなります。
アザミ属



学名:Cirsium
生活形:多年草
開花:5月~8月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・白
草丈:約50~100cm
草姿:直立型
主な原種:ノアザミ/フジアザミ/リブラレ
用途:背が高い花/カラーリーフ/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アザミは日本が原産で野原や道端などに自生している植物です。葉は羽状に深く裂け、縁部分に鋭い棘を持っているため近寄り難い見た目をしていますが、開花期には花冠から糸状の雄蕊・雌蕊を突出させる、ふわふわとした柔らかな花姿が楽しめたりもします。花は蜜源として蝶々などの昆虫を引き寄せるためビオトープやバタフライガーデンなどで利用されたり、また茶花(切り花)として利用されたりします。花の色も多彩なため好みの色の品種を選ぶ事が出来たり、また幾つかの品種では葉の中に班が入るものもあるためカラーリーフとして楽しめるアザミもあります。
アジサイ属(ハイドランジア属)





学名:Hydrangea
生活形:落葉低木/落葉ツル性木本
開花:5月~8月※四季咲き品種は5月~10月
花色:赤・桃・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白・黒
樹高:約100~200cm
樹形:分枝型・ツル型(付着根)
主な原種:ホンアジサイ/ノリウツギ/ツルアジサイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/コニファー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジサイは種や品種で生活形や形態が変わりますが、一般的には、豪華な花を観賞するために栽培される事が多い植物です。アジサイは種と品種で違いますが直径30cmに達する巨大な花房をつくる事があります。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。 また花の色が非常に多様である所も魅力であり、土壌のPHを調節する事で青・紫・桃・赤と変化させる事もできます。アジサイの樹形はふつう分枝型でブッシュ状になるため生垣などに利用される事も多いですが、一部の種と品種ではツル型になるため壁面に這わせることも出来ます。花を収穫すれば切り花・フラワーアレンジメントなどに利用する事も出来て、アレンジメントの中では、そのボリューム感からメインの花として存在感を発揮します。
アスター属



学名:Aster
生活形:多年草
開花:4月~6月※ミヤマヨメナの開花期
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約20~50cm
草姿:叢生型
主な原種:ミヤマヨメナ/アルペンアスター/イタリアンアスター 等
用途:切り花/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アスターは、細く華奢な茎が垂直に伸びて、頂部に可憐なキク科の花(頭花)の花を咲かせる、楚々とした雰囲気を感じさせる魅力的な植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は基本的に直立茎で垂直に伸びるため、整然とした行儀良い見た目になりやすく、頂部に可愛い花を咲かせる事から、日本人好みの可憐な雰囲気を感じさせる植物となります。また耐陰性が優れているため日陰のお庭を花で彩る事も出来て、花を収穫すれば切り花として利用出来る所も魅力となります。さらに、花の色も豊富にあるため、紫・青の花を上品なお庭などに取り入れたり、桃の花を可愛い雰囲気のお庭などに取り入れるとよいかもしれません。
アマドコロ属



学名:Polygonatum
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型
主な原種:ナルコラン/ナルコユリ
用途:カラーリーフ/切り花/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アマドコロは、一般的にすずらんを思わせる花を楽しむ目的、根茎・若芽を食用として利用する目的、また幾つかの品種では葉の中に白色・黄色の班が入るため、カラーリーフとしてたのしむ目的で栽培されています。
アルケミラ属(ハゴロモグサ属)



学名:Alchemilla
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄
葉色:緑・黄
草丈:約10~60cm
草姿:叢生型
主な原種:モリス/エリスロポダ/ブルカリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アルケミラは、錬金術師達が降雨の後に葉の上に残る水を集めて、卑金属を金に変換するために利用されたと言われています。そのため、錬金術と関連の深い植物になります。園芸においても、降雨後に葉の上に残る、水玉の模様を鑑賞する目的で育てられる事もあり、また草姿が叢生して葉が地面を覆うように広がるため、地被植物として利用されたりします。また錬金術と関連が深い植物となるため、異世界や錬金術などをテーマにしたようなお庭などにもよくあうでしょう。
イカリソウ属



学名:Epimedium
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約20~50cm
草姿:叢生型
主な原種:三枝九葉草/トキワイカリソウ/キバナイカリソウ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イカリソウは、種や品種で形態が変わりますが、一般的には、花の見た目が船の錨に見える事で知られる植物です。そのため、ちょっと変わった植物が好きな人などに好まれます。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。そのため、ロックガーデンなどの地被植物として利用されたりします。葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種は黄色・白色をしていることもあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
イソトマ属



学名:Isotoma
生活形:多年草
開花:5月~10月
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑
草丈:10~50cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:アクシラリス/フルヴィアティリス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イソトマは、風が吹けば簡単に揺れて倒れるような華奢な茎と、星の形をした美しい花が、可憐で楚々とした雰囲気を感じさせる植物です。草姿は匍匐型または叢生型になり、こんもりと盛り上がりながら横に広がります。そのため、地被植物として利用される事も多く、また岩の隙間などに偽着生させてロックガーデンに取り入れられる事もあります。開花期間は春から秋にかけてあり、適切な管理をする事で長く花を楽しめます。華奢な茎・葉・花は繊細で優しい雰囲気があることから、お庭に植えることで自然な趣を添えてくれるでしょう。
ウツギ属



学名:Deutzia
生活形:落葉低木
開花:4月~6月
花色:桃・白
葉色:緑・黄
樹高:約50~300cm
樹形:叢生型(株立ち)
主な原種:ウツギ/ヒメウツギ/マルバウツギ 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ウツギは、枝が湾曲しながら優雅に広がる樹形や、開花期に見られる多数の花で彩られる豪華な花姿が魅力的な植物となります。樹形は叢生型(株立ち)になり、地面から何本も枝が伸びて、枝は成長に伴い途中で湾曲しながら優雅に広がります。そのため、樹冠は優雅な印象または奔放な印象を与える外観となります。また開花期になると、花が円錐状に集まりボリュームのよい花姿が見られるため、一般的に花を鑑賞する目的で栽培されており、庭木として育てられたり、また自然風の生垣として活用されたりしています。
ウラハグサ属



学名:Hakonechloa
生活形:多年草
開花:9月~11月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄
草丈:約30~70cm
草姿:叢生型
主な原種:フウチソウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ウラハグサは、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的には地面を覆うように優雅に広がる草姿が魅力の植物となります。草姿は叢生型で、根茎・匍匐茎で緩やかに広がりながら、地上茎が放射状に伸びて、茎と葉で低いドームを形成します。そのため、優雅な印象を感じさせる地被植物として活用される事が多いです。また品種の中には葉の色が黄色のものもあるため、品種を選び明るさを感じさせるカラーリーフとして楽しむ事もできます。
オガルカヤ属



学名:Cymbopogon
生活形:多年草
開花:7月~9月
花色:緑・紫
葉色:緑
草丈:約60~120cm
草姿:叢生型
主な原種:レモングラス 等
用途:香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:レモングラスは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、幾つかの種と品種が園芸でも親しまれています。特にレモングラスは、葉を潰した時に広がるレモンに似た心地よい香りを楽しんだり、収穫して料理やハーブティーに活用する目的で広く栽培されています。
オキザリス属(カタバミ属)



学名:Oxalis
生活形:多年草
開花:10月~4月※オキザリス・グラブラの開花
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・紫・桃・黒
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型
主な原種:トリアングラリス/フヨウカタバミ/グラブラ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキザリスは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が親しまれています。例えば、オキザリス・トリアングラリスは葉を構成している小葉が三角形をしているためスタイリッシュでカッコイイ印象を与えます。また葉の色が紫色(黒色)をしてるため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気を醸し出すカラーリーフとして楽しめるでしょう。草姿は叢生型で、根茎で広がるためお庭の中では地被植物として利用できます。一方で、オキザリス・グラブラは冬秋から春にかけて、株を覆うように高密度に咲く桃色の花が魅力的な植物になります。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴い広がり地面を覆うため、開花期には桃色の可愛らしい花絨毯が楽しめるでしょう。
オシダ属



学名:Dryopteris
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤・橙
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
主な原種:セイヨウオシダ/ベニシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オシダは種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的には、鳥の羽根のような美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、草姿は叢生して根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がるため、空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。またオシダの多くの種は耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで活用しやすく、葉の色が緑色の他に黄色・赤色・橙色などがあるため、カラーリーフとしても楽しめる所も魅力です。また形態の似ているメシダ属の植物と比べて、一般的にオシダ属の植物は全体的に角張った見た目をしてる傾向があり、男性的で力強い雰囲気がありカッコイイ見た目をしてます。
●か行
ガウラ属



学名:oenothera/gaura
生活形:多年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白
草丈:約50~150cm
草姿:叢生型
主な原種:リンドハイメリ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガウラは、蝶々に似ている可愛らしい花と、華奢な茎が風で揺られて蝶々がひらひらと舞うように見せる可憐な花姿が魅力の植物となります。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は華奢でやや柔軟なため、風で揺れたり、やや倒伏しやすかったりします。開花期間が春から晩秋頃まであり、総状花序に上に向かい花を咲かせ続けます。花数はやや少なめのため、豪華さはないですが可憐で楚々とした印象を与えます。花冠は4枚の花弁が上側に扇状に並ぶため、蝶々のような見た目をしてる所が特徴となります。また葉の色は、緑色の他、品種により黄・赤・桃・紫・白があるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
カエデ属

学名:Acer
生活形:落葉高木
開花:4月~5月
花色:緑・黄・紫
葉色:緑・赤・橙・黄
樹形:
樹高:約400~1500cm
主な原種:イロハモミジ/ハウチワカエデ
用途:カラーリーフ/プリザーブドフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カエデは属の中に約158種があり種や品種で形態に差異がありますが、園芸では一般的に掌を思わせる美しい葉と、秋の紅葉を鑑賞する目的地で栽培されています。
ガマズミ属(ビバーナム属)



学名:Viburnum
生活形:落葉低木/常緑低木/常緑小高木
開花:
花色:白・黄・桃
葉色:緑・黄・白・茶
樹形:分枝型・株立ち
樹高:
主な原種:ヤブデマリ/マクロセファラム/サンゴジュ
用途:カラーリーフ/生垣/切り花/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガマズミは、属の中に約204種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて園芸でも栽培されています。例えば、ヤブデマリは側枝が水平に広がるため枝が層状に重なった独特な樹形となり、アジサイを思わせるような美しい花を咲かせる事から庭木として栽培されたりします。またサンゴジュは分枝が多く側枝が密にでて、剪定にも強い事から生垣として利用される事も多くあり、美しい花や珊瑚を思わせるような果実も鑑賞価値が高く人気の木です。その他にも、花や果実の鑑賞価値が高いトキワガマズミや、アジサイを思わせる大きな花房を沢山咲かせるビバーナム・マクロセファラムなど様々なガマズミの種と品種が栽培されています。
カラミンサ属



学名:Calamintha
生活形:多年草/低木
開花:6月~10月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~50cm
草姿:叢生型
主な原種:ネペタ/グランディフローラ
用途:開花期間長い/カラーリーフ
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カラミンサは、属の中に約192種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には美しい花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。地上茎は基本的に直立に伸びるため、整然とした行儀の良い見た目となります。花序はシソ科でよく見られる輪散花序、節ごとに集散花序が配置される複合花序になり、小さく可愛い花をを多数つけます。また葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では黄色・白色があるためカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
カレックス属



学名:Carex
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:茶
葉色:緑・赤・紫・茶・白
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
主な原種:オシメンシス/ブキャナニー/コマンス
用途:カラーリーフ/グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カレックスは属の中に約2095種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には髪の毛のように細く華奢な葉と、枯れたような色合いの葉を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型、地面下に根茎または匍匐茎があり成長に伴い広がりながら、沢山の葉が放射状に外側に広がる事で優雅な姿をつくります。また葉は基本的に細くてしなやかな外観をしており、いくつかの種や品種は茶色をしているため、西洋人のブロンドの髪の毛などに例えられることもあります。また枯れた葉のような外観をしてるため、アンティークな雰囲気のお庭などによく合うと思われます。
ギボウシ属(ホスタ属)



学名:Hosta
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・青・白
草丈:約15~120cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:オオバギボウシ/コバギボウシ/レンゲギボウシ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ギボウシは、一般的に薔薇の花のようにロゼット型に広がる優雅な葉姿や、巨大で強い存在感を感じさせる葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿はロゼット型または叢生型になり、地面下にある根茎で緩やかに広がり、沢山の葉や花(花茎)を出して群生をつくります。葉のサイズは長さ3cm~71cmまで多様にあり、巨大な葉は遠くからでも目立つ強い存在感と豪華さがあります。そのため、広い庭園の中でもフォーカルポイントとして働かせることが可能です。また葉の色は緑色の他、黄色・青緑色・クリーム色・白色と多様です。そのため、品種を選ぶことでカラーリーフとしても楽しめます。開花期は初夏から秋頃、花はユリを想像させるような上品な見た目をしており、一日花のため朝に開花した花は、夕方には萎れます。ただし、花序は総状花序になり、花茎の下から上に向かいエネルギーが続く限り開花し続けるため、花全体としては長く楽しめます。ギボウシは一般的に鑑賞用として栽培されますが、オオバギボウシ等の食味のよい幾つかの種は春の新芽がウルイと呼ばれて山菜として収穫して食べられることもあります。食味は淡白で食べやすく、シャキシャキとした食感と独特なヌメリがあります。
クナウティア属



学名:Knautia
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・白
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型
主な原種:アカバナマツムシソウ/アーベンシス
用途:カラーリーフ
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クナウティアの草姿は叢生型、地面から茎を何本も伸ばし、細く長く伸びた茎の先に近縁のスカビオサの花に似た可愛い花を咲かせる植物です。また、いくつかの品種は葉の色に白色の班が入るため、カラーリーフとして楽しむ事ができます。
クローバー(トリフォリウム属)



学名:Trifolium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草丈:約5~15cm(シロツメクサ)
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:シロツメクサ/ストロベリーキャンドル/ルーベンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クローバーは属の中に約299種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロツメクサが人気で、よく栽培されています。シロツメクサは草姿が匍匐型になり、地上茎は匍匐茎のみで地面を這うように広がります。そのため、草丈の低い絨毯のような外観になりやすく、人通りの多い場所を含めて様々な場所の地被植物として重宝されます。葉を構成する小葉は3枚または4枚以上ある事もあり、小葉が4枚あるシロツメクサは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて幸運を呼ぶ葉になるため、見付けたら収穫してお守りにされる事も多いようです。さらに園芸品種が豊富で、葉の色が緑・赤・桃・紫・黒・灰・白と多彩にあります。そのため、好みに合わせて桃色の葉で可愛らしいクローバー絨毯を作ったり、紫色の葉でエレガントな雰囲気を出すクローバー絨毯を作ったり出来るところも魅力の一つとなるでしょう。
クワズイモ属(アロカシア属)



学名:Alocasia
生活形:多年草
開花:5月~8月
花色:緑・黄・白
葉色:緑・青緑・黄・黒・白
草丈:約50~150cm
草姿:叢生型
主な原種:クワズイモ/シマクワズイモ/インドクワズイモ 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クワズイモは属の中に約91種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に地面から発生する葉が優雅に広がる葉姿や、巨大で強い存在感を感じさせる葉、多彩な葉色をカラーリーフとして鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型、地面下にある根茎または球茎が成長に伴って少しずつ増殖しながら、株を増やし群生をつくります。葉のサイズは長さ30cm~130cmと巨大ため遠くからでも目立つ強い存在感と豪華さがあります。また幾つかの品種では、葉の色が黄色・白色・黒色などを呈していたり、表面に強い光沢があるため、カラーリーフとして楽しんだりする事もできます。クワズイモは耐陰性が高いため屋外のシェードガーデンで楽しまれたり、またインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事もあります。
●さ行
ジギタリス属



学名:Digitalis
生活形:二年草/多年草
開花:5月~8月※分枝が多いジギタリスは開花が長くなる
花色:赤・桃・黄・橙・紫・茶・白
葉色:緑
草丈:約100~200cm
草姿:ロゼット型
主な原種:プルプレア/パルビフローラ/ヴァリニー 等
用途:背が高い花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジギタリスは、開花期になると花茎を約100~200cm程度まで垂直に伸ばし、大きな花を高密度に連ねる豪華な花穂を咲かせる事で知られる植物です。豪華な花を咲かせるため、遠くから見ても強い存在感があり、広い空間の中でも見る人を魅了させる華やかさがあります。ただし、個々の花の形が筒状で無数に穴が空いてるようにも見えるため、人によっては集合体恐怖症を想起させる事もありそうです。花の色は赤・桃・黄・橙・紫・茶・白と多様にありどれも素敵ですが、特にジギタリスは茶色系の花がアンティークな雰囲気を醸し出しおすすめになります。またジギタリスはお庭の中で高さや立体感を出す花として役立ちますが、花を収穫すれば豪華な切り花としてお部屋に飾る事もできます。
シモツケ属



学名:Spiraea
生活形:落葉低木/半常緑低木
開花:5月~7月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黄・橙
樹高:約100~200cm
樹形:叢生型
主な原種:シモツケ/コデマリ/ユキヤナギ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シモツケは属の中に約110種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、シモツケ(Spiraea japonica)は小さな花が半球状に高密度に集まりボリューム感のある花が咲きます。また花の色も他のシモツケ属の種と比べて赤・桃・白と多様です。葉の色も緑の他に、赤や黄などもあるためカラーリーフとして楽しめたり、樹形は叢生型で分枝が多いため花木の他、自然風の生垣として活用されることがあります。またユキヤナギ(Spiraea thunbergii)は樹形が叢生型で、枝が途中でしなやかに湾曲しながら外側へと広がるため優雅な外観となります。さらに開花期になると、枝を覆うように白花が咲き誇り株を覆い尽くすため、美しい景観として楽しめます。この他にも、シモツケ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
ジャノヒゲ属



学名:Ophiopogon
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・黒・白
草丈:約10~30cm(オオバジャノヒゲ)
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:ジャノヒゲ/オオバジャノヒゲ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャノヒゲ(Ophiopogon)は属の中に約85種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus)は日本庭園などで下草としてよく利用される植物です。草丈は10~20cm程度、草姿は叢生型またはロゼット型、匍匐茎で広がりながら株が増えます。株は葉が外側へと放射状に広がる事でロゼットを形成して、葉が線形で細長いためシャープな外観を呈します。花が咲いた後の秋にはメタリックブルーの美しい実がなる。また、オオバジャノヒゲ(Ophiopogon planiscapus)もジャノヒゲと同様に地被植物としてよく利用されます。ただし、ジャノヒゲと比べると株どうしの間隔が疎らになる傾向があり、葉がやや大きめです。また葉の色が緑色の他、黒色の品種がある所も特徴となります。この他にも、ジャノヒゲ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
スイカズラ属(ロニセラ属)



学名:Lonicera
生活形:半常緑ツル性低木/落葉ツル性木本/常緑低木
開花:5月~7月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・紫・白
樹高:
樹形:叢生型・ツル型(巻き付き茎) 等
主な原種:スイカズラ/ニオイニンドウ/ニティダ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スイカズラ属(ロニセラ属)は約159種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
スイカズラ属の主な種
- スイカズラ(Lonicera japonica):花の色が成熟するにつれて白色から黄色に変化するため、別名で「キンギンカ」とも呼ばれています。また花に強い芳香があり、開花期には数メートル先までアニスに似た甘い香りを漂わせる事でしられています。草姿は叢生型またはツル型、根茎で広がりながら多数のツルを出します。ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ニオイニンドウ(Lonicera periclymenum):唇形花が放射状に束生する事で王冠のような豪華な花姿が見られます。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培される植物です。また花には強い香りがあり、数メートル先まで芳香が漂います。草姿はツル型、ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ロニセラ・ニティダ(Lonicera nitida):園芸では、一般的に生垣やトピアリーに仕立てて活用されます。樹形は叢生型、側枝が多くブッシュ壌土になる。葉のサイズが非常に小さいため、剪定後の概形が緻密で洗練された見た目になりやすく、葉に光沢があり非常に美しいです。また葉の色は緑色の他に、品種によって白色や黄色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
スズラン属



学名:Convallaria
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:白・桃
葉色:緑
草丈:約15~30cm
草姿:叢生型
主な原種:スズラン/ドイツスズラン/ロゼア
用途:切り花/香りが良い/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スズランは、ぷっくりと膨らんだ可愛らしい花を穂状に連ねて下向きに咲かせる花姿をしています。そのため、可愛らしさの中に可憐さを感じさせる花姿が楽しめる植物です。また花には若草のような甘く繊細な香りがある事から、バラやジャスミンと並び三大フローラルの一つとして数えられており、芳香を楽しむ目的でも栽培されることがあります。さらに開花した花を収穫して切り花にすれば、お部屋の中でもスズランの心地よい香りが楽しめるでしょう。ただし、栽培する際にはスズランの有毒性に注意する必要がありません。基本的に全草が有毒であり、スズランを挿した花瓶の水も毒で汚染されます。間違えて摂取すると嘔吐・頭痛・目眩・血圧低下・心臓麻痺などを引き起こす可能性があり、最悪の場合は死に至ります。そのため、小さな子供やペットのいる家庭ではスズランの扱いに注意が必要になるでしょう。
スモモ属(サクラ属)





学名:Prunus
生活形:落葉低木/落葉小高木/落葉高木
開花:3月~4月
花色:桃・白
葉色:緑・黄・赤・橙・紫・黒
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:ウメ・モモ・アンズ・サクランボ 等
用途:カラーリーフ/生垣/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スモモ属は約349種を含む多様な属であり、花を鑑賞する目的で栽培されたり、果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されている植物です。例えば、ウメ・モモ・アンズ・サクランボなどは果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されます。またオヒョウモモ・ベニバナスモモ・ヒマラヤザクラなどは美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培されています。
セダム属



学名:Sedum
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄・白・桃
葉色:緑・黄・桃・赤・橙・紫・茶・黒・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型・叢生型 等
主な原種:スプリングワンダー/エゾノキリンソウ/玉つづり/マツノハマンネングサ等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:セダム属は約483種を含む多様な属であり、ぷにっとした多肉質な葉を鑑賞する目的や、花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。例えば、セダム・スプリングワンダー(Sedum versadense)は葉がロゼット状に高密度につくため、株姿が薔薇の花や松ぼっくりを想像させる外観をしており、また葉の色も緑色・赤色・桃色・紫色と多彩なためユニークなカラーリーフとして楽しめます。一方で、エゾノキリンソウ(Sedum kamtschaticum)は多肉質な葉も可愛らしいですが、開花期に株を覆うように咲き誇る黄色の花も魅力的な植物となります。上記の他にもセダム属には、草姿が匍匐型で茎が枝垂れる性質があるためハンギング仕立てにピッタリな玉つづり(Sedum morganianum)や、松の葉のような針形の葉を持っているマツノハマンネングサ(Sedum hakonense)等の多様な種があります。種類のリンク先にはセダム属の41の原種と57の品種を紹介しているためよければご覧下さい。
●た行
タイム属



学名:Thymus
生活形:常緑亜低木
開花:5月~8月
花色:紫・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ブルガリス/ヨウシュイブキジャコウソウ/レモンタイム 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タイム属は約269種を含む多様な属であり、一般的に枝葉を収穫して料理の香りづけや、地面を覆う地被植物や、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはタイム・ブルガリスやヨウシュイブキジャコウソウ等があります。例えば、タイム・ブルガリス(Thymus vulgaris)は枝葉や花にオレガノにも含まれるチモールとカルバクロール等の精油が含まれています。そのため、オレガノに似た強い香りがあり、肉料理や魚料理等の香り漬けとしてよく利用されます。草姿は匍匐型または叢生型、茎の種類は直立茎・傾状茎・匍匐茎があり、こんもりと盛り上がるようなマット状に広がります。そのため、地被植物として利用されており、特にクリーピングタイムは踏圧に強く、踏むと心地よい香りが広がるため、タイムの中で最も地被植物に向いています。また開花期になると、株を覆うように沢山の花が咲き誇るため、花絨毯を見てるような美しい景観が楽しめたりもします。一方で、レモンタイム(Thymus citriodorus)は枝葉にレモンを思わせるような爽やかな香りがあります。枝葉は収穫すれば肉料理や魚料理等の香りづけにしたり、ハーブティーに利用されたりします。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。タイム属には上記以外にもヨウシュイブキジャコウソウやウーリータイム等の多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ダイコンドラ属



学名:Dichondra
生活形:多年草
開花:5月~8月
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白・銀
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型
主な原種:アルゲンティア
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダイコンドラは、草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。特に、ディコンドラ・アルゲンティア(Dichondra argentea)は、茎や葉は白色の毛が密生してるため、見た目は殆ど白色となります。光がこの毛に反射すると輝いて見えるため、この植物はシルバーの宝飾品を見てるような美しさを感じさせて、空間にラグジュアリーな雰囲気を添えることができます。そのため、シルバーリーフとして高い人気のある植物です。
ダンギク(カリオプテリス属)



学名:Caryopteris
生活形:低木
開花:8月~10月※5月~6月に咲く事もある
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約30~150cm
樹形:分枝型
主な原種:インカナ/クランドネンシス/カリガネソウ
用途:カラーリーフ/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダンギクは一般的に、花が各節に集散状に密集して円環状となり、花穂全体では段々としたユニークな花姿をつくる植物です。樹形は分枝型になり、基部付近でよく分枝して茎は直立に伸びます。開花は一般的に8月~10月、しばしば環境により5月~6月に花が咲くこともあります。花序は輪散花序で、集散花序が総状に配置されます。ダンギクは集散花序の花が多くて節を完全に囲うように咲き、節間が広いため、他では見られないような段々と連なった独特な花姿が見られます。そのため、変わった花が好きな人などにこのまれる植物です。花の色は品種により青・紫・桃・白と多彩なため、好みで品種を選ぶ事が出来ます。個人的には植物では珍しい青花のダンギクがおすすめです。また葉の色も緑色の他に、品種により白色の覆輪がはいるものがあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しんだりもできます。さらに、ダンギクは在来種であり蜜源として蜜蜂がよく来ます。そのため、ビオトープなどにもおすすめの植物です。
チガヤ属



学名:Imperata
生活形:多年草
開花:5月~6月※秋に咲く事もある
花色:赤・白
葉色:緑・赤・黄
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
主な原種:チガヤ 等
用途:カラーリーフ/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:チガヤは種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的に園芸では、線形の細長い葉が叢生して並ぶ優雅な葉姿や美しい葉色を鑑賞する目的、ふわふわした綿のような花をフラワーアレンジメントに利用する目的などで栽培されています。草姿は叢生型で、地面下にある根茎が成長に伴い広がりながら、沢山の葉が垂直または外側に放射状に広がります。そのため、優雅さを感じさせる葉姿を鑑賞する目的で栽培されます。また葉の色が緑・黄・赤とあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しめます。花はイネ科で見られる小穂が円錐状に並んでボリューム感のある花姿となり、絹糸状の毛が密生して絡み合うことで綿のようなふわふわした外観となります。 開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
ツゲ属



学名:Buxus
生活形:常緑低木/常緑小高木
開花:3月~4月
花色:黄・緑
葉色:緑・黄・白
樹高100~900cm
樹形:分枝型
主な原種:ツゲ/セイヨウツゲ
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツゲ属は約70~104種を含む多様な属であり、一般的に生垣やトピアリーなどに利用する目的で栽培される植物です。樹形は分枝型で、側枝が多くブッシュ状になり萌芽がよいため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用されたり、またトピアリー仕立てで栽培されたりします。葉のサイズが非常に小さいため、剪定後の概形が緻密で洗練された見た目になりやすく、葉に光沢があり非常に美しいです。また葉の色は緑色の他に、品種によって白色や黄色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。ツゲの花は緑色や黄緑色をしていて、非常に小さいため、鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにくるため、昆虫と共生しながら、お庭の中で蜂が飛び回る姿を観察したい人には好まれるでしょう。ただし、生垣として利用した場合は歩行者に蜂が恐怖を感じさせる場合もあるため注意が必要です。
ツタ属



学名:Parthenocissus
生活形:落葉ツル性木本
開花:6月~7月
花色:緑
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約800~3000cm
樹形:ツル型(吸盤)
主な原種:ツタ/アメリカヅタ/ヘンリーヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタ属は約12種を含む多様な属であり、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の樹形や、美しい葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎が非常に長く伸びて広範を覆う被覆力があります。ツルのまきヒゲの先端にある吸盤を他物に付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があるため利用する場合は注意が必要でしょう。葉は株の中で高密度についているため、薮のような生い茂った印象を与えます。人工的な構造物が葉で覆われていく様はある種の荒廃を想像させるため、自然をテーマにするお庭をつくる場合は重宝するかもしれませんね。一方で、個々の葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしており、季節により春・夏は若々しい緑色、秋は赤色・橙色に紅葉して、冬になると落葉して這うように広がる茎のシルエットを浮かび上がらせます。そのため、季節の移り変わりを感じさせる植物として楽しめます。花や果実は数が少なくて葉に隠れているため鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにきたり、果実を野鳥が食べきたり、ツルと葉の間に生き物がかくれるスペースを作ったりするため、生き物と共生する自然風のお庭を作りたい場合はおすすめの植物のひとつとなるでしょう。
ツツジ属



学名:Rhododendron
生活形:半常緑低木/落葉低木
開花:4月~6月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~200cm(サツキ)
樹形:分枝型・叢生型
主な原種:サツキ・アザレア・シャクナゲ・レンゲツツジ 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツツジ属は約600種以上を含む属であり、一般的に株を覆うように咲き誇る花姿を鑑賞したり、生垣として利用する目的などで栽培される植物です。代表的な種にはサツキ(Rhododendron indicum)やアザレア(Rhododendron simsii cv)やシャクナゲ(Rhododendron subg. Hymenanthes)等があります。例えば、サツキは生活形が半常緑低木になるため寒さの厳しくない地域であれば冬の間も葉が残り、一年を通して目隠しとしての役目を果たす事ができます。開花期はサツキ(皐月)の名前が示すとおり5月頃で、非常に多花性で、枝先に1~2個の花をつけながら、株全体を覆うように花が咲き誇ります。そのため、生垣などで沢山の株を並べれば美しい景観を作り出す事も可能です。花の色は赤・桃・橙・白があるため好みの品種を選ぶことが出来ます。例えば、お庭の空間をロマンチックに彩る場合は桃色の花を選んだり、情熱的で華やかな雰囲気を作りたい場合は赤色の花を選びます。樹形は分枝型になり、側枝が多くブッシュ状になります。基本的に萌芽力が強いため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用される事が多いです。ツツジ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
テイカカズラ属



学名:Trachelospermum
生活形:常緑ツル性木本
開花:5月~6月
花色:桃・黄・白
葉色:緑・桃・赤・橙・黄・白
樹高:約30~600cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/付着根)
主な原種:テイカカズラ/キョウチクトウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:テイカカズラ属は約11種を含む属であり、一般的に他物を覆うように成長するツル性の植物で、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)やトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)等があります。たとえば、テイカカズラは、花にジャスミンを思わせる香りがあり、園芸品種のハツユキカズラがよく栽培されています。樹形はツル型で、他物に茎を巻き付けたり、気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではトレリスなどに誘引してツル植物として栽培されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は集散状に次々と咲き、株を覆うようにクリーム色の花が咲き誇ります。花にはジャスミンの香りがあるため、芳香性の花としてたのしむのもよいかもしれませんね。また葉の色はふつう緑をしていますが、品種により桃・赤・橙・黄・白等の色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできる所も魅力です。テイカカズラ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
トキワマンサク属



学名:Loropetalum
生活形:常緑低木
開花:4月~5月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒
樹高:約100~300cm
樹高:分枝型
主な原種:トキワマンサク 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:トキワマンサク属は約5種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に優雅に広がる樹形や、紙吹雪のように咲き誇る美しい花、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されています。代表的な種であるトキワマンサク(Loropetalum chinense)は、樹形が分枝型で、側枝は弧状に湾曲しながら優雅に広がります。開花は4月~5月、花は紐状の花弁が4~5本集まるためヒラヒラとした紙のような見た目をしており、花が総状花序に咲き続けます。また非常に多花性になり、株を覆うように咲き誇るため、開花期は桃色または赤色の紙吹雪のような圧巻の景観を作り出す事ができます。さらに、複数の株を並べて植栽すれば視界を覆うように花が咲き、幻想的な空間を創り出すこともできるでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、品種により赤・桃・紫・黒など葉色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめるでしょう。
ドウダンツツジ属



学名:Enkianthus
生活形:落葉低木
開花:4月~5月※ドウダンツツジの開花期
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・黄・橙
樹高:100~300cm
樹形:分枝型
主な原種:ドウダンツツジ/ホンコンドウダン/ベニドウダン 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ドウダンツツジ属は約13種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、美しい紅葉や壺形の可愛らしい花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはドウダンツツジ(Enkianthus perulatus)やホンコンドウダン(Enkianthus quinqueflorus)などがあります。例えば、ドウダンツツジは燃え上がる様に紅葉する美しい葉色が特徴となり、大株に成長した木は景観としても働きます。また開花期にはスズランを思わせるような、ぷっくりと膨らむ可愛らしい花を垂れ下げて咲かせるため、可憐な雰囲気をお庭などに添える事もできるでしょう。樹形は分枝型、側枝が多くブッシュ状になります。基本的に萌芽力が強いため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用する事もできます。一方で、ホンコンドウダンは花の形が壺形になり、枝から垂れ下がって咲く事で、ベルのような見た目をしています。また花は蝋質で独特な光沢を持っているため、宝飾品をみてるようなラグジュアリーな雰囲気を添える事ができるでしょう。この他にも、ドウダンツツジ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
●な行
ナンテン属

学名:Nandina
生活形:常緑低木
開花:5月~7月
花色:白
葉色:緑・赤・桃・橙・黄・白
樹高:100~300cm
樹形:叢生型
主な原種:ナンテン
用途:カラーリーフ/生垣/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ナンテンは、その名称から「難(災難)を転じる」と考えられており、風水では鬼門や裏鬼門に植栽するとよいと考えられています。樹形は叢生型、成長するに従い地面から複数の茎が伸びます。葉は3回羽状複葉、葉は横へと大きく広がるため、生垣として利用すると目隠しとしても働きます。葉の色はふつう緑色ですが、品種によっては赤・桃・橙・黄・白などもあるため、カラーリーフとして楽しむ事もできます。また、お正月には果実と同様に葉を収穫して飾りとして利用されることもあります。開花期は5月~7月、白花が円錐状に密に集まるため豪華な花姿が楽しめます。また花後には赤色の果実をたわわに実らせるため、これを鑑賞して楽しむ事もできます。
ニシキギ属(ユオニマス属)



学名:Euonymus
生活形:落葉低木/常緑低木/常緑小高木/常緑ツル性木本
開花:5月~7月
花色:緑・黄・赤・桃・白
葉色:緑・黄・赤・紫・白
樹高:約100~800cm
樹形:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(付着根)
主な原種:マサキ/ニシキギ/ツルマサキ/セイヨウマユミ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/切り花/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニシキギ属は約146種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に庭木や生垣などに利用されており、美しい葉・花・果実などを鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはマサキ(Euonymus japonicus)やニシキギ(Euonymus alatus)などがあります。例えば、マサキは一般的に剪定で概形が整えられて生垣やトピアリーなどによく利用されている植物になります。生活形は常緑小高木、樹形は叢生型(株立ち)になる。葉は革質で強い光沢があり、日陰になるほどに色は濃くなる傾向があります。また葉の色は緑色の他、黄色や白色もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しめる所も魅力の一つとなります。一方で、ニシキギの樹形も叢生型(株立ち)ですが、側枝は横へと大きく広がって傘状となるため、大株は非常に優雅な雰囲気を醸し出します。また秋になると葉の色が真っ赤に紅葉するため、株全体が燃え上がっているような圧巻の景観を作り出します。さらに紅葉が終わり、葉が落ちると、枝のシルエットが浮かびあがります。ニシキギの枝には、最大4枚の翼が張り出しており、個性的な外観をつくりだしているため、これを観察するのも楽しいでしょう。また、この枝は収穫して茶花として利用される事もあるようです。この他にも、ニシキギ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
ニワトコ属



学名:Sambucus
生活形:落葉低木/落葉小高木
開花:4月~6月
花色:桃・白
葉色:緑・黒・黄・白
樹高:約400~600cm
樹形:叢生型(株立ち)
主な原種:セイヨウニワトコ/ニワトコ/セイヨウアカミニワトコ 等
用途:カラーリーフ/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニワトコ属は約22種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に果実を収穫してジャムなどで利用したり、レースフラワーを思わせる上品な花を鑑賞したり、美しい葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種である、セイヨウニワトコ(Sambucus nigra)は樹形が叢生型で樹冠は円形に近い見た目になります。葉は羽状複葉で優雅に広がるため、レース模様をみているような上品な印象を与えます。また葉の色が品種により緑色・黄色・黒色と多様なため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力でしょう。花はレースフラワーのように、小さな花が散房花序に集まります。そのため、庭木として栽培するとお庭の中にエレガントさを添えるはずです。花が終わると黒色の果実が豊かに実りますが、食用とすることができます。ただし、果実には有毒成分が含まれているため生で食べると吐き気や嘔吐などの中毒を引き起こす可能性があります。そのため、必ず加熱調理して、ジャムなどに加工をして食べるようにしましょう。この他にも、ニワトコ属には様々な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介してるため、よければご覧下さい。
●は行
ヒノキ属





学名:Chamaecyparis
生活形:常緑高木
開花:2月~5月
花色:赤・緑・黒
葉色:緑・黄・青
樹高:約3000~6000cm
樹形:直立型(単幹)
主な原種:ローソンヒノキ/ヒノキ/サワラ
用途:カラーリーフ/生垣/香りが良い/プリザーブドフラワー/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒノキは、自然樹形のまま円錐形に成長する美しい樹形と、羽状に広がる枝に鱗片葉が集まる美しい葉姿が魅力的な植物となります。野生では樹高が約3000~6000cmに達しますが、園芸品種では100cm程度しか成長しないものも多く、コニファーとして広く親しまれています。樹形は直立型(単幹)で、基本的に多くの針葉樹と同様に端正な円錐形に成長する性質があります。そのため、株を等間隔に並べる事で洗練された生垣や並木をつくることができます。葉は鱗片葉ですが、羽状に広がる末端の小枝に密生してるため、レース模様のような繊細でお洒落な見た目の葉姿となります。そのため、葉もエレガントな雰囲気を醸す一つの要素となるでしょう。また葉の色は一般的な青緑色の他に、品種を選べば鮮やかな黄色もあります。そのため、カラーリーフとしても楽しめるでしょう。ヒノキ属には、様々な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介してるため、よければご覧下さい。
ビャクシン属





学名:Juniperus
生活形:常緑高木
開花:2月~5月
花色:赤・緑・黒
葉色:緑・黄・青
樹高:10~3000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型
主な原種:イブキビャクシン/ネズ/ハイネズ/アメリカネズ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/コニファー
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備考:ビャクシン属は約69種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ビャクシン属の主な種
- イブキビャクシン(Juniperus chinensis):生活形は常緑高木、樹高は約2500cm、樹形は単幹で円錐形に成長する。葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になる。園芸では、生垣や盆栽などに利用されている。
- ハイネズ(Juniperus conferta):生活形は常緑低木、樹高は約10~50cm、樹形は匍匐型で地面を這うように成長する。葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になる。園芸では、生垣や盆栽などに利用されている。葉の形は針形で、葉の色はふつう緑色で上面に白色の気孔帯がある。また品種の中には青緑色や黄色もあるため、カラーリーフとして楽しむ事もできます。園芸では地被植物として利用されています。
- エンピツビャクシン(Juniperus virginiana):生活形は常緑高木、樹高は約500~3000cm、樹形は円柱形または円錐形、葉の形は幼木と成木の下部では針形、成木になると基本的に鱗片葉になり、葉の色は緑色・青緑色・灰緑色がある。園芸では、庭木や生垣や並木などに利用されており、葉色が豊富なためカラーリーフとしても楽しめる。
プルモナリア属(ヒメムラサキ属)



学名:Pulmonaria
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:桃・紫
葉色:緑・白
草丈:約10~40cm
草姿:叢生型
主な原種:サッカラータ/ロンギフォリア 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プルモナリアは、一つの花序の中で異なる色の花が混在してカラフルな色彩が楽しめる植物です。プルモナリアは、種により形態が変化しますが、一般的に草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。そのため、草丈が10~40cm程度の地被植物として利用されること事もあります。葉の色はふつう緑色ですが、品種により白色の斑点が入る事があります。そのため、品種を選ぶ事で可愛らしいカラーリーフとして楽しむ事もできます。開花は3月~5月頃になり、漏斗形の花が、サソリ形花序にジグザグに配置されて咲きながら密集します。花の色が成熟するにつれて桃・紫・青と変化するため、花序の中で色の違う花が混在して、グラデーションのような色彩効果をうみだします。またプルモナリアは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、用途に合わせてハンギングやトピアリーなど多種多様に仕立てる事ができて、楓の葉を思わせるようなシャープでカッコイイ見た目の葉を楽しめる所が魅力的な植物となります。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるようなシャープで洗練された見た目をしており、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれるでしょう。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも出来ます。加えて、ヘデラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力となり、基本的に強健で管理も楽なため育てやすい植物の一つでもあるでしょう。ヘデラはこのように多様な魅力がある事から、非常に人気の高い植物として広く栽培されています。
ヘンルーダ属(ルタ属)

学名:Ruta
生活形:多年草
開花:6月~7月
花色:黄
葉色:緑・青緑
草丈:約60~90cm
草姿:分枝型
主な原種:グラベオレンス/コヘンルーダ
用途:カラーリーフ/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘンルーダは、レースを想像させる繊細で上品な葉姿や、開花期に観られる華やかな花、柑橘類を思わせる葉の甘い香りを楽しむ目的で栽培されています。草姿は分枝型で、株元からよく分枝してドーム状の姿となります。そのため、花壇に植えてボリューム感と立体感を出したり、花壇の縁どりなどに利用したりすると良いでしょう。葉は羽状複葉で、葉を構成する小葉はとても小さいです。そのため、レースの模様を見てるような上品な雰囲気や、また空気をたくさん含んでる綿のようなふわふわとしたボリューム感を感じさせます。そのため、お庭に植えるとエレガントな雰囲気を添えたり、またふわふわとしたメルヘンチックな雰囲気を演出したりする事が出来るでしょう。また葉の色は青緑色をしているため、南国の海を見てるようなトロピカルな印象を感じさせる所も魅力のひとつとなります。開花は6月~7月で、黄色の花が集散状に咲き、株の頂部に花の集まるため、ボリューム感のある花姿も楽しめます。この植物は毒性がありますが、それが認知される前までは食用ハーブとして用いられていました。現在は食用としての利用は基本的にありません。一方で、蝶々の食草になるため、バタフライガーデンなど蝶々をお庭に呼びたい方におすすめの植物となります。
ポリゴナム(イヌタデ属)



学名:Persicaria
生活形:多年草
開花:周年※春と秋に最も多く開花する
花色:桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ポリゴナム/ヒマラヤトラノオ/アプレキシコール 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポリゴナム属は約131種を含む属であり、園芸でも草姿・ 葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。代表的な種である、ポリゴナム(Persicaria capitata)は、園芸でも広く栽培されており、地表面を這うように広がりながら、金平糖を思わせるような可愛らしい花を咲かせる事で知られる植物です。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、岩の隙間に偽着生させたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。開花期は周年で、春と秋に最も花が咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に高い人気があります。花は頭花になり、小さな花が球状に集まり金平糖のお菓子のような可愛らしい見た目をしています。また非常に多花性で株全体を覆うように花が咲き誇ります。そのため、お庭などで栽培すれば花絨毯を敷いてる豪華さや、お菓子が散りばめられてるような可愛らしい雰囲気を添えることができます。また葉の色が緑色の他に、品種によっては桃色・黄色・白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
●ま行
マツ属





学名:Pinus
生活形:常緑高木
開花:4月~5月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約2000~4500cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・匍匐型
主な原種:アカマツ/クロマツ/ハイマツ/モンタナマツ/ゴヨウマツ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マツ属は約126種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
マツ属の主な種
- アカマツ(Pinus densiflora):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のクロマツと較べて樹皮の色が赤みを帯びており、葉が柔らかい。樹形は単幹で、樹皮は赤褐色または灰褐色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- クロマツ(Pinus thunbergii):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のアカマツと較べて樹皮の色が黒っぽく、葉が硬い。樹形は単幹で、樹皮は黒褐色または灰黒色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- ハイマツ(Pinus pumila):樹形は匍匐型で地面を這うように成長するため、園芸では地被植物として栽培されています。葉の形は針形で5本ずつ束生します。
ミズキ属







学名:Cornus
生活形:落葉高木
開花:3月~6月
花色:赤・桃・黄・緑・白
葉色:緑
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:ミズキ/ハナミズキ/シラタマミズキ/常緑ヤマボウシ 等
用途:カラーリーフ/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ミズキ属は約51種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ミズキ属の主な種
- ヤマボウシ(Cornus kousa):生活形は常緑高木、樹冠は傘形に優雅に開く傾向があり、春から初夏にかけて株を覆い尽くすように花が咲き圧巻の景観を作り出します。花は苞の先端が尖っていて、ハナミズキと区別することが可能です。ヤマボウシの果実は多数の果実が集まる集合果で、ボコボコと隆起した球形をしており、収穫してたべることが出来ます。
- ハナミズキ(Cornus florida):生活形は常緑高木、樹冠は傘形に優雅に開く傾向があり、早春から初夏にかけて葉が展開する前から株を覆い尽くすように花が咲き圧巻の景観を作り出します。花は苞の先端が凹んでいて、ヤマボウシと区別することが可能です。果実は毒性があるため食べられませんが野鳥の貴重な食料源となります。
- シラタマミズキ(Cornus alba):生活形は落葉低木、樹形は株立ち、細い側枝が多くブッシュ状になり、枝の色は赤色・紫色・黒色などをしている。園芸では自然風の生垣として利用されたり庭木として楽しまれており、冬季には葉が落葉した後に見られる色鮮やかな枝のシルエットは海で見られるような珊瑚を想像させます。
ミント属(ハッカ属)





学名:Mentha
生活形:多年草
開花:7月~9月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~90cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ペパーミント/スペアミント/ヨウシュハッカ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ミントは、デザートの香り漬けなどに使用される代表的なハーブのひとつとして知られている植物です。ミントの香りは種や品種で差異があり、例えば、ペパーミントはメントールを由来とするスッキリした香りがあり、アップルミントはリモネン等を由来とする甘い香り、スペアミントのスパイシーな香りなどがあります。ミント属の種や品種については、種類のリンクでも紹介してるためそちらを参考にしてください。
ミントの草姿は叢生型で、地中にある根茎で広がりながら、茎を複数伸ばして群生をつくります。生育旺盛で根茎の広がりが早いため、場所によっては植えてはイケナイ植物として扱われる事もありますが、根茎は基本的に地表近くにあるため比較的に除草は簡単です。花は小さな唇形で、節ごとに集散花序がついている複合花序になります。花穂はボリューム感があり、紫色の花が上品な印象を添えたりますが、葉の収穫のために剪定で取り除かれることも多々あるようです。
メシダ属(アシリウム属)



学名:Athyrium
生活形:多年草
開花:-
花色:-
葉色:緑・赤・紫・黄・灰・白
草丈:約30~80cm
草姿:叢生型
主な原種:イヌワラビ/セイヨウメシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:メシダは、鳥の羽根を見てるような繊細で美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地中を根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がります。そのため、地被植物として活用できます。葉の形は2~3回羽状複葉になり、小葉は極小さく細長い線形から楕円形の形をしています。またメシダはオシダと比べると葉が柔軟で柔らかな見た目をしている事から、より優雅な印象を感じさせやすいです。そのため、お庭に植えるとレースの模様を見てるような上品な雰囲気や、エレガントな雰囲気を添えることが出来るでしょう。また葉の色が、緑・赤・紫・黄・灰・白と多様な点も魅力のひとつとなり、品種を選びカラーリーフとして楽しむのもよいでしょう。基本的に耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで栽培されます。
モクセイ属



学名:Osmanthus
生活形:常緑高木
開花:9月~10月
花色:黄・橙
葉色:緑・黄・桃・橙・白
樹高:約300~1800cm
樹形:分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:キンモクセイ/ヒイラギ/ヒイラギモクセイ 等
用途:カラーリーフ/生垣/香りが良い/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モクセイ属は約26種を含む属であり、園芸でも葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。代表的な種にはキンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)とヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)があります。例えば、キンモクセイは花に蜂蜜や杏子を想像させる甘い香りがあり、香りが非常に強いため開花期は数メートル先まで芳香が届きます。花は節から束生してボリューム感たっぷりに咲くため、花姿も豪華で、また太陽を見てるような橙色の花色が南国を思わせるようなトロピカルな雰囲気を醸し出します。また樹形は株立ちまたは分枝型で、側枝が多いため、生垣に仕立てられることもあります。一方で、ヒイラギは、葉縁部にある凹凸と鋭い棘が特徴となる植物です。日本では、この鋭い棘が、邪気を祓ったり、鬼の目を刺すと考えられていた事から、魔除けや縁起木として親しまれています。樹形は株立ちまたは分枝型で、側枝が多くて萌芽力も高いため、生垣に仕立てられたり、また玉散らし等のトピアリーとして栽培されることもあります。上記の他にも、モクセイ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介しているため、よければ参考にしてください。
モクレン属(マグノリア属)





学名:Magnolia
生活形:落葉低木/落葉高木
開花:3月~4月
花色:白・黄・桃
葉色:緑
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:サラサモクラン/タイサンボク/カラタネオガタマ 等
用途:香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モクレン属は約373種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
モクレン属の種類
- サラサモクレン(Magnolia × soulangeana):花のサイズが10~20cmと大きいため強い存在感があり、花の形がチューリップや蓮のような見た目をしています。そのため、豪華さの中に可愛らしさや優美さを感じさせる花姿が楽しめる植物です。
- タイサンボク(Magnolia grandiflora):花のサイズは最大30cmに達する事があり、非常に巨大な花を探せる植物です。花にはキャンディを想像させる甘い香りがあり、開花期には数メートル先まで濃厚な芳香がただよいます。また甘い香りが蜜蜂などの花粉媒介者を引き寄せるため、花の中で蜜蜂が集合している事もままあります。
- カラタネオガタマ(Magnolia figo):花は3~4cmほどと他のモクレン属の種と比べて小ぶりで、6枚の花被片が皿状に開いて開花します。花被片はワックスを塗ったような光沢があり、バナナに似た強い香りがある点が特徴となります。
- オガタマノキ(Magnolia compressa):古来から神社の神域などに植栽されており、御神木として祀られている植物です。枝葉は榊と同様に神事で利用されており、神前に供える事で心霊を招くと考えられています。
モチノキ属(イレックス属)



学名:Ilex
生活形:常緑低木・常緑高木
開花:
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約200~1000cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:
用途:カラーリーフ/生垣/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モチノキ属は約569種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。代表的な種にはイヌツゲ(Ilex crenata)やソヨゴ(Ilex pedunculosa)などがあります。例えば、イヌツゲは樹形は叢生型または分枝型で、側枝が多くブッシュ状になり萌芽がよいため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用されたり、またトピアリー仕立てで栽培されたりします。葉のサイズが非常に小さいため、剪定後のシルエットが緻密で洗練された見た目になりやすく、葉に光沢があり非常に美しいです。また葉の色は緑色の他に、品種によって白色や黄色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。一方で、ソヨゴは風に吹かれると葉が「シャカ シャカ」と心地よい音を響かせる事で知られています。音を鳴らす植物は珍しいため、これを楽しむ目的で庭木や生垣などに仕立て栽培されています。上記の他にも、モチノキ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介しているため、よければ参考にしてください。
●や・ら・わ行
ヤエムグラ属(ガリウム属)



学名:Galium
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:白
葉色:緑
草丈:約30~50cm
草姿:叢生型
主な原種:クルマバソウ/ヤエムグラ 等
用途:グランドカバー/香りが良い/ドライフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヤエムグラ属は約650種を含む属であり、園芸でも樹形・ 葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。特に代表的な種である、クルマバソウ(Galium odoratum)は、車輪のように輪生するお洒落な葉と上品な印象を添える白花を鑑賞したり、また甘い香りをたのしむ目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型になり、地中にある根茎で広がりながら、多数の茎を出して群生をつくります。葉は長楕円形で、6~10枚の葉が輪生するため、車の車輪を見てような独特でお洒落な見た目をしています。そのため、お庭で栽培するとエレガントな雰囲気を添えてくれるでしょう。また葉にはクマリンを由来とする芳香があり、香りはココナッツやバニラに似た甘い香りがあります。この香りは乾燥するとクマリンが増加してより強くなるためポプリやマットレスなどに使用される事があり、アルコールの風味付けに使用されています。ただし、クマリンは腎臓にダメージを与える恐れがあるため、大量に摂取するのは控えた方が良いでしょう。開花は春から夏にかけて、上品な白花が、お洒落な葉と調和して、より一層にエレガントな雰囲気を添えます。基本的に耐陰性が高い植物のため、主にシェードガーデンで楽しまれる植物です。
ヤブラン属



学名:Liriope
生活形:多年草
開花:7月~10月
花色:紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~60cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:ヤブラン
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヤブランは、ロゼット状に優美に広がる美しい葉姿や、上品な印象を添える紫花が魅力的な植物です。草姿は叢生型またはロゼット型、根茎で緩やかに広がりながら株が増えます。株は葉が外側へと放射状に広がる事でロゼットを形成して、葉が線形で細長いためシャープな外観を呈します。また葉の色は緑色の他に、黄色や白色もあるため品種を選ぶことでカラーリーフとしても楽しめます。また開花期に見られる紫花は、優美に広がる葉とも調和して、お庭にエレガントな雰囲気を添えてくれるでしょう。基本的に耐陰性が高い植物のため、シェードガーデン等で栽培することも可能です。
ユリ属





学名:Lilium
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:約30~200cm
草姿:叢生型
主な原種:オニユリ/ヒメユリ/ササユリ/カノコユリ 等
用途:背が高い花/切り花/プリザーブドフラワー/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユリは豪華さや優美さを感じさせる花を楽しむ目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に茎を伸ばし群生をつくります。開花は6月~8月、花のサイズは30cmに達する事もある大輪で強い存在感があり、花の形は6枚の花被片が漏斗形に開きながら先端が外側に湾曲するため、豪華さと優美さを兼ね備える花姿が楽しめます。また花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると、高級感のあるラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働くでしょう。
ヨモギ属(アルテミシア属)



学名:Artemisia
生活形:多年草
開花:8月~10月
花色:黄
葉色:緑・白
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
主な原種:シロヨモギ/アサギリソウ/ルドビシアナ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヨモギ属は約506種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ヨモギ属の主な種
- シロヨモギ(Artemisia stelleriana):株は全体が白色の毛で覆われているため、明るさや清潔感を感じさせるシルバーリーフとして広く親しまれている植物です。また葉は羽状複葉で、葉を構成する小葉に丸みがあるため、レース模様を見るような上品さと、可愛らしさが兼ね備える見た目をしています。そのため、エレガントなお庭で栽培すると上品さや優美さを添えてくれるでしょう。
- アサギリソウ(Artemisia schmidtiana): 株は丸みのあるドーム状に成長する傾向があり、光で輝き霞をみてるような幻想的な雰囲気を感じさせる植物です。草姿は叢生型で、株はモコモコと盛り上がるようにドーム状に広がります。そのため、地被植物として活用できます。葉は羽状複葉、葉を構成してる小葉は細長い線形をしているため、綿のように空気をたくさん含んだ軽やかな見た目をしており、ふわふわとしたボリューム感があります。また葉は絹糸状の毛で覆われているため、基本的に色は殆ど白色です。絹糸状の毛は光が当たると反射して、キラキラ輝いて見えるため、宝飾品を見てるような美しさがある点もこの植物の魅力のひとつとなります。上記の理由から、この植物は、ふわふわとしたメルヘンチックなお庭や、高級感を感じさせるラグジュアリーなお庭などを演出するのに適した植物となります。
ラグラス属(ウサギノオ属)



学名:Lagurus
生活形:一年草
開花:4月~8月
花色:黄・緑・白
葉色:緑
草丈:約10~50cm
草姿:叢生型
主な原種:ウサギノオ 等
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ラグラスは、ウサギの尾を想像させるような可愛らしい花穂を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、多数の稈が直立に伸びて群生をつくります。花はイネ科でよく見られる小穂が円錐状に並んでおり、絹糸状の毛が密生する事で、ボリューム感と綿のようなふわふわ感がある優しい花姿となります。また花穂は寸胴で丸みのある可愛らしい外観をしており、その外観からウサギの尾に例えられています。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
リコリス属(ヒガンバナ属)



学名:Lycoris
生活形:多年草
開花:8月~10月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ヒガンバナ/シロバナマンジュシャゲ/ナツズイセン 等
用途:背が高い花/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:リコリスは、複数の大きな花が散歩散形状に集まり咲く姿が豪華さと、長く突出する雄蕊と、外側にカールする花被片が優美さを感じさせる植物です。草姿はロゼット型で、鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖しながら、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア属)



学名:Muehlenbeckia
生活形:落葉ツル性木本/落葉低木
開花:6月~7月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:コンプレクサ/アキシラリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ワイヤープランツは、柔軟なワイヤーを思わせるような茎が作り出す独特な樹形と、緻密で可愛らしい印象を与える葉が魅力的な植物です。樹形はツル型で、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、ツルを誘引して誘引資材に仕立てられたりしますが、多くは地被植物のように仕立てられたり、鉢に植えてワイヤー状のツルを枝垂れさせて仕立てられる事が多いです。葉は約0.5~2cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、繁茂しても薮を見てるような野暮ったさを感じさせにくいです。葉の形は丸みを帯びるため、可愛らしさがあり、葉の色は緑色の他に品種を選ぶと黄・桃・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。また枝葉は収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用する事ができます。ワイヤープランツの枝葉は、アレンジメントの中でボリューム感を出したり、容器の目隠しとして働かせたり、流れを演出したりして多様な活用方法があるため人気の花材です。