ナチュラルガーデンは、草原や森の中などをイメージしてお庭が作られます。そのため、ナチュラルガーデンにおすすめの植物とは、草原や森の中等に自生している植物や、そこにあっても違和感を感じさせないような植物などです。
ここでは、ナチュラルガーデンで植物を選ぶ基準、色の選び方と配色方法、植物のおすすめ一覧を紹介しています。良ければ最後までご覧下さい☆。.:*・゜
ナチュラルガーデンにオススメの色と配色
ナチュラルガーデンにおすすめの色
ナチュラルガーデンでは、自然な雰囲気を壊さない色選びが大切です。そのため、自然の中にある森・大地・湖・空などをイメージした色が好まれる傾向が強く、自然の色の中で配色されたりします。またこれら、自然を彷彿とさせる色はアースカラー(ベージュ・ブラウン・テラコッタ・カーキ・モスグリーン・ブルー等)とも呼ばれます。
上記とは別に、派手な色を取り入れる事も出来ます。季節の花や果物、秋の紅葉など、時には自然の中に華やかな色も存在します。違和感を感じさせない程度に派手な色をアクセントとして使うのも良いでしょう。
緑色 | 茶色 |
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緑色は「自然」を象徴をしており深い森の中や草原等をイメージさせます。そのため、自然を模して作られるナチュラルガーデンでは欠かせない色となっています。 | 茶色は「大地」「木」「枯葉」等をイメージさせる色です。そのため、自然を模して作られるナチュラルガーデンでは欠かせない色となっています。 |
緑色にはヒーリング効果があります。緑色の植物に囲まれる事で、ストレスが軽減されてリラックス効果がうまれたり、目が疲れた時も緑色を見ると目の疲れが軽減されたり、また免疫力が向上したりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンを作りたい時は取り入れたい色になります。 | 茶色は、木製や革製の骨董品を感じさせる色です。木や革などは時代の流れにより色が茶色く変化して、レトロな雰囲気を感じさせる事があります。そのため、アンティークガーデンなどにおすすめの色になります。 |
緑色は「平和」を象徴しており、また「誘導標識」や「信号の青」等からもわかる通り、安心・安全を感じさせる色です。そのため、安全で心地よい空間をデザインしたい時に、おすすめの色になります。 | 茶色は貴重な木材の色でもあり、高級車や高級な家具などでよく見かける色です。伝統的で落ち着いた雰囲気がある事から、ワンランク上の印象を与える事があります。そのため、お洒落な印象を与えるモダンガーデン等におすすめの色になります。 |
青色 | くすんだ黄色 |
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青色と薄い青色は「海」「川」「空」等を想像させる色です。海や川は涼しさや冷たさを感じせます。そのため、お庭の中に青色を取り入れる事で、暑い夏等は涼しさを感じさせて居心地のよい環境を作る事が出来ます。従って、季節の庭(シーズンガーデン)におすすめの色です。 | 黄色は「太陽」や「光」を象徴する色です。光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるお庭によくあいます。 |
青色は鎮静効果があり、昂る気持ちを抑え、精神を安定させる働きがあります。そのため、心や体を回復させるヒーリングガーデンにおすすめの色です。 | くすんだ黄色は自然な雰囲気をつくる事が出来ます。何故なら、枯れ草や落ち葉などでよく見かける色であり、また落葉前の紅葉で変化していく葉の色でもあるからです。そのため、くすんだ黄色はナチュラルガーデンや季節の庭(シーズンガーデン)におすすめの色になります。 |
青色は自然界にありふれた色です。しかし、こと植物においては青色の花や葉は殆ど見られません。そのため、ナチュラルガーデンで青色の植物を使うと違和感を感じさせたり、幻想的な印象を与える事があります。従って、青色の植物を使う場合は多用せずアクセントに使う程度に抑える必要があります。 | くすんだ黄色は100年以上前のアンティークな骨董品を連想させる事が出来ます。何故なら、紙や家具(木材・塗料)などは経年によりくすみ黄色くなる事があるからです。そのため、アンティークガーデンなどにおすすめの色になります。 |
白色 | くすんだ白色 |
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白色は自然界の花の色として非常に多く存在します。そのため、ナチュラルガーデンの植物を選ぶ際は、白色も選択肢のひとつとして扱う事が出来ます。 | くすんだ白色は、綺麗な白色よりも落ち着いていて温もりがあります。そのため、ナチュラルガーデンでも、他の自然素材と調和しやすく使いやすい色です。 |
白色は光を最も反射するため、明るく輝くような印象を与える色です。そのため、お庭全体が明るく開放感のある雰囲気となります。 |
くすんだ橙色 | 灰色 |
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橙色やくすんだ橙色は秋を連想させる色です。何故なら枯れ草や落ち葉などでよく見かける色であり、また落葉前の紅葉で変化していく葉の色でもあるからです。そのため、くすんだ橙色はナチュラルガーデンや季節の庭(シーズンガーデン)におすすめの色になります。 | 灰色は自然界において「岩」「砂利」「木の樹皮」等、ありふれた色です。そのため、ナチュラルガーデンにあっても違和感を感じさせる事がありません。 |
灰色は彩度が低く落ち着いた色合いをしており、また明度も偏ることなくニュートラルなため、他の色を引き立てるようにして上手く調和する事が出来ます。従って、白色や黒色と同様に灰色は非常に使いやすい色のひとつになります。 |
ナチュラルガーデンにおすすめの配色方法
ナチュラルガーデンの配色では、最も一般的な色である緑色と、それに次いで一般的な色である茶色を基調にして配色すると良いでしょう。緑色と茶色だけでは、落ち着き過ぎて地味と感じさせる事があるため、明るい印象を与える白色や黄色を足したり、爽やかで清涼感を感じさせる青色を足してみたりするとよいかもしれません。
緑色と茶色(橙色) | 緑色と黄色 |
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自然の中の大地と植物を連想させる、緑色と茶色の配色は調和が取れており、自然の中でも違和感を感じさせない配色です。そのため、自然を模して作られるナチュラルガーデンなどに最もおすすめの配色方法です。 | 自然の中の植物を連想させる緑色、植物が枯れていく姿を表現するくすんだ黄色は、自然の中にありふれる色です。そのため、自然をイメージして作られるナチュラルガーデンで欠かせない色の組み合わせのひとつになります。 |
緑色と茶色は自然の中でありふれる色であり、目立たない色のため、自然で落ち着いた空間を演出する事が出来ます。しかし、地味で遊び心が少ないと感じる場合があります。その場合は明るい色をアクセントとして配色してみるとよいかもしれません。 | 自然の色と太陽の光を連想させる、緑色と黄色の配色は調和が取れており、自然で違和感を感じさせない配色です。そのため、自然を模して作られるナチュラルガーデンなどにおすすめの配色方法です。 |
緑色と黄色は、どちらも若々しさを感じさせるカラーです。黄色は活気に溢れ、緑色は春の芽吹きなどから生命力を感じさせます。そのため、元気の良さや幸福感を感じさせたいお庭などにおすすめの配色です。 |
緑色と青色 | 緑色と灰色 |
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緑色と青色は、色相環の中で隣同士にあるため違和感を感じさせにくい配色です。また自然の中では海や空、山や草原など、ありふれる色のため見慣れた色でもあります。そのため、自然をイメージしたナチュラルガーデンでも使いやすい配色方法です。 | 自然の中の植物を連想させる緑色、岩の色や土の色を連想させる灰色は、自然の中にありふれる色です。そのため、自然をイメージして作られるナチュラルガーデンで欠かせない色の組み合わせのひとつになります。 |
青色と緑色はどちらも心を癒すヒーリング効果をもっています。青色は鎮静効果があり昂る気持ちを落ち着けてリラックス出来る空間を作り出し、緑色はストレス軽減、目の疲労の回復、免疫力の向上などがあり、心や体を癒します。そのため、ヒーリング効果のあるお庭を作りたい時におすすめの配色方法です。 | 緑色と灰色はどちらも穏やかで落ち着いた印象を与える色です。また灰色は都会的でシックな印象を与える事もあるため、現代的な印象を与えるモダンガーデンにも合います。 |
\色の印象や配色についてもっと詳しく知りたい場合はカラーガーデンの方もご覧下さい/
ナチュラルガーデンにおすすめの植物
ナチュラルガーデンでは、草原や森の中などをイメージしてお庭が作られます。そのため、草原や森の中に自生する植物が好まれます。また森の中や草原にあっても違和感を感じさせないような植物でも問題ありません。例えば、落ち着いた色合いをしていたり自由に成長する植物などです。※ただし落ち着いた色ばかりを組み合わせると落ち着き過ぎてつまらないお庭になるため、アクセントとして赤色や桃色などの花を組み合わせるのも良いでしょう。
またナチュラルガーデンでは基本的に放任気味の管理となります。そのため、植物を選ぶ際はその点も留意して選ぶ必要があります。
ここでは、ナチュラルガーデンにおすすめの植物と、植物の特徴を紹介しています。ナチュラルガーデンに植える植物に悩んでいる際は参考にしてみて下さい。
植物選びの基準
剪定 | 肥料 |
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ナチュラルガーデンでは最小限の剪定しか行いません。何故なら植物の形を剪定で整えすぎると、自然な雰囲気を損なうからです。 そのため、たとえ丈夫でも、生育旺盛で剪定をしないと茎が暴れてしまい大変な事になるような植物は避けた方がよいかもしれません。 おすすめは、自然な雰囲気で毎年広がり群生を作り、また毎年宿根で帰ってくる植物などがおすすめです。 | ナチュラルガーデンでは、化成肥料などは控えて、必要に応じて有機肥料や堆肥を与えます。 基本的に、ナチュラルガーデンでは肥料を沢山必要とする植物はあまり好まれません。何故なら、肥料を沢山欲しがる植物は品種改良されたような派手な植物が多いからです。 また環境に合わせて植物を植えて上げれば、微生物などとも共生して肥料がなくても育つ植物がほとんどです。 そのため、環境に合わせた植物を選ぶ事が重要です。 |
水やり | 病気・害虫 |
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ナチュラルガーデンでは、基本的に定期的に水やりする事がありません。必要に応じて水やりする事もありますが、多くの場合は降水に任せます。そのため、環境(土の保水性・日当り等)に合わせた植物を選ぶ必要があります。 | ナチュラルガーデンでは、基本的に微生物・昆虫・動物などと共生をテーマにしています。 微生物も昆虫も全てが植物に悪影響を及ぼす訳ではありません。一部の微生物が病気を引き起こしたり、一部の昆虫が葉や花を食べたりして外観を悪くするだけです。多くの微生物や昆虫は植物に良い影響を与えています。 しかし農薬は、これらの微生物や昆虫を区別することなく殺菌または殺虫するため、有益な微生物や昆虫が死んでしまい、後々お庭に悪影響が出る事も多いです。 そのため、農薬や殺虫剤を使わないために、病気になりにくい植物を選んだり、多様な植物を組み合わせて病気や害虫の蔓延を防いだり、害虫が忌避する植物を取り入れたり、益虫が集まる植物を植えたりする事が大切です。 |
ナチュラルガーデンにおすすめの植物一覧
名称:アザミ アザミの特徴は、花の雄蕊が突出する事で作られるふんわりとした花姿と、スラリと垂直に伸びる洗練した草姿、葉が鋭利に尖り近寄りがたい印象を与える葉の形です。 アザミの花は昆虫の蜜源になっており、開花中は蝶々などが蜜を求めて花の周りをよく飛び回っています。そのため、自然と生物と共生するスタイルのナチュラルガーデンにピッタリな植物のひとつとなります。 | 名称:アスター(ミヤコワスレ) 草姿は直立、根茎で広がるため、年を追うごとに群生を作り自然な雰囲気となります。また耐陰性が強く日陰でも花を咲かせる事からシェードガーデンなどにも利用されることが多いです。 |
名称:アリッサム 花は茎の頂部に集まるように次々と開花するため、半球状の可愛らしい外観の花姿をつくり、また多花性で株を花を咲かせる事から、開花期間中は花の絨毯を敷いたような美しい景観をつくり出す事ができます。 | 名称:アルケミラモリス アルケミラモリスは、ふんわりと盛り上がる草姿と、柔らかな印象を与える葉の色、降雨の後に沢山の水玉を保持する所が魅力の植物です。 草姿はドーム状、太い根茎で地面の下を広がり、茎や葉を出します。そのため、花壇の縁どりや地被植物として利用される事が多いです。 葉は丸みのある可愛らしい外観をしており、縁部分がダンスをした時のフリルドレスの様に波打ちます。そのため、優雅な外観をしています。また葉全体が白色の毛で覆われている事から柔らかな印象を与える葉色をしており、また白色の毛は降雨の後に沢山の水玉を保持する能力があります。 葉の上に保持される水玉は「ダイヤ」「水銀」などに例えられており、中世時代は、錬金術師がこの水玉を使って卑金属を金に変換していたようです。そのため、錬金術師の庭や魔女の庭には欠かせない植物のひとつです。 |
名称:イソトマ 草姿は直立または匍匐性に広がるためふんわりとしたドーム状の外観になります。葉は細くふち部分が裂けるためシャープでカッコいい外観をしており、また細いためあまり目立ちません。 花は細い花弁が5個、放射状に広がる形から海外では「blue star」と呼ばれています。細く繊細な外観をしているため、上品で楚々とした優しい雰囲気をつくります。 | 名称:イワミツバ イワミツバは、根茎を這うように伸ばして広がります。葉(根生葉)が根元から幾つも出て地面を覆う事から、お洒落な印象を与える地被植物として使われることもあります。ただし、根茎が想定外の場所まで侵入して雑草化する事も多い事から注意が必要な植物になります。 |
名称:ウラハグサ 分類:多年草 開花時期:9月~11月 花色:緑・黄 葉色:緑・黄・赤 草丈:約30~70cm リンク:種類・育て方 特徴:ウラハグサは、中央から外側へと広がる優雅な草姿と、シャープでカッコイイ印象を与える葉の形が魅力的な植物です。 葉は剣のように細くシャープなため洗練された雰囲気があり、また幾つかの品種では、黄色の葉色をしているため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。 | |
名称:エリゲロン エリゲロンの花は、白色から桃色へと花弁の色が変化していきます。そのため、一株の中に白色+桃色+黄色(筒状花)の三色の花が入り交じり、ロマンティックな印象を与えたり、カラフルで元気の良い印象を与えたりする事ができます。 草姿は、こんもりと盛り上がるドーム状の外観をつくります。そのため、花壇の縁どり等におすすめです。また強健で岩の隙間等でも容易に育つためロックガーデン等に使われることもあります。 | 名称:オキザリス(トリアングラリス) 例えば、花が魅力的なイモカタバミやシボリカタバミ、葉の班が魅力的なモンカタバミ、根茎で広がり地面を被覆するコミヤマカタバミ等です。※詳しくは種類・リンクからご覧下さい。 |
名称:オレガノ 草姿は直立、地面を匍匐するように茎が広がり、地際から何本も直立する茎を伸ばします。葉には苦味と辛味の刺激的な風味があるため、料理のスパイスとして利用されています。 花は薄い桃色または薄い紫色の小さな花が、円錐状に集まりボリュームのある花を咲かせます。ただし、観賞用を除いて多くの場合は、花が葉の風味を落とすため、開花前に花は落とされるようです。 | |
名称:カラミンサ 草姿はふんわりと丸みを帯びた草姿をしており、茎は直立するため上品な外観をしています。 花は穂状に並ぶためシャープな印象を与えやすく、一個一個の花が離れていて、光をよく通すため、レースの編み物のよう上品な雰囲気をつくります。 | 名称:ガウラ 草姿は叢生、地面から複数の茎を出し、群生をつくるようにふんわりと広がります。そのため、自然風のお庭との相性が良いです。また茎は細く華奢なため繊細な印象を与えやすく、やや倒伏しやすい傾向があります。 花は開花期間はとても長く、晩春から秋の終わりにかけて花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人に人気があります。花は茎に沿って次々と咲きますが、一度に咲く花は数個程度です。そのため、ボリューム感はなく、控えめで楚々とした繊細な雰囲気を演出します。また一個一個の花が蝶々のような外観をしていて、風で揺れると蝶々が舞うように見えるため優雅な雰囲気をつくる所も魅力です。 |
名称:カレックス 草姿は叢生して、葉が中央から外側へと優雅に広がるため、一般的に地面を覆う地被植物として利用されます。また葉の色が、褐色から赤褐色をしているため落ち着いた雰囲気を作るカラーリーフにもなります。そのため、レトロな雰囲気をつくるアンティークガーデンや、秋の庭を盛り上げる季節の庭(シーズンガーデン)におすすめの植物です。 | 名称:クローバー 草姿は匍匐性、茎が地面を這うように広がり、葉柄を垂直に伸ばして葉をつけます。そのため、草丈は殆ど高くならず、地面をカーペットのよう覆います。またクローバーは踏圧にとても強いため、通行量が多い小道に使っても問題が起きることはほとんどありません。お庭のデザインに合わせて、葉の色を選び桃色の絨毯や紫色の絨毯を作ってみるのも面白いかもしれません。 クローバーの葉は、丸く可愛らしい小葉が三個集まり、一個の葉(三出複葉)をつくっています。また稀に三個以上の小葉がくっついて一個の葉をつくることもあるようです。 葉の色は、緑色の他にも、桃色や赤色、紫色や灰色と豊富にあるため、お庭のデザインに合わせて品種が選べる所も魅力です。例えば、桃色の葉をもつ品種を選べば、地面を覆うように桃色の葉が広がるため、お庭に桃色の絨毯を敷いたような美しい景観をつくり出すことが可能です。 |
名称:ジャノヒゲ ジャノヒゲは、幾つかの種や品種で、葉が黒かったり、白色の班が入ったりします。そのため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。 | 名称:スズラン また、すずらんの花には、甘く繊細で瑞々しい香りがあり、その香りの良さから三大フローラル(すずらん・ジャスミン・バラ)の一つとして扱われています。そのため、香りの花としても楽しまれており、花は収穫されて切り花や花束などに利用されます。 |
名称:スミレ 草姿はロゼット状、細長くシャープな外観の葉が地面から放射状に広がるため、行儀のよい外観をしています。 花は、普通の花と違い花弁の種類(上弁・側弁・唇弁)によって大きさや付き方がことなります。そのため、個性的な外観の花姿を楽しめたりします。 | 名称:タイム |
名称:ツタ 草姿はツル性、茎は吸盤を使い壁面を登る事が可能で、また非常に生育旺盛なため、壁面緑化としてよく使用されます。ツタにより覆われる壁は、人工物と自然の境界を曖昧にするため、ナチュラルな美しい景観を作り出す事に一役かうはずです。 ツタの葉は、ふつう葉のふち部分が掌状に裂けるため「紅葉の葉」や「掌」などを連想させるシャープな外観の葉の形をしています。葉の色は四季折々に変化します。春から夏は青々とした葉色をしており、秋になると紅葉して力強く赤く色付き、冬になると落葉して壁面を這う茎のテクスチャーを楽しむ事が出来ます。 | 名称:テイカカズラ 草姿はツル性、茎は気根を使い壁面を登る事が出来る事から、壁面緑化として使用される事があり、また茎は柔軟で地面を這うように広がるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。 園芸では、一般的にテイカカズラの園芸品種であるハツユキカズラが親しまれています。ハツユキカズラの特徴は、新葉の色が桃色または白色をしている所です。桃色または白色は愛情や優しさを感じさせます。そのため、愛情などの感情が強く強調されるロマンチックガーデンによく合います。 |
名称:バコパ 園芸では、地被植物として利用して花絨毯のように仕立てられたり、またハンギング仕立てにして上から下へと下垂する優雅な草姿と花が楽しまれたりします。 | 名称:バーベナ 例えば、半球状に集まる花が非常に華やかで匍匐性の草姿をつくるラナタシリーズ、また燭台のように花穂が並び個性的な外観の花姿が楽しめるハスタータ種などがあります。 上記のようにバーベナには様々な種がありますが、ナチュラルガーデンにおすすめなのはボナリエンシス種です。ボナリエンシス種は、アゲハ蝶に非常に好まれる花のためバタフライガーデンでは欠かせない花として必ずランキングされており初夏頃から晩秋まで殆ど休みなく紫色の花を咲かせます。非常に丈夫なため手がかからずナチュラルガーデンにピッタリです。 |
名称:ヘデラ 草姿はツル性、茎は気根を使い壁面を登る事が出来る事から、壁面緑化として使用される事があり、また茎は柔軟で地面を這うように広がるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。 葉は、ふつう葉のふち部分が掌状に裂けるため「紅葉の葉」や「掌」などを連想させるシャープな外観の葉の形をしています。しかし品種によっては「ハート型」をしている事もあり可愛らしい葉の形が楽しめる事があります。そのため、お庭のデザインに合わせて葉の形が選べます。 | 名称:ベロニカ(ペドゥンクラリス種) 例えば、地面から真っ直ぐ伸びる行儀のよい草姿と花が密に集まり円柱状に咲く花姿が洗練された雰囲気を作るロンギフォリア種、透明感のある青色の花がクールで落ち着いた印象を与えて行儀のよい草姿が洗練された雰囲気をつくるゲンチアノイデス等です。 上記のようにベロニカ属の中には、様々な種がありますが、ナチュラルガーデンにおすすめしたい種は、ペドゥンクラリス種です。ベロニカ・ペドゥンクラリスは地面を匍匐するように広がる草姿をしているためグラントカバーになります。また開花期には株を覆うように青色の花が咲く事から、青色の絨毯や湖のような雰囲気を作り美しい花姿を楽しめます。 |
名称:ヘンルーダ 草姿は直立、茎は真っ直ぐと伸びる行儀の良い成長習慣をしています。そのため、花壇の中で立体感やボリュームを出したい時などにおすすめの植物です。 葉は、一個の葉が羽状に分かれて細かい小葉が集まっています。小葉は霞のようなふんわりした外観を作るため、幻想的な雰囲気をつくることも可能です。葉には柑橘類等を思わせるような甘い香りがあり、猫には嫌われているようで「猫よらず」として流通していることがあります。逆にアゲハ蝶は幼虫の食草として利用される事から、バタフライガーデンを作りたい時などにおすすめの植物です。葉の色は明度が高く色鮮やかな青緑色、青緑色は南国の海などを連想させるためトロピカルな雰囲気をつくります。また黄色の花との相性も良く、海と砂浜を連想させるようなトロピカルガーデンを作る時におすすめの植物です。 | |
名称:ラグラス 花は丸みを帯びコロンとしており可愛らしく、風にそよぎ花が揺れる姿は優美な雰囲気をつくります。花は、花壇の中でそのまま鑑賞もされますが、収穫して切り花にされたり、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにして、フラワーアレンジメントで利用される事も多い植物です。 | 名称:ワレモコウ 花は大部分が赤紫色に色付く萼で構成されています。萼は紙質で水分が少ないため、乾燥しても色褪せしたり型崩れする事が殆どなく、茎の上に残り続けます。そのため、花壇の中で長く花が楽しめる事はもちろん、収穫されてリース等のフラワーアレンジメントの花材としても利用されます。 ワレモコウの葉は下部に集まり、上部に殆どありません。そのため、花と茎だけのような洗練されたシルエットが楽しめます。また比較的に背が高くなるため、花壇の中で立体感を出したり、花壇の後方の背景として利用するのにおすすめの植物です。 |