- 原産:中南米
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:モンステラ/ホウライショウ(Monstera)
- 種:オブリクア(Monstera obliqua)
- 亜種:エクスピラータ(学名: Monstera obliqua var.expilata)
- 開花時期:春・夏頃
- 花の色:クリーム色
- 葉の色:緑色
- 香り:
- 生活形:常緑多年草
- 全長:約100~200cm
- 誕生花:9月30日/12月15日
- 花言葉:献身/深い関係/壮大な計画/嬉しい便り
- 用途:カラーリーフ/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー/インドアグリーン/日陰植物
- 購入方法:モンステラ・エクスピラータを楽天で購入
■モンステラ・エクスピラータの特徴
モンステラ・エクスピラータ(学名: Monstera obliqua var.expilata)はサトイモ科モンステラ属に分類されるモンステラ・オブリクアの亜種です。
本種はモンステラ・オブリクアと比べて穿孔の形状が比較的整っている傾向にあります。
■モンステラ・オブリクアとは!?
モンステラ・オブリクア(学名: Monstera obliqua)は、別名で「ウィンドウ・リーフ・モンステラ(Window-Leaf Monstera)」とも呼ばれるサトイモ科モンステラ属に分類される常緑多年草の種です。
モンステラ・オブリクアの原産地は熱帯・亜熱帯の中南米で、自生地は熱帯雨林の林床で、樹木を這い半着生します。
■モンステラ・オブリクアの語源(由来)
- Monsteraの語源:ラテン語で「怪物のような」「異常な」を意味しており、葉が巨大で穴が所々に空いていて、通常の植物と比べて異常な見た目をしている様子に由来します。
- obliquaの語源:ラテン語で「斜めに曲がる」「捻る」を意味しており、本種の葉の中に入る穿孔の形に由来します。
■モンステラ・オブリクアの特徴(魅力)
- 形態:全長は約100~300cm※野生下では10mに達することもあります。生育型は【ツル型】または【匍匐型】で、葉の概形は卵形・披針形・楕円形、葉の中に多数の穿孔が空きます。花序は肉穂花序、花序の基部に仏炎苞が付き、これは肉穂花序を包むように直立します。
- ライフサイクル:生活形は常緑多年草です。
- 春:暖かくなってくると代謝が活発になり、新芽が展開し、茎も生育旺盛に伸長します。
- 夏:高温期も生育旺盛に成長し、茎を伸長させながら、新しい葉も展開させます。また開花も見られます。
- 秋:この時期も生育期間中ですが、気温が低くなり始めると生育がやや鈍ります。
- 冬:温暖な地域では、この時期も茎葉が成長しますが、日本などの寒さが厳しい地域では代謝が落ちて生育がほぼ止まります。
- 近縁種との比較:本種は近縁種と比べて、葉の縁部分に切れ込みは入りませんが、葉脈間に多数の穿孔が空きます。この穿孔は葉身に対して80%前後(ペルー系個体群では90%前後)の割合になります。また他種と比べて乾燥に弱い傾向があるため、栽培時は湿度にかなり注意する必要があります。
- 葉の魅力:本種の葉は成熟するにつれて穿孔(窓)が80%前後、ペルー系では90%前後空きます。まるでスケルトンを見ているような不気味な雰囲気を醸し出すため、個性的な植物を好む人に人気な観葉植物です。
- 穿孔が空く理由:葉が巨大だと、強風やスコールにより葉が破れやすくなり、下葉に光が当たりにくくなります。そのため、葉に切れ込みが入ったり、穿孔を空けて、破れを防いだり、光を透過させて下葉にも光が届くようにしていると考えられています。
- 花の魅力:屋内での栽培環境では開花はほぼ見られませんが、熱帯・亜熱帯の屋外で栽培すると春から夏頃に開花が見られます。
- カラーリーフ:葉の色は緑色が一般的ですが、園芸品種の中には黄色・白色の色も見られます。そのため、品種を選べば明るさや清潔感を感じさせるカラーリーフとしても活用できます。
- ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁から真下に枝垂れる優美な草姿が観賞できます。
- ツル植物の仕立て:本種は生育型がツル型で、他物にツルの気根を付着させて登攀します。そのため、園芸ではツルを支える園芸資材(ヘゴ支柱・ココスティック・パネル)を準備して栽培すると良いでしょう。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、明るい日陰での栽培が可能です。ただし、10度または5度を下回る環境では成長が停止して葉が変色して落ちるなど株が弱るため、熱帯・亜熱帯以外での屋外での年間を通じた栽培は難しいです。
- インドアグリーン:本種は非常に高い耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。ただし、大きく成長するため定期的な剪定が必要です。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~15000Luxまたは46.25~277.5μmol/m2・sで、生存ラインは500Luxです。そのため、窓越しに直射日光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。
- 空気清浄効果:本種は、他のモンステラと比べると限定的ですが、密閉された空間の中で、シックハウス症候群の原因になる有害物質(ホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレン、アンモニア、アセトン)を吸収し、分解(植物や土壌微生物など)するなどして空気を綺麗にする効果が期待できます。そのため、観葉植物として栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
- 毒性⚠️:本種は全草に有毒なシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しており有毒です。樹液は皮膚に付くと炎症を引き起こす可能性があり、粘膜に付くと激しい痛みを伴います。また食べても有毒で【口内の炎症】【嘔吐】等の症状を引き起こす可能性があります。
■モンステラ・オブリクアの生活形と形態

●生活形・茎の形態
- 生活形:常緑多年草
- 生活場所:半着生植物
- 全長:約100~300cm※野生下では10mに達することもあります。
- 生育型:他物を支えにして成長する【ツル型】であり、地表を這う【匍匐型】の性質も兼ね備えます。
- 茎の種類:茎は基本的に柔軟で自立せずに、他物を支えにしながら伸びる【ツル】です。本種のツルは【気根】を他物に付着させて登攀します。また株の基部から発生する【匍匐枝】が地表に沿って伸び節から根を下ろし新しい子株を作ります。
- 茎の節:節から気根を伸ばします。
- 茎の毛:無毛
- 茎の色:緑色
●葉の形態
- 葉序:互生葉序
- 葉柄:約5~20cm
- 葉鞘:葉柄の基部にあり、茎を包むように付着して成長点を保護しています。成熟すると茎から徐々に剥がれます。
- 葉身の長さ:約15~35cm
- 葉身の幅:約5~12cm
- 葉身の概形:卵形・披針形・楕円形
- 葉先端:鋭尖頭
- 葉縁部:全縁
- 葉の中:穿孔が有り
- 葉脈:羽状脈
- 葉の毛:無毛
- 葉の質感:光沢があります。
- 葉の色:緑色
- 備考:葉脈間に穿孔(窓)が空きますが、切れ込みは入りません。この穿孔の割合は80%前後、ペルー系の個体群では90%前後になります。
●花の形態
- 花序:肉穂花序
- 肉穂花序の概要:花序軸は太く多肉質で、花序軸に多数の両性花をつけます。
- 肉穂花序の形状:太い円柱形で、向きは直立します。
- 肉穂花序の長さ:約2~7cm
- 肉穂花序の色:クリーム色
- 仏炎苞:花序の基部に位置し、直立します。
- 苞の形:概形は楕円形・広楕円形で、縁部分が内側に湾曲して舟形状になり、向きは肉穂花序を包むように直立します。
- 苞の質感:蝋質で光沢があります。
- 苞の色:クリーム色
- 備考:早落性があります。
●果実・種子の形態
- 果実の分類:複数の花が集まってついており、花の雌蕊が漿果になり、複数の漿果が癒着してひとまとまりになる事で、ひとつの果実のように見られる【漿果型多花果】です。個々の漿果は、果皮が柔らかく多肉多汁です。
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■モンステラ・オブリクアの不調の原因
| 原因 | 葉の変色 | 葉先の枯れ | 落葉 |
|---|---|---|---|
| 強光 | 〇 黄色 | 〇 | |
| 光不足 | 〇 黄色・白色 | ||
| 水不足 | 〇 黄色 | 〇 | 〇 |
| 過湿 | 〇 黄色 | 〇 | 〇 |
| 湿度不足 | 〇 茶色 | ||
| 低温 | 〇 黄色・黒色 | 〇 | |
| 欠乏症 | 〇 | ||
| 肥焼け | 〇 黒褐色 | 〇 | |
| 老化 | 〇 黄色 | 〇 | 〇 |
■モンステラ・オブリクアの園芸品種を紹介
■モンステラ属(ホウライショウ属)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■モンステラ・オブリクアの育て方
花壇の土づくり
●バイオームと植生
- 主なバイオームと植生:熱帯雨林・雲霧林・河畔林
- 熱帯雨林(Tropical forests): 一年を通して温暖で、雨季と乾季の区別がなく降水量の多い地域に見られるバイオームです。生命の宝庫と呼ばれるほどに、生物の多様性が高く、数十mに達するほどの高木が多数密生しています。生物の多様性がある一方で、高温による分解の早さや、降水量の多さから、腐植層は浅く肥沃さがほぼない土壌となります。
- 雲霧林(Tropical Montane Cloud Forest):熱帯・亜熱帯の標高800~3500mの山岳地帯に位置し、通年または季節的に雲霧に包まれる森林です。通常の降雨に加えて、この森林は雲霧からの直接的な水分供給にも依存しています。多様な生態系が見られ、特に着生植物の多様性が顕著です。
- 河畔林(Riparian Forest):河川や湖沼などの水域に沿って帯状に分布する陸域で、移行帯(エコトーン)としての特性をもつ森林です。水面からの蒸発や植物の蒸散で、周囲の陸域より遥かに湿度が高く独自の【微気象】を形成し、高温・乾燥を抑制しています。そのため、湿潤を好む植生が多く見られます。
- 原産地:中南米
- 自生地:熱帯雨林の林床で、樹木を這い半着生します。
- 気候:主に熱帯雨林気候に属します。
- 日照:半日陰・明るい日陰・暗い日陰
- 土壌:アクリソル(Acrisol)・フェラルソル(Ferralsols)など
- アクリソル:下層に粘土の集積層があり、塩基飽和度が低く、強い酸性の土壌です。土壌は粘土層の影響で排水性が悪く、保水性は比較的高い傾向にあります。塩基飽和度が低く養分が乏しいため、肥沃度は低い傾向があります。
- フェラルソル:高温多雨の気候下での長年の風化と溶脱作用によって酸化鉄やアルミニウムが集積し土の色が赤褐色をしています。土壌は酸化鉄の結合により砂礫構造を作るため、通気性・透水性は高めで、保水性は低い傾向にあります。有機物の分解が早く腐植層が浅いため保肥力が極めて弱く、肥沃度はほぼありません。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
モンステラ・オブリクアは【半日陰(西日無し)・明るい日陰】の範囲で育てることができます。西日は、光飽和点を超えて植物に強いストレスを与えます。さらに夏場は高温ストレスと重なり複合ストレスとなるため、葉焼けを引き起こしたり、株を弱らせて生育不良を引き起こしたりして、最悪の場合は枯れる原因をつくります。そのため、適した生育環境で栽培することが大切です。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。主として全方位に遮蔽物がない、または遮蔽物を背にして開けた空が南向き・西向き(午後から日向)にある場所です。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所ですが、西日の当たる半日陰は夏場の強光と地温の上昇が日向と変わらないため、一般的に午前中に日が当たる場所が半日陰と考えます。主として遮蔽物を背にして開けた空が東向きにある場所、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が2時間程度当たる場所、または間接光だけが当たる比較的明るい場所です。主として、遮蔽物を背にして開けた空が北向きにある場所、または樹木から木漏れ日が当たる場所や周囲が開けているが太陽が当たらない場所などになります。
- 暗い日陰:直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。主に高い建物に囲まれているような、深い森の中にいるような場所になります。
●土壌の土質
モンステラ・オブリクアは有機物が堆積する場所で地生し、樹木などを這って登攀する半着生植物です。基本的に通気性・排水性および気相率(粒子が粗め)の割合を重視した土壌作りをしましょう。
使用する無機質資材は粒子の壊れにくい【軽石・硬質鹿沼土・硬質赤玉土・日向土など】が良く、有機質資材は気相を確保しやすい【ヤシ殻チップ(べラボン等)・バークチップ・ピートモスなど】を使用します。これらを半々程度の割合で組み合わせた土とすると良いでしょう。
ただし、熱帯植物のため、寒さに非常に弱いです。沖縄などの亜熱帯気候を除いて冬季の屋外での栽培は難しいため、屋内(温室など)での管理が推奨されます。
鉢土づくり
●日照条件
モンステラ・オブリクアは【半日陰(西日無し)・明るい日陰】の範囲で育てることができます。西日は、光飽和点を超えて植物に強いストレスを与えます。さらに夏場は高温ストレスと重なり複合ストレスとなるため、葉焼けを引き起こしたり、株を弱らせて生育不良を引き起こしたりして、最悪の場合は枯れる原因をつくります。そのため、適した生育環境で栽培することが大切です。
インドアグリーンの光環境

- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 生存ライン:500Lux/9.25μmol/m2・s
- Lux※1:2500~15000Lux
- PPFD※2:46.25~277.5μmol/m2・s
- DLI※3:2~12mol·m⁻²·d⁻¹
- 注意点:植物が求める光は基本的には光飽和点を目安にしながら、これを超えない光強度の範囲で、適切な時間を確保して栽培するのが最適(暗い時間も重要)となります。ただ生き残るためであれば光補償点を上回る程度の光の強さでも栽培可能ですが、光が足りないと日照不足で植物の外観が悪くなることもあるため適切な光を知っておくことが大切です。
【日照積算量(DLI)の照射時間の算出】
※1 Lux:人間の目が感じる明るさに基づいて数値化された単位です。照度では人間の目が最も明るいと感じる緑色(555nm)の光を最も高く評価しており、植物が光合成で必要とする赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)はやや過小評価されています。そのため、照度(Lux)は光の量を測る手法として最も広く用いられていますが、植物の成長に必要な光の質(光合成有効放射)と量を厳密に測る手法としては不十分と言えます。
※2 PPFD:植物の光合成に有効な波長域である【光合成有効放射(PAR):400~700nm】の光の量(密度)を測定した指標です。この単位は【μmol/m2・s】で示されており、この値が大きいほど植物に供給する光の量が多いことを示します。
※3 DLI:植物が1日で受け取る光合成有効放射(PAR)の総量で、これは光合成光量子束密度(PPFD)と時間(照射時間)の累積値です。植物を健康に栽培する上での最も重要な指標になり、これを活用してPPFDの値と照射時間を調整することもできます。
植物育成ライト
室内で十分な光を確保出来ない場合は植物育成ライトの購入を検討しましょう。植物育成ライトでは、PPFDが指標として使われているため、光合成に必要な赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)といった波長の強さが分かり、植物に必要な光の量を十分に確保・調整することができます。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物のページをご覧下さい。
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●培養土
モンステラ・オブリクアの培養土を購入する場合は、他の観葉植物と比べて気相率(粒子が粗め)が高めの観葉植物の培養土がオススメです。着生植物に使われる洋ラン用の培養土でも栽培可能ですが、乾燥しやすいため灌水管理が難しくなる可能性があります。
自作する場合は、一般的な観葉植物の培養土と比べて、通気性・排水性および気相の割合を高めた培養土を作成します。基本的には、有機質資材【ヤシ殻チップ(べラボン等)・水苔・バークチップ】を主体とした培養土を作りましょう。
培養土の配合例
- 基本の配合:硬質赤玉土(中粒・小粒)4割+ピートモス(酸度調整済)4割+ベラボン2割+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:硬質鹿沼土(中粒・小粒)3割+日向土(小粒)2割+ベラボン2割+ピートモス(酸度調整済)2割+ゼオライト1割+元肥適量
- 着生植物:ヤシ殻チップ(ベラボン等)10割
水やりの仕方
モンステラ・オブリクアは、自生地が日陰の森林の中にあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。ただし停滞水は嫌うため、排水性の高い培養土で栽培する必要があります。
過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因となったり、根の呼吸を妨げて根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりの頻度にも十分な注意が必要です。
●水やりの方法
- 生育期(春・夏・秋):株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで、土中の古い空気(ガス)も全て抜いて空気を入れ替えるイメージで水をたっぷり与えましょう。
- 冬の水やり:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなるため、土壌の乾燥も他の季節と比べると緩やかに進み、水やりの頻度も少なくなります。ただし、完全に乾燥すると枯れてしまうため、土壌が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
土壌の乾燥の確認方法

- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥していることです。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cmが乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm程度の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中にさしてみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
●湿度
基本的に熱帯雨林に自生している植物で、基本的に約60~80%の高湿度を好む植物です。低湿度の環境では、葉の先端が変色したり、葉が乾燥してパリパリになったり、葉が変形したり、最悪の場合は葉が落ちてしまい、本来の魅力である葉の鑑賞価値を落とす事があります。そのため、一定の湿度を保つ事が大切です。
高湿度を保つ方法
- 霧吹き:霧吹きを利用して葉の表面と裏面に水を吹き掛ける方法です。霧吹きの効果は一時的となりますが、植物の周りの湿度を上げたり、乾燥した葉の水分補給が期待できます。霧吹きを行う頻度は、冬場などの乾燥しやすい季節は多めになりますが、基本的には数日に1回程度を目安に行うとよいでしょう。霧吹きを行う時間帯は、光合成が始まる早朝に行うのがベストです。夕方以降に行うと水滴が植物上に長く残り、真菌性の病気になるリスクを高めるため避けた方がよいでしょう。
- 葉を拭く:植物を葉を湿らせた布で拭く事で、葉の乾燥を防いだり、葉に溜まった埃などの汚れを落とす事が出来ます。葉の状態を見ながら、週一くらいの頻度で拭いてあげるとよいでしょう。
- 受皿に水をためる:観葉植物の鉢は基本的に受皿に乗せて管理しますが、その受皿に水をためておきます。ただし、鉢底に水が触れてしまうと、培養土が水を吸い上げて過剰に湿った状態になり植物が根腐れを引き起こす原因になるため、受皿の上に化粧石などを置いて、その上に鉢を乗せて水と鉢底が接触しないようにするとよいでしょう。トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕組みです。
- 加湿器:加湿器は、空気中の湿度を調節する装置です。手軽に広範囲の湿度を維持できることから、たくさんの観葉植物を栽培してる人にとって最も有効な方法となります。
- グルーピング:グルーピングとは、複数のものをひとまとめにすることです。観葉植物をグルーピングする事で、それぞれの植物が放出する蒸散で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くにまとめて置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
肥料の与え方
モンステラ・オブリクアは、葉を次々と展開させるために、生育期に多くの肥料を必要とします。ただし、過剰な肥料が肥焼けを招くため、適切な施肥を心がけましょう。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植付け前または植付け時に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または葉の展開を促すために窒素が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:緩効性肥料・配合肥料がおすすめです。
- 施し方:基本的に全面施肥です。全面施肥とは、植物を植付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和する方法です。※全面施肥は肥料が植物の根に触れて肥焼けを引き起こす可能性があるため、肥効が緩やかに出る緩効性肥料などを選ぶと良いでしょう。
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を施すことで補います。
- 肥料を与える時期:生育期の春から秋に追肥を施します。冬は代謝が落ちて生育が緩慢になるため肥料を止めます。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランス良く入る肥料、または窒素が多く入る肥料を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
モンステラ・オブリクアは剪定せずに育てることも出来ますが、株のサイズを制御したり、健康で美しい株を維持したりするため剪定が推奨されます。例えば、古葉を取ることで病気予防になったり外観を美しく保てたりします。また切り戻しすることで株をコンパクトに保ち屋内で管理がしやすくなります。
⚠️注意点⚠️本種は全草に有毒なシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しており、特に樹液は皮膚に付くと炎症を引き起こす可能性があります。さらに粘膜に付くと激しい痛みを伴います。そのため、誤って樹液に触れないように手袋や長袖で作業すると安心です。
●剪定方法
- 花がら摘み:花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした花を摘みとることです。これを行うことで、花が種作りをすることを防ぎ、次の花芽に栄養が回り咲きやすくなります。
- 花がら摘みの時期:開花期間中
- 花がら摘みの方法:株を観察して仏炎苞が変色していたり、肉穂花序が萎れている花を探します。これらの花を見つけたら、花茎の根元からハサミを使い剪定しましょう。
- 古葉取り:老化したり寿命を迎えるなどした葉を取り除くことです。これを行うことで、風通りが良くなり病害虫の発生を抑制し、栄養が若い芽や葉に集中するため生産性も高まり、外観も綺麗に保ち清潔感を保ちます。
- 古葉取りの時期:春から秋にかけてです。
- 古葉取りの方法:株を観察して【枯れた葉】【変色した葉】【病気にかかっている葉】を探して、これらの不要な葉を根元付近で殺菌済みのハサミなどを使いカットして取り除きましょう。
- 切り戻し:切り戻しとは、伸びた茎を途中で切る剪定方法です。この剪定を行うことで、株のサイズや概形を整え、また株が若返るなどのメリットがあります。
- 切り戻しの時期:生育期ならいつでも行えますが、剪定からの回復が早い春が最適です。
- 切り戻し方法:剪定する場所は、好みの長さでいいですが、最低でも葉を2枚以上残し、節の少し上で剪定しましょう。また切り落とした茎は、水に挿したり無菌の培養土に挿す事で増やすこと可能です。
夏越しする方法
モンステラ・オブリクアは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏は強光で葉焼けをしやすいため、西日の当たらない場所で管理し、土壌は乾燥しやすいため定期的に土の観察をして表面が乾燥したら水を与えるようにしましょう。
冬越しする方法

Hardiness:11~12
モンステラ・オブリクアは熱帯・亜熱帯の気候の地域に自生しており冬の低温に弱い植物です。本種は基本的に、気温が10度を下回ると成長が停止して葉が変色して落ちるなど株が弱る可能性があり、5度を下回ると致命的な低温障害を引き起こし枯死する恐れがあります。そのため、熱帯・亜熱帯気候で栽培していない場合は、鉢植えで管理し、屋内管理で冬越しした方が無難でしょう。
●冬越しの条件
- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 温度:理想的な温度は18度以上です。
- 光量の目安:2500~15000Lux/46.25~277.5μmol/m2・s
- 水やり頻度:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなりますが、完全に乾燥すると枯れてしまうため、土壌が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
●冬越し対策一覧
挿し木や株分けで増やす
モンステラ・オブリクアは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法
- 概要:茎を採取して、この茎の長さや葉の数を調節し、切り口を土に挿して繁殖させる無性生殖の1種です。
- 挿し木時期:発根率の高い晩春から初夏頃が適します。
- 培養土の準備:培養土は切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的には水苔やべラボンなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 挿し穂の採取:挿し穂の茎は弾力があり健康な部分を、節を必ずつけてカットして利用しましょう。
- 水揚げ:整形した挿し穂の切り口をボウルなどに入れた水に約1時間浸し、十分に吸水させます。
- 培養土に挿し穂を挿す:挿し穂を挿す場所を決めます。培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を開けておきます。挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程度を入れます。
- 管理:明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
- 播種時期:4月~6月
- 発芽適温:約25度
- 備考:
種まき手順
- 種まきの時期:4月~6月
- 培養土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:移植栽培をするため、容器(プラグトレー・ピートポット・ポリポット・不織布育苗ポット・ジフィーセブン等)を準備し、その中に種まき用の培養土を入れます。
- 種の撒き方:点撒き・すじ撒き
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
※鎮圧は土と種の密着度を高め水分の吸収をよくします。













