
- 原産:アジア(日本含む)
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:クワズイモ/アロカシア(Alocasia)
- 種:クワズイモ(Alocasia odora)
- 別名:アロカシア・オドラ/ナイト・センテッドリリィ(night-scented lily)/アジアンタロ(Asian taro)/ジャイアント・アップライト・エレファントイヤー(giant upright elephant ear)
- 開花時期:5月~8月
- 花の色:クリーム色・緑色
- 葉の色:緑色・白色
- 香り:花
- 生活形:常緑多年草
- 草丈:約100~250cm
- 誕生花:7月26日
- 花言葉:復縁/仲直り
- 用途:カラーリーフ/景観植物/香りが良い/インドアグリーン/日陰植物
- 購入方法:クワズイモを楽天で購入
■クワズイモとは!?

クワズイモ(学名: Alocasia odora)は、別名で「アロカシア・オドラ」「ナイト・センテッドリリィ(night-scented lily)」「アジアンタロ(Asian taro)」「ジャイアント・アップライト・エレファントイヤー(giant upright elephant ear)」とも呼ばれるサトイモ科クワズイモ属に分類される多年草の種です。
クワズイモの原産地はアジア(日本含む)で、自生地は熱帯・亜熱帯・温帯の林床です。
■クワズイモの語源(由来)

- Alocasiaの語源:古代ギリシア語で否定を意味する接頭語の「a-」と、古代ギリシア語で「サトイモ属」を意味する「κολοκᾱ́σῐον(kolokā́sĭon)」の2語で構成されています。これはクワズイモ属とサトイモ属の外観が似ていますが、クワズイモ属は食用に適さず毒性があり、サトイモ属は食用に適していて、この2属が異なる植物であることに由来します。
- odoraの語源:ラテン語で「芳香がある」「匂いがする」を意味しており、本種の花に強い芳香があることに由来します。
- クワズイモの由来:サトイモなどの食用の植物に似ていますが、本種は有毒なシュウ酸カルシウムが多量に含有しており、食用に適さないことに由来します。
■クワズイモの特徴(魅力)

- 形態:草丈は約100~250cm、生育型は叢生型、茎は直立茎・根茎があり、見た目は太く短い多肉質で、膜状の茶色の低出葉が残存しています。葉序は互生(節間が短いため束生にも見える)で、葉柄は直立・斜上し長さ約50~150cm、葉の長さは約50~130cm、葉の概形は心形・矢尻形、葉先の向きは成熟するにつれて直立・斜上・水平・斜下へと変化します。花序は肉穂花序です。
- ライフサイクル:生活形は常緑多年草です。
- 春:暖かくなってくると代謝が活発になり、新芽が展開し、晩春頃から開花が見られることもあります。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し、茎を伸長させながら、新しい葉も展開させ、開花が見られます。
- 秋:この時期も生育期間中ですが、気温が低くなり始めると生育がやや鈍ります。
- 冬:温暖な地域では、この時期も茎葉が成長しますが、日本などの寒さが厳しい地域では代謝が落ちて生育がほぼ止まります。
- 近縁種との比較:本種はジャイアント・アロカシア系(Giant Alocasias)に分類されるアロカシアです。この系統は草丈が150cm以上に成長し、葉も巨大で100cmを超えます。また他の系統と比べて生育旺盛で強健のため、初心者でも栽培が容易な所が魅力です。また同系統のアロカシア・マクロリザと比べると、草丈は約100~250cmと控えめですが、光沢のある美しい葉と、甘い香りがする花が楽しめます。
- 葉の魅力:本種の葉は、非常に巨大で、この葉が太く短い茎に密生してロゼット状に広がるため、葉姿は非常に雄大でありながら優雅さを感じさせます。そのため、お部屋やお庭にこの植物を取り入れると、ジャングルの中にいるような雰囲気を演出したり、また強いフォーカルポイントとして機能させることができます。
- カラーリーフ:葉の色は緑色が一般的ですが、園芸品種の中には白色の斑入りも見られます。そのため、品種を選べば明るさや清潔感を感じさせるカラーリーフとしても楽しめます。
- 花の魅力:開花は晩春から夏頃、葉に比べると花は小ぶりで目立ちませんが、夜になると強い芳香を漂わせます。この芳香成分には果物の香りがするリナロールなどが含まれており、甘い香りが楽しめます。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、明るい日陰での栽培が可能です。ただし、寒さに弱いため熱帯・亜熱帯・温帯以外での屋外での年間を通じた栽培は難しいです。
- インドアグリーン:本種は非常に高い耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~15000Luxまたは46.25~277.5μmol/m2・sで、生存ラインは1000Luxです。そのため、窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培しましょう。
- 空気清浄効果:本種は密閉された空間の中で、シックハウス症候群の原因になる有害物質(ホルムアルデヒドなど)を吸収し、植物や土壌微生物などの働きで分解するなどして空気を綺麗にする効果が期待できます。そのため、観葉植物として栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
- ⚠️毒性⚠️:本種は全草にシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しており有毒です。樹液は皮膚に付くと炎症を引き起こす可能性があり、粘膜に付くと激しい痛みを伴います。また食べても有毒で【口内の炎症】【嘔吐】等の症状を引き起こす可能性があります。
■クワズイモの生活形と形態

●生活形・茎の形態
- 生活形:常緑多年草
- 生活場所:地生植物
- 草丈:約100~250cm
- 生育型:生育初期は、主軸が明瞭な【直立型】ですが、生育が進むと根茎が横へと広がり地際から茎が何本も出ることで【叢生型】になります。
- 茎の種類:直立茎・根茎
- 直立茎:茎がほとんど垂直に伸びます。
- 根茎:見た目が根に似ている地中にある茎です。
- 茎の色:緑色・褐色
- 備考:茎は多肉質で太く短く節間が極端に短いため、葉が成長点付近に密生しロゼットを形成しやすい。低出葉が宿存します。
●葉の形態
- 葉序:互生※節間が非常に詰まっているため束生(ロゼット)にも見えます。
- 低出葉:葉柄の基部に位置し、芽(葉芽・花芽)を保護しています。膜状で、役割を終えると枯れ、葉が落ちた後も残る宿存性があります。
- 葉鞘:葉柄の基部にあり、茎を包むように付着して成長点を保護しています。
- 葉柄:向きは直立・斜上、長さは約50~150cm、色は淡緑色・緑色です。
- 葉身の長さ:約50~130cm
- 葉身の幅:約30~100cm
- 葉身の概形:心形・矢尻形※葉柄が葉身の中ほどについているため、楯形(楯着)とも呼ばれます。
- 葉先:鋭尖頭
- 葉の基部:矢尻形
- 葉縁:全縁
- 葉脈:羽状脈
- 葉の毛:無毛
- 葉の質感:革質で光沢があります。
- 葉の色:通常は緑色ですが、園芸品種の中には白色も見られます。
- 備考:クチクラ層が発達しており、水を弾き、環境ストレスに耐性があります。新しい葉は常に垂直に成長し、横への広がりが抑制されています。葉先は若い葉は上・斜上を向き成熟した葉は水平または斜下を向きます。
●花の形態
- 花序:肉穂花序
- 肉穂花序の概要:花序軸は太く多肉質で、花序軸に多数の花被のない花をつけます。最下部に雌花が集まり、中央付近に不稔性の花、上部に雄花が集まり、最上部には付属体が付きます。
- 肉穂花序の形状:細長い円柱形で、直立します。
- 肉穂花序の色:クリーム色
- 仏炎苞:花序の基部に位置し、直立します。
- 苞の形:概形は楕円形・広楕円形で、縁部分が内側に湾曲して舟形状で、上部と下部の間に明瞭なくびれがあり、向きは肉穂花序を包むように直立します。
- 苞の質感:革質で蝋質の光沢があります。
- 苞の色:緑色・クリーム色
- 備考:花は夜間に芳香を放ちます。
●果実・種子の形態
- 果実の分類:複数の花が集まってついており、花の雌蕊が漿果になり、複数の漿果が癒着してひとまとまりになる事で、ひとつの果実のように見られる【漿果型多花果】です。個々の漿果は、赤色で果皮が柔らかく多肉多汁です。
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■クワズイモの不調の原因
| 原因 | 葉の変色 | 葉先の枯れ | 落葉 |
|---|---|---|---|
| 強光 | 〇 褐色 | ||
| 光不足 | △ 薄い黄色 | ||
| 水不足 | △ | 〇 | 〇 |
| 過湿 | 〇 黄色 | △ | 〇 |
| 湿度不足 | 〇 | ||
| 低温 | 〇 黄色・褐色・黒色 | 〇 | |
| 欠乏症 | 〇 黄色 | ||
| 肥焼け | 〇 黄色 | 〇 | |
| 老化 | 〇 | 〇 |
■クワズイモの園芸品種を紹介
●オキナワシルバー
学名:Alocasia odora ‘Okinawa silver’
開花時期:5月~8月
花の色:緑色・クリーム色
葉の形:矢尻形
葉の色:緑色・白緑色・白色
草丈:約100~250cm
色彩効果:葉の色は緑色・白緑色・白色の複色で、モザイク状の斑が入ります。そのため、迷彩服のような色彩が楽しめます。
■クワズイモ属(アロカシア属)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■クワズイモの育て方
花壇の土づくり

●バイオームと植生
- 主なバイオームと植生:熱帯雨林・モンスーン林・亜熱帯湿林・照葉樹林・河畔林
- 熱帯雨林(Tropical forests): 一年を通して温暖で、雨季と乾季の区別がなく降水量の多い地域に見られるバイオームです。生命の宝庫と呼ばれるほどに、生物の多様性が高く、数十mに達するほどの高木が多数密生しています。生物の多様性がある一方で、高温による分解の早さや、降水量の多さから、腐植層は浅く肥沃さがほぼない土壌となります。
- モンスーン林(monsoon forest):熱帯の中で長い雨季と明瞭な乾季(数ヶ月)がある森林のバイオームです。熱帯雨林と違い、乾季があるため落葉する樹木が見られ、一時的に林内が開け明るくなる時期があります。またサバンナと違い樹木が生い茂り森林を形成します。
- 亜熱帯湿林(Subtropical moist forest):熱帯と温帯の中間あたりに位置しており、一年を通して暖かくて気温の変化が少なめで、また降水量が多いのが特徴です。生物の多様性に富み、有機物も多いですが、微生物が非常に活発で降雨により腐植などが流されるため、土壌の肥沃さは低い傾向にあります。
- 照葉樹林:冬でも比較的温暖で一年を通し湿潤なため、常緑広葉樹が優占となる温帯林の一種です。
- 河畔林(Riparian Forest):河川や湖沼などの水域に沿って帯状に分布する陸域で、移行帯(エコトーン)としての特性をもつ森林です。水面からの蒸発や植物の蒸散で、周囲の陸域より遥かに湿度が高く独自の【微気象】を形成し、高温・乾燥を抑制しています。そのため、湿潤を好む植生が多く見られます。
- 原産地:アジア(日本含む)
- 自生地:熱帯・亜熱帯・温帯の林床
- 気候:主に熱帯雨林気候・モンスーン気候・温暖湿潤気候・温暖冬季少雨気候に属します。
- 日照:半日陰・明るい日陰・暗い日陰
- 土壌:アクリソル(Acrisol)・フェラルソル(Ferralsols)・ルビソル(Luvisols)
- アクリソル:下層に粘土の集積層があり、塩基飽和度が低く、強い酸性の土壌です。土壌は粘土層の影響で排水性が悪く、保水性は比較的高い傾向にあります。塩基飽和度が低く養分が乏しいため、肥沃度は低い傾向があります。
- フェラルソル:高温多雨の気候下での長年の風化と溶脱作用によって酸化鉄やアルミニウムが集積し土の色が赤褐色をしています。土壌は酸化鉄の結合により砂礫構造を作るため、通気性・透水性は高めで、保水性は低い傾向にあります。有機物の分解が早く腐植層が浅いため保肥力が極めて弱く、肥沃度はほぼありません。
- ルビソル:下層に粘土が集積し、この集積層の粘土は陽イオン交換容量が高く、塩基飽和度50%以上あります。そのため、肥沃度が高い傾向がある。土壌は表層が適度な通気性を持ち、下層の粘土で良好な保水性を兼ね備えています。カルシウムやマグネシウムなどの養分を保持する力が強く、肥沃度も高い傾向にあります。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
クワズイモは【半日陰(西日無し)・明るい日陰】の範囲で育てることができます。西日は、光飽和点を超えて植物に強いストレスを与えます。さらに夏場は高温ストレスと重なり複合ストレスとなるため、葉焼けを引き起こしたり、株を弱らせて生育不良を引き起こしたりして、最悪の場合は枯れる原因をつくります。そのため、適した生育環境で栽培することが大切です。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。主として全方位に遮蔽物がない、または遮蔽物を背にして開けた空が南向き・西向き(午後から日向)にある場所です。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所ですが、西日の当たる半日陰は夏場の強光と地温の上昇が日向と変わらないため、一般的に午前中に日が当たる場所が半日陰と考えます。主として遮蔽物を背にして開けた空が東向きにある場所、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が2時間程度当たる場所、または間接光だけが当たる比較的明るい場所です。主として、遮蔽物を背にして開けた空が北向きにある場所、または樹木から木漏れ日が当たる場所や周囲が開けているが太陽が当たらない場所などになります。
- 暗い日陰:直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。主に高い建物に囲まれているような、深い森の中にいるような場所になります。
●土壌の土質
- 概要:自生地は熱帯・亜熱帯・温帯の林床や林縁などです。熱帯・亜熱帯の土壌は痩せていますが、循環が早く栄養の供給が十分にあり、温帯の林床は比較的肥沃です。この地域の代表的な土壌(WRB)はアクリソル(Acrisol)・フェラルソル(Ferralsols)・ルビソル(Luvisols)等です。
- 土質:基本的に通気性と排水性が高めの土壌を好みます。ただし、一定の湿潤環境を好むため、直ぐに乾くような土壌、過湿が続くような土壌も避けた方が良いです。日照条件・周囲の水捌け具合などを考慮して、土質は水捌けのよい【砂壌土・壌土】に調節すると良いでしょう。
- 肥沃さ:有機物をしっかりと含む肥沃な土壌を好みます。腐葉土などの有機物を入れることで、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。そのため、土壌の状態にもよりますが土壌診断を通じて肥沃さが足りないと感じたら【腐葉土・完熟牛糞堆肥】などを2~3割程度を目安に混ぜこみましょう。
- pH:pHは5.5~7.0の弱酸性から中性を好みます。土壌のpHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてpHを調整しましょう。pHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
- 元肥:本種は栄養がしっかり含まれる土壌を好みます。そのため、植え付け前に緩効性肥料の元肥を全面施肥で混和しておきましょう。
- 植え付け:苗は浅植えします。根茎または地上茎の成長点を地表面から出して、根茎の3分の2程度を地中に埋めましょう。
土壌診断と改善の行い方(参考)

- 排水性の診断:診断したい場所に深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘ります。一度穴を水で満たし、完全に排水されるまで待ちます。再度、穴の中を水で完全に満たし、一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になり、それ以下またはそれ以上である場合は排水が不良、または排水が過剰すぎる可能性があります。
- 排水性の改善:環境に合う植物を栽培するか、レイズドベッド(背の高い花壇)やロックガーデンを作るか、縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる方法などがあります。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を垂直に押し込み、ほとんど抵抗なく入る深さが20~30cm(樹木50cm)前後あれば、一般的な園芸植物が根を張るのに十分な作土層があります。それ以下であれば通常改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って必要な深さまで掘り起こして土を解します。また石や異物がある場合は【土ふるい】等を使用して取り除きましょう。
- 土性の診断:土壌の通気性・排水性・保水性・保肥力を知るために、土壌の土性を【砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土】に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。診断法は適度に湿らせた土を触った時の感触と、こねた時の様子から判断します。
- 砂土:排水性と通気性が非常に高く乾燥しやすい土壌です。土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触があり、手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れます。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く比較的乾燥しやすい土壌です。土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねると、緩く土を固めることが出来ますが、簡単に土塊は崩れます。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高い土壌です。土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来ます。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しいです。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい土壌です。土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じます。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが可能で、緩く曲げることも可能です。
- 埴土:保水性・保肥力が非常に高い乾燥しにくい土壌です。土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触のみがあり、手のひらや指で捏ねて伸ばすと、コヨリ程度の太さまで伸ばすことが可能で、輪っかに曲げても殆ど切れません。
- 土性の改善:土性の診断をしたら、栽培する園芸植物に合わせて土性を改善します。
- 通気性・排水性の改善:植物の自生地の環境に適した通気性・排水性を向上させる園芸用土(硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土・川砂・軽石・ゼオライト・腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・木炭・籾殻)を土壌の状態に合わせて必要量(1~3割程度またはそれ以上)の土壌改良材を入れて、スコップを使い作土層の部分を混和します。
- 保水性の改善:植物の自生地の環境に適した保水性を向上させる土壌改良用土(赤玉土・バーミキュライト・荒木田土・ゼオライト・腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を土壌の状態に合わせて必要量(1~3割程度またはそれ以上)の土壌改良材を入れて、スコップを使い作土層の部分を混和します。
- pHの診断:土壌のpHを【土壌酸度計・pH試験紙・ペーハー測定器・アースチェック液】などを利用して診断します。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご確認ください。
- pHの改善:pHを診断後に植物の適正なpHに合わせて、土壌改良材を入れてpHの改善をおこないます。
- pHを酸性に改善:酸度未調整のピートモスを使用する場合はpHを約1下げるために、一般的に1㎡あたり約10L~15L(乾燥重量で約1〜2kg)を入れて、よく混和します。
- pHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してpHを約1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて、よく混和します。
- 肥沃度の診断:肥沃度は【土壌の色・触感・香り・団粒構造の有無】によりある程度診断できます。土壌の色は黒色や茶色の場合は腐植が多く肥沃度が高い傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃度が低い傾向があります。また触るとふわふわとした質感がありますが、肥沃でない土壌は粘土質で乾いているとガチガチに硬かったり、砂質でザラザラとして握っても固まらない質感があります。また土粒を観察すると小さな団子のように団粒構造を形成している場合は土粒を観察すると粘土や腐植がくっつき小さな団子のようになっておりコロコロとしています。
- 肥沃度の改善:診断を元にして、栽培する植物の生育環境に合わせた土壌改良を行います。
- 痩せ地を好む植物:土壌に有機物が多く肥沃な場合は、土壌を取り除き新しい通気性・排水性が高い土壌で栽培するか、鉱物系の通気性の高い園芸資材(硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土・川砂・軽石・ゼオライト)を混和します。
- 肥沃な土壌を好む植物:土壌に有機物が少なく痩せている場合は、土壌に有機質資材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・牛糞堆肥・馬糞堆肥・黒土・くん炭・木炭(竹炭)・籾殻等)を1~3割程度混ぜて混和します。堆肥を入れる量は、通気性を好む植物であれば程々に1割程度、湿潤を好む植物であれば2~3割程度を目安に入れて混和しましょう。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢の培養土づくり

●日照条件
クワズイモは【半日陰(西日無し)・明るい日陰】の範囲で育てることができます。西日は、光飽和点を超えて植物に強いストレスを与えます。さらに夏場は高温ストレスと重なり複合ストレスとなるため、葉焼けを引き起こしたり、株を弱らせて生育不良を引き起こしたりして、最悪の場合は枯れる原因をつくります。そのため、適した生育環境で栽培することが大切です。
インドアグリーンの光環境

- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 生存ライン:1000Lux/18.5μmol/m2・s
- Lux※1:2500~15000Lux
- PPFD※2:46.25~277.5μmol/m2・s
- DLI※3:2~12mol·m⁻²·d⁻¹
- 注意点:植物が求める光は基本的には光飽和点を目安にしながら、これを超えない光強度の範囲で、適切な時間を確保して栽培するのが最適(暗い時間も重要)となります。ただ生き残るためであれば光補償点を上回る程度の光の強さでも栽培可能ですが、光が足りないと日照不足で植物の外観が悪くなることもあるため適切な光を知っておくことが大切です。
【日照積算量(DLI)の照射時間の算出】
※1 Lux:人間の目が感じる明るさに基づいて数値化された単位です。照度では人間の目が最も明るいと感じる緑色(555nm)の光を最も高く評価しており、植物が光合成で必要とする赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)はやや過小評価されています。そのため、照度(Lux)は光の量を測る手法として最も広く用いられていますが、植物の成長に必要な光の質(光合成有効放射)と量を厳密に測る手法としては不十分と言えます。
※2 PPFD:植物の光合成に有効な波長域である【光合成有効放射(PAR):400~700nm】の光の量(密度)を測定した指標です。この単位は【μmol/m2・s】で示されており、この値が大きいほど植物に供給する光の量が多いことを示します。
※3 DLI:植物が1日で受け取る光合成有効放射(PAR)の総量で、これは光合成光量子束密度(PPFD)と時間(照射時間)の累積値です。植物を健康に栽培する上での最も重要な指標になり、これを活用してPPFDの値と照射時間を調整することもできます。
植物育成ライト
室内で十分な光を確保出来ない場合は植物育成ライトの購入を検討しましょう。植物育成ライトでは、PPFDが指標として使われているため、光合成に必要な赤色光(600~700nm)や青色光(400~500nm)といった波長の強さが分かり、植物に必要な光の量を十分に確保・調整することができます。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物のページをご覧下さい。
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●培養土
クワズイモの培養土を購入する場合は観葉植物の培養土を購入すると良いでしょう。自作する場合は、pHは弱酸性から中性、通気性・排水性を重視しながら、保水性も保ったバランスが良い配合にしましょう。また屋内で栽培する場合は清潔(無機質・栄養少)で雑菌や害虫の発生しにくい用土を重視し、屋外で栽培する場合は成長を促進させるため肥沃度を向上させる用土を選択すると良いでしょう。
培養土の配合例
- 基本の配合:硬質赤玉土(小粒)5割+ピートモス(酸度調整済)4割+ゼオライト1割+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:日向土(細粒・小粒)5割+ベラボン2割+ピートモス2割+軽石1割+元肥適量
- 肥沃な配合(屋外推奨):赤玉土(小粒)5割+ 腐葉土3割+完熟牛糞堆肥1割+ゼオライト1割+元肥適量
- 水捌け重視:ヤシ殻チップ(ベラボン等)9割 +ゼオライト1割
水やりの方法

クワズイモは、自生地が日陰の森林の中にあり、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。ただし停滞水は嫌うため、排水性の高い培養土で栽培する必要があります。
過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因となったり、根の呼吸を妨げて根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりの頻度にも十分な注意が必要です。
●水やりの方法
- 生育期(春・夏・秋):株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで、土中の古い空気(ガス)も全て抜いて空気を入れ替えるイメージで水をたっぷり与えましょう。
- 冬の水やり:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなるため、土壌の乾燥も他の季節と比べると緩やかに進み、水やりの頻度も少なくなります。ただし、完全に乾燥すると枯れてしまうため、土壌が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
土壌の乾燥の確認方法

- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥していることです。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cmが乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm程度の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中にさしてみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
●湿度
基本的に熱帯雨林に自生している植物で、基本的に約50~80%の高湿度を好む植物です。低湿度の環境では、葉の先端が変色したり、葉が乾燥してパリパリになったり、葉が変形したり、最悪の場合は葉が落ちてしまい、本来の魅力である葉の鑑賞価値を落とす事があります。そのため、一定の湿度を保つ事が大切です。
高湿度を保つ方法
- 霧吹き:霧吹きを利用して葉の表面と裏面に水を吹き掛ける方法です。霧吹きの効果は一時的となりますが、植物の周りの湿度を上げたり、乾燥した葉の水分補給が期待できます。霧吹きを行う頻度は、冬場などの乾燥しやすい季節は多めになりますが、基本的には数日に1回程度を目安に行うとよいでしょう。霧吹きを行う時間帯は、光合成が始まる早朝に行うのがベストです。夕方以降に行うと水滴が植物上に長く残り、真菌性の病気になるリスクを高めるため避けた方がよいでしょう。
- 葉を拭く:植物の葉を湿らせた布で拭く事で、葉の乾燥を防いだり、葉に溜まった埃などの汚れを落とす事が出来ます。葉の状態を見ながら、週一くらいの頻度で拭いてあげるとよいでしょう。
- 受皿に水をためる:観葉植物の鉢は基本的に受皿に乗せて管理しますが、その受皿に水をためておきます。ただし、鉢底に水が触れてしまうと、培養土が水を吸い上げて過剰に湿った状態になり植物が根腐れを引き起こす原因になるため、受皿の上に化粧石などを置いて、その上に鉢を乗せて水と鉢底が接触しないようにするとよいでしょう。トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕組みです。
- 加湿器:加湿器は、空気中の湿度を調節する装置です。手軽に広範囲の湿度を維持できることから、たくさんの観葉植物を栽培してる人にとって最も有効な方法となります。
- グルーピング:グルーピングとは、複数のものをひとまとめにすることです。観葉植物をグルーピングする事で、それぞれの植物が放出する蒸散で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くにまとめて置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
肥料の与え方

クワズイモは巨大な葉を展開維持させるために、生育期に多くの肥料を必要とします。そのため、肥料を定期的に与えることが大切です。ただし、過剰な肥料が肥焼けを招くため、適切な施肥を心がけましょう。
●堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期:植え付け時、または早春から春頃に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方:堆肥の入れ方は地植えと鉢植えで変わります。
- 地植え:植え付けや株分けする時などに土壌改良を行い堆肥を入れて混和する。または株の周囲に堆肥を盛ったり、株の周囲に穴を掘り堆肥を入れます。
- 鉢植え:植え替え時に堆肥がしっかり入った新しい培養土を使う。または古い土を再利用する場合は、日光消毒などをした上で、新しい培養土または腐葉土を2割から3割を混ぜて再利用する。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植え付け前に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または葉の展開を促すために窒素が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:有機肥料(植付け前)・緩効性肥料・配合肥料がおすすめです。
- 施し方:基本的に全面施肥です。全面施肥とは、植物を植え付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和する方法です。※全面施肥は肥料が植物の根に触れて肥焼けを引き起こす可能性があるため、肥効が緩やかに出る緩効性肥料などを選ぶと良いでしょう。
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を施すことで補います。
- 肥料を与える時期:生育期の春から秋に追肥を施します。冬は代謝が落ちて生育が緩慢になるため肥料を止めます。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る肥料、または葉の展開を促すために窒素が多く含まれる肥料を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性肥料・緩効性肥料など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定方法

クワズイモは剪定せずに育てることも出来ますが、より健康で美しい株を維持したりするため剪定が推奨されます。例えば、古葉を取ることで病気予防になったり外観を美しく保てたりします。また花がら摘みをすることで見た目が綺麗に保たれて葉に栄養が回りやすくなります。
⚠️注意点⚠️本種は全草に有毒なシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しており、特に樹液は皮膚に付くと炎症を引き起こす可能性があります。さらに粘膜に付くと激しい痛みを伴います。そのため、誤って樹液に触れないように手袋や長袖で作業すると安心です。
●剪定方法
- 概要:剪定の方法は「花がら摘み」「古葉取り」があります。剪定の要否は、株の状態や栽培目的に応じて判断しましょう。
- 花がら摘み:花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした花を摘みとることです。これを行うことで、花が種作りをすることを防ぎ、次の花芽に栄養が回り咲きやすくなります。
- 花がら摘みの時期:開花期間中
- 花がら摘みの方法:株を観察して仏炎苞が変色していたり、肉穂花序が萎れている花を探します。これらの花を見つけたら、花茎の根元からハサミを使い剪定しましょう。
- 古葉取り:老化したり寿命を迎えるなどした葉を取り除くことです。これを行うことで、風通りが良くなり病害虫の発生を抑制し、栄養が若い芽や葉に集中するため生産性も高まり、外観も綺麗に保ち清潔感を保ちます。
- 古葉取りの時期:春から秋にかけてです。
- 古葉取りの方法:株を観察して【枯れた葉】【変色した葉】【病気にかかっている葉】を探して、これらの不要な葉を根元付近で殺菌済みのハサミなどを使いカットして取り除きましょう。
夏越し方法

クワズイモは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏は強光で葉焼けをしやすいため、西日の当たらない場所で管理し、土壌は乾燥しやすいため定期的に土の観察をして表面が乾燥したら水を与えるようにしましょう。
冬越し方法


Hardiness:9~11
クワズイモは気候が温帯であれば屋外での越冬が可能です。ただし、冷帯では寒さで株が枯れる事もあるため、冬越し対策が必要です。
●冬越しの条件
- 屋内環境:窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培が可能です。窓から離れていて間接光が全く当たらない場所で栽培したい場合は【植物育成ライト】の導入を検討しましょう。
- 温度:理想的な温度は10度~18度です。
- 光量の目安:2500~15000Lux/46.25~277.5μmol/m2・s ※光量を確保できない場所で栽培したい場合は、植物育成ライトが基本的に必要となります。
- 水やり頻度:気温が下がると代謝が下がり生育が緩慢になります。植物は水をそれほど必要としなくなるため、土壌が乾燥して数日後に水を与えると良いでしょう。
●冬越し対策一覧
- 軒下に移動する:植物を植えている鉢植えを軒下に移動することで、霜を避けることができます。霜があまり降りない地域であれば、霜を避けるだけで冬越し出来ることもあります。
マルチング:株の周囲にマルチング資材を入れて株元と根を保護する。根を凍結や霜から守ったり、乾燥対策になったりします。- 方法:霜が降りる前の11月頃に行います。バーク堆肥や藁などのマルチング資材を準備します。育てている植物の周りに、マルチング資材を3~5cmほどの厚みになるように入れます。
植物にカバー:植物にビニールや寒冷紗などをかけます。植物を寒風から保護したり、霜から保護したり、昼夜の急激な温度変化を防ぐ働きがあったりします。- ビニール・寒冷紗:植物の周りに支柱を立てて、ビニールまたは寒冷紗を支柱に巻き付けます。巻き付けたビニールまたは寒冷紗が落ちないように洗濯バサミや紐などを使い固定しましょう。※ビニールを巻く場合は穴を開けて通気性を確保してください。
- 苗キャップ:透明のカバーで苗や小さな植物を保護するための専用の製品です。専用のカバーを苗または小さな植物の上に被せて、風などで飛んでいかないように固定して利用します。
- 植物保護カバー:不織布などの保護カバーで植物を保護するための専用の製品です。大きめの植物や複数の植物を囲うのにも対応しており、専用の製品になるため、チャックなどがついていて扱いやすい所も魅力です。
温室:内部の温度を一定に保てるようにガラスやプラスチックフィルムなどで作られた建物です。植物を温室の中に入れる事で、寒さの軽減や寒風対策、霜・凍結対策ができます。
屋内に取り込む:植物を建物の中に入れる方法です。冬の屋内は屋外と比べて温度が高く植物が凍結するリスクもありません。ただし屋内は太陽光が当たりにくくなるため、明るさなどには注意が必要になります。植物を窓辺で管理したり、植物育成ライトを活用して、植物が弱らないよう管理することが大切になるでしょう。
栄養繁殖方法

クワズイモは挿し木によって増やす事ができます。
●挿し木の方法
- 株分け時期:春の植え替え時期に行うのが最適です。
- 株を観察:本種は根茎の節から発根および直立茎を伸ばして新たな株を形成し繁殖します。この新しい株の根が十分に発達していたら株分け可能と判断します。
- 株分け:親株と子株の間にスコップを入れて、根茎を切り離して子株だけ掘りあげるか、もしくは株全体を掘りあげましょう。掘りあげたら、親株と子株をナイフなどを使って分割します。
- 株分け後:株分けした新しい株は、根が乾燥する前に新しい場所に素早く植え付けましょう。植付け後はしばらく養生しながら管理します。
種まき方法

- 播種時期:夏・秋※採種直後
- 発芽適温:約25~30度
- 備考:
種まき手順
- 種まきの時期:夏・秋※採種直後
- 下準備:種は果実(液果)の中にあり、この果肉は発芽を抑制する物質(発芽抑制物質)のため洗浄処理が必要です。ゴム手袋を着用し、種子を取り出して、流水またはぬるま湯で果肉を完全に洗い流して下さい。
- 培養土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:移植栽培をするため、容器(プラグトレー・ピートポット・ポリポット・不織布育苗ポット・ジフィーセブン等)を準備し、その中に種まき用の培養土を入れます。
- 種の撒き方:点撒き・すじ撒き
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
※鎮圧は土と種の密着度を高め水分の吸収をよくします。


