景観植物とは、第一に見る人の心を動かすような美しさがあり、第二に風景として視界が覆われるほど広範囲に広がる植物です。例えば、繁殖力の強いコスモスやネモフィラなどは休耕地や丘陵などに大量に植えられる事で、開花期になると一面の花を咲かせて風景として観光名所になったりしますし、また桜やフジなどは長い年月をかけて視界を覆うほどの巨大な株に成長する事で、単なる風景と言うよりも異世界の中に迷い込んだような幻想的な空間を作り出すことができます。
このページでは、景観植物を属単位で分類して簡単に紹介しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、もし気に入った植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご覧下さい。また購入する際のリンクも用意しているため、そちらも活用していただけると嬉しいです。
■景観植物のイメージ
景観植物とは、第一に見る人の心を動かすような美しさがあり、第二に風景として視界が覆われるほど広範囲に広がる植物です。そのため、一般的に開花期の花が美しかったり、カラーリーフが美しかったり、紅葉が美しい等の植物を選ぶ事が大切になり、さらに繁殖力が高かったり、株が大きく成長する等のポイントを抑えておくことも大切になります。
●繁殖力
繁殖力とは子孫を増やす力です。植物は種子・匍匐枝・根茎・球根などの様々な方法で子孫を増やしますが、この繁殖力が強い程に地表面を覆う力も強くなります。そのため、広範を覆いたい場合は繁殖力が高い植物を選ぶのも大切になるでしょう
●大株
大株とは、植物の株が大きく成長した状態をさしており、景観植物では、この大株になった植物が景観となるくらいに広がり成長する植物です。
例えば、桜のように樹木として成長するものや、フジやヘデラのようにツル植物として成長するものがあります。これらの植物は、地面を覆うだけじゃなく空をも覆うように広がるため、景観としてだけの効果だけでなく、異世界の中に迷い込んだような幻想的な雰囲気も感じさせる植物となります。
■景観植物にピッタリな植物の種類
●おすすめ
●は行
●あ行
アカシア属



学名: Acacia
生活形:常緑高木
開花:2月~4月※一部の種と品種は四季咲き
花色:黄色
葉色:緑・白緑・青緑・紫・白
樹高:単幹・株立ち
樹高:約300~1600cm※種によって変わる
主な原種:ギンヨウアカシア/フサアカシア/アカシア・デアネイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アカシアは種や品種で魅力的な部分や用途が変わりますが、一般的には、豪華な花や美しい葉を観賞したり、切り花などの花材として利用するために栽培される植物です。アカシアの花は球形の頭花が円錐状に高密度に集まるためボリュームよく豪華な花房になります。そのため、開花期に見られる花姿は非常に豪華で、また収穫後に花が乾燥しても型崩れや色褪せが殆どないためフラワーアレンジメントに重宝されます。また葉は羽状に細かく分裂しているため、レース模様をみてるような繊細なお洒落さがあり、幾つかの品種では白色・紫色の葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事ができます。葉は花と同様に乾燥しても型崩れや色褪せがほとんどありません。そのため、葉をメインにするアカシアでもフラワーアレンジメントに利用する事が出来ます。
アジサイ属(ハイドランジア属)







学名:Hydrangea
生活形:落葉低木/落葉ツル性木本
開花:5月~8月※四季咲き品種は5月~10月
花色:赤・桃・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白・黒
樹高:約100~200cm
樹形:分枝型・ツル型(付着根)
主な原種:ホンアジサイ/ノリウツギ/ツルアジサイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/コニファー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジサイは種や品種で生活形や形態が変わりますが、一般的には、豪華な花を観賞するために栽培される事が多い植物です。アジサイは種と品種で違いますが直径30cmに達する巨大な花房をつくる事があります。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。 また花の色が非常に多様である所も魅力であり、土壌のPHを調節する事で青・紫・桃・赤と変化させる事もできます。アジサイの樹形はふつう分枝型でブッシュ状になるため生垣などに利用される事も多いですが、一部の種と品種ではツル型になるため壁面に這わせることも出来ます。花を収穫すれば切り花・フラワーアレンジメントなどに利用する事も出来て、アレンジメントの中では、そのボリューム感からメインの花として存在感を発揮します。
イトスギ属



学名:Cupressus
生活形:常緑高木
開花:4月~5月
花色:黄・緑
葉色:緑・青・白
樹高:500~3500cm
樹形:単幹(直立型)
主な原種:ホソイトスギ/アリゾナイトスギ/シダレイトスギ 等
用途:カラーリーフ/生垣/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イトスギは、円錐形または円柱形に成長する美しい樹形と、羽状に広がる枝に鱗片葉が集まり美しい葉が魅力的な植物です。イトスギは円錐形に美しく成長する姿から、気品を感じさせるようなエレガントなお庭によくあいます。また株を等間隔に並べて生垣にしたり、並木にしたりするのもよいでしょう。葉は鱗片葉ですが、羽状に広がる末端の小枝に密生してるため、レース模様のようなお洒落な見た目をしています。また葉の色はふつう緑色ですが、一部の品種は青緑色・青白色・黄色をしてるため、品種を選ぶことでカラーリーフとして楽しむことも可能です。
インパチェンス属



学名:Impatiens
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期は5月~10月
花色:赤・桃・橙・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:分枝型・直立型
主な原種:アフリカホウセンカ/ホウセンカ
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:インパチェンスは属の中に1000種以上の種があり、種によって生活形や形態も様々ですが、一般的に園芸では日陰のお庭の中で花を長く楽しめる植物として重宝されています。特にアフリカホウセンカとその品種は、理想的な環境下で花が周年咲くため、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれており、日陰で育てられる植物が少ない中で、この植物は魅力となる部分も多く重宝されています。草姿は分枝形、株元からよく分枝してドーム状に広がる傾向があるため、花壇の縁どりや地被植物として利用されており、また寄せ植えの素材として利用されることもあります。※ただしこの植物は寒さに弱いため、多年草ですが温暖な地域以外では冬に枯れる一年草として園芸的には扱われています。
エリゲロン属



学名:Erigeron
生活形:多年草
開花:4月~12月(カルビンスキアヌス)
花色:桃・黄・白・青・紫
葉色:緑
草丈:約30~75cm
草姿:匍匐型・分枝型
主な原種:カルビンスキアヌス/スペシオサス/グラウカス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エリゲロンは属の中に約457種があり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではエリゲロン・カルビンスキアヌス(Erigeron karvinskianus)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、開花期間が春から晩秋、その途中で開花が途切れる事もありますが、基本的には花を長く楽しめる事から、お庭を花で長く彩っていたい園芸家にとても人気があります。また頭花を構成している舌状花の色が、成熟するにつれて白色から桃色へと変化するため、一株の中で色の異なる花が同時に咲き乱れるため、カラフルな色彩効果をうみだしています。そのため、お庭で栽培するとポップで明るい雰囲気を作り出したり、子供が好むような元気で可愛らしい雰囲気を作り出してくれるでしょう。草姿は分枝型または匍匐型になり、株はこんもりと盛り上がりながは横に広がります。そのため、花壇のお洒落な縁どりとして利用したり、ロックガーデンなどで地被植物として利用したり、また乾燥にとても強いため岩の隙間などに偽着生させて育てたりするのがおすすめです。エリゲロン・カルビンスキアヌスは非常に強健で乾燥に強く放ったらかしでも育てられるため初心者におすすめの植物です。しかし、繁殖力がとても強く、種で広がり雑草化しやすいため、不要なエリゲロンはこまめに除草するなどの対策が必要になってくるでしょう。
●か行
ガイラルディア属



学名:Gaillardia
生活形:多年草・一年草
開花:5月~10月※個体差がある
花色:赤・桃・黄・橙
葉色:緑
草丈:約20~90cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:グランディフローラ/アリスタータ/プルケラ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガイラルディアは、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的には、花の模様アメリカの先住民が作ったブランケットに似ていてカラフルな所、花の後にできる種が球状に集まって冠毛でふわふわとしている所等にあります。花はサイズが約6~10cmと大きいため、一つ一つの花の魅力をじっくりと鑑賞しやすく、花の形は多様にあり特に筒状花が大きく発達して八重咲きしている花形は他の植物ではあまり見られない独特な形で華やかさもあり、一見の価値があります。
ガザニア属



学名:Gazania
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期な4月~10月になる
花色:赤・桃・橙・黄・紫・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:リゲンス/リネアリス 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガザニアは属の中に約19種があり種や品種により形態に差異がありますが、園芸では一般的に地面を覆うように広がりながら咲く、太陽を思わせるような美しい花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型または匍匐型になり、地際に台木状の木質化した茎があり、そこから複数の茎がでて匍匐しながら広がります。そのため、地面を覆う地被植物として利用される事が多いです。開花期間は温暖な地域では一年を通して咲くこともあり、花はサイズが約5~10cmと大きくて、形や色も多様です。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる魅力をもってます。また、葉の色はふつう緑色ですが、毛が多い種や品種では殆ど白色をしています。そのため、品種を選べば上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
ギボウシ属(ホスタ属)



学名:Hosta
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・青・白
草丈:約15~120cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:オオバギボウシ/コバギボウシ/レンゲギボウシ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ギボウシは、一般的に薔薇の花のようにロゼット型に広がる優雅な葉姿や、巨大で強い存在感を感じさせる葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿はロゼット型または叢生型になり、地面下にある根茎で緩やかに広がり、沢山の葉や花(花茎)を出して群生をつくります。葉のサイズは長さ3cm~71cmまで多様にあり、巨大な葉は遠くからでも目立つ強い存在感と豪華さがあります。そのため、広い庭園の中でもフォーカルポイントとして働かせることが可能です。また葉の色は緑色の他、黄色・青緑色・クリーム色・白色と多様です。そのため、品種を選ぶことでカラーリーフとしても楽しめます。開花期は初夏から秋頃、花はユリを想像させるような上品な見た目をしており、一日花のため朝に開花した花は、夕方には萎れます。ただし、花序は総状花序になり、花茎の下から上に向かいエネルギーが続く限り開花し続けるため、花全体としては長く楽しめます。ギボウシは一般的に鑑賞用として栽培されますが、オオバギボウシ等の食味のよい幾つかの種は春の新芽がウルイと呼ばれて山菜として収穫して食べられることもあります。食味は淡白で食べやすく、シャキシャキとした食感と独特なヌメリがあります。
クレマチス属



学名:Clematis
生活形:多年草
開花:5月~6月※10月まで返り咲きすることもある
花色:赤・桃・紫・青・黄・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:
草姿:ツル型(巻きひげ)・叢生型
主な原種:ヴィオルナ/モンタナ 等
用途:開花期間長い/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クレマチスは属の中に約396種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クレマチスの種または系統の種類
- パテンス系(早咲き大輪系):草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花のサイズは20cmに達することがあり、花の形・色ともに多様です。
- ヴィオルナ:草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花の形はツボ形をしていてぷっくりと膨らむ可愛い外観をしています。
- モンタナ:草姿はツル型、ツルは長さ1200cmに伸びる事もあり圧倒的な被覆力があります。開花期は4月~5月、株を覆うように花が咲き誇るため視界を遮るような圧倒的な景観となる。
- その他:この他にもインテグリフォリアやタングチカ等の多数のクレマチスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
クローバー(トリフォリウム属)



学名:Trifolium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草丈:約5~15cm(シロツメクサ)
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:シロツメクサ/ストロベリーキャンドル/ルーベンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クローバーは属の中に約299種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロツメクサが人気で、よく栽培されています。シロツメクサは草姿が匍匐型になり、地上茎は匍匐茎のみで地面を這うように広がります。そのため、草丈の低い絨毯のような外観になりやすく、人通りの多い場所を含めて様々な場所の地被植物として重宝されます。葉を構成する小葉は3枚または4枚以上ある事もあり、小葉が4枚あるシロツメクサは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて幸運を呼ぶ葉になるため、見付けたら収穫してお守りにされる事も多いようです。さらに園芸品種が豊富で、葉の色が緑・赤・桃・紫・黒・灰・白と多彩にあります。そのため、好みに合わせて桃色の葉で可愛らしいクローバー絨毯を作ったり、紫色の葉でエレガントな雰囲気を出すクローバー絨毯を作ったり出来るところも魅力の一つとなるでしょう。
クロベ属



学名:Thuja
生活形:常緑高木
花色:緑・黄・茶
葉色:緑・黄
樹高:1500~2000cm
樹形:単幹(直立型)
主な原種:ニオイヒバ/クロベ 等
用途:カラーリーフ/生垣/香りが良い/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クロベは、円錐形に成長する美しい樹形と、羽状に広がる枝に鱗片葉が集まる美しい葉姿が魅力的な植物となります。特に園芸ではニオイヒバの人気が高く、葉にレモンやパイナップルを想像させる爽やかでフルーティーな香りがあります。樹形は多くの針葉樹と同様に円錐形に美しく成長する傾向があります。そのため、株を等間隔に並べて生垣にしたり、並木にしたりすると気品を感じさせる生垣や並木になります。葉は鱗片葉ですが、羽状に広がる末端の小枝に密生してるため、レース模様のようなお洒落な見た目をしています。また葉の色はふつう緑色ですが、一部の品種は黄色をしてるため、品種を選ぶことでカラーリーフとして楽しむことも可能です。また前述したようにニオイヒバにはレモンを思わせる爽やかな香りがある事から、ガゼボやガーデンファニチャーの傍に植物を植えてリラックスしながら香りを楽しみ休憩するのもよいかもしれませんね。
ケイトウ属(セロシア属)



学名:Celosia
生活形:一年草
開花:6月~11月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・白
葉色:緑・暗紫・赤紫
草丈:約30~100cm
草姿:直立型
主な原種:ノゲイトウ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ケイトウは属の中に約46種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に園芸ではケイトウ(Celosia argentea)と、その変種と品種が栽培されています。開花期は種まきの時期で左右されますが、一般的に6月~11月の範囲で長く咲きます。花の形にはトサカケイトウ、フサゲイトウ、ヤリゲイトウの3パターンがある。例えば、トサカケイトウは花の形状が扇状または脳状になって細かく波打っており、花房がしっかりとしているため切り花やアレンジメントで重宝される。またフサゲイトウは花房の形がふさふさとした羽毛状で、炎が燃え上がるようにも見えるためボリューム感のある豪華な花姿をしている。そして、ヤリゲイトウは非常に多花性で次々と槍形の花を咲かせます。また開花した花は、切り花の他、ドライフラワーやフラワーアレンジメントなど様々な用途で利用されておりケイトウは人気の高い植物になります。
コキア属(バッシア属)



学名:Bassia
同義語:Kochia
生活形:一年草
開花:8月~9月
花色:緑・赤・桃
葉色:緑色・黄色・赤色・桃色・橙色
草丈:約50~200cm
草姿:直立型
主な原種:
用途:カラーリーフ/景観植物/ドライフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コキアは、可愛らしい印象を与えるふわふわとした丸いの草姿と、紅葉期に染まる赤色・桃色の茎や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。その可愛らしい姿と色から、メルヘンチックな雰囲気をお庭の中に添えたり、また乙女心をくすぐるようなロマンチックな雰囲気を、お庭に添えたりすることができます。この植物は、種子から簡単に株を増やせる点や、乾燥に強く管理が楽な点等から、丘陵地などで大量に植栽がされて、景観植物として活用されたりもしています。またアレロパシー物質を放出するため、他の植物の生育や繁殖能力などを抑制する効果があり、雑草の繁殖を抑える目的で栽培することも出来るでしょう。さらに、和名でホウキギの名前がついている通り、紅葉後に収穫して乾燥させたコキアはホウキとして活用したり、またフラワーアレンジメントとしてスワッグなどに利用して楽しめたりします。このように、コキアは様々な用途で楽しまれており、とても人気の高い植物です。
コスモス属



学名:Cosmos
生活形:一年草/多年草
開花(秋咲きコスモス):9月~10月
開花(春咲きコスモス):6月~10月
開花(チョコレートコスモス):5月~11月
花色:赤・桃・橙・黄・赤茶・黒・白
葉色:緑
草丈:約30~200cm
草姿:直立型・叢生型
主な原種:コスモス/キバナコスモス/チョコレートコスモス 等
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花/香りが良い/球根植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コスモスは属の中に約35種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、コスモス(Cosmos bipinnatus)は、茎や葉は華奢で繊細な見た目をしている一方で、花のサイズが5~10cmと大きく華やかな見た目をしています。その繊細さと華やかさのアンバランスな見た目が、コスモスの洗練された美しさとなり、花の魅力をいっそう引き出しています。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますし、花を収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。また、チョコレートコスモスは多年草タイプのコスモスとなります。チョコレートを思わせる花の色と香りが特徴になり、開花期間が5月~11月と長い点も魅力になります。
コリウス属(プレクトランサス属)





学名:Plectranthus
同義語:Coleus
生活形:多年草
開花:8月~11月(モナラベンダー)
花色:桃・紫・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒
草丈:約30~150cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:コリウス/アロマティカス/モナラベンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/観葉植物/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プレクトランサスは属の中に約83種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
プレクトランサス属の主な種
- コリウス:葉の色が緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒と非常に多彩であり、葉の中に入る模様も多様なためカラーリーフとしての人気が抜群に高い植物です。また耐暑性や耐病性などが高くて強健なため初心者でも育てやすく、耐陰性が高いため日陰のお庭などでも楽しめます。
- モナラベンダー:花の色が透き通るような薄い紫色をしいる一方で花軸が殆ど黒色をしているため、重厚感と気品を感じさせる花姿が楽しめます。また葉の色も表面が濃い緑色、裏面が紫色をしてるため、花との相性も抜群によく、格式高い雰囲気を感じさせます。
- その他:上記の他にも、アロマティカスには葉にオレガノに似た香りと風味があるため肉料理などの香り付けに利用されたりします。またミントリーフは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのプレクトランサスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
●さ行
サルスベリ属



学名:Lagerstroemia
生活形:落葉小高木
開花:6月~10月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・紫・黒
樹高:約100~700cm
樹形:単幹・株立ち・分枝型
主な原種:インディカ/オオバナサルスベリ
用途:開花期間長い/カラーリーフ
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サルスベリは、開花期に枝を覆うように咲き誇る美しい花姿が魅力となる植物です。樹形は仕立て方により単幹・分枝型・株立ちになり、高さ100~700cm程度に成長します。幹や太い側枝は、成熟すると薄い樹皮が剥がれて滑らかな周皮が現れます。その際、樹皮と周皮の色の違いにより美しいまだら模様が見られることがあります。開花期は初夏から秋にあり、枝を覆うように沢山の花を咲かせるため桜を思わせるような美しい景観が見られます。花を構成する花弁が縮れて丸めた紙のようにくしゃくしゃとしている所が特徴となり、沢山の花が密に円錐状に集まる事で円錐花序をつくり、ボリュームのよい花房となります。そのため、遠くから見てもよく目立つ豪華な花姿となります。葉の色は緑色の他、品種により紫色や黒色があります。そのため、品種を選べば開花期以外もカラーリーフとして楽しむことも可能です。
サルビア属





学名:Salvia
生活形:多年草/常緑低木
開花:5月~11月(スプレンデンス)
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑・黄・桃・紫・白
草丈:15~90cm(スプレンデンス)
草姿:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:スプレンデンス
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/背が高い花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サルビアは属の中に約1024種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
おすすめポイントと種
- 開花期間が長い:サルビア・スプレンデンス/サルビア・ファリナセア/チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・ガラニチカ/ベニバナサルビア/ボッグセージ/サルビア・ブレファロフィラ
- カラーリーフ:セージ/チェリーセージ/ホワイトセージ/ジャーマンダーセージ/サルビア・ディスカラー/パイナップルセージ/サルビア・パキフィラ/シナロアセージ/ラスティーセージ/
- 生垣:チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・レウカンサ/サルビア・クレベランディ/サルビア・カナリエンシス/ラスティーセージ
- 食用:セージ/ローズマリー/パイナップルセージ
ジギタリス属



学名:Digitalis
生活形:二年草/多年草
開花:5月~8月※分枝が多いジギタリスは開花が長くなる
花色:赤・桃・黄・橙・紫・茶・白
葉色:緑
草丈:約100~200cm
草姿:ロゼット型
主な原種:プルプレア/パルビフローラ/ヴァリニー 等
用途:背が高い花/種から育てる植物
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備考:ジギタリスは、開花期になると花茎を約100~200cm程度まで垂直に伸ばし、大きな花を高密度に連ねる豪華な花穂を咲かせる事で知られる植物です。豪華な花を咲かせるため、遠くから見ても強い存在感があり、広い空間の中でも見る人を魅了させる華やかさがあります。ただし、個々の花の形が筒状で無数に穴が空いてるようにも見えるため、人によっては集合体恐怖症を想起させる事もありそうです。花の色は赤・桃・黄・橙・紫・茶・白と多様にありどれも素敵ですが、特にジギタリスは茶色系の花がアンティークな雰囲気を醸し出しおすすめになります。またジギタリスはお庭の中で高さや立体感を出す花として役立ちますが、花を収穫すれば豪華な切り花としてお部屋に飾る事もできます。
ジニア属



学名:Zinnia
生活形:一年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約50~100cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:エレガンス
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、安定して高い人気を誇る植物です。草姿は直立型・分枝型・匍匐型などがあり、種や品種により形態がかわります。そのため、栽培する時は花壇の中で高さを出したい時や切り花を取りたい時は直立型や分枝型を選び、また地被植物として利用したい時は匍匐型を選ぶと良いでしょう。花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・ダリア咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・アネモネ咲き・ビーハイブ咲きと非常に多様です。さらに花の色も赤・桃・黄・橙・紫・緑・白と多彩なため、自分好みの品種がきっと見つかるでしょう。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
ジャスミン属



学名:Jasminum
生活形:落葉ツル性木本/常緑ツル性木本
開花:5月~10月※一般的な開花は3月~5月にある(ソケイ)
花色:白・桃・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約400~800cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ソケイ/ハゴロモジャスミン/マツリカ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャスミンは、花の香りが非常に強いことから三大フローラルの一つとして数えられている植物です。樹形はツル型、他物に自らの茎を絡めさせて支えを得ながら上に成長します。そのため、一般的にトレリスやアーチなどの誘引資材に誘引して栽培されます。開花期間はジャスミン属の種で差異があり、例えばソケイであれば開花期が5月~10月、一般的に3月~5月頃に開花します。花は多花性で枝を覆うように咲き誇るため、ジャスミンの枝で広範を覆っておけば美しい景観が見られます。また開花すると数メートル先まで官能的で蜂蜜を思わせるような強烈な香りを漂わせるため、香りの花として楽しむのもよいでしょう。例えば、ガーデンファニチャーやガゼボなどの傍にジャスミンを植栽しておけば、休憩しながら香りを楽しめます。またいくつかの品種では、葉の色が緑色の他、黄色や白色もあるため、カラーリーフとしてたのしむ事も可能です。
スイカズラ属(ロニセラ属)



学名:Lonicera
生活形:半常緑ツル性低木/落葉ツル性木本/常緑低木
開花:5月~7月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・紫・白
樹高:
樹形:叢生型・ツル型(巻き付き茎) 等
主な原種:スイカズラ/ニオイニンドウ/ニティダ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スイカズラ属(ロニセラ属)は約159種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
スイカズラ属の主な種
- スイカズラ(Lonicera japonica):花の色が成熟するにつれて白色から黄色に変化するため、別名で「キンギンカ」とも呼ばれています。また花に強い芳香があり、開花期には数メートル先までアニスに似た甘い香りを漂わせる事でしられています。草姿は叢生型またはツル型、根茎で広がりながら多数のツルを出します。ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ニオイニンドウ(Lonicera periclymenum):唇形花が放射状に束生する事で王冠のような豪華な花姿が見られます。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培される植物です。また花には強い香りがあり、数メートル先まで芳香が漂います。草姿はツル型、ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ロニセラ・ニティダ(Lonicera nitida):園芸では、一般的に生垣やトピアリーに仕立てて活用されます。樹形は叢生型、側枝が多くブッシュ壌土になる。葉のサイズが非常に小さいため、剪定後の概形が緻密で洗練された見た目になりやすく、葉に光沢があり非常に美しいです。また葉の色は緑色の他に、品種によって白色や黄色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
スグリ属



学名:Ribes
生活形:落葉低木
開花:2月~4月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
樹高:約100~400cm
樹形:叢生型
主な原種:フサスグリ/ハナスグリ
用途:生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スグリ属は約193種を含む多様な属であり、花を鑑賞する目的で栽培されたり、果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されている植物です。例えば、フサスグリ(Ribes rubrum)はイクラの卵を思わせる光沢のある果実を鑑賞して楽しんだり、収穫して生食やジャムに加工して食べたりする目的で栽培されています。一方で、ハナスグリ(Ribes sanguineum)は主に花を鑑賞する目的で栽培されています。個々の花は大きめで穂状に連なり咲くためボリューム感があり豪華な花姿となり、垂れ下がりながら開花します。また花の色が赤・桃・白とあるため、お庭の雰囲気に合わせて花色が選べる所も魅力です。この他にも、スグリ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
スモークツリー(ハグマノキ属)



学名:Cotinus
生活形:落葉低木
開花:5月~8月
花色:赤・桃・紫・黄・白
葉色:緑・赤・黄・橙・紫・黒
樹高:約200~700cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スモークツリーは名前が示すとおり、開花期に見られる花姿がまるでモクモクと漂う煙を想像させるような植物です。樹形は直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)になり、剪定や萌芽更新などの仕立て方で変化します。開花期は晩春から晩夏になり、雌株の花の結実しなかった雌蕊が長く伸びることでスモーク状の花姿になります。そのため、雄株の花は雌株のようにスモーク状にはなりません。巨大でふわふわとした柔らかな見た目をした花房は多花性で、視界を覆うように咲き誇るため幻想的な雰囲気をお庭の中に添えることができるでしょう。また開花後の花は収穫して切り花やアレンジメントに利用することもできます。またこの他に、葉の色が品種により赤・黄・橙・紫・黒をしてることがあります。そのため、これらの品種を選ぶことでカラーリーフとして利用する事もできます。
スモモ属(サクラ属)





学名:Prunus
生活形:落葉低木/落葉小高木/落葉高木
開花:3月~4月
花色:桃・白
葉色:緑・黄・赤・橙・紫・黒
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:ウメ・モモ・アンズ・サクランボ 等
用途:カラーリーフ/生垣/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スモモ属は約349種を含む多様な属であり、花を鑑賞する目的で栽培されたり、果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されている植物です。例えば、ウメ・モモ・アンズ・サクランボなどは果実を収穫して食用に利用する目的で栽培されます。またオヒョウモモ・ベニバナスモモ・ヒマラヤザクラなどは美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培されています。
センニチコウ属



学名:Gomphrena
生活形:一年草/多年草
開花:5月~11月
花色:紫・桃・赤・橙・白・黄
葉色:緑
草丈:約30~120cm
草姿:分枝型
主な原種:センニチコウ/プルケラ/キバナセンニチコウ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:センニチコウは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の見た目の可愛らしさ、花もちの良さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、非常に高い人気を誇る植物です。代表的な種には、センニチコウ(Gomphrena globosa)やキバナセンニチコウ(Gomphrena haageana)があり、最近では多年草タイプのゴンフレナ・プルケラ(Gomphrena pulchella)の人気が高まっています。草丈は約30~120cm、草姿は分枝型または一部の品種は匍匐型(ちなつ・シリーズ)になります。そのため、矮性品種は花壇の縁どりや寄せ植え素材に利用したり、高性品種は花壇の中で立体感やボリューム感を出したり、匍匐型であれば地被植物として利用するのも面白いかもしれませんね。開花期間は春から晩秋と非常に長いため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。また個々の花もちも抜群にいいため、気づけば古い花を隠すように次の花が咲いていて、花がら摘みをしなくてもよかったりします。花序は頭花で、集散状に次々と分枝を繰り返して沢山の花を咲かせます。頭花の形は種により差異がありますが、基本的には綺麗な球形をしているため、棒付きのキャンディを見てるような可愛らしい印象を感じさせます。花の色は紫・桃・赤・橙・白・黄と非常に多様なため好みに合わせて品種を選ぶとよいでしょう。例えば、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりする事ができます。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
●た行
タイム属



学名:Thymus
生活形:常緑亜低木
開花:5月~8月
花色:紫・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ブルガリス/ヨウシュイブキジャコウソウ/レモンタイム 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タイム属は約269種を含む多様な属であり、一般的に枝葉を収穫して料理の香りづけや、地面を覆う地被植物や、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはタイム・ブルガリスやヨウシュイブキジャコウソウ等があります。例えば、タイム・ブルガリス(Thymus vulgaris)は枝葉や花にオレガノにも含まれるチモールとカルバクロール等の精油が含まれています。そのため、オレガノに似た強い香りがあり、肉料理や魚料理等の香り漬けとしてよく利用されます。草姿は匍匐型または叢生型、茎の種類は直立茎・傾状茎・匍匐茎があり、こんもりと盛り上がるようなマット状に広がります。そのため、地被植物として利用されており、特にクリーピングタイムは踏圧に強く、踏むと心地よい香りが広がるため、タイムの中で最も地被植物に向いています。また開花期になると、株を覆うように沢山の花が咲き誇るため、花絨毯を見てるような美しい景観が楽しめたりもします。一方で、レモンタイム(Thymus citriodorus)は枝葉にレモンを思わせるような爽やかな香りがあります。枝葉は収穫すれば肉料理や魚料理等の香りづけにしたり、ハーブティーに利用されたりします。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。タイム属には上記以外にもヨウシュイブキジャコウソウやウーリータイム等の多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
タチノウゼン属(テコマ属)



学名:Tecoma
生活形:常緑小高木/常緑ツル性木本
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:黄・赤・桃・橙
葉色:緑
樹高:約300~800cm(キンレイジュ)
樹形:直立型・分枝型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:キンレイジュ/ヒメノウゼンカズラ 等
用途:開花期間長い/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タチノウゼン属は約10種を含む属であり、一般的に長期間にわたり開花する華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはキンレイジュやヒメノウゼンカズラ等があります。例えば、キンレイジュ(Tecoma stans)は、生活形が常緑小高木になり、樹形は単幹または分枝型に成長します。理想的な環境下では周年開花するため、長く花を楽しみたい人に好まれます。花の形は漏斗形、総状花序に次々と花が咲き、非常に多花性で株を覆い尽くす程に咲き誇るため、非常に豪華な花姿となります。また鮮やかな黄色の花が、周囲に明るさや若々しい印象を添えるでしょう。一方で、ヒメノウゼンカズラ(Tecoma capensis)は生活形が常緑ツル性木本または常緑低木になり、樹形はツル型で他物にシュートを引っ掛けて自らを支えながら成長します。そのため、トレリス等の資材に誘引しながら育てるとよいかもしれません。理想的な環境下では周年して、花の形は漏斗形、花の色が黄・赤・桃・橙と多様なため好みで品種を選んだり出来ます。
ツタ属



学名:Parthenocissus
生活形:落葉ツル性木本
開花:6月~7月
花色:緑
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約800~3000cm
樹形:ツル型(吸盤)
主な原種:ツタ/アメリカヅタ/ヘンリーヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタ属は約12種を含む多様な属であり、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の樹形や、美しい葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎が非常に長く伸びて広範を覆う被覆力があります。ツルのまきヒゲの先端にある吸盤を他物に付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があるため利用する場合は注意が必要でしょう。葉は株の中で高密度についているため、薮のような生い茂った印象を与えます。人工的な構造物が葉で覆われていく様はある種の荒廃を想像させるため、自然をテーマにするお庭をつくる場合は重宝するかもしれませんね。一方で、個々の葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしており、季節により春・夏は若々しい緑色、秋は赤色・橙色に紅葉して、冬になると落葉して這うように広がる茎のシルエットを浮かび上がらせます。そのため、季節の移り変わりを感じさせる植物として楽しめます。花や果実は数が少なくて葉に隠れているため鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにきたり、果実を野鳥が食べきたり、ツルと葉の間に生き物がかくれるスペースを作ったりするため、生き物と共生する自然風のお庭を作りたい場合はおすすめの植物のひとつとなるでしょう。
ツツジ属



学名:Rhododendron
生活形:半常緑低木/落葉低木
開花:4月~6月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~200cm(サツキ)
樹形:分枝型・叢生型
主な原種:サツキ・アザレア・シャクナゲ・レンゲツツジ 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツツジ属は約600種以上を含む属であり、一般的に株を覆うように咲き誇る花姿を鑑賞したり、生垣として利用する目的などで栽培される植物です。代表的な種にはサツキ(Rhododendron indicum)やアザレア(Rhododendron simsii cv)やシャクナゲ(Rhododendron subg. Hymenanthes)等があります。例えば、サツキは生活形が半常緑低木になるため寒さの厳しくない地域であれば冬の間も葉が残り、一年を通して目隠しとしての役目を果たす事ができます。開花期はサツキ(皐月)の名前が示すとおり5月頃で、非常に多花性で、枝先に1~2個の花をつけながら、株全体を覆うように花が咲き誇ります。そのため、生垣などで沢山の株を並べれば美しい景観を作り出す事も可能です。花の色は赤・桃・橙・白があるため好みの品種を選ぶことが出来ます。例えば、お庭の空間をロマンチックに彩る場合は桃色の花を選んだり、情熱的で華やかな雰囲気を作りたい場合は赤色の花を選びます。樹形は分枝型になり、側枝が多くブッシュ状になります。基本的に萌芽力が強いため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用される事が多いです。ツツジ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ツリガネカズラ属


学名:Bignonia
生活形:ツル性木本
開花:4月~5月
花色:赤・橙・黄
葉色:緑
樹高:約1000~1500cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/吸盤)
主な原種:ツリガネカズラ 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツリガネカズラは、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の植物であり、株を覆うように咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎は非常に長く伸びるため高い被覆力があります。他物に巻き付いたり、まきヒゲの先端にある吸盤を付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があり、利用する場合は注意が必要でしょう。開花期は春頃、非常に多花性で株を覆うように咲き誇るため遠くからでもよく目立ち、美しい景観となります。花の形は漏斗形、花の色は鮮やかな赤色・橙色・黄色等があり、派手でトロピカルな印象を感じさせます。そのため、南国をイメージさせるお庭などによく合うでしょう。
テイカカズラ属



学名:Trachelospermum
生活形:常緑ツル性木本
開花:5月~6月
花色:桃・黄・白
葉色:緑・桃・赤・橙・黄・白
樹高:約30~600cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/付着根)
主な原種:テイカカズラ/キョウチクトウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:テイカカズラ属は約11種を含む属であり、一般的に他物を覆うように成長するツル性の植物で、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)やトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)等があります。たとえば、テイカカズラは、花にジャスミンを思わせる香りがあり、園芸品種のハツユキカズラがよく栽培されています。樹形はツル型で、他物に茎を巻き付けたり、気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではトレリスなどに誘引してツル植物として栽培されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は集散状に次々と咲き、株を覆うようにクリーム色の花が咲き誇ります。花にはジャスミンの香りがあるため、芳香性の花としてたのしむのもよいかもしれませんね。また葉の色はふつう緑をしていますが、品種により桃・赤・橙・黄・白等の色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできる所も魅力です。テイカカズラ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
デュランタ属



学名:Duranta
生活形:
開花:周年※一般的な開花は5月~10月になる。
花色:青・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:常緑低木/常緑小高木
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:デュランタ属は約56種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に優雅に枝垂れながら咲く美しい花を鑑賞されている植物です。樹高は200~600cm、樹形は直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)になり、仕立て方で変化します。また若い側枝は花の重みなどで湾曲する傾向があり、優雅に広がる傾向があります。開花期間は理想的な環境で周年咲くため、長く花を楽しみたい人に好まれる植物です。花は裂片が丸い合弁花冠になり、総状花序に次々と開花して長い花穂をつくります。花穂は下垂して咲く傾向があるため、空間に優雅な印象を添えます。花の色は青・紫・白があり、落ち着いた雰囲気や気品を感じさせるため、エレガントなお庭によく合う植物となるでしょう。また葉の色が緑色の他に、品種を選べば黄色や白色などもあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできます。デュランタ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
デルフィニウム属



学名:Delphinium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約100~200cm
草姿:叢生型
主な原種:エラータム/ベラドンナ/シネンセ 等
用途:背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:デルフィニウムは、一般的に垂直に長く伸びる豪華な花穂を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿は叢生型で、高さ約100~200cmに成長します。そのため、庭園の中でもよく目立ち、形態の異なる植物を組み合わせて植栽することで、高さと立体感を演出することができるでしょう。開花は4月~6月頃、大輪の花が穂状に高密度に連なり咲くため、非常に豪華な花姿となります。 花の色は桃・青・紫・白と多彩で好みで品種を選ぶことが出来ますが、デルフィニウムで最も美しい色は青色と言われています。青色は植物の世界では珍しい色になり、また心を沈める鎮静効果があるため、ブルーガーデンやヒーリングガーデンなどを作る際に取り入れるのも良いかもしれませんね。また開花した花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると、非常に豪華な雰囲気を添えるインテリアとして働くでしょう。
トウヒ属





学名:Picea
生活形:常緑高木
開花:4月~6月
花色:赤・桃・黄・紫・緑
葉色:緑・青・黄・白
樹高:500~5000cm
樹形:直立型(単幹)
主な原種:ドイツトウヒ/カナダトウヒ/コロラドトウヒ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ドライフラワー/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:トウヒ属は約37種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、ヨーロッパではクリスマスツリーに使われる主要な樹木であり、また一般的に円錐形に成長する美しい樹形を鑑賞したり、美しい葉やユニークな花を鑑賞する目的で栽培されています。代表的な種にはカナダトウヒ(Picea glauca)やコロラドトウヒ(Picea pungens)等があります。例えば、カナダトウヒは樹形が単幹で端整な円錐形に成長するため、株を等間隔に並べると、お洒落な生垣になったり、エレガントな並木にすることが出来ます。葉の形は針形で枝に密生してるため、緻密で洗練された見た目になります。葉の色は青白色の気孔線が影響して、全体的に白っぽくなる傾向があり、個体や品種により色は緑色・青緑色・青白色・黄色・白色等の多様な色彩を呈します。そのため、カラーリーフとして楽しまれる事も多いです。トウヒ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
トキワマンサク属



学名:Loropetalum
生活形:常緑低木
開花:4月~5月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒
樹高:約100~300cm
樹高:分枝型
主な原種:トキワマンサク 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:トキワマンサク属は約5種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に優雅に広がる樹形や、紙吹雪のように咲き誇る美しい花、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されています。代表的な種であるトキワマンサク(Loropetalum chinense)は、樹形が分枝型で、側枝は弧状に湾曲しながら優雅に広がります。開花は4月~5月、花は紐状の花弁が4~5本集まるためヒラヒラとした紙のような見た目をしており、花が総状花序に咲き続けます。また非常に多花性になり、株を覆うように咲き誇るため、開花期は桃色または赤色の紙吹雪のような圧巻の景観を作り出す事ができます。さらに、複数の株を並べて植栽すれば視界を覆うように花が咲き、幻想的な空間を創り出すこともできるでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、品種により赤・桃・紫・黒など葉色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめるでしょう。
ドウダンツツジ属



学名:Enkianthus
生活形:落葉低木
開花:4月~5月※ドウダンツツジの開花期
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・黄・橙
樹高:100~300cm
樹形:分枝型
主な原種:ドウダンツツジ/ホンコンドウダン/ベニドウダン 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ドウダンツツジ属は約13種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、美しい紅葉や壺形の可愛らしい花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはドウダンツツジ(Enkianthus perulatus)やホンコンドウダン(Enkianthus quinqueflorus)などがあります。例えば、ドウダンツツジは燃え上がる様に紅葉する美しい葉色が特徴となり、大株に成長した木は景観としても働きます。また開花期にはスズランを思わせるような、ぷっくりと膨らむ可愛らしい花を垂れ下げて咲かせるため、可憐な雰囲気をお庭などに添える事もできるでしょう。樹形は分枝型、側枝が多くブッシュ状になります。基本的に萌芽力が強いため、剪定で好みの概形に整えて、整形式の生垣として利用する事もできます。一方で、ホンコンドウダンは花の形が壺形になり、枝から垂れ下がって咲く事で、ベルのような見た目をしています。また花は蝋質で独特な光沢を持っているため、宝飾品をみてるようなラグジュアリーな雰囲気を添える事ができるでしょう。この他にも、ドウダンツツジ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
●な行
ニシキギ属(ユオニマス属)



学名:Euonymus
生活形:落葉低木/常緑低木/常緑小高木/常緑ツル性木本
開花:5月~7月
花色:緑・黄・赤・桃・白
葉色:緑・黄・赤・紫・白
樹高:約100~800cm
樹形:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(付着根)
主な原種:マサキ/ニシキギ/ツルマサキ/セイヨウマユミ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/切り花/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニシキギ属は約146種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に庭木や生垣などに利用されており、美しい葉・花・果実などを鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはマサキ(Euonymus japonicus)やニシキギ(Euonymus alatus)などがあります。例えば、マサキは一般的に剪定で概形が整えられて生垣やトピアリーなどによく利用されている植物になります。生活形は常緑小高木、樹形は叢生型(株立ち)になる。葉は革質で強い光沢があり、日陰になるほどに色は濃くなる傾向があります。また葉の色は緑色の他、黄色や白色もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しめる所も魅力の一つとなります。一方で、ニシキギの樹形も叢生型(株立ち)ですが、側枝は横へと大きく広がって傘状となるため、大株は非常に優雅な雰囲気を醸し出します。また秋になると葉の色が真っ赤に紅葉するため、株全体が燃え上がっているような圧巻の景観を作り出します。さらに紅葉が終わり、葉が落ちると、枝のシルエットが浮かびあがります。ニシキギの枝には、最大4枚の翼が張り出しており、個性的な外観をつくりだしているため、これを観察するのも楽しいでしょう。また、この枝は収穫して茶花として利用される事もあるようです。この他にも、ニシキギ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
ニチニチソウ属



学名:Catharanthus
生活形:多年草/亜低木
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:赤・桃・紫・黄・白
葉色:緑
草丈:約15~100cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:ニチニチソウ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニチニチソウ属は約9種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に長期間に渡り咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で広く栽培されています。代表的な種であるニチニチソウ(Catharanthus roseus)は、理想的な環境下では花が周年咲くため、花を長く楽しみたい人などに人気の高い植物です。草姿は分枝形と匍匐形があり、品種により茎の向きは直立するものや匍匐するものがあります。そのため、直立する茎の品種は花壇や寄せ植えの中で高さや立体感を出せたり、匍匐する茎の品種は地被植物やハンギング仕立てにして楽しむと良いでしょう。花の形は高杯形で、裂片の丸みが可愛らしい印象を添え、腋生に次々と開花してたくさんの花が咲く事で豪華な花姿を作り出します。花の色も赤・桃・紫・黄・白と非常に多彩で好みで品種を選べる点も魅力の一つです。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、情熱的で派手な雰囲気を添えたい場合は赤色の花を選んでみるのも良いかもしれません。
ネモフィラ属



学名:Nemophila
生活形:一年草
開花:4月~6月
花色:青・紫・白・黒
葉色:緑
草丈:約10~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:メンジェシー/マクラタ
用途:グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ネモフィラは、種から簡単に増やすことが出来て、また草姿が匍匐型になり地表面を覆いやすいため、広範囲を花で彩る植物として重宝されます。また花は非常に多花性で、株を覆い尽くすように花が咲き誇るため、丘陵地の草原などで広範囲をネモフィラで覆っておけば、開花期の4月~6月には視界を埋め尽くすように広がる、花絨毯の美しい景観を見ることができます。
ノウゼンカズラ属



学名:Campsis
生活形:落葉ツル性木本
開花:7月~9月
花色:赤・橙・黄
葉色:緑
樹高:約300~1200cm
樹形:ツル型(付着根)
主な原種:ノウゼンカズラ/アメリカノウゼンカズラ 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ノウゼンカズラは、一般的に岩壁がなどの他物を覆うように成長するツル性の植物であり、株を覆うように咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎は非常に長く伸びるため高い被覆力があります。他物に茎から発生する気根(付着根)を付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では岩壁等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。開花期は夏から秋にかけてあり、花は非常に長い漏斗形で、円錐花序にたくさんの花が咲きます。非常に多花性で株を覆うように、花が咲き誇るため遠くからでもよく目立ち美しい景観を作り出します。花の色は品種や個体により異なりますが、鮮やかな赤色・橙色・黄色になるため、派手でトロピカルな印象を感じさせます。そのため、南国をイメージさせるお庭などによくあいます。
●は行
バーベナ属



学名:Verbena
生活形:多年草
開花(タピアン):4月~11月
開花(ボナリエンシス):6月~11月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~200cm(ボナリエンシス)
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ボナリエンシス/リギダ/ハスタータ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バーベナ属は約160種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
バーベナの主な種とおすすめ品種
- バーベナ・ボナリエンシス(Verbena bonariensis):生活形は多年草、草丈は約30~120cm、草姿は叢生型で根茎で広がり直立茎を何本も伸ばす。開花期は6月~11月、花序は穂状集散花序、数個の穂状花序が密集するため見た目は半球形の花房となる。主な特徴として、節間が広いため花房と花房の間隔が広く疎らに咲いているため、光がよく通り透かしているような花姿となる。ナチュラルガーデンによくあい、アゲハ蝶がよく飛来してくる。
- バーベナ・リギダ(Verbena rigida):生活形は多年草、草丈は約30~60cm、草姿は叢生型で根茎で広範に広がりながら多数の直立茎または斜上茎を伸ばす。開花期は6月~11月、花序は穂状集散花序、穂状花序は頂部で花が密集して咲く傾向がある。主な特徴として、園芸では地被植物として利用されます。花がよく咲くため、長く花を楽しみたい人にこのまれます。
- バーベナ(タピアン):生活形は多年草、草丈は約10~20cm、草姿は匍匐型で茎の節から不定根を出しながら広範に広がります。開花期は4月~11月ら花序は穂状花序、穂状花序は頂部で花が密集して咲くため半球形の花姿となる。主な特徴として、茎が細く柔軟でカーペット状に広がるため地被植物として最適です。開花期が非常に長く、多花性で株を覆うように咲き誇るため、美しい花絨毯が楽しめます。
ハイビスカス属(フヨウ属)



学名:Hibiscus
生活形:多年草・低木
開花:周年※一般的な開花は5月~10月になる
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約100~300cm
草姿:叢生型 等
主な原種:ブッソウゲ/アメリカフヨウ/ムクゲ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/背が高い花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ハイビスカス属(フヨウ属)は約435種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ハイビスカス属の主な種
- ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis):染色体数が多く、突然変異による変化に富むため、品種改良が盛んにおこなわれていて、品種も多い。開花期間は温暖な地域では周年、花はサイズが約5~15cmと巨大なため遠くからでも目立つ強い存在感があり、花の中央から長く突き出る花柱が南国にいるようなトロピカルな雰囲気を醸し出します。
- タイタンビカス(Hibiscus x taitanbicus):アメリカフヨウとモミジアオイの交雑種になり、とにかく花のサイズが約10~25cmと巨大です。そのため、遠くからでも目を引きつける存在感があります。花が巨大なため、相対的に花の中央にある花柱は短く見えます。
- フヨウ(Hibiscus mutabilis):開花期間が温暖な地域では周年、花のサイズは約10~15cmと巨大で強い存在感がある。花の色が成熟にするにつれて白色・薄い桃色・深紅色と変化する所が最大の特徴となります。
- ローゼル(Hibiscus sabdariffa):花も他のハイビスカス属と同様に大きく華やかで魅力的ですが、一般的には花後にできる果実が食用となるため、これを収穫して利用する目的で栽培されています。
パンパスグラス(シロガネヨシ属)



学名:Cortaderia
生活形:多年草
開花:9月~10月
花色:白・黄・桃・紫
葉色:緑・黄
草丈:約120~400cm
草姿:叢生型
主な原種:
用途:背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:パンパスグラスは、高さ120~400cmに成長する大型の多年草です。園芸では一般的に綿のようにふわふわした巨大な花穂を鑑賞したりフラワーアレンジメントに利用したりする目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、多数の葉が垂直または成熟するにつれて湾曲しながら優雅に広がります。葉の縁部分の鋸歯は鋭く棘状になっているため、肌に辺り擦れると容易に切れて怪我をする可能性があります。そのため、子供やペットのいる家庭では怪我をさせないように注意する必要があるでしょう。花はイネ科でよく見られる小穂が円錐状に並んでおり、絹糸状の毛が密生する事で、ボリューム感と綿のようなふわふわ感がある優しい花姿となります。また花穂は長さ30~130cmと巨大になるため、遠くから見ても強い存在感があり、人の目を引きつけるフォーカルポイントとなるでしょう。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
ヒアシントイデス属



学名:Hyacinthoides
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約20~50cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ブルーベル/ツリガネズイセン
用途:グランドカバー/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒアシントイデスは、鐘形の花が下向きに穂状に連なり、可憐な花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型で、地面下にある鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。地面から伸びる葉は、放射状に広がり地面を覆うため地被植物として活用できます。花の形は鐘形で、先端の裂片が外側にクルンと強くカールして下向きに開花します。そのため、遊び心のあるお洒落な見た目をしています。また花は、上部で弧状に湾曲する花茎に連なり咲くため、優雅さと豪華さを感じさせる花姿となります。花の色は、ふつう青色ですが、種や品種によって桃色や紫色や白色もあります。青色は心を落ち着けるためヒーリングガーデンなどにピッタリですが、桃色の花を選んだら可愛い雰囲気をお庭に添えることが出来るでしょう。
ヒマワリ属(ヘリアンサス属)



学名:Helianthus
生活形:一年草/多年草
開花:7月~9月
花色:赤・橙・黄・茶
葉色:緑
草丈:約100~400cm※ギネスでは917cmに達する
草姿:直立型・分枝型・叢生型
主な原種:ヒマワリ/キクイモ/ヒメヒマワリ/ミクロケファルス 等
用途:背が高い花/切り花/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒマワリ属は約56種を含む属であり、園芸でも草丈・花形・花色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。代表的な種の一つであるヒマワリ(Helianthus annuus)は生活形が一年草で、草姿が直立型になり高さ約100~400cmに成長します。そのため、お庭の中で高さや立体感を演出するのに役立ちます。開花期は7月~9月にあり、花はサイズが約10~40cmと巨大になるため、遠くから見ても太陽を見てるような強い存在感があります。そのため、フォーカルポイントとして働かせることができるでしょう。また花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると豪華で華やかな雰囲気を演出してくれるでしょう。さらに、花後に出来る種子は軽く焙煎してスナックとして食べたり、サラダに入れて食べたりする事ができます。ヒマワリを食用としてして利用する場合は、タイタンやマンモスロシアなどのおすすめ品種があります。ヒマワリ属の種と品種に関して詳しくは、種類のリンク先でも紹介してるため、よければ参考にしてください。
ピラカンサ属(トキワサンザシ属)



学名:Pyracantha
生活形:常緑低木・常緑小高木
開花:4月~5月
花色:白
葉色:緑・桃・黄・白
樹高:約100~600cm
樹形:分枝型・叢生型
主な原種:トキワサンザシ/タチバナモドキ/カザンデマリ 等
用途:カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ピラカンサは、一般的にたわわに実る果実を鑑賞する目的で、花木や生垣として栽培される植物です。樹形は分枝型または叢生型、側枝がおおくブッシュ状に茂り、茎には鋭い棘が生えている。園芸では、花木や生垣として活用されますが、枝に鋭い棘があるため、子供や生垣の傍を歩く歩行者が怪我をしないように注意する必要があるでしょう。葉は類似点の多いナンテンと異なり単葉になる。葉の色はふつう緑色ですが、品種によっては白色や桃色の品種もあるため、カラーリーフとして楽しむ事もできます。開花期は4月~5月、白花が円錐状に密に集まるため豪華な花姿が楽しめます。また花後には赤色または橙色の果実をたわわに実らせるため、これを鑑賞して楽しんだり、また野鳥が果実を食べに来るためこれを観察することもできます。
ブーゲンビリア属



学名:Bougainvillea
生活形:常緑ツル性木本
開花:周年※一般的に春と秋に開花する
花色:赤・桃・黄・橙・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~1200cm
樹形:ツル型(鈎・刺/スクランブリングシュラブ)
主な原種:スペクタビリス/テリハイカダカズラ/ブティアナ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブーゲンビリアは、一般的に優雅に広がる樹形や、紙吹雪のように咲き誇る美しい花を鑑賞する目的で栽培されている常緑ツル性木本です。樹形はツル型になり、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。また茎は成熟すると太く頑丈になり、自立するようになるため、最初だけ誘引してあげるとよいでしょう。またコンパクトで誘引不要の品種などもあります。理想的な環境下では開花が周年あり、数ヶ月ごとに開花と休息を繰り返しますが、一般的には春と秋に花が咲き誇ります。花序は集散花序に3個の花が並びます。ただし花は3枚の苞に保護され隠れているため、一般的には苞が鑑賞されており、苞はひらひらとして紙のような見た目をしており、色は赤・桃・黄・橙・紫・白と多様です。また非常に多花性になり、株を覆うように咲き誇るため、紙吹雪のような圧巻の景観を作り出す事ができます。さらに、複数の株を並べて植栽すれば視界を覆うように花が咲くため幻想的な空間を創り出すこともできるでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、品種により黄・白などの葉色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめるでしょう。
フィカス属(イチジク属)





学名:Ficus
生活形:常緑高木/常緑低木
開花:滅多に咲かない
花色:赤・橙・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:最大6000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型・ツル型(付着根)
主な原種:ガジュマル/ベンジャミン/インドゴムノキ/ベンガレンシス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィカス属は約881種を含む属であり、園芸でも樹形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィカス属の主な種
- ガジュマル(Ficus microcarpa):支柱根が幹の基部や側枝から発生するため独特な樹形となる。特に、幹の基部から発生する支柱根は、タコ足のようになり、幹を支えるため、その独特な見た目から観葉植物で人気です。また精霊が住むと考えられているため、逸話を知って栽培すればメルヘンチックな気分にさせてくれるかもしれません。生活形は常緑高木、樹形は直立型(単幹)、幹や側枝は支柱根を出す事があり、葉の形は楕円形、葉の色は緑色になる。
- インドゴムノキ(Ficus elastica):樹脂で作られたような光沢のある大きい葉が魅力の植物です。一般的に観葉植物として栽培されており、花言葉が「永遠の幸せ」と素敵な事から、結婚祝いなどで贈られる。生活形は常緑高木、樹形は単幹、幹や枝から支柱根が出る事もあり、葉は長さ約5~15cm、葉の色は緑・黄・赤・白・黒と多様で、光沢がある。
- フィカス・プミラ(Ficus pumila):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフにもなります。
フジ属



学名:Wisteria
生活形:落葉ツル性木本
開花:3月~11月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
樹高約1000~3000cm:
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:フジ/シナフジ/ヤマフジ 等
用途:ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フジは、一般的に優雅に枝垂れながら咲く美しい花穂を鑑賞する目的で栽培されている植物です。樹形はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めて自らを支えながら成長します。ツルは非常に長く伸びて広範を覆い尽くす能力がある事から、視界を覆うように上手く仕立てると、圧巻の景観を作り出す事が出来るかもしれません。フジの仕立て方は、一般的に藤棚に仕立てて花穂が垂れ下がる姿が鑑賞されるのですが、その他にも壁面などにツルを誘引してエスパリエ仕立てにされたり、またツルは成熟すると頑強になり自立するため立木仕立てで栽培される事もあります。それぞれの写真も掲載してるため参考にしてください。花は蝶々を思わせる優美な見た目をしており、穂状に高密度に連なります。その花穂は地面に向かい垂れ下がるため、豪華さの中に優雅さも兼ね備える花姿となります。そのため、お庭で栽培すればエレガントな雰囲気を添える事が出来るでしょう。また、フジの花には豊かな甘い香りがあるため、視界を覆うような花姿とも相まって、別の世界にいるような気分にさせてくれるかもしれませんね。
ブッドレア属



学名:Buddleja
生活形:落葉低木
開花:6月~10月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約180~500cm
樹形:分枝型
主な原種:ダビディ/ウェイエリアナ/アルテニフォリア
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/背が高い花/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブッドレア属は約111種を含む属であり、園芸でも樹形・花の形・花の色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。特に代表的な種であるブッドレア(Buddleja davidii)は、開花期の長さやボリューム感のある円錐形の花房が魅力で広く栽培されている植物です。ブッドレアの樹形は分枝型、やや節間が広めで側枝が奔放に伸びる傾向があるため、雑多な印象を感じさせる事があります。開花期は6月~10月頃までと長くあり、花を長期間たのしみたい人に好まれるでしょう。花序は円錐花序で、長さが最大50cmに達します。その大きな花穂は、遠くから見ても強い存在感があるため、庭園などの広い空間の中でもフォーカルポイントとして働くでしょう。一方で、円錐花序は集散状に上から下に開花が進み、分枝が繰り返されるため、株が奔放に茂りすぎて雑多な印象をあたえる原因にもなります。また開花後の花は枯れても残るため、花がら摘みをしないと清潔感が損なわれる原因にもなります。これらはブッドレアを栽培する際の悩みのひとつになるかもしれません。花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・白と非常に多彩で好みで品種を選べます。そのため、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の花を選んだりすることができます。また、ブッドレアは別名でバタフライブッシュと呼ばれており、蝶々を引き寄せる花として知られています。そのため、蝶々を呼ぶ花として栽培してみるのもよいかもしれませんね。
ブラシノキ属(カリステモン属)



学名:Callistemon
生活形:常緑低木
開花:周年※一般的な開花は5月~10月になる
花色:赤色・桃色・白色
葉色:緑・白
樹高:約100~500cm
樹形:分枝型/叢生型
主な原種:
用途:開花期間長い/生垣/切り花/ドライフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブラシノキは、ボトルブラシを想像させる個性的な花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形は分枝型または叢生型、側枝がおおくブッシュ状に茂る。そのため、温暖な地域では株を等間隔に並べて生垣として利用される事もあります。理想的な環境下では花が周年咲くため、花を長期間たのしみたい人に好まれます。花は花弁が早く落ちて、長く突出する赤色の雄蕊は花弁が落ちた後も長く残ります。また花は穂状に高密度に連なり咲くため、花穂はボトルブラシのような独特な花姿となります。さらに、非常に多花性で花穂が株を覆うように咲き誇るため、美しい景観としても楽しめるでしょう。
プルメリア属

学名:Plumeria
生活形:常緑低木・常緑小高木
開花:周年※一般的な開花は5月~10月になる
花色:赤・桃・白・黄・橙
葉色:緑
樹高:約200~800cm
樹形:分枝型
主な原種:インドソケイ
用途:開花期間長い/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プルメリアは鮮やかな花色と、クチナシなどを想像させる香りから、トロピカルな雰囲気を醸し出す植物です。プルメリアの樹形は分枝型になり、茎は太く肉質で白色の樹液(乳液)が豊富に含まれる。樹液は有毒で触ると炎症を引き起こす事があるため、剪定などの作業をする際は防護具を着用して作業した方がよいでしょう。開花期間は理想的な環境下で周年あるため、花を長期間たのしみたい人に好まれます。花は5枚の花弁が螺旋状に重なり並ぶため独特な形をしており、花の色は個体差がありますが鮮やかな赤・桃・白・黄・橙で、ワックスが塗られたような光沢があります。そのため、宝飾品を見てるようなラグジュアリー感があります。さらに、花にはクチナシや薔薇を想像させる強い芳香があり、開花期には数メートル先まで香りが届きます。そのため、香りの花としてガーデンファニチャーの傍に植物を植えて、リラックスしながら香りを楽しむのも良いでしょう。
フロックス属
ハッピーガーデン・フォーエバーピンク


学名:Phlox
生活形:多年草/一年草
開花:5月~11月※フォーエバーピンクなどの一部の品種
花色:赤・桃・紫・白・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:
草姿:総苞片・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/切り花/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フロックス属は約69種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フロックスの主な種と品種
- オープニングアクト:ジャパンフラワーセレクション2023~2024のガーデニング部門でフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞していて非常に高い評価をうけている園芸品種です。オープニングアウト・シリーズは従来のフロックスと比べて、開花期間が春から晩秋頃までと圧倒的に長く、桃色の花を円錐状に次々と開花させます。そのため、花姿は非常に豪華でボリューム感があり、また可愛らしい印象を感じさせることが出来ます。草姿は叢生型、根茎で広がりながら直立茎を何本も伸ばして群生をつくるため、成長に伴い広範囲で沢山の花が咲くようになる所も魅力です。
- 芝桜(Phlox subulata):地面をマット状に広がるため地被植物として活用されており、また開花期には株一面に花を咲かせるため、美しい花絨毯が楽しめる植物です。また芝桜は株を増やすのが容易で、簡単に広範囲を覆えることから、斜面などに芝桜を大量に植えて、春の開花期に見られる花絨毯の美しい景観が楽しまれたりしています。
- クサキョウチクトウ(Phlox paniculata):直径2cm程度の花が、円錐状に高密度にあつまる事で、ボリューム感のある円筒型の花穂を咲かせます。花穂は非常に大きく豪華なため、遠くからでも目を引きつけるフォーカルポイントとしての働きをもっています。また葉の色が緑色の他に、黄色や白色のものもあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ペチュニア属





学名:Petunia
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~11月になる
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~45cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ペチュニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、花数の多さ等から、 非常に高い人気を誇る植物です。草姿は分枝型または匍匐型の2種類があります。分枝型はこんもりとドーム状に盛り上がりながら成長するため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、鉢などに植えて優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて草姿を選ぶとよいでしょう。開花期間は春から秋、理想的な環境下では周年花が咲くため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。花はエネルギーが続く限り茎が長く伸びて腋生するため、ほとんど休みなく花が咲き続けます。ただし茎が長く伸びると花を咲かせる速度が遅くなったり、茎の下部がスカスカになり間延びした外観になるため、定期的に剪定した方が見た目が良いコンパクトな外観を保てるでしょう。また非常に多花性で、開花期間中も株を覆うように次々と花を咲かせて豪華な花姿を作り続ける事から、開花期間の長い植物の中でもペチュニアは別格の存在感を感じさせます。ただし、その開花を持続するために沢山の肥料を必要とします。花の形は一重咲きと八重咲きがあり、花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と非常に多彩です。そのため自身の好みに合わせて、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりすると良いでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、一部の品種によっては黄色や白色の班が入る事もあります。そのため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。
このように、ペチュニアは多様な魅力が植物ですが、一方で、長雨で花が傷みやすかったり灰色カビ病やうどんこ病などで株が弱りやすい傾向があり、特に一部の品種は花壇などで育てると上手くいかないことがあります。そのような場合は、病気や長雨に強い品種(例:さくらさくら・シリーズ等)を選ぶとよいかもしれませんね。ペチュニアに関しては種類のリンクからも40種類の園芸シリーズと、34種類の園芸品種を紹介してるため、良ければ参考にしてください。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、ツル仕立て・ハンギング仕立て・トピアリー仕立て・地被植物などの多様な仕立てが出来る点、お洒落でカッコイイ葉の形が楽しめる点、カラーリーフとして楽しめる点、切り花やプリザーブドフラワーなどの用途の多さ等から安定して高い人気を誇る植物です。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるような洗練された見た目をしているため、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれます。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。ヘデラは耐陰性が高い植物のため、日陰の庭で楽しんだり、インドアグリーンとして楽しんだりできます。また基本的に強健で管理も楽なため初心者でも失敗が少なく簡単に育てられる植物の一つでしょう。ヘデラはギリシャ神話の中で、結婚を司る女神の祭壇の飾りに使われており、この植物は永遠の愛や不滅を象徴しています。そのため、現代でも結婚式の飾りに利用されたり、また大切な人へのギフトとして贈られることがあります。
ポーチュラカ属



学名:Portulaca
生活形:一年草/多年草
開花:5月~10月(ハナスベリヒユ)
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・桃・黄・白
草丈:約5~25cm
草姿:匍匐型
主な原種:ハナスベリヒユ/マツバボタン/ウェルデルマニー 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポーチュラカは、茎が匍匐性に広がるため地被植物として主に利用されており、ぷにぷにとした可愛らしい茎・葉や、鮮やかな色の花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。茎や葉は肉厚でぷにっとしていて可愛らしい見た目をしており、また多肉の部分には養分や水分を貯蔵しているため栄養や水分の少ない環境に適応することができます。開花期は種により差異がありますが、ハナスベリヒユでは5月~10頃まで花が見られます。花の色は鮮やかで赤・桃・黄・橙・白とあるため、カラフルでポップな雰囲気をお庭に添えることができるでしょう。また葉の色は緑色の他に、桃・黄・白とあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ポリゴナム(イヌタデ属)



学名:Persicaria
生活形:多年草
開花:周年※春と秋に最も多く開花する
花色:桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ポリゴナム/ヒマラヤトラノオ/アプレキシコール 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポリゴナムは属の中に約131種を含んでおり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではポリゴナム(Persicaria capitata)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、地被植物として主に利用されていますが、その中でも開花期間が際立って長く、株を覆い尽くすように花が咲き誇るため、花絨毯の美しい景観を作り出す所が魅力の植物となっています。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、園芸で栽培される際は花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されており、また岩の隙間に偽着生させたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりしています。開花期は周年で、春と秋に最も花が咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に高い人気がある植物です。花は頭花で、頭花の形は球状で、ゴツゴツとした金平糖のような見た目をしているため、非常に可愛らしい印象を与えます。また非常に多花性で株全体を覆うように花が咲き誇るため、お庭などで栽培すれば花絨毯を敷いてるような豪華さや、お菓子が散りばめられてるような可愛らしさを感じる事が出来るでしょう。また葉の色が緑色の他に、品種によっては桃色・黄色・白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
●ま行
マツ属





学名:Pinus
生活形:常緑高木
開花:4月~5月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約2000~4500cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・匍匐型
主な原種:アカマツ/クロマツ/ハイマツ/モンタナマツ/ゴヨウマツ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マツ属は約126種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
マツ属の主な種
- アカマツ(Pinus densiflora):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のクロマツと較べて樹皮の色が赤みを帯びており、葉が柔らかい。樹形は単幹で、樹皮は赤褐色または灰褐色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- クロマツ(Pinus thunbergii):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のアカマツと較べて樹皮の色が黒っぽく、葉が硬い。樹形は単幹で、樹皮は黒褐色または灰黒色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- ハイマツ(Pinus pumila):樹形は匍匐型で地面を這うように成長するため、園芸では地被植物として栽培されています。葉の形は針形で5本ずつ束生します。
マリーゴールド属(コウオウソウ属)



学名:Tagetes
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約20~120cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:フレンチマリーゴールドアフリカンマリーゴールド/ミントマリーゴールド 等
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マリーゴールドは、春から秋にかけて長期間にわたり花を咲かせる点や、品種改良が進んでいて非常に多種多様な花の形と色がある点等から高い人気を誇る植物です。草姿は一般的に直立型になり、羽状複葉の葉を横へ大きく広げて地面を覆う効果があります。そのため、コンパクトな品種であれば株を並べて地被植物にする事が可能です。花のサイズは一般的に2.5~10cmの範囲であり、花の形も一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きがあり、花の色も赤・桃・黄・紫・緑・白と多彩です。そのため、自身の好みに合わせて品種が選びやすくなっています。またマリーゴールドの根からはα-ターチエニルという物質を分泌しており、線虫に対して殺虫効果・抑制効果があります。そのため、野菜などと一緒に植えるとセンチュウ被害を抑制することができます。
ミズキ属







学名:Cornus
生活形:落葉高木
開花:3月~6月
花色:赤・桃・黄・緑・白
葉色:緑
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:ミズキ/ハナミズキ/シラタマミズキ/常緑ヤマボウシ 等
用途:カラーリーフ/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ミズキ属は約51種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ミズキ属の主な種
- ヤマボウシ(Cornus kousa):生活形は常緑高木、樹冠は傘形に優雅に開く傾向があり、春から初夏にかけて株を覆い尽くすように花が咲き圧巻の景観を作り出します。花は苞の先端が尖っていて、ハナミズキと区別することが可能です。ヤマボウシの果実は多数の果実が集まる集合果で、ボコボコと隆起した球形をしており、収穫してたべることが出来ます。
- ハナミズキ(Cornus florida):生活形は常緑高木、樹冠は傘形に優雅に開く傾向があり、早春から初夏にかけて葉が展開する前から株を覆い尽くすように花が咲き圧巻の景観を作り出します。花は苞の先端が凹んでいて、ヤマボウシと区別することが可能です。果実は毒性があるため食べられませんが野鳥の貴重な食料源となります。
- シラタマミズキ(Cornus alba):生活形は落葉低木、樹形は株立ち、細い側枝が多くブッシュ状になり、枝の色は赤色・紫色・黒色などをしている。園芸では自然風の生垣として利用されたり庭木として楽しまれており、冬季には葉が落葉した後に見られる色鮮やかな枝のシルエットは海で見られるような珊瑚を想像させます。
ムスカリ属



学名:Muscari
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約15~25cm
草姿:叢生型・叢生型
主な原種:ブドウムスカリ/ルリムスカリ/ラティフォリウム 等
用途:グランドカバー/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムスカリは、粒々とした花が、穂状に高密度に連なり、果物の葡萄を想像させるような可愛らしい花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型で、鱗茎が成長に伴って増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。葉の形は線形で肉厚になり、葉の向きは種により差異があり、垂直に伸びたり、弧状に湾曲したり、地面に倒れたりしています。開花は3月~5月、花の形は壺形で、丸みのある可愛らしい外観をしており、花は高密度に穂状に連なり咲くため、葡萄をさせるような可愛らしい花姿となるでしょう。花の色は桃・青・紫・白と非常に多彩であり品種も豊富なため、自身の好みの色を選びやすくなっています。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の花を選んだりするとよいかもしれませんね。また球根はとても丈夫で、自然分球して株をどんどん増やすため広範囲を覆いやすいです。そのため、斜面や歩道の傍などにムスカリを沢山植えて、花絨毯の美しい景観が作られることもあります。
ムラサキナズナ属(オーブリエチア属)



学名:Aubrieta
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:桃・青・紫
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~20cm
草姿:匍匐型
主な原種:デルトイデア 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムラサキナズナは、地表面を這うように広がりながら、開花期に株いっぱいに花を咲かせて花絨毯を作り出す植物です。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、岩の隙間などに偽着生させたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。開花期は春で、総状花序に花が次々と咲いて株を覆うように咲き誇ります。そのため、花絨毯が敷かれているような美しい花姿が楽しめます。また幾つかの品種は、葉に黄色(白色)の班が入るため、カラーリーフとしても楽しめます。
モクレン属(マグノリア属)





学名:Magnolia
生活形:落葉低木/落葉高木
開花:3月~4月
花色:白・黄・桃
葉色:緑
樹高:
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:サラサモクラン/タイサンボク/カラタネオガタマ 等
用途:香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モクレン属は約373種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
モクレン属の種類
- サラサモクレン(Magnolia × soulangeana):花のサイズが10~20cmと大きいため強い存在感があり、花の形がチューリップや蓮のような見た目をしています。そのため、豪華さの中に可愛らしさや優美さを感じさせる花姿が楽しめる植物です。
- タイサンボク(Magnolia grandiflora):花のサイズは最大30cmに達する事があり、非常に巨大な花を探せる植物です。花にはキャンディを想像させる甘い香りがあり、開花期には数メートル先まで濃厚な芳香がただよいます。また甘い香りが蜜蜂などの花粉媒介者を引き寄せるため、花の中で蜜蜂が集合している事もままあります。
- カラタネオガタマ(Magnolia figo):花は3~4cmほどと他のモクレン属の種と比べて小ぶりで、6枚の花被片が皿状に開いて開花します。花被片はワックスを塗ったような光沢があり、バナナに似た強い香りがある点が特徴となります。
- オガタマノキ(Magnolia compressa):古来から神社の神域などに植栽されており、御神木として祀られている植物です。枝葉は榊と同様に神事で利用されており、神前に供える事で心霊を招くと考えられています。
●や・ら・わ行
ユーカリ属







学名:Eucalyptus
生活形:常緑高木
開花:
花色:赤・黄・白
葉色:緑・白・灰
樹高:約100~10000cm※種により差異が大きい
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
主な原種:シネレア/ウェブステリアナ/レモンユーカリ等
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーカリは、宝飾品を想像させる美しい葉色、円形やハート形等の多様な葉の形、柑橘類などを想像させる心地よい芳香、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から高い人気を誇っている植物となります。
ユーカリは属の中に700種以上を含んでおり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。ここでは、その中から人気の高いユーカリの種を幾つか紹介します。
ユーカリの主な種
- ユーカリ・シネレア(Eucalyptus cinerea):幼木・若木の葉は銀貨のように円形で銀色をしているため、高級感を感じさせます。また他の円形の葉をもつユーカリと比べてサイズが最大8cmと大きくなるため豪華さがあります。精油の中にはシネオールの含有量が多いため、葉を揉んだりするとレモンや柑橘類を想像させる心地よい芳香が広がります。
- ユーカリ・ウェブステリアナ(Eucalyptus websteriana):葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐられるような可愛らしい印象を与えます。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されます。
- レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora):葉の形や色には装飾性がそれほど無いですが、幼木・若木の枝や葉は表面に精油を分泌する腺毛が生えているため触るとザラザラとしておりレモンを想像させる香りが強く広がります。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されており、香りも一緒に楽しめる点が魅力です。
- ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus bridgesiana):他のユーカリと一線を画すほどの強烈な香りがあります。精油にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、これを抽出する目的で栽培もされています。家庭で栽培する際は、かなり大きくなるため萌芽更新等を繰り返して育てるのがよいでしょう。
- レインボーユーカリ(Eucalyptus deglupta):樹皮が緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色のペンキで色を塗ったような色彩をしているため、一見するとフェイク植物のような見た目をしています。そのため、この植物をお庭で栽培すると強く目を引きつけるかもしれませんね。
ライラック(シリンガ属)



学名:Syringa
生活形:落葉小高木
開花:4月~6月
花色:赤・桃・黄・青・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約300~600cm
樹形:単幹・分枝型・株立ち
主な原種:ライラック/ヒメライラック/ペルシャライラック 等
用途:カラーリーフ/生垣/切り花/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ライラックは、ボリューム感のある豪華な花房と、花から香る果物のような甘い芳香を楽しむ目的で栽培されている植物です。樹形は仕立て方により単幹・分枝型・株立ちになり、高さ約300~600cm程度に成長します。開花は4月~6月、花序は円錐花序で、長さが7~25cm程度あり、花が高密度に密集してモコモコと盛り上がる豪華な花姿を呈します。さらに、花には果物を想像させる強い芳香があり、開花期には数メートル先まで香りが届きます。そのため、香りの花としてガーデンファニチャーの傍に植物を植えて、リラックスしながら香りを楽しむのも良いでしょう。その他にも、この香りを砂糖や蜂蜜に移して、ライラックハニーやライラックシュガーとして楽しまれることもあります。また葉の色は緑色の他に、黄色や白色をしている品種があります。この品種を選ぶことで開花期以外もカラーリーフとしてたのしむこともできます。
ラベンダー(ラヴァンドラ属)







学名:Lavandula
生活形:常緑低木
開花(イングリッシュラベンダー):5月~6月※四季咲き品種は5月~11月になる
開花(フレンチラベンダー):3月~6月
開花(レースラベンダー):周年※一般的な開花は4月~10月になる
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑・白
樹高:約30~120cm
樹形:分枝型
主な原種:イングリッシュラベンダー/フレンチラベンダー/レースラベンダー/ラベンダー・アラルディ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ラベンダーは属の中に約47種を含み、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ラベンダーの主な種
- イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia):ラベンダーの中で最も甘くフルーティな香りがあり、また花穂も葡萄のように粒粒としていて可愛らしい外観をしています。花の開花期は一般的に、5月~6月ですが、四季咲き品種は5月~11月まで花が咲くため、品種を選べば花を長く楽しみたい人の希望にも添えます。※品種に関しては種類のリンクからご覧下さい。
- フレンチラベンダー(Lavandula stoechas):ウサギの耳や天使の羽根に例えられる、可愛らしい花姿が魅力的な植物です。イングリッシュ系と比べて花の色が多彩で、苞の美しさが際立ちます。葉や苞を触ると香りがありますが、重要視はされません。幾つかの品種は茎・葉が真っ白で美しいシルバーリーフとして楽しめる品種があります。
- レースラベンダー:ムルチフィダやピナータ等の幾つかのラベンダーの種の総称です。開花期間の長さや、レースの模様を想像させる上品な葉の形が魅力となる植物です。葉を触るとオレガノに似たスパイシーな独特な香りがひろがります。
ルピナス属



学名:Lupinus
生活形:一年草/多年草
開花:4月~7月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約50~150cm
草姿:叢生型
主な原種:ラッセルルピナス/ぺレニス/アルバス 等
用途:背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ルピナスは、花が高密度に穂状に連なり、鉄塔を想像させるような豪華な花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿は叢生型になり、地中にある根茎で広がりながら、多数の根生葉と茎を出して群生をつくります。葉は掌状に分裂していて、楓の葉のようなお洒落な見た目をしているため、ファンシーリーフとしても楽しめるでしょう。開花期は春から夏、花は丸みのある蝶形花で、穂状に高密度に連なります。その花穂は垂直に伸びて咲くため、花壇の中で育てると高さと立体感を出して、また豪華さを感じさせる花姿となります。花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・白と非常に多彩であり品種も豊富なため、自身の好みの色を選びやすくなっています。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の花を選んだりするとよいかもしれませんね。また開花した花を収穫して切り花としてお部屋に飾ると、豪華でラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働くでしょう。
レウコフィルム属



学名:Leucophyllum
生活形:常緑低木
開花:周年※開花は疎らで湿度が上がると一斉に開花する傾向がある。
花色:紫・桃
葉色:緑・白
樹高:約100~300cm
樹形:分枝型
主な原種:フルテスケンス 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:レウコフィルムは、白色の美しい葉や、紫色の上品な花を鑑賞する目的で、庭木または生垣として栽培されている植物です。樹形は分枝型で、側枝が茂りドームを形成しながら成長するため、温暖な地域では自然風の生垣として利用される事も多いです。葉は約2~3cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、薮を見てるような野暮ったさを感じさせません。葉の表面には白色の腺毛があり、色はパステル調の柔らかな白緑色をしています。そのため、優しい雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しめます。花は周年咲く能力があり、特に湿度が高くなると花が一斉に咲く傾向があるため、雨を予測する植物として英名では「バロメーター・ブッシュ」や「テキサス・レインセージ」等とも呼ばれています。花は葉腋に単生して咲き、枝を覆うように咲き誇ることもあります。花の色は個体差により紫色または桃色をしているため、上品な印象を感じさせたり、可愛らしい雰囲気を作ったりするでしょう。