球根植物とは、地下または地際にある茎または根か葉に養分を蓄えて、球状に肥大する器官(球根)をもっている植物です。
球根植物は毎年決まった時期に花を咲かせるため、季節を感じさせるシーズンガーデンにピッタリな植物です。春の訪れを感じさせるチューリップや、秋の訪れを感じさせるヒガンバナなどお庭に植えておくことで四季を感じたり、収穫すれば切り花としても楽しむ事ができます。
ここでは、球根植物の球根の扱い方や、球根植物の種類と特徴、栽培のやり方などを紹介しています。また植物ごとに詳しい育て方・園芸品種の種類なども紹介しているため、よければリンクもご活用ください。
球根とは!?
球根とは、地下または地際にある茎または根か葉に養分が蓄えられて肥大化した器官(球根)です。
球根には生育に必要な栄養が蓄えられていて、球根に蓄えられたエネルギーを利用して適切な時期に芽をだし葉を展開させて花を咲かせます。そのため、球根に十分な栄養が蓄えられていれば、栽培がとても簡単で肥料がなくても開花させることができます。ただし、翌年以降も開花させたい場合は球根に栄養をためる為に、栄養や太陽の光をしっかり与える事が必要になります。
また球根は分球したり切断されたりする事で栄養繁殖したり、球根だけで保存する事ができます。そのため、園芸ではこの特性が利用されて株が増やされたり、適切な時期と場所での植え替えに利用されたりしています。
球根の種類
鱗茎
鱗茎とは、短縮茎に葉が重なり層状になっている球根です。葉の形は特殊で、肥大化していたり、変形していたりしています。
鱗茎は「有皮鱗茎」と「無皮鱗茎」の二つにも分けられており、玉ねぎのように鱗片が外皮に包まれているものは有皮鱗茎、写真のユリの球根のように鱗茎が剥き出しになっているものを無皮鱗茎と呼びます。無皮鱗茎は有皮鱗茎と比べて乾燥に弱く保存が難しい傾向にあります。
繁殖は自然分球したものを植え替えたり、鱗茎から鱗片を剥がして鱗片ざしを行います。
球茎
球茎とは、茎が肥大化して卵状または球状になっており、外側が薄皮で包まれている球根です。一個の球茎からは複数の芽がでることもあります。
繁殖は自然分球したものを植え替えたりします。
塊茎
塊茎とは、茎が肥大化して塊状になっている球根です。球茎と似ていますが、塊茎は外側が薄皮に包まれていません。一個の塊茎からは複数の芽がでることもあります。
繁殖は自然分球したものを植え替えたり、球根を切断して植え替えをおこないます。
根茎
根茎とは、地下茎が肥大化している球根です。多くは、地面に対して水平に伸びる傾向があります。
繁殖は芽の位置を確認しながら根茎を切断して増やします。
塊根
塊根とは、根の部分が肥大化した球根です。
繁殖する場合は、塊根の先端の茎の部分に芽が出る事が多いため、芽の位置を確認しながら、茎を付けて分球するとよいでしょう。
球根の増やし方
球根の増やし方には球根の種類により「自然分球」「切断で分球」「鱗片ざし」の三つがあります。繁殖させる際に参考にしてみてください。
自然分球
自然分球とは、自然に球根が分かれていく球根です。通常は、親球の周りに子球が出来たり、親球が消えるかわりに複数の子球が出来たりします。分球は、この成長した子球を剥がしたり、分けたりして増やします。
切断で分球
切断で分球とは、球根に芽を付けた状態で、ハサミやナイフを使い切断して増やす方法です。切断は芽を確認してから行われる事が多い事から、掘り起こし、保管した後、植え付け前に芽を確認してから切断分球される事が多いようです。主に塊根・塊茎・根茎タイプの球根でおこなわれます。
鱗片ざし
鱗片ざしとは、鱗茎から鱗片を根元から丁寧に剥がし、培養土に鱗片を挿して繁殖させる方法です。主にユリの球根で行われています。
球根の貯蔵方法
球根の貯蔵とは、球根を土壌の中から掘りあげて、次の植え付けまで貯蔵することです。
球根は植えたままにしていい場合も多く、球根の貯蔵は必ず必要な作業というわけではありません。ただし寒さ・暑さ・過湿・株の過密・連作障害などを回避するため、休眠期に球根を掘りあげて貯蔵した方が良い場合もあります。その場合は、球根ごとに貯蔵のやり方がかわるため、球根の状態が悪くならないように貯蔵する必要があります。
球根を貯蔵する場合は、球根の種類に合わせて「乾燥貯蔵」と「湿潤貯蔵」の二種類の方法がとられます。間違った貯蔵を行うと球根が腐敗したり、乾燥して状態が悪くなったりするので、球根に合わせた正しい貯蔵を行いましょう。
乾燥貯蔵と湿潤貯蔵
乾燥貯蔵
乾燥貯蔵とは、球根を乾燥させた状態で保存する方法です。球根を通気性の良いネット等の中に入れて、風通しの良い場所で冷暗所等で管理します。
乾燥貯蔵の方法の例
- 掘りあげ時期
- 植物が休眠してからおこないます。
- 球根を綺麗にする
- 球根を傷つけないように土を落とします。方法は、手やブラシ、流水などを使いましょう。
- 乾燥
- 球根が湿った状態では雑菌が繁殖して腐敗するため、貯蔵する前に、外側を乾燥させ、傷ついている部分にはカルスを形成させましょう。
- 直射日光を避けた日陰の風通しのよい場所に仮置きして、数日から一週間程度、乾燥させます。
- 球根から茎・根を外します。茎・根は残したままにしておくと、そこから腐敗して球根が病気になる可能性があります。
- 分球する
- 分球出来る場合は球根に合わせた分球方法で分球します。
- 球根を保管する
- 球根を通気性の良い棒ネットの中に入れましょう。
- 植え付け時期まで、直射日光を避けた日陰の風通しのよい場所に保管します。
乾燥貯蔵の球根
湿潤貯蔵
湿潤貯蔵とは、球根を完全に乾燥させずに湿潤状態で保存する方法です。箱や袋の中に適度に湿らせた資材(バーミキュライト・おがくず等)をいれて、その中に球根を入れ、適切な場所で管理します。
湿潤貯蔵の方法の例
- 掘りあげ時期
- 植物が休眠してからおこないます。
- 掘りあげる前に水やりを止めて、土を乾燥させておきましょう。
- 球根を綺麗にする
- 球根を傷つけないように土を落として、邪魔な茎や根を整理します。
- 分球する
- 分球出来る場合は球根に合わせた分球方法で分球します。
- 球根を保管する
- 袋または箱の中に適度に湿らせたバーミキュライトまたはおがくずを入れて、その中に球根を入れます。
- 植え付け時期まで、温度が適度に保たれた冷暗所等で保管します。
湿潤貯蔵の球根
球根の消毒・殺虫
球根はカビ(腐敗)・ウィルス病・ダニ等の被害にあいダメになる事があります。球根の種類により、被害のあいやすさは変化しますが、貯蔵前や植え付け前に、オーソサイド水和剤・ベンレート水和剤・マラソン等の薬剤で消毒または殺虫しておくと安心です。使用法は製品に規定された方法と分量で行いましょう。
球根の植え付け時期
球根は植え付け時期により「春植え球根」「夏植え球根」「秋植え球根」の3種類に分類されています。
春植え球根
春植え球根は三月頃から五月頃に植え付けを行う球根です。
春植え球根は、主な原産地が熱帯地方にあるため、日本の冬の寒さを苦手にしている事が多く、種類によっては寒さで球根がダメになる事もあります。そのため、日本の冬の寒さを越えられないと判断される球根の場合は、地上部が枯れ休眠状態になったら球根を掘りあげて、春まで室内等に貯蔵して、寒さの心配がなくなる春頃に球根を植えつけます。
秋植え球根
秋植え球根は九月から十一月頃に植え付けを行う球根です。ただし、気温が高いうちに球根を植えると腐敗することもあるため、一般的には十月頃から植え付けがおこなわれます。
秋植え球根は、多くの場合で花を咲かせるために冬季の低温を必要とします。そのため、秋に植え付けを行い、冬に寒さを経験をさせて、春から初夏にかけて花を咲かせます。花が咲いて気温が高くなってくると、地上部の葉が枯れて球根だけになり、夏の間は休眠します。
球根の植付け深さと間隔
球根の植付け深さ
球根は、十分な深さに植付けされる事で、植物体がしっかり支えられるため風雨や花の重みなどで茎が倒伏しにくくなったり、球根が育つのに十分なスペースが与えられる事で親球や子球が大きくなることができます。
一方で、鉢植えで育てる場合は、球根を深く植えてしまうと根を張るスペースが確保出来なくなったり、球根の植付け数が少なくなったりするため、浅植えされるのが一般的です。基本的に球根の肥大はあまり考えずに、一年間楽しむものとして割り切り育てられます。
- 地植え:球根の大きさの二倍から三倍分の深さに植え付けます。
- 鉢植え:球根の頭が隠れる程度から球根の大きさの二倍分の深さに植え付けます。
球根の植付け間隔
球根は、十分な間隔を持って植付けられる事で、植物同士が競合することなく、太陽光をしっかり浴びたり、栄養を確保して球根が大きく肥大しやすくなります。
ただし、球根同士の間隔が開きすぎると、植物同士の間が疎らになって見た目が良くなかったり、風雨にさらされて倒れやすくなる事もあります。
そのため、球根の間隔は植物の種類や目的に合わせて決めると良いでしょう。一般的に地植えでは球根三個分以上離して植えられることがおおく、鉢植えでは球根一個分以上離して植付けられます。
球根植物の種類
- アイリス
- アガパンサス
- アネモネ
- アマリリス
- アリウム
- アルストロメリア
- イヌサフラン
- エレムルス
- オーニソガラム
- カラー(オランダカイウ)
- カラジューム
- カンナ
- グラジオラス
- クロッカス
- グロリオサ
- ゲッカコウ(チューベローズ)
- シラー
- スイセン
- スノードロップ
- スノーフレーク
- ダリア
- チューリップ
- チョコレートコスモス
- ツルバギア
- ネリネ
- ハナニラ
- ハナミョウガ
- ヒアシントイデス
- ヒヤシンス
- フリージア
- ムスカリ
- ユーコミス(パイナップルリリー)
- ユリ
- リコリス
名称:アイリス
植え付け:秋植え球根・根茎アイリス花後が多い
開花時期:4月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白・黒
草丈:約60~120cm
球根種類:鱗茎・根茎
球根保存:乾燥貯蔵
用途:カラーリーフ/グランドカバー/背が高い花/切り花/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アイリスの特徴は、花の萼片・花弁・雌蕊の計九枚が花弁状になっているため八重咲き花のような華やかさがある所、萼片と花弁は向きが上下逆になり湾曲したりフリル状になるため花姿に優雅さを感じさせる所、花の色がとても豊富にあり植物では珍しい黒花も楽しめる所、地面下に根茎または球根をもっている所、立ち姿が真っ直ぐとしているためお庭の中で洗練された雰囲気をつくる所などにあります。
アイリスは観賞用・切り花の採取・根茎からの精油の抽出などを目的に栽培されています。観賞用としては立ち姿が真っ直ぐしていて行儀が良いため、エレガントなお庭などによく合う植物になります。
名称:アガパンサス
植え付け:春植え球根
開花時期:5月~8月
花色:青・紫・白
草丈:約30~100cm
球根種類:根茎
球根保存:
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アガパンサスの特徴は花の形が球状になる所、花径が30cmに達する事もあり、巨大で強い存在感を感じさせる所、アリウムの花と比べると一個一個の花が大きく、百合の花のようで上品さを感じさせる所、花の色が青・紫・白とあり、植物では珍しい青花を咲かせる所、葉の形が剣状をしていて、優雅に広がるため地被植物にもなる所、茎が垂直にスっと伸びるため洗練された印象を感じさせる所等にあります。
園芸では、上品さを演出する花としてエレガントガーデンの中で楽しまれたり、また花を収穫して切り花として利用されたりしています。
名称:アネモネ(コロナリア)
植え付け:秋植え球根
開花時期:1月~6月(3月~4月に最も開花)
花色:赤・桃・青・紫・白・黒
草丈:約20~50cm
球根種類:塊茎
球根保存:乾燥貯蔵
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アネモネ(コロナリア)の特徴は、花の中心部にある雌蕊が球状に盛り上がりユニークな見た目をしている所、雌蕊の色が暗紫色をしているため、花弁との対比が強くでてカラフルな印象を感じさせる所、花の色が豊富にあり花の少ない冬の花壇を明るく彩れる所、一個の葉が細かく裂けているため、シャープでお洒落な印象を感じさせる所、草姿はコンパクトなため花壇の縁どりや鉢植えで楽しみやすい所等にあります。
園芸では、花壇に並べてお庭をカラフルに彩ったりたり、寄せ植えに利用されたり、また花を収穫して切り花として利用されたりしています。
名称:アマリリス
植え付け時期:春植え球根(幾つかの原種は夏植え球根・秋植え球根)
開花時期:4月~7月(休眠させる事で開花時期を制御できる)
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑
草丈:約30~70cm
球根種類:鱗茎
球根保存:乾燥貯蔵(おがくずを入れ完全に乾燥させない)
用途:切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アマリリスの特徴は、球根の植付けから開花まで6~8週間程度と早い所、花茎が太く寸胴な見た目をしている所、花が直径10~20cmと大きくて茎の頂部に2~6個つくため、豪華な花姿が楽しめる所、葉の展開が普通は花茎が出て開花してからおこる所などにあります。
アマリリスは豪華な花を鑑賞する目的で育てられます。例えば、花壇に植えて豪華な花を楽しみながら翌年の球根のためにエネルギーを蓄えさせたり、開花期間中だけ鉢植えに植えて屋内で花を楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。
名称:アルストロメリア
分類:多年草
植え付け:秋植え球根
開花時期:4月~7月(1部品種は5月~11月)
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約50~150cm
球根種類:塊茎・根茎
球根保存:湿潤貯蔵
用途:開花期間長い/カラーリーフ/背が高い花/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アルストロメリアの特徴は、地面下に塊茎を持っており、塊茎・根茎から沢山の茎を出して叢生する所、開花期間は一季咲きと四季咲きがあり中には晩春から晩秋まで長く花を咲かせる品種もある所、花の形はユリに似ており、ユリと比べて小振りで可愛い所、花が茎の頂部に複数集まりボリュームよく咲く所、花の色が豊富で内側花被片に入るスポットが独特なエキゾチックな雰囲気をつくる所、葉は根元付近で捻れているため表裏が逆になる所、収穫後の花の日持ちがよい事から切り花に利用される所などにあります。
名称:イヌサフラン
植え付け時期:夏植え球根
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:桃・赤・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
球根種類:球茎
球根保存:乾燥貯蔵
用途:球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:イヌサフランの特徴は、花と葉の展開が別々の季節にある所、開花は秋頃にあり地面から直接花が開花するようなユニークな花姿をつくる所、葉は春から夏が始まる頃まで展開する所、この植物に含まれるコルヒチンは専門家が医薬品に使うことがありますが致死性もあり非常に有毒な所などにあります。
園芸では、地面から直接生えたようなユニークな花姿を楽しむ目的で栽培されており、花壇の縁どりに使われたり、一区画に大量植栽して花絨毯のようにして楽しまれたり、また土が無くても育てられる事からテーブル花として楽しまれたりします。
名称:カラジューム
植え付け:春植え球根
開花時期:殆どない
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・白
草丈:約30~75cm
球根種類:塊茎
球根保存:湿潤貯蔵
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:カラジュームの特徴は、葉が巨大で強い存在感があり、葉の形がハート形をしていて可愛らしさも感じさせる所、葉の大きさと形から「天使の羽根」や「象の耳」等に例えられる事もあり、優雅さやお洒落さを感じさせる所、葉の色が豊富にあり、お庭の印象に合わせて品種が選べる所、地際(塊茎)からロゼットのように沢山の葉が広がるため地被植物にもなる所等にあります。
園芸では、優雅でお洒落な印象を与える葉を、カラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。
名称:カンナ
植え付け:春植え球根
分類:多年草
開花時期:6月~10月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・赤・橙・紫白・黒
草丈:約 50~300cm
球根種類:根茎
球根保存:湿潤貯蔵
用途:開花期間長い/カラーリーフ/背が高い花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:カンナの特徴は、大きく優雅に広がる葉と鮮やかな花の色がエキゾチックな雰囲気と熱帯のジャングルの中を想像させる所、開花が初夏から晩秋頃までととても長く大きくて色鮮やかな花を長く咲かせる所、葉が巨大で優雅に広がるためジャングルのなかのような鬱蒼した雰囲気をつくる所、葉の色が緑色以外にも様々あるためカラーリーフにもなる所、根茎が地面下で広がるため群生をつくる所などにあります。
カンナは花や葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、お庭の中に熱帯のエキゾチックな雰囲気をつくる事ができます。また商業的に、人間や家畜動物が根茎や葉を食用とする目的で栽培されることもあります。
名称:グラジオラス
植え付け:春植え球根・秋植え球根
分類:多年草
開花時期(夏咲き):6月~9月
開花時期(春咲き):3月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約30~180cm
球根種類:球茎
球根保存:乾燥貯蔵
用途:背が高い花/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:グラジオラスの特徴は、花穂の中で十個以上の花が密に重なりながら咲くためボリュームのよい花姿が楽しめる所、花は片側を向いて咲く傾向があるためユニークな見た目をしてる所、葉は剣のようにシャープな見た目をしていて上向きにつくため洗練された印象を与える所等にあります。グラジオラスは草姿が真っ直ぐとしていて高さがあるため、花壇などに植えると立体感や垂直のラインを強調することができます。また花を収穫して花瓶に生ければ切り花にもなります。
名称:グロリオサ
植え付け:春植え球根
開花時期:
花色:赤・桃・黄・橙
草丈:約200cm
球根種類:塊茎
球根保存:乾燥貯蔵(乾燥させた後におがくずやバーミキュライトの中に入れる)
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:グロリオサの特徴は、花の形が炎の揺らめきを想像させる所、花被片が上に反り返り縁部分が波打つ所、花の色が赤色と黄色の二色で構成されていて焔の色を想像させる所、草姿がツル性でまきひげをつかって構造物を登る所、球根は山芋に似てますが有毒なため絶対食べられない所等にあります。
園芸では、お洒落で華やかな花をお庭の中で楽しむ目的で育てられたり、ツル植物として誘引されて楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しむ目的で育てられたりします。
名称:スイセン
植え付け:秋植え球根
開花時期:12月~5月(主に3月~4月)
花色:赤・桃・黄・橙・白
草丈:約15~80cm
球根種類:鱗茎
球根保存:乾燥貯蔵
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:スイセンの特徴は、花の形がユニークで、花の中央にある副花冠が突出していてトランペットを想像させる所、花には心地よいフローラルな香りがある所、茎・葉が垂直に伸びるため行儀よく洗練された見た目をしている所、とても丈夫で放ったらかしで育てても大丈夫な所等にあります。
園芸では、花を鑑賞する目的で育てられたり、香りの花としてガーデンファニチャーの近くに植えて楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しむ目的で育てられたりします。
名称:ネリネ
分類:多年草
開花時期:10月~12月
花色:赤・桃・橙・白
葉色:緑
草丈:約20~60cm
球根種類:鱗茎
球根保存:
用途:切り花/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ネリネの特徴は、花の形が全体的に細くシャープなため繊細なカッコ良さがある所、花被片が優雅に反り返ったり波打つためお洒落で優雅な花姿をしている所、花の表面が光っているようにも見えるため宝石を見るようなラグジュアリーな印象を感じさせる所、地面下の鱗茎から直接に葉と花を展開する所等にあります。
ネリネは、主にお洒落でエレガントな花を鑑賞する目的で栽培されており、また花は収穫して切り花として利用されることもあります。
名称:ハナニラ
植え付け:秋植え球根
分類:多年草
開花時期:3月~5月
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
球根種類:鱗茎
球根保存:乾燥貯蔵
用途:グランドカバー/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ハナニラの特徴は、花の形が星形で薄い紫色の上品な見た目をしている所、葉が長く地面に倒れ広がる所、茎葉は傷つけるとニラを思わせる香りを放つ所、球根(鱗茎)は丈夫なため植えっぱなしでも問題なく、自然分球でどんどん増えていき群生をつくる所などにあります。
ハナニラは一般的に上品な花を鑑賞する目的で育てられますが、自然分球でどんどん増えて、葉を横に広げるため地被植物として利用されたりもします。
名称:ハナミョウガ(ゲットウ)
植え付け:春植え球根
開花時期:4月~6月
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約200~300cm
球根種類:塊根
球根保存:
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ハナミョウガは属の中に約241種があり、園芸でも幾つかの種が親しまれています。
例えば、ゲットウは葉の長さが70cmに達することもあり非常に大きく存在感があり、沖縄では食品を包むのに利用されたりしています。また幾つかの品種では、黄色や白色の班が入るためカラーリーフとして楽しめる所も魅力です。またレッドジンジャーは、開花期間が長く一般的には初夏から秋にかけて花が咲きます。花がとても大きくて豪華な見た目をしていることから、花を鑑賞したり切り花にして楽しむ目的で育てられる植物になります。
上記の他にもハナミョウガ属には様々な種や園芸品種があります。詳しくは種類のリンクからご覧下さい。
名称:ヒアシントイデス(ブルーベル)
植え付け:夏植え球根・秋植え球根
開花時期:4月~5月
花色:桃・青・紫・白
草丈:約20~50cm
球根種類:鱗茎
球根保存:
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ヒアシントイデス(ブルーベル)の特徴は、花の形が釣鐘形をしていて俯くように咲くため可憐な印象を感じさせる所、花が穂丈夫でに連なりボリュームのよい花姿をつくる所、青花が心を落ち着けてヒーリング効果をもたらす所、茎が垂直にスっと伸びる姿が行儀よい見た目をつくり洗練された雰囲気を感じさせる所等にあります。
また、自生地のイギリスでは、ブルーベルの花は真夜中に鐘を鳴らして悪戯好きの妖精を引き寄せると言われていたり、悪戯好きの妖精がブルーベルの花に魅了の魔法の罠をかけて、ブルーベルの森に入った人間を魅了で帰られなくさせる等の伝承があります。そのため、妖精の森をイメージして作られるフェアリーガーデン等におすすめの植物になります。
名称:ユーコミス(パイナップルリリー)
植え付け:春植え球根
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑・紫・赤・黒
草丈:約
球根種類:鱗茎
球根保存:乾燥貯蔵
用途:カラーリーフ/切り花/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ユーコミス(パイナップルリリー)の特徴は、花の形が果物のパイナップルのように見えるためトロピカルな雰囲気をつくる所、花茎は太く大きな花が密につくためボリュームのよい花姿をつくる所、鱗茎が地面下にあり葉をロゼット状に展開する所、葉はとても大きくて葉挿しから簡単に増やせる所などにあります。
ユーコミスは南国の果物のパイナップルを思わせるような花を咲かせるため、トロピカルガーデンなどによくあいます。また花は収穫後の日持ちがとても長いため、切り花としても楽しまれます。
名称:ユリ
植え付け:秋植え球根
開花時期:6月~8月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白・黒
草丈:約30~200cm
球根種類:鱗茎
球根保存:湿潤貯蔵
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ユリの特徴は、花径が30cmに達することもあるため巨大で豪華な見た目をしている所、花の形がトランペットのような形から手毬形まで多様な所、花が茎に沿って何個も連なるため豪華な花姿をつくる所、花持ちがとてもよく切り花として楽しまれたり、花に濃厚な香りがあるため香りの花として楽しまれている所等にあります。
園芸では、上品さを演出する花としてお庭の中で楽しまれたり、また花を収穫して切り花として利用されたり、鱗茎を食用とするために幾つかの種(ヤマユリ・コオニユリ・オニユリ)が商業的に栽培されたりしています。