地被植物(グランドカバープランツ)とは、地表面を覆う目的で利用される植物の総称です。地被植物を使用する目的は美観の向上や雑草の抑制、砂埃の抑制などがあり、その目的に合わせて地被植物が選ばれます。
このページでは、地被植物に利用出来る植物の紹介の他に、地被植物を使用する目的、植物ごとに異なる地表面を覆う方法、地被植物を選ぶ時に注意する点などを紹介しています。
また紹介する地被植物の種類は、基本的に属ごとに分類しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご確認下さい。購入する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■地被植物を使用する目的
●美観の向上

美観を向上するため、装飾性の高い植物を利用して地表面を覆います。
美観の向上が主目的になるため、機能性や被覆効率等よりも、一般的に花や葉の美しさが重視されます。
●泥の付着の抑制

地面を歩いた時に、泥や泥水が靴に付着するのを防ぐ目的で、地表面を植物で覆います。
お庭での泥汚れを防ぐ目的があるため、基本的に踏圧に高い耐性がある植物を地被植物に利用する必要があります。
●雑草の抑制

雑草の発生を抑制するため、アレロパシーを放出している植物で地表面を覆います。
アレロパシーを沢山放出する植物は、ツルニチニチソウ等の幾つかの植物で見られ、これらには他の植物の生育や繁殖能力などを抑制する効果があります。
アレロパシーがなくても地被植物は、地表面の光を遮るため、種子の発芽やその後の成長を一定程度抑制する効果があります。
●土壌の侵食の抑制

降雨や風の影響により、土壌が流出して地形の変化が起きないように、地被植物を植えます。
土壌の流亡は、特に斜面で起こりやすく、斜面の下に土砂が流れ込み影響を受けたりします。
土壌の侵食を抑制する場合は、植物の根が地中深くまで入り込んで土壌を固定したり、保水能力を高めたりする植物を利用しましょう。
●体感温度の低下

コンクリートやアスファルトなどで覆われた地面は、熱の吸収率が高いため、土や植物で覆われた場所よりも高温になりやすく、輻射熱などで部屋の中にも暑さの悪影響を及ぼすことがあります。
土の無い場所を植物で覆う場合は、岩の隙間などに偽着生できる植物や、ツル性または匍匐性の乾燥に強い植物などを用いると良いかもしれません。
●泥はね・砂埃の抑制

土や砂は剥き出しになっていると、風雨によって土や砂が飛び散り、周囲を汚すことがあったり、大切な植物に泥水がかかり病気にかかる原因になる場合があります。
地被植物を植える事で、植物が緩衝材となり、砂埃がたったり、泥水が飛び散るのを防ぎます。
■地表面の被覆方法
地被植物で使われる植物には、草姿(沼田の生育型)が一般的に「匍匐茎」「ツル型」「叢生型」「ロゼット型」「分枝型」の5パターンあります。植物の草姿が変わることで、地表面を覆う効率と必要な株数に影響があるため、地被植物を選ぶ時の参考にしてみて下さい。
●匍匐型



匍匐型は地面を這うように茎が伸びて成長する植物です。
匍匐型はツル型と同様に地面を這うように広がるため、草丈が高くならず地被植物に最適です。地被植物の種類も多いため、自身の好みの植物を探しやすい所もメリットとなります。
●ツル型



ツル型はツルを他物に巻き付けて成長する植物ですが、他物がない場合は地面を覆うように広がり地表面を覆います。
ツル型は生育旺盛な植物が多いため広範を覆いやすく、またツルが長く伸びる植物もあるため、土のないコンクリートや岩場などを覆うのにも適している事が多いです。
●叢生型





叢生型は地際から茎が何本も出て叢生(株立ち)するタイプです。基本的に地表面や地面下にある茎(匍匐茎・根茎・塊茎・塊茎など)が成長に伴い増殖または広がり、多数の地上茎を発生させて地表面を覆います。
叢生型は、種類が非常に豊富なため、株張りの速度、草丈の高さに大きな差異があります。また同じ種の植物でも草丈などに差異があるため、地被植物として利用する場合は背の低い品種を選ぶと良いかもしれませんね。
●ロゼット型





ロゼット型は葉が根生葉だけで構成されていて茎(花茎)に葉がつかないものです。
基本的に地際で葉がロゼット状に広がるため、地被植物として機能しやすいですが、株を増やして広範囲に広がるのが苦手なものも多いです。そのため、広い面積を覆いたい場合は用意する株が増える傾向にあります。
●分枝型





分枝型は主軸がハッキリとせず分枝が多いものです。
やや盛り上がりのある外観になる傾向があり、多くの場合で踏圧に強くありません。そのため、人通りのない場所の地被植物として利用されます。分枝型は花が沢山咲くものが多い傾向にあります。※地被植物を選ぶ場合は分枝型の中でも匍匐型に寄っている品種が広範に広がるためおすすめです。
■地被植物を選ぶ時に注意する点
●常緑性

常緑性とは、冬季や乾季などに葉を落とさない植物です。一年を通して地面が覆われている事を重視する場合は、常緑性の植物を選ぶようにしましょう。また落葉しない事で、雑草が生える隙を与えないメリットがあります。
●強健植物

強健植物とは、とにかく丈夫な植物です。暑さ・寒さ・乾燥などの環境による変化に強く、病気や害虫の影響も受けにくい植物になります。植物選びで失敗したくない場合は強健植物を選ぶのもひとつです。
日当たり

日当たりは直射日光があたる時間です。植物によって必要な日当たりが違うため、暗い場所で育てる場合は、耐陰性の高い植物を植える必要があり、直射日光が常に当たるような場所であれば強光や熱に耐性がある植物を選ばなければなりません。そのため、植える場所の日当たりを調べてから、地被植物を選ぶ事も大切になります。
●耐踏圧性

耐踏圧性とは、人に踏まれた時の耐久性(圧縮・摩擦など)の高さを表しています。
耐踏圧性の弱い植物は、人が踏むと茎葉が折れて枯れる事もあるため、人が頻繁に通る場所には耐踏性が高い植物を選ぶ必要があります。逆に人があまり通らない場所であれば、耐踏圧性の低い地被植物を選択肢にいれることが出来ます。
●繁殖力

繁殖力とは子孫を増やす力です。植物は種子・匍匐枝・根茎・球根などの様々な方法で子孫を増やしますが、この繁殖力が強い程に地表面を覆う力も強くなります。そのため、広範を覆いたい場合は繁殖力が高い植物を選ぶのも大切になるでしょう。
ただし、繁殖力の高い植物は、制御が難しい傾向にあります。特に植えてはいけない植物にランキングされるような植物(ドクダミ等)は、気付いたらどんどん増えてしまい、制御出来なくなり、逸出して大変な事になることもあります。繁殖力が高い植物を導入する際はしっかり植物を調べてから選んだ方が良いでしょう。
■地被植物を利用したお洒落なデザイン














■地被植物に使える植物の種類
●あ行
●か行
●た行
●は行
●ま行
●アレロパシー
●耐陰性
●耐踏圧性
- アジュガ属(キランソウ属)
- カモミール(旧カマエメルム属)※耐踏圧はそこそこで香りが良い。
- クローバー(トリフォリウム属)
- シバ
- ジャノヒゲ属※一日数人までの通行量ならOK
- タイム属
- テイカカズラ属※一日数人までの通行量ならOK
- ポリゴナム(イヌタデ属)
●あ行
アークセトカ属

学名:Arctotheca
生活形:一年草
開花:
花色:黄
葉色:緑
草丈:約10~30cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ワタゲハナグルマ
用途:グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:園芸で栽培されているワタゲハナグルマ(Arctotheca calendula)、見た目がたんぽぽに似ており、地面の上で葉がロゼットに広がり、開花期には花茎の先に頭花を咲かせます。たんぽぽと違い匍匐枝を伸ばして株を複数作り群生をつくります。そのため、地被植物などに利用できる他、自生地では土壌流亡を防ぐために斜面に植えたりする事もあるようです。
アガベ属



学名:Agave
生活形:多年草
開花:生涯に一度咲く
花色:緑・黄・赤・紫
葉色:緑・黄・赤・青・紫・白
草丈:15~200cm
草姿:ロゼット型
主な原種:アオノリュウゼツラン/ポタトルム/笹の雪/アテナータ/パリー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アガベは種や品種が非常に豊富で形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞したり、乾燥に強い性質を利用してゼリスケープやロックガーデン等で楽しむ目的で栽培されます。アガベの葉は短い茎に葉を束生させて、薔薇の花を想像させるようなロゼットを形成します。そのため、お庭で栽培すると空間に優雅な雰囲気を添えることが出来ます。また葉の色が緑・黄・赤・青・紫・白と多彩なため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力です。
アキレア属



学名:Achillea
生活形:多年草
開花:6月~10月
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・白緑
草丈:約20~100cm
草姿:叢生型
主な原種:ミレフォニウム/プタルミカ/フィリペンデュリナ
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アキレアは小さな花がドーム状に密集して咲く豪華な花房が魅力の植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に直立茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は華奢で繊細な見た目をしていますが、倒伏することなく頂部に平面状・半球状の大きな花房をつけます。そのため、株の上部と下部で非常にアンバランスな見た目をしていますが、それが洗練された美しさとなり、アキレアの花の魅力をいっそう引き出しています。また葉は羽状に細かく分かれ、レース模様のような上品な見た目をしているため、花との相性が抜群によく、アキレアはエレガントな雰囲気のお庭によく合う植物となるでしょう。
アゲラタム属



学名:Ageratum
生活形:一年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:30~100cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:ホウストニアナム/カッコウアザミ
用途:開花期間長い/グランドカバー/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アゲラタムは春から晩秋頃までと開花期間が長いことから一度植え付けて適切な管理をすれば植え替えの手間をかけずに長く花を鑑賞して楽しむことが出来ます。花は頭花が茎頂部に半球状に密集するため、ボリュームのよい豪華な見た目をしており、また頭花からは雌蕊が突出しているため綿のようなふさふさした柔らかな見た目をしています。そのため、ふんわりとしたメルヘンチックな雰囲気も感じさせる植物です。また種から簡単に増やせるため、毛氈花壇としてお庭の中に植物でイラストや模様を描くのに利用されたり、花壇の縁に苗を並べて縁どりとして利用されたり、花を収穫して切り花として利用されることもあります。
アジアンタム属



学名:Adiantum
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤
草丈:約15~50cm
草姿:叢生型
主な原種:クジャクシダ/コバホウライシダ/アラゲクジャク 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジアンタムは種や品種が豊富にあるため形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、葉が優雅に広がるため様々な空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。また耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、インドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つとなります。
アシスタシア属

学名:Asystasia
生活形:多年草
開花:周年※最も多く開花するのは9月~3月です。
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約20~60cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:ガンゲティカ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アシスタシアは、地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。また花は高密度には咲きませんが、理想的な環境では周年開花し、一般的には9月~3月頃が見頃となります。またいくつかの品種では、葉の中に白色の班が入るためカラーリーフとして楽しむこともできます。
アジュガ属(キランソウ属)



学名:Ajuga
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑・黄・赤・桃・橙・紫・白・黒・銀
草丈:10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:レプタンス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジュガは一般的に地面を覆う地被植物として栽培される事が多い植物です。株は匍匐茎で広がり、常緑で地面を覆うように葉をつけ、葉の色は多彩なため、品種を選べば美しいカラーの植物絨毯をつくることができます。耐陰性も優れているため、日陰のお庭の地面を明るく彩る事ができるでしょう。また開花期には花茎を垂直に伸ばし、ボリューム感のある花穂をつけます。青色や紫色の花は上品な雰囲気があり、桃色の花は可愛らしさがあります。そのため、お庭の雰囲気に合わせて花の色で品種を選ぶのもよいでしょう。
アストランティア属



学名:Astrantia
生活形:多年草
開花:5月~9月
花色:赤・桃・紫・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約60~90cm
草姿:叢生型
主な原種:マヨール/マキシマ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アストランティアは、宝飾品を想像させるような美しい花と、楓の葉を思わせる美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は直立茎で垂直に伸び、下部に葉が集まる傾向があります。そのため、地面を覆うように葉が広がって地被植物としての役割を果たし、また上部では葉が殆どなくなるため、花の美しさを際立たせることが出来ます。アストランティアの花は、ブローチを思わせる見た目をしており、中央に集まる小さな花が、光で輝き宝石のように見えることがあります。そのため、お庭で栽培すると高級感あるラグジュアリーな雰囲気を空間に添えることが出来たり、また花を収穫してお部屋に飾れば宝石を見てるような気分にさせてれるでしょう。※アストランティアの切り花は上手な水揚げを行わないと直ぐに茎や花が萎れてしまうため、水揚げを手順通りしっかり行いましょう。
アネモネ属



学名:Anemone
生活形:多年草
開花(コロナリア):1月~6月
開花(秋明菊):8月~11月
開花(交雑種):5月~10月
花色:赤・桃・紫・青・白
葉色:緑
草姿:叢生型
主な原種:コロナリア/秋明菊/ネモローサ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アネモネは種や品種で生活形や形態が変わる事がありますが、一般的には、花を観賞する目的や地被植物として利用する目的で栽培される事が多い植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。茎は直立茎で垂直に伸び、多くは下部に葉が集まります。そのため、地面を覆うように葉が広がって地被植物としての役割を果たし、また上部では葉が少なくなるため、花の美しさを際立たせることが出来ます。花の開花は種や品種で変わりますが、長期間楽しみたい場合は秋明菊の交雑種を選ぶと晩春から秋頃まで花が楽しめる品種があります。アネモネの花は中央にある花托が球形をしてるため、一般的な花とは異なる独特でユニークな外観を呈しています。また花は収穫すれば切り花として利用する事も可能です。
アプテニア属



学名:Aptenia
生活形:匍匐型
開花:5月~10月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:ハナツルソウ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アプテニアは草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は高密度には咲きませんが、開花期は5月~10月頃と長く楽しめます。葉は多肉質で可愛らしい外観をしており、幾つかの品種では白・黄の班が入るためカラーリーフとしても楽しめます。また葉は水分・養分を蓄えているため、乾燥にとても強いため岩の隙間などに偽着生させて育てる事も可能です。
アラビス属



学名:Arabis
生活形:多年草
開花:3月~6月
花色:桃・白
葉色:緑・黄・桃・紫・白
草丈:約5~20cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:フェルディナンディ・コブルギ/ニワハタザオ/プロクレンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アラビスは種や品種で形態が変わる事がありますが、一般的には、草姿が匍匐型で地面を覆うように茎が横に広がったり下垂したりする種や品種が栽培されています。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりする事が多いです。花は比較的に多花性で、開花期には地面を覆うように花が咲いて、美しい花絨毯をつくります。また葉の中に班が入る品種もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
アリッサム属



学名:
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は3月~6月・9月~11月になる
花色:赤・桃・橙・黄・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/プリザーブドフラワー/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アリッサムは草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。開花は周年咲く能力がありますが、一般的には3月~6月と9月~11月が見頃です。花は非常に多花性で、株を覆うように高密度に咲くため、開花期は美しい花絨毯となり、お庭や斜面などの広い面積をアリッサムで埋めることが出来れば美しい景観をつくることもできます。また花は甘い香りがあるため、アリッサムの花に囲まれると、心地よい香りで心が満たされます。アリッサムの葉は、基本的に緑色ですが、いくつかの品種は葉の中に班がはいります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
アルケミラ属(ハゴロモグサ属)



学名:Alchemilla
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄
葉色:緑・黄
草丈:約10~60cm
草姿:叢生型
主な原種:モリス/エリスロポダ/ブルカリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アルケミラは、錬金術師達が降雨の後に葉の上に残る水を集めて、卑金属を金に変換するために利用されたと言われています。そのため、錬金術と関連の深い植物になります。園芸においても、降雨後に葉の上に残る、水玉の模様を鑑賞する目的で育てられる事もあり、また草姿が叢生して葉が地面を覆うように広がるため、地被植物として利用されたりします。また錬金術と関連が深い植物となるため、異世界や錬金術などをテーマにしたようなお庭などにもよくあうでしょう。
アルテルナンテラ属



学名:Alternanthera
生活形:多年草
開花:10月~11月
花色:白・黄緑・赤紫・桃
葉色:緑・赤・紫・桃・黒
草丈:30~100cm
草姿:叢生型
主な原種:アカバセンニチコウ/フィコイデア/ポリゲンス
用途:カラーリーフ/グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アルテルナンテラは、一般的に多彩な葉の色や、千日紅を小さくしたような可愛い花を鑑賞する目的で栽培される植物です。葉の色は種・品種で変わりますが緑・赤・紫・桃・黒などがあり非常に多彩です。そのため、お庭の雰囲気や好みに合わせて葉の色が選べます。また千日紅を小さくしたような花も、よく咲いて魅力的なため、花をメインに品種を選ぶのもよいでしょう。花壇の中では地被植物として利用されたり、また寄せ植え素材として利用されることもあります。
アルメリア属

学名:Armeria
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
草丈:約30cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:ハマカンザシ/シュードアルメリア/アルピナ
用途:グランドカバー/切り花/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アルメリアは簪を思わせるような、可愛らしい花が魅力的な植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に花茎・葉を何本も伸ばして群生をつくります。園芸では、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープなどに利用されることも多い、また開花した花は収穫して切り花としても利用できます。
イカリソウ属



学名:Epimedium
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約20~50cm
草姿:叢生型
主な原種:三枝九葉草/トキワイカリソウ/キバナイカリソウ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イカリソウは、種や品種で形態が変わりますが、一般的には、花の見た目が船の錨に見える事で知られる植物です。そのため、ちょっと変わった植物が好きな人などに好まれます。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。そのため、ロックガーデンなどの地被植物として利用されたりします。葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種は黄色・白色をしていることもあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
イソトマ属



学名:Isotoma
生活形:多年草
開花:5月~10月
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑
草丈:10~50cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:アクシラリス/フルヴィアティリス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イソトマは、風が吹けば簡単に揺れて倒れるような華奢な茎と、星の形をした美しい花が、可憐で楚々とした雰囲気を感じさせる植物です。草姿は匍匐型または叢生型になり、こんもりと盛り上がりながら横に広がります。そのため、地被植物として利用される事も多く、また岩の隙間などに偽着生させてロックガーデンに取り入れられる事もあります。開花期間は春から秋にかけてあり、適切な管理をする事で長く花を楽しめます。華奢な茎・葉・花は繊細で優しい雰囲気があることから、お庭に植えることで自然な趣を添えてくれるでしょう。
イベリス属



学名:Iberis
生活形:多年草
開花:3月~6月
花色:白・桃
葉色:緑
草丈:10~15cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:トキワマガリバナ/アマラ/ウンベラータ 等
用途:グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イベリスは種や品種で形態が変わる事がありますが、一般的には、草姿が匍匐型で地面を覆うように茎が横に広がったり下垂したりする種や品種が栽培されています。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりする事が多いです。花は非常に多花性で、開花期には地面を覆うように花が咲いて美しい花絨毯を作るため、広範に植え付けをする事で景観として際立たせることも出来ます。
インパチェンス属



学名:Impatiens
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期は5月~10月
花色:赤・桃・橙・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:分枝型・直立型
主な原種:アフリカホウセンカ/ホウセンカ
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物/日陰植物
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備考:インパチェンスは属の中に1000種以上の種があり、種によって生活形や形態も様々ですが、一般的に園芸では日陰のお庭の中で花を長く楽しめる植物として重宝されています。特にアフリカホウセンカとその品種は、理想的な環境下で花が周年咲くため、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれており、日陰で育てられる植物が少ない中で、この植物は魅力となる部分も多く重宝されています。草姿は分枝形、株元からよく分枝してドーム状に広がる傾向があるため、花壇の縁どりや地被植物として利用されており、また寄せ植えの素材として利用されることもあります。※ただしこの植物は寒さに弱いため、多年草ですが温暖な地域以外では冬に枯れる一年草として園芸的には扱われています。
ウラハグサ属



学名:Hakonechloa
生活形:多年草
開花:9月~11月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄
草丈:約30~70cm
草姿:叢生型
主な原種:フウチソウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
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備考:ウラハグサは、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的には地面を覆うように優雅に広がる草姿が魅力の植物となります。草姿は叢生型で、根茎・匍匐茎で緩やかに広がりながら、地上茎が放射状に伸びて、茎と葉で低いドームを形成します。そのため、優雅な印象を感じさせる地被植物として活用される事が多いです。また品種の中には葉の色が黄色のものもあるため、品種を選び明るさを感じさせるカラーリーフとして楽しむ事もできます。
エピスシア属



学名:Episcia
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~10月
花色:赤・桃・橙・黄
葉色:緑・桃・紫・茶・白
草丈:約15~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:リラキナ/クプレアタ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エピスシアは、種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的には優雅に枝垂れる草姿と多様な色をもっている葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。一般的に草姿は匍匐型で、茎が地面を覆うように横に広がったり、また茎は柔軟なため下垂します。そのため、 温暖な地域では地被植物として利用されたり、その他に植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。開花期間は周年ですが、花は疎らに咲くため、あまり重要視されません。基本的に葉の色が緑・桃・紫・茶・白と多彩であり、葉の中に入る模様も独特なためカラーリーフとしての価値が高い植物です。
エリカ属



学名:Erica
生活形:常緑低木/常緑小高木
開花:11月~4月(淡雪エリカ)
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・黄・茶
樹高:約50~100cm(淡雪エリカ)
樹形:分枝型
主な原種:淡雪エリカ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エリカは、種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的にはウィンターガーデンを彩る数少ない花の一つとして活用され、スズランを想像させるような壺形の可愛い花を咲かせる事で知られる植物です。開花期間も冬から春頃まで、長く咲くものが多いため、長期間楽しめる所も魅力の一つになるでしょう。樹形は分枝型になり、基部付近での分枝が多く、側枝は直立に伸びる傾向があります。そのため、整然とした行儀良い見た目になりやすく、寄せ植え素材として利用されることもあります。またいくつかの品種では葉の色が黄色をしてることもあるため、カラーリーフとして楽しまれることもあるようです。
エボルブルス属

学名:Evolvulus
生活形:多年草
開花:5月~11月
花色:青・紫・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:アメリカンブルー/アサガオカラクサ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エボルブルスは、植物の世界では珍しい青花が見られる植物の一つになります。開花期間も春から晩秋頃まであり、多花性ではないものの適切な管理をすれば、 花を長く楽しめます。草姿は分枝型または匍匐型になり、茎が横に広がったり下垂する事もあるため、花壇などで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりすることもあります。
エリゲロン属



学名:Erigeron
生活形:多年草
開花:4月~12月(カルビンスキアヌス)
花色:桃・黄・白・青・紫
葉色:緑
草丈:約30~75cm
草姿:匍匐型・分枝型
主な原種:カルビンスキアヌス/スペシオサス/グラウカス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エリゲロンは属の中に約457種があり、形態の異なる種や品種が様々ありますが、園芸ではエリゲロン・カルビンスキアヌス(Erigeron karvinskianus)が最も人気が高く広く栽培されています。この植物は、開花期間が春から晩秋、その途中で開花が途切れる事もありますが、基本的には花を長く楽しめる事から、お庭を花で長く彩っていたい園芸家にとても人気があります。また頭花を構成している舌状花の色が、成熟するにつれて白色から桃色へと変化するため、一株の中で色の異なる花が同時に咲き乱れるため、カラフルな色彩効果をうみだしています。そのため、お庭で栽培するとポップで明るい雰囲気を作り出したり、子供が好むような元気で可愛らしい雰囲気を作り出してくれるでしょう。草姿は分枝型または匍匐型になり、株はこんもりと盛り上がりながは横に広がります。そのため、花壇のお洒落な縁どりとして利用したり、ロックガーデンなどで地被植物として利用したり、また乾燥にとても強いため岩の隙間などに偽着生させて育てたりするのがおすすめです。エリゲロン・カルビンスキアヌスは非常に強健で乾燥に強く放ったらかしでも育てられるため初心者におすすめの植物です。しかし、繁殖力がとても強く、種で広がり雑草化しやすいため、不要なエリゲロンはこまめに除草するなどの対策が必要になってくるでしょう。
オキザリス属(カタバミ属)



学名:Oxalis
生活形:多年草
開花:10月~4月※オキザリス・グラブラの開花
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・紫・桃・黒
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型
主な原種:トリアングラリス/フヨウカタバミ/グラブラ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキザリスは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が親しまれています。例えば、オキザリス・トリアングラリスは葉を構成している小葉が三角形をしているためスタイリッシュでカッコイイ印象を与えます。また葉の色が紫色(黒色)をしてるため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気を醸し出すカラーリーフとして楽しめるでしょう。草姿は叢生型で、根茎で広がるためお庭の中では地被植物として利用できます。一方で、オキザリス・グラブラは冬秋から春にかけて、株を覆うように高密度に咲く桃色の花が魅力的な植物になります。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴い広がり地面を覆うため、開花期には桃色の可愛らしい花絨毯が楽しめるでしょう。
オシダ属



学名:Dryopteris
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤・橙
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
主な原種:セイヨウオシダ/ベニシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オシダは種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的には、鳥の羽根のような美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、草姿は叢生して根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がるため、空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。またオシダの多くの種は耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで活用しやすく、葉の色が緑色の他に黄色・赤色・橙色などがあるため、カラーリーフとしても楽しめる所も魅力です。また形態の似ているメシダ属の植物と比べて、一般的にオシダ属の植物は全体的に角張った見た目をしてる傾向があり、男性的で力強い雰囲気がありカッコイイ見た目をしてます。
オトギリソウ属



学名:Hypericum
生活形:半常緑低木
開花:5月~7月
果期:6月~9月
花色:黄
葉色:緑
樹高:約30~150cm
樹形:叢生型・匍匐型
主な原種:キンシバイ/セイヨウキンシバイ/イノドルム
用途:グランドカバー/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オトギリソウは種や品種で形態に差異がありますが、園芸では一般的に鮮やかな黄花や、花後に見られる可愛らしい果実を鑑賞する目的地で栽培されています。樹形はオトギリソウの中の種で差異があり、叢生型または匍匐型になります。叢生型の種では、細い側枝が多くブッシュになるため自然風の生垣に利用されることがあります。また匍匐型の種であれば、地被植物として利用されます。花後にできる果実は枝物として収穫して、切り花またはフラワーアレンジメントの素材として利用できます。
オドリコソウ属(ラミウム属)



学名:Lamium
生活形:
開花:3月~6月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~80cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:マクラツム/ツルオドリコソウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オドリコソウ(ラミウム)は、種や品種で形態に差異が見られる事があり、幾つかの種と品種が園芸でも親しまれています。特にラミウム・マクラツムは、草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるため地被植物として活用することが出来ます。また葉の色が銀色にも見える光沢のある白色をしてるため、宝飾品を想像させるようなラグジュアリーな雰囲気があるカラーリーフとしても楽しめる植物です。オドリコソウは比較的に耐陰性があるため、日陰の庭で楽しめる所も魅力となります。
オリヅルラン属



学名:Chlorophytum
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~60cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:オリヅルラン
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オリヅルランは、葉を放射状に流れるように伸ばしロゼットを形成する優雅な草姿と、匍匐茎を伸ばしてかわいい子株をつくる姿が魅力的な植物です。草姿は叢生型またはロゼット型になり、根茎または匍匐茎を伸ばし株を増やし群生をつくります。そのため、温暖な地域では地面を覆う地被植物として利用されることもあります。個々の株はロゼットを形成して、葉が中心から外側に向かって放射状に広がります。葉の概形は細長い線形で、途中で湾曲しながら横へと広がるため、シャープさと優雅さを兼ね備える外観となります。また葉の色は緑色の他、白色や黄色があるため、カラーリーフとして楽しまれることも多いです。オリヅルランは耐陰性が高いため、インドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。NASAが行った実験では空気中のホルムアルデヒド・キシレン・トルエン等の有害物質を葉で吸着する効果が確認されているため、インドアグリーンとして育てると、部屋の空気を清浄に保つ効果が期待できます。
オレガノ属



学名:Origanum
生活形:多年草
開花:5月~9月※ロツンディフォリウムの開花
花色:緑・黄緑・クリーム・赤紫・白
葉色:緑色・白緑色
草丈:約10~30cm※ロツンディフォリウムの草丈
草姿:叢生型
主な原種:ロツンディフォリウム/マジョラム/ブルガリ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オレガノは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が親しまれています。例えば、オレガノ・ロツンディフォリウムは花を鑑賞する目的で栽培されており、ホップの花を思わせるようなピンクの苞が重なる花姿が魅力の植物となります。また枝は湾曲しながら枝垂れるためハンギング仕立てにして、優雅な草姿が楽しまれます。その他、オレガノ・マジョラムやオレガノ・ブルガリ等は葉を収穫して調味料として利用する目的で栽培されています。そのため、ハーブガーデンなどで栽培される事が多いです。
●か行
ガイラルディア属



学名:Gaillardia
生活形:多年草・一年草
開花:5月~10月※個体差がある
花色:赤・桃・黄・橙
葉色:緑
草丈:約20~90cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:グランディフローラ/アリスタータ/プルケラ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガイラルディアは、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的には、花の模様アメリカの先住民が作ったブランケットに似ていてカラフルな所、花の後にできる種が球状に集まって冠毛でふわふわとしている所等にあります。花はサイズが約6~10cmと大きいため、一つ一つの花の魅力をじっくりと鑑賞しやすく、花の形は多様にあり特に筒状花が大きく発達して八重咲きしている花形は他の植物ではあまり見られない独特な形で華やかさもあり、一見の価値があります。
カキドオシ属(グレゴマ属)



学名:Glechoma
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:桃・紫
葉色:緑・桃・黄・白
草丈:約5~20cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:カキドオシ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カキドオシは属の中に約7種があり種や品種で形態に差異がありますが、園芸では一般的にカキドオシ(Glechoma hederacea subsp. grandis)の班入り品種をカラーリーフとして利用されたり、また若い茎葉を収穫して食用に利用されたりしています。草姿は匍匐型または叢生型、茎は柔軟で地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇で地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種は白・桃・黄の班が入ります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできます。
ガザニア属

学名:Gazania
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花時期な4月~10月になる
花色:赤・桃・橙・黄・紫・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:リゲンス/リネアリス 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ガザニアは属の中に約19種があり種や品種により形態に差異がありますが、園芸では一般的に地面を覆うように広がりながら咲く、太陽を思わせるような美しい花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型または匍匐型になり、地際に台木状の木質化した茎があり、そこから複数の茎がでて匍匐しながら広がります。そのため、地面を覆う地被植物として利用される事が多いです。開花期間は温暖な地域では一年を通して咲くこともあり、花はサイズが約5~10cmと大きくて、形や色も多様です。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる魅力をもってます。また、葉の色はふつう緑色ですが、毛が多い種や品種では殆ど白色をしています。そのため、品種を選べば上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
カスミソウ属




学名:Gypsophila
生活形:一年草・多年草
開花:5月~8月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
草丈:約20~120cm
草姿:分枝型
主な原種:エレガンス/宿根カスミソウ/ヌカイトナデシコ 等
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カスミソウは種や品種により形態に差異が見られますが、一般的には、直径数ミリの小さな花がふんわりと疎らに集まって咲く、ボリュームのよい花姿が魅力の植物となります。茎は細く華奢で、花序の中には葉がなくて小さな苞しかつかないため花の姿が際立ちます。また茎の節間が長くて花どうしが離れて咲くため、花姿はボリューム感がありながら、空気を含んだような柔らかな見た目をしています。そのため、開花期には霞を見てるような幻想的な雰囲気を添える事ができます。また花は収穫すれば様々な用途に使えます。例えば、切り花やドライフラワーとして利用したり、花を様々な色に着色してプリザーブドフラワーとして楽しんだり、フラワーアレンジメントにして主役の花材を引き立てる名脇役として働かせたり、結婚式のブーケに利用されたりします。
カモミール(旧カマエメルム属)



学名:Chamaemelum
生活形:一年草
開花:5月~7月
花色:白・黄・緑
葉色:緑
草丈:約15~60cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:カモミール/ローマンカモミール
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カモミールは、紀元前4000年以上前のバビロニアで既に薬草として用いられていたと言われており、古くから薬用ハーブとして利用されている植物です。園芸では、香りのよい花を観賞用として楽しまれたり、収穫してポプリやハーブティーにする目的で栽培されています。生活形は一年草タイプと多年草タイプがあり、一般的にカモミールとして楽しまれるのは一年草タイプのカモミール(Chamomilla recutita)です。多年草タイプのローマンカモミール(Chamaemelum nobile)もカモミールとして親しまれています。
カモミールの比較
- カモミール(Chamomilla recutita):生活形は一年草、草姿は分枝型、開花期は6月~7月、花序は頭花で白色の舌状花と黄色の筒状花が組み合わさる。花と葉には香りがあり、特に花は甘く心地よいフルーティーな香りがある。花は収穫してカモミールティーとしてよく飲用されます。その他にも、切り花やドライフラワーやポプリなどに利用される人気の高い植物です。
- ローマンカモミール(Chamaemelum nobile):生活形は多年草、草姿は匍匐型または叢生型、開花期は6月~7月、花序は頭花で白色の舌状花と黄色の筒状花が組み合わさる。花と葉にはリンゴに似たフルーティーな香りがある。踏圧への耐性はそこまで高くないため、人がたまに通るような場所の地被植物として利用される。踏まれた時にリンゴのような香りが広がる点が魅力です。
カラジューム属



学名:Caladium
生活形:多年草
開花:殆どない
花色:黄・白
葉色:緑・赤・桃・橙・黄・白
草丈:約30~75cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:バイカラー/リンデニー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カラジュームは、葉のサイズが巨大で強い存在感を感じさせる点や、葉の概形がユニークで”天使の翼”や”象の耳”に例えられる点、葉の色が多彩でカラーリーフとして楽しめる点などが魅力の植物となります。草姿はロゼット型で、地面下にある塊茎が成長に伴って少しずつ増殖しながら、休眠後の春に沢山の葉を伸ばして叢生をします。葉はサイズが15cm~40cmほどと巨大なため遠くから見ても目立つ強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。また葉の形状はハート形または矢尻形をしており、可愛らしさとシャープなカッコ良さを兼ね備える見た目をしています。そのため、お洒落でユニークな葉として楽しめます。さらに、カラジュームは葉の色が非常に多彩なため、かわいい雰囲気が好きならピンクやクリーム色を選んだり、派手さや華やかさが好きなら赤色や橙色を選んだりできる所も魅力となります。また耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、インドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つとなります。
カランコエ属



学名:Kalanchoe
生活形:多年草
開花:11月~5月※ベニベンケイの開花時
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・赤・紫・茶・銀・白・黒
草丈:約15~50cm(ベニベンケイ)
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:ベニベンケイ/プミラ/コダカラベンケイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カランコエは、属の中に約175種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ベニベンケイは美しい花を鑑賞する目的で栽培されますが、開花期が晩秋頃から春までと長くて、また短日処理を行えば一年を通して何時でも花が見られるため長く花を楽しみたい人に好まれます。またカランコエ・プミラは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるためロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。さらに葉の色が殆ど銀色をしているため宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる所も魅力です。その他にも、多肉植物として魅力的な種がコダカラベンケイや月兎耳など数多くカランコエにはあります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
カリシア属



学名:Callisia
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:白
葉色:緑・紫・桃・黄・白
草丈:約10cm
草姿:匍匐型
主な原種:レペンス/フラグランス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カリシアは属の中に約19種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には観葉植物として美しい葉や枝垂れる草姿などを鑑賞する目的で栽培されています。例えばカリシア・レペンスは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるため温暖な地域では地被植物として利用される事もあり、また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿が鑑賞できます。また葉のサイズが小振りで丸みを帯びることから緻密で可愛らしい見た目となり、葉の色が緑色の他に桃色やクリームなどもあるため可愛らしいカラーリーフとして飾ることも出来ます。
カリブラコア属



学名:Calibrachoa
生活形:多年草
開花:4月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~80cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カリブラコアは、人気の高いペチュニアと非常によく似ている事で知られている植物です。近年の研究でカリブラコアの染色体が18本に対してペチュニアの染色体が14本である事が判明するまでは、同属とするべきという考えもありました。カリブラコアは一般的なペチュニアと比べて、花のサイズが2~3cm前後と小ぶりで可愛らしい見た目をしており、多花性で雨による傷みが少ないです。そのため、ペチュニアよりもカリブラコアを選んで育てる人も多いです。開花期間は春から秋、理想的な環境下では周年花が咲くため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。花のサイズは前述の通り小さいため、可愛らしさがあり、花弁は雨に強く丈夫なため、汚れることなく清潔感のある外観を長く保つ事ができます。花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と非常に多彩です。そのため、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりするとよいでしょう。草姿は分枝型または匍匐型になり、茎がこんもりと盛り上がるようにしながら横に広がります。そのため、花壇の縁どりとして利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。さらに、いくつかの品種は葉の色が白色またはクリーム色をしているため、品種を選べばカラーリーフとして楽しんだり出来る点も魅力のひとつとして数える事が出来るでしょう。
カレックス属



学名:Carex
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:茶
葉色:緑・赤・紫・茶・白
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
主な原種:オシメンシス/ブキャナニー/コマンス
用途:カラーリーフ/グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カレックスは属の中に約2095種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には髪の毛のように細く華奢な葉と、枯れたような色合いの葉を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型、地面下に根茎または匍匐茎があり成長に伴い広がりながら、沢山の葉が放射状に外側に広がる事で優雅な姿をつくります。また葉は基本的に細くてしなやかな外観をしており、いくつかの種や品種は茶色をしているため、西洋人のブロンドの髪の毛などに例えられることもあります。また枯れた葉のような外観をしてるため、アンティークな雰囲気のお庭などによく合うと思われます。
カンパニュラ属(ホタルブクロ属)

学名:Campanula
生活形:多年草
開花:4月~7月(フウリンソウ)
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑
草丈:
草姿:叢生型
主な原種:フウリンソウ/ホシギキョウ/タケシマナ 等
用途:グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/切り花/種から育てる植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カンパニュラは、属の中に約452種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
カンパニュラの主な種
- フウリンソウ:直立する茎に風鈴を想像させるような、ぷっくりと膨らんだ可愛らしい花を咲かせる事で知られる植物になります。基本的に垂直に成長するため、他の形態の異なる植物と組み合わせて寄せ植えすれば立体感を出すことが出来て、花を収穫すれば切り花として楽しめます。
- ホシギキョウ:草姿が叢生型または匍匐型になりマット状に広がりながら、星の形に似たスマートでお洒落な花を咲かせます。そのため、花壇やロックガーデンなどの地被植物として利用される事が多く、開花期に見られる美しい花が楽しまれます。
- その他:タケシマナは茎が湾曲しながら花を下向きに咲かせて優雅な雰囲気を醸し出す花姿が魅力です。モモノハギキョウは糸のように細く華奢な茎の先にベルのような大きな花を咲かせてアンバランスでありながら洗練された雰囲気を醸し出す花姿が魅力です。この他にも数多くのカンパニュラが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
ギボウシ属(ホスタ属)



学名:Hosta
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・青・白
草丈:約15~120cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:オオバギボウシ/コバギボウシ/レンゲギボウシ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ギボウシは、一般的に薔薇の花のようにロゼット型に広がる優雅な葉姿や、巨大で強い存在感を感じさせる葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿はロゼット型または叢生型になり、地面下にある根茎で緩やかに広がり、沢山の葉や花(花茎)を出して群生をつくります。葉のサイズは長さ3cm~71cmまで多様にあり、巨大な葉は遠くからでも目立つ強い存在感と豪華さがあります。そのため、広い庭園の中でもフォーカルポイントとして働かせることが可能です。また葉の色は緑色の他、黄色・青緑色・クリーム色・白色と多様です。そのため、品種を選ぶことでカラーリーフとしても楽しめます。開花期は初夏から秋頃、花はユリを想像させるような上品な見た目をしており、一日花のため朝に開花した花は、夕方には萎れます。ただし、花序は総状花序になり、花茎の下から上に向かいエネルギーが続く限り開花し続けるため、花全体としては長く楽しめます。ギボウシは一般的に鑑賞用として栽培されますが、オオバギボウシ等の食味のよい幾つかの種は春の新芽がウルイと呼ばれて山菜として収穫して食べられることもあります。食味は淡白で食べやすく、シャキシャキとした食感と独特なヌメリがあります。
キャットテール(アカリファ属)



学名:Acalypha
生活形:多年草
開花:周年
花色:赤
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:レプタンス/ベニヒモノキ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:キャットテールは、猫の尻尾を思わせる可愛い花を咲かせる事で知られている植物です。開花期間はほぼ周年で、花穂が萎れ枯れるまでの期間も長いため、花を長く楽しみたい人などにおすすめの植物です。花には花弁がなく赤色の雄蕊が突出していて、花が穂状に連なります。そのため、花穂の中にある雄蕊が猫のしっぽの様なふさふさとした柔らかな外観と質感を生み出して愛らしい雰囲気をつくります。また葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では白色(クリーム色)の斑がはいります。そのため、品種を選べば明るさや柔らかさを感じさせるカラーリーフとして楽しむこともできる点も魅力です。草姿は匍匐型または半匍匐型になり、地面を覆うように広がります。そのため、温暖な地域では地被植物として利用される事があります。また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿も鑑賞できるでしょう。
クラッスラ属



学名:
生活形:多年草/常緑低木
開花:夏~秋※一部を除く
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・桃・赤・紫・茶・白
草丈:
草姿:直立型・叢生型・匍匐型 等
主な原種:金のなる木・乙女心・スプリングワンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クラッスラは属の中に約218種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クラッスラの主な種
- 金のなる木:新芽に5円硬貨を通して、成長させると、側枝にお金が実っているように見えたため、これが縁起の良い植物として流通していました。また現在でも、縁起のよい植物として新築祝いや開業祝いなどの贈答として利用されたり、観葉植物として屋内で楽しまれたりしています。多肉植物になり、幹・側枝・葉は肉厚でむちむちとしており、可愛らしい外観をしてます。
- クラッスラ・キャピテラ:葉は多肉質で概形に変異が多く、個体により葉の形が三角形・卵形・披針形・長楕円形などになります。葉の色が多彩で緑・赤・黄・橙・紫などがあり、また強光や低温等のストレスでも変化しやすいため、カラーリーフとして楽しまれる事が多い植物です。茎は横臥茎で直立した後に倒れる傾向があるため、地面の上を広がったり、枝垂れたりしやすい傾向にあります。
- その他:クラッスラ・銀揃は葉に白色の毛が密生しているため光の反射により銀色に輝いているように見えます。クラッスラ・ペルシダは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのクラッスラが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
クリスマスローズ(ヘレボロス属)



学名:Helleborus
生活形:多年草
開花(ハイブリッド):2月~4月
開花(ニゲル):12月~2月
花色:桃・橙・黄・緑・白・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~45cm
草姿:叢生型
主な原種:ニゲル/レンテンローズ/オドルス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/香りが良い/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クリスマスローズ(ヘレボロス)は、薔薇のような豪華な花姿と、俯きながら咲く可憐な花姿が、気品を感じさせる魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地際から複数の葉や茎(花茎)が伸びます。葉はロゼットを形成するように地面を広がるため、地被植物となり、また葉の形状は掌状に分裂してるため、お洒落な印象を与えるファンシーリーフとして楽しめます。さらに、葉の色はふつう緑色ですが、品種を選べば葉の中に黄色・白色の斑が入るものもあるため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。開花期はニゲル種では12月~2月、ハイブリッド種は2月~4月になります。花はサイズが約5~10cm、花の形や色は非常に多様です。花の形や色の好みは人それぞれ違いはありますが、やはりレア度の超多弁の八重咲き品種などの人気がたかいようです。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花を収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。切り花として利用する場合は、茎が硬くてしっかりしているものを選ぶと切り花として14日程度の日持ちがあるでしょう。また基本的に耐陰性が高い植物になるため、日陰の庭で活用される数少ない植物の一つにもなります。
クロッカス属



学名:Crocus
生活形:多年草
開花:春頃
花色:赤・桃・黄・橙・紫・白
葉色:緑
草丈:約10~15cm
草姿:叢生型
主な原種:ハナサフラン/トマシニアヌス/サフラン
用途:球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クロッカスは地面から花が直接生えてきたようなユニークな花姿が楽しめる植物です。草姿は叢生型、地面下にある根茎または球茎が成長に伴って少しずつ増えながら広がります。春頃になると、球茎から葉と花を出して、地面の近くで上向きに花を開花させるため、ユニークな花姿が楽しめます。クロッカス属の一種であるサフランの雄蕊は高級な調味料として知られています。そのため、雄蕊を採取する目的で栽培されることもあります。
クローバー(トリフォリウム属)



学名:Trifolium
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草丈:約5~15cm(シロツメクサ)
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:シロツメクサ/ストロベリーキャンドル/ルーベンス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クローバーは属の中に約299種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。園芸では、特にシロツメクサが人気で、よく栽培されています。シロツメクサは草姿が匍匐型になり、地上茎は匍匐茎のみで地面を這うように広がります。そのため、草丈の低い絨毯のような外観になりやすく、人通りの多い場所を含めて様々な場所の地被植物として重宝されます。葉を構成する小葉は3枚または4枚以上ある事もあり、小葉が4枚あるシロツメクサは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて幸運を呼ぶ葉になるため、見付けたら収穫してお守りにされる事も多いようです。さらに園芸品種が豊富で、葉の色が緑・赤・桃・紫・黒・灰・白と多彩にあります。そのため、好みに合わせて桃色の葉で可愛らしいクローバー絨毯を作ったり、紫色の葉でエレガントな雰囲気を出すクローバー絨毯を作ったり出来るところも魅力の一つとなるでしょう。
ケイトウ属(セロシア属)



学名:Celosia
生活形:一年草
開花:6月~11月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・白
葉色:緑・暗紫・赤紫
草丈:約30~100cm
草姿:直立型
主な原種:ノゲイトウ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/背が高い花/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ケイトウは属の中に約46種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に園芸ではケイトウ(Celosia argentea)と、その変種と品種が栽培されています。開花期は種まきの時期で左右されますが、一般的に6月~11月の範囲で長く咲きます。花の形にはトサカケイトウ、フサゲイトウ、ヤリゲイトウの3パターンがある。例えば、トサカケイトウは花の形状が扇状または脳状になって細かく波打っており、花房がしっかりとしているため切り花やアレンジメントで重宝される。またフサゲイトウは花房の形がふさふさとした羽毛状で、炎が燃え上がるようにも見えるためボリューム感のある豪華な花姿をしている。そして、ヤリゲイトウは非常に多花性で次々と槍形の花を咲かせます。また開花した花は、切り花の他、ドライフラワーやフラワーアレンジメントなど様々な用途で利用されておりケイトウは人気の高い植物になります。
ゲラニウム属



学名:Geranium
生活形:多年草
開花:5月~11月(ロザンネ)
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑・赤・紫・黒
草丈:約30~100cm
草姿:叢生型
主な原種:プラテンセ/マキュラタム/ヒマライエンセ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ゲラニウムは属の中に約354種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ゲラニウム・ロザンネはゲラニウムの中でも特に開花期間が長い事で知られており、強健で育てやすい所が魅力です。草姿は叢生型で、地面下に根茎があり群生をつくり、耐陰性も高いため、薔薇などの下草によく利用されます。また、ゲラニウム・プラテンセは開花期間は5月~9月とロザンネと比べると短くて、花は小振りですが、八重咲き品種があったり、葉の色が緑色の他に紫色・茶色・黒色があるなど、栽培目的に合わせた品種の選択肢が豊富にあります。さらに、ゲラニウム属にはこの他にも多種多様な種と品種が存在します。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
ゲンゲ属

学名:Astragalus
生活形:一年草・多年草
開花:4月~6月
花色:桃・紫・白
葉色:緑
草丈:約10~25cm
草姿:叢生型
主な原種:レンゲソウ
用途:グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ゲンゲは属の中に約3091種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に園芸では、レンゲソウが春に開花する花を鑑賞したり緑肥にする目的で栽培されることがあります。
コウスイハッカ属(メリッサ属)



学名:Melissa
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:白
葉色:緑・黄
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型
主な原種:オフィキナリス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コウスイハッカは属の中に約4種がありますが、一般的に園芸ではレモンバームがよく栽培されています。レモンバームには葉にレモンを想像させる爽やかな香りがあるため、風味を足す目的でスイーツの添えにされたり、またハーブティーとして飲用されたりします。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。そのため、地被植物として利用されることもあります。また葉はふつう緑色ですが、いくつかの品種では黄色をしてるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
コリウス属(プレクトランサス属)





学名:Plectranthus
同義語:Coleus
生活形:多年草
開花:8月~11月(モナラベンダー)
花色:桃・紫・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒
草丈:約30~150cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:コリウス/アロマティカス/モナラベンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/観葉植物/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プレクトランサスは属の中に約83種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
プレクトランサス属の主な種
- コリウス:葉の色が緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒と非常に多彩であり、葉の中に入る模様も多様なためカラーリーフとしての人気が抜群に高い植物です。また耐暑性や耐病性などが高くて強健なため初心者でも育てやすく、耐陰性が高いため日陰のお庭などでも楽しめます。
- モナラベンダー:花の色が透き通るような薄い紫色をしいる一方で花軸が殆ど黒色をしているため、重厚感と気品を感じさせる花姿が楽しめます。また葉の色も表面が濃い緑色、裏面が紫色をしてるため、花との相性も抜群によく、格式高い雰囲気を感じさせます。
- その他:上記の他にも、アロマティカスには葉にオレガノに似た香りと風味があるため肉料理などの香り付けに利用されたりします。またミントリーフは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのプレクトランサスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
コレオプシス属(ハルシャギク属)



学名:Coreopsis
生活形:多年草
開花:6月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・茶・白
葉色:緑
草丈:約30~100cm
草姿:叢生型
主な原種:ロゼア/ハルシャギク/イトバハルシャギク 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コレオプシスは属の中に約39種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、コレオプシス・ロゼアは茎や葉は華奢で繊細な見た目をしている一方で、花のサイズは大きめです。その繊細さと華やかさのアンバランスな見た目が、洗練された印象を与えます。また開花は一般的に6月~9月ですが、幾つかの品種は6月~11月頃まで花が咲きます。そのため、長く花を楽しみたい人に好まれる種でもあります。また、ハルシャギクは一年草タイプとなりますが、花のサイズは5cm程度まであり比較的に大きく華やかな花姿が楽しめる植物です。品種も多くて、花の色も多様なため、好みの色を選んで育てられる所も魅力となります。この他にも、コレオプシス属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
コンボルブルス属(セイヨウヒルガオ属)



学名:Convolvulus
生活形:多年草/常緑低木
開花:5月~9月
花色:桃・黄・紫・青・白
葉色:緑・白
草丈:約10~20cm
草姿:ツル型・分枝型
主な原種:サバティウス/クネオルム/トリカラー
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コンボルブルスは属の中に約203種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、コンボルブルス・サバティウスは草姿がツル型になり、茎は地面を匍匐したり斜面を垂れ下がったりします。そのため、地面を覆う地被植物として利用されたり植木鉢などで育ててハンギング仕立てにされたりします。花の見た目は朝顔に似ていて、花の色は紫色をしてるため上品な印象を感じさせやすい植物です。また、コンボルブルス・クネオルムは樹形が分枝型で側枝が多いため、温暖な地域では庭木の他、生垣として栽培されたりもしています。茎・葉は白色の毛で覆われていて、光が反射すると輝いているようにも見えるため宝飾品のような美しさがあるシルバーリーフとして楽しめます。また開花期になると白花が咲き、より明るさと華やかさが強調されます。この他にも、コンボルブルス属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
●さ行
サポナリア属

学名:Saponaria
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:赤・桃・白
葉色:緑
草丈:約15~30cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ツルコザクラ/サボンソウ
用途:グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サポナリアは属の中に約35種を含んでおり、種や品種により形態に差異がありますが、一般的に園芸では、ツルコザクラが美しい花姿が見られる地被植物として栽培されています。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。開花は春から夏にかけてあり、花は非常に多花性で、株を覆うように高密度に咲くため、開花期は美しい花絨毯となり、お庭や斜面などの広い面積をツルコザクラで埋めることが出来れば美しい景観をつくることもできます。
サルビア属





学名:Salvia
生活形:多年草/常緑低木
開花:5月~11月(スプレンデンス)
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑・黄・桃・紫・白
草丈:15~90cm(スプレンデンス)
草姿:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:スプレンデンス
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/背が高い花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サルビアは属の中に約1024種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
おすすめポイントと種
- 開花期間が長い:サルビア・スプレンデンス/サルビア・ファリナセア/チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・ガラニチカ/ベニバナサルビア/ボッグセージ/サルビア・ブレファロフィラ
- カラーリーフ:セージ/チェリーセージ/ホワイトセージ/ジャーマンダーセージ/サルビア・ディスカラー/パイナップルセージ/サルビア・パキフィラ/シナロアセージ/ラスティーセージ/
- 生垣:チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・レウカンサ/サルビア・クレベランディ/サルビア・カナリエンシス/ラスティーセージ
- 食用:セージ/ローズマリー/パイナップルセージ
サンビタリア属

学名:Sanvitalia
生活形:多年草
開花:5月~11月
花色:橙・黄
葉色:黄
草丈:約15~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:プロクンベンス/スペシオサ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サンビタリアは、春から晩秋にかけて、次々と黄色の花が株を覆うように咲き誇るため、この植物で広範を覆えば、花絨毯の美しい景観が作り出せる植物です。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇や斜面などで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。また開花が長く続くため、花を長く楽しみたい人などに好まれる植物となるでしょう。
シクラメン属



学名:Cyclamen
生活形:多年草
開花:10月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:カガリビバナ/ヘデリフォリウム/コウム/グラエクム 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シクラメンは、大理石の模様を想像させる美しい葉や、多数の花茎が並び整然と咲く篝火のような花姿が、気品のある雰囲気を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型、地面下にある塊茎が成長に伴って大きく成長しながら、葉や花茎を伸ばし叢生します。多数の葉は薔薇の花のように広がるため、葉姿だけでも優雅で美しい外観をしています。その上で、さらに葉の色は緑色・白色(白緑色)の複色となって、大理石のような模様が出来るため、ラグジュアリーな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。開花期間は秋頃から翌春頃まで、植物の選択肢が少ない冬の季節を長く彩る植物のため、冬を代表する花として重宝されています。塊茎からは多数の花茎が伸びて、花弁の反り返ったユニークな花を多数咲かせます。昔の人はその花姿が篝火にも見えたようで、カガリビバナの和名の由来ともなっています。基本的に耐陰性が高いため、シェードガーデンで育てることが出来ます。ただし、一部の種や品種(ガーデンシクラメン等)を除いて耐寒性が低いことから屋外で育てる場合は注意が必要でしょう。シクラメンの多くはインドアグリーンとして間接光のあたる部屋などで育てられています。その美しい外観から、屋内で栽培するとラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働いてくれるでしょう。
ジニア属



学名:Zinnia
生活形:一年草
開花:5月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約50~100cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
主な原種:エレガンス
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジニアは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の形・色の多様さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、安定して高い人気を誇る植物です。草姿は直立型・分枝型・匍匐型などがあり、種や品種により形態がかわります。そのため、栽培する時は花壇の中で高さを出したい時や切り花を取りたい時は直立型や分枝型を選び、また地被植物として利用したい時は匍匐型を選ぶと良いでしょう。花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・ダリア咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・アネモネ咲き・ビーハイブ咲きと非常に多様です。さらに花の色も赤・桃・黄・橙・紫・緑・白と多彩なため、自分好みの品種がきっと見つかるでしょう。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
シバ

学名:
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:赤・黄・茶
葉色:緑
草丈:10~20cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:
用途:グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:芝とは、一般的に芝生に使われる特定のイネ科植物の総称です。芝生には、主にシバ属(Zoysia)の植物が使われることが多いですが、その他の属(イチゴツナギ等)の植物も使われています。芝は、使われる種類により、草姿は匍匐型または叢生型になり、地表面をマット状に広がります。耐踏性が非常に高く、踏み心地もよいため、お庭の中を子供が走って遊ぶ空間をつくりたい時は、真っ先に選択肢にはいる地被植物です。またヨーロッパのガーデンなどでもよく取り入れられている地被植物のため、イングリッシュガーデン等のお洒落なガーデンを作りたい時は芝を取り入れるとよいでしょう。
シモツケ属



学名:Spiraea
生活形:落葉低木/半常緑低木
開花:5月~7月
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黄・橙
樹高:約100~200cm
樹形:叢生型
主な原種:シモツケ/コデマリ/ユキヤナギ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シモツケは属の中に約110種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、シモツケ(Spiraea japonica)は小さな花が半球状に高密度に集まりボリューム感のある花が咲きます。また花の色も他のシモツケ属の種と比べて赤・桃・白と多様です。葉の色も緑の他に、赤や黄などもあるためカラーリーフとして楽しめたり、樹形は叢生型で分枝が多いため花木の他、自然風の生垣として活用されることがあります。またユキヤナギ(Spiraea thunbergii)は樹形が叢生型で、枝が途中でしなやかに湾曲しながら外側へと広がるため優雅な外観となります。さらに開花期になると、枝を覆うように白花が咲き誇り株を覆い尽くすため、美しい景観として楽しめます。この他にも、シモツケ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
ジャノヒゲ属



学名:Ophiopogon
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・黒・白
草丈:約10~30cm(オオバジャノヒゲ)
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:ジャノヒゲ/オオバジャノヒゲ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャノヒゲ(Ophiopogon)は属の中に約85種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus)は日本庭園などで下草としてよく利用される植物です。草丈は10~20cm程度、草姿は叢生型またはロゼット型、匍匐茎で広がりながら株が増えます。株は葉が外側へと放射状に広がる事でロゼットを形成して、葉が線形で細長いためシャープな外観を呈します。花が咲いた後の秋にはメタリックブルーの美しい実がなる。また、オオバジャノヒゲ(Ophiopogon planiscapus)もジャノヒゲと同様に地被植物としてよく利用されます。ただし、ジャノヒゲと比べると株どうしの間隔が疎らになる傾向があり、葉がやや大きめです。また葉の色が緑色の他、黒色の品種がある所も特徴となります。この他にも、ジャノヒゲ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
シレネ属



学名:Silene
生活形:多年草
開花:5月~8月(スイセンノウ)
花色:赤・桃・橙・茶・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~90cm(スイセンノウ)
草姿:分枝型・匍匐型・叢生型
主な原種:ユニフローラ/スイセンノウ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シレネ属は約907種を含む多様な属であり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、シレネ・ユニフローラ(Silene uniflora)は草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるため地被植物や、ハンギング仕立てに利用出来ます。また葉が多肉質で「ぷにっ」としてるため可愛らしさがあり、いくつかの品種は葉の色が緑色の他に、白色やクリーム色の葉色をもつ品種もあるため、カラーリーフとしてお庭の中に柔らかさや明るさを添えることが出来ます。一方で、スイセンノウ(silene coronaria)は草姿が分枝型になり高さ30~90cmに成長します。茎や葉は白色の毛が密生してるため、見た目は殆ど白色です。光がこの毛に反射すると輝いて見えるため、シルバーの宝飾品を見てるような美しさを感じさせます。また、これらの茎の色は、赤・桃・白の花との組み合わせにより、一層魅力が引き立ちます。例えば、桃花であればシルバーの宝飾品の中にピンクダイヤモンドが煌めいてるようなラグジュアリー感と可愛らしさがあり、また赤花であればシルバーとルビーが織り成すような派手で豪華なラグジュアリー感を演出できます。この他にも、シレネ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
スタキス属(イヌゴマ属)



学名:Stachys
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・白
草丈:約15~80cm
草姿:叢生型
主な原種:ラムズイヤー/カッコウチョロギ/マクランサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スタキス属は約372種を含む多様な属であり、美しい花や葉を鑑賞したり、地被植物として利用したりする目的で栽培される植物です。例えば、ラムズイヤー(Stachys byzantina)は、草姿が叢生型になり匍匐茎で広がりながら直立茎を出します。そのため、草丈が低い品種では地被植物として利用されることが多いです。また茎や葉は質感が柔らかな白色の絨毛が密生してるため、ふわふわとした可愛らしい雰囲気を感じさせたり、明るさや上品さを感じさせたります。さらに花もモコモコとしていて柔らかな雰囲気があるため、開花期にはラムズイヤーの可愛らしさが一層際立ってきます。一方で、カッコウチョロギは草姿は叢生型、根茎で広がりながら直立茎を伸ばします。開花期になると細い茎の先に、桃花が高密度に集まる輪散花序が咲き、華やかな花姿が楽しめます。この他にも、スタキス属には多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
スミレ属(ビオラ属)



学名:Viola
生活形:一年草/多年草
開花:10月~5月(パンジー)
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・黒・白
葉色:緑・黒
草丈:約15~25cm
草姿:分枝型・叢生型
主な原種:パンジー/ラブラドリカ/ニオイスミレ/スミレ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物/日陰植物/
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スミレ属は約690種を含み、生活形や形態の異なる種や品種が多数あります。代表的な種にはパンジー(Viola × wittrockiana)またはビオラがあり、これは冬を代表する花として知られています。草姿は分枝型で、基部付近からよく分枝して沢山の茎を叢生するように伸ばします。茎の向きにより株の見た目は横に広がったり、行儀よく直立して成長したりするため、用途に合わせて選択するとよいでしょう。主な用途としては花壇の縁どりや、寄せ植え素材などがあります。開花期間は10月~5月頃まで、植物の選択肢が少ない冬の季節を長く彩る植物のため、冬を代表する花として重宝されています。花の形はスミレ形花冠と呼ばれるユニークな形状をしており、また花の中に入るブロッチ(斑)と組み合わさる事で、動物の表情を見てるような独特な感じさせます。また花は非常に多花性で株を覆うように次々と咲き誇るため、彩りの少ない冬の花壇を豪華にしてくれるでしょう。花の色は赤・桃・黄・橙・紫・青・黒・白等があり、非常に多彩なため自分好みの色を見つけやすくなっています。また上記で紹介しているパンジー以外にも、スミレ属には、黒葉と紫色の花が重厚的な雰囲気をつくるビオラ・ラブラドリカ(Viola labradorica)や、花や葉にキャンディを思わせる香りがあるニオイスミレ(Viola odorata)等の多様な種があります。詳しい情報は種類のリンクの先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
セダム属



学名:Sedum
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄・白・桃
葉色:緑・黄・桃・赤・橙・紫・茶・黒・白
草丈:約5~30cm
草姿:匍匐型・叢生型 等
主な原種:スプリングワンダー/エゾノキリンソウ/玉つづり/マツノハマンネングサ等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:セダム属は約483種を含む多様な属であり、ぷにっとした多肉質な葉を鑑賞する目的や、花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。例えば、セダム・スプリングワンダー(Sedum versadense)は葉がロゼット状に高密度につくため、株姿が薔薇の花や松ぼっくりを想像させる外観をしており、また葉の色も緑色・赤色・桃色・紫色と多彩なためユニークなカラーリーフとして楽しめます。一方で、エゾノキリンソウ(Sedum kamtschaticum)は多肉質な葉も可愛らしいですが、開花期に株を覆うように咲き誇る黄色の花も魅力的な植物となります。上記の他にもセダム属には、草姿が匍匐型で茎が枝垂れる性質があるためハンギング仕立てにピッタリな玉つづり(Sedum morganianum)や、松の葉のような針形の葉を持っているマツノハマンネングサ(Sedum hakonense)等の多様な種があります。種類のリンク先にはセダム属の41の原種と57の品種を紹介しているためよければご覧下さい。
センニチコウ属



学名:Gomphrena
生活形:一年草/多年草
開花:5月~11月
花色:紫・桃・赤・橙・白・黄
葉色:緑
草丈:約30~120cm
草姿:分枝型
主な原種:センニチコウ/プルケラ/キバナセンニチコウ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:センニチコウは、種からの苗の増やしやすさ、栽培のしやすさ、開花期間の長さ、花の見た目の可愛らしさ、花もちの良さ、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から、非常に高い人気を誇る植物です。代表的な種には、センニチコウ(Gomphrena globosa)やキバナセンニチコウ(Gomphrena haageana)があり、最近では多年草タイプのゴンフレナ・プルケラ(Gomphrena pulchella)の人気が高まっています。草丈は約30~120cm、草姿は分枝型または一部の品種は匍匐型(ちなつ・シリーズ)になります。そのため、矮性品種は花壇の縁どりや寄せ植え素材に利用したり、高性品種は花壇の中で立体感やボリューム感を出したり、匍匐型であれば地被植物として利用するのも面白いかもしれませんね。開花期間は春から晩秋と非常に長いため、植え替えなどをせずに、手軽にお庭を長く彩っていたい人に大変好まれています。また個々の花もちも抜群にいいため、気づけば古い花を隠すように次の花が咲いていて、花がら摘みをしなくてもよかったりします。花序は頭花で、集散状に次々と分枝を繰り返して沢山の花を咲かせます。頭花の形は種により差異がありますが、基本的には綺麗な球形をしているため、棒付きのキャンディを見てるような可愛らしい印象を感じさせます。花の色は色は紫・桃・赤・橙・白・黄と非常に多様なため好みに合わせて品種を選ぶとよいでしょう。例えば、お庭の雰囲気を可愛らしく彩りたい場合は桃色の品種を選んだり、貴族のお庭のような高貴な雰囲気で彩りたい場合は紫色を選んだりする事ができます。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花は次々とよく咲くため収穫して切り花としてお部屋に飾ることも出来ます。さらに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにも出来るため、挑戦してみるのもよいかもしれませんね。ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方は用途の所にあるリンクで紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
●た行
ダールベルグデージー(ティモフィラ属)

学名:Thymophylla
生活形:一年草/短命の多年草
開花:5月~11月
花色:黄・橙
葉色:緑
草丈:約15~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダールベルグデージーは地面をマット状に広がりながら、花絨毯のように黄色の花を咲かせる植物です。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉は羽状複葉、葉を構成してる小葉は細長い線形をしているため、綿のように空気をたくさん含んだ軽やかな見た目をしており、ふわふわとしたボリューム感があります。開花期間がとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があるため、花を長く楽しみたい人に好まれます。花は小輪で、キク科でよく見られる頭花が株を覆うように咲き誇るため、開花期は花絨毯が見られます。
ダイアンサス属(ナデシコ属)



学名:Dianthus
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月※一般的な開花は4月~6月になる
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・緑・白
葉色:緑・紫・黒
草丈:約20~90cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:カーネーション/ヒメナデシコ/セキチク 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/香りが良い/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダイアンサス属は約340種を含む多様な属であり、一般的に華やかな花を鑑賞したり、切り花等の花材にしたりする目的で栽培される植物です。代表的な種には、カーネーションやヒメナデシコ等があります。例えば、カーネーション(Dianthus caryophyllus)は母の日に送る花として知られているため、切り花として高い人気があります。花の形は多様ですが、一般的に薔薇の花を思わせるような華やかな花姿をしており、花には蜂蜜やクローブを思わせる甘くスパイシーな香りがあります。そのため、香りを楽しむ目的でガーデンファニチャーの傍で育てるとよいかもしれません。一方で、ヒメナデシコ(Dianthus deltoides)は、芝のようにマット状に広がりながら、開花期になると株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力の植物となります。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がりながら、地上に細い茎を何本も伸ばして群生をつくります。開花期になると集散状に次々と花を咲かせて、株全体を覆うように沢山の花が咲きます。そのため、花絨毯のような美しい景観をつくることも可能です。ダイアンサス属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
タイム属



学名:Thymus
生活形:常緑亜低木
開花:5月~8月
花色:紫・桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ブルガリス/ヨウシュイブキジャコウソウ/レモンタイム 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タイム属は約269種を含む多様な属であり、一般的に枝葉を収穫して料理の香りづけや、地面を覆う地被植物や、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはタイム・ブルガリスやヨウシュイブキジャコウソウ等があります。例えば、タイム・ブルガリス(Thymus vulgaris)は枝葉や花にオレガノにも含まれるチモールとカルバクロール等の精油が含まれています。そのため、オレガノに似た強い香りがあり、肉料理や魚料理等の香り漬けとしてよく利用されます。草姿は匍匐型または叢生型、茎の種類は直立茎・傾状茎・匍匐茎があり、こんもりと盛り上がるようなマット状に広がります。そのため、地被植物として利用されており、特にクリーピングタイムは踏圧に強く、踏むと心地よい香りが広がるため、タイムの中で最も地被植物に向いています。また開花期になると、株を覆うように沢山の花が咲き誇るため、花絨毯を見てるような美しい景観が楽しめたりもします。一方で、レモンタイム(Thymus citriodorus)は枝葉にレモンを思わせるような爽やかな香りがあります。枝葉は収穫すれば肉料理や魚料理等の香りづけにしたり、ハーブティーに利用されたりします。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。タイム属には上記以外にもヨウシュイブキジャコウソウやウーリータイム等の多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ダイコンドラ属



学名:Dichondra
生活形:多年草
開花:5月~8月
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白・銀
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型
主な原種:アルゲンティア
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ダイコンドラは、草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。特に、ディコンドラ・アルゲンティア(Dichondra argentea)は、茎や葉は白色の毛が密生してるため、見た目は殆ど白色となります。光がこの毛に反射すると輝いて見えるため、この植物はシルバーの宝飾品を見てるような美しさを感じさせて、空間にラグジュアリーな雰囲気を添えることができます。そのため、シルバーリーフとして高い人気のある植物です。
ツタ属



学名:Parthenocissus
生活形:落葉ツル性木本
開花:6月~7月
花色:緑
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約800~3000cm
樹形:ツル型(吸盤)
主な原種:ツタ/アメリカヅタ/ヘンリーヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタ属は約12種を含む多様な属であり、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の樹形や、美しい葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎が非常に長く伸びて広範を覆う被覆力があります。ツルのまきヒゲの先端にある吸盤を他物に付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があるため利用する場合は注意が必要でしょう。葉は株の中で高密度についているため、薮のような生い茂った印象を与えます。人工的な構造物が葉で覆われていく様はある種の荒廃を想像させるため、自然をテーマにするお庭をつくる場合は重宝するかもしれませんね。一方で、個々の葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしており、季節により春・夏は若々しい緑色、秋は赤色・橙色に紅葉して、冬になると落葉して這うように広がる茎のシルエットを浮かび上がらせます。そのため、季節の移り変わりを感じさせる植物として楽しめます。花や果実は数が少なくて葉に隠れているため鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにきたり、果実を野鳥が食べきたり、ツルと葉の間に生き物がかくれるスペースを作ったりするため、生き物と共生する自然風のお庭を作りたい場合はおすすめの植物のひとつとなるでしょう。
ツタバウンラン属(シンバラリア属)



学名:Cymbalaria
生活形:多年草
開花:5月~9月
花色:紫・黄・白
葉色:緑
草丈:約5~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:ツタバウンラン/アエクイトリロバ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタバウンラン属は約10種を含む属であり、一般的にツル性に成長する草姿や、可愛らしい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはツタバウンラン(Cymbalaria muralis)やシンバラリア ・アエクイトリロバ(Cymbalaria aequitriloba)等があります。例えば、ツタバウンランは草姿が匍匐型になり、茎が地面や岩の隙間などを這って進みながら不定根を伸ばして定着しながら広がります。そのため、園芸ではロックガーデンなどで岩の隙間などに偽着生させて育てられたりします。葉は長さ1~3cmと小さくて、形は丸みのある外観をしていて可愛らしい見た目をしています。花は金魚草と同じ仮面状花冠で、下唇の喉部が膨らむ可愛らしい外観をしており、色は紫色で上品な印象を感じさせます。また花は開花中は正の光屈性があるため太陽に向かって伸びますが、結実すると負の光屈性になり、種を地面や岩の隙間に埋め込もうとする、変わった性質をもっています。そのため、そのユニークな性質を観察するために栽培してみるのもよいかもしれませんね。
ツルニチニチソウ属(ビンカ属)



学名:Vinca
生活形:多年草
開花:3月~6月
花色:青・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~50cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ツルニチニチソウ/ヒメツルニチニチソウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツルニチニチソウは、一般的に地面を覆うように広がる植物になり、園芸では日陰などの被覆植物として利用され、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は匍匐型または叢生型で、茎の種類には匍匐茎と直立があります。そのため、花壇や斜面などで地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。また地被植物として利用する場合は、根からアレロパシー物質が溶出しているため雑草の発生を抑制する効果が期待できます。開花は3月~6月頃にあり、花の大きさは種により差異がありますが、一般的に花径は2~6cm程度あり、紫色の花が咲きます。そのため、上品な雰囲気を演出します。また葉の色が緑色の他に、黄色や白色があるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しむ事も可能です。さらに、耐陰性が高いため木の下の下草として利用したり、シェードガーデンでに利用する事も可能です。ツルニチニチソウの原種や品種等に関しては種類のリンクの先で詳しく紹介しているため、よければ参考にしてみてください。
テイカカズラ属



学名:Trachelospermum
生活形:常緑ツル性木本
開花:5月~6月
花色:桃・黄・白
葉色:緑・桃・赤・橙・黄・白
樹高:約30~600cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/付着根)
主な原種:テイカカズラ/キョウチクトウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:テイカカズラ属は約11種を含む属であり、一般的に他物を覆うように成長するツル性の植物で、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)やトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)等があります。たとえば、テイカカズラは、花にジャスミンを思わせる香りがあり、園芸品種のハツユキカズラがよく栽培されています。樹形はツル型で、他物に茎を巻き付けたり、気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではトレリスなどに誘引してツル植物として栽培されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は集散状に次々と咲き、株を覆うようにクリーム色の花が咲き誇ります。花にはジャスミンの香りがあるため、芳香性の花としてたのしむのもよいかもしれませんね。また葉の色はふつう緑をしていますが、品種により桃・赤・橙・黄・白等の色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできる所も魅力です。テイカカズラ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
トレニア属(ツリウサクサ属)



学名:Torenia
生活形:多年草・一年草
開花:4月~11月
花色:赤・桃・黄・青・紫・白
葉色:緑・黄
草丈:約15~40cm
草姿:分枝型
主な原種:ハナウリクサ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:トレニア属は約69種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に長く鑑賞できる華やかな花を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種であるハナウリクサ(Torenia fournieri)は、草姿が分枝型で側枝が多く、コンパクトにドーム状に盛り上がる姿となります。そのため、花壇の縁どりやボリューム感を出す寄せ植え素材として重宝します。開花は春から晩秋にかけて長く咲きます。そのため、花を長く楽しみたい人などに人気の高い植物です。花は合弁花冠で、花冠筒部が漏斗状に広がって、花喉部が長方形になります。そのため、花の見た目は口を大きく開いたようなユニークな姿となり、人目を引きつける効果が期待できるでしょう。この他にも、トレニア属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介しています。さらに詳しい情報や、品種を選びたい場合などに是非ご活用下さい。
●な行
ニチニチソウ属



学名:Catharanthus
生活形:多年草/亜低木
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:赤・桃・紫・黄・白
葉色:緑
草丈:約15~100cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:ニチニチソウ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニチニチソウ属は約9種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に長期間に渡り咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で広く栽培されています。代表的な種であるニチニチソウ(Catharanthus roseus)は、理想的な環境下では花が周年咲くため、花を長く楽しみたい人などに人気の高い植物です。草姿は分枝形と匍匐形があり、品種により茎の向きは直立するものや匍匐するものがあります。そのため、直立する茎の品種は花壇や寄せ植えの中で高さや立体感を出せたり、匍匐する茎の品種は地被植物やハンギング仕立てにして楽しむと良いでしょう。花の形は高杯形で、裂片の丸みが可愛らしい印象を添え、腋生に次々と開花してたくさんの花が咲く事で豪華な花姿を作り出します。花の色も赤・桃・紫・黄・白と非常に多彩で好みで品種を選べる点も魅力の一つです。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、情熱的で派手な雰囲気を添えたい場合は赤色の花を選んでみるのも良いかもしれません。
ネペタ属



学名:Nepeta
生活形:多年草
開花:4月~9月
花色:青・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~90cm
草姿:叢生型・分枝型
主な原種:ファーセニー/ネルボサ/キャットニップ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ネペタは一般的にキャットミントと呼ばれており、この植物に含まれているネペタラクトンが、猫を陶酔させる事で広く知られています。そのため、猫好きな人が、猫がリラックスする様子を観察するために、この植物を栽培する事も多いです。また花や葉は上品さな美しさがあるため、鑑賞価値も抜群に高く、エレガントな雰囲気のお庭よく調和します。草姿は叢生型または分枝型で、多数の直立茎がスっと真っ直ぐ伸びるため整然とした印象を与えます。葉は小振りで白緑色をしているため、柔らかな雰囲気を与えるカラーリーフとして働きます。さらに、葉には甘い香りがあるため、芳香のある植物として楽しむのも良いでしょう。開花期は種で差異がありますが、鑑賞用として人気のキャットミント(Nepeta × faassenii)は春と秋に2回ほど開花を楽しめます。紫色の花が穂状に連なり咲き誇る花姿は、豪華さと気品を感じさせるため、お庭にエレガントな雰囲気を添える事ができるでしょう。
ネモフィラ属



学名:Nemophila
生活形:一年草
開花:4月~6月
花色:青・紫・白・黒
葉色:緑
草丈:約10~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:メンジェシー/マクラタ
用途:グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ネモフィラは、種から簡単に増やすことが出来て、また草姿が匍匐型になり地表面を覆いやすいため、広範囲を花で彩る植物として重宝されます。また花は非常に多花性で、株を覆い尽くすように花が咲き誇るため、丘陵地の草原などで広範囲をネモフィラで覆っておけば、開花期の4月~6月には視界を埋め尽くすように広がる、花絨毯の美しい景観を見ることができます。
ノウゼンハレン属(トロパエオルム属)



学名:Tropaeolum
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月
花色:赤・黄・橙・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~240cm
草姿:ツル型(巻きひげ)
主な原種:ナスタチウム/カナリークリーパー/トリカラー 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ノウゼンハレン属は約94種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に華やかな花やユニークな形の葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種である、ナスタチウム(Tropaeolum majus)は南国を想像させるような鮮やかな花、円形の可愛らしい葉が特徴になる植物です。生活形は一年草または短命の多年草で、草姿はツル型で枝垂れる性質があります。そのため、花壇の地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされる事が多くなります。葉は葉柄が葉の中心に付く楯形で、綺麗な円形をしてるため、可愛らしい見た目をしています。また葉はロータス効果があるため雨上がりには葉の上でコロコロと踊る可愛らしい水玉を観察することが出来ます。開花期は種まき時期などに左右されますが4月~10月と長い期間楽しめます。花は丸い花弁が5個並び、花の後ろに向かい距が突き出る個性的な見た目をしており、また花の色は品種や個体差がありますが、色鮮やかな赤・橙・黄・白などをしてるため、派手でトロピカルな印象を感じさせるでしょう。そのため、南国をイメージさせるお庭などによく合いそうです。この他にも、ノウゼンハレン属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
●は行
バーベナ属



学名:Verbena
生活形:多年草
開花(タピアン):4月~11月
開花(ボナリエンシス):6月~11月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑
草丈:約30~200cm(ボナリエンシス)
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ボナリエンシス/リギダ/ハスタータ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バーベナ属は約68種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
バーベナの主な種とおすすめ品種
- バーベナ・ボナリエンシス(Verbena bonariensis):生活形は多年草、草丈は約30~120cm、草姿は叢生型で根茎で広がり直立茎を何本も伸ばす。開花期は6月~11月、花序は穂状集散花序、数個の穂状花序が密集するため見た目は半球形の花房となる。主な特徴として、節間が広いため花房と花房の間隔が広く疎らに咲いているため、光がよく通り透かしているような花姿となる。ナチュラルガーデンによくあい、アゲハ蝶がよく飛来してくる。
- バーベナ・リギダ(Verbena rigida):生活形は多年草、草丈は約30~60cm、草姿は叢生型で根茎で広範に広がりながら多数の直立茎または斜上茎を伸ばす。開花期は6月~11月、花序は穂状集散花序、穂状花序は頂部で花が密集して咲く傾向がある。主な特徴として、園芸では地被植物として利用されます。花がよく咲くため、長く花を楽しみたい人にこのまれます。
- バーベナ(タピアン):生活形は多年草、草丈は約10~20cm、草姿は匍匐型で茎の節から不定根を出しながら広範に広がります。開花期は4月~11月ら花序は穂状花序、穂状花序は頂部で花が密集して咲くため半球形の花姿となる。主な特徴として、茎が細く柔軟でカーペット状に広がるため地被植物として最適です。開花期が非常に長く、多花性で株を覆うように咲き誇るため、美しい花絨毯が楽しめます。
バコパ属



学名:Chaenostoma
生活形:多年草
開花:周年※春頃に最も開花して夏は休む傾向にある
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:バコパ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バコパ地表面を絨毯のように覆いながら、株一杯に咲き誇る豪華な花姿を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。理想的な環境下では周年開花しますが、一般的には春に最も花が咲き、夏に花は休む傾向があります。花は2~3cm程度と小ぶりですが、一方で非常に多花性で株全体を覆うように花が咲き誇ります。そのため、花絨毯を見てるような美しい花姿が楽しめます。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
ハナニラ属(イフェイオン属)

学名:Ipheion
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:桃・紫・青・黄・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ハナニラ/キバナハナニラ 等
用途:グランドカバー/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ハナニラ属は約3種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。代表的な種にはハナニラ(Ipheion uniflorum)やキバナハナニラ(Ipheion sellowianum)などがあります。例えば、ハナニラは花の色が桃・紫・青・白と豊富にあり、好みの色を選べる所が魅力です。草姿はロゼット型で、地面下にある鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。地面から伸びる葉は、放射状に広がり地面を覆うため地被植物として活用できます。開花は3月~5月、花茎の先端に1個の花がつき、6個の花被片が星形をつくります。花の色は桃・紫・青・白と多彩なため、可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品な雰囲気を添えたい場合は薄い紫色の花を選んでみるのも良いかもしれません。また球根はとても丈夫で、植えっぱなしのまま夏場の休眠期も問題を引き起こしにくく、自然分球して沢山の花を咲かせるようになります。
バンクシア属



学名:Banksia
生活形:常緑低木・常緑高木
開花(エリキフォリア):11月~5月
開花(マルギナータ):5月~11月
花色:黄・橙・赤・桃
葉色:緑
樹高:約100~2500cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型
主な原種:インテグリフォリア/エリキフォリア/グランディス 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:バンクシアは、ボトルブラシを想像させる個性的な花を鑑賞したり、また収穫してアレンジメントの花材として利用する目的で主に栽培される植物です。樹形は直立型(単幹)または分枝型で、品種や仕立て方などで変化します。葉の形は多種多様で針形・線形・長楕円形・羽状複葉などがあり、バンクシア属の種を識別するのにも役立ちます。開花期は種や品種により差異があり、例えばバンクシア・エリキフォリアは11月~5月に花が咲き、バンクシア・マルギナータは5月~11月に花が咲きます。基本的に開花期が長いため、花を長く楽しみたい人に好まれる植物です。花は花被片と雄蕊が融合して細長く伸びており、長い花軸に高密度に咲く事で、ボトルブラシを思わせるユニークな花の形を作り出しています。花は乾燥してもユニークな外観を保つ事から、切り花・ドライフラワーなどにして、高級な花材としてフラワーアレンジメントなどに用いられます。
ヒアシントイデス属



学名:Hyacinthoides
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約20~50cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ブルーベル/ツリガネズイセン
用途:グランドカバー/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒアシントイデスは、鐘形の花が下向きに穂状に連なり、可憐な花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型で、地面下にある鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。地面から伸びる葉は、放射状に広がり地面を覆うため地被植物として活用できます。花の形は鐘形で、先端の裂片が外側にクルンと強くカールして下向きに開花します。そのため、遊び心のあるお洒落な見た目をしています。また花は、上部で弧状に湾曲する花茎に連なり咲くため、優雅さと豪華さを感じさせる花姿となります。花の色は、ふつう青色ですが、種や品種によって桃色や紫色や白色もあります。青色は心を落ち着けるためヒーリングガーデンなどにピッタリですが、桃色の花を選んだら可愛い雰囲気をお庭に添えることが出来るでしょう。
ビデンス属



学名:Bidens
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:橙・黄・桃・白
葉色:緑
草丈:15~50cm
草姿:分枝型
主な原種:フェルリフォリア/ウィンターコスモス
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ビデンス属は約222種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。代表的な種の一つであるビデンス・フェルリフォリア(Bidens ferulifolia)は、ドーム状にコンパクトに成長しながら、株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力の植物です。草丈は約15~50cm、草姿が分枝型になり、茎は匍匐茎・傾状茎・斜上茎・直立茎があります。一般的に株はドーム状に盛り上がりながら広がるため、花壇でボリューム感をだしたり縁どりに使ったりするのに適します。開花期間は一般的に5月~11月ですが、理想的な環境下では周年開花するため、長く花を楽しみたい人に好まれるでしょう。さらに花は多花性で、頭花が集散状に次々と咲くため、株を覆うように咲き誇る豪華な花姿が楽しめるでしょう。この他にも、ビデンス属には様々な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介してるため、よければご覧下さい。
ヒューケラ属



学名:Heuchera
生活形:多年草
開花:5月~7月(9月)
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒
草丈:約15~60cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ビローサ/ミクランサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒューケラは、楓の葉を思わせるお洒落な葉の形や、非常に多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿はロゼット型になり、地中にある根茎で緩やかに広がりながら、多数の葉と花茎を出して叢生します。また多数の葉は地面を覆うように広がるため、地被植物として活用されます。葉の形は掌状浅裂・掌状中裂になり、楓やアイビーを思わせるお洒落な見た目をしています。葉の色も緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選べる点も魅力の一つです。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の葉を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の葉を選んでみるのも良いかもしれません。開花は春から夏頃にあり、花のサイズ(約0.5~1.2cm)や花序(総状花序・円錐花序)は品種により、かわります。花を楽しみたい場合は、花のサイズと花序、花の数と密度に注目して品種を選ぶとよいでしょう。またヒューケラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
ピレア属(ミズ属)



学名:Pilea
生活形:多年草
開花:滅多に咲かない
花色:桃・黄・白
葉色:緑・黄・白・銀・茶・黒
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
主な原種:カディエレイ/ペペロミオイデス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ピレア属は約609種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ピレア属の主な種
- ピレア・カディエレイ(Pilea cadierei):葉に濡れたような光沢感があり、緑色と白色の複色となるため、ラグジュアリーな印象を添えるカラーリーフになります。草姿は叢生型、茎の種類は直立茎、葉の形は倒卵形、葉の色は緑色・白色(銀色)で光沢がある。
- ピレア・ペペロミオイデス(Pilea peperomioides):は直立茎に円形の葉を沢山つけるため、可愛らしい印象を与える観葉植物です。草姿は叢生型、茎の種類は直立茎、葉の形は楯形で円形、葉の色は緑色で濡れたような光沢がある。
- ピレア・グラウカ(Pilea glauca):茎が地表面を張ったり、壁面を枝垂れる性質があるため、園芸では主にハンギング仕立てで楽しまれます。葉の色も白色を帯びて美しくカラーリーフとして楽しまれます。草姿は匍匐型、茎の種類は匍匐茎、葉の形は円形、葉の色は白緑色・白色をしている。
フィカス属(イチジク属)





学名:Ficus
生活形:常緑高木/常緑低木
開花:滅多に咲かない
花色:赤・橙・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:最大6000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型・ツル型(付着根)
主な原種:ガジュマル/ベンジャミン/インドゴムノキ/ベンガレンシス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィカス属は約881種を含む属であり、園芸でも樹形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィカス属の主な種
- ガジュマル(Ficus microcarpa):支柱根が幹の基部や側枝から発生するため独特な樹形となる。特に、幹の基部から発生する支柱根は、タコ足のようになり、幹を支えるため、その独特な見た目から観葉植物で人気です。また精霊が住むと考えられているため、逸話を知って栽培すればメルヘンチックな気分にさせてくれるかもしれません。生活形は常緑高木、樹形は直立型(単幹)、幹や側枝は支柱根を出す事があり、葉の形は楕円形、葉の色は緑色になる。
- インドゴムノキ(Ficus elastica):樹脂で作られたような光沢のある大きい葉が魅力の植物です。一般的に観葉植物として栽培されており、花言葉が「永遠の幸せ」と素敵な事から、結婚祝いなどで贈られる。生活形は常緑高木、樹形は単幹、幹や枝から支柱根が出る事もあり、葉は長さ約5~15cm、葉の色は緑・黄・赤・白・黒と多様で、光沢がある。
- フィカス・プミラ(Ficus pumila):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフにもなります。
フィットニア属

学名:Fittonia
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・白
草丈:約10月~15cm
草姿:匍匐型
主な原種:アルビウェニス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィットニアは、葉の色が多彩で、葉の中に独特な模様が入る観葉植物です。草姿は匍匐型になり、茎は匍匐茎と傾状茎(匍匐後に立ち上がる)があります。そのため、地被植物として栽培されたり、また鉢植えや寄せ植えでは手前でボリューム感を出す植物として活用されます。葉の色は緑・赤・桃・黄・白と多彩で、基本的に葉脈に脈班が入るため複色となります。そのため、独特な色彩が好きな人に好まれます。フィットニアは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が一般的になります。
ブラキカム属

学名:Brachyscome
生活形:多年草/一年草
開花:周年※一般的な開花は4月~11月になる
花色:桃・青・紫・黄・白
葉色:緑
草丈:10~30cm
草姿:分枝型/匍匐型 等
主な原種:アングスティフォリア/イベリディフォリア 等
用途:開花期間長い/グランドカバー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブラキカム属は約102種を含む属であり、園芸でも生活形・花の形・花の色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。特に代表的な種であるブラキカム・アングスティフォリア(Brachyscome angustifolia)は、理想的な環境下では花が周年咲き、非常に多花性で株を覆うように花が咲き誇るため、人気の高い植物になります。花は花梗が長く伸びて、葉のさらに上で開花するため、葉に隠れることなく鑑賞できます。花のサイズは1.5~2.5cmと大きめで、個々の花をしっかり鑑賞出来る点も魅力の一つとなるでしょう。草姿は分枝型または匍匐型、茎の形態は傾状茎になり匍匐した後に立ち上がりマット状に広がります。そのため、株を等間隔に並べて地被植物として利用したり、花壇の縁どりなどに利用したり、寄せ植えで活用する場合は他の植物の前方に配置してボリューム感を出すことができます。ブラキカム属には、この他にも様々な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介してるため、よければご覧下さい。
プラティア属

学名:Pratia
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:青・紫・白
葉色:緑
草丈:約10~20cm
草姿:匍匐型
主な原種:ペドゥンクラータ
用途:グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プラティアは、地表面を覆うように広がりながら、開花期になると株一面に沢山の花を咲かせます。そのため、園芸では花を楽しめる地被植物として利用されます。草姿は匍匐型、茎は殆ど立ち上がらずに地表面をマット状に広がります。開花期は春から初夏にあり、株一面を覆うように花が咲き誇るため、花絨毯がつくられます。花は五個の裂片が星形に広がる合弁花冠になり、花の色は薄い青色をしています。そのため、爽やかで清涼感のある花姿を楽しめるでしょう。
プリムラ属



学名:Primula
生活形:多年草
開花:11月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:約10~20cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ポリアンサ/ジュリアン/オブコニカ 等
用途:開花期間長い/グランドカバー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プリムラ属は約545種を含む属であり、園芸でも草丈・葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
プリムラ属の主な種
- プリムラ・ポリアンサ(Primula × polyantha):開花期が11月から5月と長く、花の少なくなる冬の季節を色鮮やかに彩る事から、冬を代表する花として人気の高い植物の一つです。他のプリムラと比べて園芸品種が豊富にあり、花の形・色が多様にあるところが魅力になります。株はロゼット型で基本的に横に大きく広がらずにコンパクトに成長します。また耐寒性が高いため屋外の花壇に並べたり、寄せ植えに使用したりしやすい植物となります。
- プリムラ・オブコニカ(Primula obconica):開花期は11月~4月頃まで、ポリアンサと比べて草丈が高くなり、花も大きいため、豪華な花姿がたのしめます。ただし、寒さに弱いため、基本的に屋内で鑑賞する植物です。
- プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides):開花期は11月~4月頃まで、花序は散形花序が総状に配置される複合花序になり、非常に沢山の花が咲きます。そのため、花姿はボリューム感がありながら空気を含んだような柔らかな見た目をしており、霞を見てるような幻想的な雰囲気を添えることができます。
ブルーデージー(フェリシア属)



学名:Felicia
生活形:多年草
開花:3月~11月
花色:青
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~60cm
草姿:分枝型
主な原種:アメロイデス 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブルーデージーは、空の色を見てるような明るい青色の花を長期間に渡り咲かせる所が魅力の植物です。草姿は分枝型になり、基部付近での分枝が多くこんもりとマット状に茂ります。葉は花と比べると小さくてスッキリとした印象を与え、株元で茂るため、地被植物として株を並べて植えるのも良いでしょう。また葉の色は緑色の他に、品種を選べば黄色や白色もあるため、カラーリーフとしても楽しめます。開花期は3月~11月と非常に長いため、花を長期間たのしみたい人に好まれます。花を支える花梗は非常に長く伸びて、葉のさらに上で開花する性質があり、キク科でよく見られる頭花を株いっぱいに咲かせるため豪華な花姿を見せてくれます。青色の花は植物の世界では珍しい色になり、また心を落ち着かせる鎮静効果がある色です。そのため、青色をあつめたブルーガーデンに活用したり、癒し効果のあるヒーリングガーデンなどに植えてみるのもよいかもしれませんね。
ブルーファンフラワー(スカエボラ属)

学名:Scaevola
生活形:多年草
開花:4月~10月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約20~50cm
草姿:匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブルーファンフラワーは、地表面を這うように広がりながら、扇子を思わせるようなユニークな花を咲かせる植物です。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。開花期は3月~11月と非常に長いため、花を長期間たのしみたい人に好まれます。花は楕円形の花弁が片側に扇状に広がり、穂状に高密度に連なるため、円環状の個性的な花穂となる傾向にあります。また次々と花がよく咲くため豪華な花姿が楽しめる所も魅力の一つとなります。
プルモナリア属(ヒメムラサキ属)



学名:Pulmonaria
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:桃・紫
葉色:緑・白
草丈:約10~40cm
草姿:叢生型
主な原種:サッカラータ/ロンギフォリア 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プルモナリアは、一つの花序の中で異なる色の花が混在してカラフルな色彩が楽しめる植物です。プルモナリアは、種により形態が変化しますが、一般的に草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。そのため、草丈が10~40cm程度の地被植物として利用されること事もあります。葉の色はふつう緑色ですが、品種により白色の斑点が入る事があります。そのため、品種を選ぶ事で可愛らしいカラーリーフとして楽しむ事もできます。開花は3月~5月頃になり、漏斗形の花が、サソリ形花序にジグザグに配置されて咲きながら密集します。花の色が成熟するにつれて桃・紫・青と変化するため、花序の中で色の違う花が混在して、グラデーションのような色彩効果をうみだします。またプルモナリアは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
ブルンネラ属



学名:Brunnera
生活形:多年草
開花:4月~6月
花色:青・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~45cm
草姿:叢生型
主な原種:マクロフィラ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブルンネラは、美しい青花や、幾つかの品種で見られる白色の班が入る美しい葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で地面下にある根茎で広がり、多数の根生葉が地面を覆うように広がったり、茎を複数伸ばして群生をつくります。葉のサイズは5~20cmと大きいため、遠くからでも目立つ強い存在感があり、葉はふつう緑色ですが、園芸品種の多くは白色の班が入るため、明るさや清楚さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。花の形は合弁花冠で裂片に丸みがある可愛らしい見た目をしており、集散状に次々と咲きます。明るい青色の花が咲き誇る春の季節は、湖面を見ているような涼やかで爽やかな雰囲気を添える事ができるでしょう。またブルンネラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
フロックス属
ハッピーガーデン・フォーエバーピンク


学名:Phlox
生活形:多年草/一年草
開花:5月~11月※フォーエバーピンクなどの一部の品種
花色:赤・桃・紫・白・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:
草姿:総苞片・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/切り花/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フロックス属は約69種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フロックスの主な種と品種
- オープニングアクト:ジャパンフラワーセレクション2023~2024のガーデニング部門でフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞していて非常に高い評価をうけている園芸品種です。オープニングアウト・シリーズは従来のフロックスと比べて、開花期間が春から晩秋頃までと圧倒的に長く、桃色の花を円錐状に次々と開花させます。そのため、花姿は非常に豪華でボリューム感があり、また可愛らしい印象を感じさせることが出来ます。草姿は叢生型、根茎で広がりながら直立茎を何本も伸ばして群生をつくるため、成長に伴い広範囲で沢山の花が咲くようになる所も魅力です。
- 芝桜(Phlox subulata):地面をマット状に広がるため地被植物として活用されており、また開花期には株一面に花を咲かせるため、美しい花絨毯が楽しめる植物です。また芝桜は株を増やすのが容易で、簡単に広範囲を覆えることから、斜面などに芝桜を大量に植えて、春の開花期に見られる花絨毯の美しい景観が楽しまれたりしています。
- クサキョウチクトウ(Phlox paniculata):直径2cm程度の花が、円錐状に高密度にあつまる事で、ボリューム感のある円筒型の花穂を咲かせます。花穂は非常に大きく豪華なため、遠くからでも目を引きつけるフォーカルポイントとしての働きをもっています。また葉の色が緑色の他に、黄色や白色のものもあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ヘーベ属



学名:Hebe
生活形:常緑低木
開花:6月~9月
花色:赤・桃・紫・白
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白
樹高:約30~150cm
樹形:分枝型
主な原種:アルビカンス/スペシオサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘーベは、規則正しく並んだ葉姿や多彩な葉色が魅力となる植物です。ヘーベの樹形は分枝型になり、基部でよく分枝してドーム状に茂る傾向がある。葉は基本的に十字対生に並ぶため、規則正しく洗練された葉姿をしており、葉の色は緑・黄・赤・桃・紫・白と非常に多様で、また光沢があるため宝飾品を見てるようなラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめます。開花は夏頃、花は極小さいですが、穂状に高密度に密集して咲くため、豪華な花穂となります。また花の色も赤・桃・紫・白と多様なため、自身の好みで色をえらべる点も魅力のひとつとなるでしょう。
ベゴニア属



学名:Begonia
生活形:多年草
開花:周年※一部の種
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黒
草丈:
草姿:分枝型・叢生型 等
主な原種:センパフローレンス/ボリビエンシス/マクラータ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベゴニア属は約1500種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ベゴニア属の主な種
- ベゴニア・センパフローレンス(Begonia × semperflorens):開花期間がとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があります。花は葉と比べると小さいため、脇役のような印象をあたえる事もありますが、非常に華やかで集散状に次々とよく咲きます。また光沢のある葉に囲まれているため、輝く宝飾品を見てるようなラグジュアリーな雰囲気も感じさせる事もあるでしょう。耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しまれる事が多いです。
- リーガスベゴニア(Begonia × hiemalis):薔薇のような花を株いっぱいに咲かせるため、豪華な花姿が楽しめる植物です。短日植物のため一般的に開花期は10月~翌5月頃までになりますが、品種改良が進んで四季咲きする品種も出てきています。基本的に寒さに弱いため屋内で鑑賞されるのが一般的です。
- レックスベゴニア(Begonia × rex cultorum):品種により差異がありますが、基本的に葉のサイズが大きくて、多様な形と多彩な葉色をもっている事から、観葉植物として重に栽培されています。
ペチュニア属





学名:Petunia
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~11月になる
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約15~45cm
草姿:分枝型・匍匐型
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/種から育てる植
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ペチュニアは、ほとんど一年を通して花を咲かせる点や、品種改良が進んでいて非常に多種多様な花の形と色がある点等から圧倒的な人気を誇る植物です。ペチュニアの草姿は分枝型または匍匐型の2種類があります。分枝型はこんもりとドーム状に盛り上がりながら成長するため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えて優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて草姿を選ぶとよいでしょう。開花期間がとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があり、特に春から秋にかけてはよく花が咲きます。漏斗形の花は、エネルギーが続く限り茎が勢いよく成長して節から花をどんどん咲かせます。花は非常に多花性で株を覆うように咲き誇ることから、豪華な花姿を楽しめるでしょう。花の色は赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と他の植物と比べても非常に多彩であり品種も豊富なため、自身の好みの色を選びやすくなっています。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の花を選んだりするとよいかもしれませんね。さらに、葉の色はふつう緑色ですが、品種によっては黄色や白色の班が入る事もあります。そのため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。このように、ペチュニアは多様な魅力がある一方で、長雨で花が傷みやすかったり灰色カビ病やうどんこ病などで株が弱りやすい傾向があり、特に一部の品種は花壇などで育てると上手くいかないことがあります。そのような場合は、病気や長雨に強い品種(例:さくらさくら・シリーズ等)を選ぶとよいかもしれませんね。ペチュニアに関しては種類のリンクからも40種類の園芸シリーズと、34種類の園芸品種を紹介してるため、良ければ参考にしてください。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、用途に合わせてハンギングやトピアリーなど多種多様に仕立てる事ができて、楓の葉を思わせるようなシャープでカッコイイ見た目の葉を楽しめる所が魅力的な植物となります。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるようなシャープで洗練された見た目をしており、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれるでしょう。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも出来ます。加えて、ヘデラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力となり、基本的に強健で管理も楽なため育てやすい植物の一つでもあるでしょう。ヘデラはこのように多様な魅力がある事から、非常に人気の高い植物として広く栽培されています。
ベロニカ属





学名:Veronica
生活形:多年草
開花:6月~10月※夏に最も開花する
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑・黄・白
草丈:40~120cm(ロンギフォリア)
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ロンギフォリア/スピカータ/トウテイラン 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベロニカ属は約198種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ベロニカ属の主な種
- ベロニカ・ロンギフォリア(Veronica longifolia):整然と並ぶ直立茎に、細長い花穂がたくさんついて、豪華な花姿が楽しめる植物です。そのため、お庭に植えるとエレガントな雰囲気を添えることができます。草丈は約40~120cm、草姿は叢生型、直立茎が何本も伸びる、開花は6月~10月、非常に小さな花が総状に高密度に咲き、ボリューム感のある花穂となります。
- トウテイラン(Veronica ornata):茎や葉は白色の毛が密生しているため、上品な印象を与えるシルバーリーフとして楽しめる植物です。また8月~10月の開花期間中は薄い紫色の花が穂状に咲くため、お庭に気品のある雰囲気を添えます。
- カラフトヒヨクソウ(Veronica chamaedrys):草姿が匍匐型で茎が地表面を覆うように広がるため地被植物として利用されます。また開花期の4月~7月には、株全体を覆うように青花が咲き誇るため、湖面を見てるような涼やかで爽やかな花姿が楽しめます。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
ベンケイソウ(ムラサキベンケイソウ属)



学名:Hylotelephium
生活形:多年草
開花:8月~11月
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・黄・紫・茶・黒・白
草丈:約50cm
草姿:叢生型
主な原種:オオベンケイソウ/ムラサキベンケイソウ/ミセバヤ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/切り花/ドライフラワー/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベンケイソウは茎や葉の表面が滑らかで光沢もあるため、プラスチック製の玩具を見てるような可愛らしさがあり、また秋にはボリュームのよい花を咲かせるため、これを鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型または匍匐型の二種類があります。叢生型は地中にある根茎が成長に伴い広がりながら、複数の茎を伸ばし群生をつくるため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えて優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて種や品種を選ぶとよいでしょう。開花期は種により差異がありますが、普通は晩夏から秋頃に咲きます。星型の小さな花が散房状に高密度に集まり咲くため半球状の大きな花房となります。その大きな花房は遠くからでもよく目立ち目を引きつけるため、フォーカルポイントとしても働くでしょう。また開花した花は収穫して切り花としてお部屋にも飾れます。インテリアとして飾れば、お部屋の中に豪華さと可愛らしさを添えることができるできます。。
ポーチュラカ属



学名:Portulaca
生活形:一年草/多年草
開花:5月~10月(ハナスベリヒユ)
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・桃・黄・白
草丈:約5~25cm
草姿:匍匐型
主な原種:ハナスベリヒユ/マツバボタン/ウェルデルマニー 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポーチュラカは、茎が匍匐性に広がるため地被植物として主に利用されており、ぷにぷにとした可愛らしい茎・葉や、鮮やかな色の花を鑑賞する目的で栽培されています。草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。茎や葉は肉厚でぷにっとしていて可愛らしい見た目をしており、また多肉の部分には養分や水分を貯蔵しているため栄養や水分の少ない環境に適応することができます。開花期は種により差異がありますが、ハナスベリヒユでは5月~10頃まで花が見られます。花の色は鮮やかで赤・桃・黄・橙・白とあるため、カラフルでポップな雰囲気をお庭に添えることができるでしょう。また葉の色は緑色の他に、桃・黄・白とあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ポリゴナム(イヌタデ属)



学名:Persicaria
生活形:多年草
開花:周年※春と秋に最も多く開花する
花色:桃・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約5~10cm
草姿:匍匐型・叢生型
主な原種:ポリゴナム/ヒマラヤトラノオ/アプレキシコール 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポリゴナム属は約131種を含む属であり、園芸でも草姿・ 葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。代表的な種である、ポリゴナム(Persicaria capitata)は、園芸でも広く栽培されており、地表面を這うように広がりながら、金平糖を思わせるような可愛らしい花を咲かせる事で知られる植物です。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、岩の隙間に偽着生させたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。開花期は周年で、春と秋に最も花が咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に高い人気があります。花は頭花になり、小さな花が球状に集まり金平糖のお菓子のような可愛らしい見た目をしています。また非常に多花性で株全体を覆うように花が咲き誇ります。そのため、お庭などで栽培すれば花絨毯を敷いてる豪華さや、お菓子が散りばめられてるような可愛らしい雰囲気を添えることができます。また葉の色が緑色の他に、品種によっては桃色・黄色・白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
●ま行
マツ属





学名:Pinus
生活形:常緑高木
開花:4月~5月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約2000~4500cm
樹形:直立型(単幹)・分枝型・匍匐型
主な原種:アカマツ/クロマツ/ハイマツ/モンタナマツ/ゴヨウマツ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/コニファー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マツ属は約126種を含む属であり、園芸でも樹高・樹形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
マツ属の主な種
- アカマツ(Pinus densiflora):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のクロマツと較べて樹皮の色が赤みを帯びており、葉が柔らかい。樹形は単幹で、樹皮は赤褐色または灰褐色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- クロマツ(Pinus thunbergii):日本庭園や盆栽などで親しまれている日本原産の常緑高木です。類似種のアカマツと較べて樹皮の色が黒っぽく、葉が硬い。樹形は単幹で、樹皮は黒褐色または灰黒色になり、鱗片状に剥がれてまだら模様ができる。葉は針形で、2本ずつ束生します。
- ハイマツ(Pinus pumila):樹形は匍匐型で地面を這うように成長するため、園芸では地被植物として栽培されています。葉の形は針形で5本ずつ束生します。
マツヨイグサ属

学名:Oenothera
生活形:一年草/多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑
草丈:約30~60cm
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:ヒルザキツキミソウ/ツキミソウ/ユウゲショウ など
用途:グランドカバー/切り花/種から育てる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マツヨイグサ属は約79種を含む属であり、園芸でも生活形・草姿・ 葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。代表的な種である、ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa)は、近縁のツキミソウなどと違い昼に花を咲かせる性質があり、花の色が成熟するにつれて白色から桃色へと変化する点が特徴となります。生活形は多年草で、草姿は叢生型になり、地中にある根茎で広がりながら、茎を複数伸ばして群生をつくります。そのため、草丈が30~60cm程度の地被植物として利用されること事もあります。花は直径が約4~5cmと大きめなため、個々の花の存在感が強く、4枚の花弁が皿状に開き、丸みのある可愛らしい外観となります。花の色は咲き始め白色をしていて、咲き進むと桃色に変化します。そのため、開花期には女性的な可愛らしさをお庭に添えることができるでしょう。
マリーゴールド属(コウオウソウ属)



学名:Tagetes
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・白
葉色:緑
草丈:約20~120cm
草姿:直立型・分枝型
主な原種:フレンチマリーゴールドアフリカンマリーゴールド/ミントマリーゴールド 等
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:マリーゴールドは、春から秋にかけて長期間にわたり花を咲かせる点や、品種改良が進んでいて非常に多種多様な花の形と色がある点等から高い人気を誇る植物です。草姿は一般的に直立型になり、羽状複葉の葉を横へ大きく広げて地面を覆う効果があります。そのため、コンパクトな品種であれば株を並べて地被植物にする事が可能です。花のサイズは一般的に2.5~10cmの範囲であり、花の形も一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きがあり、花の色も赤・桃・黄・紫・緑・白と多彩です。そのため、自身の好みに合わせて品種が選びやすくなっています。またマリーゴールドの根からはα-ターチエニルという物質を分泌しており、線虫に対して殺虫効果・抑制効果があります。そのため、野菜などと一緒に植えるとセンチュウ被害を抑制することができます。
ミヤコグサ属(ロータス属)


学名:Lotus
生活形:常緑亜低木
開花:3月~5月
花色:桃・橙・黄・白
葉色:緑
草丈:約10~30cm
草姿:匍匐型
主な原種:ミヤコグサ/ベルテロティー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ミヤコグサ属は、茎が匍匐性に広がるため地被植物やハンギング仕立てとして主に利用されており、蝶々や鳥の唇に似たユニークな花を鑑賞する目的で栽培されています。例えば、ロータス・ベルテロティー(lotus berthelotii)は、花弁の先端がカールする事で花の形がオウムの嘴のような個性的な見た目をしており、赤色と橙色の花色がトロピカルな印象を与えます。また葉の色が白緑色をしてるためカラーリーフとしても楽しめる所も魅力のひとつです。一方で、ミヤコグサ(lotus japonicus)は、蝶々を想像させる優美な花の形をしています。鑑賞用として栽培されることはあまりないですが、絶滅危惧種のシルビアシジミの食草になったり、開花期には蜜蜂を初め様々な昆虫が訪れるため、ビオトープに取り入れる植物のひとつとして検討するのもよいかもしれませんね。
ミント属(ハッカ属)





学名:Mentha
生活形:多年草
開花:7月~9月
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~90cm
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:ペパーミント/スペアミント/ヨウシュハッカ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ミントは、デザートの香り漬けなどに使用される代表的なハーブのひとつとして知られている植物です。ミントの香りは種や品種で差異があり、例えば、ペパーミントはメントールを由来とするスッキリした香りがあり、アップルミントはリモネン等を由来とする甘い香り、スペアミントのスパイシーな香りなどがあります。ミント属の種や品種については、種類のリンクでも紹介してるためそちらを参考にしてください。
ミントの草姿は叢生型で、地中にある根茎で広がりながら、茎を複数伸ばして群生をつくります。生育旺盛で根茎の広がりが早いため、場所によっては植えてはイケナイ植物として扱われる事もありますが、根茎は基本的に地表近くにあるため比較的に除草は簡単です。花は小さな唇形で、節ごとに集散花序がついている複合花序になります。花穂はボリューム感があり、紫色の花が上品な印象を添えたりますが、葉の収穫のために剪定で取り除かれることも多々あるようです。
ムスカリ属



学名:Muscari
生活形:多年草
開花:3月~5月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約15~25cm
草姿:叢生型・叢生型
主な原種:ブドウムスカリ/ルリムスカリ/ラティフォリウム 等
用途:グランドカバー/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムスカリは、粒々とした花が、穂状に高密度に連なり、果物の葡萄を想像させるような可愛らしい花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型で、鱗茎が成長に伴って増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。葉の形は線形で肉厚になり、葉の向きは種により差異があり、垂直に伸びたり、弧状に湾曲したり、地面に倒れたりしています。開花は3月~5月、花の形は壺形で、丸みのある可愛らしい外観をしており、花は高密度に穂状に連なり咲くため、葡萄をさせるような可愛らしい花姿となるでしょう。花の色は桃・青・紫・白と非常に多彩であり品種も豊富なため、自身の好みの色を選びやすくなっています。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の花を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の花を選んだりするとよいかもしれませんね。また球根はとても丈夫で、自然分球して株をどんどん増やすため広範囲を覆いやすいです。そのため、斜面や歩道の傍などにムスカリを沢山植えて、花絨毯の美しい景観が作られることもあります。
ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)



学名:Tradescantia
生活形:多年草
開花:周年※開花は散発的
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・紫・灰・白
草丈:約15~45cm
草姿:叢生型・匍匐型・ロゼット型
主な原種:ムラサキオモト/ムラサキゴテン/シマムラサキツユクサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムラサキツユクサ属は約85種を含む属であり、枝垂れたりロゼットを形成したりする優美な草姿や、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されています。例えば、ムラサキオモト(Tradescantia spathacea)は、草姿が叢生型になり、地中を根茎で広がりながらロゼットを形成する株を複数つくり群生をつくります。そのため、地被植物として利用されたりします。葉の色は品種により緑・黄・紫・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。一方で、シマムラサキツユクサ(Tradescantia zebrina)は草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の色は品種により緑・紫・灰・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。上記の他にも、ムラサキツユクサ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介しているため、よければ参考にしてください。
ムラサキナズナ属(オーブリエチア属)



学名:Aubrieta
生活形:多年草
開花:4月~5月
花色:桃・青・紫
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~20cm
草姿:匍匐型
主な原種:デルトイデア 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムラサキナズナは、地表面を這うように広がりながら、開花期に株いっぱいに花を咲かせて花絨毯を作り出す植物です。草姿は匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、岩の隙間などに偽着生させたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりする植物です。開花期は春で、総状花序に花が次々と咲いて株を覆うように咲き誇ります。そのため、花絨毯が敷かれているような美しい花姿が楽しめます。また幾つかの品種は、葉に黄色(白色)の班が入るため、カラーリーフとしても楽しめます。
メシダ属(アシリウム属)



学名:Athyrium
生活形:多年草
開花:-
花色:-
葉色:緑・赤・紫・黄・灰・白
草丈:約30~80cm
草姿:叢生型
主な原種:イヌワラビ/セイヨウメシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:メシダは、鳥の羽根を見てるような繊細で美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地中を根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がります。そのため、地被植物として活用できます。葉の形は2~3回羽状複葉になり、小葉は極小さく細長い線形から楕円形の形をしています。またメシダはオシダと比べると葉が柔軟で柔らかな見た目をしている事から、より優雅な印象を感じさせやすいです。そのため、お庭に植えるとレースの模様を見てるような上品な雰囲気や、エレガントな雰囲気を添えることが出来るでしょう。また葉の色が、緑・赤・紫・黄・灰・白と多様な点も魅力のひとつとなり、品種を選びカラーリーフとして楽しむのもよいでしょう。基本的に耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで栽培されます。
●や・ら・わ行
ヤエムグラ属(ガリウム属)



学名:Galium
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:白
葉色:緑
草丈:約30~50cm
草姿:叢生型
主な原種:クルマバソウ/ヤエムグラ 等
用途:グランドカバー/香りが良い/ドライフラワー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヤエムグラ属は約650種を含む属であり、園芸でも樹形・ 葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種があります。特に代表的な種である、クルマバソウ(Galium odoratum)は、車輪のように輪生するお洒落な葉と上品な印象を添える白花を鑑賞したり、また甘い香りをたのしむ目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型になり、地中にある根茎で広がりながら、多数の茎を出して群生をつくります。葉は長楕円形で、6~10枚の葉が輪生するため、車の車輪を見てような独特でお洒落な見た目をしています。そのため、お庭で栽培するとエレガントな雰囲気を添えてくれるでしょう。また葉にはクマリンを由来とする芳香があり、香りはココナッツやバニラに似た甘い香りがあります。この香りは乾燥するとクマリンが増加してより強くなるためポプリやマットレスなどに使用される事があり、アルコールの風味付けに使用されています。ただし、クマリンは腎臓にダメージを与える恐れがあるため、大量に摂取するのは控えた方が良いでしょう。開花は春から夏にかけて、上品な白花が、お洒落な葉と調和して、より一層にエレガントな雰囲気を添えます。基本的に耐陰性が高い植物のため、主にシェードガーデンで楽しまれる植物です。
ヤブラン属



学名:Liriope
生活形:多年草
開花:7月~10月
花色:紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~60cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:ヤブラン
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヤブランは、ロゼット状に優美に広がる美しい葉姿や、上品な印象を添える紫花が魅力的な植物です。草姿は叢生型またはロゼット型、根茎で緩やかに広がりながら株が増えます。株は葉が外側へと放射状に広がる事でロゼットを形成して、葉が線形で細長いためシャープな外観を呈します。また葉の色は緑色の他に、黄色や白色もあるため品種を選ぶことでカラーリーフとしても楽しめます。また開花期に見られる紫花は、優美に広がる葉とも調和して、お庭にエレガントな雰囲気を添えてくれるでしょう。基本的に耐陰性が高い植物のため、シェードガーデン等で栽培することも可能です。
ヨモギ属(アルテミシア属)



学名:Artemisia
生活形:多年草
開花:8月~10月
花色:黄
葉色:緑・白
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
主な原種:シロヨモギ/アサギリソウ/ルドビシアナ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヨモギ属は約506種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ヨモギ属の主な種
- シロヨモギ(Artemisia stelleriana):株は全体が白色の毛で覆われているため、明るさや清潔感を感じさせるシルバーリーフとして広く親しまれている植物です。また葉は羽状複葉で、葉を構成する小葉に丸みがあるため、レース模様を見るような上品さと、可愛らしさが兼ね備える見た目をしています。そのため、エレガントなお庭で栽培すると上品さや優美さを添えてくれるでしょう。
- アサギリソウ(Artemisia schmidtiana): 株は丸みのあるドーム状に成長する傾向があり、光で輝き霞をみてるような幻想的な雰囲気を感じさせる植物です。草姿は叢生型で、株はモコモコと盛り上がるようにドーム状に広がります。そのため、地被植物として活用できます。葉は羽状複葉、葉を構成してる小葉は細長い線形をしているため、綿のように空気をたくさん含んだ軽やかな見た目をしており、ふわふわとしたボリューム感があります。また葉は絹糸状の毛で覆われているため、基本的に色は殆ど白色です。絹糸状の毛は光が当たると反射して、キラキラ輝いて見えるため、宝飾品を見てるような美しさがある点もこの植物の魅力のひとつとなります。上記の理由から、この植物は、ふわふわとしたメルヘンチックなお庭や、高級感を感じさせるラグジュアリーなお庭などを演出するのに適した植物となります。
ヨモギギク属



学名:Tanacetum
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:黄・白
葉色:緑・白
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
主な原種:タンジー/ナツシロギク/シルバーレース 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/切り花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考: ヨモギギク属は約135種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ヨモギギク属の主な種
- タンジー(Tanacetum vulgare):花や葉に樟脳やローズマリー等に例えられる爽やかな香りがある事から、これを収穫してポプリに活用されたりします。また花は乾燥後も色褪せが少ないことからドライフラワーやフラワーアレンジメントに利用されることもあります。この植物はツジョンを多く含有しており毒性がありますが、それが認知される前までは食用ハーブとして用いられていました。現在は食用としての利用は基本的にありません。鑑賞用途としても、レースのように広がる上品な葉がエレガントな雰囲気をお庭に添えたり、ボリューム感のある黄色の花が見る人を元気にさせるため人気です。
- タナセタム・シルバーレース(Tanacetum ptarmiciflorum):葉は2~3回羽状複葉で、葉を構成してる小葉がごく小さいため、緻密で繊細なレースのようなお洒落な外観をしており、また植物全体が白色の毛で密に覆われているため、上品なシルバーリーフとなります。そのため、お庭に植えるとエレガントな雰囲気を添える植物として働かせることができます。
ラグラス属(ウサギノオ属)



学名:Lagurus
生活形:一年草
開花:4月~8月
花色:黄・緑・白
葉色:緑
草丈:約10~50cm
草姿:叢生型
主な原種:ウサギノオ 等
用途:グランドカバー/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ラグラスは、ウサギの尾を想像させるような可愛らしい花穂を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、多数の稈が直立に伸びて群生をつくります。花はイネ科でよく見られる小穂が円錐状に並んでおり、絹糸状の毛が密生する事で、ボリューム感と綿のようなふわふわ感がある優しい花姿となります。また花穂は寸胴で丸みのある可愛らしい外観をしており、その外観からウサギの尾に例えられています。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫してドライフラワーにしたりプリザーブドフラワーとしてアレンジメントで楽しむことも可能です。
ランタナ属



学名:Lantana
生活形:常緑低木/常緑小高木
開花:6月~11月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約50~600cm
樹形:分枝型/匍匐型
主な原種:カマラ/
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ランタナは、花が絶え間なく咲き誇る様子や、半球形の可愛らしい印象を与える花姿、花の色が少しづつ変化していく点などが特徴となる植物です。樹形は分枝型または匍匐型の2種類があります。分枝型はこんもりとドーム状に盛り上がりながら成長するため、花壇などで立体感とボリューム感を出すことが出来ます。一方で、匍匐型は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地面を覆う地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えて優雅に枝垂れる樹形が鑑賞されたりします。そのため、育て方と用途に合わせて樹形を選ぶとよいでしょう。開花期は6月~11月頃まで基本的に途切れることなく咲き続けるため、花を長期間たのしみたい人に好まれる植物です。花は高杯形の小さな花が、綺麗な半球形に密に集まり咲きます。またこの花房は、枝が伸び続ける限り、葉腋から次々と咲くため、基本的に開花が途切れません。花の色は赤・桃・黄・橙・白と非常に多様で、また一般的に個々の花は成熟するにつれて色が変化します。そのため、種や品種で異なることもありますが、花房の中央と外側で花の色が違うこともあります。 さらに、花は蝶々の蜜源として高い評価を受けており、アゲハなどがよく飛来してくるようになります。そのため、バタフライガーデンなど蝶々をお庭に呼びたい方にもおすすめの植物となります。
リシマキア属(オカトラノオ属)



学名:Lysimachia
生活形:多年草
開花:5月~7月
花色:黄・紫
葉色:緑・黄
草丈:
草姿:叢生型・匍匐型
主な原種:プンクタータ/コバンコナスビ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/背が高い花/切り花
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:リシマキア属は約288種を含み、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
リシマキア属の主な種
- リシマキア・プンクタータ(Lysimachia punctata):黄色の花が連なり咲く豪華な花や、葉に覆輪の入る品種をカラーリーフとして楽しむ目的で栽培される品種です。生活形は多年草、草丈は約60~100cm、草姿は叢生型、地上茎は直立茎、開花期は5月~7月、花序は総状花序、花は直径が約2.5cm、花は5枚の黄色の花弁が漏斗形にひらきます。
- コバンコナスビ(Lysimachia nummularia):草姿が匍匐型になり、茎が地表面を覆うように広がるため、地被植物に仕立てられたり、鉢から枝垂れる姿を鑑賞する目的でハンギング仕立てで栽培される植物です。開花期は5月~7月、小さな黄花が腋生に咲きます。
- オカトラノオ(Lysimachia clethroides):花穂が途中で折れてお辞儀してるように見える個性的な植物です。生活形は多年草、草丈は約60~100cm、草姿は叢生型、地上茎は直立茎、開花期は6月~8月、花序は総状花序、花は非常に小さく、5枚の白色の花弁が皿状にひらきます。
リンドウ属(ゲンチアナ属)



学名:Gentiana
生活形:多年草
開花:4月~7月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑
草丈:
草姿:叢生型
主な原種:リンドウ/チャボリンドウ/ルテア 等
用途:グランドカバー/背が高い花/切り花/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:リンドウ属は約344種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
リンドウ属の主な種
- リンドウ(Gentiana scabra var. buergeri):植物の世界では珍しい鮮やかな青花を咲かせます。花の形は漏斗形で、上向きに開花して、茎の頂部で密集します。そのため、豪華な花姿が楽しめる植物です。開花した花は切り花として利用されることもあります。
- チャボリンドウ(Gentiana acaulis):地面をマット状に広がるため地被植物となり、開花期には鐘形の青花を上向きに開花させる植物です。
ルイヨウショウマ属(アクタエア属)



学名:Actaea
生活形:多年草
開花:8月~11月
花色:桃・白
葉色:緑・橙・紫・茶・黒
草丈:約60~150cm
草姿:叢生型
主な原種:サラシナショウマ/パキポダ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
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備考:ルイヨウショウマ属は約32種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ルイヨウショウマ属の主な種
- サラシナショウマ(Actaea simplex):お洒落なレースを見てるような羽状複葉や、幾つかの品種で見られるシックな黒葉や茶色のアンティークな葉、スラリと伸びる上品な花穂を鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型で、地下茎が成長に伴い広がりながら、葉を横に広げるため地被植物としても適します。
- アクタエア・パキポダ(Actaea pachypoda):一般的に蝋質で光沢のある、宝飾品のような果実を鑑賞する目的です。耐陰性が高いためシェードガーデンなどでも育てられます。
ルリマツリ属(プルンバゴ属)



学名:Plumbago
生活形:常緑低木/常緑ツル性木本
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:青・紫・赤・白
葉色:緑
樹高:約100~600cm
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)・叢生型
主な原種:ルリマツリ/アカマツリ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ルリマツリは、理想的な環境下で周年咲く青花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型になり、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、一般的にはツルを誘引してトレリスなどに仕立てられますが、地被植物のように仕立てられたり、壁面を枝垂れさせて仕立てられることもあります。開花期間はとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があり、一般的に春から秋にかけて花が咲きます。花は穂状花序に高密度に集まる傾向があり、半球形のボリューム感のある花房をつくります。花の色は一般的に青色ですが、紫色や白色や赤色もあるため、好みで選ぶと良いでしょう。
ローズマリー属



学名:Rosmarinus
生活形:常緑低木
開花:周年※一般的な開花は3月~11月になる
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑・白
樹高:約30~180cm
樹形:分枝型
主な原種:オフィキナリス
用途: 開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/香りが良い/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ローズマリーは、樟脳の香りがある枝葉を収穫して料理に利用したり、また花を鑑賞したりする目的で栽培されている植物です。樹形は立性・匍匐性・半匍匐性の3パターンがある。立性は茎が垂直に整然と伸びるため、エレガントなお庭の庭木として最適で生垣としても活用できます。匍匐性は茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりするため、地被植物のように仕立てられたり、壁面を枝垂れさせて仕立てられることもあります。半匍匐性は匍匐茎と直立茎の両方の性質があるため、庭木としてボリューム感を出したり、自然風の生垣として活用されます。開花期間はとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力がありますが、開花が疎らだったり、開花が止まったりすることもあります。花は節から総状花序を出すため、一斉に開花すると株を覆うような豪華な花姿が楽しめます。また紫色の花が、お庭に上品な雰囲気を添えてくれるでしょう。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア属)



学名:Muehlenbeckia
生活形:落葉ツル性木本/落葉低木
開花:6月~7月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:コンプレクサ/アキシラリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ワイヤープランツは、柔軟なワイヤーを思わせるような茎が作り出す独特な樹形と、緻密で可愛らしい印象を与える葉が魅力的な植物です。樹形はツル型で、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、ツルを誘引して誘引資材に仕立てられたりしますが、多くは地被植物のように仕立てられたり、鉢に植えてワイヤー状のツルを枝垂れさせて仕立てられる事が多いです。葉は約0.5~2cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、繁茂しても薮を見てるような野暮ったさを感じさせにくいです。葉の形は丸みを帯びるため、可愛らしさがあり、葉の色は緑色の他に品種を選ぶと黄・桃・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。また枝葉は収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用する事ができます。ワイヤープランツの枝葉は、アレンジメントの中でボリューム感を出したり、容器の目隠しとして働かせたり、流れを演出したりして多様な活用方法があるため人気の花材です。