科:サトイモ(Araceae)
属:オランダカイウ/ザンテデスキア(Zantedeschia)
別名:カラー/湿地性カラー
品種:レッドアラート(red alert)
開花時期:4月~7月
花の色:赤色●橙色●
葉色:緑色●白色〇
分類:多年草
草丈:約40cm
誕生花:12月15日
花言葉:「清浄」「愛情」「歓喜」「壮大な美」「夢のような恋」「すばらしい美」「乙女の清らかさ」「夢のように美しい」「乙女のしとやかさ」
用途:切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カラー(レッドアラート)とは!?
カラー(レッドアラート)は学名Zantedeschia ‘red alert’、炎を思わせる様な赤色(~赤橙色)の花色と揺らめく様な花の形、白色の斑点がはいる矢じり形をした葉が魅力の園芸品種です。
開花時期は春から夏、花は仏炎苞と肉穂花序で構成されており、花色は仏炎苞では赤色(赤橙色)、肉穂花序も赤色です。草姿は塊根から直立する葉や花茎を直立に伸ばし高さ約40cm × 幅は約40cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色(~黄色)の班が入り、葉身は矢尻形です。
カラー(レッドアラート)の切り花の楽しみ方
- カラー(レッドアラート)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- オランダカイウの収穫は花が開いてるものを選び花茎の根元から収穫しましょう。
- 収穫したら水に漬けた状態で水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみましょう。
- ↳日持ちは7~10日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
カラー(レッドアラート)の栽培方法
園芸では、カラー(レッドアラート)の優雅に広がる葉や、個性的で上品な花を楽しむ目的で育てられる事が多く、またその花を切り花として花瓶に生けて楽しまれたりします。地植えで育てる場合は大きく成長して年々塊根が増え群生する様になるため十分なスペースが必要です。
カラー(レッドアラート)を育てる際に注意する事は「強い乾燥」です。何故ならオランダカイウは野生では湿地に自生しており、乾燥を苦手にしているからです。そのため有機物のしっかり入る保水性ある土壌に植えてあげる必要があり、また暑さの厳しい地域などでは日向を避けて西日の当たらない半日影等に植えてあげる方が管理が楽になるでしょう。
オランダカイウ(カラー)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オランダカイウ(カラー)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2021】
カラー(レッドアラート)の育て方
花壇の土づくり
日当り
カラー(レッドアラート)は直射日光が6時間以上あたる日向から、間接光のみがあたる明るい日陰迄で育てる事が出来ます。ただし日当たりが悪い場所で育てると花付きが悪くなったり、日当たりのよい場所では乾燥しやすくなり管理が難しくなるため注意が必要です。
土壌の土質
カラー(レッドアラート)はやや湿り気の保たれる土壌を好みます。そのため花壇で育てる場合は、通気性と保水性のバランスが良い土壌を作りましょう。また有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好むため、土色が薄い場合等は腐葉土等をいれて土壌を改善する必要があります。
植付け前に土壌診断を行い、土壌を掘る時に土が硬かったり、濡らした土を握った時に塊が崩れない等する場合は、必要に応じて通気性を高める川砂やパーライト等を入れます。また濡らした土が握った時にバラバラと崩れる場合は必要に応じて保水性を高める田土や黒土を入れましょう。その他にも肥沃さと膨軟性を高める目的で腐葉土や黒土を入れたりして土壌改善を行いましょう。
植付け時
カラー(レッドアラート)の塊根は大きさに合わせて約7~10cmの深さに植えましょう。
鉢土づくり
日当り
カラー(レッドアラート)は直射日光が6時間以上あたる日向から、間接光のみがあたる明るい日陰迄で育てる事が出来ます。置きたい場所や、季節環境に合わせて移動しながら管理するといいでしょう。
培養土
培養土は保水性の高い草花や野菜培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 黒土+腐葉土+パーライト(極小粒)=5:3:2
- 赤玉土+腐葉土+バーミキュライト=5:3:2
水やりの仕方
カラー(レッドアラート)は均一に湿り気が保たれた土壌を好みます。基本的には乾燥に耐えられないため、土が乾燥してきたらしっかり水やりを行いましょう。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
カラー(レッドアラート)は肥沃な土壌であれば、基本的に肥料を必要としません。ただし鉢植えで育てていている場合は栄養が足りなくなる事があります。その場合は必要に応じて追肥を与えましょう。
カラー(レッドアラート)の肥料は、成長が活発な春(3月~5月)の間だけ行います。肥料はリン酸やカリが多めに入る液肥を選びましょう。2週間に一度の頻度で水やりの際に液肥を与えましょう。
剪定のやり方
カラー(レッドアラート)の剪定は葉が枯れる晩秋頃に「間引き剪定」を行います。
間引き剪定
カラー(レッドアラート)の間引き剪定は、葉が黄色くなり枯れていく晩秋に行います。間引き剪定のやり方は、葉を根元付近で強く間引き取り除くだけです。
夏越しする方法
カラー(レッドアラート)は夏の暑さに耐えますが、乾燥を苦手にしています。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
カラー(レッドアラート)の夏越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、乾燥対策として、西日の当たらない半日影や間接光のみがあたる明るい日陰に移動するといいでしょう。
- 地植えした株でも土の表面が乾燥してきたらしっかり水やりを行います。
- ↳鉢植えで育てている場合は、より乾燥が早いため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:8a~10b
カラー(レッドアラート)は軽い霜であれば、地面下の塊根が残り春に芽を出して冬越し出来ます。ただし基本的には寒さに弱いため管理に注意が必要です。
冬越しが難しい地域の対策方法
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株を掘り起こして鉢植えに植え直し室内か温室に入れます。
- それも難しい場合は株元に腐葉土を盛り不織布やビニールで植物の周囲を囲ってあげましょう。
挿し木や株分けで増やす
カラー(レッドアラート)は株分けは休眠中の早春に行いましょう。株を掘り起こして、塊根を個々に切り離します。
切り離した塊根は、直ぐに植えずに1日程度乾燥させて傷口にカルスを形成させてから植え直しましょう。
播種で増やす
カラー(レッドアラート)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
カラー(レッドアラート)の病気
- 灰色カビ病
- 軟腐病
- 白絹病
- 疫病
カラー(レッドアラート)の害虫
- コガネムシ