観葉植物とは、美しい葉を鑑賞するために栽培される植物です。もちろん、観葉植物の中には花や果実なども魅力的な植物も多いですが、定義としては葉をメインに楽しむ植物になります。
観葉植物の多くは熱帯・亜熱帯に自生しています。また多くは室内植物(インドアグリーン)としてお家やオフィスのインテリアの一つとして飾られたり育てられたりしています。もちろん観葉植物は熱帯・亜熱帯以外にもありますし、屋外で観葉植物を楽しむ事も出来ます。
しかし多くの観葉植物は、熱帯・亜熱帯に自生していて、屋内のインドアグリーンとして栽培されています。そのため、ここでは観葉植物の種類を紹介しながら、熱帯・亜熱帯の植物を栽培する上での注意ポイント、屋内で植物を栽培する上での注意ポイントも紹介していきます。
観葉植物の魅力
葉の魅力
観葉植物は葉の形や色が多様で芸術作品のような美しさがあります。
観葉植物は種類も多いため、好みやお部屋の雰囲気に合わせて、可愛らしい雰囲気を演出する丸葉やハート葉を選んだり、繊細で上品な雰囲気を演出する細葉を選んだり、ユニークで遊び心を感じさせる穴空きの葉等を選んだり出来ます。
そのため、沢山ある観葉植物の種類からお部屋にあう植物を選ぶことが出来ます。
インテリア
観葉植物は室内を美しく彩るインテリアとして魅力的な選択肢のひとつです。
観葉植物は葉の形や色が様々にあるためお部屋の雰囲気に合わせて植物選びが出来ます。また大きい観葉植物ではお部屋のイメージを作るシンボルになったり、小ぶりな観葉植物ではアクセントとして働きます。
観葉植物は単なる装飾品と違い、生命があります。そのため、植物は時間の流れや季節で表情をかえたり、また植物と触れ合う事で癒しが貰えたりします。
リラックス効果
観葉植物には心を穏やかにさせるリラックス効果があります。
例えば、観葉植物の緑色は、目の疲労を軽減させたり、ストレスを軽減させたり、免疫力を向上させる働きがあり、心と体を癒すヒーリング効果を持ちます。
また、観葉植物の香りには鎮静効果があり、感情の高ぶりを抑え、気分をリラックスさせる効果があります。
空気の浄化
観葉植物は、気孔を通してホルムアルデヒド等の汚染物質を吸収して、時に分解を行い、空気を浄化する事が研究で確認されています。
観葉植物を育てる事で室内の空気の質が改善されるため、シックハウス症候群(目がチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)などが引き起こされにくくなります。
※植物の種類によって汚染物質などの吸収量は、かわります。
観葉植物を選ぶポイント
日当たり
植物は光合成を行うために十分な明るさを必要とします。そのため、観葉植物を健康で元気に育てるには、必ず植物にあった場所で育てる必要があります。植物ごとに好む明るさも違うため、まずは置き場所の明るさを調べてから、育てたい観葉植物を選ぶと良いでしょう。
一般的な日当たりの目安
植物を育てる場合、一般的に太陽の光が当たる時間を目安にして植物が育てられます。多くの植物は太陽の光を沢山必要とするため、直射日光が六時間以上または三時間から五時間あたる場所で育てられますが、観葉植物の場合は直射日光が当たらない明るい日陰で育てられるのが一般的です。
何故なら、観葉植物の多くは熱帯森林などに自生しており間接光のみが当たる環境で育っており、また強い日差しに当たると葉焼けを引き起こしやすいからです。ただし植物ごとに好む日当たりが変わるため、植物の種類の所から適切な日当たりをご確認下さい。
植物が好む日当たりの目安
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
観葉植物が好む明るさ
観葉植物は、直射日光に何時間も当てると葉焼けなどの問題を引き起こすため、一般的に直射日光の殆ど当たらない明るい日陰で育てられることが多いです。ただし明るい日陰で育てる場合、環境によって明るさがかなりかわります。例えば、屋外であれば明るい間接光くらいの明るさがありますが、屋内の窓際だと中程度の光になり、窓際から少し離れると弱い光、またはそれ以下しかありません。
植物は、それぞれ沢山の光を必要とする植物、少量の光でも生き残る植物などがあります。まずは、観葉植物を置きたい場所の明るさを調べてから、明るさにあった植物を選ぶと良いでしょう。
※植物が好む明るさについては植物の種類から見れます。また多くの植物は記載されている明るさの十分の一程度の明るさでも耐えて生き残る事が可能な傾向にあります。ただし上手く成長しなかったり生育不良に陥りやすいです。
植物が好む照度の範囲目安
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000lux~(直射日光なし)
- 直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
植物の樹形(草姿)や大きさ
樹形(草姿)の種類
観葉植物は種類によって様々な樹形や草姿をしています。樹形や草姿で印象が大きく変わるため、お部屋の雰囲気に合わせて観葉植物を選ぶとよいかもしれません。
- 直立に成長する観葉植物は、茎が真っ直ぐと伸びるためシンプルで洗練された雰囲気を作ります。そのため、無駄のないお洒落なお部屋や、現代的でモダンな雰囲気のお部屋等によくあいます。
- 株立ち状に成長する観葉植物は、地面付近から沢山の茎が立ち上がるため、お部屋の中に緑に囲まれるような自然な雰囲気を演出したい人などにピッタリな観葉植物となります。
- ロゼットまたは叢生に成長する観葉植物は、お部屋の空間を埋めるように茎葉が優雅に広がるため、植物で満たされるジャングルのような雰囲気を演出する事が出来ます。
- 垂れ型に成長する観葉植物は、上から下へと茎や葉が下垂するため優雅な雰囲気を演出することが出来ます。また茎や葉が人工物を覆うため自然の中のような雰囲気をお部屋の中に作り出す事が出来ます。
観葉植物の大きさ
観葉植物は草丈や樹高が低い矮性品種、草丈や樹高が100cmを超える高性品種、逆に下へと成長する垂れ型など様々あります。基本的には飾りたい場所に合わせて植物を選ぶと良いでしょう。
- 矮性品種(中型品種)は目線の高さに合わせて、テーブルの上に置いたり、棚の上に飾ったり、出窓の台などに置いてあげるのに向きます。
- 高性品種は自然と目線の高さになることから、窓際やソファーの横などの床に直接置いて飾るのが一般的です。
- 垂れ形は上から下へと垂れ下がるため、目線の高さか見上げる形で鑑賞出来るように飾ったり、人工物を覆うように飾るのが一般的です。そのため、棚の上に観葉植物を置いたり、ハンギングバスケットにして壁に飾ったり、天井から吊り下げたりすると良いかもしれません。
観葉植物の種類
名称:アンスリウム
分類:多年草
開花時期:5月~10月(理想的な環境では周年)
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑
草丈:約30~50cm
主な種:アンドレアナム・クラリネルビウム等
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:アンスリウムは、一年を通して魅力的な花を咲かせるフラミンゴフラワー系と、葉を鑑賞する目的で栽培されるベルベットリーフアンスリウム系などのアンスリウムがあります。
フラミンゴフラワーは、開花期間が一年を通してあり、花は植物上でもカットしても数週間保ち長く花を楽しめます。また花は天狗のお面のようなユニークな見た目をしていて、仏炎苞は表面に強い光沢があるため高級感がありラグジュアリーな見た目をしている所も魅力です。
名称:カランコエ
分類:多年草
草丈:約30~100cm
葉色:緑・茶・白・紫
明るさ:明るい日陰(中程度の光)
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:カランコエは多肉質な葉や華やかな花を鑑賞する目的で育てられる事が多い植物です。
カランコエは属の中に約73種があり、園芸でも幾つかの種が親しまれています。例えば、ベニベンケイは開花期間の長さや華やかな花姿から花を楽しむ目的で育てられます。また、月兎耳は葉がぷにぷにと多肉質でベルベットを思わせるような毛で覆われる事から葉を鑑賞する目的で育てられます。
上記の他にも、葉の葉縁部分に子株を沢山つくり子孫繁栄の縁起の良い植物として人気の高いコダカラベンケイやシャンデリアのような花姿が魅力的なカランコエ・マンギニーなど様々な種と園芸品種が親しまれています。詳しくは種類のリンクからご覧下さい。
名称:クラッスラ
分類:常緑低木・多年草
開花時期:原種や品種で変わる
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・桃・赤・紫・茶・白
草丈:約5~100cm
明るさ:日向・半日影・明るい日陰
原種:金のなる木・乙女心・スプリングワンダー等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/日陰植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:クラッスラは属の中に約200種があり、園芸でも様々な種類の原種や品種が親しまれています。
クラッスラの特徴は、多肉植物のため葉がぷにぷにとして可愛らしい所、多肉部分には貯水組織があるため乾燥に強い所、樹形が多彩で直立したり匍匐する性質がある所、葉の形状が多様で選択肢が豊富な所、葉の色が豊富にあり、また強光や低温などの環境ストレスで色が変化する所、寒さに弱いため冬の管理には注意が必要な所などにあります。
クラッスラは多彩な成長習慣・肉厚で可愛い葉・多彩な葉の色・華やかな花を鑑賞する目的で栽培されており、温暖な地域では屋外のロックガーデンで楽しまれたり、観葉植物として屋内で楽しまれたりしています。
名称:クワズイモ
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白・黒
草丈:約50~150cm
種:クワズイモ・シマクワズイモ・インドクワズイモ等
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:クワズイモは、象の耳に例えられる事もある巨大な葉が、ロゼットのように大きく広がる植物です。そのため、とても優雅な雰囲気をつくり、またインテリアとしてお部屋に飾ることで熱帯のジャンクのような雰囲気を演出する事が出来る植物です。
クワズイモは属の中に約79種があり、様々な種や園芸品種が親しまれています。例えば日本にも自生するクワズイモは100cmを超える事もある巨大な葉が圧倒的な存在感を示し、またバンビーノは黒色と白色の二色の葉色をもつためシックでモダンな雰囲気を演出する事が出来たりします。この他にもクワズイモ属の中には様々な種や園芸品種があります。詳しくは種類からご覧ください。
名称:シンゴニウム
分類:多年草
開花時期:夏頃
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・桃・白
草丈:約100~1000cm
主な種:ポドフィルム・エリスロフィルム
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:シンゴニウムは、有害な気体であるホルムアルデヒドなどを除去する能力がある事から、空気を清浄する観葉植物としてお部屋などに飾られることが多い植物です。
草姿はツル性、茎から気根を出して樹木などを登る性質があるため、園芸では気根が付着しやすい資材に誘引したり、またハンギング仕立てにして茎葉が優雅に枝垂れる様子が楽しまれたりします。
葉は矢尻形でシャープな形状をしているため、お部屋などに飾ると洗練された雰囲気となります。また品種の中には葉の色が黄色や桃色もある事から、お部屋の中を明るい雰囲気にしたり可愛らしい雰囲気にしたりする事も可能です。シンゴニウムの種や園芸品種について詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。
名称:ディフェンバキア
分類:多年草
開花時期:春・夏
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約50~200cm
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ディフェンバキアは、高い耐陰性があり、葉が大きく豪華で葉の色も豊富にあり、行儀よく直立に成長する習慣がある事からインドアグリーンとして人気の高い観葉植物です。
また、ディフェンバキアは多くのサトイモ科の観葉植物(ポトス・クワズイモ等)と同様に茎や葉等にシュウ酸カルシウムが含まれています。そのため、茎や葉を噛むと、痺れ・炎症・腫れなどを引き起こし、一時的に会話が出来なくなる状態になるようです。従って英名ではDumb Cane(口の聞けない茎)などともと呼ばれています。
名称:ドラセナ
分類:常緑樹
開花時期:
花色:緑・桃・黄・白
葉色:緑・黄・白・赤
草丈:約150~2000cm
主な種:フレグランス・ドラコ・マルギナータ等
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ドラセナは、一般的に成熟した株の茎の大部分に葉がなく「ヤシの木」や「竹」を想像させるようなユニークな樹形をしています。また葉が頂部に密に集まりロゼットのように広がる傾向があるため優雅な雰囲気をつくります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると南国をイメージさせるようなトロピカルな雰囲気を演出したり、また茎が垂直に伸びる傾向が強い事から洗練された印象を与える事が出来る植物です。
園芸では、特にドラセナ・フレグランス種の人気が高いです。何故ならNASAのクリーンエア研究で毒性のある気体(ホルムアルデヒド・ベンゼン・トリクロロエチレン・キシレン)を高いレベルで除去する事が確認されているためシックハウス症候群対策になり、またフレグランス種の中の園芸品種であるマッサンゲアナは幸せの木と呼ばれており縁起の良い植物として贈り物などによく利用されているからです。
上記の他にも、ドラゴンブラッドを生成するドラセナ・ドラコや茎の部分が竹のような見た目をしており曲がり樹形で楽しまれたり切り花にして楽しまれるドラセナ・サンデリアーナなどもあります。詳しくは種類からご覧下さい。
名称:フィカス(ガジュマル)
分類:常緑高木
草丈:約1000~2500cm
葉色:緑・黄・白
明るさ:半日影・明るい日陰(中程度の光以上)
主な種:ガジュマル・ベンジャミン・インドボダイジュ等
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:フィカスは、自生地では幹や枝から気根を長く垂らし幹のように成長させるため、植物のカーテンを想像させるような個性的な樹形をつくります。また園芸でもその特性を利用して盆栽などで楽しまれたり、人工物が荒廃していく様を演出する目的で利用されたりします。
フィカスはお部屋の中にあるホルムアルデヒドなどを気孔から吸収して分解する力が強いです。そのため、空気清浄を目的に育てられたりします。また花言葉には永久の幸せ・結婚・夫婦愛・永遠の愛などの素敵な花言葉がある事から、記念日にお迎えしたり、結婚祝いや新築祝いなどに贈られる事もあります。花言葉に関してはフィカス属の中にある種によって変わるため、種類のリンクからご確認下さい。
名称:フィロデンドロン
分類:多年草/ツル性木本
開花時期:春・夏
花色:緑・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・黒・白
草丈:約
主な種:ヒトデカズラ・エルベセンスなど
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:フィロデンドロンは属の中に約400~500種があり、園芸でも多数の種が栽培されています。
例えば、フィロデンドロンの中で最も多く栽培されている、ヒトデカズラは葉の大きさが150cmに達する事もあるため巨大で存在感があり、羽状に裂ける葉の形が非常にお洒落な雰囲気を演出します。一方でエルベセンス種は、葉の大きさは10~40cmと小ぶりで形も楕円形とシンプルですが赤色・黄色・黒色などの豊富な葉色がある事から高い人気を誇る植物になります。またフィロデンドロンは学名の由来や花言葉が「愛の木」になる事から、結婚祝いに贈られたり、夫婦の記念日にお迎えされる事が多いようです。
名称:ベゴニア
分類:多年草
草丈:約30~50cm
葉色:緑・赤・桃・紫・黄・橙・黒・銀・白
明るさ:明るい日陰(中程度の光)
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ベゴニアは属の中に約1521種があり、園芸でも様々な種が親しまれています。
例えば、センパフローレンス種は屋外の花壇などで親しまれる事が多く、耐陰性が強く花が四季咲きするため日陰などで花を長く楽しみたい人などに好まれます。またレックスベゴニアは観葉植物として親しまれており、ユニークな葉の形と豊富な葉色から高い人気を誇ります。
上記の他にも、ベゴニア属の中には球根ベゴニアやマクラータ種等の多数の種や品種があります。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。
名称:ポーチュラカリア
分類:常緑低木
開花時期:5月~7月
花色:桃
葉色:緑・桃・黄・白
草丈:約200~500cm
明るさ:明るい日陰(中程度の光)
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ポーチュラカリアの特徴は、茎が直立して高さ500cmまでの低木状に成長する所、茎は多肉質で太く色が赤色(赤褐色)から灰褐色をしている所、葉の大きさが2cm程度と小さくて形が丸く可愛らしい所、自生地では葉が食用としても利用されている所などにあります。ポーチュラカは、若い茎が柔軟で摘芯や切り戻しで分枝を促しコンパクトに成長を抑えられたり、また乾燥に強く少ない土でも育てられたりする事から、底の浅い鉢の中などで盆栽として楽しまれる事が多い植物です。
名称:ポリシャス
分類:常緑低木/常緑小高木
草丈:約100~600cm
葉色:緑・黄・白
明るさ:明るい日陰(中程度の光)
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ポリシャスは樹形が株立ちになりやすく地面付近から直立の茎を何本も伸ばしてふさふさした樹形をつくります。そのため、園芸では緑に囲まれるような自然な雰囲気を演出したい時などに魅力的な植物となります。
ポリシャスは属の中に約176種があり、園芸でも幾つかの種が親しまれています。例えば、タイワンモミジは葉が分裂して細い葉が集まるためシャープでカッコイイ雰囲気を演出できます。またポリシャス・フリスビーは丸い葉の形が可愛らしい雰囲気を演出します。種や園芸品種について詳しくはポリシャスの種類に紹介しているため種類の方のリンクからご覧下さい。
名称:モンステラ
分類:多年草
草丈:約200~2000cm
葉色:緑・黄・白
明るさ:明るい日陰(弱い光以上)
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:モンステラは、葉が非常に大きく存在感があり、また所々に穴が空く個性的な葉の形をしている所が特徴の植物です。
草姿はつる性、茎は気根を樹木などに付着させて登る事が出来ます。そのため、園芸では気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。
葉は非常に大きく長さ90cmに達する事もあり、葉の縁部分に強い切れ込みが入ったり、穴が空いたりする個性的な形状をしています。そのため、観葉植物として育てられる事が多い植物です。
名称:ユッカ・エレファンティペス
分類:常緑低木
草丈:約600~1200cm
葉色:緑・黄・白
明るさ:日向・半日影・明るい日陰
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ユッカは属の中に約52種がありますが観葉植物として利用されるのはユッカ・エレファンティペスまたは和名のメキシコチモランになります。
ユッカ・エレファンティペスの特徴は、有茎種で樹高が600~1200cm程度に成長する所、成熟した株は下部が象の足のように大きくなり、膨らんだ部分から複数の茎を伸ばす所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、葉は多くのユッカと違い先端が尖っていないため怪我をしにくい所、耐陰性があり成長が緩やかなため観葉植物として部屋の中で育てる事が出来る所などにあります。
名称:ユーフォルビア
分類:多年草・低木
開花時期:原種や品種で違う
花色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・橙・白
葉色:緑・青・黄・橙・赤・桃・紫・黒・白
草丈:約
原種:カラキアス・ソテツキリン・初雪草・ポインセチア・雪華草など
明るさ:日向・半日影・明るい日陰
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/背が高い花/カラーリーフ/切り花/多肉植物/観葉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
特徴:ユーフォルビアは属の中に5000種以上があり、 園芸でも様々な種類の原種や品種が親しまれています。
ユーフォルビアは非常に多様なため、多肉植物として茎・葉を鑑賞する目的で栽培されたり、美しい色の葉をカラーリーフとして楽しむ目的で栽培されたり、華やかな花を鑑賞する目的で栽培されたりします。※詳しくは種類の方からご覧下さい。
観葉植物を育てる際の注意点
日当たり不足 | 日当たり不足対策 |
---|---|
・成長速度が著しく悪くなったり生育不良を引き起こします。 ・株の体力が失われて枯れる事もあります。 ・茎が長く伸びてヒョロヒョロとした外観になります。 ・茎の節間が長くなり葉の密度が減ります。 ・葉の色が褪せるなど美しさが損なわれます。 ・葉が落ちます。 | ・日当たり不足は、必要な明るさが足りない、または特定の波長の光(青い光・赤い光)で育てていないことが考えられます。 ・必要な明るさが足りない場合は、植物を育てる場所の照度を調べて、十分な明るさのある場所で育てるか、植物育成ライトを利用します。 ・太陽の光が当たらない場所で育てる場合は、光合成を行うために必要な特定の波長の光(青い光・赤い光)をもっている植物育成ライトを利用しましょう。 楽天に売ってある照度計を購入する 楽天に売ってある植物育成ライト |
強光 | 強光対策 |
---|---|
・強い直射日光は光合成能力を超えて細胞を壊してしまうため、葉が黄変したり褐色になることがあります。 ・葉が落ちます。 ・茎・葉・花が色褪せてしまい本来の美しさが損なわれる場合があります。 ・葉の温度を下げるために蒸散を活発に行うため乾燥が早まります。 | ・強い日差しが植物に当たり葉焼けする場合は、直射日光が当たらないように窓際から少し離した場所に移動したり、レースカーテンやブラインドを使って光を和らげます。 |
風通しが悪い | 風通しを良くする方法 |
---|---|
・風通しが悪い環境は病害虫が繁殖しやすい環境になるため観葉植物にも悪影響が出る可能性が高まります。 ・風通しが悪い環境では乾燥のスピードが遅くなりジメジメとした状態が長く続くため根腐れを引き起こしやすくなります。 ・風通しが悪いと光合成・呼吸・蒸散などの植物の生理機能に異常をきたすため成長が悪くなります。 | ・窓を開ける事で風の流れを作ることが出来ます。また換気扇やサーキュレーターなども活用すると、より風の流れをつくることが出来るでしょう。 楽天でサーキュレーターを購入する |
湿度低い | 湿度を上げる方法 |
---|---|
・熱帯に自生する植物は湿度が低いと葉が乾燥して、葉に皺がよったり、葉が枯れたり、葉が落ちたりすることがあります。 | ・観葉植物をグルーピングして近くにまとめて複数置きます。複数の観葉植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。それにより簡単に湿度を上げることが出来ます。 ・植物の葉に霧吹きをすることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。 ・トレイに水を張り、綺麗な小石などを置いて、鉢が沈まないように小石の上に鉢を設置します。トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。 ・加湿器を使うことで空気中の湿度を調節することが出来ます。 |
温度の変化 | 温度の変化対策 |
---|---|
・観葉植物の多くは寒さを苦手にしています。そのため、温度が10度を下回る環境では植物は弱り枯れるおそれがあります。 | ・基本的に冬の間は屋内に観葉植物を入れて、温度が10~15度を下回らない環境で管理しましょう。 ・夜間に冷え込む場合はダンボールなどを植物に被せて保温します。 |