観葉植物とは、主に葉を鑑賞する目的で栽培されている植物の総称です。その魅力は、一般的な植物では見られないような葉の形、葉の色や模様、葉の質感や光沢などにあり、それに加えて個性的な樹形や草姿、華やかな印象を添える花なども観葉植物の魅力を引き立てる一要素として働きます。
また多くの観葉植物は、熱帯・亜熱帯の森林の中に自生している植物が多いため、一般的に高い耐陰性があります。そのため、インドアグリーンとして屋内の空間の中で楽しまれる事も多く、インテリアとして飾ったり、葉を収穫して花材として利用したり、中には空気清浄効果が期待出来る観葉植物などもあり、葉を鑑賞するだけでなく多様な魅力が味わえる植物となります。
このページでは、観葉植物に利用出来る植物を紹介している他に、栽培時の注意点として、植物が健康に成長するための日照時間や必要な照度(Lux)や、乾燥対策なども合わせて紹介していきます。
ここで紹介する観葉植物の種類は、基本的に属ごとに分類しています。種や品種に関しては、別のページにまとめてあるため、もし気にいった植物があれば別途に用意している種類のリンクから、その植物の種や品種をご確認下さい。購入する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■観葉植物の魅力
観葉植物は、一般的に葉や樹形(草姿)を鑑賞する目的で栽培されており、インテリアの一つとして楽しまれています。例えば、お部屋を熱帯のジャングルのように演出する目的で、巨大で個性的な外観をしている葉をもつ観葉植物を選んだり、お部屋の中に可愛らしい雰囲気を添えるためにピンクの葉色やハート型の葉を持っている植物を選んだり、ラグジュアリーなお部屋を演出する目的で葉にベルベットの質感を持っていたり、葉に光沢のある観葉植物を選んだりして、お部屋の空間を彩る事ができます。
さらに、観葉植物はさまざまな機能性も持ち合わせています。例えば、一部の観葉植物は空気清浄効果がありホルムアルデヒドなどの有害物質を除去する効果が期待出来ます。加えて、目の疲労やストレスを軽減させる効果も知られており、免疫力を向上させる効果も示唆されています。従って、観葉植物は鑑賞して楽しむだけの植物ではなく、心身を癒しヒーリング効果が期待できる植物となります。
ジャングル感

観葉植物のうち、株や葉が視界を塞ぐように大きく成長すものや、モンステラのような独特な葉の形をしている植物は、ジャングルにいるような雰囲気を演出する事ができます。
ジャングル感を感じさせる植物一覧
エレガントな雰囲気

観葉植物のうち、葉の概形が直線的でシャープだったり、幾何学的だったりするものや、葉の色が紫色をしているもの、樹形(草姿)が真っ直ぐ直立して洗練されていたり、枝垂れて優美さがあるものは、エレガントな雰囲気を演出する事ができます。
エレガントな雰囲気を添える植物一覧
可愛い雰囲気

観葉植物のうち、葉の概形がハート型や円形をしているものや、葉のサイズが小さいもの、葉の色がパステル調をしていたり桃色・クリーム色などをしているものは、乙女心をくすぐるような可愛らしい雰囲気や恋心をくすぐるロマンチックな雰囲気を演出する事ができます。
可愛い雰囲気を添える植物一覧
ラグジュアリーな雰囲気

観葉植物のうち、葉に密な毛が生えてベルベットのような質感があるものや、葉に強い光沢があり宝飾品のような輝きがあるもの、草姿が枝垂れて優美な雰囲気をつくるもの等は高級感のあるラグジュアリーな雰囲気を演出する事ができます。
ラグジュアリーな雰囲気を添える植物一覧
カラフルな雰囲気

観葉植物のうち、葉の色が多彩で鮮やかなものはカラフルな雰囲気を演出する事ができます。
カラフルな雰囲気を添える植物一覧
空気清浄効果

観葉植物のうち、幾つかの属または種は、シックハウス症候群(目がチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)を引き起こす原因物質のホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレン、アンモニア、アセトンなどを気孔から吸収して、時に分解を行い、空気を浄化する事が研究で確認されています。そのため、健康な生活にも寄与します。
空気清浄効果が期待できる植物一覧
■観葉植物の種類
●は行
●あ行
アオキ属

学名:Aucuba
生活形:常緑低木
開花:3月~5月
花色:赤・紫
葉色:緑・黄
樹高:約50~300cm
Lux・PPFD:500~10000Lux/9.25~185μmol/m2・s※2500Lux以上あれば基本的に健康な生育が可能レベルになり、500Lux程でも生存可能ですが生育は悪くなります。
主な原種:アオキ
用途:カラーリーフ/生垣/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アオキは葉を鑑賞する目的、敷地の目隠しとして生垣に利用する目的等で栽培される事の多い植物です。葉は光沢があり光を反射するため宝飾のような美しさがあり、また葉の中に黄色の班が入ります。そのため、お庭で栽培すると葉色の黄色が空間全体を明るい雰囲気へと変化させます。また冬になると赤色の果実をつけるため、ウィンターガーデンにワンポイント入るのも魅力です。
アガベ属



学名:Agave
生活形:多年草
開花:生涯に一度咲く
花色:緑・黄・赤・紫
葉色:緑・黄・赤・青・紫・白
草丈:15~200cm
草姿:ロゼット型
主な原種:アオノリュウゼツラン/ポタトルム/笹の雪/アテナータ/パリー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アガベは種や品種が非常に豊富で形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞したり、乾燥に強い性質を利用してゼリスケープやロックガーデン等で楽しむ目的で栽培されます。アガベの葉は短い茎に葉を束生させて、薔薇の花を想像させるようなロゼットを形成します。そのため、お庭で栽培すると空間に優雅な雰囲気を添えることが出来ます。また葉の色が緑・黄・赤・青・紫・白と多彩なため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力です。
アグラオネマ属

学名:Aglaonema
生活形:多年草
開花:春・夏
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・赤・桃・白
草丈:約30~100cm
Lux・PPFD:500~2500Lux/9.25~46.25μmol/m2・s
主な原種:ピクタム/ニティドゥーム等
用途:カラーリーフ/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アグラオネマは観葉植物の中でも耐陰性が高い事から屋内でも育てやすく、また葉色が豊富で葉の中に個性的な模様が入る事からカラーリーフとして楽しめる植物です。アグラオネマの主な種や園芸品種については種類からご覧ください。
アジアンタム属



学名:Adiantum
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤
草丈:約15~50cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:クジャクシダ/コバホウライシダ/アラゲクジャク 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジアンタムは種や品種が豊富にあるため形態も様々ですが、一般的には、美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、葉が優雅に広がるため様々な空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。また耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、インドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つとなります。
アルテルナンテラ属



学名:Alternanthera
生活形:多年草
開花:10月~11月
花色:白・黄緑・赤紫・桃
葉色:緑・赤・紫・桃・黒
草丈:30~100cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~20000Lux/46.25~370μmol/m2・s※10000Lux以上あれば基本的に健康な生育が可能レベルになり、2500Lux程でも生存可能ですが生育は悪くなります。
主な原種:アカバセンニチコウ/フィコイデア/ポリゲンス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アルテルナンテラは、一般的に多彩な葉の色や、千日紅を小さくしたような可愛い花を鑑賞する目的で栽培される植物です。葉の色は種・品種で変わりますが緑・赤・紫・桃・黒などがあり非常に多彩です。そのため、お庭の雰囲気や好みに合わせて葉の色が選べます。また千日紅を小さくしたような花も、よく咲いて魅力的なため、花をメインに品種を選ぶのもよいでしょう。花壇の中では地被植物として利用されたり、また寄せ植え素材として利用されることもあります。
アンスリウム属



学名:Anthurium
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は5月~10月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑・黄・白・赤・赤茶
草丈:約30~40cm
草姿:叢生型・ロゼット型
主な原種:アンドレアナム/セリゼリアナム/クラリネルビウム
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s※PPFDは10μmol/m2・s程でも生存可能ですが生育は悪くなります。
用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アンスリウムは属の中に約1500種があり、花の形や葉の形などの形態の異なる種や品種が様々あります。園芸では、美しい花を鑑賞目的とするフラミンゴ系と、葉を鑑賞目的とするベルベットリーフアンスリウム系に大きく分けることが出来ますが、一般的に栽培されているのは殆どが写真にあるような美しい花(苞)をもってるフラミンゴ系です。フラミンゴフラワー系の花(苞)は宝飾品を見てるような強い光沢と反射があるため、その花をお部屋などにインテリアとして飾るとラグジュアリーな空間へと雰囲気を変えます。また適切な環境下では開花は周年あるため、花を長く楽しみたい人にも好まれており、開花した花は収穫して切り花に出来る所も魅力です。一方で、ベルベットリーフアンスリウム系はその名前の通りベルベットを見てるような高級感ある葉が魅力的な植物になり、フラミンゴ系と比べると人気は劣りますが人々を魅了する植物となるでしょう。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれる事もありますが、基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。
エキナンサス属
学名:Aeschynanthus
生活形:多年草
開花:周年
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑
草丈:
草姿:
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:マルモラタス・ラディカンスなど
用途:枝垂れる植物/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エキナンサスは、熱帯雨林の樹木や岩面に着生して成長する習慣があり、上から下へと枝垂れる美しい草姿が魅力的な植物です。そのため、園芸でもハンギング仕立て等で楽しまれます。また花がとても華やかで美しく、口紅を想像させるような花姿をしていることから、英名ではlipstick plantと呼ばれていたりします。そのため、花を見るのもこの植物の楽しみ方のひとつになっています。
エピスシア属



学名:Episcia
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~10月
花色:赤・桃・橙・黄
葉色:緑・桃・紫・茶・白
草丈:約15~30cm
草姿:匍匐型
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s
主な原種:リラキナ/クプレアタ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:エピスシアは、種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的には優雅に枝垂れる草姿と多様な色をもっている葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。一般的に草姿は匍匐型で、茎が地面を覆うように横に広がったり、また茎は柔軟なため下垂します。そのため、 温暖な地域では地被植物として利用されたり、その他に植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。開花期間は周年ですが、花は疎らに咲くため、あまり重要視されません。基本的に葉の色が緑・桃・紫・茶・白と多彩であり、葉の中に入る模様も独特なためカラーリーフとしての価値が高い植物です。
オキザリス属(カタバミ属)



学名:Oxalis
生活形:多年草
開花:10月~4月※オキザリス・グラブラの開花
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・紫・桃・黒
草丈:約5~30cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:トリアングラリス/フヨウカタバミ/グラブラ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキザリスは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が親しまれています。例えば、オキザリス・トリアングラリスは葉を構成している小葉が三角形をしているためスタイリッシュでカッコイイ印象を与えます。また葉の色が紫色(黒色)をしてるため、貴族を想像させるような高貴な雰囲気を醸し出すカラーリーフとして楽しめるでしょう。草姿は叢生型で、根茎または球根で広がるためお庭の中では地被植物として利用できます。一方で、オキザリス・グラブラは冬秋から春にかけて、株を覆うように高密度に咲く桃色の花が魅力的な植物になります。草姿は叢生型で、鱗茎が成長に伴い広がり地面を覆うため、開花期には桃色の可愛らしい花絨毯が楽しめるでしょう。
オシダ属



学名:Dryopteris
生活形:多年生植物
開花:-
花色:-
葉色:緑・黄・赤・橙
草丈:約30~150cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:セイヨウオシダ/ベニシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オシダは種や品種で形態に差異が見られる事がありますが、一般的には、鳥の羽根のような美しい葉を観賞する目的で栽培されます。葉は羽状に細かくわかれているため、レース模様をみているような上品な雰囲気があり、草姿は叢生して根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がるため、空間をお洒落に彩るリーフとして楽しむことが出来ます。またオシダの多くの種は耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで活用しやすく、葉の色が緑色の他に黄色・赤色・橙色などがあるため、カラーリーフとしても楽しめる所も魅力です。また形態の似ているメシダ属の植物と比べて、一般的にオシダ属の植物は全体的に角張った見た目をしてる傾向があり、男性的で力強い雰囲気がありカッコイイ見た目をしてます。
オランダカイウ属



学名:Zantedeschia
生活形:多年草
開花:4月~7月
花色:赤・桃・橙・黄・紫・緑・茶・白色・黒
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~120cm
草姿:叢生型・ロゼット型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s※10000~20000Luxが最も適した環境になり花付きよくなります。
主な原種:オランダカイウ/モモイロカイウ/シラボシカイウ 等
用途:カラーリーフ/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オランダカイウは別名で「カラー」呼ばれている植物になり、一般的に色紙をロール状に巻いたようなお洒落な花を咲かせる事で知られている植物です。草姿は叢生型、地面下に根茎または塊茎があり成長に伴い広がりながら、地上に茎を何本も伸ばして群生をつくります。花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序になり、肉穂花序を仏炎苞がロール状に囲っています。仏炎苞はその外観からギフトを包む包装紙のような見た目をしており、色が非常に多様です。そのため、高級感を感じさせてラグジュアリーな印象を与えます。また開花した花は、切り花やフラワーアレンジメントなど幅広く活用出来る所も魅力となります。
オリヅルラン属



学名:Chlorophytum
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~60cm
草姿:叢生型・ロゼット型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:オリヅルラン
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オリヅルランは、葉を放射状に流れるように伸ばしロゼットを形成する優雅な草姿と、匍匐茎を伸ばしてかわいい子株をつくる姿が魅力的な植物です。草姿は叢生型またはロゼット型になり、根茎または匍匐茎を伸ばし株を増やし群生をつくります。そのため、温暖な地域では地面を覆う地被植物として利用されることもあります。個々の株はロゼットを形成して、葉が中心から外側に向かって放射状に広がります。葉の概形は細長い線形で、途中で湾曲しながら横へと広がるため、シャープさと優雅さを兼ね備える外観となります。また葉の色は緑色の他、白色や黄色があるため、カラーリーフとして楽しまれることも多いです。オリヅルランは耐陰性が高いため、インドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。NASAが行った実験では空気中のホルムアルデヒド・キシレン・トルエン等の有害物質を葉で吸着する効果が確認されているため、インドアグリーンとして育てると、部屋の空気を清浄に保つ効果が期待できます。
●か行
カラジューム属



学名:Caladium
生活形:多年草
開花:殆どない
花色:白色・黄色
葉色:緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・茶色・白色
草丈:約30~75cm
草姿:ロゼット型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:バイカラー/リンデニー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カラジュームは、複数の葉が地際からロゼット状に広がるため非常に優美な外観となります。
葉のサイズは最大40cmに達する事があり非常に巨大で強い存在感を感じさせ、またハート形の波打った形状が可愛らしさと独特な立体感を生み出します。これらの見た目から海外では、象の耳や天使の羽などに例えられることもあります。また葉の色が緑色・赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・白色と非常に多彩で、基本的に複色で複数の斑が入ることから、葉の中に絵画を描いているようなユニークな模様ができる点も魅力となります。この植物は、耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しんだり、またインドアグリーンとして屋内で楽しんだりできる点も魅力の一つです。
カラテア属



学名:Calathea
生活形:多年草
開花:夏
花色:白
葉色:緑・黄・桃・紫・白
草丈:約30~80cm
草姿:叢生型・ロゼット型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:オルビフォリア/マコヤナ/オルタナ/ランキフォリア 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カラテアは属の中に約59種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、美しい葉を鑑賞する目的で栽培されています。草姿は叢生型で地面下にある根茎で緩やかに広がり、地上に葉を何本も伸ばして群生をつくります。葉はサイズが15cm~40cmほどと巨大なため遠くから見ても目立つ強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。また葉の色も緑・黄・桃・紫・白と多彩であり、葉の中に入る模様も独特なためカラーリーフとしての価値も高い植物です。カラテアは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
カランコエ属



学名:Kalanchoe
生活形:多年草
開花:11月~5月※ベニベンケイの開花時
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・赤・紫・茶・銀・白・黒
草丈:約15~50cm(ベニベンケイ)
草姿:分枝型・匍匐型
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s
主な原種:ベニベンケイ/プミラ/コダカラベンケイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カランコエは、属の中に約175種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ベニベンケイは美しい花を鑑賞する目的で栽培されますが、開花期が晩秋頃から春までと長くて、また短日処理を行えば一年を通して何時でも花が見られるため長く花を楽しみたい人に好まれます。またカランコエ・プミラは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるためロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。さらに葉の色が殆ど銀色をしているため宝飾品を見てるような美しいシルバーリーフとして楽しめる所も魅力です。その他にも、多肉植物として魅力的な種がコダカラベンケイや月兎耳など数多くカランコエにはあります。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
カリシア属



学名:Callisia
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:白
葉色:緑・紫・桃・黄・白
草丈:約10cm
草姿:匍匐型・一時ロゼット型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:レペンス/フラグランス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カリシアは属の中に約20種があり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には観葉植物として美しい葉や枝垂れる草姿などを鑑賞する目的で栽培されています。例えばカリシア・レペンスは草姿が匍匐型になり地面を覆うように広がるため温暖な地域では地被植物として利用される事もあり、また植木鉢などに植えて育てればハンギング仕立てになり茎葉が下垂する優雅な姿が鑑賞できます。また葉のサイズが小振りなため野暮ったさがなく緻密で洗練された印象を感じさせ、加えて丸みがあり肉質なため可愛らしい印象も感じさせます。葉の色は緑色の他に、桃色やクリームなどもあるため可愛らしいカラーリーフとして楽しむ事もできます。
ギヌラ属(サンシチソウ属)



学名:Gynura
生活形:多年草
開花:6月~10月
花色:黄・橙
葉色:緑・紫
草丈:約30~60cm
草姿:直立型・ツル型 等
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:ビロードサンシチ/スイゼンジナ
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ギヌラは属の中に約55種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ビロードサンシチは茎・葉にビロードのような紫色の毛が密生していて、光の反射で発光しているようにも見えます。そのため、自然界の植物では無く異世界からきたような独特な外観をしているカラーリーフとして楽しめる植物です。その他に、スイゼンジナは葉の色が表面は緑色、裏面は紫色をしているためカラーリーフとして鑑賞用に楽しむ事ができます。さらに鑑賞用としてだけではなく、茎・葉を収穫して炒めものやお浸しとして食べる事もできます。
クラッスラ属



学名:Crassula
生活形:多年草/常緑低木
開花:夏~秋※一部を除く
花色:赤・桃・黄・紫・白
葉色:緑・黄・橙・桃・赤・紫・茶・白
草丈:
草姿:直立型・叢生型・匍匐型 等
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:金のなる木・乙女心・スプリングワンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クラッスラは属の中に約218種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クラッスラの主な種
- 金のなる木:新芽に5円硬貨を通して、成長させると、側枝にお金が実っているように見えたため、これが縁起の良い植物として流通していました。また現在でも、縁起のよい植物として新築祝いや開業祝いなどの贈答として利用されたり、観葉植物として屋内で楽しまれたりしています。多肉植物になり、幹・側枝・葉は肉厚でむちむちとしており、可愛らしい外観をしてます。
- クラッスラ・キャピテラ:葉は多肉質で概形に変異が多く、個体により葉の形が三角形・卵形・披針形・長楕円形などになります。葉の色が多彩で緑・赤・黄・橙・紫などがあり、また強光や低温等のストレスでも変化しやすいため、カラーリーフとして楽しまれる事が多い植物です。茎は横臥茎で直立した後に倒れる傾向があるため、地面の上を広がったり、枝垂れたりしやすい傾向にあります。
- その他:クラッスラ・銀揃は葉に白色の毛が密生しているため光の反射により銀色に輝いているように見えます。クラッスラ・ペルシダは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのクラッスラが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
クリプタンサス属

学名:Cryptanthus
生活形:多年草
開花:あまり咲かない
花色:黄・白
葉色:赤・桃・茶・黒・白
草丈:約10~15cm
草姿:ロゼット型
Lux・PPFD:2500~20000Lux/46.25~370μmol/m2・s※光量が低くくなると生育や葉色が悪くなる場合があります。
主な原種:ビビッタツス/トラフヒメアナナス
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クリプタンサスは、属の中に約63種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には、薔薇の花を見てるような美しいロゼットを形成する葉姿と、多様な葉の色を鑑賞する目的で栽培されている植物です。そのため、観葉植物としてお部屋で栽培すると空間に優雅な雰囲気を添えることが出来ます。また葉の色が赤・桃・茶・黒・白と多彩なため、カラーリーフとして楽しめる所も魅力です。
クロトンノキ属



学名:Codiaeum
生活形:常緑低木
開花:春・夏
花色:黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約100~200cm
樹形:株立ち
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:ヘンヨウボク 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クロトンノキは属の中に約17種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に園芸では、ヘンヨウボクが美しい葉を鑑賞する目的でインドアグリーンでよく栽培されています。樹形は叢生型(株立ち)になり、茎は垂直に伸びます。そのため、鉢植えの中で育てても高さのある観葉植物となりやすいです。葉はサイズが5~30cmほどと変異に富み、巨大なため遠くから見ても目立つ強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。また葉の色が緑・赤・桃・黄・橙・紫・白と多彩であり、葉の中に入る模様も独特なためカラーリーフとしての価値が高い植物です。
クワズイモ属(アロカシア属)



学名:Alocasia
生活形:多年草
開花:5月~8月
花色:緑・黄・白
葉色:緑・青緑・黄・黒・白
草丈:約50~150cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:クワズイモ/シマクワズイモ/インドクワズイモ 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クワズイモは属の中に約91種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に地面から発生する葉が優雅に広がる葉姿や、巨大で強い存在感を感じさせる葉、多彩な葉色をカラーリーフとして鑑賞する目的で栽培されている植物です。草姿は叢生型、地面下にある根茎または球茎が成長に伴って少しずつ増殖しながら、株を増やし群生をつくります。葉のサイズは長さ30cm~130cmと巨大ため遠くからでも目立つ強い存在感と豪華さがあります。また幾つかの品種では、葉の色が黄色・白色・黒色などを呈していたり、表面に強い光沢があるため、カラーリーフとして楽しんだりする事もできます。クワズイモは耐陰性が高いため屋外のシェードガーデンで楽しまれたり、またインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事もあります。
コリウス属(プレクトランサス属)





学名:Plectranthus
同義語:Coleus
生活形:多年草
開花:8月~11月(モナラベンダー)
花色:桃・紫・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒
草丈:約30~150cm
草姿:直立型・分枝型・匍匐型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・s
主な原種:コリウス/アロマティカス/モナラベンダー 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/香りが良い/観葉植物/種から育てる植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:プレクトランサスは属の中に約83種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
プレクトランサス属の主な種
- コリウス:葉の色が緑・赤・桃・紫・黄・橙・茶・白・黒と非常に多彩であり、葉の中に入る模様も多様なためカラーリーフとしての人気が抜群に高い植物です。また耐暑性や耐病性などが高くて強健なため初心者でも育てやすく、耐陰性が高いため日陰のお庭などでも楽しめます。
- モナラベンダー:花の色が透き通るような薄い紫色をしいる一方で花軸が殆ど黒色をしているため、重厚感と気品を感じさせる花姿が楽しめます。また葉の色も表面が濃い緑色、裏面が紫色をしてるため、花との相性も抜群によく、格式高い雰囲気を感じさせます。
- その他:上記の他にも、アロマティカスには葉にオレガノに似た香りと風味があるため肉料理などの香り付けに利用されたりします。またミントリーフは匍匐性に広がる性質があるため地被植物やハンギング仕立てで楽しみやすい植物です。この他にも数多くのプレクトランサスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
コルジリネ属


学名:Cordyline
生活形:常緑低木/常緑高木
開花:6月~8月(センネンボク)
花色:桃・黄・白
葉色:緑・赤・桃・紫・黒
樹高:約100~450cm(センネンボク)
樹形:直立型(単幹)・株立ち
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:センネンボク/ニオイシュロラン
用途:カラーリーフ/香りが良い/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:コルジリネは属の中に約23種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、センネンボクは華やかな葉を鑑賞する目的でインドアグリーンとしてよく栽培されています。樹形は単幹または株立ちになり、高さは約100~450cmに成長します。そのため、鉢植えの中で育てても高さのある存在感ある観葉植物となりやすいです。葉はサイズが30~60cmほどと巨大なため遠くから見ても目立つ強い存在感があり、葉は茎下部では葉痕を残して落ちるため上部に集まりヤシの木のような見た目になる傾向があります。さらに葉の色が緑・赤・桃・紫・黒と多彩であるためカラーリーフとしての価値が高い植物です。またニオイシュロランは、開花期に見られる豪華な花房と香りが魅力の植物となります。葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では紫色や黒色のものもあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむこともできます。
●さ行
シェフレラ属



学名:Schefflera
生活形:常緑低木/常緑高木
開花:7月~9月
花色:黄・緑・赤・桃
葉色:緑・黄・白
草丈:約300~500cm(ヤドリフカノキ)
草姿:直立型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ヤドリフカノキ
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シェフレラは一般的に掌状に分裂しているお洒落な葉を鑑賞する目的で栽培されている観葉植物です。樹形は直立型になり、茎は垂直に伸びますが、園芸ではワイヤーなどでスパイラル状に曲げて仕立てられる事もあります。そのため、鉢植えの中で育てても高さのある観葉植物となりやすいです。葉は掌状複葉、葉を構成する小葉は大きな楕円形をしていて、表面に光沢があり、葉の色が品種により緑・黄・白とあります。そのため、多様な色合いがある、お洒落なカラーリーフとして楽しめます。シェフレラは耐陰性が高いため、インドアグリーンとして間接光のあたる部屋などで育てることができます。また温暖な地域であればシェードガーデンで栽培する事も可能です。
シクラメン属



学名:Cyclamen
生活形:多年草
開花:10月~5月
花色:赤・桃・黄・橙・紫・青・緑・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~30cm
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
草姿:ロゼット型・叢生型
主な原種:カガリビバナ/ヘデリフォリウム/コウム/グラエクム 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/球根植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シクラメンは、大理石の模様を想像させる美しい葉や、多数の花茎が並び整然と咲く篝火のような花姿が、気品のある雰囲気を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型、地面下にある塊茎が成長に伴って大きく成長しながら、葉や花茎を伸ばし叢生します。多数の葉は薔薇の花のように広がるため、葉姿だけでも優雅で美しい外観をしています。その上で、さらに葉の色は緑色・白色(白緑色)の複色となって、大理石のような模様が出来るため、ラグジュアリーな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。開花期間は秋頃から翌春頃まで、植物の選択肢が少ない冬の季節を長く彩る植物のため、冬を代表する花として重宝されています。塊茎からは多数の花茎が伸びて、花弁の反り返ったユニークな花を多数咲かせます。昔の人はその花姿が篝火にも見えたようで、カガリビバナの和名の由来ともなっています。基本的に耐陰性が高いため、シェードガーデンで育てることが出来ます。ただし、一部の種や品種(ガーデンシクラメン等)を除いて耐寒性が低いことから屋外で育てる場合は注意が必要でしょう。シクラメンの多くはインドアグリーンとして間接光のあたる部屋などで育てられています。その美しい外観から、屋内で栽培するとラグジュアリーな雰囲気を添えるインテリアとして働いてくれるでしょう。
シンゴニウム属

学名:Syngonium
生活形:多年草
開花:夏頃
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白
草丈:約100~1000cm
草姿:ツル型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:ポドフィルム/エリスロフィルム 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シンゴニウム属は約41種を含み、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に美しい葉を鑑賞する目的で栽培されている観葉植物です。草姿はツル型で他物に気根を付着させて自らの茎を支えながら上に成長します。そのため、園芸ではヘゴ支柱などの誘引資材に誘引して栽培されたり、ハンギング仕立てでツルを枝垂れさせて優雅な草姿を鑑賞しながら育てられたり、剪定で株をコンパクトに保ったりしながら栽培されます。葉は矢尻形またはハート形をしていて、見る人によってシャープな印象や可愛らしい印象を感じさせます。葉の色も緑・黄・黄緑・赤・桃・紫・白と多彩なため、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、桃色の葉であれば可愛らしい雰囲気を演出出来ますし、白色の葉であれば明るさや清楚さを演出することができます。シンゴニウムは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
ストレプトカーパス属

学名:Streptocarpus
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花は4月~10月になる。
花色:桃・紫・青・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約10~15cm
草姿:匍匐型・ロゼット型 等
Lux・PPFD:5000~15000Lux/92.5~138.75μmol/m2・s
主な原種:サクソルム/
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ストレプトカーパス属は約184種を含む多様な属であり、一般的に美しい花をインドアグリーンとして鑑賞する目的で栽培される事が多い植物です。例えば、ストレプトカーパス・サクソルム(Streptocarpus saxorum)は草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして枝垂れる優雅な姿を鑑賞されたりします。開花期間は理想的な環境で周年咲くため、長く花を楽しみたい人に好まれる植物です。ただし、花の数は少なめで株の中での開花は疎らになります。またいくつかの品種では、葉の色が緑色の他に、黄色や白色になるためカラーリーフとしても楽しめます。一方で、ストレプトカーパス・ヒブリダス(Streptocarpus × hybridus)は草姿がロゼット型になり、パンジーを想像させるような大きく華やかな花を鑑賞する目的で栽培されています。耐陰性も高くインドアグリーンで楽しまれます。
ストロビランテス属(イセハナビ属)

学名:Strobilanthes
生活形:多年草
開花:11月~3月
花色:紫
葉色:緑・紫・桃・銀
草丈:約30~150cm
草姿:直立型・分枝型
Lux・PPFD:5000~15000Lux/92.5~138.75μmol/m2・s
主な原種:ディエリアヌス 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ストロビランテス属は約463種を含む多様な属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的には、ストロビランテス・ディエリアヌス(Strobilanthes dyerianus)が観葉植物として広く栽培されています。ストロビランテス・ディエリアヌスは葉の表面に強い光沢があり、光の反射により光っても見えるため、金属や宝飾品を思わせる見た目をしています。また葉の色も緑・紫・桃・銀と多彩で葉の中に独特な模様が入るため、ラグジュアリーな印象を添えるカラーリーフとして楽しめる植物です。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多くなります。
スパティフィラム属

学名:Spathiphyllum
生活形:多年草
開花:周年※一般的な開花期は5月~10月
花色:白色
葉色:緑色・黄色・白色
草丈:約30~180cm
草姿:ロゼット型・叢生型
Lux・PPFD:2500~5000Lux/46.25~92.5μmol/m2・s
主な原種:
用途:開花期間長い/カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スパティフィラムは、理想的な環境下で花が周年咲き、白色の上品な仏苞炎が目立つ最大30cmの豪華な花を咲かせる植物です。草姿はロゼット型または叢生型で、地面下に根茎があり成長に伴い広がりながら、地上に葉や花茎を何本も伸ばして群生をつくります。葉は約10~65cmと巨大なため、繁茂するとジャングルの中にいるような雰囲気を醸し出し、また葉の色は緑色の他に、黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しんだりも出来ます。花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序になり、仏炎苞は肉穂花序を包まずに後方で直立しており、約10~30cmの長さがあります。スパティフィラムは耐陰性が高いため、インドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多い植物です。NASAが行った実験では空気中のホルムアルデヒド・ベンゼン等の有害物質を葉で吸着する効果が確認されているため、インドアグリーンとして育てると、部屋の空気を清浄に保つ効果が期待できるでしょう。
●た行
ツタ属



学名:Parthenocissus
生活形:落葉ツル性木本
開花:6月~7月
花色:緑
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約800~3000cm
樹形:ツル型(吸盤)
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:ツタ/アメリカヅタ/ヘンリーヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタ属は約12種を含む多様な属であり、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の樹形や、美しい葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎が非常に長く伸びて広範を覆う被覆力があります。ツルのまきヒゲの先端にある吸盤を他物に付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があるため利用する場合は注意が必要でしょう。葉は株の中で高密度についているため、薮のような生い茂った印象を与えます。人工的な構造物が葉で覆われていく様はある種の荒廃を想像させるため、自然をテーマにするお庭をつくる場合は重宝するかもしれませんね。一方で、個々の葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしており、季節により春・夏は若々しい緑色、秋は赤色・橙色に紅葉して、冬になると落葉して這うように広がる茎のシルエットを浮かび上がらせます。そのため、季節の移り変わりを感じさせる植物として楽しめます。花や果実は数が少なくて葉に隠れているため鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにきたり、果実を野鳥が食べきたり、ツルと葉の間に生き物がかくれるスペースを作ったりするため、生き物と共生する自然風のお庭を作りたい場合はおすすめの植物のひとつとなるでしょう。
ディスキディア属



学名:Dischidia
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:
草姿:ツル型
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:ルスキフォリア/メジャー/ペクテノイデス 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ディスキディア属は約116種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に樹木などに着生して、ツル性の茎をよじ登らせたり枝垂れさせながら成長する植物です。代表的な種にはディスキディア・ルスキフォリア(Dischidia ruscifolia)やディスキディア・メジャー(Dischidia major)等があります。例えば、ディスキディア・ルスキフォリアは葉のサイズが非常に小さくて、形がハート形をしています。また多肉質でぷにっとした外観をしてるため、非常に可愛らしい見た目をしており、葉がツル性の茎に連なる姿は、まるでネックレスのような宝飾品にも見えます。草姿がツル型で枝垂れる性質があるため、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして優雅に枝垂れる姿を鑑賞される事が多いです。一方で、ディスキディア・メジャーは別名でアリ植物とも呼ばれており、自生地では葉の中に、アリの隠れ家が作られる事があります。葉はサイズが約6~12cmと巨大で、風船のように膨らんで中が空洞になっており、葉の一部には蟻が出入りできる穴があります。ディスキディア・メジャーと蟻は共生関係にあり、隠れ家を提供する代わりに有害な昆虫から守って貰ったり、蟻の排泄物を葉の中にある根で吸収して栄養としているようです。ディスキディア属には上記以外にも多様な種と品種が存在します。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ディフェンバキア属

学名:Dieffenbachia
生活形:多年草
開花:春・夏
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約50~200cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:500~2500Lux/9.25~46.25μmol/m2・s
主な原種:アモエナ/セグイネ 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ディフェンバキア属は約56種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に観葉植物として美しい葉が鑑賞されている植物です。草姿は叢生型で、地表に複数の茎が伸びます。茎は多肉質で太く、直立に伸びたり不規則に湾曲して伸びるため、ユニークなシルエットを作り出します。また葉のサイズが大きいため、観葉植物として育てるとジャングルの中にいるような雰囲気を醸し、葉の色が緑色・黄色・白色と多彩で葉の中に模様が入るため、カラーリーフとして楽しめたりもします。ディフェンバキアは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
ドラセナ属(リュウケツジュ属)



学名:Dracaena
生活形:多年草/常緑低木/常緑高木
開花:滅多に咲かない
花色:緑・桃・黄・白
葉色:緑・黄・白・赤
草丈:約150~2000cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~20000Lux/46.25~370μmol/m2・s※1000Luxでもギリギリ生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:サンセベリア/フレグランス 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ドラセナ属は約120種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に観葉植物として美しい葉や樹形を鑑賞されている植物です。代表的な種にはサンセベリア(Dracaena trifasciata)やドラセナ・フレグランス(Dracaena fragrans)などがあります。例えば、サンセベリアは地表面から細長い肉厚の葉が垂直に整然と並ぶため洗練された葉姿をつくります。そのため、お部屋の中で栽培すればエレガントな雰囲気を添えるインテリアとして使う事が出来るでしょう。また葉の色が緑色と黄色または白色の複色となるため、カラーリーフとしても楽しめる観葉植物になります。一方で、ドラセナ・フレグランスは、一般的にヤシの木を想像させるユニークな樹形を鑑賞する目的で栽培されます。樹形は直立型(単幹)または叢生型(株立ち)になり、仕立てない場合は茎の上部での分枝が殆どなく真っ直ぐ伸びます。株は成長が進むと、葉痕を残しながら古い葉が落ちるため、茎の上部だけに葉が集まりヤシの木を想像させるユニークな外観となります。また耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多くなります。NASAが行った実験では空気中のホルムアルデヒド・キシレン・トルエン等の有害物質を葉で吸着する効果が確認されているため、インドアグリーンとして育てると、部屋の空気を清浄に保つ効果が期待できるでしょう。この他にも、ドラセナ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
●な行
●は行
パキラ属

学名:Pachira
生活形:常緑高木
開花:ほとんどない
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約400~1800cm
樹形:直立型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:グラブラ・アクアティカ
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:パキラは英名では「ラッキー・ツリー(lucky tree)」や「マネーツリー(Money Tree)」とも呼ばれており、繁栄や幸運の象徴として人気の高い観葉植物のひとつとなります。樹高は400~1800cm、樹形は直立型です。葉は掌状複葉、葉を構成する小葉は楕円形をしていて、表面に光沢があります。そのため、スタイリッシュなリーフとして楽しめます。また葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では黄色や白色もあるため品種を選べばカラーリーフにもなるでしょう。開花は一年を通してありますが、ほとんど見られません。パキラは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
ヒポエステス属



学名:Hypoestes
生活形:多年草
開花:9月~12月
花色:紫
葉色:緑・赤・桃・黄・白
草丈:約15~75cm
草姿:直立型・分枝型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:フィロスタキア 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒポエステスは、絵の具で描いたような模様が出来る、多彩な葉色が魅力的な植物です。草姿は直立型または分枝型になり、茎は直立・傾状に伸び、コンパクトに成長する性質があります。そのため、他の植物の成長をあまり邪魔せず、寄せ植え素材として活用しやすいです。葉の色は緑・赤・桃・黄・白と多彩なため好みの色を探せる点も魅力の一つでしょう。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の品種を選んだり、明るく清楚な雰囲気を添えたい場合は白色の葉を選んでみるのも良いかもしれません。
ヒヤシンス属



学名:Hyacinthus
生活形:多年草
開花:2月~4月
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白
葉色:緑
草丈:約15~50cm
草姿:ロゼット型・叢生型
Lux・PPFD:2500~20000Lux/46.25~370μmol/m2・s ※開花させるだけであれば2500Lux程あれば問題ありませんが、球根に栄養を蓄える場合は10000Lux以上が理想です。
主な原種:オリエンタリス 等
用途:切り花/香りが良い/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒヤシンスは、百合を想像させる優美な花が、穂状に高密度に連なり豪華な花姿を作り出す魅力的な植物です。草姿はロゼット型で、鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。球根から伸びる葉は直立する傾向があり、葉の形は線形で肉厚です。そのため、スタイリッシュな中に可愛らしさも感じさせるリーフとして楽しめます。開花は2月~4月、花の形はユリ形花冠で、花被片の先端が外側にクルンと強くカールします。そのため、遊び心のあるお洒落な見た目をしています。また花は、穂状に高密度に連なり咲くため、優雅さの中に豪華さを感じさせる花姿となるでしょう。花の色は、赤・桃・黄・橙・青・紫・緑・黒・白と非常に多様で、また強い光沢があり、光が反射すると宝石のように輝いて見えます。そのため、ヒヤシンスを楽しむ場所にはラグジュアリー感を添えることができるでしょう。その他、ヒヤシンスは花に心地よいフレッシュな香りがあったり、花を収穫して切り花として利用出来たりします。非常に豪華な花姿だけではなく、多様な使い道のあるヒヤシンスはとても人気の高い植物となります。
ヒューケラ属



学名:Heuchera
生活形:多年草
開花:5月~7月(9月)
花色:赤・桃・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒
草丈:約15~60cm
草姿:ロゼット型・叢生型
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:ビローサ/ミクランサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒューケラは、楓の葉を思わせるお洒落な葉の形や、非常に多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿はロゼット型になり、地中にある根茎で緩やかに広がりながら、多数の葉と花茎を出して叢生します。また多数の葉は地面を覆うように広がるため、地被植物として活用されます。葉の形は掌状浅裂・掌状中裂になり、楓やアイビーを思わせるお洒落な見た目をしています。葉の色も緑・赤・桃・黄・橙・紫・茶・白・黒と非常に多彩で好みで品種を選べる点も魅力の一つです。例えば、お庭に可愛らしい雰囲気を添えたい場合は桃色の葉を選んだり、上品で高貴な雰囲気を添えたい場合は紫色の葉を選んでみるのも良いかもしれません。開花は春から夏頃にあり、花のサイズ(約0.5~1.2cm)や花序(総状花序・円錐花序)は品種により、かわります。花を楽しみたい場合は、花のサイズと花序、花の数と密度に注目して品種を選ぶとよいでしょう。またヒューケラは耐陰性が高いことから、日陰の庭で楽しめる点も魅力の一つとなります。
ピレア属(ミズ属)



学名:Pilea
生活形:多年草
開花:滅多に咲かない
花色:桃・黄・白
葉色:緑・黄・白・銀・茶・黒
草丈:約15~60cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:カディエレイ/ペペロミオイデス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ピレア属は約609種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ピレア属の主な種
- ピレア・カディエレイ(Pilea cadierei):葉に濡れたような光沢感があり、緑色と白色の複色となるため、ラグジュアリーな印象を添えるカラーリーフになります。草姿は叢生型、茎の種類は直立茎、葉の形は倒卵形、葉の色は緑色・白色(銀色)で光沢がある。
- ピレア・ペペロミオイデス(Pilea peperomioides):は直立茎に円形の葉を沢山つけるため、可愛らしい印象を与える観葉植物です。草姿は叢生型、茎の種類は直立茎、葉の形は楯形で円形、葉の色は緑色で濡れたような光沢がある。
- ピレア・グラウカ(Pilea glauca):茎が地表面を張ったり、壁面を枝垂れる性質があるため、園芸では主にハンギング仕立てで楽しまれます。葉の色も白色を帯びて美しくカラーリーフとして楽しまれます。草姿は匍匐型、茎の種類は匍匐茎、葉の形は円形、葉の色は白緑色・白色をしている。
フィカス属(イチジク属)





学名:Ficus
生活形:常緑高木/常緑低木
開花:滅多に咲かない
花色:赤・橙・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:最大6000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型・ツル型(付着根)
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ガジュマル/ベンジャミン/インドゴムノキ/ベンガレンシス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィカス属は約881種を含む属であり、園芸でも樹形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィカス属の主な種
- ガジュマル(Ficus microcarpa):支柱根が幹の基部や側枝から発生するため独特な樹形となる。特に、幹の基部から発生する支柱根は、タコ足のようになり、幹を支えるため、その独特な見た目から観葉植物で人気です。また精霊が住むと考えられているため、逸話を知って栽培すればメルヘンチックな気分にさせてくれるかもしれません。生活形は常緑高木、樹形は直立型(単幹)、幹や側枝は支柱根を出す事があり、葉の形は楕円形、葉の色は緑色になる。
- インドゴムノキ(Ficus elastica):樹脂で作られたような光沢のある大きい葉が魅力の植物です。一般的に観葉植物として栽培されており、花言葉が「永遠の幸せ」と素敵な事から、結婚祝いなどで贈られる。生活形は常緑高木、樹形は単幹、幹や枝から支柱根が出る事もあり、葉は長さ約5~15cm、葉の色は緑・黄・赤・白・黒と多様で、光沢がある。
- フィカス・プミラ(Ficus pumila):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフにもなります。
フィットニア属

学名:Fittonia
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・白
草丈:約10月~15cm
草姿:匍匐型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:アルビウェニス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィットニアは、葉の色が多彩で、葉の中に独特な模様が入る観葉植物です。草姿は匍匐型になり、茎は匍匐茎と傾状茎(匍匐後に立ち上がる)があります。そのため、地被植物として栽培されたり、また鉢植えや寄せ植えでは手前でボリューム感を出す植物として活用されます。葉の色は緑・赤・桃・黄・白と多彩で、基本的に葉脈に脈班が入るため複色となります。そのため、独特な色彩が好きな人に好まれます。フィットニアは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が一般的になります。
フィロデンドロン属



学名:Philodendron
生活形:多年草/ツル性木本
開花:夏頃
花色:緑・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・黒・白
草丈:約50~500cm
草姿:直立型/匍匐型 等
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ヒトデカズラ/エルベセンス 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィロデンドロンは約623種を含む属であり、園芸でも生活形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィロデンドロン属の主な種
- ヒトデカズラ(Philodendron selloum):太い直立茎に、多数の羽状に分裂する葉をつける。また直立茎には葉が落ちた後に葉痕が残るため、独特な葉姿を鑑賞する事ができます。
- フィロデンドロン・エルベセンス(Philodendron erubescens):葉は大きく存在感があり、葉の色は緑・赤・桃・黄・橙・黒・白と多彩で、樹脂で作らたような強い光沢がある。そのため、ラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめる観葉植物です。
- オキシカルジウム(Philodendron oxycardium):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。
ベゴニア属



学名:Begonia
生活形:多年草
開花:周年※一部の種
花色:赤・桃・白
葉色:緑・黒
草丈:
草姿:分枝型・叢生型 等
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss
主な原種:センパフローレンス/ボリビエンシス/マクラータ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/球根植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ベゴニア属は約1500種を含む属であり、園芸でも草姿・葉の形・花の形などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
ベゴニア属の主な種
- ベゴニア・センパフローレンス(Begonia × semperflorens):開花期間がとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があります。花は葉と比べると小さいため、脇役のような印象をあたえる事もありますが、非常に華やかで集散状に次々とよく咲きます。また光沢のある葉に囲まれているため、輝く宝飾品を見てるようなラグジュアリーな雰囲気も感じさせる事もあるでしょう。耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで楽しまれる事が多いです。
- リーガスベゴニア(Begonia × hiemalis):薔薇のような花を株いっぱいに咲かせるため、豪華な花姿が楽しめる植物です。短日植物のため一般的に開花期は10月~翌5月頃までになりますが、品種改良が進んで四季咲きする品種も出てきています。基本的に寒さに弱いため屋内で鑑賞されるのが一般的です。
- レックスベゴニア(Begonia × rex cultorum):品種により差異がありますが、基本的に葉のサイズが大きくて、多様な形と多彩な葉色をもっている事から、観葉植物として重に栽培されています。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、ツル仕立て・ハンギング仕立て・トピアリー仕立て・地被植物などの多様な仕立てが出来る点、お洒落でカッコイイ葉の形が楽しめる点、カラーリーフとして楽しめる点、切り花やプリザーブドフラワーなどの用途の多さ等から安定して高い人気を誇る植物です。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるような洗練された見た目をしているため、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれます。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。ヘデラは耐陰性が高い植物のため、日陰の庭で楽しんだり、インドアグリーンとして楽しんだりできます。また基本的に強健で管理も楽なため初心者でも失敗が少なく簡単に育てられる植物の一つでしょう。ヘデラはギリシャ神話の中で、結婚を司る女神の祭壇の飾りに使われており、この植物は永遠の愛や不滅を象徴しています。そのため、現代でも結婚式の飾りに利用されたり、また大切な人へのギフトとして贈られることがあります。
ポーチュラカリア属
学名:portulacaria
生活形:常緑低木
開花:5月~7月
花色:黄
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約200~500cm
樹形:直立型・匍匐型
主な原種:アフラ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物/多肉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポーチュラカリアは、多肉質でぷにぷにとした可愛らしい茎と葉を鑑賞する目的で栽培されており、観葉植物として屋内で楽しまれたり、また盆栽のように仕立てて楽しまれたりしています。
ポトス(ハブカズラ属)



学名:Epipremnum
生活形:多年草
開花:自然開花は稀
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約300~2000cm
草姿:ツル型(付着根)
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:ポトス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポトスは、熱帯雨林の林床で地表を這ったり、樹木に着生して登攀して成長したりしています。このような特性を持っている事から、栽培される際も屋内で台の上を這わせたり、ツル性の茎を枝垂れさせたり、誘引資材を準備してツルを誘引して壁面などを這わせたりして、様々な方法で仕立てられ楽しまれる植物です。葉は幼葉と成葉がありますが、一般的に観葉植物として屋内で栽培され観察されるのは幼葉になります。幼葉はサイズが5~20cm、単葉で概形は心形をしており、葉の色は緑色・黄色・白色で、斑の入り方は散班・掃け込み斑・切斑と多様で組み合わせも様々です。そのため、自分好みの品種を選びカラーリーフとして楽しむことができます。また非常に耐陰性が高く、太陽の光が当たらないような環境でも最低500Luxあれば枯らさずに栽培可能になり、また2500~10000Luxあれば健康な成長を促し育てる事が可能となります。ポトスは密閉された空間の中で、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、トルエン、キシレン、ベンゼンなどの有害物質を除去する事が幾つかの研究で報告されています。これらの物質はシックハウス症候群(目のチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)を引き起こす事で知られているため、観葉植物と栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
ホヤ属(サクララン属)



学名:Hoya
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・桃・白
草丈:
草姿:ツル型(巻き付き茎/付着根)・叢生型 等
Lux・PPFD:5000~15000Lux/92.5~138.75μmol/m2・s
主な原種:カルノーサ/カーリー/レツーサ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ホヤは、自生地では樹木に着生しており、ツル性の茎で樹木をよじ登ったり、また枝垂れさせたりして成長する植物です。そのため、園芸で栽培する際も誘引資材を準備して這わせたり、またハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の形は多種多様にあり、種や品種により楕円形・線形・試形(ハート形)などがあります。特に、ハート形の葉はそれ自体が可愛いため、それを鑑賞する目的で栽培されたりします。また葉の色も緑・黄・桃・白などがあるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事もできます。花は肉厚でワックスで塗ったような光沢があり、多数の花が半球状にあつまるため、ボリューム感のある花姿となります。そのため、開花期には宝飾品を見てるような豪華な花姿が楽しめます。ホヤは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
ポリシャス属

学名:Polyscias
生活形:常緑低木・常緑小高
開花:栽培環境では滅多に咲かない
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~600cm
樹形:直立型・叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:タイワンモミジ/フリスビー 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポリシャス属の中に約176種があり、多彩な葉の色と、多様な形の葉を楽しむ目的で栽培されている観葉植物です。
ポリシャス属の主な種
- タイワンモミジ(Polyscias fruticosa):生活形は常緑低木、樹形は株立ち、葉の形は1~3回羽状複葉、葉の色は緑・黄・白がある。園芸では観葉植物として栽培されており、お洒落な形や色をしてる葉を楽しまれています。
- ポリシャス・フリスビー(Polyscias balfouriana):生活形は常緑小高木、樹形は株立ち、葉の形は円形・広楕円形・心形、葉の色は緑・黄・白がある。園芸では観葉植物として栽培されており、可愛らしい形や多彩な色をしてる葉を楽しまれています。
●ま行
ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)



学名:Tradescantia
生活形:多年草
開花:周年※開花は散発的
花色:桃・紫・白
葉色:緑・黄・紫・灰・白
草丈:約15~45cm
草姿:叢生型・匍匐型・ロゼット型
Lux・PPFD:5000~10000Lux/92.5~185μmol/m2・s※1000Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は5000Lux以上必要です。
主な原種:ムラサキオモト/ムラサキゴテン/シマムラサキツユクサ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ムラサキツユクサ属は約85種を含む属であり、枝垂れたりロゼットを形成したりする優美な草姿や、多彩な葉色を鑑賞する目的で栽培されています。例えば、ムラサキオモト(Tradescantia spathacea)は、草姿が叢生型になり、地中を根茎で広がりながらロゼットを形成する株を複数つくり群生をつくります。そのため、地被植物として利用されたりします。葉の色は品種により緑・黄・紫・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。一方で、シマムラサキツユクサ(Tradescantia zebrina)は草姿が匍匐型になり、茎が地面を覆うように横に広がったり下垂したりします。そのため、花壇やロックガーデンなどで地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の色は品種により緑・紫・灰・白などがあり多彩なため、カラーリーフとして利用できる点も魅力のひとつとなります。上記の他にも、ムラサキツユクサ属には多様な種と品種があります。詳しくは種類のリンク先でも紹介しているため、よければ参考にしてください。
メシダ属(アシリウム属)



学名:Athyrium
生活形:多年草
開花:-
花色:-
葉色:緑・赤・紫・黄・灰・白
草丈:約30~80cm
草姿:叢生型
Lux・PPFD:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
主な原種:イヌワラビ/セイヨウメシダ
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:メシダは、鳥の羽根を見てるような繊細で美しい葉が魅力的な植物です。草姿は叢生型で、地中を根茎で広がりながら、地面から沢山の葉が出て優雅に広がります。そのため、地被植物として活用できます。葉の形は2~3回羽状複葉になり、小葉は極小さく細長い線形から楕円形の形をしています。またメシダはオシダと比べると葉が柔軟で柔らかな見た目をしている事から、より優雅な印象を感じさせやすいです。そのため、お庭に植えるとレースの模様を見てるような上品な雰囲気や、エレガントな雰囲気を添えることが出来るでしょう。また葉の色が、緑・赤・紫・黄・灰・白と多様な点も魅力のひとつとなり、品種を選びカラーリーフとして楽しむのもよいでしょう。基本的に耐陰性が高いため、屋外のシェードガーデンで栽培されます。
モンステラ属



学名:Monstera
生活形:多年草
開花:夏頃(稀に咲く)
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約200~2000cm
草姿:ツル型(付着根)
Lux・PPFD:2500~15000Lux/46.25~138.75μmol/m2・ss※500Luxでも生存可能ですが健康な成長を促す場合は2500Lux以上必要です。
主な原種:
用途:カラーリーフ/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モンステラは、ジャングルの中にいるような雰囲気を醸しだす巨大な葉を鑑賞する目的で栽培される観葉植物です。草姿はツル型で、他物に気根を侵入させて自らを支えながら成長します。そのため、気根を定着させることが出来るヘゴ支柱やココスティックなどを準備して這わせたり、長く伸び過ぎた茎をカットしてコンパクトなままで栽培されるのが一般的です。葉はサイズが約25~90cmと大きく優雅に広がるため、葉で視界が塞がれるジャングルの中にいるような雰囲気を醸し、葉が成熟にするにつれて葉縁部や葉の中に穴が空いて個性的な外観を呈します。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
●や・ら・わ行
ユーカリ属







学名:Eucalyptus
生活形:常緑高木
開花:
花色:赤・黄・白
葉色:緑・白・灰
樹高:約100~10000cm※種により差異が大きい
樹形:直立型(単幹)・分枝型・叢生型(株立ち)
Lux・PPFD:10000Lux~/185μmol/m2・s~
主な原種:シネレア/ウェブステリアナ/レモンユーカリ等
用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーカリは、宝飾品を想像させる美しい葉色、円形やハート形等の多様な葉の形、柑橘類などを想像させる心地よい芳香、切り花やドライフラワーなどの用途の多さ等から高い人気を誇っている植物となります。
ユーカリは属の中に700種以上を含んでおり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。ここでは、その中から人気の高いユーカリの種を幾つか紹介します。
ユーカリの主な種
- ユーカリ・シネレア(Eucalyptus cinerea):幼木・若木の葉は銀貨のように円形で銀色をしているため、高級感を感じさせます。また他の円形の葉をもつユーカリと比べてサイズが最大8cmと大きくなるため豪華さがあります。精油の中にはシネオールの含有量が多いため、葉を揉んだりするとレモンや柑橘類を想像させる心地よい芳香が広がります。
- ユーカリ・ウェブステリアナ(Eucalyptus websteriana):葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐられるような可愛らしい印象を与えます。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されます。
- レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora):葉の形や色には装飾性がそれほど無いですが、幼木・若木の枝や葉は表面に精油を分泌する腺毛が生えているため触るとザラザラとしておりレモンを想像させる香りが強く広がります。他のユーカリと同様にアレンジメント素材として重宝されており、香りも一緒に楽しめる点が魅力です。
- ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus bridgesiana):他のユーカリと一線を画すほどの強烈な香りがあります。精油にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、これを抽出する目的で栽培もされています。家庭で栽培する際は、かなり大きくなるため萌芽更新等を繰り返して育てるのがよいでしょう。
- レインボーユーカリ(Eucalyptus deglupta):樹皮が緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色のペンキで色を塗ったような色彩をしているため、一見するとフェイク植物のような見た目をしています。そのため、この植物をお庭で栽培すると強く目を引きつけるかもしれませんね。
ユーコミス属(パイナップルリリー)

学名:Eucomis
生活形:多年草
開花:6月~8月
花色:赤・桃・黄・紫・緑・黒・白
葉色:緑・紫・赤・黒
草丈:
草姿:ロゼット型・叢生型
Lux・PPFD:10000Lux~/185μmol/m2・s~
主な原種:オータムナリス/ホシオモト/バンデルメルウェイ 等
用途:カラーリーフ/切り花/球根植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーコミスは、パイナップルを見てるようなユニークな見た目の花を鑑賞する目的で栽培される植物です。草姿はロゼット型で、鱗茎が成長に伴って少しずつ増殖して、地上に多数の葉と花茎を伸ばし叢生します。球根から伸びる葉は斜上に優雅に広がる傾向があり、葉の形は長楕円形または線形で肉厚です。太い花茎に花が高密度に咲くため、円筒型の豪華な花姿となり、また花序の頂部に苞がロゼットのように束生します。そのため、パイナップルを想像させるような見た目となり、お庭で栽培すると南国の雰囲気を演出できます。また開花した花は収穫して切り花としてお部屋に飾ると、トロピカルな雰囲気を添えるインテリアとして働きます。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、収穫すれば切り花やドライフラワーにして楽しむ事もできるため試してみるのもよいでしょう。
ユーフォルビア属





学名:Euphorbia
生活形:多年草・低木
開花:4月~6月(カラキアス)
花色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・橙・白
葉色:緑・青・黄・橙・赤・桃・紫・黒・白
草丈:約50~120cm(カラキアス)
草姿:直立型・叢生型
Lux・PPFD:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
主な原種:カラキアス・ソテツキリン・初雪草・ポインセチア・雪華草 等
用途:カラーリーフ/背が高い花/切り花/観葉植物/多肉植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユーフォルビア属は700種以上を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ユーフォルビア属の主な種
- ユーフォルビア・カラキアス(Euphorbia characias):たくさんの花が円筒型に集まり咲き誇る豪華な花姿が魅力的な植物です。また草丈は50~120cm、株は叢生して沢山の茎を伸ばし、大株に成長します。そのため、フォーカルポイントとして働かせることができます。
- ユーフォルビア・アミグロダイデス(Euphorbia amygdaloides):花が円筒型に集まり咲き誇る豪華な花姿と、緑・赤・紫・黒と多様な葉色を鑑賞する目的で栽培されている植物です。
- ユーフォルビア・蘇鉄キリン(Euphorbia bupleurifolia):多肉質な幹と、幹の頂部でロゼットを形成する葉が、果物のパイナップルを想像させる多肉植物です。そのため、ユニークな植物が好きな人に好まれ、栽培されています。
ユッカ属(イトラン属)



学名:Yucca
生活形:多年草・常緑低木・常緑高木
開花:6月~8月
花色:白・黄・桃・紫
葉色:緑・黄・白・青緑・紫
草丈:約30~1200cm
草姿:直立型・ロゼット型・叢生型
主な原種:イトラン/メキシコチモラン/キミガヨラン 等
用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物/ロックガーデン
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ユッカ属は約52種を含む属であり、園芸でも形態の異なる多種多様な種と品種が栽培されています。
ユッカ属の種類
- イトラン(Yucca filamentosa):葉がロゼットを形成して、成熟するに連れて葉の向きが直立・斜上・水平へと変化するため、半球形の外観となります。また葉の縁部分の繊維が剥がれて、糸状の毛が絡み合うため、葉の中で蜘蛛の巣を張っているような独特な印象を与えます。
- メキシコチモラン(Yucca elephantipes):有茎種で、茎が太く寸胴で重量感がある。葉は茎の頂部で束生するように集まるため、ヤシの木を見てるようなユニークな外観となります。ユッカでは珍しく、耐陰性が高いことから、観葉植物としてお部屋の中で楽しまれることが多い植物です。
- アツバキミガヨラン(Yucca gloriosa):シャンデリアを見ているような豪華な花姿が魅力的な植物です。花は蕾のような丸みのある外観で、円錐状に連なり、垂れ下がりながら開花します。有茎種で、葉は頂部に集まるため、開花期以外はヤシの木を見てるようなユニークな株姿が楽しめます。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア属)



学名:Muehlenbeckia
生活形:落葉ツル性木本/落葉低木
開花:6月~7月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)
Lux・PPFD:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s
主な原種:コンプレクサ/アキシラリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ワイヤープランツは、柔軟なワイヤーを思わせるような茎が作り出す独特な樹形と、緻密で可愛らしい印象を与える葉が魅力的な植物です。樹形はツル型で、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、ツルを誘引して誘引資材に仕立てられたりしますが、多くは地被植物のように仕立てられたり、鉢に植えてワイヤー状のツルを枝垂れさせて仕立てられる事が多いです。葉は約0.5~2cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、繁茂しても薮を見てるような野暮ったさを感じさせにくいです。葉の形は丸みを帯びるため、可愛らしさがあり、葉の色は緑色の他に品種を選ぶと黄・桃・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。また枝葉は収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用する事ができます。ワイヤープランツの枝葉は、アレンジメントの中でボリューム感を出したり、容器の目隠しとして働かせたり、流れを演出したりして多様な活用方法があるため人気の花材です。
■観葉植物の日照条件

観葉植物は、一般的に屋内で栽培されます。そのため、観葉植物が健康に成長するために必要な照度(Lux)または光合成光量子束密度(PPFD)の目安を知っておいたり、観葉植物を飾る場所の日当たりを調べておいたり、暗い場所で栽培する際は植物育成ライトなどを準備する必要があるでしょう。ここでは、これらの調べ方やおすすめの植物育成ライトなど紹介しています。
●照度(Lux)と光合成光量子束密度(PPFD)の目安
照度(Lux)とは、物体の表面を照らす明るさの単位です。植物の世界では、植物が健康に成長するのに必要な明るさの目安、またはギリギリ生存が可能な明るさの目安として、一般的に屋内で植物を栽培される際に利用されています。
注意点としては、照度(Lux)が人の感じる明るさを基準にしているため、植物の成長に必要な光の波長(光合成有効放射)と合ってない場合がある事です。特に部屋を明るくする目的で使われる白色光などは、人間が快適に過ごすためのものとなるため、植物の成長に必要な赤色光や青色光といった波長が不足しています。そのような環境では、いくら照度(Lux)が高くても上手く光合成を行えないため、植物は新しい細胞を生み出せず成長が止まったり、老化が進み枯れていきます。そのため、この照度(Lux)を活用する場合は、あくまで太陽光や植物育成ライトを使用する際の目安として活用下さい。
観葉植物を屋内の人工照明で栽培する場合は、光合成光量子束密度(PPFD)を利用して計測します。これは植物が光合成に使用出来る400~700nmの波長域の光の強さを数値で示したもので、単位時間に単位面積を通過する時の光量子の数をμmol/m2・sという単位で示した物になります。この値が大きいほどに植物の光合成が活発に行われたり、またこれが強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こしたりします。アプリで簡易的に計測出来る照度(Lux)とは違い、専用の計測機器が必要となりますが、光合成光量子束密度(PPFD)は植物に必要な光量を正確に評価する事が出来ます。
照度(Lux)と光合成光量子束密度(PPFD)のレベル
- 間接光が殆ど入らない暗い場所:500Lux以下/9.25μmol/m2・s以下
- 間接光があるが暗めの場所:500~2500Lux/9.25~46.25μmol/m2・s
- 間接光が入り明るめの場所:2500~10000Lux/46.25~185μmol/m2・s
- 雲天時の屋外:10000~20000Lux/185~370μmol/m2・s
- 直射日光:20000~100000Lux/370~1850μmol/m2・s
※この式は太陽の光源1Luxを0.0185μmol/m2・sで計算しています。
●観葉植物を飾る場所と凡その照度(Lux)
観葉植物は成長または生存するために、一定の光を必要とします。そのため、インドアグリーンとして屋内で栽培する場合は、植物が必要とする照度が確保出来る場所で栽培する必要があり、一般的には屋内の窓際などの太陽光が直接または間接光か反射光が当たる範囲で栽培する必要があります。それ以外の場所で栽培する場合は、別途で植物育成ライトのような照明が必要です。
直射日光が当たる場所

- 環境:窓際の太陽光が届く範囲にあり、窓の向きは南・西・東になる。
- Lux:約10000~20000Lux以上
- PPFD:185~370/m2・s
- おすすめ:直射日光を多く必要とする植物(多肉・サボテン類など)や、冬場に屋外から屋内に取り込む植物などに向いた環境です。
- 注意点:窓の向きが南や西を向いている場合は、夏場に強い日差しが当たり、熱帯の観葉植物などは葉焼けを引き起こしたり、乾燥が早まったりして、生育不良になる可能性がある。
間接光が当たる場所

- 環境:観葉植物までは太陽光が直接届かないが、太陽の反射光などで十分に明るい場所です。
- Lux:約500~10000Lux
- PPFD:9.25~185μmol/m2・s
- おすすめ:一般的な観葉植物を栽培するのに向く環境です。
- 注意点:観葉植物を置く場所で照度(Lux)が大きく変わる事がある。観葉植物が必要とする照度(Lux)に合わせて置き場所を決めたり、定期的に位置を変えたりするとよい。
間接光が当たらない場所

- 環境:窓から離れていて間接光が全く、またはほとんど当たらない場所です。
- Lux:500Lux以下
- PPFD:9.25μmol/m2・s以下
- おすすめ:弱い照度でも耐えられるポトスなどの観葉植物を栽培する事がギリギリ可能です。
- 注意点:多くの観葉植物は光合成をほとんど行うことが出来ないため、この環境ではギリギリ生存は出来ても、成長はほとんど期待出来ません。また生存も難しい場合があるため、植物育成ライトなどの導入を検討しましょう。
●植物育成ライトを選ぶ際のポイント
植物育成ライトを選ぶ際に重要な指標は【植物育成ライトの形状】【光合成光量子束密度(PPFD)】【色温度】になり、またその他にも消費電力(W)・安全性(PSE認証)・調光・タイマー機能の有無なども見るべきポイントの一つとなります。
植物育成ライトの形状
植物育成ライトは、クリップ型・パネル型・バー型・電球型の四種類があります。
クリップ型:クリップとアームがある植物育成ライトになり、棚板やテーブルの縁などにクリップを固定して、アームを植物の方に伸ばして使用します。個別の観葉植物を栽培したい時、手軽に設置して利用したい時などに重宝され、一般的に台の上で観葉植物を栽培する時などに利用されます。
パネル型:パネルの片面にLEDライトがついており、吊り下げて利用する植物育成ライトです。広範囲を照らす事が出来るため複数の植物を栽培するのに適しており、葉物野菜の栽培などで利用されたり、また省スペースで植物を沢山栽培したい時に、多段式で棚ごとに植物育成ライトを上に貼り付けて利用する時に重宝します。
バー型:蛍光灯のよう棒状の形状をした植物育成ライトです。縦に長く光を照らすことが出来るため、植物を直線的に並べて植物を栽培するのに向いています。特に省スペースで植物を沢山栽培したい時に、多段式で棚ごとに植物育成ライトを上に貼り付けて利用する時に重宝します。
電球型:電球タイプの植物育成ライトになり、別途ソケットが必要になります。植物が光合成する際に利用できる光の量の指標である、光合成光量子束密度(PPFD)が強い傾向があるため、植物育成ライトと植物を離して広範囲に使用する事が可能で、また屋外で栽培されるような植物を冬の期間取り込む際に、この電球形を使用して栽培する事も可能です。使用方法はソケット側の形に依存します。
光合成光量子束密度(PPFD)
光合成光量子束密度(PPFD)は、植物が光合成に使用する400~700nmの波長域の光が、単位時間に単位面積を通過する光量子の数をμmol/m2・sという単位で示しており、この値が大きいほどに植物の光合成は活発に行われるか、強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こす事があります。
観葉植物を植物育成ライトなどで栽培する際の指標として利用されており、一般的に観葉植物を栽培する際のPPFDの目安は15~150μmol/m2・s程の範囲ですが、これは植物の種類や生育段階などによって最適な値が大きく異なります。
また、一般的に観葉植物はPPFDが300または500μmol/m2・sを超えると葉焼けを引き起こすリスクが高まり、植物育成ライトではこの数値が1000μmol/m2・sを超える事もよくあります。この値は計測する場所により変化するため、数値が高い場合は、植物とライトの距離を適切に調節して使用する事も大切になるでしょう。一般的に高価なライトほどPPFDの値は高く、植物から離して利用することが可能で、効率的に多くの植物を栽培出来るようになっています。
色温度
色温度とは、光源が発している光の色を数値で表したものになり、その数値はケルビン(K)という単位で示されます。この数値は黒体が熱せられた時に発する色と温度を対応させたものであり、一般的に色温度の数値が低いほど赤色・橙色・黄色という暖色系の光を呈し、色温度の数値が高いほどに白色・青色を呈します。
観葉植物は、色温度により成長の仕方が変わるため、植物育成ライトを選ぶ際も【色温度】をしっかりと見る事が大切です。
色温度と観葉植物
- 2700K以下:暖色系で赤色から橙色をしている。
- メリット:開花・結実を促進する効果があり、茎の伸長を促す。
- デメリット:光合成効率が悪く、成長が抑制されやすい。茎は徒長しやすい傾向がある。葉色が悪くなる場合がある。
- 2700~3500K:暖色系や電球色と呼ばれており、夕やけや蝋燭の炎を想像させる赤みがかった色です。
- メリット:開花・結実を促進する効果があり、茎の伸長を促す。
- デメリット:茎は徒長しやすい傾向がある。葉色が悪くなる場合もあります。
- 3500~4500K:早朝から日中の太陽光に近く白色の蛍光灯のような色合いをしている。
- メリット:赤色光と青色光のバランスが良く、植物の光合成に適した色温度の範囲の一つです。茎・葉・根をバランスよく健康に成長させます。
- デメリット:デメリットは特段ない。ただし開花・結実などの特定の条件下では、最適でない可能性もある。
- 4500~6500K:日中の太陽光や青空を見てるような色合いをしている。
- メリット:3500~4500Kと比べて青色光が多く、より光合成効率が高くなる傾向にあります。茎は節間が詰まりより丈夫になり、葉の色は濃くなる。そのため、観葉植物の色温度はこの範囲である事が多い。
- デメリット:開花や結実が抑制されやすい傾向にある。青色光が高すぎる場合、光合成光量子束密度(PPFD)の範囲が適正でない時に、葉焼けがおこりやすくなる。
- 6500K以上:青空を見てるような青白色の色合いをしている。
- メリット:4500~6000Kと比べて青色光がさらに多く、光合成効率が非常に高い。茎は節間が詰まりより丈夫になり、葉の色は濃くなる。
- デメリット:開花や結実が著しく抑制される。植物がストレスを感じる事も多く、光合成光量子束密度が高いと葉焼けするリスクも高い。
●おすすめの植物育成ライト
植物育成ライトを購入する場合は、基本的には信頼できるメーカー品から選ぶ事をおすすめします。何故なら、メーカー品であれば、植物育成ライトを選ぶ際の重要な項目であるPPFDや色温度などの数値がきちんと記載されており、また信頼性(安全性・保証)も期待できるからです。
植物育成ライトは、安価な輸入品などのメーカー品以外からも、非常にたくさんの製品が出ています。ただし、これらは一般的にPPFDや色温度などの記載がないことが多いため、植物が光合成に必要とする光を確保出来るか判断出来ない場合が多いです。そのため、判断基準が値段の安さやデザインのみとなる事が多く、このような製品は期待する育成効果が得られないことも多いです。従って、植物栽培を目的として植物育成ライトを購入する場合は、最低でもPPFDと色温度がしっかり記載している製品を購入しましょう。
BRIM Clip light
FLORA 26w (4000~4500k)
BRIM植物育成ライト・楽天で購入
- メーカー:BRIM
- 生産国:
- 形状:クリップ型
- 消費電力:26w~
- タイマー機能:3h.9h.12h
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):287(10cmで測定)
- 照度(lux):18200lux(10cmで測定)
- 色温度:4000~4500k
- 備考:日本メーカーで詳細な情報も公開してあり、安心して使いやすい植物育成ライトです。太陽光の波長を再現し、最適化されたフルスペクトル植物育成ライトになり、植物の光合成を促進します。クリップとアームを使用して、直接欲しいポイントに光を届けることができます。
BRIM Panel
PANEL A 45w(3700k)
BRIM植物育成ライト・楽天で購入
- メーカー:BRIM
- 生産国:
- 形状:パネル型
- 消費電力:45w~
- タイマー機能:
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):532(20cmで測定)
- 照度(lux):34500lux(20cmで測定)
- 色温度:3700~4000k
- 備考:日本メーカーで詳細な情報も公開してあり、安心して使いやすい植物育成ライトです。太陽光の波長を再現し、最適化されたフルスペクトル植物育成ライトになり、植物の光合成を促進します。広範囲を照らし植物の成長に必要なPPFDを均一に提供する。
BRIM Glow Light LED
BRIM植物育成ライト・楽天で購入
- メーカー:BRIM
- 生産国:
- 形状:電球型
- 消費電力:24w/20w
- 24w:SOL 24W (5800K)/LUNA 24W(4000K)
- 20w:COSMO 22W(BK-5800K)/COSMO 22W(WH-4000K)
- タイマー機能:-
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):700~1064
- SOL 24W (5800K):700
- LUNA 24W(4000K):600
- COSMO 22W(BK-5800K):1064
- COSMO 22W(WH-4000K):842
- 照度(lux):36500~65400lux(直下40cmで測定)
- SOL 24W (5800K):43500lux
- LUNA 24W(4000K):36500lux
- COSMO 22W(BK-5800K):65400lux
- COSMO 22W(WH-4000K):52400lux
- 色温度:4000~5800k
- 備考:日本メーカーで詳細な情報も公開してあり、安心して使いやすい植物育成ライトです。太陽光の波長を再現し、最適化されたフルスペクトル植物育成ライトになり、植物の光合成を促進します。PPFDの値が高く屋外で栽培するような日光を好む植物も、この電球を使用して屋内で栽培できる。また光源から離せば沢山の植物を栽培できる。ただし、別途ソケットが必要です。
HaruDesign
GL-T5 L530
HaruDesign・楽天で購入
- メーカー:HaruDesign
- 生産国:
- 形状:バー型
- 消費電力:36w
- タイマー機能:
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):595.3(15cmで測定)
- 照度(lux):33700lux(15cmで測定)
- 色温度:5600k
- 備考:植物工場でも採用される韓国のサムスンLM281B+Proを家庭やオフィス等でも使い易いよう設計された植物育成ライトです。
HaruDesign (パネル型)
GL-BOARD800
HaruDesign・楽天で購入
- メーカー:HaruDesign
- 生産国:
- 形状:パネル型・吊り下げ型
- 消費電力:60w~
- タイマー機能:
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):556(直下25cmで測定)
- 照度(lux):35190(直下25cmで測定)
- 色温度:6000k
- 備考:SMD2835のLEDチップを搭載した、植物育成パネル型ライトです。
太陽神SoLソル
1200サイズ
LED照明専門店イルミカ・楽天で購入
- メーカー:イルミカ
- 生産国:
- 形状:バータイプ
- 消費電力:18w
- タイマー機能:8h.12h.16h
- 認証:PSE認証
- 光合成光量子束密度(PPFD):106
- 照度(lux):3400lux
- 色温度:4000k
- 備考:太陽光の波長を再現したRA90のフルスペクトルで、植物の成長を助けます。
■観葉植物の水やりと湿度管理
観葉植物は、多くが熱帯雨林に自生する植物のため、高い湿度と十分な水分供給を好む傾向があります。しかし、全ての観葉植物が同じ環境を好むわけではありません。例えば、多肉やサボテンなどは乾燥帯に自生しているため乾燥にかなり強くて多湿を苦手にしています。加えて、樹木や岩に着生している植物などは空気中の水分を吸収しているため、そもそも水やりの仕方が変わってきます。そのため、それぞれの植物の特性に合わせて、適切な水やりや湿度管理を行うことがとても大切です。
熱帯雨林
熱帯雨林の一般的な観葉植物は、土壌の表面または表層が乾燥したタイミングで、鉢底から水が溢れでる程にたっぷりと水を与えます。
また、葉のサイズ大きくかったり、葉の厚みが薄かったりする植物は、葉が乾燥して傷みやすいです。そのため、栽培環境の湿度を高く保ったり、また葉水をするなどして高い湿度を保つ事も大切です。
乾燥帯
乾燥帯の観葉植物は、一般的に土壌の表層が乾燥したタイミング、または土壌の乾燥後数日経った後か葉に皺が入るなどの変化が見られた後に与えましょう。
着生植物
着生植物の場合は、栽培環境によって水やりのやり方が変わります。ランなどのように鉢植えで栽培している場合は、培土の乾燥後に水やりを行います。一方で岩や板などの資材に着生させている場合は、基本的に霧吹きで葉に水をかけるか、着生させている資材ごと水の入った桶などに着水させて、植物に水分を給水させます。